JPH06105451A - 線路保護リレー装置 - Google Patents

線路保護リレー装置

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JPH06105451A
JPH06105451A JP4254913A JP25491392A JPH06105451A JP H06105451 A JPH06105451 A JP H06105451A JP 4254913 A JP4254913 A JP 4254913A JP 25491392 A JP25491392 A JP 25491392A JP H06105451 A JPH06105451 A JP H06105451A
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JP
Japan
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line
detection signal
circuit breaker
accident detection
current
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JP4254913A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
Minoru Seya
稔 瀬谷
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Hitachi Ltd
Hitachi Electric Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electric Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護対象区間内に送電線とこの送電線から分
岐した分岐線を含む線路内の事故を高感度に検出するこ
とができること。 【構成】 電気所3,4の負荷側で事故が発生したこと
が検出されず、方向リレー300,400から「1」の
トリップ許容出力信号が出力され、変流器21の検出電
流I1と変流器22の検出電流I2の合成値が設定値を
超えて電流差動判定部104から「1」のトリップ許容
出力信号が出力され、かつ電圧リレー105から「1」
のトリップ許容出力信号が出力されたことを条件に、保
護対象区間内で事故が発生したとして、ANDゲート1
07から遮断指令信号を出力して遮断器41,42をト
リップさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線路保護リレー装置に係
り、特に、送電線とこの送電線から分岐した分岐線を保
護対象区間に含む線路の保護を行なうに好適な線路保護
リレー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送電系統のうち77kV系統や
66kV系統以下の系統では、主要送電線の途中から直
接分岐して自家用受電している分岐線を伴なうことがあ
る。このような系統においては、主要送電線の両端側の
電気所にそれぞれ遮断器、変流器、主リレーを設け、変
流器で検出された電流信号をデジタル信号に変換し、こ
のデジタル信号をパルスコードとして電気所間で相互に
伝送し合い、両者の偏差が設定値を超えたときに保護対
象区間内に事故が発生したとして遮断器をトリップする
構成が採用されている。
【0003】しかし、主要送電線に分岐線が接続されて
いるときには、各電気所で検出された電流信号の偏差か
ら事故を検出することが困難となる。すなわち、再閉路
などによって分岐線の負荷にインラッシュ電流が流れる
と、この電流の影響が主要送電線の電流に表われ、イン
ラッシュ電流によって事故が発生したと誤判定する恐れ
がある。
【0004】そこで、分岐線に接続された電気所で分岐
線の電流を検出し、この検出電流そのものの情報を伝送
回線を介して主要送電線の電気所へ伝送すれば、インラ
ッシュ電流によって誤判定するのを防止することができ
る。
【0005】しかし、分岐線に設けられた電気所には、
通常、電流信号を伝送するための設備がないので、分岐
線を伴なう主要送電線の電気所で理想的な電流差動判定
ができないことがある。
【0006】そこで、分岐線を伴なう線路の保護方式と
して、平成元年電気学会全国大会論文No.1306や
平成3年電気学会全国大会論文No.1409に記載さ
れているものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、分岐線に接続された変圧器の励磁突入電流や外部
事故(分岐線電気所背後の事故)での誤動作を防止する
