JPH06104718B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
- Publication number
- JPH06104718B2 JPH06104718B2 JP61050941A JP5094186A JPH06104718B2 JP H06104718 B2 JPH06104718 B2 JP H06104718B2 JP 61050941 A JP61050941 A JP 61050941A JP 5094186 A JP5094186 A JP 5094186A JP H06104718 B2 JPH06104718 B2 JP H06104718B2
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- Japan
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- polyester
- film
- esterification
- esterification reaction
- mol
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステルの製造方法に関するものであり、
詳しくは透明で静電印加キャスト法に適したフィルム用
ポリエステルを直接重合法で製造する方法に関するもの
である。
詳しくは透明で静電印加キャスト法に適したフィルム用
ポリエステルを直接重合法で製造する方法に関するもの
である。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレートは物理的、化学的性質に優
れているため、繊維ばかりでなく、包装用フィルム、写
真用フィルム、コンデンサー用フィルム及び磁気テープ
等のフィルムとしても広く使用されている。
れているため、繊維ばかりでなく、包装用フィルム、写
真用フィルム、コンデンサー用フィルム及び磁気テープ
等のフィルムとしても広く使用されている。
ポリエチレンテレフタレートの製法としては、ジメチル
テレフタレートとエチレングリコールとを出発原料とす
るエステル交換法、及びテレフタル酸とエチレングリコ
ールとを出発原料とする直接重合法とが知られている。
テレフタレートとエチレングリコールとを出発原料とす
るエステル交換法、及びテレフタル酸とエチレングリコ
ールとを出発原料とする直接重合法とが知られている。
ポリエステルフィルムは従来エステル交換法によるポリ
エステルが使用されているが、近年は直接重合法による
ポリエステルも使用されている。
エステルが使用されているが、近年は直接重合法による
ポリエステルも使用されている。
ポリエステルフィルムは通常押出機によりポリエステル
をシート状に溶融押出しした後、縦横方向に二軸延伸し
たものが用いられるが、フィルムの厚みと透明性を改良
する為、押出口金と廻転冷却ドラムとの間に電極を設け
て高電圧を印加し、未硬化フィルム上面に静電荷を付与
して、フィルムを冷却ドラム表面に密着する方法が使用
されている。
をシート状に溶融押出しした後、縦横方向に二軸延伸し
たものが用いられるが、フィルムの厚みと透明性を改良
する為、押出口金と廻転冷却ドラムとの間に電極を設け
て高電圧を印加し、未硬化フィルム上面に静電荷を付与
して、フィルムを冷却ドラム表面に密着する方法が使用
されている。
しかしながら、斯様な方法では製膜速度を高めると冷却
ドラム表面に接着したフィルム表面上で単位面積当りの
静電荷が少なくなり、フィルムと冷却ドラム表面の密着
力が低下してフィルムの厚みが不均一になり、表面にピ
ン状欠点が生起する。これを避けるべく静電荷量を高め
るために印加電圧を上げると、電極と冷却ドラム表面と
の間に放電が生じフィルムが破壊される場合がある。
ドラム表面に接着したフィルム表面上で単位面積当りの
静電荷が少なくなり、フィルムと冷却ドラム表面の密着
力が低下してフィルムの厚みが不均一になり、表面にピ
ン状欠点が生起する。これを避けるべく静電荷量を高め
るために印加電圧を上げると、電極と冷却ドラム表面と
の間に放電が生じフィルムが破壊される場合がある。
かかる問題を解決するために、ポリエステルに電気伝導
性を有する金属化合物を添加しポリエステルの固有抵抗
を低くすることによりこれらの欠点を解決し、厚みの均
一性に優れたポリエステルフィルムを高速度で製膜する
ため、ポリエステルにアルカリ金属、アルカリ土類金属
を含有せしめることが特開昭51-70269号公報に記載さ
れ、又、ポリエステルにコバルトとマンガン及び/又は
マグネシウムの化合物を添加することが特開昭51-67392
号公報に記載されている。
性を有する金属化合物を添加しポリエステルの固有抵抗
を低くすることによりこれらの欠点を解決し、厚みの均
一性に優れたポリエステルフィルムを高速度で製膜する
ため、ポリエステルにアルカリ金属、アルカリ土類金属
を含有せしめることが特開昭51-70269号公報に記載さ
れ、又、ポリエステルにコバルトとマンガン及び/又は
マグネシウムの化合物を添加することが特開昭51-67392
号公報に記載されている。
又、直接重合法に於いて、ポリエステルに電気伝導性を
付与するために金属化合物及びリン化合物を添加する技
術が、特公昭56-15730号公報に提案されているが、この
場合には金属化合物とリン化合物とが反応して好ましか
らざる金属のリン化合物粒子が生成するために濁りを生
じやすく、またろ過性が劣化しやすい。更に、静電印加
キャスト性を付与するに足るに十分な電気伝導性を有す
る場合には透明性の点で難があり、いまだ満足のいくも
のではなかった。
付与するために金属化合物及びリン化合物を添加する技
術が、特公昭56-15730号公報に提案されているが、この
場合には金属化合物とリン化合物とが反応して好ましか
らざる金属のリン化合物粒子が生成するために濁りを生
じやすく、またろ過性が劣化しやすい。更に、静電印加
キャスト性を付与するに足るに十分な電気伝導性を有す
る場合には透明性の点で難があり、いまだ満足のいくも
のではなかった。
従来より、ポリエステルを写真用の支持体に適用する
際、その物理的、化学的性質上有利なポリエステルであ
るポリエチレンテレフタレートが通常使用されている。
写真フィルムの支持体として要求される諸特性のうち、
最近では、特に、透明性が高く、表面上に欠点がなく、
かつ色調が黄味や黒味を帯びていないポリエステルフィ
ルムへの要求が高まっている。たとえば、Xレイ写真用
では、撮影した写真を判定する際、そのフィルムの透明
性が高いことにより、より微妙な陰影を識別して患部を
発見することが可能となる。又、人間工学的にみて、目
の疲労を緩らげ、判定をしやすくする意味でブルーに着
色しているが、通常、着色は、フィルム支持体であるポ
リエステルフィルムに設こされており、黄味や赤味がな
い澄んだブルーを要求されている。更に、印刷写真用で
は、撮影したフィルムを重ねて撮影して原版としたり、
微小な欠点が白黒に強調される特性を持つため、支持体
であるポリエステルフィルムの透明性や表面欠点がない
ことが益々要求されるようになって来ている。
際、その物理的、化学的性質上有利なポリエステルであ
るポリエチレンテレフタレートが通常使用されている。
写真フィルムの支持体として要求される諸特性のうち、
最近では、特に、透明性が高く、表面上に欠点がなく、
かつ色調が黄味や黒味を帯びていないポリエステルフィ
ルムへの要求が高まっている。たとえば、Xレイ写真用
では、撮影した写真を判定する際、そのフィルムの透明
性が高いことにより、より微妙な陰影を識別して患部を
発見することが可能となる。又、人間工学的にみて、目
の疲労を緩らげ、判定をしやすくする意味でブルーに着
色しているが、通常、着色は、フィルム支持体であるポ
リエステルフィルムに設こされており、黄味や赤味がな
い澄んだブルーを要求されている。更に、印刷写真用で
は、撮影したフィルムを重ねて撮影して原版としたり、
微小な欠点が白黒に強調される特性を持つため、支持体
であるポリエステルフィルムの透明性や表面欠点がない
ことが益々要求されるようになって来ている。
前述した従来の技術によって得られるポリエステルを、
特に写真用に適用しようとすると、本発明者らの検討し
たところでは、その透明性、色調が上記要求に対し十分
満足できる状況になく、フィルムの生産性を高めると共
に、透明性、色調をも向上させたポリエステルを開発す
る必要があると判断した。
特に写真用に適用しようとすると、本発明者らの検討し
たところでは、その透明性、色調が上記要求に対し十分
満足できる状況になく、フィルムの生産性を高めると共
に、透明性、色調をも向上させたポリエステルを開発す
る必要があると判断した。
本発明者らの知るところでは、ポリエステルフィルムの
透明性、色調は、ポリエステルを押出し、二軸延伸製膜
