JPH06106746A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH06106746A
JPH06106746A JP26016792A JP26016792A JPH06106746A JP H06106746 A JPH06106746 A JP H06106746A JP 26016792 A JP26016792 A JP 26016792A JP 26016792 A JP26016792 A JP 26016792A JP H06106746 A JPH06106746 A JP H06106746A
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Yasumichi Yamaji
康路 山地
Masanori Nonaka
正則 野中
Kenji Kitami
憲治 北見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙に対して印字が1行分行われる毎にイン
クリボンカセットの有無を検知し、検知結果に応じて熱
転写印刷モードと、サーマル印刷モードとを選択的に行
うサーマルプリンタにおいて、常時正常な印刷が行える
ようにする。 【構成】 CPUは、1行毎の印字が終了する都度、リ
ボン検知スイッチ62の検知結果により、プリンタ本体
にリボンカセットがセットされているか否かを判定し、
印刷動作の実行中に1度でもリボンカセット「有」と判
定すると(S10)、少なくとも1ページ分の印刷が終
了する迄熱転写印刷モードを継続して行わせる(S1
3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサやパ
ーソナルコンピュータ等の印字出力機器として使用され
るサーマルプリンタに関し、より詳しくはインクリボン
カセットが装着されたか否かを検知する検知手段を有
し、用紙に対して印字が1行分行われる毎にインクリボ
ンカセットの有無を検知し、検知結果に応じてインクリ
ボンカセットを介して用紙に印字を行う熱転写印刷モー
ドと、感熱紙に直接印字するサーマル印刷モードとを選
択的に行うシリアル式サーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】シリアル式サーマルプリンタの一例とし
て、プラテンに対向配置される記録ヘッドを用紙を挟ん
でプラテンに押し付けて印刷を行うサーマル印刷モード
と、用紙およびリボンカセットから引き出されたリボン
(インクリボン)を挟んで記録ヘッドをプラテンに押し
付けて印刷を行う熱転写印刷モードとが選択可能になっ
たものがある。
【0003】図9は従来のシリアル式サーマルプリンタ
の印刷動作におけるCPUの制御内容を示す。印刷実行
命令があるとこの制御プログラムがスタートし、CPU
は、まずステップS1で検知センサの検知信号によりイ
ンクリボンカセット(以下リボンカセット)の有無(装
着、非装着)を判定する。リボンカセットが「有」なら
ば、ステップS2に進み、ここで熱転写印刷モードで1
行分の印字を実行させる。
【0004】続いて、ステップS3で印刷が終了したか
否かを判定し、終了していないことを確認すると、次行
以降の印字を行うためにステップS1に復帰し、印刷が
終了する迄この処理を再行する。
【0005】一方、ステップS1でリボンカセットが
「無」と判定すると、この場合はステップS4に進み、
ここでサーマル印刷モードで1行分の印字を行い、続い
てステップS3で印刷が終了したか否かを判定する。す
なわち、この従来例では、1行分の印字を行う毎にリボ
ンカセットの有無を検知し、「有」で熱転写印刷モード
を選択し、「無」でサーマル印刷モードを選択する構成
をとっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の動作手順によれ
ば、例えばn行目の印字を熱転写印刷モードで行った後
に、次順のn+1行目の印字をサーマル印刷モードで印
字する場合が発生する。ところで、シリアル式サーマル
プリンタの連続した印字動作において、1ページ分の印
刷の途中で印字モードの変更が行われることはまれであ
る。それ故、CPUがn行目迄をリボンカセット「有」
と判定し、n+1行目以降をリボンカセット「無」と判
定することは、検知センサの誤検出による可能性が極め
て高い。