ために、主要配電線の電気所に設けられた主リレーの電
流差動判定感度を低下させる構成となっており、保護対
象区間内の事故を確実に検出できない恐れがある。
【0008】本発明の目的は、保護対象区間内に送電線
とこの送電線から分岐した分岐線を含む線路内の事故を
高感度に検出することができる線路保護リレー装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、電源に接続された送
電線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間と
この送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分
岐線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とす
る線路保護リレー装置において、前記送電線の電気信号
を取り込みこの電気信号から前記保護対象区間内の事故
に相当する状態変化を検出したときに内部事故検出信号
を出力する内部事故検出手段と、前記分岐線の電気信号
を取り込みこの電気信号から前記保護対象区間外の事故
に相当する状態変化を検出したときに外部事故検出信号
を出力する外部事故検出手段と、内部事故検出手段の出
力と外部事故検出手段の出力を受け内部事故検出信号入
力時に外部事故検出信号の入力がないことを条件に前記
送電線中の遮断器をトリップする遮断器トリップ手段と
を備えていることを特徴とする線路保護リレー装置を構
成したものである。
【0010】第2の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の電気信号を
取り込みこの電気信号から前記保護対象区間内の事故に
相当する状態変化を検出したときに内部事故検出信号を
出力する主内部事故検出手段と、前記分岐線の電気信号
を取り込みこの電気信号から前記保護対象区間内の事故
に相当する状態変化を検出したときに内部事故検出信号
を出力する補助内部事故検出手段と、主内部事故検出手
段の出力と補助内部事故検出手段の出力を受け各内部事
故検出手段から内部事故検出信号を入力していることを
条件に前記送電線中の遮断器をトリップする遮断器トリ
ップ手段とを備えていることを特徴とする線路保護リレ
ー装置を構成したものである。
【0011】第3の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の両端側の電
流をそれぞれ検出する一対の電流検出手段と、各電流検
出手段の検出電流の偏差を算出する電流偏差算出手段
と、電流偏差算出手段の算出値が設定値を超えたときに
内部事故検出信号を出力する内部事故検出信号出力手段
と、前記分岐線の端末側の電流を検出する補助電流検出
手段と、前記分岐線の端末側の電圧を検出する補助電圧
検出手段と、補助電流検出手段の検出出力と補助電圧検
出手段の検出出力を取り込みこれらの検出出力から前記
保護対象区間外で事故が生じたことを検出したときに外
部事故検出信号を出力する外部事故検出信号出力手段
と、内部事故検出信号出力手段の出力信号と外部事故検
出信号出力手段の出力信号を受け内部事故検出信号入力
時に外部事故検出信号の入力がないことを条件に前記送
電線中の遮断器をトリップする遮断器トリップ手段とを
備えていることを特徴とする線路保護リレー装置を構成
したものである。
【0012】第4の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の両端側の電
流をそれぞれ検出する一対の電流検出手段と、各電流検
出手段の検出電流の偏差を算出する電流偏差算出手段
と、電流偏差算出手段の算出値が設定値を超えたときに
内部事故検出信号を出力する主内部事故検出信号出力手
段と、前記分岐線の端末側の電流を検出する補助電流検
出手段と、前記分岐線の端末側の電圧を検出する補助電
圧検出手段と、補助電流検出手段の検出出力と補助電圧
検出手段の検出出力を取り込みこれらの検出出力から前
記保護対象区間内で事故が生じたことを検出したときに
内部事故検出信号を出力する補助内部事故検出信号出力
手段と、主内部事故検出信号出力手段の出力信号と補助
内部事故検出信号出力手段の出力信号を受け各内部事故
検出信号出力手段から内部事故検出信号が入力されてい
ることを条件に前記送電線中の遮断器をトリップする遮
断器トリップ手段とを備えていることを特徴とする線路
保護リレー装置を構成したものである。
【0013】第5の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の両端側の電
流をそれぞれ検出する一対の電流検出手段と、各電流検
出手段の検出電流を主データ伝送回線を介して取り込み
両者の偏差を算出する電流偏差算出手段と、電流偏差算