装置で製膜する際の条件の影響を受けるが、主に、ポリ
エステルの透明性(溶液ヘイズとして評価)、色調(色
差計によるL値及びb値)に大きく相関しており、写真
フィルムに適用した場合、その透明性、色調に大きく影
響することが明らかである。一般に写真フィルムにおい
ては、ポリエステルの溶液ヘイズがより低い値程、未露
光部の現像済での透明性が高く好ましい。また、ポリエ
ステルの色調のL値が高い程、未露光部の現像済での黒
ずみが弱く、b値が0に近い程、黄味や青味を帯びない
ことを示し、好ましい色調の写真フィルムが得られる。
透明性、色調は、ポリエステルを押出し、二軸延伸製膜
装置で製膜する際の条件の影響を受けるが、主に、ポリ
エステルの透明性(溶液ヘイズとして評価)、色調(色
差計によるL値及びb値)に大きく相関しており、写真
フィルムに適用した場合、その透明性、色調に大きく影
響することが明らかである。一般に写真フィルムにおい
ては、ポリエステルの溶液ヘイズがより低い値程、未露
光部の現像済での透明性が高く好ましい。また、ポリエ
ステルの色調のL値が高い程、未露光部の現像済での黒
ずみが弱く、b値が0に近い程、黄味や青味を帯びない
ことを示し、好ましい色調の写真フィルムが得られる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、金属のリン化合物粒子にもとずくろ過圧
上昇と濁りがなく、且つ静電印加キャスト性に優れた着
色のない透明なフィルム用ポリエステルを直接重合法に
より製造する方法につき鋭意検討した結果、前記問題点
を解決する手段を見い出した。
上昇と濁りがなく、且つ静電印加キャスト性に優れた着
色のない透明なフィルム用ポリエステルを直接重合法に
より製造する方法につき鋭意検討した結果、前記問題点
を解決する手段を見い出した。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本発明の方法は、ジカルボン酸とグリコール類と
からポリエステルを製造するに際し、ジカルボン酸1モ
ルに対し0.03×10-3〜2.0×10-3モルのリン原子に相当
するリン化合物を含むジカルボン酸とグリコール類との
スラリーをビス(β−ヒドロキシルエチル)テレフタレ
ート(以下、BHETと略称する)及び/又はその低重合体
に連続的に又は断続的に供給してエステル化反応を行な
い、エステル化反応を実質的に終了せしめた後、ジカル
ボン酸1モルに対し0.08×10-3〜2.0×10-3モルの金属
原子に相当する二価の金属化合物を添加し、次いで触媒
の存在下重縮合反応せしめることを特徴とする。
からポリエステルを製造するに際し、ジカルボン酸1モ
ルに対し0.03×10-3〜2.0×10-3モルのリン原子に相当
するリン化合物を含むジカルボン酸とグリコール類との
スラリーをビス(β−ヒドロキシルエチル)テレフタレ
ート(以下、BHETと略称する)及び/又はその低重合体
に連続的に又は断続的に供給してエステル化反応を行な
い、エステル化反応を実質的に終了せしめた後、ジカル
ボン酸1モルに対し0.08×10-3〜2.0×10-3モルの金属
原子に相当する二価の金属化合物を添加し、次いで触媒
の存在下重縮合反応せしめることを特徴とする。
本発明に適用されるBHET及び/又はその低重合体は、リ
ン化合物を含むことなく生成されたものでも、本発明の
リン化合物を含むジカルボン酸とグリコール類とのスラ
リーから生成されたものでも良い。
ン化合物を含むことなく生成されたものでも、本発明の
リン化合物を含むジカルボン酸とグリコール類とのスラ
リーから生成されたものでも良い。
本発明により得られるポリエステルとして好ましいもの
はポリエチレンテレフタレートである。即ち、その構成
単位の80%以上、好ましくは90%以上がテレフタル酸と
エチレングリコールとを出発原料として得られるエチレ
ンテレフタレート単位からなるもので、20%未満の範囲
で他の共重合成分を含んでいてもよい。
はポリエチレンテレフタレートである。即ち、その構成
単位の80%以上、好ましくは90%以上がテレフタル酸と
エチレングリコールとを出発原料として得られるエチレ
ンテレフタレート単位からなるもので、20%未満の範囲
で他の共重合成分を含んでいてもよい。
共重合成分としては、イソフタル酸等の芳香族ジカルボ
ン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸;アジピン酸、セバチン酸等の脂環族カルボン酸;
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール
等のグリコール類が挙げられる。
ン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸;アジピン酸、セバチン酸等の脂環族カルボン酸;
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール
等のグリコール類が挙げられる。
本発明のポリエステルとして最も好適なものはポリエチ
レンテレフタレートである。以下、ジカルボン酸をテレ
フタル酸(以下、TPAと略称する)、グリコール類をエ
チレングリコール(以下、EGと略称する)として説明す
る。
レンテレフタレートである。以下、ジカルボン酸をテレ
フタル酸(以下、TPAと略称する)、グリコール類をエ
チレングリコール(以下、EGと略称する)として説明す
る。
本発明に適用するスラリーは、リン化合物、EG及びTPA
とを混合したものであり、TPAのEGに対する比率(モル
比)は通常1:1.05〜1.50、好ましくは1:1.05〜1.25であ
る。
とを混合したものであり、TPAのEGに対する比率(モル
比)は通常1:1.05〜1.50、好ましくは1:1.05〜1.25であ
る。
本発明に適用するリン化合物としては、リン酸、亜リン
酸及びそれらのモノエステル、ジエステル、トリエステ
ル、及びホスホン酸、ホスホン酸エステル等が挙げられ
るが、リン酸、亜リン酸、リン酸トリメチル及びリン酸
トリエチル等が好ましい。これらのリン化合物は単独で
も二種以上組み合せて用いてもよい。
酸及びそれらのモノエステル、ジエステル、トリエステ
ル、及びホスホン酸、ホスホン酸エステル等が挙げられ
るが、リン酸、亜リン酸、リン酸トリメチル及びリン酸
トリエチル等が好ましい。これらのリン化合物は単独で
も二種以上組み合せて用いてもよい。
リン化合物は、TPA又はEGに添加して均一なスラリーと
するか、あるいはTPAとEGとの混合物に添加して均一な
スラリーとして用いるのが好ましい。
するか、あるいはTPAとEGとの混合物に添加して均一な
スラリーとして用いるのが好ましい。
又、リン化合物は、予めEGとTPAに含有された状態でス
ラリーとされ、連続的にBHET及び/又はその低重合体に
添加したときと同じ効果を得るべく、EGおよびTPAに予
め混合することなくエチレングリコールに溶解しBHET及
び/又はその低重合体へ添加することもできる。又、前
もってBHET及び/又はその低重合体に少量のリン化合物
を添加してから、上述のようにリン化合物を含むスラリ
ーを添加するか、又はリン化合物を含まないEGとTPAの
スラリーとエチレングリコールに溶解したリン化合物の
溶液を添加することもできる。
ラリーとされ、連続的にBHET及び/又はその低重合体に
添加したときと同じ効果を得るべく、EGおよびTPAに予
め混合することなくエチレングリコールに溶解しBHET及
び/又はその低重合体へ添加することもできる。又、前
もってBHET及び/又はその低重合体に少量のリン化合物
を添加してから、上述のようにリン化合物を含むスラリ
ーを添加するか、又はリン化合物を含まないEGとTPAの
スラリーとエチレングリコールに溶解したリン化合物の
溶液を添加することもできる。
リン化合物の添加量はジカルボン酸1モルに対して0.03
×10-3〜2.0×10-3モルのリン原子に相当する範囲がよ
く、好ましくは0.1×10-3〜0て6×10-3モルのリン原
子に相当する量である。2.0〜10-3モルを越える場合に
は、エステル化反応を実質的に終了せしめた後に添加す
る金属化合物と何らかの反応をして、金属のリン化合物
粒子を生成するため好ましくない。一方、0.03×10-3モ
ル未満では生成ポリエステルの耐熱性低下や着色する傾
向があり、好ましくない。
×10-3〜2.0×10-3モルのリン原子に相当する範囲がよ
く、好ましくは0.1×10-3〜0て6×10-3モルのリン原
子に相当する量である。2.0〜10-3モルを越える場合に
は、エステル化反応を実質的に終了せしめた後に添加す
る金属化合物と何らかの反応をして、金属のリン化合物
粒子を生成するため好ましくない。一方、0.03×10-3モ
ル未満では生成ポリエステルの耐熱性低下や着色する傾
