JPH0610328B2 - 高耐食アモルファスアルミニウム合金 - Google Patents
高耐食アモルファスアルミニウム合金Info
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- JPH0610328B2 JPH0610328B2 JP63051567A JP5156788A JPH0610328B2 JP H0610328 B2 JPH0610328 B2 JP H0610328B2 JP 63051567 A JP63051567 A JP 63051567A JP 5156788 A JP5156788 A JP 5156788A JP H0610328 B2 JPH0610328 B2 JP H0610328B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超高耐食性、高耐摩耗性などの優れた特性と
共に靭性を備え、化学プラントをはじめ産業および民生
上の種々の分野に利用可能な新しいアモルファスアルミ
ニウム合金に関するものである。
共に靭性を備え、化学プラントをはじめ産業および民生
上の種々の分野に利用可能な新しいアモルファスアルミ
ニウム合金に関するものである。
[従来の技術] Ta、Nb、Mo、W、Zr、Tiは共に高融点金属で
あって特にTa、Nb、MoおよびWはAlの沸点でも
溶融しない。従って、溶融を伴うような通常の方法で
は、Ta、Nb、MoおよびWとAlとの合金およびこ
れら合金のTa、Nb、MoおよびWの一部をZrある
いはTiで置換した合金は得難い。
あって特にTa、Nb、MoおよびWはAlの沸点でも
溶融しない。従って、溶融を伴うような通常の方法で
は、Ta、Nb、MoおよびWとAlとの合金およびこ
れら合金のTa、Nb、MoおよびWの一部をZrある
いはTiで置換した合金は得難い。
[発明が解決しようとする課題] 通常の溶融法では作製が困難なMoやWを含むAl合金
および更にこれらの合金にTa、Nb、TiやZrを加
えた合金を、不均一な結晶質合金としてではなく、アモ
ルファス合金として作製に成功することは、未知の性質
を備えた新合金を提供するものとして期待されている。
および更にこれらの合金にTa、Nb、TiやZrを加
えた合金を、不均一な結晶質合金としてではなく、アモ
ルファス合金として作製に成功することは、未知の性質
を備えた新合金を提供するものとして期待されている。
一方穏やかな環境では金属材料を保護し得る不働態皮膜
も塩酸中では容易に破壊されるため塩酸は特に腐食性が
激しく、安全に使用し得る金属材料がなく、実用アルミ
ニウム合金などは当然考慮の対象外である。したがっ
て、通常の金属材料の使用がきわめて困難なこのような
腐食性環境において、使用に耐える新しい金属材料の出
現が切望されてきた。
も塩酸中では容易に破壊されるため塩酸は特に腐食性が
激しく、安全に使用し得る金属材料がなく、実用アルミ
ニウム合金などは当然考慮の対象外である。したがっ
て、通常の金属材料の使用がきわめて困難なこのような
腐食性環境において、使用に耐える新しい金属材料の出
現が切望されてきた。
本発明の目的は、通常の溶融法では作成が困難なMoや
Wを含むAl合金および更にこれらの合金にTa、N
b、TiやZrを加えたAl合金を不均一な結晶質合金
としてではなく、高耐食性、高耐摩耗性と共に靭性を備
えたアモルファス合金として提供することにある。
Wを含むAl合金および更にこれらの合金にTa、N
b、TiやZrを加えたAl合金を不均一な結晶質合金
としてではなく、高耐食性、高耐摩耗性と共に靭性を備
えたアモルファス合金として提供することにある。
[課題を解決するための手段] 通常、合金は固体状態では結晶化しているが合金組成を
限定して溶融状態から超急冷凝固させるなど、固体形成
の過程で原子配列に長周期的規則性を形成させない方法
を適用すると、結晶構造を持たず、液体に類似したアモ
ルファス構造が得られ、このような合金をアモルファス
合金という。アモルファス合金は、多くは過飽和固溶体
の均一な単相合金であって、従来の実用金属に比べて著
しく高い強度を保有し、かつ組成に応じて異常に高い耐
食性をはじめ種々の特性を示す。
限定して溶融状態から超急冷凝固させるなど、固体形成
の過程で原子配列に長周期的規則性を形成させない方法
を適用すると、結晶構造を持たず、液体に類似したアモ
ルファス構造が得られ、このような合金をアモルファス
合金という。アモルファス合金は、多くは過飽和固溶体
の均一な単相合金であって、従来の実用金属に比べて著
