JPH06106515A - 紋様タイル及びその製造方法 - Google Patents

紋様タイル及びその製造方法

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JPH06106515A
JPH06106515A JP25440392A JP25440392A JPH06106515A JP H06106515 A JPH06106515 A JP H06106515A JP 25440392 A JP25440392 A JP 25440392A JP 25440392 A JP25440392 A JP 25440392A JP H06106515 A JPH06106515 A JP H06106515A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 境界部に隙間を発生させることなく、多彩な
紋様を簡単な工程で鮮明に形成するとともに、床、道路
等に長期間使用することにより磨耗しても紋様が薄れた
り、消失するのを防止し、水に濡れても滑りにくくす
る。 【構成】 接着剤としてのCMCを添加した所定含水率
の着色坏土を成形し、成形した白色系丸棒7a、黒色系
丸棒7b、褐色系丸棒7cを2本ずつ撚り合わせた後、
これらの撚り合わせた撚棒9a及び撚棒9bをプレス成
形型10内に水平面上で蚊取線香状に配列して押圧成形
し、乾燥、焼成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室、洗面所などの
床、歩道、公園等に敷設し、長期の強度の磨耗に対して
も当初の鮮明な紋様を保持する無釉薬の紋様入りタイル
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無釉薬タイルにおいて紋様を得る
方法として、タイルの表面に筋または凹、凸を形成す
る、或いは、タイル素地に岩石粉、着色タイル粉を分散
させて斑点紋様を得るなどの方法があるが、これらはい
ずれも装飾的には物足りないものである。また、紋様を
つける方法として、生素地または素焼タイルの表面に印
刷或いは手書きによる焼付紋様を施したタイルがある
が、これらの紋様の厚さは、0.1〜0.3mm程度で
あるので、床タイルなどの場合には、磨耗によってはげ
たり、水に濡れた場合は、滑り易くなって危険であるた
め、使用分野が限定さられている。
【0003】そこで、これらの欠点を解決するべく、特
公昭50−20962号公報には、タイルの表面に多色
の粉末紋様を3mmの厚さで埋込む多色タイルの製造方
法の技術が開示されており、更に、これを改良、発展さ
せた方法として、特公平2−42323号公報に、象嵌
状装飾面を備えた窯業品の製造方法、特開平2−239
905号公報及び特開平2−241703号公報には、
象嵌タイルの製造方法の技術が開示されている。これら
の象嵌法は、予め用意した紋様を素地に埋込んで焼結す
るため、3mm程度の厚さの多様な紋様を有する無釉薬
タイルを得ることができる。
【0004】なお、不定形斑紋様を備えた素地の製造方
法として、特公平2−8883号公報では、素材塊に着
色顔料粉をまぶしたものまたは着色素材塊に素材粉をま
ぶしたものをプレス型内に並べて押圧成形し、縁取りし
た、不定形斑紋様を有するタイルの技術が開示されてい
る。しかし、これは不定形紋様に限定されており、揃っ
た紋様を得るには、着色素材塊などの並べ方を相当工夫
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の床、歩道等に使
用される無釉薬タイルとしては、前述の如く、紋様の多
様性、厚さの点から象嵌タイルが秀れている。
【0006】しかし、象嵌法で紋様と素地の境界の精巧
なものを得るには、埋込む紋様材、ペレット、粉末の密
度、収縮度、これを受入れる素地の凹部の圧縮密度等を
管理することが重要であり、管理されていない場合には
境界に隙間が発生してしまう。そして、一般に、象嵌法
は、2回ときには3回のプレスを必要とし、製造に手間
がかかるとともに、製造コストも嵩むなどの欠点があっ
た。
【0007】なお、従来より、2色の粘土を合わせた
後、練り合わせてからスライスすることによって、墨流
しのような模様を形成できることが知られている。これ
によって紋様タイルを形成すれば、同一色が厚さ方向に
貫通しているので、表面が磨耗しても、模様が消失する
ことがない。しかし、この練り合わせは、墨流し模様以