【0007】このような誤検出により、n+1行目以降
をサーマル印刷モードで印字しようとすれば、後述する
本発明のサーマルプリンタの機構説明からわかるよう
に、インクリボンが巻き取られず、以後印刷不能状態に
なる。
【0008】その一方、検知センサの検知結果が誤検出
でなく正常である場合には、本来n行目迄を普通紙に対
してインクリボンを介した熱転写印刷モードで印字し、
n+1行目以降を感熱紙に対してサーマル印刷モードで
印字することになるはずであるが、上記した理由により
検知センサの検知精度に信頼がおけないため、CPUが
検知センサの検知結果が誤検出であると判定するおそれ
がある。この場合にはインクリボンが無いので、普通紙
に対してサーマル印刷モードで印字を行うことになり、
正常な印刷が行えない。
【0009】このように上記従来例では、検知センサの
誤検出に起因して正常な印字動作が行われない事態を発
生するおそれがあった。
【0010】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するものであり、検知手段の誤検出による悪影響を受け
ることなく、常時正常な印字動作が可能になるサーマル
プリンタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマルプリン
タは、インクリボンカセットが装着されたか否かを検知
する検知手段を有し、用紙に対して印字が1行分行われ
る毎に該インクリボンカセットの有無を検知し、検知結
果に応じて該インクリボンカセットを介して用紙に印字
を行う熱転写印刷モードと、感熱紙に直接印字するサー
マル印刷モードとを選択的に行うサーマルプリンタにお
いて、該検知手段が、印刷実行中に1度でも該インクリ
ボンカセットが装着されていることを検知すると、少な
くとも次行以降から1ページ分の印字が終了する迄又は
印刷途中で印字停止命令が与えられる迄該熱転写印刷モ
ードの印字を実行するようにしており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0012】
【作用】上記構成において、1ページ分の印字の内、n
行目迄が熱転写印刷モードである場合を想定すると、こ
の場合はインクリボンカセット「有」がn回検知、すな
わち1度でもインクリボンカセット「有」の場合に該当
するので、印刷終了迄又は印刷停止命令が与えられるま
で、熱転写印刷モードが継続して行われる。従って、検
知手段が誤検出を生じたとしても、その後に印刷モード
が変更されることがないので、印刷の途中でインクリボ
ンがインクリボンカセットに巻き取られず、これに起因
して印刷不能状態を発生することがない。
【0013】また、n行目迄がインクリボン「無」のサ
ーマル印刷モードで、検知手段の誤検出によりn+1行
目がインクリボン「有」の熱転写印刷モードであると判
定した場合を想定すると、この場合には、n+1行目の
印字を行う際にインクリボンが実際には存在しないの
で、引き続いてサーマル印刷モードで感熱紙に対する印
字が行われることになる。従って、この場合にも正常な
印刷が行われ、検知手段の誤検出による悪影響を受ける
ことがない。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0015】図1はシリアル式サーマルプリンタのシス
テム構成を示す。矢印A方向の回転により用紙1を上側
に搬送する用紙送りローラ2には、矢印Bで示す印刷方
向およびこれと反対のリターン方向に往復移動可能にな
ったキャリッジユニット3が対向配置される。キャリッ
ジユニット3には用紙1に対して印字データを印刷する
記録ヘッド30が装備され、キャリッジユニット3の矢
印B方向への移動により、用紙1上に1ライン分の印字
データが印刷されるようになっている。1行分(1ライ
ン分)のデータの印刷が終了すると、キャリッジユニッ
ト3は元の位置にリターンされ、続いて用紙送りローラ
2により用紙1が所定量送り出されると、キャリッジユ
ニット3が再度矢印B方向に移動し、2行目の印刷が行
われるようになっている。
【0016】今少し説明すると、このシリアル式サーマ
ルプリンタは、用紙1として感熱紙を用いる場合に記録
ヘッド30を用紙1に直接押し付けて印刷を行うサーマ
ル印刷モードと、用紙1が普通紙である場合にリボンを
介して用紙1に印刷を行う熱転写印刷モードが選択可能
になっており、熱転写印刷モードが選択されると、図示
