JPH06103536A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果型磁気ヘッドInfo
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- JPH06103536A JPH06103536A JP24759092A JP24759092A JPH06103536A JP H06103536 A JPH06103536 A JP H06103536A JP 24759092 A JP24759092 A JP 24759092A JP 24759092 A JP24759092 A JP 24759092A JP H06103536 A JPH06103536 A JP H06103536A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気抵抗効果型磁気ヘッドの特性のばらつきや
ノイズの原因となる、磁気抵抗効果膜のクリーニングを
必要とせずに、バルクハウゼンノイズを防止でき、か
つ、高出力とできる磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供す
ることにある。 【構成】磁気抵抗効果膜40端部下側に磁区制御層30
を配置し、この磁区制御層30を、強磁性膜301と反
強磁性膜302とを順次積層して構成される2層膜とす
る。
ノイズの原因となる、磁気抵抗効果膜のクリーニングを
必要とせずに、バルクハウゼンノイズを防止でき、か
つ、高出力とできる磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供す
ることにある。 【構成】磁気抵抗効果膜40端部下側に磁区制御層30
を配置し、この磁区制御層30を、強磁性膜301と反
強磁性膜302とを順次積層して構成される2層膜とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録装置、特に、
磁気ディスク装置に用いられる磁気抵抗効果を利用した
磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関する。
磁気ディスク装置に用いられる磁気抵抗効果を利用した
磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の磁性面から高い感度でデ
ータを読み取ることができる磁気ヘッドとして、磁気抵
抗効果型磁気ヘッドが知られている。磁気抵抗効果型磁
気ヘッドは、磁気抵抗効果膜の電気抵抗が、磁化の方向
によって変化する現象を利用して、記録媒体上の磁気的
信号を電気的信号に変換するものである。
ータを読み取ることができる磁気ヘッドとして、磁気抵
抗効果型磁気ヘッドが知られている。磁気抵抗効果型磁
気ヘッドは、磁気抵抗効果膜の電気抵抗が、磁化の方向
によって変化する現象を利用して、記録媒体上の磁気的
信号を電気的信号に変換するものである。
【0003】磁気抵抗効果型磁気ヘッドの主要な問題
は、磁気抵抗効果膜に存在する磁壁が、信号磁界によっ
て不規則に移動することによって、バルクハウゼンノイ
ズと呼ばれるノイズが発生することである。
は、磁気抵抗効果膜に存在する磁壁が、信号磁界によっ
て不規則に移動することによって、バルクハウゼンノイ
ズと呼ばれるノイズが発生することである。
【0004】米国特許第4103315 号には、磁気抵抗効果
膜の磁壁を消滅させ、ノイズを抑制するため、磁気抵抗
効果膜の片面全体に反強磁性層を設け、長さ方向の一様
な縦バイアス磁界を発生させ、反強磁性−強磁性の磁気
交換結合を利用することが開示されている。
膜の磁壁を消滅させ、ノイズを抑制するため、磁気抵抗
効果膜の片面全体に反強磁性層を設け、長さ方向の一様
な縦バイアス磁界を発生させ、反強磁性−強磁性の磁気
交換結合を利用することが開示されている。
【0005】ここで、本発明では、磁気抵抗効果膜にお
ける磁壁の発生を抑制することを目的として、長さ方向
の縦バイアス磁界を印加するために、特別に設けられた
層を磁区制御層と定義する。また、磁気交換結合とは、
反強磁性膜と強磁性膜との界面付近における反強磁性膜
のスピンの向きに、強磁性膜のスピンの向きを一致させ
ることをいう。さらに、反強磁性膜と強磁性膜の磁気交
換結合が消失する温度をブロッキング温度と定義する。
ける磁壁の発生を抑制することを目的として、長さ方向
の縦バイアス磁界を印加するために、特別に設けられた
層を磁区制御層と定義する。また、磁気交換結合とは、
反強磁性膜と強磁性膜との界面付近における反強磁性膜
のスピンの向きに、強磁性膜のスピンの向きを一致させ
ることをいう。さらに、反強磁性膜と強磁性膜の磁気交
換結合が消失する温度をブロッキング温度と定義する。
【0006】米国特許第4103315 号に開示されているよ
うに、磁区制御層として反強磁性膜を磁気抵抗効果膜の
片面全体にわたって積層させた構造では、磁気交換結合
が大きくなり、その結果、磁気抵抗効果膜の磁化の方向
が、磁気記録媒体からの信号磁界によって回転するに
は、大きな信号磁界を必要とすることになる。従って、
信号磁界に対する、磁気抵抗効果膜の感度は低下すると
いう問題がある。
うに、磁区制御層として反強磁性膜を磁気抵抗効果膜の
片面全体にわたって積層させた構造では、磁気交換結合
が大きくなり、その結果、磁気抵抗効果膜の磁化の方向
が、磁気記録媒体からの信号磁界によって回転するに
は、大きな信号磁界を必要とすることになる。従って、
信号磁界に対する、磁気抵抗効果膜の感度は低下すると
いう問題がある。
【0007】従来技術の問題点は、磁区制御層をパター
ン化し、磁気抵抗効果膜の端部上側(本明細書では、成
膜工程において、先に成膜する方を下側とする。)にだ
け配置するという発明によって解決された。この発明
は、磁気抵抗性読み取り変換器に関する米国特許第4663
685 号に開示されている。この発明は、磁気抵抗効果膜
の端部上側だけに、磁気抵抗効果膜の長さ方向にバイア
ス磁界を印加する磁区制御層を配設し、この端部を単一
磁区状態に維持するというものである。この端部の単一
磁区状態は、磁気抵抗効果膜の中央にある感磁部にも単
一磁区状態を誘発する。この発明の実施例には、磁気抵
抗効果膜の端部上側に、磁区制御層として作用する反強
磁性膜を、直接、形成し、磁気抵抗効果膜の端部上側を
単一磁区状態に維持する技術が開示されている。
ン化し、磁気抵抗効果膜の端部上側(本明細書では、成
膜工程において、先に成膜する方を下側とする。)にだ
け配置するという発明によって解決された。この発明
は、磁気抵抗性読み取り変換器に関する米国特許第4663
685 号に開示されている。この発明は、磁気抵抗効果膜
の端部上側だけに、磁気抵抗効果膜の長さ方向にバイア
ス磁界を印加する磁区制御層を配設し、この端部を単一
磁区状態に維持するというものである。この端部の単一
磁区状態は、磁気抵抗効果膜の中央にある感磁部にも単
一磁区状態を誘発する。この発明の実施例には、磁気抵
抗効果膜の端部上側に、磁区制御層として作用する反強
磁性膜を、直接、形成し、磁気抵抗効果膜の端部上側を
単一磁区状態に維持する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、以
下に述べるような問題がある。この従来技術では、磁気
抵抗効果膜の端部上側だけに、磁区制御層として作用す
るFeMn系の反強磁性膜を形成している。このために
は、予め、磁気抵抗効果膜を所定の寸法にパターニング
した後に、この磁気抵抗効果膜の上に磁区制御層とする
FeMn系反強磁性膜を形成しなければならない。一
方、磁気抵抗効果膜とする強磁性膜と、FeMn系の反強磁
性膜とは、両層間に磁気的交換結合を生じさせる必要が
ある。この磁気的交換結合が生じるには、二つの膜を原
子的に密着形成させなければならない。従って、磁気抵
抗効果膜の表面をなんらかの方法、たとえば、スパッタ
エッチなどによってクリーニングし、その後、このクリ
ーニングされた磁気抵抗効果膜上にFeMn系反強磁性
膜を形成する必要がある。
下に述べるような問題がある。この従来技術では、磁気
抵抗効果膜の端部上側だけに、磁区制御層として作用す
るFeMn系の反強磁性膜を形成している。このために
は、予め、磁気抵抗効果膜を所定の寸法にパターニング
した後に、この磁気抵抗効果膜の上に磁区制御層とする
FeMn系反強磁性膜を形成しなければならない。一
方、磁気抵抗効果膜とする強磁性膜と、FeMn系の反強磁
性膜とは、両層間に磁気的交換結合を生じさせる必要が
ある。この磁気的交換結合が生じるには、二つの膜を原
子的に密着形成させなければならない。従って、磁気抵
抗効果膜の表面をなんらかの方法、たとえば、スパッタ