向があり、好ましくない。
エステル化反応はスラリーをBHET及び/又はその低重合
体中に連続的にまたは断続的に添加して行なうが、重縮
合を回分式で行なう場合BHET及び/又はその低重合体の
量はエステル化反応終了後の全重量を100部とした場
合、通常20部〜50部、好ましくは30部〜50部である。こ
の場合、エステル化反応温度は常圧では通常230℃以
上、好ましくは240〜260℃である。反応時間は温度差に
より異なるが、常圧の場合BHETの上記の数値が50部で反
応温度250℃の場合、通常4時間程度であり、上記数値
が33部の場合に6時間程度である。
体中に連続的にまたは断続的に添加して行なうが、重縮
合を回分式で行なう場合BHET及び/又はその低重合体の
量はエステル化反応終了後の全重量を100部とした場
合、通常20部〜50部、好ましくは30部〜50部である。こ
の場合、エステル化反応温度は常圧では通常230℃以
上、好ましくは240〜260℃である。反応時間は温度差に
より異なるが、常圧の場合BHETの上記の数値が50部で反
応温度250℃の場合、通常4時間程度であり、上記数値
が33部の場合に6時間程度である。
加圧下の場合、加圧条件として0.3〜3.0kg/cm2、好まし
くは1.0〜2.0kg/cm2で、特に連続エステル化に於けるエ
ステル化率が85%程度までに適用される。この時、エス
テル化反応温度は、通常240℃〜280℃であるが、250℃
〜270℃が好ましく、エステル化反応の圧力とは関係な
く選択できる。エステル化の反応時間は圧力と温度によ
り異なり、例えば連続エステル化の場合は、反応温度27
0℃、1.5kg/cm2の加圧条件下(圧力2.5kg/cm2)、反応
時間1時間30分程度でエステル化率80%程度とし、引続
き、反応温度260℃、常圧下、反応時間1時間30分程度
でエステル化反応を終了する。従って、連続エステル化
の場合は260℃〜270℃の温度、常圧乃至2.5kg/cm2の圧
力により3時間程度の反応時間でエステル化反応が行な
われる。
くは1.0〜2.0kg/cm2で、特に連続エステル化に於けるエ
ステル化率が85%程度までに適用される。この時、エス
テル化反応温度は、通常240℃〜280℃であるが、250℃
〜270℃が好ましく、エステル化反応の圧力とは関係な
く選択できる。エステル化の反応時間は圧力と温度によ
り異なり、例えば連続エステル化の場合は、反応温度27
0℃、1.5kg/cm2の加圧条件下(圧力2.5kg/cm2)、反応
時間1時間30分程度でエステル化率80%程度とし、引続
き、反応温度260℃、常圧下、反応時間1時間30分程度
でエステル化反応を終了する。従って、連続エステル化
の場合は260℃〜270℃の温度、常圧乃至2.5kg/cm2の圧
力により3時間程度の反応時間でエステル化反応が行な
われる。
エステル化を実質的に終了した後、二価の金属化合物を
添加し、次いで重縮合反応を行なう。ここで「エステル
化を実質的に終了した」とは、重縮合触媒の存在下、通
常の方法で確実に高分子量の重縮合物から得られる状態
を謂い、通常BHET及び/又はその低重合体(以下、エス
テル化反応生成物という)への転化の割合、即ちエステ
ル化率が90%〜98%、好ましくは95%〜98%である。
添加し、次いで重縮合反応を行なう。ここで「エステル
化を実質的に終了した」とは、重縮合触媒の存在下、通
常の方法で確実に高分子量の重縮合物から得られる状態
を謂い、通常BHET及び/又はその低重合体(以下、エス
テル化反応生成物という)への転化の割合、即ちエステ
ル化率が90%〜98%、好ましくは95%〜98%である。
エステル化率の測定は、試料の鹸化価と酸価を通常の分
析法で測定して、次式によって求めることができる。
析法で測定して、次式によって求めることができる。
一般に、エステル化率は、EGとTPAのモル比、エステル
化の温度、圧力、時間等のエステル化反応条件によって
変わる。エステル化反応条件を所望のエステル化率を得
るべく設定するには、エステル化反応条件を調整し、そ
の時の試料のエステル化率を確認することにより、最終
的なエステル化反応条件が得られる。
化の温度、圧力、時間等のエステル化反応条件によって
変わる。エステル化反応条件を所望のエステル化率を得
るべく設定するには、エステル化反応条件を調整し、そ
の時の試料のエステル化率を確認することにより、最終
的なエステル化反応条件が得られる。
本発明方法では、通常リン化合物が添加されたTPAとEG
とのスラリーを常圧または加圧下で供給しつつエステル
化反応を行なわしめる。次いで供給が終了した後、エス
テル化反応を常圧下で進め、エステル化率が90%〜98
%、好ましくは95%〜98%になった時点で重縮合工程へ
送る。
とのスラリーを常圧または加圧下で供給しつつエステル
化反応を行なわしめる。次いで供給が終了した後、エス
テル化反応を常圧下で進め、エステル化率が90%〜98
%、好ましくは95%〜98%になった時点で重縮合工程へ
送る。
本発明で使用する二価の金属化合物としては、亜鉛、マ
グネシウム、マンガン、カルシウム、バリウム、コバル
トなどのグリコール可溶性化合物が好ましい。
グネシウム、マンガン、カルシウム、バリウム、コバル
トなどのグリコール可溶性化合物が好ましい。
例えば酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、安息香酸亜鉛、塩化亜
鉛、炭酸亜鉛、酢酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウ
ム、安息香酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マンガン、シュ
ウ酸マンガン、安息香酸マンガン、塩化マンガン、酢酸
カルシウム、シュウ酸カルシウム、安息香酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、酢酸コバルト、塩化コバルト、安
息香酸コバルト、コバルトアセチルアセトネート、酢酸
バリウム、シュウ酸バリウム、安息香酸バリウム、塩化
バリウム、水酸化バリウムなどが使用されるが、特に酢
酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸亜鉛、酢酸カルシ
ウムが好ましい。これらの二価の金属化合物は単独でも
あるいは二種以上を組み合せてもよい。一般にこれらの
二価の金属化合物は水和物の形で使用するのが好まし
い。
鉛、炭酸亜鉛、酢酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウ
ム、安息香酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酢酸マンガン、シュ
ウ酸マンガン、安息香酸マンガン、塩化マンガン、酢酸
カルシウム、シュウ酸カルシウム、安息香酸カルシウ
ム、塩化カルシウム、酢酸コバルト、塩化コバルト、安
息香酸コバルト、コバルトアセチルアセトネート、酢酸
バリウム、シュウ酸バリウム、安息香酸バリウム、塩化
バリウム、水酸化バリウムなどが使用されるが、特に酢
酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸亜鉛、酢酸カルシ
ウムが好ましい。これらの二価の金属化合物は単独でも
あるいは二種以上を組み合せてもよい。一般にこれらの
二価の金属化合物は水和物の形で使用するのが好まし
い。
二価の金属化合物の添加時期は、エステル化反応が実質
的に終了した後で、且つ重縮合反応を開始する前である
ことが必須である。
的に終了した後で、且つ重縮合反応を開始する前である
ことが必須である。
前記エステル化率が90%未満で金属化合物を添加する
と、カルボキシ末端と金属化合物との反応によりテレフ
タル酸金属塩の如き、不溶性の微粒子が発生し異物が発
生しやすい。また、重縮合反応開始後に添加するとポリ
エステル中での分散が充分であく、不溶粒子を生じて濁
りやろ過圧上昇の原因となる。
と、カルボキシ末端と金属化合物との反応によりテレフ
タル酸金属塩の如き、不溶性の微粒子が発生し異物が発
生しやすい。また、重縮合反応開始後に添加するとポリ
エステル中での分散が充分であく、不溶粒子を生じて濁
りやろ過圧上昇の原因となる。
二価の金属化合物の添加量は、ジカルボン酸1モルに対
して0.08×10-3〜2.0×10-3モルの金属原子に相当する
量であり、好ましくは0.15×10-3〜1.2×10-3モルの金
属原子に相当する量である。0.08×10-3モル未満ではフ
ィルム製膜時の静電印加キャスト性が不良となり、一方
2.0×10-3モルを越えると金属と何らかの反応により生
成した不溶粒子や副生成物の発生が多くなる。
して0.08×10-3〜2.0×10-3モルの金属原子に相当する
