JPH0610634A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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Publication number
JPH0610634A
JPH0610634A JP17266792A JP17266792A JPH0610634A JP H0610634 A JPH0610634 A JP H0610634A JP 17266792 A JP17266792 A JP 17266792A JP 17266792 A JP17266792 A JP 17266792A JP H0610634 A JPH0610634 A JP H0610634A
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JP
Japan
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disc
camshaft
intake
housing
exhaust valve
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Application number
JP17266792A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Yamada
吉彦 山田
Yukio Yamakawa
幸夫 山川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムシャフトの回転トルク変動による各部の
打音や摩耗等を防止すると共に、該回転トルク変動の駆
動機構に対する伝達を遮断して駆動負荷の増加を防止す
る。 【構成】 駆動軸21に連結されたスリーブのフランジ
部とカムシャフト22のフランジ部との間に、円環状の
ディスクハウジング34を揺動自在に設けている。環状
ディスク29の中心Yと駆動軸21の中心Xを、ディス
クハウジング34の揺動に伴い偏心させる。ディスクハ
ウジング34は、一端部が支軸39に揺動自在に支持さ
れていると共に、他端部が可動部材41の雌ねじ部46
と回転部材42の雄ねじ部50との螺合を得て揺動する
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の運転状態に
応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変制御する吸排気弁
駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の装置としては種々提供さ
れているが、その一つとして例えば実開昭57−198
306号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】図10及び図11に基づいて概略を説明す
れば、図中2はカムシャフト1の外周に回転自在に設け
られて、吸気バルブ16をバルブスプリング17のばね
力に抗して開作動させるカムであって、このカム2はカ
ム軸受用ブラケット3とカムシャフト1にキー4を介し
て固設されたフランジ部5とにより軸方向の位置決めが
なされている。また、カム2の一側部にはU字溝6を有
するフランジ部7が形成されている一方、前記フランジ
部5にもU字溝8が形成され、両フランジ部5,7間に
円環状のディスク9が介装されている。このディスク9
は、両側の対向位置に前記両U字溝6,8に係止するピ
ン10,11が設けられていると共に、外周が制御環1
2に回転自在に支持されている。この制御環12は、外
周の突起12aを介してシリンダヘッド側の支持孔13
に揺動自在に支持されていると共に、該突起12aの反
対側に有する円弧状の歯車部12bがロッカアーム15
を軸支するロッカシャフト14外周に形成された平歯形
の歯車環14aに噛合している。
【0004】そして、制御環12は、歯車部12bに噛
合した歯車環14aを介して図外の駆動機構により機関
運転状態に応じて一方あるいは他方向へ揺動するように
なっている。即ち、ディスク9の中心Pが図11に示す
位置にある場合は、カムシャフト1とディスク9との回
転中心が一致し、したがってディスク9は、ピン11と
U字溝8を介してカムシャフト1に同期回転する一方、
カム2はピン10とU字溝6を介してカムシャフト1に
同期回転する。