外の模様を形成することはできず、また、手作業で行な
われるので、生産性が良くなかった。
【0008】そこで、本発明は、境界部に隙間を発生さ
せることなく、多彩な紋様を簡単な工程で鮮明に形成で
きるとともに、床、道路等に長期間使用することにより
磨耗しても紋様が薄れたり、消失することがなく、水に
濡れても滑りにくい無釉薬の紋様タイル及びその製造方
法の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
紋様タイルは、接着剤を添加した所定含水率の着色坏土
を成形し、この成形した複数の異色の棒部材を撚り合わ
せた後、この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列して
押圧成形し、乾燥、焼成してなるものである。また、請
求項2の発明にかかる紋様タイルは、所定含水率の着色
坏土を成形した複数の異色の棒部材を接合面に接着剤を
塗布して撚り合わせた後、この撚り合わせた撚棒を型内
に水平に配列して押圧成形し、乾燥、焼成してなるもの
である。
【0010】更に、請求項3の発明にかかる紋様タイル
の製造方法は、原料混合粉に顔料と水と接着剤とを混練
して所定含水率の着色坏土を形成する原料混練工程と、
前記着色坏土から棒部材を成形する棒部材成形工程と、
複数の棒部材を撚り合わせる撚り合わせ工程と、この撚
り合わせた撚棒を型内に水平に配列して押圧成形する押
圧成形工程と、この押圧成形した押圧成形体を乾燥、焼
成する乾燥焼成工程とからなるものである。
【0011】加えて、請求項4の発明にかかる紋様タイ
ルの製造方法は、原料混合粉に顔料と水とを混練して所
定含水率の着色坏土を形成する原料混練工程と、前記着
色坏土から棒部材を成形する棒部材成形工程と、複数の
異色の棒部材の接合面に接着剤を塗布する接着剤塗布工
程と、前記接着剤を塗布した複数の棒部材を撚り合わせ
る撚り合わせ工程と、この撚り合わせた撚棒を型内に水
平に配列して押圧成形する押圧成形工程と、この押圧成
形した押圧成形体を乾燥、焼成する乾燥焼成工程とから
なるものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、接着剤を添加した
所定含水率の着色坏土を成形し、この成形した複数の異
色の棒部材を撚り合わせた後、この撚り合わせた撚棒を
型内に水平に配列して押圧成形し、乾燥、焼成してなる
ものであるから、多彩な紋様を形成でき、かつ、棒部材
の接合面によって鮮明な紋様の境界を形成できる。そし
て、各異色の棒部材を撚り合わせた撚棒を平面的に配設
しているので、タイルの表層部が磨耗しても紋様が消失
することがない。
【0013】また、タイル表面に釉薬を使用していない
ので、その表面は粗く、水に濡れても足が滑りにくい。
【0014】更に、全て同一の素地原料を使用し、同一
の密度の坏土で製造していることにより、また、予め接
着剤を着色坏土に添加しているため、焼成において亀裂
等が発生せず、紋様の境界面に隙間を生じることがな
い。
【0015】また、請求項2の発明においては、所定含
水率の着色坏土を成形した複数の異色の棒部材を接合面
に接着剤を塗布して撚り合わせているから、特に、異色
部分の境界における接合強度を高めることができる。
【0016】更に、請求項3及び請求項4の発明におい
ては、原料混練工程から乾燥焼成工程までの簡易な工程
により、多彩な紋様を有するタイルを簡単に製造するこ
とができる。
【0017】ここにおいて、坏土は、長石、陶土、カオ
リン、粘土等、通常のタイルと同一の素材を原料とし、
これに着色用顔料と水と必要に応じて接着剤を加え、混
錬して得られる。この場合の坏土の含水率は、撚棒を型
内に配設して押圧成形したとき、撚棒が拡張しても壊れ
ることがなく、型内の隅々まで充填される程度に流動で
きることを必要とし、経験的に20±5%が最良であ
る。
【0018】また、着色に用いる顔料としては、クロマ
イト、黄土などの天然顔料の他、酸化クロム、酸化鉄、
Mn−Alピンクなどの練込用顔料を使用することがで
き、その添加量は通常1〜2%である。
【0019】そして、成形基材相互を接合する接着剤と
しては、例えば、CM(メチルセルロース)、CMC
(カルボキシメチルセルロースナトリウム)、エチルセ
ルロース、ベンジルセルロース等のセルロースエーテ
ル、或いは、合成樹脂を用いることができる。
【0020】なお、プレス成形後の乾燥、焼成は、一般