量であり、好ましくは0.15×10-3〜1.2×10-3モルの金
属原子に相当する量である。0.08×10-3モル未満ではフ
ィルム製膜時の静電印加キャスト性が不良となり、一方
2.0×10-3モルを越えると金属と何らかの反応により生
成した不溶粒子や副生成物の発生が多くなる。
エステル化反応生成物の重縮合は通常の方法により回分
式、連続式いずれで行なっても良く、重縮合触媒、たと
えば三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウムを用いて行
なえば良い。
式、連続式いずれで行なっても良く、重縮合触媒、たと
えば三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウムを用いて行
なえば良い。
エステル化反応生成物を回分法で重縮合する場合は、一
般的に260℃〜280℃の温度で30〜60分を要して、常圧か
ら10mmHg/cm2の圧力とする予備縮合反応を経て、280℃
〜290℃、0.1〜0.5mmHg/cm2の圧力で、通常は3〜6時
間重縮合を行ない、固有粘度0.6〜0.7のポリエステルを
製造する。また、エステル化反応生成物を連続法で重縮
合する場合は、一般的に270℃〜280℃、10〜100mmHg/cm
2の圧力で、30〜45分の滞留時間の予備縮合機による予
備縮合反応を経て、280℃〜290℃の温度で0.1〜0.5mmHg
/cm2の圧力で60〜75分の滞留時間の重合仕上機による重
縮合を行ない、固有粘度0.6〜0.7のポリエステルを製造
する。エステル化反応生成物の重縮合は、回分法の場合
は3〜6時間を要するのに対し、連続法では1.5〜2時
間と短時間で行なう。
般的に260℃〜280℃の温度で30〜60分を要して、常圧か
ら10mmHg/cm2の圧力とする予備縮合反応を経て、280℃
〜290℃、0.1〜0.5mmHg/cm2の圧力で、通常は3〜6時
間重縮合を行ない、固有粘度0.6〜0.7のポリエステルを
製造する。また、エステル化反応生成物を連続法で重縮
合する場合は、一般的に270℃〜280℃、10〜100mmHg/cm
2の圧力で、30〜45分の滞留時間の予備縮合機による予
備縮合反応を経て、280℃〜290℃の温度で0.1〜0.5mmHg
/cm2の圧力で60〜75分の滞留時間の重合仕上機による重
縮合を行ない、固有粘度0.6〜0.7のポリエステルを製造
する。エステル化反応生成物の重縮合は、回分法の場合
は3〜6時間を要するのに対し、連続法では1.5〜2時
間と短時間で行なう。
また本発明では、用途に応じて二酸化ケイ素、三酸化ア
ルミニウム、二酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の
金属酸化物を主成分とする滑剤、二酸化チタン等の艶消
し剤、顔料等の各種添加剤を用いることができる。
ルミニウム、二酸化マグネシウム、炭酸カルシウム等の
金属酸化物を主成分とする滑剤、二酸化チタン等の艶消
し剤、顔料等の各種添加剤を用いることができる。
(効果) 本発明のポリエステルの製造方法によれば、リン化合物
を存在させてエチレングリコールで代表されるグリコー
ルとテレフタル酸で代表されるジカルボン酸のエステル
化反応を行なう為に、リン化合物のBHETへの反応が確実
に行なわれ、得られるポリエステルに所定量のリンを安
定的にバラツキなく含有させることが出来る。従来技術
のごとく重縮合開始前にリン化合物を添加すると、得ら
れるポリエステルのリン含有量がバラつきやすく、ポリ
エステルの品質管理上の問題になる。これは、重縮合開
始時にリン化合物を添加した場合、BHETとの反応率の制
御上の困難に因るものと考えられる。ポリエステルの品
質に対し、リンの含有量が大きく影響することは当業界
の常識となっていることである。
を存在させてエチレングリコールで代表されるグリコー
ルとテレフタル酸で代表されるジカルボン酸のエステル
化反応を行なう為に、リン化合物のBHETへの反応が確実
に行なわれ、得られるポリエステルに所定量のリンを安
定的にバラツキなく含有させることが出来る。従来技術
のごとく重縮合開始前にリン化合物を添加すると、得ら
れるポリエステルのリン含有量がバラつきやすく、ポリ
エステルの品質管理上の問題になる。これは、重縮合開
始時にリン化合物を添加した場合、BHETとの反応率の制
御上の困難に因るものと考えられる。ポリエステルの品
質に対し、リンの含有量が大きく影響することは当業界
の常識となっていることである。
また、本発明のポリエステルの製造方法によれば、エス
テル化反応が終了してから、既にリンが含有されている
BHETに二価の金属化合物を添加し、通常の重縮合触媒の
存在下重縮合法によってポリエステルを製造するが、二
価の金属化合物とBHET相互の間の反応が非常に温和に働
いて、ポリエステルを製膜する際に必要とされる諸機能
を効率的に確保することが出来る。従来法によれば、BH
ETに金属化合物を添加してから、10分程度後にリン化合
物を添加する為に、両者の間での反応が過激に働く為
に、好ましからざる金属化合物の粒子が生成し、そのた
めにポリエステルの製膜の際の支障がみられる。
テル化反応が終了してから、既にリンが含有されている
BHETに二価の金属化合物を添加し、通常の重縮合触媒の
存在下重縮合法によってポリエステルを製造するが、二
価の金属化合物とBHET相互の間の反応が非常に温和に働
いて、ポリエステルを製膜する際に必要とされる諸機能
を効率的に確保することが出来る。従来法によれば、BH
ETに金属化合物を添加してから、10分程度後にリン化合
物を添加する為に、両者の間での反応が過激に働く為
に、好ましからざる金属化合物の粒子が生成し、そのた
めにポリエステルの製膜の際の支障がみられる。
更に、本発明の製造方法によれば、従来技術の常圧下の
エステル化のみならず、加圧下でエステル化を行なうこ
とにより、エステル化の反応時間を大幅に短縮すること
が出来て、生産性の向上にともなう設備の合理化に寄与
し得るだけでなく、本発明の本来の効果が十分得られ
る。エステル化と重縮合を連続で行なう、エチレングリ
コールで代表されるグリコールとテレフタル酸で代表さ
れるジカルボン酸からのポリエステルの製造法、いわゆ
るポリエステルの直接連続重合法に於いて、特に本発明
の効果が発揮される。特に、この場合のエステル化反応
に於けるエステル化率が85%程度までを加圧下で行なえ
ば、反応時間を大幅に短縮することが出来る。
エステル化のみならず、加圧下でエステル化を行なうこ
とにより、エステル化の反応時間を大幅に短縮すること
が出来て、生産性の向上にともなう設備の合理化に寄与
し得るだけでなく、本発明の本来の効果が十分得られ
る。エステル化と重縮合を連続で行なう、エチレングリ
コールで代表されるグリコールとテレフタル酸で代表さ
れるジカルボン酸からのポリエステルの製造法、いわゆ
るポリエステルの直接連続重合法に於いて、特に本発明
の効果が発揮される。特に、この場合のエステル化反応
に於けるエステル化率が85%程度までを加圧下で行なえ
ば、反応時間を大幅に短縮することが出来る。
ポリエステルは高分子化合物の中では一般に比較的に高
い温度で比較的長時間の反応を経て製造される為に、品
質を劣化させながら製造されていると考えられ、製造の
所要時間の短縮は、ポリエステルの品質向上に於いて本
質的な課題である。また、エステル化と重縮合の所要時
間の短縮によるポリエステルの品質向上への寄与は、わ
れわれの経験ではほぼ同等である。
い温度で比較的長時間の反応を経て製造される為に、品
質を劣化させながら製造されていると考えられ、製造の
所要時間の短縮は、ポリエステルの品質向上に於いて本
質的な課題である。また、エステル化と重縮合の所要時
間の短縮によるポリエステルの品質向上への寄与は、わ
れわれの経験ではほぼ同等である。
既に説明した様に、エステル化反応生成物の重縮合反応
を連続法で行なえば、重縮合反応時間の大幅な短縮が出
来ることから、EGとTPAからのいわゆるポリエステルの
直接連続重合法により、より有利にこの課題を達成し得
る。そこで、ポリエステルの直接連続重合法にもとづい
て、本発明のポリエステルの製造方法を実施することに
より、ポリエステルの通常の品質面で、一段と高水準を
達成し得るだけではなく、フィルム用として従来技術で
は達成出来なかったポリエステルの技術水準、特に透明
性と色調及び加工性が得られる。
を連続法で行なえば、重縮合反応時間の大幅な短縮が出
来ることから、EGとTPAからのいわゆるポリエステルの
直接連続重合法により、より有利にこの課題を達成し得
る。そこで、ポリエステルの直接連続重合法にもとづい
て、本発明のポリエステルの製造方法を実施することに
より、ポリエステルの通常の品質面で、一段と高水準を
達成し得るだけではなく、フィルム用として従来技術で