【0005】また、機関運転状態の変化に伴い駆動機構
の油圧アクチュエータによってロッカシャフト14を回
動させると、歯車環14aと歯車部12bを介して制御
環12が突起12aを支点として揺動し、これによって
ディスク9の中心Pがカムシャフト1の中心に対し前記
回動方向に偏心する。このため、ピン10,11が夫々
U字溝6,8に沿って移動し、かつ偏心方向にフランジ
部5,7をカムシャフト1を中心に回動させる。依っ
て、カムシャフト1の1回転毎に、ディスク9の回転位
相がカムシャフト1に対して変化し、同時にカム2の回
転位相もディスク9に対して変化する。したがって、カ
ム2は、カムシャフト1に対し、ディスク9のカムシャ
フト1に対する位相差の2倍の位相差で回転する。この
結果、バルブタイミングをカム2の位相差に応じて可変
にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
装置にあっては、制御環12を円弧状歯車部12bと平
歯形の歯車環14aとの噛合回転により揺動させるよう
にしたため、作動中にカムシャフト1に発生する正負の
回転トルク変動に起因して制御環12に作用する交番荷
重、つまり正逆回転方向の繰り返し荷重により、歯車部
12bと歯車環14aとの間に形成された比較的大きな
バックラッシュ隙間に起因して該両者12b,14a間
に打音が発生すると共に、該両者12b,14a間に経
時的に摩耗が発生して制御環12の揺動作用が不安定に
なる。この結果、バルブタイミングの可変制御精度が低
下してしまう。
【0007】しかも、歯車部12bと歯車環14aと
は、平歯車として単に回転運動をそのまま回転運動とし
て伝達するようになっているので、前記カムシャフト1
で発生した回転変動トルクが歯車部12b及び歯車環1
4aを介してロッカシャフト14から油圧アクチュエー
タへ直接的に伝達されてしまう。このため、油圧アクチ
ュエータの駆動負荷が大きくなるので、該油圧アクチュ
エータ等の駆動容量を大きくしなければならず、装置全
体の大型化やコストの高騰が余儀なくされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、機関から伝達された回
転力により吸排気弁を駆動させるカムを有するカムシャ
フトと、該カムシャフトの軸心に対して略径方向へ揺動
自在に設けられた円環状のディスクハウジングと、前記
カムシャフトに連繋しつつディスクハウジングの内周面
に回転自在に保持されて、ディスクハウジングの揺動に
伴い中心がカムシャフトの軸心と偏心動するディスクと
を備え、該ディスクの偏心動に伴い前記カムシャフトの
角速度の変化を得て前記吸排気弁の作動角を可変制御す
る吸排気弁駆動制御装置において、前記ディスクハウジ
ングの一端側に、内部に該ディスクハウジングの接線方
向に沿った雌ねじ孔が形成された可動部材を設けると共
に、外周に前記雌ねじ孔に螺合する雄ねじ部が形成され
かつ駆動機構により正逆回転制御される回転部材を設け
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】ディスクの中心がカムシャフトの軸心と合致し
ている場合は、カムシャフトの角速度が変化せずに機関
と同期する。
【0010】一方、機関の運転状態の変化に伴い駆動機
構によって回転部材を一方向に回転させると、雄ねじ部
の回転に伴い雌ねじ部側の可動部材が直線的にスライド
移動する。つまり、回転運動から直線運動に変換され
て、ディスクハウジングを一方向に揺動させる。したが
って、ディスクも揺動して、その中心をカムシャフトの
軸心に対して所定量偏心させる。このため、カムシャフ
トは角速度が変化して部分的に回転速度が増速あるいは
減速し、これによって吸気,排気弁の作動角を可変制御
する。
【0011】また、ディスクハウジングは、歯車ではな
く、回転部材の雄ねじ部に対する可動部材の雌ねじ部の
螺合移動によって揺動するようになっており、該両雌雄
ねじ部間にバックラッシュ隙間が殆ど形成されないた
め、カムシャフトの回転トルク変動によりディスクハウ
ジングに交番荷重が発生しても、両雌雄ねじ部間におけ
る打音や経時的な摩耗の発生等を防止できる。
【0012】しかも、ディスクハウジングに伝達された
前記回転トルク変動は、雌雄ねじ部間で運動の変換に伴
い吸収されてしまうため、駆動機構に対する変動トルク
の伝達が遮断され、駆動負荷の増加を防止できる。
【0013】
【実施例】図1〜図6は本発明に係る吸排気弁駆動制御