しく高い強度を保有し、かつ組成に応じて異常に高い耐
食性をはじめ種々の特性を示す。
一方、Ti、Zr、Nb、Ta、Mo、Wなどの高融点
金属のうち特に高融点のTa、Nb、MoあるいはWを
含むAl基合金は結晶質合金であっても通常の溶融法で
は作り難く、ましてTa、Nb、MoあるいはWとAl
からなる2元ないし5元のアモルファス合金は知られて
いない。
金属のうち特に高融点のTa、Nb、MoあるいはWを
含むAl基合金は結晶質合金であっても通常の溶融法で
は作り難く、ましてTa、Nb、MoあるいはWとAl
からなる2元ないし5元のアモルファス合金は知られて
いない。
本発明者らは、未知のアモルファス合金についてその特
性に関する研究を広く行った結果、合金の形成のために
溶融による混合の必要がないスパッター法を活用するこ
とによって、低融点金属と高融点金属とのアモルファス
合金を作製し得ることを見出し、NbおよびTaの何れ
か1種または2種を必須元素として含み、あるいは、さ
らにZr、Tiの1種または2種を含むアモルファスA
l−高融点金属合金を作成することに成功し、更にこれ
らが、塩酸のような酸化力に乏しく過酷な腐食性酸中で
も安定な保護皮膜を形成して自己不働態化する高耐食性
を備えたアモルファス合金であることを見出し、先に特
願昭62−103296号として出願した。
性に関する研究を広く行った結果、合金の形成のために
溶融による混合の必要がないスパッター法を活用するこ
とによって、低融点金属と高融点金属とのアモルファス
合金を作製し得ることを見出し、NbおよびTaの何れ
か1種または2種を必須元素として含み、あるいは、さ
らにZr、Tiの1種または2種を含むアモルファスA
l−高融点金属合金を作成することに成功し、更にこれ
らが、塩酸のような酸化力に乏しく過酷な腐食性酸中で
も安定な保護皮膜を形成して自己不働態化する高耐食性
を備えたアモルファス合金であることを見出し、先に特
願昭62−103296号として出願した。
本発明者らは更に研究を継続した結果、TaやNbに限
らず、MoやWのような高融点金属とAlとのアモルフ
ァス合金もスパッター法を用いることによって作製する
ことができ、これらの合金も塩酸のような酸化力に乏し
く過酷な腐食性酸中でも安全な保護皮膜を形成して自己
不働態化する高耐食性を備えたアモルファス合金である
ことを見出し、本発明を達成した。
らず、MoやWのような高融点金属とAlとのアモルフ
ァス合金もスパッター法を用いることによって作製する
ことができ、これらの合金も塩酸のような酸化力に乏し
く過酷な腐食性酸中でも安全な保護皮膜を形成して自己
不働態化する高耐食性を備えたアモルファス合金である
ことを見出し、本発明を達成した。
本発明は、特許請求の範囲第1項ないし第4項に示す4
つの発明からなるものであるが、次の第1表に本発明の
構成元素および含有率を示す。
つの発明からなるものであるが、次の第1表に本発明の
構成元素および含有率を示す。
ところで前述のスパッター法はアモルファス合金を作る
一つの方法であって、作製しようとするアモルファス合
金と平均組成が等しいが単相ではない複数の結晶相から
なるターゲットを焼結や溶融によって作製して用いた
り、作製しようとするアモルファス合金の主成分からな
る金属板に合金化しようとする元素を載せたり埋め込ん
だりしたものを用いたりしてアモルファス合金は作られ
る。
一つの方法であって、作製しようとするアモルファス合
金と平均組成が等しいが単相ではない複数の結晶相から
なるターゲットを焼結や溶融によって作製して用いた
り、作製しようとするアモルファス合金の主成分からな
る金属板に合金化しようとする元素を載せたり埋め込ん
だりしたものを用いたりしてアモルファス合金は作られ
る。
本発明は、この方法を活用並びに改良するものであって
以下の通りである。Al−MoあるいはAl−W合金タ
ーゲットを溶融法などで作製することは困難であるが、
Al板にMoおよびWの何れかあるいはこの両者を載せ
たり埋め込んだりしたターゲットを用いるスパッター法
によって、高耐食性を備えたアモルファスAl−Mo、
Al−WおよびAl−Mo−W合金を得ることができ
る。この場合、生成するアモルファス合金に場所による
不均一性の発生を避けるために、例えば第1図に示すよ
うに、スパッタ装置チャンバー6内のターゲット3畳で
複数のサブストレイト2をチャンバーの中心軸1の回り
に回転させる公転と共にサブストレイト自体も自転させ
ることが望ましい。更に、生成するアモルファス合金の
組成を広い範囲で変化させるために、例えば第2図に示