は達成出来なかったポリエステルの技術水準、特に透明
性と色調及び加工性が得られる。
更に本発明のポリエステルの製造方法によれば、従来の
方法に比べて同じ静電印加キャスト性を付与するに足る
金属化合物の添加量は少なくて済み、従って優れた透明
性を有するポリエステルを得ることができる。また、本
発明のポリエステルの製造方法によれば、静電印加キャ
スト性を付与するための金属化合物は二価の金属化合物
であれば、本質的にはいかなるものでも使用できるため
選択の自由度が大きいというメリットがある。従って特
に写真用の支持体に適用する場合、粗大粒子による表面
欠点が生じにくく、金属化合物に起因する着色が生じに
くいフィルムを安定に得ることが容易にできる。
方法に比べて同じ静電印加キャスト性を付与するに足る
金属化合物の添加量は少なくて済み、従って優れた透明
性を有するポリエステルを得ることができる。また、本
発明のポリエステルの製造方法によれば、静電印加キャ
スト性を付与するための金属化合物は二価の金属化合物
であれば、本質的にはいかなるものでも使用できるため
選択の自由度が大きいというメリットがある。従って特
に写真用の支持体に適用する場合、粗大粒子による表面
欠点が生じにくく、金属化合物に起因する着色が生じに
くいフィルムを安定に得ることが容易にできる。
以上述べたように、本発明の方法により得られたポリエ
ステルは品質が安定しており、特に透明性、色調に優
れ、製膜時のろ過圧上昇が少ないため長期に亘りフィル
ムの生産ができ、且つ静電印加キャスト性に優れるため
高速運転が可能であり、従って高品質のフィルムを生産
性よく製造することが可能である。
ステルは品質が安定しており、特に透明性、色調に優
れ、製膜時のろ過圧上昇が少ないため長期に亘りフィル
ムの生産ができ、且つ静電印加キャスト性に優れるため
高速運転が可能であり、従って高品質のフィルムを生産
性よく製造することが可能である。
本発明のポリエステルの製造方法で得られたポリエステ
ルから製造される優れた透明性、表面欠点のない均一な
膜厚、良好な色調を有するポリエステルフィルムは、写
真用の支持体、特にXレイ用写真フィルムに適用する場
合、従来法で得られたポリエステルから製造されるポリ
エステルフィルムが黄味を帯び、かつ透明性が不満足
で、澄んだブルー着色を得ることが困難であったのに対
し、極めて黄味が小さく、かつ透明なため明澄なブルー
着色の超透明な高品質なXレイ用写真フィルムを得るこ
とが可能である。また、印刷用写真フィルムに適用する
場合、従来法で得られたポリエステルから製造されるポ
リエステルフィルムが透明性、表面欠点の発生等で不満
足であったのに対し、本発明のポリエステルの製造方法
で得られたポリエステルを適用することで、超透明で表
面欠点がないポリエステルフィルムを高生産性で得るこ
とが可能である。もちろん、本発明で得られたポリエス
テルはフィルム以外の用途に使用することができ、必要
に応じて性能を付与するべく他の添加剤、滑剤、艶消し
剤、染料、顔料を用いることもできる。
ルから製造される優れた透明性、表面欠点のない均一な
膜厚、良好な色調を有するポリエステルフィルムは、写
真用の支持体、特にXレイ用写真フィルムに適用する場
合、従来法で得られたポリエステルから製造されるポリ
エステルフィルムが黄味を帯び、かつ透明性が不満足
で、澄んだブルー着色を得ることが困難であったのに対
し、極めて黄味が小さく、かつ透明なため明澄なブルー
着色の超透明な高品質なXレイ用写真フィルムを得るこ
とが可能である。また、印刷用写真フィルムに適用する
場合、従来法で得られたポリエステルから製造されるポ
リエステルフィルムが透明性、表面欠点の発生等で不満
足であったのに対し、本発明のポリエステルの製造方法
で得られたポリエステルを適用することで、超透明で表
面欠点がないポリエステルフィルムを高生産性で得るこ
とが可能である。もちろん、本発明で得られたポリエス
テルはフィルム以外の用途に使用することができ、必要
に応じて性能を付与するべく他の添加剤、滑剤、艶消し
剤、染料、顔料を用いることもできる。
(実施例) 以下に実施例をあげて本発明を詳述するが、実施例中の
各特性値の測定法は次の通りである。なお部は重量部で
ある。
各特性値の測定法は次の通りである。なお部は重量部で
ある。
[固有粘度] フェノール/四塩化エタン=6/4(重量比)の混合溶媒
に溶解して25℃にてウベローデ粘度計で測定する。
に溶解して25℃にてウベローデ粘度計で測定する。
[DEG含量] ポリエステルをアルカリ分解したのち、ガスクロマトグ
ラフィー(島津社製)で定量する。
ラフィー(島津社製)で定量する。
[溶液ヘイズ] ポリエステル5.4gをフェノール/四塩化エタン=6/4
(重量比)の混合溶媒40ml中に100℃、2時間で溶解さ
せた後、デジタル濁度計(東京電色社製)で10mmのセル
を用いてヘイズ測定する。
(重量比)の混合溶媒40ml中に100℃、2時間で溶解さ
せた後、デジタル濁度計(東京電色社製)で10mmのセル
を用いてヘイズ測定する。
[ポリエステルおよびフィルムの色調] 全自動色差計(東京電色社製)によるL値、b値で表示
した。L値は大きい程明度が強く、b値は黄色と青色の
度合を示し(+)側に大きい程黄色が強いことを示す。
した。L値は大きい程明度が強く、b値は黄色と青色の
度合を示し(+)側に大きい程黄色が強いことを示す。
[ポリエステル溶融比抵抗値] 290℃で溶融したポリエステル中に2枚の銅板電極を静
置させ、1KVの高電圧を印加したときの電流値を読みと
り比抵抗値(Ω・cm)を計算により求める。
置させ、1KVの高電圧を印加したときの電流値を読みと
り比抵抗値(Ω・cm)を計算により求める。
[静電印加キャスト性] 押出機の口金部において、押出しフィルムの上部にある
電極とキャスティングドラム間に10KVの電圧を印加し、
キャスト速度30m/分で製膜し、得られたフィルムの平面
性の良否、ピン状欠点の有無を目視で判定する。
電極とキャスティングドラム間に10KVの電圧を印加し、
キャスト速度30m/分で製膜し、得られたフィルムの平面
性の良否、ピン状欠点の有無を目視で判定する。
判定規準を次表のようにして表示した。
[ろ過圧上昇] ポリエステルを乾燥して溶融し、ろ過機を通して押出口
金からシート状に一定押し出し速度で押し出し、常法に
より製膜する際、押し出し時間に伴なうろ過機前後の圧
力差を読み取り、評価した。
金からシート状に一定押し出し速度で押し出し、常法に
より製膜する際、押し出し時間に伴なうろ過機前後の圧
力差を読み取り、評価した。
[フィルムヘイズ] ポリエステルを常法により膜厚1200μの無延伸シートに
成形したのち2軸に延伸し、膜厚100μの延伸フィルム
を得た。これを試料として光散乱光度計(東京電色社
製)の白板スライドツマミを調整し表示値を読み取り表
示した。
成形したのち2軸に延伸し、膜厚100μの延伸フィルム
を得た。これを試料として光散乱光度計(東京電色社
製)の白板スライドツマミを調整し表示値を読み取り表
示した。
実施例1 トリメチルホスフェート(TMP)0.0422部(リンとして
0.30×10-3モルに相当)とエチレングリコール(EG)7
4.4部(1.20モル)及びテレフタル酸(TPA)166部(1.0
0モル)から得たエステル化率97.0%のエステル化反応
生成物205.5部(TPA1.00モルに相当)を反応器に250℃
で貯留し、これに、TMP0.0422部とEG74.4部、及びTPA16
6部からなるスラリーを一定速度で連続的に添加しつ
つ、常圧下250℃にてエステル化反応を行ない、生成す
る水を精留塔から連続的に系外に留出させた。TMPとEG
及びTPAのスラリーの供給は、3時間30分で終了し、エ
ステル化反応を更に30分継続して4時間でエステル化反
応を終了した。得られたエステル化反応生成物205.5部
(TPA1.00モルに相当)を反応器に残し、前記同様の方
法にて再度エステル化反応を行った。これらの操作を合
計3回繰返して行ない最終的にエステル化率97.0%のエ
ステル化反応生成物を得た。なお、エステル化率は試料
の鹸化価と酸価を測定し、前記の式により求めた。この
205.5部を重縮合反応器に取り酢酸マグネシウム4水和
物0.116部(マグネシウム0.54×10-3モルに相当)を添
加し、攪拌して可溶化させてから三酸化アンチモン0.05
7部を添加し常法により最終温度282℃、真空度0.5mmHg
のもとに4時間30分重縮合を行ってポリエステルを得
た。また、このポリエステルを乾燥機にとり、乾燥させ
た後、ろ過機を備えた溶融押し出し機に送り溶融後、加
圧してろ過機を通し粗大粒子、異物等を除去しつつ押出
し口金よりシート状に廻転ドラム上に押し出して常法の
静電印加キャスト法で製膜を行ない、縦横に2軸延伸し