出手段の算出値が設定値を超えたときに内部事故検出信
号を出力する内部事故検出信号出力手段と、前記分岐線
の端末側の電流を検出する補助電流検出手段と、前記分
岐線の端末側の電圧を検出する補助電圧検出手段と、補
助電流検出手段の検出出力と補助電圧検出手段の検出出
力を取り込みこれらの検出出力から前記保護対象区間外
で事故が生じたことを検出したときに外部事故検出信号
を出力する外部事故検出信号出力手段と、内部事故検出
信号出力手段の出力信号を受けると共に外部事故検出信
号出力手段の出力信号を補助データ伝送回線を介して受
け内部事故検出信号入力時に外部事故検出信号の入力が
ないことを条件に前記送電線中の遮断器をトリップする
遮断器トリップ手段とを備えていることを特徴とする線
路保護リレー装置を構成したものである。
【0014】第6の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の電気信号を
取り込みこの電気信号から前記保護対象区間内の事故に
相当する状態変化を検出したときに内部事故検出信号を
出力する内部事故検出手段と、前記分岐線の電気信号を
取り込みこの電気信号から前記保護対象区間外の事故に
相当する状態変化を検出したときに外部事故検出信号を
出力する外部事故検出手段と、内部事故検出手段の出力
と外部事故検出手段の出力を受け内部事故検出信号入力
時に外部事故検出信号の入力がないことを条件にトリッ
プ指令を出力するトリップ指令手段とを備えていること
を特徴とする線路保護リレー装置を構成したものであ
る。
【0015】第7の装置として、電源に接続された送電
線の線路のうち遮断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこ
の送電線から分岐した分岐線の線路のうち分岐点と分岐
線中の遮断器とを結ぶ線路の区間を保護対象区間とする
線路保護リレー装置において、前記送電線の両端側の電
流をそれぞれ検出する一対の電流検出手段と、各電流検
出手段の検出電流を主データ伝送回線を介して取り込み
両者の偏差を算出する電流偏差算出手段と、電流偏差算
出手段の算出値が設定値を超えたときに内部事故検出信
号を出力する内部事故検出信号出力手段と、前記分岐線
の端末側の電流を検出する補助電流検出手段と、前記分
岐線の端末側の電圧を検出する補助電圧検出手段と、補
助電流検出手段の検出出力と補助電圧検出手段の検出出
力を取り込みこれらの検出出力から前記保護対象区間外
で事故が生じたことを検出したときに外部事故検出信号
を出力する外部事故検出信号出力手段と、内部事故検出
信号出力手段の出力信号を受けると共に外部事故検出信
号出力手段の出力信号を補助データ伝送回線を介して受
け内部事故検出信号入力時に外部事故検出信号の入力が
ないことを条件にトリップ指令を出力するトリップ指令
手段とを備えていることを特徴とする線路保護リレー装
置を構成したものである。
【0016】
【作用】前記した手段によれば、送電線の電気信号の状
態を監視して、保護対象区間内の事故に相当する状態変
化が生じると内部事故検出信号が出力される。一方分岐
線の電気信号の状態を監視して、保護対象区間外の事故
に相当する状態変化が検出されると外部事故検出信号が
出力される。そして内部事故検出信号が出力されたとき
に、外部事故検出信号の出力がないことを条件に、保護
対象区間内に内部事故が発生したとして送電線中の遮断
器がトリップされる。すなわち、内部事故検出信号が出
力されたときに、外部事故検出手段によって外部事故が
検出されないときには、保護対象区間内で事故が発生し
たとして送電線中の遮断器をトリップする処理が行なわ
れる。
【0017】一方、分岐線の電気信号の状態を監視し
て、保護対象区間内の事故に相当する状態変化が検出さ
れたときに内部事故検出信号を出力する補助内部事故検
出手段を設けたときには、主内部事故検出手段と補助内
部事故検出手段から主内部事故検出信号が出力されたこ
とを条件に送電線中の遮断器がトリップされる。これに
より保護対象区間内の事故を高感度に検出し線路を保護
することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0019】図1は線路保護リレー装置を送電系統に設
置したときの全体構成図である。図1において、電源E
1,E2を含む送電系統に電気所1,2,3,4が設け
られている。電気所1は電源E1に接続され、電気所2
は電源E2に接続され、各電気所1,2は遮断器41,
42、送電線11を介して接続されている。送電線11
の線路途中にはこの送電線11から分岐した分岐線1
2,13が接続されている。各分岐線12,13の端末
側に電気所3,4が設けられている。電気所3は遮断器