すように、一つのターゲット4はAl板にMoおよびW
の何れかあるいはこの両者を埋め込んだものとし、もう
一つのターゲット5はMo、WおよびAlの何れかとし
て、これら2つのターゲットを互いに傾斜させて2つの
ターゲットの垂線の交わる付近にサブストレイト2を置
くように設置し、これら2つのターゲットを2つの電源
で出力を互いに制御しながら同時に作動させる。この方
法によって生成するアモルファス合金中の合金元素の濃
度を自由に変えたり、更にこのバリエーションとしてA
lにMoやWと共にTa、Nb、TiやZrを埋め込ん
だターゲットを用いるなどいろいろなターゲットと方法
を組合せることによって、Al−Mo、Al−W、Al
−Mo−W、Al−Mo−Ti、Al−Mo−Zr、A
l−W−Ti、Al−W−Zr、Al−Mo−Ti−Z
r、Al−W−Ti−Zr、Al−Mo−W−Ti、A
l−Mo−W−Zr、Al−Mo−W−Ti−Zr、A
l−Mo−Ta、Al−Mo−Nb、Al−Mo−Ta
−Nb、Al−W−Ta、Al−W−Nb、Al−W−
Ta−Nb、Al−Mo−W−Ta、Al−Mo−W−
Nb、Al−Mo−W−Ta−Nb、Al−Mo−Ta
−Ti、Al−Mo−Ta−Zr、Al−Mo−Ta−
Ti−Zr、Al−Mo−Nb−Ti、Al−Mo−N
b−Zr、Al−Mo−Nb−Ti−Zr、Al−Mo
−Ta−Nb−Ti、Al−Mo−Ta−Nb−Zr、
Al−Mo−Ta−Nb−Ti−Zr、Al−W−Ta
−Ti、Al−W−Ta−Zr、Al−W−Ta−Ti
−Zr、Al−W−Nb−Ti、Al−W−Nb−Z
r、Al−W−Nb−Ti−Zr、Al−W−Ta−N
b−Ti、Al−W−Ta−Nb−Zr、Al−W−T
a−Nb−Ti−Zr、Al−Mo−W−Ta−Ti、
Al−Mo−W−Ta−Zr、Al−Mo−W−Ta−
Ti−Zr、Al−Mo−W−Nb−Ti、Al−Mo
−W−Nb−Zr、Al−Mo−W−Nb−Ti−Z
r、Al−Mo−W−Ta−Nb−Ti、Al−Mo−
W−Ta−Nb−Tr、Al−Mo−W−Ta−Nb−
Ti−Zrなどの高耐食アモルファス合金が得られる。
2つのターゲットを用いる方法においては均一なアモル
ファス合金を作成するために特にサブストレイトの公転
と自転が必要である。
以下の通りである。Al−MoあるいはAl−W合金タ
ーゲットを溶融法などで作製することは困難であるが、
Al板にMoおよびWの何れかあるいはこの両者を載せ
たり埋め込んだりしたターゲットを用いるスパッター法
によって、高耐食性を備えたアモルファスAl−Mo、
Al−WおよびAl−Mo−W合金を得ることができ
る。この場合、生成するアモルファス合金に場所による
不均一性の発生を避けるために、例えば第1図に示すよ
うに、スパッタ装置チャンバー6内のターゲット3畳で
複数のサブストレイト2をチャンバーの中心軸1の回り
に回転させる公転と共にサブストレイト自体も自転させ
ることが望ましい。更に、生成するアモルファス合金の
組成を広い範囲で変化させるために、例えば第2図に示
すように、一つのターゲット4はAl板にMoおよびW
の何れかあるいはこの両者を埋め込んだものとし、もう
一つのターゲット5はMo、WおよびAlの何れかとし
て、これら2つのターゲットを互いに傾斜させて2つの
ターゲットの垂線の交わる付近にサブストレイト2を置
くように設置し、これら2つのターゲットを2つの電源
で出力を互いに制御しながら同時に作動させる。この方
法によって生成するアモルファス合金中の合金元素の濃
度を自由に変えたり、更にこのバリエーションとしてA
lにMoやWと共にTa、Nb、TiやZrを埋め込ん
だターゲットを用いるなどいろいろなターゲットと方法
を組合せることによって、Al−Mo、Al−W、Al
−Mo−W、Al−Mo−Ti、Al−Mo−Zr、A
l−W−Ti、Al−W−Zr、Al−Mo−Ti−Z
r、Al−W−Ti−Zr、Al−Mo−W−Ti、A
l−Mo−W−Zr、Al−Mo−W−Ti−Zr、A
l−Mo−Ta、Al−Mo−Nb、Al−Mo−Ta
−Nb、Al−W−Ta、Al−W−Nb、Al−W−
Ta−Nb、Al−Mo−W−Ta、Al−Mo−W−
Nb、Al−Mo−W−Ta−Nb、Al−Mo−Ta
−Ti、Al−Mo−Ta−Zr、Al−Mo−Ta−
Ti−Zr、Al−Mo−Nb−Ti、Al−Mo−N
b−Zr、Al−Mo−Nb−Ti−Zr、Al−Mo
−Ta−Nb−Ti、Al−Mo−Ta−Nb−Zr、
Al−Mo−Ta−Nb−Ti−Zr、Al−W−Ta
−Ti、Al−W−Ta−Zr、Al−W−Ta−Ti
−Zr、Al−W−Nb−Ti、Al−W−Nb−Z
r、Al−W−Nb−Ti−Zr、Al−W−Ta−N
b−Ti、Al−W−Ta−Nb−Zr、Al−W−T
a−Nb−Ti−Zr、Al−Mo−W−Ta−Ti、
Al−Mo−W−Ta−Zr、Al−Mo−W−Ta−
Ti−Zr、Al−Mo−W−Nb−Ti、Al−Mo
−W−Nb−Zr、Al−Mo−W−Nb−Ti−Z
r、Al−Mo−W−Ta−Nb−Ti、Al−Mo−
W−Ta−Nb−Tr、Al−Mo−W−Ta−Nb−
Ti−Zrなどの高耐食アモルファス合金が得られる。
2つのターゲットを用いる方法においては均一なアモル
ファス合金を作成するために特にサブストレイトの公転
と自転が必要である。
スパッター法で作製した本発明の組成の合金は前記各元
素が均一に固溶した単相のアモルファス合金である。均
一固溶体である本発明のアモルファス合金には、きわめ
て均一で高耐食性を保証する保護皮膜が形成される。
素が均一に固溶した単相のアモルファス合金である。均
一固溶体である本発明のアモルファス合金には、きわめ
て均一で高耐食性を保証する保護皮膜が形成される。
酸化力の乏しい塩酸溶液中で金属材料は、容易に溶解す
るため、このような環境で金属材料を使用するために
は、安定な保護皮膜を形成する能力を金属材料に付与す
る必要がある。これは、有効元素を必要量含む合金を作
ることによって実現される。しかし結合質金属の場合、
多種多量の合金元素を添加すると、しばしば化学的性質
の異なる多相構造となり、所定の耐食性が実現し得ない
ことがある。また、化学的不均一性の発生はむしろ耐食
性に有害である。
るため、このような環境で金属材料を使用するために
は、安定な保護皮膜を形成する能力を金属材料に付与す
る必要がある。これは、有効元素を必要量含む合金を作
ることによって実現される。しかし結合質金属の場合、
多種多量の合金元素を添加すると、しばしば化学的性質
の異なる多相構造となり、所定の耐食性が実現し得ない
ことがある。また、化学的不均一性の発生はむしろ耐食
性に有害である。
これに対し、本発明のアモルファス合金は均一固溶体で
あり、安定な保護皮膜を形成させ得る所要量の有効元素
を均一に含むものであるため、このようなアモルファス
合金には、均一な保護皮膜が生じ、十分に高い耐食性を
発揮する。
あり、安定な保護皮膜を形成させ得る所要量の有効元素
を均一に含むものであるため、このようなアモルファス
合金には、均一な保護皮膜が生じ、十分に高い耐食性を
発揮する。
すなわち、酸化力の弱い塩酸に耐える金属材料が備える
べき条件は、非酸化性環境で安定な保護皮膜が材料に均
一に生じる高い保護皮膜形成能力を持つことである。こ
れは本発明の合金組成で実現され、また合金がアモルフ
アス構造を有することは、複雑な組成の合金を単相固溶
体として作成することを可能にし、均一な保護皮膜形成
を保証するものである。
べき条件は、非酸化性環境で安定な保護皮膜が材料に均
一に生じる高い保護皮膜形成能力を持つことである。こ
れは本発明の合金組成で実現され、また合金がアモルフ
アス構造を有することは、複雑な組成の合金を単相固溶
体として作成することを可能にし、均一な保護皮膜形成
を保証するものである。
次に、本発明における各成分組成を限定する理由を述べ
る。
る。
Mo、W、TaおよびNbは共にAlと共存するとアモ
ルファス構造を形成する元素であって、スパッター法で
アモルファス構造を形成するためにはMoおよびWの何
れか一種または2種を7〜50原子%含む必要がある。従
って本発明の第1項においてMoおよびWの何れか1種
または2種を7〜50原子%含む必要がある。またこれら
の合金のMoおよびWの一部をTiおよびZrの何れか
一種または2種で置換することができるが、アモルファ
ス構造の形成のためにはMoおよびWの何れか1種また
は2種を少なくとも5原子%含む必要があるため、本発
明の第2項において5原子%以上のMoおよびWの何れ
か1種または2種とZrおよびTiの何れか1種または
2種との合計を7〜50原子%とする必要がある。
ルファス構造を形成する元素であって、スパッター法で
アモルファス構造を形成するためにはMoおよびWの何
れか一種または2種を7〜50原子%含む必要がある。従
って本発明の第1項においてMoおよびWの何れか1種
または2種を7〜50原子%含む必要がある。またこれら
の合金のMoおよびWの一部をTiおよびZrの何れか
一種または2種で置換することができるが、アモルファ
ス構造の形成のためにはMoおよびWの何れか1種また