例のように、記録ヘッド30がリボンカセット(図示せ
ず)からリボン5を引き出し、該リボン5をプラテン4
0と記録ヘッド30との間に通紙される用紙1に接触さ
せて熱転写印刷モードによる印刷が行われるようになっ
ている。
【0017】この時、リボン5の記録ヘッド30の水平
方向両側に位置する部分は、キャリッジユニット3から
立設されたガイド板36、36によって保持される。プ
ラテン40はキャリッジユニット3の移動方向に長く、
プラテンホルダ4により保持されている。
【0018】サーマル印刷モードと熱転写印刷モードと
の切換えは、CPU6により制御される。すなわち、リ
ボン検知スイッチ62からの検知信号により、リボンカ
セットがプリンタ本体にセットされていることを確認す
ると、動作モードを熱転写印刷モードに切換え、セット
されていないと判定すると、サーマル印刷モードを実行
するようになっている。
【0019】ここで、リボン検知スイッチ62からの検
知信号は、1行分の印字動作を行う毎にCPU6に与え
られ、その都度CPU6が印刷モードを判定し、該当す
る印刷モードを実行する。なお、印刷動作を制御するC
PU6の具体的な制御内容については後述する。
【0020】CPU6は、またキャリッジユニット3の
移動制御、記録ヘッド30のヘッドアップ・ダウン制
御、記録ヘッド30の加熱制御および用紙送りローラ2
の駆動制御を行う。この内、キャリッジユニット3の駆
動制御は、キャリッジモータドライバー63を介してモ
ータ32を駆動制御して行われる。今少し説明すると、
モータ32の出力軸には、プーリギヤ34に噛合するピ
ニオン33が連結されており、モータ32を正逆転駆動
すると、プーリギヤ34の軸部に巻き掛けされ、キャリ
ッジユニット3に係止連結された無端状のタイミングベ
ルト35が周回移動し、これによりキャリッジユニット
3が往復移動するようになっている。キャリッジユニッ
ト3の往復移動はガイドバー37により案内される。
【0021】記録ヘッド30のヘッドアップ・ダウン制
御はアップ・ダウンモータドライバー64を介して後述
するモータ140を駆動制御して行われる。ここで、記
録ヘッド30のヘッドアップとは、記録ヘッド30がプ
ラテン40の表面から所定角度離反する状態をいい、非
印刷時に選択される。一方、ヘッドダウンとは、記録ヘ
ッド30がプラテン40表面に用紙1(又は用紙1およ
びリボン5)を挟んで所定圧で押圧される状態をいい、
印刷実行時に選択される。
【0022】記録ヘッド30の加熱制御は、ヘッドドラ
イバー65を介して行われ、用紙送りローラ2の駆動制
御は紙送りドライバー66を介して行われる。
【0023】CPU6はサーマル印刷モード又は熱転写
印刷モードが選択されると、ROM60に格納された制
御プログラムに従いこれらの印刷モードを実行し、その
際、得られる制御のためのデータ等をRAM61に記憶
させ、該RAM61に記憶されたデータに従い上記した
各制御を行う。
【0024】次に、図2ないし図6に従いキャリッジユ
ニット3の詳細について説明する。図2に示すように、
記録ヘッド30は水平支持ピン101に回転自在に軸支
されたヘッドホルダー102に支持されており、該水平
支持ピン101を支点にして図3に示すヘッドアップ位
置と、図4に示すヘッドダウン位置とにわたって切換え
(回動)可能になっている。
【0025】記録ヘッド30の切換動作、すなわちヘッ
ドアップ・ダウン動作は、平面視扇形状をなすヘッド押
え部材110と、平面視平行四辺形状をなすカムフォロ
ワ120と、カム溝131が上面側に形成されたカムギ
ヤ130と、該カムギヤ130を回転駆動するモータ1
40等とで構成されるヘッドアップ・ダウン機構100
によって行われる。以下に各部の構成を具体的に説明す
る。
【0026】ヘッド押え部材110とカムフォロワ12
0とは連動可能に連結されている。すなわち、ヘッド押
え部材110の扇の要に相当する部分とカムフォロワ1
20の対応する位置にある部分を鉛直ピン111で連結
すると共に、ヘッド押え部材110の円弧状をなす外縁
部の一端部において、上方に向けて突出形成された連結
ピン112をカムフォロワ120の連結穴121に挿入
し、更にコイルばねからなるスプリング122の一端を
該連結ピン112に、他端をヘッド押え部材110の外
縁部における他端側に位置するカムフォロワ120の一
端面にそれぞれ係止連結して両者の連結を行っている。