43を介して分岐線12に接続され、変圧器T3を介し
て負荷L3に接続されている。電気所4は遮断器44を
介して分岐線13に接続され、変圧器T4を介して負荷
L4に接続されている。遮断器41と遮断器42を結ぶ
送電線11と分岐線12,13を含む線路が線路保護リ
レー装置の保護対象区間に設定されている。そしてこの
保護対象区間内の事故を高感度に検出するために、電気
所1に変流器21、電圧変成器31、主リレー100が
設けられ、電気所2には変流器22、電圧変成器32、
主リレー200が設けられ、電気所3には変流器23、
電圧変成器33、方向リレー300が設けられ、電気所
4には変流器24、電圧変成器34、方向リレー400
が設けられている。主リレー100と主リレー200が
高速データ伝送回線110と低速データ伝送回線120
を介して接続されており、各方向リレー300,400
が低速データ伝送回線120を介して主リレー100,
200に接続されている。
【0020】変流器21,22は送電線11の電流を検
出する電流検出手段として構成され、電圧変成器31,
32は送電線11の電圧を検出する電圧検出手段として
構成されている。変流器23,24は各分岐線12,1
3の電流を検出する補助電流検出手段として構成され、
電圧変成器33,34は各分岐線12,13の電圧を検
出する補助電圧検出手段として構成されている。そして
各変流器21,22,23,24は、送電線11の事故
点F1で内部事故が生じたときに、事故点F1に流入す
る各線路の電流I1,I2,I3,I4が同位相のとき
それぞれ変流器21,22,23,24の出力が同位相
となるように極性が合わせられている。また電圧変成器
31,32,33,34の極性も各変流器と同様に合わ
せられている。
【0021】方向リレー300,400は保護対象区間
外の事故を検出する外部事故検出手段として構成されて
おり、この検出感度は、通常の最大負荷時運転において
は外部事故と判定しないレベルに設定されている。具体
的には、図2に示されるように、方向リレー300は、
短絡方向距離リレー301,302,303、地絡方向
リレー304、ANDゲート305を備えて構成されて
いる。なお、方向リレー300と方向リレー400は同
一のもので構成されているため、方向リレー300につ
いてのみ説明する。
【0022】短絡方向距離リレー301,302,30
3は、A,B,C相の三相交流におけるAB相用、BC
相用、CA相用のリレーとして構成されており、変流器
23の検出電流I3と電圧変成器33の検出電圧V3と
から負荷L3側で事故が生じたときに「0」の信号を出
力し、それ以外のときには「1」の信号を出力するよう
になっている。これらのリレーは電圧と電流の位相を基
に保護対象区間外で事故が生じたか否かを判定するよう
になっている。なおこれらのリレーの換わりに、モウー
特性のリレーを用いることもできる。
【0023】一方、地絡方向リレー304は、例えば零
相電圧と零相電流を検出する検出器を備えて構成されて
おり、保護対象区間外で事故が発生したときに「0」の
信号を出力し、それ以外のときには「1」の信号を出力
するようになっている。そして各リレー301〜304
の出力はANDゲート305に入力されている。AND
ゲート305は、各リレー301〜304から「1」の
信号が入力されたときに、保護対象区間外では事故が発
生していないとして、「1」のトリップ許容出力信号を
出力するようになっている。すなわちこのトリップ許容
出力信号は内部事故検出信号として出力されることにな
る。またANDゲート305は、いずれかのリレーから
「0」の信号が出力されたときには、保護対象区間外で
事故が発生したとして「0」の信号を外部事故検出信号
として出力するようになっている。このため、方向リレ
ー300は、ANDゲート305から出力される信号の
うち「1」を用いて事故判定を行なうときには内部事故
検出手段を構成し、「0」を用いたときには外部事故検
出手段を構成することになる。なお、地絡方向リレー3
04としては、短絡事故での誤判定を防止するために、
短絡事故検出優先付きとし、短絡事故時にはトリップ許
容出力信号を出さないようにするものを用いることもで
きる。
【0024】一方、主リレー100,200は同一のも
ので構成されており、変流器21,22で検出された検
出電流が同期サンプリングによってデジタル信号に変換
され、このデジタル信号が高速データ伝送回線110を
介して相互に伝送されるようになっている。更に主リレ
ー100,200には、方向リレー300,400から
の信号が低速データ伝送回線120を介して入力されて
いる。低速データ伝送回線120は、「1」,「0」の
信号を伝送するだけであるため、電話回線を用いること
ができる。
【0025】主リレー100は、図3に示されるよう