て膜厚100μのポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られたポリエステルは、特に溶液ヘイズ
が小さく透明性に優れ、b値が小さく従って黄味が少な
く色調が良好で、かつ溶融比抵抗値が小さく静電印加キ
ャスト性が優れていた。また、得られた100μの二軸延
伸したフィルムは、黄味が少なく、ピン状欠点がなく、
膜厚のムラの小さい平面性、透明性が特に優れた写真用
に好適なものであった。
0.30×10-3モルに相当)とエチレングリコール(EG)7
4.4部(1.20モル)及びテレフタル酸(TPA)166部(1.0
0モル)から得たエステル化率97.0%のエステル化反応
生成物205.5部(TPA1.00モルに相当)を反応器に250℃
で貯留し、これに、TMP0.0422部とEG74.4部、及びTPA16
6部からなるスラリーを一定速度で連続的に添加しつ
つ、常圧下250℃にてエステル化反応を行ない、生成す
る水を精留塔から連続的に系外に留出させた。TMPとEG
及びTPAのスラリーの供給は、3時間30分で終了し、エ
ステル化反応を更に30分継続して4時間でエステル化反
応を終了した。得られたエステル化反応生成物205.5部
(TPA1.00モルに相当)を反応器に残し、前記同様の方
法にて再度エステル化反応を行った。これらの操作を合
計3回繰返して行ない最終的にエステル化率97.0%のエ
ステル化反応生成物を得た。なお、エステル化率は試料
の鹸化価と酸価を測定し、前記の式により求めた。この
205.5部を重縮合反応器に取り酢酸マグネシウム4水和
物0.116部(マグネシウム0.54×10-3モルに相当)を添
加し、攪拌して可溶化させてから三酸化アンチモン0.05
7部を添加し常法により最終温度282℃、真空度0.5mmHg
のもとに4時間30分重縮合を行ってポリエステルを得
た。また、このポリエステルを乾燥機にとり、乾燥させ
た後、ろ過機を備えた溶融押し出し機に送り溶融後、加
圧してろ過機を通し粗大粒子、異物等を除去しつつ押出
し口金よりシート状に廻転ドラム上に押し出して常法の
静電印加キャスト法で製膜を行ない、縦横に2軸延伸し
て膜厚100μのポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られたポリエステルは、特に溶液ヘイズ
が小さく透明性に優れ、b値が小さく従って黄味が少な
く色調が良好で、かつ溶融比抵抗値が小さく静電印加キ
ャスト性が優れていた。また、得られた100μの二軸延
伸したフィルムは、黄味が少なく、ピン状欠点がなく、
膜厚のムラの小さい平面性、透明性が特に優れた写真用
に好適なものであった。
実施例2 EG68.2部(1.1モルに相当)とし、エステル化率97.5%
のエステル化反応生成物199.1部(TPA1.0モルに相
当)、エステル化反応時間が4時間15分で終了する変更
以外は、実施例1と同様にしてポリエステル及びポリエ
ステルフィルムを得た。結果を表−3に示す。
のエステル化反応生成物199.1部(TPA1.0モルに相
当)、エステル化反応時間が4時間15分で終了する変更
以外は、実施例1と同様にしてポリエステル及びポリエ
ステルフィルムを得た。結果を表−3に示す。
得られたポリエステルは、実施例1で得られたものと同
様に色調が良好で透明性に優れ、溶融比抵抗値も小さく
て高品質で生産性に優れた写真用に好適なものであっ
た。
様に色調が良好で透明性に優れ、溶融比抵抗値も小さく
て高品質で生産性に優れた写真用に好適なものであっ
た。
実施例3〜5 リン化合物と二価の金属化合物の種類と添加量を表−2
に示すように変更する以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られた各々のポリエステルは、いずれも
色調、透明性、溶融比抵抗値で写真用に適したものであ
った。
に示すように変更する以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られた各々のポリエステルは、いずれも
色調、透明性、溶融比抵抗値で写真用に適したものであ
った。
実施例6,7 TMP及び酢酸マグネシウム4水和物の添加量を表−2に
示すように種々変更した以外は、実施例2と同様の方法
でポリエステル及びポリエステルフィルムを得、その結
果を表−3に示す。添加したTMPと酢酸マグネシウム4
水和物の添加量は、本発明で規定する範囲内であり、得
られたポリエステルは、いずれも、透明性に優れ、か
つ、溶融比抵抗値が小さいため良好な静電印加キャスト
性を保持し、色調も良好で写真用に適したものであっ
た。
示すように種々変更した以外は、実施例2と同様の方法
でポリエステル及びポリエステルフィルムを得、その結
果を表−3に示す。添加したTMPと酢酸マグネシウム4
水和物の添加量は、本発明で規定する範囲内であり、得
られたポリエステルは、いずれも、透明性に優れ、か
つ、溶融比抵抗値が小さいため良好な静電印加キャスト
性を保持し、色調も良好で写真用に適したものであっ
た。
比較例1 TMPをEGとTPAとのスラリーに含有することなく実施例1
と同様にしてエステル化反応生成物を得、実施例1と同
量の酢酸マグネシウム4水和物を添加し10分後に、同量
のTMPを添加する変更以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られたポリエステルは、黄味を帯び、透
明性も劣っており、写真用として不充分な品質なもので
あった。
と同様にしてエステル化反応生成物を得、実施例1と同
量の酢酸マグネシウム4水和物を添加し10分後に、同量
のTMPを添加する変更以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。得られたポリエステルは、黄味を帯び、透
明性も劣っており、写真用として不充分な品質なもので
あった。
比較例2 TMPをEGとTPAとのスラリーに含有することなく、エステ
ル化反応生成物を得る変更以外は、実施例1と同様の方
法でポリエステル及びポリエステルフィルムを得た。結
果を表−3に示す。
ル化反応生成物を得る変更以外は、実施例1と同様の方
法でポリエステル及びポリエステルフィルムを得た。結
果を表−3に示す。
得られたポリエステルは、黄味が強い色調となり、溶液
ヘイズも大きくてフィルムを成形する際、ろ過圧上昇が
短時間で認られ、品質、生産性から写真用に不適なもの
であった。
ヘイズも大きくてフィルムを成形する際、ろ過圧上昇が
短時間で認られ、品質、生産性から写真用に不適なもの
であった。
比較例3 添加する二価の金属化合物を表−2に示すように一価の
金属化合物である酢酸リチウム2水和物0.0483部(0.3
×10-3モル)に変更以外は、実施例5と同様の方法でポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。
金属化合物である酢酸リチウム2水和物0.0483部(0.3
×10-3モル)に変更以外は、実施例5と同様の方法でポ
リエステル及びポリエステルフィルムを得た。結果を表
−3に示す。
得られたポリエステルは、黄味が非常に強く、溶液ヘイ
ズも極めて大きくフィルムを成形する際、ろ過圧上昇が
短時間で認られ、品質、生産性から写真用に不適なもの
であった。
ズも極めて大きくフィルムを成形する際、ろ過圧上昇が
短時間で認られ、品質、生産性から写真用に不適なもの
であった。
比較例4〜6 表−2に示すように含有するTMPの量を0.00124部(0.02
×10-3モルに相当)に変更以外は、実施例7と同様の方
法でポリエステルを得た(比較例4)。又、添加する酢
酸マグネシウム4水和物の量を0.0121部(0.05×10-3モ
ルに相当)に変更以外は、実施例7と同様の方法でポリ
エステルを得られた(比較例−5)。更に、含有するTM
Pの量を0.00124部(0.02×10-3モル相当)とし、かつ添
加する酢酸マグネシウム4水和物の量を0.0121部(0.05
×10-3に相当)とする変更以外は実施例1と同様の方法
でポリエステル及びポリエステルフィルムを得た(比較
例6)。それぞれについて結果を表−3に示す。
×10-3モルに相当)に変更以外は、実施例7と同様の方
法でポリエステルを得た(比較例4)。又、添加する酢
酸マグネシウム4水和物の量を0.0121部(0.05×10-3モ
ルに相当)に変更以外は、実施例7と同様の方法でポリ
エステルを得られた(比較例−5)。更に、含有するTM
Pの量を0.00124部(0.02×10-3モル相当)とし、かつ添
加する酢酸マグネシウム4水和物の量を0.0121部(0.05
×10-3に相当)とする変更以外は実施例1と同様の方法
でポリエステル及びポリエステルフィルムを得た(比較
例6)。それぞれについて結果を表−3に示す。
得られた各々のポリエステルは、いずれも黄味が強い色