エッチなどによってクリーニングし、その後、このクリ
ーニングされた磁気抵抗効果膜上にFeMn系反強磁性
膜を形成する必要がある。
【0009】このクリーニングを行う場合の問題につい
て説明する。磁気抵抗効果膜の表面をクリーニングする
ことは、工程上複雑になり、さらに、磁気抵抗効果膜
は、通常、数百Åと非常に薄いので、クリーニングによ
って磁気抵抗効果膜は損傷されるおそれが高い。その結
果、磁気抵抗効果膜の磁気特性は損なわれてしまう。ま
た、表面クリーニングの程度がほぼ一定であればよい
が、変動した場合には、磁気抵抗効果膜の膜厚も変動
し、その結果、多数の磁気ヘッド間において、磁気特性
のばらつきが生じる。さらに、この表面クリーニングが
弱いと、磁気抵抗効果膜と反強磁性膜との間の磁気的交
換結合の強さが不十分となり、磁気抵抗効果膜の端部が
単一磁区とならない場合もある。端部が単一磁区となら
ない場合は、磁気抵抗効果膜に磁壁が存在することにな
り、磁壁の不規則な移動によってバルクハウゼンノイズ
が発生することになる。このような磁気ヘッドは、高密
度磁気記録用の磁気ヘッドには適さない。
て説明する。磁気抵抗効果膜の表面をクリーニングする
ことは、工程上複雑になり、さらに、磁気抵抗効果膜
は、通常、数百Åと非常に薄いので、クリーニングによ
って磁気抵抗効果膜は損傷されるおそれが高い。その結
果、磁気抵抗効果膜の磁気特性は損なわれてしまう。ま
た、表面クリーニングの程度がほぼ一定であればよい
が、変動した場合には、磁気抵抗効果膜の膜厚も変動
し、その結果、多数の磁気ヘッド間において、磁気特性
のばらつきが生じる。さらに、この表面クリーニングが
弱いと、磁気抵抗効果膜と反強磁性膜との間の磁気的交
換結合の強さが不十分となり、磁気抵抗効果膜の端部が
単一磁区とならない場合もある。端部が単一磁区となら
ない場合は、磁気抵抗効果膜に磁壁が存在することにな
り、磁壁の不規則な移動によってバルクハウゼンノイズ
が発生することになる。このような磁気ヘッドは、高密
度磁気記録用の磁気ヘッドには適さない。
【0010】本発明の目的は、磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドの特性のばらつきやノイズの原因となる、磁気抵抗効
果膜のクリーニングを必要とせずに、磁気抵抗効果膜の
端部に磁区制御層を形成した、バルクハウゼンノイズを
防止でき、かつ、高出力とできる磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを提供することにある。
ドの特性のばらつきやノイズの原因となる、磁気抵抗効
果膜のクリーニングを必要とせずに、磁気抵抗効果膜の
端部に磁区制御層を形成した、バルクハウゼンノイズを
防止でき、かつ、高出力とできる磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、磁気抵抗効
果膜両端部下側に磁区制御層を配置し、上記磁区制御層
は、強磁性膜と反強磁性膜とを順次積層して構成される
2層膜で構成することにより達成できる。
果膜両端部下側に磁区制御層を配置し、上記磁区制御層
は、強磁性膜と反強磁性膜とを順次積層して構成される
2層膜で構成することにより達成できる。
【0012】上記反強磁性膜は、酸化ニッケルが望まし
く、上記強磁性膜は、NiFe合金等の軟磁性合金膜が
望ましい。
く、上記強磁性膜は、NiFe合金等の軟磁性合金膜が
望ましい。
【0013】
【作用】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドでは、
磁気抵抗効果膜の両端部下側に、磁区制御層を設置して
おり、記録媒体からの磁気的信号を検出する磁気抵抗効
果膜の中央領域は、反強磁性膜と、直接には、磁気交換
結合をしていない。このため、磁気抵抗効果膜の中央領
域では、磁気抵抗効果膜の異方性磁界の増加がないの
で、磁気抵抗効果素子の感度が低下することはなく、高
出力の磁気ヘッドとできる。
磁気抵抗効果膜の両端部下側に、磁区制御層を設置して
おり、記録媒体からの磁気的信号を検出する磁気抵抗効
果膜の中央領域は、反強磁性膜と、直接には、磁気交換
結合をしていない。このため、磁気抵抗効果膜の中央領
域では、磁気抵抗効果膜の異方性磁界の増加がないの
で、磁気抵抗効果素子の感度が低下することはなく、高
出力の磁気ヘッドとできる。
【0014】また、磁気抵抗効果膜両端部下側に設けら
れた磁区制御層と磁気抵抗効果膜との磁気交換結合によ
り生じる縦バイアス磁界によって、磁気抵抗効果膜中央
部に磁壁が発生するのを抑制できるので、磁壁の不規則
な移動が原因であるバルクハウゼンノイズを抑えること
ができる。
れた磁区制御層と磁気抵抗効果膜との磁気交換結合によ
り生じる縦バイアス磁界によって、磁気抵抗効果膜中央
部に磁壁が発生するのを抑制できるので、磁壁の不規則
な移動が原因であるバルクハウゼンノイズを抑えること
ができる。
【0015】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドの磁区制御層は、最下層を強磁性膜としている。こ
の強磁性膜は、磁気抵抗効果膜に一方向の磁束を流す作
用を行う永久磁石的な作用を行うことができ、磁区制御
層最上層である反強磁性膜と磁気抵抗効果膜との磁気的
交換結合の結果生じる縦バイアス磁界を、効果的に磁気
抵抗効果膜中央領域に伝える作用をすることができる。
このため、バルクハウゼンノイズを安定性よく防止でき
る。
ッドの磁区制御層は、最下層を強磁性膜としている。こ
の強磁性膜は、磁気抵抗効果膜に一方向の磁束を流す作
用を行う永久磁石的な作用を行うことができ、磁区制御
層最上層である反強磁性膜と磁気抵抗効果膜との磁気的
交換結合の結果生じる縦バイアス磁界を、効果的に磁気
抵抗効果膜中央領域に伝える作用をすることができる。
このため、バルクハウゼンノイズを安定性よく防止でき
る。
【0016】さらに、磁気抵抗効果膜両端部に配置され
た磁区制御層間の距離を調節することにより、磁気抵抗
効果膜中央部に伝達される縦バイアス磁界の大きさを、
任意の大きさに調節することが可能であり、高出力、か
つ、バルクハウゼンノイズレスの磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを容易に製造することができる。
た磁区制御層間の距離を調節することにより、磁気抵抗
効果膜中央部に伝達される縦バイアス磁界の大きさを、
任意の大きさに調節することが可能であり、高出力、か
つ、バルクハウゼンノイズレスの磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを容易に製造することができる。
【0017】さらに、本発明の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドの磁区制御層は、磁気抵抗効果膜の形成前に、形成,
加工される。従って、磁区制御層の形成工程において、
磁気抵抗効果膜を損傷する恐れは全くなく、多数の磁気
ヘッド間の性能のばらつきを抑え、大量生産に有利とで
きる。また、磁区制御層は、イオンミリング法などで一
括してパターニングすることができ、作製が容易であ
る。
ドの磁区制御層は、磁気抵抗効果膜の形成前に、形成,
加工される。従って、磁区制御層の形成工程において、
磁気抵抗効果膜を損傷する恐れは全くなく、多数の磁気
ヘッド間の性能のばらつきを抑え、大量生産に有利とで
きる。また、磁区制御層は、イオンミリング法などで一
括してパターニングすることができ、作製が容易であ
る。
【0018】
【実施例】実施例として、本発明に係る磁気抵抗効果型
磁気ヘッドを適用した磁気ディスク装置200につい
て、図3を用いて説明する。図3は、この磁気ディスク
装置200の概略構造を示す斜視図である。
磁気ヘッドを適用した磁気ディスク装置200につい
て、図3を用いて説明する。図3は、この磁気ディスク
装置200の概略構造を示す斜視図である。
【0019】この磁気ディスク装置200の概略構造を
説明する。同図に示すように、磁気ディスク装置200
は、等間隔で一軸(スピンドル202)上に積層された
複数の磁気ディスク204a,204b,204c,2
04d,204eと、スピンドル202を駆動するモー
タ203と、移動可能なキャリッジ206に保持された
磁気ヘッド群205a,205b等と、このキャリッジ
206を駆動するボイスコイルモータ213を構成する
マグネット208及びボイスコイル207と、これらを
支持するベース201とを備えて構成される。また、磁
気ディスク制御装置などの上位装置212から送出され
る信号に従って、ボイスコイルモータ213を制御する
ボイスコイルモータ制御回路209を備えている。ま
た、上位装置212から送られてきたデータを書き込み