なお、連結穴121は図3等からわかるように長穴にな
っている。
【0027】加えて、鉛直ピン111回りに回動可能に
なったヘッド押え部材110の回動域には、ねじりコイ
ルばねからなり、該ヘッド押え部材110をプラテン4
0側に向けて常時付勢するスプリング113が配設され
る。具体的には、このスプリング114は、コイル部を
鉛直支持ピン115に嵌着して該鉛直支持ピン115に
取り付けられている。
【0028】カムフォロワ120のスプリング係止位置
の反対側に位置する部分には、かしめ加工によりカムフ
ォロワピン123が形成されている。該カムフォロワピ
ン123はカムギヤ130に形成されたカム溝131に
係合している。カム溝131は、図3〜図6に示すよう
に、該カムギヤ130の回転中心O周りに渦巻状に形成
されている。該カム溝131のカム半径rは図7に示す
ように変化し、カムフォロワピン123とカム溝131
との係合位置の変化によって記録ヘッド30のヘッドア
ツプ・ダウン動作が行われるが、その詳細については後
述する。
【0029】カムギヤ130はモータ140の出力軸に
連結したピニオン141に噛合している。従って、モー
タ140をCW方向およびCCW方向に回転すると、カ
ムギヤ130がCCW方向およびCW方向に回転するよ
うになっている。
【0030】上記構成に加えて、このシリアル式サーマ
ルプリンタには、リボンカセットのリボン巻き取りリー
ル159の回転、非回転を選択的に行わせる切換機構1
60が装備される。該リボン巻き取りリール159の回
転は、熱転写印刷モードにおいて使用済みのリボン5を
巻き取るために行われる。以下に切換機構160の詳細
を説明する。
【0031】カムギヤ130の下面には、図2に示すよ
うに、クラッチレバー150の一端部に形成された係合
凸部151が係合するカム溝132が形成されている。
クラッチレバー150は図3〜図6に示すように、中央
部から3方向に放射状の凸部を形成した形状をなし、中
央部の回転中心軸154回りに回転可能になっている。
カム溝132はクラッチレバー150の切換え動作を行
うために設けられる。すなわち、図2に示すように、ク
ラッチレバー150の回転中心軸154上にはリボン巻
き取りギヤ152が連結され、該リボン巻き取りギヤ1
52はクラッチレバー150の他の凸部に連結された切
換ギヤ153に常時噛合している。従って、カム溝13
2と係合凸部151とで構成されるカム機構により、カ
ムギヤ130を介してクラッチレバー150を回転中心
軸154回りにCW方向又はCCW方向に回転すると、
切換ギヤ153をリボン巻き取り用のベルトプーリギヤ
155に噛合させる位置(図4参照)と、該ベルトプー
リギヤ155との噛合状態を解除する位置(図3参照)
とに切換えできる。
【0032】リボン巻き取り用のベルトプーリギヤ15
5はキャリッジユニット3に搭載され、該ベルトプーリ
ギヤ155と歯付きプーリ部156とを連結し、キャリ
ッジユニット3に回転自在に支持された連結軸157に
支持されている。歯付きプーリ部156は、プリンタ本
体のシャーシの左右にその両端が固定された、すなわち
固定状態にあるリボン巻き取り用のタイミングベルト1
58に噛合している。従って、印刷のためにキャリッジ
ユニット3が矢印B方向に移動すると、ベルトプーリギ
ヤ155はこれと一体になって矢印B方向に移動すると
共に、図4に示すようにCCW方向に回転する。
【0033】切換ギヤ153がベルトプーリギヤ155
に噛合した状態で歯付きプーリ部156がCCW方向に
回転すると、ベルトプーリギヤ155もCCW方向に回
転するので、切換ギヤ153を中間ギヤとしてベルトプ
ーリギヤ155に噛合するリボン巻き取りギヤ152も
CW方向に回転する。リボン巻き取りギヤ152にはリ
ボンカセットのリボン巻き取りリール159が同軸支持
されている。従って、リボン巻き取りリール159はリ
ボン巻き取りギヤ152と一体回転し、これによりリボ
ン5の熱転写印刷モードにおける印刷に供せられた部分
が所定長リボン巻き取りリール159に巻き取られる。
【0034】次に、記録ヘッド30のヘッドアップ・ダ
ウン動作の詳細を説明する。図2に示すように、本発明
において、記録ヘッド30はヘッドアップ角度としてθ
1、θ2の2つの角度を有する。ここで、θ1は熱転写印
刷モード時における記録ヘッド30のヘッドアップ角度
を示し、θ2はサーマル印刷モード時におけ記録ヘッド