の無釉薬タイルの製造条件に準じて行なわれる。
【0021】
【実施例】
〈第一実施例〉まず、本発明の第一実施例を、タイルの
紋様を蚊取線香状のまだら模様とした場合を例として説
明する。
【0022】図1は本発明の第一実施例の紋様タイルを
示す正面図である。
【0023】図において、1は蚊取線香状のまだら模様
を有するタイルであり、例えば、白色系統部1aと黒色
系統部1bと褐色系統部1cとによって紋様が形成され
ている。そして、撚り合わされた状態で水平に配設され
ているので、表面と平行する任意の面でスライスしたと
き、表面とは相異した紋様が表出する。
【0024】次に、このタイルの製造について説明す
る。
【0025】図2は本発明の第一実施例による紋様タイ
ルの製造工程を示す工程図、図3は図2の棒部材成形工
程において使用される連続製造機を示す模式図、図4は
図2の棒部材成形工程における棒部材を示す斜視図、図
5は図2の撚り合わせ工程において使用される縄ない機
を示す模式図、図6は図2の撚り合わせ工程で撚り合わ
された撚棒を示す斜視図、図7は図2の押圧成形工程に
おいて型内に配列された撚棒を示す斜視図、図8は図2
の押圧成形工程における押圧成形状態を示す概略図であ
る。
【0026】タイル1を製造するには、まず、原料混練
工程Aで、長石50%、陶石20%、カオリン10%、
粘土20%の配合の原料混合粉と、この生地組成の原料
混合粉にクロマイト顔料粉2%を加えた着色原料混合粉
と、前記生地組成の原料混合粉に弁柄1%を加えた着色
原料混合粉との3種類を用意し、それぞれに接着剤とし
てのCMCを3%及び水を25%加える。そして、それ
ぞれを連続製造機2の混合機3に投入して混合し、更
に、バッグミル4で十分に混錬し、3種類の坏土を作成
した。なお、生地組成の原料混合粉は焼成後には、白色
系統色となり、また、クロマイト顔料粉を更に加えた着
色原料混合粉は黒色系統色となり、弁柄を加えた着色原
料混合粉は褐色系統色となる。
【0027】次に、原料混練工程Aで混練した各坏土を
棒部材成形工程Bにおいて、連続製造機2の押出成形機
5を使用して円形の開口部の形成された口金6から坏土
を取出し、図4に示す、直径8mm、長さ1000mm
の軟質の白色系丸棒7a、黒色系丸棒7b、褐色系丸棒
7cを得た。
【0028】そして、撚り合わせ工程Cで、2個の投入
口を有する縄ない機8を使用してそれぞれの投入口から
白色系丸棒7a及び黒色系丸棒7bを投入し、縄をなう
要領で低速で中程度の撚りがかかるように条件を設定
し、撚り合わせて白色、黒色のまだら模様の直径が15
mm程度の縄状の撚棒9aを得た。同様にして、縄ない
機8の投入口から白色系丸棒7a及び褐色系丸棒7cを
投入し、撚り合わせて白色、褐色のまだら模様の直径が
15mm程度の縄状の撚棒9bを得た。
【0029】次に、押圧成形工程Dで、図7に示すよう
に、110mm角のプレス成形型10内に,撚棒9a及
び撚棒9bの2本の異色の縄状物を密接させて右回りに
蚊取線香状に2回り程度巻上げ、切断して収納する。な
お、プレス成形型10は角穴を形成している固定下型1
1と固定下型11内を上下動する可動下型12とで構成
されており、押圧成形後可動下型12を上動することに
よって押圧成形体を簡単に取出すことができる。前記プ
レス成形型10内に撚棒9a及び撚棒9bを巻上げて収
納した後、型隅に形成される空間には同質の縄状物の切
れ端を詰込んで隙間が埋まるようにした。プレスは75
kg/cm2 の圧力で行なった。
【0030】このプレスにより、2本の縄状物の縄目の
山の部分は両側に押し広げられ、隣接する色違いの山と
平面的な境界を形成し、長い流れ紋となった。
【0031】その後、乾燥焼成形工程Eで成形した押圧
成形体を200℃以下で乾燥し、次いで、1200℃で
30時間焼成して、図1に示した白色、黒色、褐色の3
色のまだら模様を持つ100mm角の無釉薬のタイル1
を得た。なお、焼成によって、110mm角の大きさの
押圧成形体は約100mm角に収縮した。
【0032】ところで、この実施例においては、タイル
1の大きさは100mm角としているが、任意の大きさ
に設定できる。また、円形状、三角状、六角状、八角状
など各種形状にも形成できる。
【0033】このように、上記実施例の紋様タイルは、
接着剤としてのCMCを添加した所定含水率の着色坏土
を成形し、この成形した異色の棒部材としての白色系丸
棒7a、黒色系丸棒7b、褐色系丸棒7cを2本ずつ撚