に、デジタル変換器101、伝送装置102、遅延回路
104、電流差動判定部104、電圧リレー105、伝
送装置106、ANDゲート107を備えて構成されて
いる。デジタル変換器101は、変流器21の検出電流
を主リレー200と同期した状態でサンプリングし、サ
ンプリングした信号をデジタル信号に変換し、このデジ
タル信号を伝送装置102と遅延回路103へ出力する
ようになっている。伝送装置102はデジタル変換器1
01からのデジタル信号を高速データ伝送回線110を
介して主リレー200へ伝送し、主リレー200からの
デジタル信号を電流差動判定部104へ出力するように
構成されている。遅延回路103はデジタル変換器10
1からのデジタル信号を一定時間遅延し、変流器21の
検出電流をサンプリングした電流情報と変流器22の検
出電流をサンプリングした電流情報のうち同一時刻にサ
ンプリングされた電流情報が電流差動判定部104に入
力できるように、伝送遅延時間を補償するように構成さ
れている。電流差動判定部104は変流器21の検出電
流と変流器22の検出電流との偏差が設定値を超えたと
きに、保護対象区間内で内部事故が発生したとして、
「1」のトリップ許容出力信号を出力するようになって
いる。すなわち電流差動判定部104は電流偏差算出手
段を構成すると共に主内部事故検出信号出力手段を構成
するようになっている。
【0026】電圧リレー105は線間電圧不足検出器と
零相過電圧検出器を備えて構成されており、保護対象区
間内で短絡事故が生じて線間電圧が低下したときに、線
間電圧不足検出器から「1」の信号を出力し、保護対象
区間内で地絡事故が生じたときには零相過電圧検出器か
ら「1」の信号を出力するようになっている。そして電
圧リレー105の出力信号はANDゲート105に入力
されている。ANDゲート107には、伝送装置10
6、低速データ伝送回線120を介して方向リレー30
0,400からの信号が入力されるようになっている。
そしてANDゲート107は、方向リレー300から
「1」のトリップ許容信号が入力され、電流差動判定部
104から「1」のトリップ許容出力信号が入力され、
更に、電圧リレー105から「1」のトリップ許容出力
信号が入力されたときに、遮断指令信号を出力するトリ
ップ指令手段として構成されている。ANDゲート10
7から遮断指令信号が出力されると、遮断器41のトリ
ップコイルが励磁され遮断器41がトリップされること
になる。すなわちANDゲート107はトリップコイル
と共に遮断器トリップ手段を構成している。
【0027】上記構成において、保護対象区間外で事故
が発生しないときには、方向リレー300,400から
は「1」のトリップ許容出力信号が出力されている。こ
の信号は低速データ伝送回線120を介して主リレー1
00,200に入力される。このとき、送電線11の電
気信号の状態は変流器21,22、電圧変成器31,3
2の検出出力によって監視され、検出電流I1とI2と
の合成値が設定値を超えないときには電流差動判定部1
04から「0」の信号が出力されているため、ANDゲ
ート107からは遮断指令信号は出力されず、遮断器4
1,42が共に閉じた状態に維持されている。このよう
な状態で送電が行なわれているときに、事故点F1で内
部事故が発生すると、検出電流I1とI2の合成値が設
定値を超え電流差動判定部104から「1」のトリップ
許容出力信号が出力されると共に電圧リレー105から
トリップ許容出力信号が出力される。これにより、AN
Dゲート107の論理積の条件が満たされ、ANDゲー
ト107から遮断指令信号が出力されて遮断器41,4
2がトリップされることになる。
【0028】一方、保護対象区間内で事故が発生してい
ないときに、保護対象区間外で事故が発生したとき、例
えば、電気所3の変圧器T3と負荷L3とを結ぶ線路中
で外部事故が生じたときには、短絡方向距離リレー30
1〜303のうちいずれかのリレーが作動してリレーの
出力が「0」となり、ANDゲート305の出力が
「1」から「0」に反転する。この信号は、低速データ
伝送回線120、伝送装置106を介してANDゲート
107に入力される。このため、保護対象区間外の事故
によって検出電流I1とI2の合成値が設定値を超えて
電流差動判定部104からトリップ許容出力信号が出力
されても、ANDゲート107の論理積の条件が満たさ
れず、ANDゲート107から遮断指令信号が出力され
ることはない。
【0029】このように、本実施例によれば、方向リレ
ー300,400で保護対象区間外で事故が発生したか
否かを検出し、この検出信号を低速データ伝送回線12
0を介して主リレー100,200へ伝送し、各主リレ
ー100,200において送電線11の電気信号の状態