装置の第1実施例を示し、図1の21は図外の機関のク
ランク軸からスプロケットを介して回転力が伝達される
駆動軸、22は該駆動軸21の外周に一定の隙間をもっ
て配置され、かつ駆動軸21の中心Xと同軸上に設けら
れた中空状のカムシャフトであって、前記駆動軸21
は、機関前後方向に延設されていると共に、軽量化を図
るために内部中空状に形成されている。
【0014】前記カムシャフト22は、シリンダヘッド
20上端部に有する図外のカム軸受に回転自在に支持さ
れていると共に、図1〜図3に示すように外周の所定位
置に吸気弁23をバルブスプリング24のばね力に抗し
てバルブリフター25を介して開作動させる複数のカム
26…が一体に設けられている。また、カムシャフト2
2は、長手方向の所定位置で軸直角方向から分割形成さ
れていると共に、一方側の分割端部にフランジ部27が
設けられている。また、この両分割端部間にスリーブ2
8と環状ディスク29が配置されている。前記フランジ
部27は、図4にも示すように中空部から半径方向に沿
った細長い矩形状の係合溝30が形成されていると共
に、その外周面の円周方向に環状ディスク29の一側面
に摺接する突起面27aが一体に設けられている。
【0015】前記スリーブ28は、小径な一端部28b
がカムシャフト22の前記他方側の分割端部内に回転自
在に挿入している共に、略中央位置に直径方向に貫通し
た連結軸31を介して駆動軸21に連結固定されてい
る。また、スリーブ28の他端部に設けられたフランジ
部32は、図5にも示すように前記係止溝30と反対側
に半径方向に沿った細長い矩形状の係合溝33が形成さ
れていると共に、外周面に環状ディスク29の他側面に
摺接する突起面28aが一体に設けられている。
【0016】前記環状ディスク29は、略ドーナツ板状
を呈し、内径がカムシャフト22の内径と略同径に形成
されて、駆動軸21の外周面との間に環状の隙間部Sが
形成されていると共に、外周部29aが環状のディスク
ハウジング34の内周面34aに金属製の環状ベアリン
グ35を介して回転自在に支持されている。また、直径
線上の対向位置に貫通形成されたピン孔29b,29c
には、各係合溝30,33に係入する一対のピン36,
37が設けられている。この各ピン36,37は、互い
にカムシャフト軸方向へ逆向きに突出しており、基部が
ピン孔29b,29c内に回転自在に支持されていると
共に、先端部の両側縁に図4及び図5に示すように前記
係合溝30,33の対向内面30a,30b、33a,
33bと当接する2面巾状の平面部36a,36b、3
7a,37bが形成されている。
【0017】前記ディスクハウジング34は、図1及び
図3に示すように略円環状を呈し、外周の一端部に有す
るボス部材34bに支持孔38がカムシャフト22軸方
向に貫通形成されていると共に、該支持孔38内に挿通
された支軸39を支点として図中上下に揺動自在に設け
られている一方、前記ボス部34bと反対側の外周面に
レバー部40が径方向に沿って一体に突設されている。
そして、このレバー部40の略球状の先端部40aに、
回転部材42を介して上下にスライド移動する可動部材
41が連結されている。前記支軸39は基部がシリンダ
ヘッド20の上面に固定されたブラケット60の固定孔
60aに圧入固定されている。
【0018】前記可動部材41は、略矩形状を呈し、そ
の上下方向の長さLが十分長く設定されている。また、
一側部に形成された略U字形の保持溝43内に前記レバ
ー部40の先端部40aが摺動自在に保持されていると
共に、一側部上部に有するボルト孔41aに保持溝43
の内面とレバー部先端部40aの外面との間のクリアラ
ンスを調整するアジャストボルト44がナット45を介
して螺入固定されている。また、可動部材41の他側部
内には、内周に螺旋状の雌ねじ部46が形成された雌ね
じ孔47が上下に貫通形成されている。また、この可動
部材41は、両側面がシリンダヘッド20上のガイド部
材48によって上下にスライド案内されるようになって
いる。
【0019】前記回転部材42は、ボルト状を呈し、下
端部42aがシリンダヘッド20上面の支持溝20a内
に軸支されていると共に、上端部42bがシリンダヘッ
ド20に固定されたブラケット49の軸受孔49a内に
フランジ部42cを介して軸支されて、全体が回転自在
に支持されている。また、フランジ部42cから下端部
42aまでの外周面全体に、前記雌ねじ部46に螺合す
る螺旋状の雄ねじ部50が形成されている。また、この