り合わせた後、撚り合わせた撚棒9a及び撚棒9bをプ
レス成形型10内に水平面上で蚊取線香状に配列して押
圧成形し、乾燥、焼成してなるものである。
【0034】したがって、上記実施例によれば、厚さ方
向に貫通する白色系丸棒7a、黒色系丸棒7b、褐色系
丸棒7cの接合面によって鮮明な紋様の境界が形成さ
れ、タイルの表層部が磨耗しても紋様が薄くなったり、
消失することがない。
【0035】また、タイル表面に釉薬を使用していない
ので、その表面は粗く、浴室、歩道等において水に濡れ
ていても滑りにくく、安全である。
【0036】なお、全て同一の素地原料を使用し、同一
の密度の坏土で製造していることにより、また、予め坏
土に接着剤を添加しているため、焼成において亀裂等が
発生せず、隙間を生じることがない。
【0037】また、本発明にかかる紋様タイルの製造方
法は、原料混合粉に顔料と水と接着剤とを混練して所定
含水率の着色坏土を形成する原料混練工程Aと、前記着
色坏土から棒部材である白色系丸棒7a、黒色系丸棒7
b、褐色系丸棒7cを成形する棒部材成形工程Bと、前
記白色系丸棒7a、黒色系丸棒7b、褐色系丸棒7cを
撚り合わせる撚り合わせ工程Cと、この撚り合わせた撚
棒9a及び撚棒9bをプレス成形型10内に水平面上蚊
取線香状に配列して押圧成形する押圧成形工程Dと、こ
の押圧成形した押圧成形体を乾燥、焼成する乾燥焼成工
程Eとからなるものである。
【0038】したがって、原料混練工程Aから乾燥焼成
工程Eまでの簡易な工程によって簡単に紋様タイルを製
造することができる。
【0039】本実施例は請求項1、請求項3、請求項
5、請求項7の態様に相当するものである。
【0040】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を、タイルの紋様を四分の一円弧状のまだら模様とした
場合を例として説明する。
【0041】図9は本発明の第二実施例の紋様タイルを
示す正面図である。
【0042】図において、21は四分の一円弧状の模様
を有するタイルであり、例えば、白色系統部21a、黒
色系統部21b、ピンク色系統部21c、青色系統部2
1dによって紋様が形成されている。そして、撚り合わ
された状態で水平に配列されているので、表面と平行す
る任意の面でスライスしたとき、表面と僅かに相異した
紋様が表出する。
【0043】次に、このタイルの製造について説明す
る。
【0044】図10は本発明の第二実施例の紋様タイル
の製造における撚棒を示す斜視図、図11は本発明の第
二実施例の紋様タイルの製造における2回撚棒を示す斜
視図、図12は本発明の第二実施例の紋様タイルの製造
における2回撚棒を巻上げた状態を示す正面図である。
【0045】タイル21を製造するには、第一実施例と
同様の要領で、図2の工程に沿い、まず、原料混練工程
Aにおいて、長石50%、陶石20%、カオリン10
%、粘土20%の配合割合からなる原料混合粉と、この
生地組成の原料混合粉にFe2O3 −Cr2 O3 −Co
O系黒色顔料を1%加えた着色原料混合粉と、前記生地
組成の原料混合粉にAl2 O3 −MnO系ピンク顔料を
2%加えた着色原料混合粉と、前記生地組成の原料混合
粉にジルコン−青顔料を2%加えた着色原料混合粉との
3種類を用意し、それぞれに接着剤としてのCMCを1
%及び水25%を加え、更に、長さ6mmのロックウー
ルを2%添加した。そして、それぞれを図3の連続製造
機2の混合機3に投入して混合し、更に、バッグミル4
で十分に混錬し、4種類の坏土を作成した。なお、生地
組成の原料混合粉は焼成後には、白色系統色となる。
【0046】次に、原料混練工程Aで混練した各坏土を
棒部材成形工程Bにおいて、連続製造機2の押出成形機
5を使用して口径6mmの口金6から取出し、長さ10
00mmの軟質の白色系丸棒、黒色系丸棒、ピンク色系
丸棒、青色系丸棒を得た。
【0047】そして、撚り合わせ工程Cで、2個の投入
口を有する縄ない機8を使用してそれぞれの投入口から
白色系丸棒及び黒色系丸棒を投入し、撚り合わせて白、
黒のまだら模様の撚棒22aを得た。同様にして、縄な
い機8の投入口からピンク色系丸棒及び青色系丸棒を投
入し、撚り合わせてピンク、青のまだら模様の縄状の撚
棒22bを得た。この後、更に、これらの撚棒22a及
び撚棒22bを撚り合わせて、図11に示す、直径20
mm程度の太い2回撚棒23を得た。
【0048】次に、押圧成形工程Dで、まず、4色から
なる2回撚棒23を一端を起点として密接させて5回渦