と方向リレー300,400からの信号を基に保護対象
区間内で事故が発生したか否かを判定するようにしてい
るため、保護対象区間内の事故を高感度に検出すること
ができる。
【0030】また前記実施例においては、主リレー10
0,200の構成要素として電圧リレー105を用いた
ものについて述べたが、電圧リレー105を用いずに、
電流差動判定部104と方向リレー300,400から
の信号に従って遮断指令信号を出力するようにすること
も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送電線の電気信号の状態から保護対象区間内で事故が発
生したか否かを判定すると共に、分岐線の電気信号の状
態から保護対象区間内で事故が発生したか否かを判定
し、両者の判定結果から保護対象区間内で事故が発生し
たか否かを判定するようにしたため、保護対象区間内の
事故を高感度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す線路保護リレー装置の
全体構成図である。
【図2】方向リレーの具体的構成図である。
【図3】主リレーの具体的構成図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 電気所 11 送電線 12,13 分岐線 21,22,23,24 変流器 31,32,33,34 電圧変成器 41,42,43,44 遮断器 100,200 主リレー 300,400 方向リレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の電気信号を取り込みこの電気信号から前記
    保護対象区間内の事故に相当する状態変化を検出したと
    きに内部事故検出信号を出力する内部事故検出手段と、
    前記分岐線の電気信号を取り込みこの電気信号から前記
    保護対象区間外の事故に相当する状態変化を検出したと
    きに外部事故検出信号を出力する外部事故検出手段と、
    内部事故検出手段の出力と外部事故検出手段の出力を受
    け内部事故検出信号入力時に外部事故検出信号の入力が
    ないことを条件に前記送電線中の遮断器をトリップする
    遮断器トリップ手段とを備えていることを特徴とする線
    路保護リレー装置。
  2. 【請求項2】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の電気信号を取り込みこの電気信号から前記
    保護対象区間内の事故に相当する状態変化を検出したと
    きに内部事故検出信号を出力する主内部事故検出手段
    と、前記分岐線の電気信号を取り込みこの電気信号から
    前記保護対象区間内の事故に相当する状態変化を検出し
    たときに内部事故検出信号を出力する補助内部事故検出
    手段と、主内部事故検出手段の出力と補助内部事故検出
    手段の出力を受け各内部事故検出手段から内部事故検出
    信号を入力していることを条件に前記送電線中の遮断器
    をトリップする遮断器トリップ手段とを備えていること
    を特徴とする線路保護リレー装置。
  3. 【請求項3】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の両端側の電流をそれぞれ検出する一対の電
    流検出手段と、各電流検出手段の検出電流の偏差を算出
    する電流偏差算出手段と、電流偏差算出手段の算出値が
    設定値を超えたときに内部事故検出信号を出力する内部
    事故検出信号出力手段と、前記分岐線の端末側の電流を
    検出する補助電流検出手段と、前記分岐線の端末側の電
    圧を検出する補助電圧検出手段と、補助電流検出手段の
    検出出力と補助電圧検出手段の検出出力を取り込みこれ
    らの検出出力から前記保護対象区間外で事故が生じたこ
    とを検出したときに外部事故検出信号を出力する外部事
    故検出信号出力手段と、内部事故検出信号出力手段の出
    力信号と外部事故検出信号出力手段の出力信号を受け内
    部事故検出信号入力時に外部事故検出信号の入力がない
    ことを条件に前記送電線中の遮断器をトリップする遮断
    器トリップ手段とを備えていることを特徴とする線路保
    護リレー装置。
  4. 【請求項4】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の両端側の電流をそれぞれ検出する一対の電
    流検出手段と、各電流検出手段の検出電流の偏差を算出
    する電流偏差算出手段と、電流偏差算出手段の算出値が
    設定値を超えたときに内部事故検出信号を出力する主内
    部事故検出信号出力手段と、前記分岐線の端末側の電流