回転部材42は、上端部42bに連繋された駆動機構5
1によって正逆回転制御されている。
【0020】この駆動機構51は、図1及び図2に示す
ように回転部材42の上端部42bに設けられて互いに
噛合した一対の傘歯車52,53と、一端部が一方側の
傘歯車53に連結された制御シャフト54と、該制御シ
ャフト54の他端部に連結された回転式のステッピング
モータ55とを備えている。前記他方側の傘歯車52
は、回転部材42の上端部42bに固定されている。ま
た、前記ステッピングモータ55は、コントロールユニ
ット56から出力されたパルス制御信号に基づいて正逆
回転駆動するようになっており、前記コントロールユニ
ット56は、内蔵されたマイクロコンピュータがクラン
ク角センサやエアーフローメータ,機関冷却水温度セン
サ等の各種センサ類からの情報信号に基づいて現在の機
関運転状態を検出して、パルス信号を出力している。
【0021】以下、本実施例の作用について説明する。
まず、機関低速低負荷時には、コントロールユニット5
6から所定のパルス制御信号が出力されて、ステッピン
グモータ55が一方向に回転すると制御シャフト54を
介して両傘歯車52,53が噛合しつつ回転する。した
がって、該回転力が伝達された回転部材42が、支持溝
20a及び軸受孔49aを介して一方向に回転する。つ
まり雄ねじ部50が回転すると、可動部材41は図6に
示すように雌ねじ部46を介して下方向へ所定の長さf
だけ直線的にスライド移動する。このため、ディスクハ
ウジング34は、レバー部40を介して支軸39を中心
に下方へ揺動し、環状ディスク29の中心Yが駆動軸2
1(カムシャフト22)の中心Xからεの量だけ偏心動
する。したがって、スリーブ28側の係止溝33とピン
37並びにカムシャフト21側の係止溝30とピン36
との摺動位置が駆動軸21の1回転毎に移動し、環状デ
ィスク29の角速度が変化して不等角速度回転になる。
【0022】即ち、係止溝30とピン36の摺動位置が
駆動軸21の中心Xに接近する場合は、係止溝33とピ
ン37の摺動位置が中心Xから離れる関係になる。この
場合は、環状ディスク29は、駆動軸21に対して角速
度が大きくなり、環状ディスク29に対しカムシャフト
22の角速度も大きくなる。したがって、カムシャフト
22は、駆動軸21に対して、部分的に2重に増速され
た状態になる。
【0023】一方機関が高速高負荷域に移行した場合
は、コントロールユニット56から前述とは逆方向のパ
ルス制御信号が出力されて、ステッピングモータ55が
逆回転し、制御シャフト54,傘歯車52,53を介し
て回転部材42も逆回転する。このため、可動部材41
は、雌雄ねじ部46,50の螺合作用により上方向へ直
線的にスライド移動して図1に示す原状位置に戻る。し
たがって、ディスクハウジング34も元の位置に揺動し
て、環状ディスク29の中心Yが駆動軸21の中心Xと
合致する(図1参照)。依って、この場合は、環状ディ
スク29と駆動軸21との間に回転位相は生じず、また
カムシャフト22の中心と環状ディスク29の中心Yも
合致しているため、両者22,29間の回転位相差も生
じない。したがって、駆動軸21の回転に伴い連結軸3
1を介してスリーブ28が同期回転すると共に、スリー
ブ側の係止溝33とピン37,環状ディスク29,ピン
36,カムシャフト22側の係止溝30を介してカムシ
ャフト22も同期回転する。
【0024】この結果、該夫々の角速度の変化に基づき
カムシャフト22及びカム26と駆動軸21との回転位
相差は、図7Aに示すように変化し、バルブタイミング
は同図Bに示すようにバルブリフトを一定のままカムシ
ャフト22の位相差に応じて変化する。
【0025】つまり、カムシャフト22の角速度が相対
的に大きい場合は、駆動軸21に対する回転位相は両者
21,22が等速になるまで進み、やがてカムシャフト
22の角速度が相対的に小さくなると回転位相は両者2
1,22が等速になるまで遅れる。そして、図7Aで示
すように回転位相差の最大,最小点の途中に同位相点
(P点)が存在し、同図の破線で示す回転位相の変化で
は、P点よりも前の吸気弁23の開弁時期が遅れ、P点
より後の閉弁時期は進み、図7Bの破線で示すように弁
の作動角が小さくなる。したがって、前記のように機関
低速低負荷域では、吸気弁23のバルブタイミングが図
7Bの破線で示すように作動角が小さくなり、開時期が
少し遅れ、閉時期が早くなる。これによって、吸排気弁
のバルブオーバラップが小さくなり、燃焼室の残留ガス