方式に対応し、磁気ヘッドに流すべき電流に変換する機
能と、磁気ディスク204aなどから送られてきたデー
タを増幅し、ディジタル信号に変換する機能とを持つラ
イト/リード回路210を備え、このライト/リード回
路210は、インターフェイス211を介して、上位装
置212と接続されている。
説明する。同図に示すように、磁気ディスク装置200
は、等間隔で一軸(スピンドル202)上に積層された
複数の磁気ディスク204a,204b,204c,2
04d,204eと、スピンドル202を駆動するモー
タ203と、移動可能なキャリッジ206に保持された
磁気ヘッド群205a,205b等と、このキャリッジ
206を駆動するボイスコイルモータ213を構成する
マグネット208及びボイスコイル207と、これらを
支持するベース201とを備えて構成される。また、磁
気ディスク制御装置などの上位装置212から送出され
る信号に従って、ボイスコイルモータ213を制御する
ボイスコイルモータ制御回路209を備えている。ま
た、上位装置212から送られてきたデータを書き込み
方式に対応し、磁気ヘッドに流すべき電流に変換する機
能と、磁気ディスク204aなどから送られてきたデー
タを増幅し、ディジタル信号に変換する機能とを持つラ
イト/リード回路210を備え、このライト/リード回
路210は、インターフェイス211を介して、上位装
置212と接続されている。
【0020】次に、この磁気ディスク装置200の動作
を、読みだしの場合を例として説明する。上位装置21
2から、インターフェイス211を介して、ボイスコイ
ルモータ制御回路209に、読みだすべきデータの支持
を与える。ボイスコイルモータ制御回路209からの制
御電流によって、ボイスコイルモータ213がキャリッ
ジ206を駆動させ、指示されたデータが記憶されてい
るトラックの位置に、磁気ヘッド群205a,205b
等を高速で移動させ、正確に位置付けする。この位置付
けは、ボイスコイルモータ制御回路209と接続されて
いる位置決め用磁気ヘッド205bが、磁気ディスク2
04c上の位置を検出して提供し、データ用磁気ヘッド
205aの位置制御を行うことによって行われる。ま
た、ベース201に支持されたモータ203は、スピン
ドル202に取り付けた直径3.5インチの複数の磁気
ディスク204a,204b,204c,204d,20
4eを回転させる。次に、ライト/リード回路210か
らの信号に従って、指示された所定の磁気ヘッドを選択
し、指示された領域の先頭位置を検出後、磁気ディスク
上のデータ信号を読みだす。この読み出しは、ライト/
リード回路210に接続されているデータ用磁気ヘッド
205aが、磁気ディスク204dとの間で信号の授受
を行うことにより行われる。読みだされたデータは、所
定の信号に変換され、上位装置212に送出される。
を、読みだしの場合を例として説明する。上位装置21
2から、インターフェイス211を介して、ボイスコイ
ルモータ制御回路209に、読みだすべきデータの支持
を与える。ボイスコイルモータ制御回路209からの制
御電流によって、ボイスコイルモータ213がキャリッ
ジ206を駆動させ、指示されたデータが記憶されてい
るトラックの位置に、磁気ヘッド群205a,205b
等を高速で移動させ、正確に位置付けする。この位置付
けは、ボイスコイルモータ制御回路209と接続されて
いる位置決め用磁気ヘッド205bが、磁気ディスク2
04c上の位置を検出して提供し、データ用磁気ヘッド
205aの位置制御を行うことによって行われる。ま
た、ベース201に支持されたモータ203は、スピン
ドル202に取り付けた直径3.5インチの複数の磁気
ディスク204a,204b,204c,204d,20
4eを回転させる。次に、ライト/リード回路210か
らの信号に従って、指示された所定の磁気ヘッドを選択
し、指示された領域の先頭位置を検出後、磁気ディスク
上のデータ信号を読みだす。この読み出しは、ライト/
リード回路210に接続されているデータ用磁気ヘッド
205aが、磁気ディスク204dとの間で信号の授受
を行うことにより行われる。読みだされたデータは、所
定の信号に変換され、上位装置212に送出される。
【0021】高性能磁気ディスク装置としては、線記録
密度は1インチ当り25キロビット以上、トラック密度
は1インチ当り2000トラック以上であることが望ま
しい。下記の本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、磁壁を生じない結果バルクハウゼンノイズが無く、
高感度であるので、このヘッドを使用して磁気ディスク
装置を作成することによって、面記録密度が1平方イン
チ当り200〜500Mbitの磁気ディスク装置を作
製することができる。
密度は1インチ当り25キロビット以上、トラック密度
は1インチ当り2000トラック以上であることが望ま
しい。下記の本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、磁壁を生じない結果バルクハウゼンノイズが無く、
高感度であるので、このヘッドを使用して磁気ディスク
装置を作成することによって、面記録密度が1平方イン
チ当り200〜500Mbitの磁気ディスク装置を作
製することができる。
【0022】次に、磁気ディスク装置200に使用す
る、本発明の一実施例である磁気抵抗効果型磁気ヘッド
100について、図1および図2を用いて説明する。図
1は、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の
概略構造を示す斜視図である。なお、図1では、磁気抵
抗効果型磁気ヘッド片側半面で上部ギャップ膜70と上
部シールド膜80とを省略している。また、図2は、こ
の磁気抵抗効果型磁気ヘッド100を拡大した斜視図で
ある。なお、図2では、上部ギャップ膜70と上部シー
ルド膜80とを省略している。
る、本発明の一実施例である磁気抵抗効果型磁気ヘッド
100について、図1および図2を用いて説明する。図
1は、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の
概略構造を示す斜視図である。なお、図1では、磁気抵
抗効果型磁気ヘッド片側半面で上部ギャップ膜70と上
部シールド膜80とを省略している。また、図2は、こ
の磁気抵抗効果型磁気ヘッド100を拡大した斜視図で
ある。なお、図2では、上部ギャップ膜70と上部シー
ルド膜80とを省略している。
【0023】この磁気抵抗効果型磁気ヘッド100は、
図1,図2に示すように、非磁性基板1の上方に、下部
磁気シールド層10と、この下部磁気シールド層10の
上に形成される下部ギャップ膜20と、この下部ギャッ
プ膜20上の所定場所に所定の間隔をおいて形成される
一対の層からなる磁区制御層30と、この磁区制御層3
0の上面を覆って一対の層の間の上記下部ギャップ膜2
0に接して形成される磁気抵抗効果膜40と、この磁気
抵抗効果膜40の上に形成されるシャント膜50と、こ
のシャント膜50の上に形成されるソフト膜55と、こ
のソフト膜55上に形成される信号取り出し用電極60
と、上記各膜,各層、および信号取り出し電極60を覆
うように形成される上部ギャップ膜70と、この上部ギ
ャップ膜70の上に形成される上部磁気シールド層80
とを備えて構成される。
図1,図2に示すように、非磁性基板1の上方に、下部
磁気シールド層10と、この下部磁気シールド層10の
上に形成される下部ギャップ膜20と、この下部ギャッ
プ膜20上の所定場所に所定の間隔をおいて形成される
一対の層からなる磁区制御層30と、この磁区制御層3
0の上面を覆って一対の層の間の上記下部ギャップ膜2
0に接して形成される磁気抵抗効果膜40と、この磁気
抵抗効果膜40の上に形成されるシャント膜50と、こ
のシャント膜50の上に形成されるソフト膜55と、こ
のソフト膜55上に形成される信号取り出し用電極60
と、上記各膜,各層、および信号取り出し電極60を覆
うように形成される上部ギャップ膜70と、この上部ギ
ャップ膜70の上に形成される上部磁気シールド層80
とを備えて構成される。
【0024】各層,各膜の作用,材料等を次に説明す
る。上部,下部磁気シールド層80,10は、磁気抵抗
効果膜40に、信号検出電極以外の磁界が影響するのを
防止し、磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の信号分解能
を高める作用を行う。その材料は、NiFe系合金,C
o系の非晶質等の軟磁性であり、膜厚はおおよそ0.5
〜3μmである。
る。上部,下部磁気シールド層80,10は、磁気抵抗
効果膜40に、信号検出電極以外の磁界が影響するのを
防止し、磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の信号分解能
を高める作用を行う。その材料は、NiFe系合金,C
o系の非晶質等の軟磁性であり、膜厚はおおよそ0.5
〜3μmである。
【0025】磁気シールド層80,10に隣接して、磁
気抵抗効果膜40と信号取り出し電極導体60と磁区制
御層30とからなる磁気抵抗効果素子をはさみ込むよう
に配置される上部,下部ギャップ膜70,20は、磁気
抵抗効果素子と、上部,下部磁気シールド層80,10
とを電気的,磁気的に隔離する作用をし、ガラス,アル
ミナ等の非磁性,絶縁物よりなる。上部,下部ギャップ
膜70,20の膜厚は、磁気抵抗効果型磁気ヘッド10
0の再生分解能に影響するため、磁気ヘッドに望まれる
記録密度に依存し、通常は、0.4〜0.1μmの範囲で
ある。
気抵抗効果膜40と信号取り出し電極導体60と磁区制
御層30とからなる磁気抵抗効果素子をはさみ込むよう
に配置される上部,下部ギャップ膜70,20は、磁気
抵抗効果素子と、上部,下部磁気シールド層80,10
とを電気的,磁気的に隔離する作用をし、ガラス,アル
ミナ等の非磁性,絶縁物よりなる。上部,下部ギャップ
膜70,20の膜厚は、磁気抵抗効果型磁気ヘッド10
0の再生分解能に影響するため、磁気ヘッドに望まれる
記録密度に依存し、通常は、0.4〜0.1μmの範囲で
ある。
【0026】この上部,下部ギャップ膜70,20の間
に形成される磁気抵抗効果素子は、上記のように、磁界
に対してその電気抵抗が変化する磁気抵抗効果膜40
と、この磁気抵抗効果膜40に信号検出電流を流すため
の信号取り出し用電極導体60と、磁気抵抗効果膜40
の両端にあり、この両端を単磁区化するに充分なレベル
に、磁気的に縦バイアスするための磁区制御層30とか
らなる。
に形成される磁気抵抗効果素子は、上記のように、磁界
に対してその電気抵抗が変化する磁気抵抗効果膜40
と、この磁気抵抗効果膜40に信号検出電流を流すため
の信号取り出し用電極導体60と、磁気抵抗効果膜40
の両端にあり、この両端を単磁区化するに充分なレベル
に、磁気的に縦バイアスするための磁区制御層30とか
らなる。
【0027】この磁区制御層30は、磁気抵抗効果膜4
0両端部にだけ形成され、磁気抵抗効果膜40の端部を
単一磁区状態に維持するために、長さ方向の縦バイアス
磁界を磁気抵抗効果膜40に与える作用をする。この結
果、磁気抵抗効果膜40に磁壁が発生するのを防止で
き、磁壁発生に起因するバルクハウゼンノイズを低減で
きる。磁区制御層30を、磁気抵抗効果膜40の端部に
限定して設けるのは、磁気抵抗効果膜40の中央領域の
長さが長すぎない限り、この端部を単一磁区状態に維持
すると、中央領域も強制的に単一磁区状態になるからで
ある。また、このような構造では、中央領域の磁気モー
メントの方向が容易に変化することができるので、磁気
抵抗効果膜40全体に磁区制御層を形成したときに生じ
る感度の低下をもたらすことはなく、磁気ヘッドを高出
力とできる。
0両端部にだけ形成され、磁気抵抗効果膜40の端部を
単一磁区状態に維持するために、長さ方向の縦バイアス
磁界を磁気抵抗効果膜40に与える作用をする。この結
果、磁気抵抗効果膜40に磁壁が発生するのを防止で
き、磁壁発生に起因するバルクハウゼンノイズを低減で
きる。磁区制御層30を、磁気抵抗効果膜40の端部に
限定して設けるのは、磁気抵抗効果膜40の中央領域の
長さが長すぎない限り、この端部を単一磁区状態に維持
すると、中央領域も強制的に単一磁区状態になるからで
ある。また、このような構造では、中央領域の磁気モー
メントの方向が容易に変化することができるので、磁気
抵抗効果膜40全体に磁区制御層を形成したときに生じ
る感度の低下をもたらすことはなく、磁気ヘッドを高出
力とできる。
【0028】磁気抵抗効果膜40は、Ni−Fe合金,
Ni−Co合金,Ni−Fe−Co合金等のような、磁
化の方向によって電気抵抗が変化する強磁性薄膜で形成
される。その膜厚は、約0.01〜0.045μmであ
る。
Ni−Co合金,Ni−Fe−Co合金等のような、磁
化の方向によって電気抵抗が変化する強磁性薄膜で形成
される。その膜厚は、約0.01〜0.045μmであ
る。
【0029】信号取り出し用電極導体60は、磁気抵抗
効果膜40に充分な電流(例えば、約1×106〜1×
107A/cm2 )を流すため、通常、電気抵抗が十分小
さい銅や金等の薄膜が用いられる。
効果膜40に充分な電流(例えば、約1×106〜1×
107A/cm2 )を流すため、通常、電気抵抗が十分小
さい銅や金等の薄膜が用いられる。
【0030】シャント膜50は、磁気抵抗効果膜40を
高感度にするに十分なレベルに、磁気的横バイアスを印
加する作用を行う。磁気的横バイアスを印加するため
に、シャント膜を用いる方法を、シャントバイアス法と
いう。シャントバイアス法においては、シャント膜とし
て、磁気抵抗効果膜40上に、Ti,Nb,Ta,M
o,W等の薄い金属膜を形成する。通常、その膜厚は、
0.01〜0.04μm程度である。また、シャントバイ
アス法では、シャント膜50に流れる電流によって横バ
イアス磁界が変化するので、シャント膜50の膜厚とと
もに、比抵抗も調節することが必要である。このシャン
ト膜50の比抵抗の値は、通常、磁気抵抗効果膜の比抵
抗の値の1〜4倍程度である。
高感度にするに十分なレベルに、磁気的横バイアスを印
加する作用を行う。磁気的横バイアスを印加するため
に、シャント膜を用いる方法を、シャントバイアス法と
いう。シャントバイアス法においては、シャント膜とし
て、磁気抵抗効果膜40上に、Ti,Nb,Ta,M
o,W等の薄い金属膜を形成する。通常、その膜厚は、
0.01〜0.04μm程度である。また、シャントバイ
アス法では、シャント膜50に流れる電流によって横バ
イアス磁界が変化するので、シャント膜50の膜厚とと
もに、比抵抗も調節することが必要である。このシャン
ト膜50の比抵抗の値は、通常、磁気抵抗効果膜の比抵
抗の値の1〜4倍程度である。
【0031】このシャントバイアス法以外に、高密度磁
気記録用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドに適したバイアス
法としてソフト膜バイアス法がある。ソフト膜バイアス
法は、図1,図2に示すように、非磁性層(ここではシ
ャント膜50)を介して、磁気抵抗効果膜40に流れる
電流によってソフト膜55に発生する磁界を、効率良
く、磁気抵抗効果膜40に印加する方法である。これら
の方法は、単独で用いられるばかりでなく、シャントバ
イアス法とソフト膜バイアス法を組み合わせた複合バイ
アス法が効果的である。
気記録用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドに適したバイアス
法としてソフト膜バイアス法がある。ソフト膜バイアス
法は、図1,図2に示すように、非磁性層(ここではシ
ャント膜50)を介して、磁気抵抗効果膜40に流れる
電流によってソフト膜55に発生する磁界を、効率良
く、磁気抵抗効果膜40に印加する方法である。これら
の方法は、単独で用いられるばかりでなく、シャントバ
イアス法とソフト膜バイアス法を組み合わせた複合バイ
アス法が効果的である。
【0032】次に、磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の
製造方法を説明する。なお、下記の薄膜形成方法および
パターニング方法は、周知の技術であるスパッタリング
法やエッチング法を用いた。
製造方法を説明する。なお、下記の薄膜形成方法および
パターニング方法は、周知の技術であるスパッタリング
法やエッチング法を用いた。
【0033】最初に、非磁性基板1上に下部磁気シール
ド層10とするNiFe合金を2μmの厚さに形成し、
その後、その上部に、下部ギャップ膜20とするアルミ
ナを0.3μm の厚さに形成する。そして、この下部磁
気シールド層10と下部ギャップ膜20とを所定の形状
に加工する。ここで、下部磁気シールド層10の端部
は、図1に示すように、基板面に対して傾斜するように
加工する。これは、下部磁気シールド層10を覆う形に
形成される信号取り出し用電極導体60が、下部磁気シ
ールド層10の端部で断線するのを防止するためであ
る。次に、下部ギャップ膜20上に、磁区制御層30を
形成する。磁区制御層30は、下部ギャップ膜20上
に、強磁性膜301,反強磁性膜302をスパッタリン
グ法などにより順次積層した後、磁気抵抗効果膜40の
端部に相当する部分だけが残存するようにパターニング
する。パターニング後、イオンミリング法などにより加
工する。その結果、磁区制御層30は、一対の層とな
る。次に、磁区制御層30上と、磁区制御層30を構成
する一対の層の間の下部ギャップ膜20上に、磁気抵抗
効果膜40とするNiFe合金膜を400Åの厚さに形
成し、続いて、シャント膜50とするNb膜を400Å
の厚さに形成する。その後、信号取り出し用電極導体6
0とする金とチタンの2層膜を0.1μm の厚さに形成
した後、加工し、さらに、その上部に、上部ギャップ膜
70とするアルミナを0.3μm の厚さに形成する。次
に、上部磁気シールド層80とするNiFe合金膜を2
μmの厚さに形成し、保護膜としてアルミナを形成し、
磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の作成を完了する。
ド層10とするNiFe合金を2μmの厚さに形成し、
その後、その上部に、下部ギャップ膜20とするアルミ
ナを0.3μm の厚さに形成する。そして、この下部磁
気シールド層10と下部ギャップ膜20とを所定の形状
に加工する。ここで、下部磁気シールド層10の端部
は、図1に示すように、基板面に対して傾斜するように
加工する。これは、下部磁気シールド層10を覆う形に
形成される信号取り出し用電極導体60が、下部磁気シ
ールド層10の端部で断線するのを防止するためであ
る。次に、下部ギャップ膜20上に、磁区制御層30を
形成する。磁区制御層30は、下部ギャップ膜20上
に、強磁性膜301,反強磁性膜302をスパッタリン
グ法などにより順次積層した後、磁気抵抗効果膜40の
端部に相当する部分だけが残存するようにパターニング
する。パターニング後、イオンミリング法などにより加
工する。その結果、磁区制御層30は、一対の層とな
る。次に、磁区制御層30上と、磁区制御層30を構成
する一対の層の間の下部ギャップ膜20上に、磁気抵抗
効果膜40とするNiFe合金膜を400Åの厚さに形
成し、続いて、シャント膜50とするNb膜を400Å
の厚さに形成する。その後、信号取り出し用電極導体6
0とする金とチタンの2層膜を0.1μm の厚さに形成
した後、加工し、さらに、その上部に、上部ギャップ膜
70とするアルミナを0.3μm の厚さに形成する。次
に、上部磁気シールド層80とするNiFe合金膜を2
μmの厚さに形成し、保護膜としてアルミナを形成し、
磁気抵抗効果型磁気ヘッド100の作成を完了する。
【0034】上記のように、本発明に係る磁気抵抗効果
型磁気ヘッドは、磁区制御層30を形成後、この上方
に、磁気抵抗効果膜40を形成している。このため、磁
気抵抗効果膜40をクリーニングする工程を含まず、製
造工程中に磁気抵抗効果膜40にダメージを与えること
はない。磁気抵抗効果膜40が損傷する恐れがないた
め、磁気特性の良好な磁気抵抗効果膜40を形成するこ
とができ、安定性よく磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造
ができる。さらに、磁気抵抗効果膜40の膜厚変動を抑
えることができるため、多数の磁気ヘッド間の電気的,
磁気的特性のばらつきを抑えることができ、大量生産に
適している。
型磁気ヘッドは、磁区制御層30を形成後、この上方
に、磁気抵抗効果膜40を形成している。このため、磁
気抵抗効果膜40をクリーニングする工程を含まず、製
造工程中に磁気抵抗効果膜40にダメージを与えること
はない。磁気抵抗効果膜40が損傷する恐れがないた
め、磁気特性の良好な磁気抵抗効果膜40を形成するこ
とができ、安定性よく磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造
ができる。さらに、磁気抵抗効果膜40の膜厚変動を抑
えることができるため、多数の磁気ヘッド間の電気的,
磁気的特性のばらつきを抑えることができ、大量生産に
適している。
【0035】次に、本発明に係る磁区制御層30の機能
について説明する。
について説明する。
【0036】図4は、本発明に係る磁区制御層30を示
す拡大断面図である。本発明は、磁区制御層30を、強
磁性膜301と反強磁性膜302とを、順次、積層した
2層膜構造としているところに特徴があり、二つの磁気
交換結合を利用しているところに最も特徴がある。一つ
は、磁気抵抗効果膜40と反強磁性膜302との界面で
発生する強磁性−反強磁性の磁気交換結合であり、他の
一つは、反強磁性膜302と強磁性膜301との界面で
発生する反強磁性−強磁性の磁気交換結合である。
す拡大断面図である。本発明は、磁区制御層30を、強
磁性膜301と反強磁性膜302とを、順次、積層した
2層膜構造としているところに特徴があり、二つの磁気
交換結合を利用しているところに最も特徴がある。一つ
は、磁気抵抗効果膜40と反強磁性膜302との界面で
発生する強磁性−反強磁性の磁気交換結合であり、他の
一つは、反強磁性膜302と強磁性膜301との界面で
発生する反強磁性−強磁性の磁気交換結合である。
【0037】二つの磁気交換結合の作用について詳細に
説明する。
説明する。
【0038】図5に、磁気交換結合の様子を模式的に示
す。図5の矢印は、磁気抵抗効果膜40,反強磁性膜3
02,強磁性膜301のスピンの向きを表わしている。
なお、図5以降では、非磁性基板1,下部シールド層1
0,シャント膜50,ソフト膜55,上部ギャップ膜7
0,上部シールド膜80を省略する。
す。図5の矢印は、磁気抵抗効果膜40,反強磁性膜3
02,強磁性膜301のスピンの向きを表わしている。
なお、図5以降では、非磁性基板1,下部シールド層1
0,シャント膜50,ソフト膜55,上部ギャップ膜7
0,上部シールド膜80を省略する。
【0039】反強磁性膜302と磁気抵抗効果膜40と
の磁気交換結合により、磁気抵抗効果膜40両端部の磁
気抵抗効果膜40のスピンは一方向に揃えられる。この
部分でスピンの向きが揃えられると、交換バイアスは磁
気抵抗効果膜40中央領域(センス部分)にも伝わり、
中央領域のスピンをも強制的に一方向に揃えることがで
きる。これにより、磁気抵抗効果膜40中央領域での磁
壁の発生を抑圧することができ、バルクハウゼンノイズ
を防止できる。
の磁気交換結合により、磁気抵抗効果膜40両端部の磁
気抵抗効果膜40のスピンは一方向に揃えられる。この
部分でスピンの向きが揃えられると、交換バイアスは磁
気抵抗効果膜40中央領域(センス部分)にも伝わり、
中央領域のスピンをも強制的に一方向に揃えることがで
きる。これにより、磁気抵抗効果膜40中央領域での磁
壁の発生を抑圧することができ、バルクハウゼンノイズ
を防止できる。
【0040】しかし、上述したように、本発明に係る磁
区制御層30は、下部ギャップ膜20上に強磁性膜30
1と反強磁性膜302とを順次積層後、イオンミリング
法などの手法を用いて所定の位置に形成している。イオ
ンミリング法で加工した場合には、図5に示すような磁
区制御層30下方の下部ギャップ膜20のオーバーミリ
ングを避けることができない。このため、磁気抵抗効果
膜40が、磁区制御層30に乗り上げる部分で段差が大
きくなり、磁気抵抗効果膜40に段切れが発生しやすく
なる。段差のある部分で段切れが無い場合、磁気抵抗効
果膜40両端部における反強磁性膜302と磁気抵抗効
果膜40とで生じた交換バイアスが、磁気抵抗効果膜4
0中央領域にも伝わり、バルクハウゼンノイズを防止で
きるが、段切れが発生した場合には、段切れ部分で交換
バイアスが断ちきられてしまうため、磁気抵抗効果膜4
0中央領域を単一磁区状態とすることができず、バルク
ハウゼンノイズを防止できなくなってしまう。このよう
なヘッドは、大量生産に適していない。
区制御層30は、下部ギャップ膜20上に強磁性膜30
1と反強磁性膜302とを順次積層後、イオンミリング
法などの手法を用いて所定の位置に形成している。イオ
ンミリング法で加工した場合には、図5に示すような磁
区制御層30下方の下部ギャップ膜20のオーバーミリ
ングを避けることができない。このため、磁気抵抗効果
膜40が、磁区制御層30に乗り上げる部分で段差が大
きくなり、磁気抵抗効果膜40に段切れが発生しやすく
なる。段差のある部分で段切れが無い場合、磁気抵抗効
果膜40両端部における反強磁性膜302と磁気抵抗効
果膜40とで生じた交換バイアスが、磁気抵抗効果膜4
0中央領域にも伝わり、バルクハウゼンノイズを防止で
きるが、段切れが発生した場合には、段切れ部分で交換
バイアスが断ちきられてしまうため、磁気抵抗効果膜4
0中央領域を単一磁区状態とすることができず、バルク
ハウゼンノイズを防止できなくなってしまう。このよう
なヘッドは、大量生産に適していない。
【0041】だが、本発明に係る強磁性膜301は、磁
気抵抗効果膜40に、万一、段切れが発生した場合に
も、磁気抵抗効果膜40中央領域に縦バイアス磁界を付
与できる作用を所持している。
気抵抗効果膜40に、万一、段切れが発生した場合に
も、磁気抵抗効果膜40中央領域に縦バイアス磁界を付
与できる作用を所持している。
【0042】強磁性膜301は、その上方の反強磁性膜
302と、反強磁性−強磁性の磁気交換結合を形成して
おり、強磁性膜301のスピンは、一方向に揃うことが
できる。このため、最下層の強磁性膜301は、永久磁
石的な作用を行うことができる。すなわち、強磁性膜3
01は一方向の磁束を流すことができる。磁気抵抗効果
膜40に段切れが生じ、交換バイアスが段切れ部分で断
ち切られてしまった場合においても、本発明に係る強磁
性膜301が、磁気抵抗効果膜40中央領域に一方向の
磁束を流す作用をするため、中央領域を単一磁区状態に
維持でき、バルクハウゼンノイズを抑止できる。
302と、反強磁性−強磁性の磁気交換結合を形成して
おり、強磁性膜301のスピンは、一方向に揃うことが
できる。このため、最下層の強磁性膜301は、永久磁
石的な作用を行うことができる。すなわち、強磁性膜3
01は一方向の磁束を流すことができる。磁気抵抗効果
膜40に段切れが生じ、交換バイアスが段切れ部分で断
ち切られてしまった場合においても、本発明に係る強磁
性膜301が、磁気抵抗効果膜40中央領域に一方向の
磁束を流す作用をするため、中央領域を単一磁区状態に
維持でき、バルクハウゼンノイズを抑止できる。
【0043】さらに、本発明によると、強磁性膜301
からの一方向の磁束を、磁気抵抗効果膜40中央領域に
効率よく流すためには、強磁性膜301の厚さは磁気抵
抗効果膜40の厚さよりも厚いことが必要である。
からの一方向の磁束を、磁気抵抗効果膜40中央領域に
効率よく流すためには、強磁性膜301の厚さは磁気抵
抗効果膜40の厚さよりも厚いことが必要である。
【0044】このように、磁区制御層30を2層膜構造
とすることにより、安定性よくバルクハウゼンノイズを
防止することができ、大量生産に適している。
とすることにより、安定性よくバルクハウゼンノイズを
防止することができ、大量生産に適している。
【0045】さらに、本発明によると、磁気抵抗効果膜
40両端部に配置された一対の磁区制御層30間の距離
を調節することにより、磁気抵抗効果膜40中央領域に
伝達される縦バイアス磁界の大きさを、任意の大きさに
調節することが可能であり、高出力、かつ、バルクハウ
ゼンノイズレスの磁気抵抗効果型磁気ヘッドを容易に製
造することができる。
40両端部に配置された一対の磁区制御層30間の距離
を調節することにより、磁気抵抗効果膜40中央領域に
伝達される縦バイアス磁界の大きさを、任意の大きさに
調節することが可能であり、高出力、かつ、バルクハウ
ゼンノイズレスの磁気抵抗効果型磁気ヘッドを容易に製
造することができる。
【0046】磁気抵抗効果膜40中央領域に付与される
縦バイアス磁界の値と、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの再
生出力は相反関係にある。中央領域での縦バイアス磁界
が大きすぎる場合には、バルクハウゼンノイズを安定性
よく防止できるものの、磁気抵抗効果膜40内の磁気モ
ーメントが記録媒体からの磁気的信号に応じて急俊に応
答することができず、再生出力は低下してしまう。一
方、縦バイアス磁界が小さすぎる場合には、中央領域で
の磁気モーメントの回転が自由となるため、再生出力を
大きくできるが、磁気抵抗効果膜40中央領域を単一磁
区状態に維持することができず、バルクハウゼンノイズ
が発生してしまう。このため、バルクハウゼンノイズレ
ス、かつ、高出力の磁気抵抗効果型磁気ヘッドとするた
めには、最適な縦バイアス磁界が磁気抵抗効果膜40中
央領域に印加されるように、一対の磁区制御層30間の
距離を調節しなければならない。この最適な一対の磁区
制御層30間の距離は、磁気抵抗効果膜40の種類,厚
さ,長さ、および、幅,反強磁性膜302の種類などに
より異なるため、実験により、最適間隔を見出す必要が
ある。本実施例によれば、最適な一対の磁区制御層30
の間隔は、一対の磁区制御層30の間隔を調節したマス
クパターンを用いて磁区制御層30を形成することによ
り容易に調べられ、縦バイアス磁界の大きさを最適値に
調節することが可能である。
縦バイアス磁界の値と、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの再
生出力は相反関係にある。中央領域での縦バイアス磁界
が大きすぎる場合には、バルクハウゼンノイズを安定性
よく防止できるものの、磁気抵抗効果膜40内の磁気モ
ーメントが記録媒体からの磁気的信号に応じて急俊に応
答することができず、再生出力は低下してしまう。一
方、縦バイアス磁界が小さすぎる場合には、中央領域で
の磁気モーメントの回転が自由となるため、再生出力を
大きくできるが、磁気抵抗効果膜40中央領域を単一磁
区状態に維持することができず、バルクハウゼンノイズ
が発生してしまう。このため、バルクハウゼンノイズレ
ス、かつ、高出力の磁気抵抗効果型磁気ヘッドとするた
めには、最適な縦バイアス磁界が磁気抵抗効果膜40中
央領域に印加されるように、一対の磁区制御層30間の
距離を調節しなければならない。この最適な一対の磁区
制御層30間の距離は、磁気抵抗効果膜40の種類,厚
さ,長さ、および、幅,反強磁性膜302の種類などに
より異なるため、実験により、最適間隔を見出す必要が
ある。本実施例によれば、最適な一対の磁区制御層30
の間隔は、一対の磁区制御層30の間隔を調節したマス
クパターンを用いて磁区制御層30を形成することによ
り容易に調べられ、縦バイアス磁界の大きさを最適値に
調節することが可能である。
【0047】次に、強磁性膜301,反強磁性膜302
の材料について説明する。
の材料について説明する。
【0048】強磁性膜301は、軟磁性合金膜が望まし
い。硬磁性合金膜とすると反強磁性膜302との磁気交
換結合形成時、異方性が分散してしまうからである。強
磁性膜301の材料は、優れた軟磁気特性を示すNiF
e合金膜が望ましく、組成は、磁歪定数が5×10-7〜
−5×10-7の範囲にあるNiが80〜82原子%で残
部Feよりなる組成が最も望ましい。NiFe合金膜
は、反強磁性膜302との界面で生じる磁気交換結合に
より、一方向異方性を所持することができ、強磁性膜3
01内部のスピンの方向を一方向に揃えることができ
る。
い。硬磁性合金膜とすると反強磁性膜302との磁気交
換結合形成時、異方性が分散してしまうからである。強
磁性膜301の材料は、優れた軟磁気特性を示すNiF
e合金膜が望ましく、組成は、磁歪定数が5×10-7〜
−5×10-7の範囲にあるNiが80〜82原子%で残
部Feよりなる組成が最も望ましい。NiFe合金膜
は、反強磁性膜302との界面で生じる磁気交換結合に
より、一方向異方性を所持することができ、強磁性膜3
01内部のスピンの方向を一方向に揃えることができ
る。
【0049】さらに、ニッケルと鉄を主成分とし、これ
にNb,Ta,Mo,Zr,Rh,Pt,Au,Co等
を少量添加した合金膜でも代用可能と推定できる。
にNb,Ta,Mo,Zr,Rh,Pt,Au,Co等
を少量添加した合金膜でも代用可能と推定できる。
【0050】さらに、CoZr,FeZrを主とした非
晶質合金でも代用可能と推定できる。
晶質合金でも代用可能と推定できる。
【0051】一方、反強磁性膜302は、酸化ニッケル
が望ましい。
が望ましい。
【0052】本発明に係る磁区制御層30は、強磁性膜
301,反強磁性膜302を真空槽にて、順次、積層
後、これを大気中に取り出し、パターニングを行ってい
る。そして、イオンミリングなどによって所定の形状に
加工した後、再度真空槽にて磁気抵抗効果膜40を形成
し、磁区制御層30最上層の反強磁性膜302と磁気抵
抗効果膜40との磁気交換結合を得ている。このため、
反強磁性膜302は、表面が大気中にさらされても磁気
抵抗効果膜40と十分に磁気交換結合できる材料が望ま
しい。さらに、室温以上に高いブロッキング温度を所持
する材料が望ましい。
301,反強磁性膜302を真空槽にて、順次、積層
後、これを大気中に取り出し、パターニングを行ってい
る。そして、イオンミリングなどによって所定の形状に
加工した後、再度真空槽にて磁気抵抗効果膜40を形成
し、磁区制御層30最上層の反強磁性膜302と磁気抵
抗効果膜40との磁気交換結合を得ている。このため、
反強磁性膜302は、表面が大気中にさらされても磁気
抵抗効果膜40と十分に磁気交換結合できる材料が望ま
しい。さらに、室温以上に高いブロッキング温度を所持
する材料が望ましい。
【0053】発明者らは、酸化ニッケルをひとたび大気
中に取り出し、その後、磁気抵抗効果膜40との結合磁
界を測定したところ、酸化ニッケルと磁気抵抗効果膜4
0とを真空中で連続積層した値と変化がなく、実用に耐
える値を示すことを確認した。さらに、磁区制御層30
を加工する際、酸化ニッケル膜上方にレジストが塗布さ
れるが、イオンミリング終了後、レジストを剥離し、そ
の上方に磁気抵抗効果膜40を形成しても、その結合磁
界の大きさは真空中で連続積層した値と変化がないこと
を確認した。さらに、酸化ニッケルのブロッキング温度
は約200℃〜250℃の範囲であり、実用上問題がな
いことを確認した。
中に取り出し、その後、磁気抵抗効果膜40との結合磁
界を測定したところ、酸化ニッケルと磁気抵抗効果膜4
0とを真空中で連続積層した値と変化がなく、実用に耐
える値を示すことを確認した。さらに、磁区制御層30
を加工する際、酸化ニッケル膜上方にレジストが塗布さ
れるが、イオンミリング終了後、レジストを剥離し、そ
の上方に磁気抵抗効果膜40を形成しても、その結合磁
界の大きさは真空中で連続積層した値と変化がないこと
を確認した。さらに、酸化ニッケルのブロッキング温度
は約200℃〜250℃の範囲であり、実用上問題がな
いことを確認した。
【0054】さらに、本発明に係る酸化ニッケル膜は、
耐食性が極めて良いという利点を所持していた。
耐食性が極めて良いという利点を所持していた。
【0055】また、NiOに少量のFe,Co,Ni,
La,Ce,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Euなどを添加しても代用可能と推定
できる。
La,Ce,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Euなどを添加しても代用可能と推定
できる。
【0056】その他の反強磁性膜302の材料として
は、米国特許第4103315 号に開示されているFeMn系
反強磁性合金膜でも代用できる。しかし、この場合に
は、磁気抵抗効果膜40をFeMn系反強磁性合金膜上
方に形成する前に、スパッタエッチング法などにより、
FeMn系反強磁性膜の表面酸化層をクリーニング除去
しなければならない。
は、米国特許第4103315 号に開示されているFeMn系
反強磁性合金膜でも代用できる。しかし、この場合に
は、磁気抵抗効果膜40をFeMn系反強磁性合金膜上
方に形成する前に、スパッタエッチング法などにより、
FeMn系反強磁性膜の表面酸化層をクリーニング除去
しなければならない。
【0057】さらに、本発明によると、磁区制御層30
は、図6のように、磁気抵抗効果素子を介して信号検出
電極60下方に配設した方が、バルクハウゼンノイズを
安定性よく抑止するために望ましい。磁気抵抗効果膜4
0の信号検出電極60付近には、大きな応力が印加され
ており、応力誘起異方性が発生する。応力誘起異方性が
大きい場合には、せっかく磁区制御層30により磁気抵
抗効果膜40に付与された縦バイアス磁界が、磁気抵抗
効果膜40中央領域に伝わりにくくなってしまう。縦バ
イアス磁界が、応力誘起異方性によって乱された場合に
は、磁気抵抗効果膜40中央領域を単一磁区状態に維持
できず、バルクハウゼンノイズを抑止できなくなってし
まう。信号検出電極60に対して、磁区制御層30を、
図6のような位置関係で配設することにより、異方性が
乱されやすい信号検出電極60付近を直接磁区制御で
き、バルクハウゼンノイズを安定性よく抑止することが
できる。
は、図6のように、磁気抵抗効果素子を介して信号検出
電極60下方に配設した方が、バルクハウゼンノイズを
安定性よく抑止するために望ましい。磁気抵抗効果膜4
0の信号検出電極60付近には、大きな応力が印加され
ており、応力誘起異方性が発生する。応力誘起異方性が
大きい場合には、せっかく磁区制御層30により磁気抵
抗効果膜40に付与された縦バイアス磁界が、磁気抵抗
効果膜40中央領域に伝わりにくくなってしまう。縦バ
イアス磁界が、応力誘起異方性によって乱された場合に
は、磁気抵抗効果膜40中央領域を単一磁区状態に維持
できず、バルクハウゼンノイズを抑止できなくなってし
まう。信号検出電極60に対して、磁区制御層30を、
図6のような位置関係で配設することにより、異方性が
乱されやすい信号検出電極60付近を直接磁区制御で
き、バルクハウゼンノイズを安定性よく抑止することが
できる。
【0058】さらに、図7に示すように、磁区制御層3
0を、一対の信号検出電極60の内側まで入り込むよう
に配設してもよい。この場合、磁気ヘッドのトラック幅
は一対の信号検出電極60の間隔では決まらず、一対の
磁区制御層30の間隔で定まる。磁区制御層30上方に
配設されている磁気抵抗効果膜40内のスピンは、図7
の一対の信号検出電極60の内側でも、反強磁性膜30
2により直接磁区制御されているため、この部分でのス
ピンは記録媒体からの信号に応じて動きにくい。このた
め、実質的なトラック幅は、スピンの動きが比較的自由
となる一対の磁区制御層30の間隔で決まる。このた
め、本発明は、一対の磁区制御層30でトラック幅を決
めることができることを含めなければならない。
0を、一対の信号検出電極60の内側まで入り込むよう
に配設してもよい。この場合、磁気ヘッドのトラック幅
は一対の信号検出電極60の間隔では決まらず、一対の
磁区制御層30の間隔で定まる。磁区制御層30上方に
配設されている磁気抵抗効果膜40内のスピンは、図7
の一対の信号検出電極60の内側でも、反強磁性膜30
2により直接磁区制御されているため、この部分でのス
ピンは記録媒体からの信号に応じて動きにくい。このた
め、実質的なトラック幅は、スピンの動きが比較的自由
となる一対の磁区制御層30の間隔で決まる。このた
め、本発明は、一対の磁区制御層30でトラック幅を決
めることができることを含めなければならない。
【0059】次に、本発明に係る磁区制御層30の形状
について説明する。
について説明する。
【0060】本発明に係る磁区制御層30は、強磁性膜
301,反強磁性膜302とを順次積層後、レジスト塗
布後のベーク温度,イオンミリング時のイオン入射角を
適度とすることにより、磁区制御層30に、図8に示す
ようなテーパ角度を付与することができる。
301,反強磁性膜302とを順次積層後、レジスト塗
布後のベーク温度,イオンミリング時のイオン入射角を
適度とすることにより、磁区制御層30に、図8に示す
ようなテーパ角度を付与することができる。
【0061】磁区制御層30に、テーパ角度を付与する
ことにより、磁気抵抗効果膜40の段切れを防止するこ
とができる。段切れが防止できるので、磁気抵抗効果膜
40と反強磁性膜302との間で生じた交換バイアス
を、磁気抵抗効果膜40中央領域に安定性よく伝えるこ
とができる。このため、磁区制御層30を強磁性膜30
1,反強磁性膜302の2層構造とし、この磁区制御層
30にテーパ角度を付与することにより、反強磁性膜3
02と磁気抵抗効果膜40とで生じる交換バイアスと、
強磁性膜301から発生する一方向の磁束との両方を、
磁気抵抗効果膜40中央領域に伝えることができるの
で、センス部分を安定性よく単一磁区状態に維持でき
る。
ことにより、磁気抵抗効果膜40の段切れを防止するこ
とができる。段切れが防止できるので、磁気抵抗効果膜
40と反強磁性膜302との間で生じた交換バイアス
を、磁気抵抗効果膜40中央領域に安定性よく伝えるこ
とができる。このため、磁区制御層30を強磁性膜30
1,反強磁性膜302の2層構造とし、この磁区制御層
30にテーパ角度を付与することにより、反強磁性膜3
02と磁気抵抗効果膜40とで生じる交換バイアスと、
強磁性膜301から発生する一方向の磁束との両方を、
磁気抵抗効果膜40中央領域に伝えることができるの
で、センス部分を安定性よく単一磁区状態に維持でき
る。
【0062】さらに、この場合、段切れを防止できるの
で、磁区制御層30最下層の強磁性膜301は配設せ
ず、磁区制御層30を反強磁性膜302の単層膜で構成
してもよい。
で、磁区制御層30最下層の強磁性膜301は配設せ
ず、磁区制御層30を反強磁性膜302の単層膜で構成
してもよい。
【0063】さらに、本発明によると、磁気抵抗効果膜
40中央領域の単一磁区状態は、上述したような反強磁
性膜302と磁気抵抗効果膜40との磁気交換結合と、
強磁性膜301からの一方向の磁束の他に、テーパ角度
が付与されている磁区制御層30の斜面部分でも磁気交
換結合を獲得することができるため、斜面部分からの交
換バイアスも磁気抵抗効果膜40中央領域の単一磁区状
態に寄与できる効果もある。このため、磁気抵抗効果膜
40両端部で付与された強い一方向異方性を磁気抵抗効
果膜40中央領域に安定性よく伝えることができ、バル
クハウゼンノイズを安定性よく防止できる。
40中央領域の単一磁区状態は、上述したような反強磁
性膜302と磁気抵抗効果膜40との磁気交換結合と、
強磁性膜301からの一方向の磁束の他に、テーパ角度
が付与されている磁区制御層30の斜面部分でも磁気交
換結合を獲得することができるため、斜面部分からの交
換バイアスも磁気抵抗効果膜40中央領域の単一磁区状
態に寄与できる効果もある。このため、磁気抵抗効果膜
40両端部で付与された強い一方向異方性を磁気抵抗効
果膜40中央領域に安定性よく伝えることができ、バル
クハウゼンノイズを安定性よく防止できる。
【0064】さらに、本発明によると、テーパ角度は、
60°以下とするのが望ましく、30°以下とするのが
最も望ましい。
60°以下とするのが望ましく、30°以下とするのが
最も望ましい。
【0065】さらに、図8のテーパ角度を付与した磁区
制御層30を、図6,図7に示した位置に配設してもよ
い。
制御層30を、図6,図7に示した位置に配設してもよ
い。
【0066】さらに、本発明に係る磁区制御層は、シー
ルド膜を備えてMRヘッドを構成しているが、ノンシー
ルド型MRヘッド,ヨークタイプMRヘッド、さらに、
単なる強磁性膜の磁気抵抗効果を利用した磁気センサに
も、本発明は適用可能である。
ルド膜を備えてMRヘッドを構成しているが、ノンシー
ルド型MRヘッド,ヨークタイプMRヘッド、さらに、
単なる強磁性膜の磁気抵抗効果を利用した磁気センサに
も、本発明は適用可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、磁気抵抗効果膜の磁壁移動に起因するバルクハウゼ
ンノイズの発生がないので、高い記録密度で記録媒体上
に記録,再生ができる。従って、この磁気抵抗効果型磁
気ヘッドを使用した高密度磁気記録の大容量磁気記録装
置などの磁気ディスク装置を提供することができる。
は、磁気抵抗効果膜の磁壁移動に起因するバルクハウゼ
ンノイズの発生がないので、高い記録密度で記録媒体上
に記録,再生ができる。従って、この磁気抵抗効果型磁
気ヘッドを使用した高密度磁気記録の大容量磁気記録装
置などの磁気ディスク装置を提供することができる。
【0068】さらに、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの製造方法では、磁区制御層を所定の位置にパタ
ーニング後、磁気抵抗効果膜40を形成している。この
ため、磁気抵抗効果膜40にダメージを与えることなく
磁気抵抗効果型磁気ヘッドを形成できるので、磁気抵抗
効果膜の電気的,磁気的特性を損なうことはない。
ヘッドの製造方法では、磁区制御層を所定の位置にパタ
ーニング後、磁気抵抗効果膜40を形成している。この
ため、磁気抵抗効果膜40にダメージを与えることなく
磁気抵抗効果型磁気ヘッドを形成できるので、磁気抵抗
効果膜の電気的,磁気的特性を損なうことはない。
【図1】本発明の一実施例の磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例の磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を示す拡大斜視図。
を示す拡大斜視図。
【図3】本発明の磁気ディスク装置及び情報処理システ
ムの構成を示す説明図。
ムの構成を示す説明図。
【図4】本発明の磁区制御層を示す拡大断面図。
【図5】本発明の磁区制御層の機能を示す拡大断面図。
【図6】本発明の磁区制御層の機能を示す拡大断面図。
【図7】本発明の磁区制御層の機能を示す拡大断面図。
【図8】本発明の磁区制御層の機能を示す拡大断面図。
1…非磁性基板、10…下部シールド層、20…下部ギ
ャップ膜、30…磁区制御層、40…磁気抵抗効果膜、
50…シャント膜、60…信号検出電極、70…上部ギ
ャップ膜、80…上部シールド膜。
ャップ膜、30…磁区制御層、40…磁気抵抗効果膜、
50…シャント膜、60…信号検出電極、70…上部ギ
ャップ膜、80…上部シールド膜。
Claims (6)
- 【請求項1】磁気抵抗効果を用いて磁気的信号を電気的
信号に変換する磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜
に信号検出電流を流すための一対の電極と、前記磁気抵
抗効果膜の下側両端部に配置した磁区制御層とを有する
磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、前記磁区制御層
は、強磁性膜と反強磁性膜とを順次積層して構成される
2層膜であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ド。 - 【請求項2】請求項1において、前記反強磁性膜は、酸
化ニッケル(NiO)である磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ド。 - 【請求項3】請求項1において、前記強磁性膜は、Ni
Fe系軟磁性合金である磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 【請求項4】請求項1において、前記強磁性膜の厚さ
は、磁気抵抗効果膜よりも厚い磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ド。 - 【請求項5】請求項1において、前記磁区制御層はテー
パ角度を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドを搭載した磁気ディスク
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24759092A JPH06103536A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24759092A JPH06103536A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06103536A true JPH06103536A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17165771
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24759092A Pending JPH06103536A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06103536A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5668686A (en) * | 1994-12-29 | 1997-09-16 | Yamaha Corporation | Magneto-resistive reading head with reduced side-lobe |
| KR100358452B1 (ko) * | 1999-03-19 | 2002-10-25 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 자기 장치용 고정층 |
| US6961225B2 (en) | 2002-02-20 | 2005-11-01 | International Business Machines Corporation | Magnetoresistance sensor having an antiferromagnetic pinning layer with both surfaces pinning ferromagnetic bias layers |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP24759092A patent/JPH06103536A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5668686A (en) * | 1994-12-29 | 1997-09-16 | Yamaha Corporation | Magneto-resistive reading head with reduced side-lobe |
| KR100358452B1 (ko) * | 1999-03-19 | 2002-10-25 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 자기 장치용 고정층 |
| US6961225B2 (en) | 2002-02-20 | 2005-11-01 | International Business Machines Corporation | Magnetoresistance sensor having an antiferromagnetic pinning layer with both surfaces pinning ferromagnetic bias layers |
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