    を検出する補助電流検出手段と、前記分岐線の端末側の
    電圧を検出する補助電圧検出手段と、補助電流検出手段
    の検出出力と補助電圧検出手段の検出出力を取り込みこ
    れらの検出出力から前記保護対象区間内で事故が生じた
    ことを検出したときに内部事故検出信号を出力する補助
    内部事故検出信号出力手段と、主内部事故検出信号出力
    手段の出力信号と補助内部事故検出信号出力手段の出力
    信号を受け各内部事故検出信号出力手段から内部事故検
    出信号が入力されていることを条件に前記送電線中の遮
    断器をトリップする遮断器トリップ手段とを備えている
    ことを特徴とする線路保護リレー装置。
  5. 【請求項5】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の両端側の電流をそれぞれ検出する一対の電
    流検出手段と、各電流検出手段の検出電流を主データ伝
    送回線を介して取り込み両者の偏差を算出する電流偏差
    算出手段と、電流偏差算出手段の算出値が設定値を超え
    たときに内部事故検出信号を出力する内部事故検出信号
    出力手段と、前記分岐線の端末側の電流を検出する補助
    電流検出手段と、前記分岐線の端末側の電圧を検出する
    補助電圧検出手段と、補助電流検出手段の検出出力と補
    助電圧検出手段の検出出力を取り込みこれらの検出出力
    から前記保護対象区間外で事故が生じたことを検出した
    ときに外部事故検出信号を出力する外部事故検出信号出
    力手段と、内部事故検出信号出力手段の出力信号を受け
    ると共に外部事故検出信号出力手段の出力信号を補助デ
    ータ伝送回線を介して受け内部事故検出信号入力時に外
    部事故検出信号の入力がないことを条件に前記送電線中
    の遮断器をトリップする遮断器トリップ手段とを備えて
    いることを特徴とする線路保護リレー装置。
  6. 【請求項6】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の電気信号を取り込みこの電気信号から前記
    保護対象区間内の事故に相当する状態変化を検出したと
    きに内部事故検出信号を出力する内部事故検出手段と、
    前記分岐線の電気信号を取り込みこの電気信号から前記
    保護対象区間外の事故に相当する状態変化を検出したと
    きに外部事故検出信号を出力する外部事故検出手段と、
    内部事故検出手段の出力と外部事故検出手段の出力を受
    け内部事故検出信号入力時に外部事故検出信号の入力が
    ないことを条件にトリップ指令を出力するトリップ指令
    手段とを備えていることを特徴とする線路保護リレー装
    置。
  7. 【請求項7】 電源に接続された送電線の線路のうち遮
    断器と遮断器とを結ぶ線路の区間とこの送電線から分岐
    した分岐線の線路のうち分岐点と分岐線中の遮断器とを
    結ぶ線路の区間を保護対象区間とする線路保護リレー装
    置において、 前記送電線の両端側の電流をそれぞれ検出する一対の電
    流検出手段と、各電流検出手段の検出電流を主データ伝
    送回線を介して取り込み両者の偏差を算出する電流偏差
    算出手段と、電流偏差算出手段の算出値が設定値を超え
    たときに内部事故検出信号を出力する内部事故検出信号
    出力手段と、前記分岐線の端末側の電流を検出する補助
    電流検出手段と、前記分岐線の端末側の電圧を検出する
    補助電圧検出手段と、補助電流検出手段の検出出力と補
    助電圧検出手段の検出出力を取り込みこれらの検出出力
    から前記保護対象区間外で事故が生じたことを検出した
    ときに外部事故検出信号を出力する外部事故検出信号出
    力手段と、内部事故検出信号出力手段の出力信号を受け
    ると共に外部事故検出信号出力手段の出力信号を補助デ
    ータ伝送回線を介して受け内部事故検出信号入力時に外
    部事故検出信号の入力がないことを条件にトリップ指令
    を出力するトリップ指令手段とを備えていることを特徴
    とする線路保護リレー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020119285A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 トヨタ自動車株式会社 マルチエージェントシステムの合意制御が実行される分散制御システム

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