が減少し、安定した燃焼により燃費の向上が図れる。ま
た、早い閉時期により、吸気充填効率が向上し、低速ト
ルクを高めることができる。
【0026】一方、高速高負荷域では、図7Bの実線で
示すように作動角が大きくなり、同時期が早くなると共
に、閉時期が遅くなるため、吸気慣性力を利用した吸気
充填効率が向上し、高出力化が図れる。尚、斯る高速高
負荷域において、可動部材41をさらに上方向に移動さ
せて図1のディスクハウジング34及び環状ディスク2
9をさらに上方向に揺動させれば図7Bの一点鎖線で示
すように吸気弁23の作動角が一層大きくなり、高出力
化を助長することができる。
【0027】このように、本実施例では、機関運転変化
に応じてバルブタイミングを高精度に可変制御できるこ
とは勿論のこと、ディスクハウジング34を、従来のよ
うに歯車等を用いずに可動部材41と回転部材42との
雌雄ねじ部46,50を用いて揺動させるようにしてお
り、該雌雄ねじ部46,50のねじ山とねじ溝との間に
バックラッシュ隙間が殆ど形成されていないため、カム
シャフト22の回転トルク変動によりディスクハウジン
グ34に交番荷重が発生しても、雌雄ねじ部46,50
間における打音や経時的な摩耗の発生等が防止される。
特に、可動部材41の上下方向の長さL、つまり雌ねじ
孔47の長さが十分に長く設定されているため、ねじピ
ッチの誤差等で雌ねじ部46のねじ溝と雄ねじ部50の
ねじ山との隙間が一層少なくなり、打音等の発生が効果
的に防止される。
【0028】しかも、ディスクハウジング34からレバ
ー部40を介して可動部材41に伝達された前記交番荷
重は、雌雄ねじ部46,50間で直線運動から回転運動
に変換される際に吸収されてしまう。このため、ステッ
ピングモータ55に対する前記交番荷重の伝達が確実に
遮断され、回転駆動負荷の増加が防止される。
【0029】更に、制御精度の高いステッピングモータ
55の回転駆動やピッチの小さな雌雄ねじ部46,50
の減速作用を利用してディスクハウジング34を揺動さ
せるため、環状ディスク29の駆動軸21に対する偏心
動を細かく制御することが可能になる。この結果、バル
ブタイミング制御精度が向上する。
【0030】また、前述のように各ピン36,37は両
側縁が平面部36a,36b,37a,37bに形成さ
れているため、各係止溝30,33の対向内面30a,
30b、33a,33bと面接触状態で当接する。した
がって、駆動軸21からカムシャフト22への回転伝達
時及び環状ディスク29の偏心状態における平面部36
a,36b、37a,37bと対向内面30a,30
b、33a,33bとの摺動時に両者間の集中荷重の発
生が防止されて、面圧が低下する。この結果、係止溝3
0,33とピン36,37間に経時的な摩耗の発生が防
止されて、カムシャフト22の回転トルク変動に伴う各
フランジ部27,32と各ピン36,37との打音の発
生やバルブタイミングのズレによる制御精度の低下等が
防止される。
【0031】更に、各ピン36,37は、環状ディスク
29のピン孔29b,29cに回転自在に支持されてい
るため、環状ディスク29の揺動時においても各ピン3
6,37が適宜回転して平面部36a,36b,37
a,37bと係止溝30,33の対向内面30a,30
b、33a,33bが常に面接触する形になる。したが
って、両者30,36、33,37間の摩耗の発生が一
層確実に防止される。
【0032】図8〜図9は本発明の第2実施例を示し、
ディスクハウジング34を支軸で揺動自在に支持するの
ではなく、該ディスクハウジング34の他端部に直接可
動部材41を一体に設けて、該可動部材41でディスク
ハウジング34を上下方向へ直線的に揺動させるように
した。
【0033】したがって、この実施例によれば、回転部
材42の正逆回転に伴い可動部材41を介してディスク
ハウジング34が回転部材42と上下に平行移動する。
このため、第1実施例における可動部材41の上下移動
量に対するディスクハウジング34の揺動量よりも大き
く揺動させることができる。即ち、第1実施例の場合
は、支点揺動であるため、ディスクハウジング34の所
定の偏心量εを得るためには、可動部材41はそれ以上
の移動量fが必要となるが、本実施例では平行揺動(移
動)であるため、ディスクハウジング34が可動部材4
1の移動量eとディスクハウジング34の移動量eが同
一になる。この結果、可動部材41に移動量を減少させ
ることができ、したがって、移動時間の短縮化により吸