は2種を少なくとも5原子%含む必要があるため、本発
明の第2項において5原子%以上のMoおよびWの何れ
か1種または2種とZrおよびTiの何れか1種または
2種との合計を7〜50原子%とする必要がある。
一方、MoおよびWの何れか1種または2種とTaおよ
びNbの何れか1種または2種とを合わせて含むAl合
金が、スパッター法でアモルファス構造を形成するため
には、MoおよびWの何れか1種または2種が50原子%
未満でなければならず、またMoおよびWの何れか1種
または2種とTaおよびNbの何れか1種あるいは2種
との合計が7〜75原子%の範囲であればアモルファス構
造となる。従って、本発明の第3の発明においては、M
oおよびWの何れか1種または2種の50原子%未満とT
aおよびNbの何れか1種あるいは2種との合計で7〜
75原子%含む必要がある。
びNbの何れか1種または2種とを合わせて含むAl合
金が、スパッター法でアモルファス構造を形成するため
には、MoおよびWの何れか1種または2種が50原子%
未満でなければならず、またMoおよびWの何れか1種
または2種とTaおよびNbの何れか1種あるいは2種
との合計が7〜75原子%の範囲であればアモルファス構
造となる。従って、本発明の第3の発明においては、M
oおよびWの何れか1種または2種の50原子%未満とT
aおよびNbの何れか1種あるいは2種との合計で7〜
75原子%含む必要がある。
また第3の発明の合金に含まれるMo、W、Taおよび
Nbの一部をTiおよびZrの何れか1種または2種と
置換することもできるが、この場合アモルファス構造の
形成のためには、MoおよびWの何れか1種または2種
が50原子%未満でなければならず、MoおよびWの何れ
か1種または2種とTaおよびNbの何れか1種または
2種とを合わせて5原子%以上含む必要があり、更にM
oおよびWの何れか1種または2種とTaおよびNbの
何れか1種または2種の合計とTiおよびZrの何れか
1種または2種とを合計した量で7〜75原子%含む必要
がある。これが本発明の第4の発明における成分組成を
限定する理由である。
Nbの一部をTiおよびZrの何れか1種または2種と
置換することもできるが、この場合アモルファス構造の
形成のためには、MoおよびWの何れか1種または2種
が50原子%未満でなければならず、MoおよびWの何れ
か1種または2種とTaおよびNbの何れか1種または
2種とを合わせて5原子%以上含む必要があり、更にM
oおよびWの何れか1種または2種とTaおよびNbの
何れか1種または2種の合計とTiおよびZrの何れか
1種または2種とを合計した量で7〜75原子%含む必要
がある。これが本発明の第4の発明における成分組成を
限定する理由である。
またTa、Nb、Ti、Zr、Mo、Wはいずれも非酸
化性の酸中で保護皮膜を形成して耐食性も担う元素であ
り、本発明の合金は何れも塩酸中で十分な耐食性を示
す。
化性の酸中で保護皮膜を形成して耐食性も担う元素であ
り、本発明の合金は何れも塩酸中で十分な耐食性を示
す。
実施例1 直径100mm、厚さ6mmのAl円板上の中心から半径29mm
の円周上に、直径20mm厚さ1mmのモリブデン円板を1〜
6個載せたものをターゲットとし、第1図に示した装置
を用い、Arを5ml/minの速度で流しながら2×10-4Tor
rの真空に保ち、自転ならびに公転しているアルミニウ
ムおよびガラスのサブストレイトに240〜200Wの出力で
スパッターデポジションを行った。X線回折の結果、生
じた合金はアモルファスであることが確認され、またX
線マイクロアナライザーを用いた分析によってその組成
はAl−7原子%Mo、Al−12原子%Mo、Al−21
原子%Mo、Al−33原子%Mo、Al−42原子%Mo
およびAl−49原子%Mo合金であることが明らかにな
った。これらの合金は30℃のIN HC1中で自己不働
態化しており、腐食速度は第2表のような速度であっ
て、これらの合金が高耐食アモルファス合金であること
が判明した。
の円周上に、直径20mm厚さ1mmのモリブデン円板を1〜
6個載せたものをターゲットとし、第1図に示した装置
を用い、Arを5ml/minの速度で流しながら2×10-4Tor
rの真空に保ち、自転ならびに公転しているアルミニウ
ムおよびガラスのサブストレイトに240〜200Wの出力で
スパッターデポジションを行った。X線回折の結果、生
じた合金はアモルファスであることが確認され、またX
線マイクロアナライザーを用いた分析によってその組成
はAl−7原子%Mo、Al−12原子%Mo、Al−21