巻状に巻上げ、図12の一点鎖線で示すように、起点を
中心に十字に切断した。なお、切れ端は型の隅部の空所
に詰込むために保管した。次いで、十字に切断した四分
の一の切断片を図8に示すような110mm角のプレス
成形型10内に載置し、型隅に形成される空間に前記同
質の切れ端を詰込んで隙間が埋まるようにした後、加圧
した。
【0049】そして、乾燥焼成形工程Eで成形した押圧
成形体を200℃以下で乾燥し、更に、1200℃で3
0時間焼成して、図9に示した白、黒、ピンク、青の4
色のまだら模様を持つ100mm角の無釉薬のタイル2
1を得た。
【0050】このように、第二実施例の紋様タイルは、
接着剤としてのCMC、補強繊維としてのロックウール
を添加した所定含水率の着色坏土を成形して異色の棒部
材としての白色系丸棒、黒色系丸棒、ピンク色系丸棒、
青色系丸棒を形成して2本ずつ撚り合わせ、更に、これ
らを撚り合わせた撚棒22a及び撚棒22bを撚り合わ
せて1本の2回撚棒23を形成した後、プレス成形型1
0内に水平に配列して押圧成形し、乾燥、焼成してなる
ものである。
【0051】したがって、第一実施例と同様の効果を期
待できるとともに、特に、2回撚り合わせているので、
より多彩な紋様を形成できる。また、補強繊維を添加し
ているので、撚り合わせ時の引張り強度を向上でき、2
回撚りにおける丸棒の断裂を防止できる。
【0052】〈第三実施例〉更に、本発明の第三実施例
を、タイルの紋様を縞状のまだら模様とした場合を例と
して説明する。
【0053】図13は本発明の第三実施例の紋様タイル
を示す正面図である。
【0054】図において、31は縞状のまだら模様を有
するタイルであり、例えば、第二実施例と同様の白色系
統部21a、黒色系統部21b、ピンク色系統部21
c、青色系統部21dによって紋様が形成されている。
【0055】上記模様のタイルの製造は、第二実施例と
同様の2回撚棒23を使用して行なった。まず、4色か
らなる2回撚棒23を105mmの長さに切断し、この
複数本をプレス成形型10内に同一方向に並べ、加圧し
た。そして、200℃以下で乾燥し、1200℃で30
時間焼成して、白、黒、ピンク、青の4色のまだら模様
を持つ無釉薬のタイル31を得た。
【0056】なお、上記第二実施例及び第三実施例は請
求項1、請求項3、請求項5乃至請求項8の態様に相当
するものである。
【0057】このようにして得られた紋様タイルは、例
えば、浴室、洗面所などの建材用タイルとして、或い
は、歩道、公園などの土木用タイルとして使用できるこ
とはもちろん、家庭用の灰皿、コップの受け皿、茶筒、
水盤等の他、ペンダント等のアクセサリーなどとしても
使用でき、巾広い用途がある。特に、表層部が磨耗して
も紋様が薄れたり、消失することがない特長を生かし
て、浴室、洗面所などの建材用タイル、歩道、公園など
の土木用タイルにおいて顕著な効果を奏する。また、厚
さ方向に各色調の紋様が貫通し、細かい紋様としたばあ
いには厚み部分にもスペクトル状の模様が形成されるの
で、家具調度品などとして質量感のあるタイルを提供す
ることができる。
【0058】ところで、上記各実施例では、焼成による
亀裂、異色部分間の剥れ等を防止するために接着剤を予
め原料混合粉に添加しているが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、例えば、棒部材
成形工程Bで各色の丸棒を押出成形した後に、接着剤を
互いの接触面に塗布することもできる。この場合は、請
求項2及び請求項4の態様に相当するものとなり、特
に、異色部分の境界の剥れ防止に効果がある。なお、予
め、原料混合粉に接着剤を添加し、更に、棒部材成形工
程Bにおいて互いの接触面に塗布してもよい。
【0059】また、上記各実施例においては、棒部材の
撚り合わせは縄ない機8によって行なっているが、使用
する機械、手段はこれに限定されるものではなく、丸棒
に一様の撚りを与えるものであればよい。例えば、素手
による縄ないであってもかまわない。
【0060】更に、上記各実施例の撚棒は1回或いは2
回の撚り合わせとしているが、この撚り回数に限定され
るものではなく、細い丸棒で撚り回数を多くすることに
よって、紋様目を細かくすることができる。そして、タ
イルは実施例に掲げた色調或いは配列に限定されるもの
ではなく、各種の多彩な色調、配列とすることが可能で
ある。そして、タイルの大きさも任意に設定することが
可能である。