調であり、溶融比抵抗値が大きくて、静電印加キャスト
性が著しく悪く、写真用に不適なものであった。
調であり、溶融比抵抗値が大きくて、静電印加キャスト
性が著しく悪く、写真用に不適なものであった。
比較例7 表−2に示すように、含有するTMPの量を0.304部(2.17
×10-3モルに相当)、添加する酢酸マグネシウム4水和
物の量を0.515部(2.4×10-3モルに相当)とする変更以
外、実施例2と同様の方法でポリエステル及びポリエス
テルフィルムを得た。結果を表−3に示す。得られたポ
リエステルは、黄味を帯び、溶液ヘイズも大きくて写真
用に不適なものであった。
×10-3モルに相当)、添加する酢酸マグネシウム4水和
物の量を0.515部(2.4×10-3モルに相当)とする変更以
外、実施例2と同様の方法でポリエステル及びポリエス
テルフィルムを得た。結果を表−3に示す。得られたポ
リエステルは、黄味を帯び、溶液ヘイズも大きくて写真
用に不適なものであった。
比較例8 表−2に示すように、酢酸マグネシウム4水和物0.03部
(0.14×10-3モルに相当)、TMP0.02部(0.07×10-3モ
ルに相当)とした以外は、比較例1と同様の方法でポリ
エステル及びポリエステルフィルムを得、結果を表−3
に示す。
(0.14×10-3モルに相当)、TMP0.02部(0.07×10-3モ
ルに相当)とした以外は、比較例1と同様の方法でポリ
エステル及びポリエステルフィルムを得、結果を表−3
に示す。
得られたポリエステルは比較例1と比べ、透明性を改良
し得たが、溶融比抵抗値が大となり、静電印加キャスト
性が劣る。常法により、製膜速度30m/分、印加電圧10KV
で製膜するとフィルムと冷却ドラムとの密着性が悪く、
二軸延伸後のフィルムで平面性にムラがあった。製膜速
度を16m/分まで下げて、平面性に問題のないフィルムを
得ることができたが、製膜の生産性が著しく低下する。
し得たが、溶融比抵抗値が大となり、静電印加キャスト
性が劣る。常法により、製膜速度30m/分、印加電圧10KV
で製膜するとフィルムと冷却ドラムとの密着性が悪く、
二軸延伸後のフィルムで平面性にムラがあった。製膜速
度を16m/分まで下げて、平面性に問題のないフィルムを
得ることができたが、製膜の生産性が著しく低下する。
実施例8 エステル化工程と重縮合工程を連続して行なう各々が精
留塔を備えた完全混合槽と横型多段槽及び減圧下で運転
される完全混合槽と横型重合仕上機の構成によるポリエ
ステルの連続重合装置で、実施例2で用いたTMPを含有
するEGとTPAのスラリー(EG/TPA=1.10、モル比)をエ
ステル化の工程の最初の反応機(完全混合機)に連続的
に投入し、酢酸マグネシウム4水和物と三酸化アンチモ
ン、それぞれ実施例2と同量を各々エステル化工程の横
型多段槽の最終前のセクションと最終セクションに連続
的に投入して、表−1の条件でポリエステルを得、また
実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。結
果を表−3に示す。
留塔を備えた完全混合槽と横型多段槽及び減圧下で運転
される完全混合槽と横型重合仕上機の構成によるポリエ
ステルの連続重合装置で、実施例2で用いたTMPを含有
するEGとTPAのスラリー(EG/TPA=1.10、モル比)をエ
ステル化の工程の最初の反応機(完全混合機)に連続的
に投入し、酢酸マグネシウム4水和物と三酸化アンチモ
ン、それぞれ実施例2と同量を各々エステル化工程の横
型多段槽の最終前のセクションと最終セクションに連続
的に投入して、表−1の条件でポリエステルを得、また
実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。結
果を表−3に示す。
比較例9 TMPをEGとTPAとのスラリーに含有することなく実施例2
と同様にしてエステル化反応生成物を得、次いで、同量
の酢酸マグネシウム4水和物とエステル化工程の横型多
段槽の最終前のセクションに、三酸化アンチモンの同量
と、TMPの同量をその最終セクションに連続的に投入し
て、実施例8と同様の条件でポリエステル及びポリエス
テルフィルムを得た。結果を表−3に示す。
と同様にしてエステル化反応生成物を得、次いで、同量
の酢酸マグネシウム4水和物とエステル化工程の横型多
段槽の最終前のセクションに、三酸化アンチモンの同量
と、TMPの同量をその最終セクションに連続的に投入し
て、実施例8と同様の条件でポリエステル及びポリエス
テルフィルムを得た。結果を表−3に示す。
実施例8ではエステル化反応時間は実施例2と比べて大
巾に短縮されている上、この加圧方式で得られたポリエ
ステルの各特性値とフィルム成形性は実施例2で得られ
たものと比べて黄味が小さく、透明性のより優れたもの
が得られた。更にこのポリエステルを用い、これにブル
ー染料を適量加えて押出機により回転冷却ドラム上に溶
融押出しして製膜速度20m/分、印加電圧10KVで静電印加
キャスト法により、製膜を行ない二軸延伸して膜厚175
μのブルー着色したポリエステルフィルムを得た。この
ブルー着色フィルムは膜厚が均一でピン状欠点がなく黄
味のない明瞭なブルー色調で透明性に優れX−レイ写真
用に好適なものであった。
巾に短縮されている上、この加圧方式で得られたポリエ
ステルの各特性値とフィルム成形性は実施例2で得られ
たものと比べて黄味が小さく、透明性のより優れたもの
が得られた。更にこのポリエステルを用い、これにブル
ー染料を適量加えて押出機により回転冷却ドラム上に溶
融押出しして製膜速度20m/分、印加電圧10KVで静電印加
キャスト法により、製膜を行ない二軸延伸して膜厚175
μのブルー着色したポリエステルフィルムを得た。この
ブルー着色フィルムは膜厚が均一でピン状欠点がなく黄
味のない明瞭なブルー色調で透明性に優れX−レイ写真
用に好適なものであった。
これに比べて、比較例9は例えば比較例1のようにリン
化合物をEGとTPAとのスラリーに含むことなくエステル
化反応を行なった後、リン化合物を添加する従来の方法
を加圧方式に適用した例であるが、比較例1と比べても
明らかなように実施例8と異なり、加圧方式を適用する
ことによる品質の向上はほとんど認められない。更に実
施例8と比べて、得られたポリエステルおよびフィルム
は透明性に劣り、静電印加キャスト性、色調も悪く写真
用に不適なものであった。
化合物をEGとTPAとのスラリーに含むことなくエステル
化反応を行なった後、リン化合物を添加する従来の方法
を加圧方式に適用した例であるが、比較例1と比べても
明らかなように実施例8と異なり、加圧方式を適用する
ことによる品質の向上はほとんど認められない。更に実
施例8と比べて、得られたポリエステルおよびフィルム
は透明性に劣り、静電印加キャスト性、色調も悪く写真
用に不適なものであった。
実施例9 前述の実施例1〜8及び比較例1〜9で示すポリエステ
ルを適用しXレイ写真用フィルムの支持体として膜厚17
5μのブルー着色フィルム、印刷写真用フィルムの支持
体として膜厚100μクリア(無色)フィルムを常法の静
電印加キャスト法によりそれぞれ製造して下塗り加工を
設こし、Xレイ用感光乳剤、印刷用感光乳剤を常法によ
り塗布し、乾燥して、写真フィルム試料No.1〜17を試作
した。
ルを適用しXレイ写真用フィルムの支持体として膜厚17
5μのブルー着色フィルム、印刷写真用フィルムの支持
体として膜厚100μクリア(無色)フィルムを常法の静
電印加キャスト法によりそれぞれ製造して下塗り加工を
設こし、Xレイ用感光乳剤、印刷用感光乳剤を常法によ
り塗布し、乾燥して、写真フィルム試料No.1〜17を試作
した。
得られた写真フィルムを用いて、露光量を段階的に変化
して露光し、現像処理を行って、未露光部の色調、カブ
リ値及び失透性(透明性)、ポチ(微小円状欠陥で、増
感と減感がある)及び感光ムラ故障について評価した。
それぞれの評価法は次の通りである。結果を表−4に示
す。
して露光し、現像処理を行って、未露光部の色調、カブ
リ値及び失透性(透明性)、ポチ(微小円状欠陥で、増
感と減感がある)及び感光ムラ故障について評価した。
それぞれの評価法は次の通りである。結果を表−4に示
す。
[写真フィルムの色調] 写真フィルムの色調は、塗布する感光乳剤に起因する色
調に加え、主に、フィルム支持体としてのポリエステル
自身の色調と、添加されるブルー染料の色調とが重なっ
た色調を言う。写真フィルムの色調の評価法としては、
未露光の写真フィルムを通常の方法で現像処理した試料
を白色光を通して目視判定するのが一般的である。
調に加え、主に、フィルム支持体としてのポリエステル
自身の色調と、添加されるブルー染料の色調とが重なっ
た色調を言う。写真フィルムの色調の評価法としては、
未露光の写真フィルムを通常の方法で現像処理した試料
を白色光を通して目視判定するのが一般的である。