原子%Mo、Al−33原子%Mo、Al−42原子%Mo
およびAl−49原子%Mo合金であることが明らかにな
った。これらの合金は30℃のIN HC1中で自己不働
態化しており、腐食速度は第2表のような速度であっ
て、これらの合金が高耐食アモルファス合金であること
が判明した。
実施例2 直径100mm、厚さ6mmのAl円板上の中心から半径29mm
の円周上に、直径20mmのMoを等間隔で8個載せたター
ゲットを始めいろいろな高融点金属をのせた種々のター
ゲット二つ一組を第2図に示す装置に取り付け、Arを
5ml/minの速度で流しながら1〜4×10-4Torrの真空に
保ち、自転ならびに公転しているアルミニウムおよびガ
ラスのサブストレイトに2つのターゲットの出力をいろ
いろに変えてスパッターデポジションを行った。X線回
折の結果、生じた合金はアモルファスであることが確認
された。X線マイクロアナライザーを用いた分析によっ
て得られた合金組成を第3表に示す。これらの合金は30
℃の1N HC1中で自己不働態化しており、腐食速度
は第3表に示すとおりである。従ってこれらの合金は、
高耐食アモルファス合金であることが判明した。
の円周上に、直径20mmのMoを等間隔で8個載せたター
ゲットを始めいろいろな高融点金属をのせた種々のター
ゲット二つ一組を第2図に示す装置に取り付け、Arを
5ml/minの速度で流しながら1〜4×10-4Torrの真空に
保ち、自転ならびに公転しているアルミニウムおよびガ
ラスのサブストレイトに2つのターゲットの出力をいろ
いろに変えてスパッターデポジションを行った。X線回
折の結果、生じた合金はアモルファスであることが確認
された。X線マイクロアナライザーを用いた分析によっ
て得られた合金組成を第3表に示す。これらの合金は30
℃の1N HC1中で自己不働態化しており、腐食速度
は第3表に示すとおりである。従ってこれらの合金は、
高耐食アモルファス合金であることが判明した。
[発明の効果] 以上詳述したとおり、本発明のアモルファス合金は、ス
パッター法で容易に作製されるMoおよびWを必須元素
として含み、あるいは、更にTa、Nb、TiおよびZ
rの一種または2種以上を含むAl−高融点金属合金で
あって、酸化力の乏しい塩酸のような激しい腐食性環境
においても安定な保護皮膜を形成して自己不働態化し、
皮膜破壊電位が極めて高い高耐食合金である。
パッター法で容易に作製されるMoおよびWを必須元素
として含み、あるいは、更にTa、Nb、TiおよびZ
rの一種または2種以上を含むAl−高融点金属合金で
あって、酸化力の乏しい塩酸のような激しい腐食性環境
においても安定な保護皮膜を形成して自己不働態化し、
皮膜破壊電位が極めて高い高耐食合金である。
第1図および第2図は本発明アモルファス合金を作製す
るスパッター装置の一例を示す概略図である。 1……サブトレイトの公転軸、 2……自転するサブストレイト、 3,4,5……ターゲット、 6……スパッターチャンバー。
るスパッター装置の一例を示す概略図である。 1……サブトレイトの公転軸、 2……自転するサブストレイト、 3,4,5……ターゲット、 6……スパッターチャンバー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−20442(JP,A) 特開 昭58−84957(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】MoおよびWのいずれか1種または2種の
合計で7〜50原子%含み残部は実質的にAlからなる高
耐食アモルファスアルミニウム合金。 - 【請求項2】MoおよびWのいずれか1種または2種の
5原子%以上とTiおよびZrの何れか1種または2種
との合計で7〜50原子%含み残部は実質的にAlからな
る高耐食アモルファスアルミニウム合金。 - 【請求項3】MoおよびWのいずれか1種または2種の
50原子%未満とTaおよびNbの何れか1種または2種
との合計で7〜75原子%含み残部は実質的にAlからな
る高耐食アモルファスアルミニウム合金。 - 【請求項4】MoおよびWのいずれか1種または2種の
50原子%未満とTaおよびNbの何れか1種または2種
との合計で5原子%以上と更にこれらとTiおよびZr
の何れか1種または2種との合計で7〜75原子%含み残
部は実質的にAlからなる高耐食アモルファスアルミニ