【0061】加えて、上記各実施例の接着剤は、CM、
CMC、合成樹脂を使用しているが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、焼成による
亀裂等の発生を防止できるものであればよい。
【0062】また、上記第二実施例及び第三実施例の補
強繊維は、ロックウールを使用しているが、これに限定
されるものではなく、ウィスカー、その他、材質によっ
ては、グラスウール、金属繊維等各種の焼成温度で繊維
状を維持できる補強材を使用することができる。
【0063】なお、本発明を実施する場合に使用する接
着剤は、合成樹脂等の有機系の接着剤に限らず、当然、
無機系の接着剤が使用できる。無機系の接着剤の方が特
性的には有利であるが高価である。価格的には有機系の
接着剤の方が有利である。
【0064】また、表面の釉薬処理については、用途に
応じて自由に選択できる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の紋様タ
イルは、接着剤を添加した所定含水率の着色坏土を成形
し、この成形した複数の異色の棒部材を撚り合わせた
後、この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列して押圧
成形し、乾燥、焼成してなるものである。したがって、
複数の異色の棒部材を型内に配設し、押圧成形、乾燥、
焼成しているから、多彩な紋様を形成でき、鮮明な紋様
の境界が形成できるとともに、各異色の棒部材を撚り合
わせた撚棒を平面的に配列しているので、タイルの表層
部が磨耗しても紋様が消失したりすることがない。ま
た、タイル表面に釉薬を使用していないので、その表面
は粗く、水に濡れても足が滑りにくく、安全である。更
に、各棒部材の接合面に接着剤を塗布していることによ
って、焼成において亀裂等が発生せず、隙間を生じるこ
とがない。
【0066】また、請求項2の発明の紋様タイルは、所
定含水率の着色坏土を成形した複数の異色の棒部材を接
合面に接着剤を塗布して撚り合わせた後、この撚り合わ
せた撚棒を型内に水平に配列して押圧成形し、乾燥、焼
成してなるものである。したがって、所定含水率の着色
坏土を成形した複数の異色の棒部材を接合面に接着剤を
塗布して撚り合わせているから、特に、異色部分の境界
における接合強度を高めることができる。
【0067】更に、請求項3の発明の紋様タイルの製造
方法は、原料混合粉に顔料と水と接着剤とを混練して所
定含水率の着色坏土を形成する原料混練工程と、前記着
色坏土から棒部材を成形する棒部材成形工程と、複数の
棒部材を撚り合わせる撚り合わせ工程と、この撚り合わ
せた撚棒を型内に水平に配列して押圧成形する押圧成形
工程と、この押圧成形した押圧成形体を乾燥、焼成する
乾燥焼成工程とからなるものである。したがって、原料
混練工程から乾燥焼成工程までの簡易な工程により、多
彩な紋様を有するタイルを簡単に製造することができ
る。
【0068】加えて、請求項4の発明の紋様タイルの製
造方法は、原料混合粉に顔料と水とを混練して所定含水
率の着色坏土を形成する原料混練工程と、前記着色坏土
から棒部材を成形する棒部材成形工程と、複数の異色の
棒部材の接合面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
接着剤を塗布した複数の棒部材を撚り合わせる撚り合わ
せ工程と、この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列し
て押圧成形する押圧成形工程と、押圧成形した押圧成形
体を乾燥、焼成する乾燥焼成工程とからなるものであ
る。したがって、請求項3と同様の効果を期待すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例の紋様タイルを示す
正面図である。
【図2】図2は本発明の第一乃至第三実施例による紋様
タイルの製造工程を示す工程図である。
【図3】図3は図2の棒部材成形工程において使用され
る連続製造機を示す模式図である。
【図4】図4は図2の棒部材成形工程における棒部材を
示す斜視図である。
【図5】図5は図2の撚り合わせ工程において使用され
る縄ない機を示す模式図である。
【図6】図6は図2の撚り合わせ工程で撚り合わされた
撚棒を示す斜視図である。
【図7】図7は図2の押圧成形工程において型内に配列
された撚棒を示す斜視図である。