本発明の色調の評価基準を下記のように定めて表示し
た。
た。
[写真フィルムの透明性] 未露光の写真フィルムを通常の方法で現像処理した試料
を、5枚重ねし、白色光を通して、下記の基準で判定
し、表示した。
を、5枚重ねし、白色光を通して、下記の基準で判定
し、表示した。
[写真フィルムの故障] 写真フィルムの故障のうち、フィルム支持体に起因する
と考える故障として、表面の凹凸に起因する塗布ムラ、
異物に起因する増感又は減感、スリキズや結晶化に伴う
失透等があり、総合的に単位面積(m2)当りの故障の数
と強さを相対的に下記基準で判定し表示した。
と考える故障として、表面の凹凸に起因する塗布ムラ、
異物に起因する増感又は減感、スリキズや結晶化に伴う
失透等があり、総合的に単位面積(m2)当りの故障の数
と強さを相対的に下記基準で判定し表示した。
〔写真フィルム適性〕 上記写真フィルム支持体としての各々の適性を総合評価
し、下記基準で判定し、表示した。
し、下記基準で判定し、表示した。
表−4から明らかなように、本発明のポリエステルの製
造方法を適用した実施例1〜8のポリエステルは、いず
れも写真用フィルム支持体として適している。一方、従
来の方法を用いた比較例、1,8,9は、いずれも写真用フ
ィルム支持体の品質を十分満足するものではなかった。
造方法を適用した実施例1〜8のポリエステルは、いず
れも写真用フィルム支持体として適している。一方、従
来の方法を用いた比較例、1,8,9は、いずれも写真用フ
ィルム支持体の品質を十分満足するものではなかった。
Claims (4)
- 【請求項1】ジカルボン酸とグリコール類とからポリエ
ステルを製造するに際し、ジカルボン酸1モルに対し0.
03×10-3〜2.0×10-3モルのリン原子に相当するリン化
合物を含むジカルボン酸とグリコール類とのスラリーを
ビス(β−ヒドロキシルエチル)テレフタレート及び/
又はその低重合体に連続的にまたは断続的に供給してエ
ステル化反応を行ない、エステル化反応を実質的に終了
せしめた後、ジカルボン酸1モルに対し0.08×10-3〜2.
0×10-3モルの金属原子に相当する二価の金属化合物を
添加し、次いで触媒の存在下重縮合反応せしめることを
特徴とするポリエステルの製造方法。 - 【請求項2】リン化合物がリン酸、亜リン酸、リン酸ト
リメチル及びリン酸トリエチルから選ばれることを特徴
とする特許請求の範囲第(1)項記載のポリエステルの
製造方法。 - 【請求項3】スラリーのジカルボン酸とグリコール類と
のモル比が1:1.05〜1.25であることを特徴とする特許請
求の範囲第(1)項または第(2)項記載のポリエステ
ルの製造方法。 - 【請求項4】二価の金属化合物が亜鉛、マグネシウム、
マンガン、カルシウム、バリウムおよびコバルト化合物
から選ばれることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
項、第(2)項または第(3)項記載のポリエステルの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61050941A JPH06104718B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61050941A JPH06104718B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | ポリエステルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62207325A JPS62207325A (ja) | 1987-09-11 |
| JPH06104718B2 true JPH06104718B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=12872847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61050941A Expired - Lifetime JPH06104718B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | ポリエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06104718B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2702938B2 (ja) * | 1987-10-05 | 1998-01-26 | 中外製薬株式会社 | 徐放性坐剤 |
| AU780389B2 (en) | 1999-11-11 | 2005-03-17 | Mitsubishi Chemical Corporation | Polyester resin and its production process |
| US6906164B2 (en) | 2000-12-07 | 2005-06-14 | Eastman Chemical Company | Polyester process using a pipe reactor |
| ES2540542T3 (es) | 2000-12-07 | 2015-07-10 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | Procedimiento de poliéster de bajo coste que usa un reactor tubular |
| AU2002226728B2 (en) | 2001-01-25 | 2007-07-26 | Mitsubishi Chemical Corporation | Polyester resin, molded article thereof, and process for producing polyester resin |
| US7094863B2 (en) | 2003-05-21 | 2006-08-22 | Wellman, Inc. | Polyester preforms useful for enhanced heat-set bottles |
| KR20060015284A (ko) | 2003-05-21 | 2006-02-16 | 웰만 인코포레이티드 | 저속 결정화 폴리에스테르 수지 |
| US7135541B2 (en) | 2003-06-06 | 2006-11-14 | Eastman Chemical Company | Polyester process using a pipe reactor |
| US7074879B2 (en) | 2003-06-06 | 2006-07-11 | Eastman Chemical Company | Polyester process using a pipe reactor |
| US7332548B2 (en) | 2004-03-04 | 2008-02-19 | Eastman Chemical Company | Process for production of a polyester product from alkylene oxide and carboxylic acid |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54100495A (en) * | 1978-01-25 | 1979-08-08 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Preparation of polyester |
| JPS5615730A (en) * | 1979-07-20 | 1981-02-16 | Olympus Optical Co | Manufacture of cell diagnosing brush |
| JPS5947226A (ja) * | 1982-09-09 | 1984-03-16 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルの製造法 |
| JPS5964626A (ja) * | 1982-10-05 | 1984-04-12 | Nippon Ester Co Ltd | 易滑性ポリエステルの製造方法 |
-
1986
- 1986-03-07 JP JP61050941A patent/JPH06104718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62207325A (ja) | 1987-09-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |