JPH06104638B2 - アルコ−ルの製造方法 - Google Patents

アルコ−ルの製造方法

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JPH06104638B2
JPH06104638B2 JP60286562A JP28656285A JPH06104638B2 JP H06104638 B2 JPH06104638 B2 JP H06104638B2 JP 60286562 A JP60286562 A JP 60286562A JP 28656285 A JP28656285 A JP 28656285A JP H06104638 B2 JPH06104638 B2 JP H06104638B2
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mmol
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啓輔 和田
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三菱化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルコールの製造方法に関するものである。詳
しくは本発明はアルデヒドの接触水素添加によりアルコ
ールを製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、アルデヒド構造を有する化合物のカルボニル基を
水酸基に還元する方法は、用いる触媒の反応中における
形態により、二つのカテゴリーに大別される。第一のタ
イプでは、触媒が反応溶媒に不溶であり、不均一水素添
加法と呼ばれる。これに対し、第二のタイプは均一水素
添加法と呼ばれ、触媒が反応溶媒に完全に可溶である方
法である。均一水素添加法は一般に不均一水素添加法に
必要な条件よりも温和な反応条件を使用することができ
るので工業的に望ましい方法である。
原料としてアルデヒドを使用する均一水素添加の従来法
としては、たとえば特公昭60−10013号、特開昭60−120
836号、特開昭60−120837号等があり、有機配位子を有
するルテニウム化合物を触媒に用い、液相でグリコール
アルデヒドを接触水素添加してエチレングリコールを製
造する方法が記載されている。また、R.A.サンシエ−デ
ルガド(Sanchez−delgado)及びO.L.ド・オチヨア(de
Ochoa)、ジヤーナル・オブ・モレキユラー・キヤタリ
シス(Journal of Molecular Catalysis)6巻、303頁
(1979年)、及びK.ホツタ(Hotta)、ジヤーナル・オ
ブ・モレキユラー・キヤタリシス(Journal of Molecul
ar Catalysis)29巻、105頁(1985年)にはハロゲンを
含有するトリフエニルホスフイン配位ルテニウム化合物
を触媒に用い、各種アルデヒド化合物を水素添加して相
当するアルコールを製造する方法が記載されている。ま
た、R.A.グレイ(Grey)、G.P.ペス(Pez)、A.ワロ(W
allo)及びJ.コルシ(Corsi)、アナルズ・ニユーヨー
ク・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Annals New Yor
k Academy of Sciences)415巻、235頁(1983年)にア
ニオン荷電を有するルテニウムヒドリド化合物を触媒に
用い、プロパナールを水素添加してプロパノールにする
方法が記載されている。しかしながら、以上に例示した
アルデヒドを接触水素化する方法では、選択性が未だ不
充分であつたり、腐蝕性のあるハロゲンを使用したり、
あるいは用いる触媒の合成が難しく、安定性も悪い等、
工業的規模で実施する方法としては採用し難い等の問題
点を抱えている。
また、ロジウムを触媒とし、ホスフインを助触媒として
使用して、液相でケトンを水素添加してアルコールとす
る方法を記載した文献としてR.R.シユロツク(Schroc