ウム合金。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63051567A JPH0610328B2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 高耐食アモルファスアルミニウム合金 |
| DE8888106054T DE3867120D1 (de) | 1987-04-28 | 1988-04-15 | Amorphe alluminiumlegierungen. |
| EP88106054A EP0289835B1 (en) | 1987-04-28 | 1988-04-15 | Amorphous aluminum alloys |
| CA000564867A CA1329711C (en) | 1987-04-28 | 1988-04-22 | Amorphous aluminum alloys |
| KR1019880004870A KR930006294B1 (ko) | 1987-04-28 | 1988-04-27 | 무정형 알루미늄-내화금속 합금 |
| US07/454,412 US5030300A (en) | 1987-04-28 | 1989-12-21 | Amorphous aluminum alloys |
| US07/593,745 US5041175A (en) | 1987-04-28 | 1990-10-05 | Amorphous aluminum alloys |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63051567A JPH0610328B2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 高耐食アモルファスアルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01225737A JPH01225737A (ja) | 1989-09-08 |
| JPH0610328B2 true JPH0610328B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=12890546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63051567A Expired - Fee Related JPH0610328B2 (ja) | 1987-04-28 | 1988-03-07 | 高耐食アモルファスアルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610328B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0426757A (ja) * | 1990-05-22 | 1992-01-29 | Kobe Steel Ltd | Al合金薄膜及び溶製Al合金スパッタリングターゲット |
| US5500301A (en) * | 1991-03-07 | 1996-03-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | A1 alloy films and melting A1 alloy sputtering targets for depositing A1 alloy films |
| JP3486640B2 (ja) * | 1993-03-26 | 2004-01-13 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 超電導薄膜製造用ターゲットおよびその製造方法、それを用いた超電導体の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2529909B1 (fr) * | 1982-07-06 | 1986-12-12 | Centre Nat Rech Scient | Alliages amorphes ou microcristallins a base d'aluminium |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP63051567A patent/JPH0610328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01225737A (ja) | 1989-09-08 |
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