【図8】図8は図2の押圧成形工程における押圧成形状
態を示す概略図である。
【図9】図9は本発明の第二実施例の紋様タイルを示す
正面図である。
【図10】図10は本発明の第二実施例の紋様タイルの
製造における撚棒を示す斜視図である。
【図11】図11は本発明の第二実施例の紋様タイルの
製造における2回撚棒を示す斜視図である。
【図12】図12は本発明の第二実施例の紋様タイルの
製造における2回撚棒を巻上げた状態を示す正面図であ
る。
【図13】図13は本発明の第三実施例の紋様タイルを
示す正面図である。
【符号の説明】
1,21,31 タイル 7a 白色系丸棒 7b 黒色系丸棒 7c 褐色系丸棒 9a,9b,22a,22b 撚棒 10 プレス成形型 23 2回撚棒 A 原料混練工程 B 棒部材成形工程 C 撚り合わせ工程 D 押圧成形工程 E 乾燥焼成工程

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤を添加した所定含水率の着色坏土
    を成形し、この成形した複数の異色の棒部材を撚り合わ
    せた後、この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列して
    押圧成形し、乾燥、焼成してなることを特徴とする紋様
    タイル。
  2. 【請求項2】 所定含水率の着色坏土を成形し、この成
    形した複数の異色の棒部材を接合面に接着剤を塗布して
    撚り合わせた後、この撚り合わせた撚棒を型内に水平に
    配列して押圧成形し、乾燥、焼成してなることを特徴と
    する紋様タイル。
  3. 【請求項3】 原料混合粉に顔料と水と接着剤とを混練
    して所定含水率の着色坏土を形成する原料混練工程と、 前記着色坏土から棒部材を成形する棒部材成形工程と、 複数の棒部材を撚り合わせる撚り合わせ工程と、 この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列して押圧成形
    する押圧成形工程と、 この押圧成形した押圧成形体を乾燥、焼成する乾燥焼成
    工程とを具備することを特徴とする紋様タイルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 原料混合粉に顔料と水とを混練して所定
    含水率の着色坏土を形成する原料混練工程と、 前記着色坏土から棒部材を成形する棒部材成形工程と、 複数の異色の棒部材の接合面に接着剤を塗布する接着剤
    塗布工程と、 前記接着剤を塗布した複数の棒部材を撚り合わせる撚り
    合わせ工程と、 この撚り合わせた撚棒を型内に水平に配列して押圧成形
    する押圧成形工程と、 この押圧成形した押圧成形体を乾燥、焼成する乾燥焼成
    工程とを具備することを特徴とする紋様タイルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記着色坏土に添加され、或いは、着色
    坏土を成形した棒部材に塗布される接着剤は、メチルセ
    ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムまた
    は合成樹脂であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の紋様タイル。
  6. 【請求項6】 前記着色坏土に、補強繊維が混合されて
    いることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項
    5に記載の紋様タイル。
  7. 【請求項7】 前記着色坏土に添加され、或いは、着色
    坏土を成形した棒部材に塗布される接着剤は、メチルセ
    ルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムまた
    は合成樹脂であることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の紋様タイルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記着色坏土に、補強繊維が混合されて
    いることを特徴とする請求項3、請求項4または請求項
    7に記載の紋様タイルの製造方法。
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