k)及びJ.A.オズボーン(Osborn)、J.C.S.ケミカル・
コミユニケーシヨン(Chemical Communication)567頁
(1970年)がある。ここにおける触媒の形態は、ホスフ
インの配位したロジウムカチオン錯体〔Rh(diene)(P
R3+PF6 -又は〔Rh(diene)(PR3+ClO4 -
あり、ケトンの還元には効果的であるが、アルデヒドの
還元には、脱カルボニル化反応が生じるので不適であ
る。この欠点を回避するため、キレート性ホスフインの
配位したロジウムカチオン錯体〔Rh(i−Pr)2P(C
H23P(i−Pr))(NBD)〕+ClO4 -(i−Prはi−
プロピル基であり、NBDはノルボルナジエンを示す。)
を用いて、C6H5CHO及びC3H7CHOを水素添加し、相当する
アルコールを得ることが、谷ら、ケミストリー・レター
ズ(Chemistry Letters)261頁(1982年)に報告されて
いる。しかしながら、使用するキレート性ホスフインは
特殊であり、その合成に多数の工程を要し、更にカチオ
ン錯体の対アニオンとして爆発性を有するClO4 -を用い
るなど工業的規模で実施する方法としては採用し難い等
の問題点があつた。
一方、一酸化炭素の存在下でアルデヒドを水素化する触
媒の例としてホスフインが配位したコバルトカルボニル
錯体を使用してオレフインのヒドロホルミル化を行なう
と、生成したアルデヒドが更に水素化を受け、アルコー
ルを与えることが、L.H.スロー(Slaugh)及びR.D.マリ
ノー(Mullineaux)、ジヤーナル・オブ・オーガノメタ
リツク・ケミストリー、13巻、469頁(1968年)に報告
されている。
また、触媒としてRhCl3・3H2O及びロジウム原子に対し
て特定量のトリエチルアミンを使用して、一酸化炭素の
存在下、桂皮アルデヒドのアルデヒド基を水素化し、桂
皮アルコール及びヒドロ桂皮アルコールを得ることが溝
呂木ら、ビユレテイン・オブ・ザ・ケミカル・ソサエテ
イー・オブ・ジヤパン(Bulletin of the Chemical Soc
iety of Japan)50巻、2148頁(1977)に報告されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、いずれの方法でも未だ触媒活性及びアル
コールの選択性が不十分であり、工業的規模で実施する
方法としては採用し難い等の問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、以上の事実を考慮し、ロジウム触媒を用
いて、その触媒の活性及び選択性を高めるべく鋭意検討
した結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、アルデヒド及び水素を液相でロジウム
触媒及び一酸化炭素の存在下に反応させてアルコールを
製造する方法において、反応系に一般式PR1R2R3(式
中、R1、R2及びR3は第一級アルキル基を表わし、相互に
異なつていてもよい。)で表わされるトリアルキルホス
フインを存在させることを特徴とするアルコールの製造
方法、を要旨とするものである。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
本発明において対象とするアルデヒドは、一般式(I) (式中、R4は水素、あるいは置換基を有していてもよい
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラル
キル基を示す。)で表わされるアルデヒドである。
該アルキル基としては、通常、炭素数1〜50、好ましく
は1〜20の直鎖又は分岐状の飽和のアルキル基が挙げら
れ、これらはヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルバモイ
ル基、アミノ基、アルコキシ基、シアノ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、ニトロ基等で置換されていてもよ
い。
また、該シクロアルキル基としては、通常、3〜20員環
のシクロアルキル基が挙げられ、これらは、シクロアル
キル基全体として炭素数3〜50程度であれば、ヒドロキ
シ基、ハロゲン原子、カルバモイル基、アミノ基、アル
コキシ基、シアノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、
ニトロ基等で置換されていてもよい。
また、該アリール基としては、フエニル基、ナフチル
基、アントリル基、フエナントリル基等のアリール基が
挙げられ、これらは、アリール基全体として炭素数50以
下程度であれば、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、カルバ
モイル基、アミノ基、アルコキシ基、シアノ基、アルコ
キシカルボニルアミノ基、ニトロ基等で置換されていて
もよい。
また、該アラルキル基としては、1個以上の水素原子が
上記アリール基で置換された炭素数1〜10、好ましくは
1〜5のアルキル基が挙げられる。
具体的には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチ
ルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、i−バレルアル
デヒド、ピバルアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒ
ド、n−カプロンアルデヒド、2−エチルブチルアルデ
ヒド、n−ヘプチルアルデヒド、n−カプリルアルデヒ
ド、2−エチルヘキシルアルデヒド、ペラルゴンアルデ
ヒド、n−カプリンアルデヒド、トリデカナール、グリ
オキサル、グリコールアルデヒド、2−クロロプロピオ
ンアルデヒド、2−アミノプロピオンアルデヒド、4−
メトキシブチルアルデヒド、4−シアノブチルアルデヒ
ド、3−ニトロピバルアルデヒド等の脂肪族アルデヒ
ド;シクロプロピルアルデヒド、シクロブチルアルデヒ
ド、シクロペンチルアルデヒド、シクロヘキシルアルデ
ヒド、シクロヘプチルアルデヒド、2−メチルシクロプ
ロピルアルデヒド、2−クロロシクロプロピルアルデヒ
ド、3−アミノシクロヘキシルアルデヒド、4−メトキ
シシクロヘキシルアルデヒド、4−ニトロシクロヘキシ
ルアルデヒド、3−ホルミル−1−シクロヘキサンカル
ボン酸、4−ジメチルカルバモイルオキシ−1−シクロ
ヘキサンカルバルデヒド、1,4−ジホルミルシクロヘキ
サン等の脂環族アルデヒド;ベンズアルデヒド、1−ホ
ルミルナフタレン、2−ホルミルナフタレン、3−ホル
ミルナフタレン、9−ホルミルアントラセン、2−ホル
ミルアントラセン、9−ホルミルフエナントレン、2−
ヒドロキシベンズアルデヒド、4−アミノ−ベンズアル
デヒド、4−クロロベンズアルデヒド、3−メトキシベ
ンズアルデヒド、4−ホルミル安息香酸、9−クロロ−
10−ホルミルアントラセン、1,4−ジホルミルベンゼン
等の芳香族アルデヒド等が挙げられる。更に、上記アル
デヒドは、反応系中で(I)式のアルデヒドを生成する
ことのできる前駆体の形で供給してもよく、例えばパラ
ホルムアルデヒド、パラアルデヒド等のアルデヒド重合
体等を使用することができる。
本発明においては、触媒成分としてロジウムを存在させ
る。
該ロジウム成分は、後述する一酸化炭素及びトリアルキ
ルホスフインと共に反応帯域で中性あるいはアニオン性
のロジウム化合物、例えば一般式〔Rhx(CO)y(PR1R2
R3)z▲〕n- m▼(式中、x,y,z,m及びnは夫々x≧1、
y≧0、z≧1、m≧1、n≧0の整数を表わし、PR1R
2R3は前記のトリアルキルホスフインを表わす。)或い
は一般式〔HwRhx(CO)y(PR1R2R3)z〕n-(式中、w,
x,y,z及びnは夫々、w≧1、x≧1、y≧0、z≧
1、n≧0の整数を表わし、PR1R2R3は上記と同義であ
る。)等で示されるロジウム錯体を形成するものと考え
られる。これらのうちでは一酸化炭素の配位したロジウ
ム・カルボニル錯体となつているのがより好ましいと考
えられる。
従つて、ロジウム成分の供給形態としては、反応帯域で
ロジウム・カルボニル化合物を形成し得るロジウム金属
或いはロジウム化合物のいずれもが使用可能である。該
ロジウム化合物の具体例としては、ジロジウムオクタカ
ルボニル等の0価化合物;アセチルアセトナトビス(カ
ルボニル)ロジウム、プロモトリス(ピリジン)ロジウ
ム等の1価錯化合物;三塩化ロジウム、硝酸ロジウム、
酢酸ロジウム等の塩類;三水酸化ロジウム等の酸化物;
トリス(アセチルアセトナト)ロジウム等の3価錯化合
物;テトラロジウムドデカカルボニル、ヘキサロジウム
ヘキサデカカルボニル等のクラスター類;ロジウムテト
ラカルボニルアニオン、カルビドヘキサロジウムペンタ
デカカルボニルジアニオン等のアニオン錯体等があげら
れる。
ロジウムの使用量は、反応液中の濃度として反応溶液1
リツトル当り、ロジウム原子として通常、0.0001〜100
モル、好ましくは0.001〜10モルの範囲である。
本発明においては、さらに反応促進剤として特定のホス
フインを存在させる。特定のホスフインを共存させるこ
とによつて触媒の活性が著しく向上するとともに、アル
コールの選択率を高めることができる。
該ホスフインとしては、一般式PR1R2R3(式中R1、R2
びR3は第一級アルキル基を表わし、相互に異なつていて
もよい。)で表わされるトリアルキルホスフインが用い
られる。第一級アルキル基R1、R2及びR3としては夫々炭
素数が通常1〜20、好ましくは1〜10の範囲のものが用
いられる。
本発明で使用されるトリアルキルホスフインの具体例と
しては、トリメチルホスフイン、トリエチルホスフイ
ン、トリ−n−プロピルホスフイン、トリ−n−ブチル
ホスフイン、トリ−n−ペンチルホスフイン、トリ−n
−ヘキシルホスフイン、トリ−n−ヘプチルホスフイ
ン、トリ−n−オクチルホスフイン、トリ−n−ドデシ
ルホスフイン、トリ−i−ブチルホスフイン、トリ−i
−ペンチルホスフイン、トリス(2−エチルヘキシル)
ホスフイン等の同一の第一級アルキル基を有するトリア
ルキルホスフイン;及びジエチル−n−プロピルホスフ
イン、ジ−n−ブチル−n−プロピルホスフイン、ジ−
n−ブチル−n−オクチルホスフイン、エチル−n−プ
ロピル−n−ブチルホスフイン、ジ−n−ブチル−i−
ブチルホスフイン等の相異なる第一級アルキル基を有す
るトリアルキルホスフインが挙げられる。
これらの中でもR1、R2及びR3が直鎖状の第一級アルキル
基であるものがより好ましい。
上記したトリアルキルホスフインは前述の如く、反応帯
域でロジウムに配位して中性あるいはアニオン性のロジ
ウムカルボニル錯体を形成するものと考えられる。従つ
て、本発明においては、上記トリアルキルホスフインを
予め配位させたロジウム錯体を使用することができる。
その具体例としては、RhH(PEt3、〔RhH〔P(n−
Pr3、RhH〔P(n−Bu)、Rh2(CO)〔P
(n−Bu)、Rh2(CO)〔P(n−Hex)
等が挙げられる。(なお、上記各式において、Etはエチ
ル基を、n−Prはn−プロピル基を、n−Buはn−ブチ
ル基を、n−Hexはn−ヘキシル基を、それぞれ表わ
す)。
上記したトリアルキルホスフインの使用量はロジウム原
子1モルに対して、通常、0.5〜1000モル、好ましくは
1.0〜100モル、更に好ましくは3〜50モルの範囲であ
る。
本発明においては、反応系に一酸化炭素を存在させる。
前述の如く、ロジウム成分は反応系においてトリアルキ
ルホスフイン及び一酸化炭素と共にロジウムカルボニル
錯体を形成するものと考えられる。従つて、本発明にお
いては、遊離の一酸化炭素を存在させてもよいし、予め
ロジウムに一酸化炭素を配位させた前記のようなロジウ
ムカルボニル錯体の形態で反応系に供給することもでき
る。これらのうちでは遊離の一酸化炭素を存在させるの
がより好適である。また、一酸化炭素をロジウムカルボ
ニル錯体の形態で反応系に供給する場合でも、更に遊離
の一酸化炭素を反応系に存在させるのがより好ましい。
本発明で使用する一酸化炭素(遊離の一酸化炭素)及び
水素の調達源については特に限定されることはなく、若
干量の窒素ガス、二酸化炭素等の不活性ガスを含有する
ものであつてもよい。水素と一酸化炭素との体積比は通
常純水素(ロジウムカルボニル錯体として一酸化炭素を
存在させる場合)から1/10の範囲であり、5/1〜1/5の範
囲の組成で使用するのが好ましい。
本発明は溶媒の不存在下に、すなわち反応原料及び触媒
成分自体を反応媒体として実施することもできるが、溶
媒を使用することもできる。
このような溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、ア
ニソール、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジ
メチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;メタノー
ル、エタノール、n−ブタノール、ベンジルアルコー
ル、フエノール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール等のアルコール類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
トルイル酸等のカルボン酸類;酢酸メチル、酢酸n−ブ
チル、安息香酸ベンジル等のエステル類;ベンゼン、ト
ルエン、エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭化水
素;n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂
肪族炭化水素;ジクロロメタン、トリクロロエタン、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ニトロメタン、
ニトロベンゼン等のニトロ化合物;トリエチルアミン、
トリ−n−ブチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ピ
リジン、α−ピコリン、2−ヒドロキシピリジン等の第
三級アミン;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のカルボン酸
アミド;ヘキサメチルリン酸トリアミド、N,N,N′,N′
−テトラエチルスルフアミド等の無機酸アミド類;N,N′
−ジメチルイミダゾリドン、N,N,N′,N′−テトラメチ
ル尿素等の尿素類;ジメチルスルホン、テトラメチレン
スルホン等のスルホン類;ジメチルスルホキシド、ジフ
エニルスルホキシド等のスルホキシド類;γ−ブチロラ
クトン、ε−カプロラクトン等のラクトン類;テトラグ
ライム、18−クラウン−6等のポリエーテル類;アセト
ニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジメチルカ
ーボネート、エチレンカーボネート等の炭酸エステル類
等があげられる。
以上の溶媒の中でも芳香族炭化水素、エーテル類および
ポリエーテル類の使用が好ましい。
本発明の反応は均一系或いは不均一懸濁系のいずれでも
実施可能である。
反応温度としては、通常20〜300℃の条件が採用される
が、より好ましい温度範囲は50〜150℃程度である。
反応圧力としては、通常、1〜600kg/cm2が採用される
が、好ましくは5〜300kg/cm2更に好ましくは30〜150kg
/cm2で実施される。
本法は回分式、半連続式、または連続式のいずれの反応
形態でも実施することができる。
反応により生成したアルコール等は通常の分離方法、た
とえば蒸留により分離できる。さらに、その蒸留残渣は
触媒液として循環再使用することが可能である。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によつて限
定されるものではない。
実施例−1 スピナー回転式撹拌子を備えた内容積35ccのハステロイ
C製オートクレーブに、0.05mmolのロジウムを含むRh
(CO)(acac)、テトラグライム10ml及びトリ−n−
ブチルホスフイン0.5mmolをアルゴン雰囲気下に導入し
た。オートクレーブを閉じ、15kg/cm2の一酸化炭素と水
素との1:1混合物で3回オートクレーブをフラツシユす
ることによりアルゴンを除去した。オートクレーブに約
120kg/cm2まで一酸化炭素と水素との1:1混合物を導入し
た。オートクレーブを150℃に加熱し、圧力を150kg/cm2
として、1時間後にオートクレーブを室温に冷却し、気
体を放出した。
得られた淡黄色液体にアルゴン雰囲気下、HCHOとして10
mmolのパラホルムアルデヒドを入れ、オートクレーブを
閉じた後、15kg/cm2の一酸化炭素と水素との1:1混合物
で3回オートクレーブをフラツシユすることによりアル
ゴンを除去した。オートクレーブに約450kg/cm2の一酸
化炭素と水素との1:1混合物を導入した。オートクレー
ブを80℃に加熱し、圧力を100kg/cm2としてそのまま1
時間反応を行なつた。オートクレーブを室温に冷却し、
気体を放出した。
得られた液相をガスクロマトグラフイーによつて分析し
た結果、0mmolのホルムアルデヒド(転換率100%)及び
7.39mmolのメタノール(収率73.9%、選択率73.9%)の
存在が確認された。
実施例−2 トリ−n−ブチルホスフインの使用量を0.2mmolとした
以外は実施例1と同様にして反応を行なつた結果、0.0m
molのホルムアルデヒド(転換率100%)及び6.98mmolの
メタノール(収率69.8%、選択率69.8%)の存在が確認
された。
実施例−3 内容積35ccのハステロイC製オートクレーブに0.05mg原
子のロジウムを含むアセチルアセトナトビス(カルボニ
ル)ロジウムRh(CO)(acac)、トリ−n−ブチルホ
スフイン0.5mmol、アセトアルデヒド10.0mmol、及び溶
媒としてのテトラグライム10mlを仕込んだ後、一酸化炭
素と水素との等容混合ガスを室温で90kg/cm2まで圧入し
た。オートクレーブの温度を120℃に加熱し、圧力を100
kg/cm2として、そのまま2時間反応を行なつた。反応後
オートクレーブを室温に冷却し、内容物を取り出してガ
スクロマトグラフイーによつて分析した結果、1.58mmol
のアセトアルデヒド(転換率84.2%)及び6.27mmolのエ
タノール(収率62.7%、選択率74.5%)の存在が確認さ
れた。
実施例−4〜6 アセトアルデヒドの代わりに表−1に示すアルデヒドを
使用した以外は実施例−3と同様にして反応を行なつた
結果を表−1に示す。
実施例−7 スピナー回転式撹拌子を備えた内容積35ccのハステロイ
C製オートクレーブに、0.1mmolのロジウムを含むRh(C
O)(acac)、テトラグライム10ml及びトリ−n−ブ
チルホスフイン0.3mmolをアルゴン雰囲気下に導入し
た。オートクレーブを閉じ、15kg/cm2で一酸化炭素と水
素との1:1混合物で3回オートクレーブをフラツシユす
ることによりアルゴンを除去した。オートクレーブに約
120kg/cm2の一酸化炭素と水素との1:1混合物を導入し
た。オートクレーブを150℃に加熱し、圧力を150kg/cm2
として、1時間後にオートクレーブを室温に冷却し、気
体を放出した。
得られた淡黄色液体にアルゴン雰囲気下0.6mmolのグリ
コールアルデヒドを入れ、オートクレーブを閉じた後、
15kg/cm2の一酸化炭素及び水素の1:1混合物で3回オー
トクレーブをフラツシユすることによりアルゴンを除去
した。オートクレーブに約450kg/cm2の一酸化炭素と水
素との1:1混合物を導入した。オートクレーブを150℃に
加熱し、圧力を500kg/cm2としてそのまま2時間反応を
行なつた後、オートクレーブを室温に冷却し、気体を放
出した。得られた液相をガスクロマトグラフイーによつ
て分析した結果、0mmolのグリコールアルデヒド(転換
率100%)及び0.58mmolのエチレングリコール(収率96.
7%及び選択率96.7%)の存在が確認された。
比較例−1 トリ−n−ブチルホスフインを使用しなかつた以外は実
施例−7と全く同様にして反応を行なつた。得られた液
相をガスクロマトグラフイーによつて分析した結果、0.
11mmolのグリコールアルデヒド(転換率81.7%)及び0.
06mmolのエチレングリコール(収率10%、選択率12%)
の存在が確認された。
実施例−8〜9 グリコールアルデヒドの使用量を表−2に示すように代
えた以外は、実施例−7と同様にして反応を行なつた。
結果を表−2に示す。
実施例−10〜15 Rh(CO)(acac)及びトリ−n−ブチホスフインの使
用量を表−3に示す量に変え、グリコールアルデヒドの
使用量を10mmolに、反応圧力を100kg/cm2に、反応温度
を80℃に、反応時間を1時間にした以外は実施例−7と
同様にして反応を行なつた。結果を表−3に示す。
比較例−2〜4 トリ−n−ブチルホスフイン0.5mmolの代わりに、表−
4に示すホスフインを表−4に示す使用量で使用した以
外は実施例−11と同様にして反応を実施した結果を表−
4に示す。
実施例−16 内容積35ccのハステロイC製オートクレーブに、0.05mm
olのロジウムを含むRh(CO)(acac)、トリ−n−ブ
チルホスフイン0.5mmol、グリコールアルデヒド10.0mmo
l、及び溶媒としてテトラグライム10mlを仕込んだ後、
一酸化炭素と水素との等容混合ガスを室温で90kg/cm2
で圧入した。オートクレーブの温度を80℃まで上げたと
きの圧力を100kg/cm2として、そのまま1時間反応を行
なつた。反応後オートクレーブを室温に冷却し、内容物
を取り出してガスクロマトグラフイーによつて分析した
結果、0.33mmolのグリコールアルデヒド(転換率96.7
%)及び9.23mmolのエチレングリコール(収率92.7%、
選択率95.4%)の存在が確認された。
実施例−17〜24 トリ−n−ブチルホスフインを表−5に示す使用量に溶
媒のテトラグライムを表−5に示す溶媒に変えた以外は
実施例−16と同様にして反応を実施した。結果を表−5
に示す。
実施例−25〜28 ロジウムの使用量を0.01mmolとし、トリ−n−ブチルホ
スフインの代わりに表−6に示すトリアルキルホスフイ
ンを0.1mmol使用し、反応時間を2時間とした以外は実
施例−16と同様にして反応を実施した。結果を表−6に
示す。
実施例−29〜31 反応圧力を表−7に示すように変えた以外は実施例−14
と同様にして反応を行なつた結果を表−7に示す。
実施例−32〜34 反応圧力及び水素と一酸化炭素との体積比を表−8に示
すように変えた以外は、実施例−16と同様にして反応を
行なつた。結果を表−8に示す。
実施例−35 反応温度80℃を120℃に変えた以外は実施例−14と同様
にして反応を行なつた結果、0.29mmolのグリコールアル
デヒド(転換率97.1%)及び8.67mmolのエチレングリコ
ール(収率86.7%、選択率89.3%)の存在が確認され
た。
実施例−36 反応温度を120℃に、反応時間を30分に変えた以外は実
施例−16と同様にして反応を行なつた結果、0.0mmolの
グリコールアルデヒド(転換率100%)及び8.83mmolの
エチレングリコール(収率88.3%、選択率88.3%)の存
在が確認された。
実施例−37 トリ−n−ブチルホスフインの代わりにトリ−n−プロ
ピルホスフイン0.5mmolを使用した以外は実施例−5と
同様にして反応を行なつた結果、7.51mmolのシクロヘキ
シルアルデヒド(転換率24.9%)及び2.04mmolの (収率20.4%、選択率81.9%)の存在が確認された。
比較例−5 トリ−n−ブチルホスフインの代わりにトリ−i−プロ
ピルホスフイン0.5mmolを使用した以外は実施例−5と
同様にして反応を行なつた結果、10.0mmolのシクロヘキ
シルアルデヒド(転換率0.0%)、 はトレース量であることが確認された。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば工業的に極めて重要な化学品である
アルコール類を、高収率、高選択率で得ることが出来
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 33/22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルデヒド及び水素を液相でロジウム触媒
    及び一酸化炭素の存在下に反応させてアルコールを製造
    する方法において、反応系に一般式PR1R2R3(式中、
    R1、R2及びR3は第一級アルキル基を表わし、相互に異な
    つていてもよい。)で表わされるトリアルキルホスフイ
    ンを存在させることを特徴とするアルコールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載のアルコール
    の製造方法において、一酸化炭素が遊離の一酸化炭素で
    あることを特徴とするもの。
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