気弁23の作動角変換の応答性が向上する。
【0034】また、このようにディスクハウジング34
の移動量が、可動部材41の移動量と同一になるところ
から、該ディスクハウジング34の揺動量を逆に大きく
することが可能になるため、吸気弁23の作動角の変化
巾を大きくすることができる。
【0035】また、この実施例では、支軸等が不要とな
り、部品点数の削減とコストの低廉化が図れるばかり
か、ディスクハウジング34と可動部材41との一体化
により駆動軸21に対する可動部材41の雌ねじ孔47
やディスクハウジング34の位置決め及び所謂芯出し作
業が極めて容易になる。
【0036】尚、前記駆動機構51のステッピングモー
タ55以外にDCモータや油圧モータ等を用いることも
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、カムシャフトに対するディスクハウジングの偏
心揺動を、従来のように歯車等によって行うのではな
く、可動部材と回転部材のバックラッシュ隙間の少ない
雌雄ねじ部の螺合移動によって行うようにしたため、カ
ムシャフトの回転トルク変動に起因する打音や摩耗等の
発生が防止される。
【0038】しかも、前記回転トルク変動によるディス
クハウジングの交番荷重を、雌雄ねじ部間で効果的に吸
収するため、駆動機構に対する交番荷重の伝達が遮断さ
れ、駆動負荷の増加が防止される。この結果、駆動機構
の小型化が図れると共に、レイアウトの自由度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線断面
図。
【図2】本実施例の要部を示す平面図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図2のC−C線断面図。
【図5】図2のD−D線断面図。
【図6】本実施例の作用を示す図3のA−A線断面図。
【図7】本実施例の駆動軸とカムシャフトとの回転位相
差とバルブタイミングの特性図。
【図8】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図9】本実施例の作用を示す要部断面図。
【図10】従来の吸排気弁駆動制御装置の断面図。
【図11】図10のF−F線断面図。
【符号の説明】 21…駆動軸 22…カムシャフト 23…吸気弁 29…環状ディスク 34…ディスクハウジング 34a…内周面 41…可動部材 42…回動部材 46…雌ねじ部 47…雌ねじ孔 50…雄ねじ部 51…駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関から伝達された回転力により吸排気
    弁を駆動させるカムを有するカムシャフトと、該カムシ
    ャフトの軸心に対して略径方向へ揺動自在に設けられた
    円環状のディスクハウジングと、前記カムシャフトに連
    繋しつつディスクハウジングの内周面に回転自在に保持
    されて、ディスクハウジングの揺動に伴い中心がカムシ
    ャフトの軸心と偏心動するディスクとを備え、該ディス
    クの偏心動に伴い前記カムシャフトの角速度の変化を得
    て前記吸排気弁の作動角を可変制御する吸排気弁駆動制
    御装置において、前記ディスクハウジングの一端側に、
    内部に該ディスクハウジングの接線方向に沿った雌ねじ
    孔が形成された可動部材を設けると共に、外周に前記雌
    ねじ孔に螺合する雄ねじ部が形成されかつ駆動機構によ
    り正逆回転制御される回転部材を設けたことを特徴とす
    る内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
JP17266792A 1992-06-30 1992-06-30 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Pending JPH0610634A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088775A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
CN104727879A (zh) * 2013-12-18 2015-06-24 现代自动车株式会社 连续可变气门持续时间装置

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