30のヘッドアップ角度を示す。
【0035】なお、記録ヘッド30がヘッドアップ角度
θ1だけヘッドアップした場合は、不図示のアース板が
記録ヘッド30の裏面に接触し、熱転写印刷モードにお
いて発生した静電気を除去するようになっている。
【0036】ヘッドアップ角度θ1、θ2の設定およびヘ
ッドダウン動作は上記したカムフォロワ120のカムフ
ォロワピン123とカムギヤ130のカム溝131との
位置関係によって設定される。すなわち、リボン検知ス
イッチ62からCPU6にリボン検知信号が入力される
と、CPU6はプリンタにリボンカセットがセットさ
れ、熱転写印刷モードが選択されたと判定し、プリンタ
のイニシャル処理を行う。このイニシャル処理が行わ
れ、カムギヤ130が所定角度回転されると、カムフォ
ロワピン123とカム溝131で構成されるカム機構に
より、カムフォロワ120が図3に示す位置に移動す
る。
【0037】図7(a)はこのカム機構のカム線図を示
しており、イニシャルポイントaは記録ヘッド30が熱
転写印刷モード時におけるヘッドアップ状態(ヘッドア
ップ角度=θ1)に設定された図3に示す状態に相当す
る。具体的には、カム溝131の一端部に相当する。
【0038】図7(a)および図3から明かなように、
このイニシャルポイントaでは、カムフォロワピン12
3と回転中心Oとの距離r1が最大になっている。
【0039】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がイニシャルポイントaに位置する場合は、切
換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合解除状
態にある。
【0040】図3に示す状態からモータ140を駆動
し、カムギヤ130をCW方向に所定角度回転すると、
カム溝131により案内され、カムフォロワピン123
は図4に示す位置に移動する。図7(a)に示すカム線
図では、ヘッド圧ポイントcに移動する。このヘッド圧
ポイントcで、熱転写印刷モードにおける印刷が行われ
る。
【0041】図4に示す位置では、カムフォロワピン1
23が回転中心Oに接近しているので、カムフォロワ1
20は鉛直ピン111を支点にして全体としてCW方向
に回動する。この回動動作に伴い、ヘッド押え部材11
0とカムフォロワ120を連動させるスプリング122
が引っ張られ、続いて該スプリング122がそのばね力
により連結ピン112、すなわちヘッド押え部材110
を鉛直ピン111を支点にしてプラテン40側に引き寄
せる。これにより、ヘッド押え部材110が記録ヘッド
30を押圧し、該記録ヘッド30を水平支持ピン101
を支点にしてプラテン40に向けて回動する。この結
果、記録ヘッド30がプラテン40に接触される。すな
わち、記録ヘッド30のヘッドダウン動作が行われる。
このとき、ヘッド押え部材110を押圧するスプリング
113の付勢力により記録ヘッド30が所定の圧接力で
プラテン40に押圧される。これにより熱転写印刷モー
ドによる印刷が行われる。図4に示す状態から上記とは
逆の動作を行うと、記録ヘッド30のヘッドアップ動作
が行われる。
【0042】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がヘッド圧ポイントcに位置すると、切換ギヤ
153とベルトプーリギヤ155とが噛合状態に切換え
られる。
【0043】一方、リボン検知スイッチ62からリボン
カセット検知信号が入力されない場合は、CPU6はサ
ーマル印刷モードであると判定し、プリンタに該熱転写
印刷モードにおけるイニシャル処理を行わせる。このイ
ニシャル処理が行われと、モータ140がカムギヤ13
0を図5に示す位置に回転し、カムフォロワピン123
が図5に示すカム溝131の他端部に位置する。この位
置は、図7(a)に示すカム線図ではイニシャルポイン
トbに相当し、記録ヘッド30はヘッドアップ状態にあ
る。
【0044】図7(a)から明かなように、イニシャル
ポイントbでは、カムフォロワピン123と回転中心O
との距離はr2となり、r2とr1との間には、r2<r1
の関係が成立する。従って、イニシャルポイントbにお
けるカムフォロワ120のCW方向への傾動量はイニシ
ャルポイントaにおける傾動量よりも大きい。このた
め、サーマル印刷モードにおける記録ヘッド30のヘッ
ドアップ角度θ2は熱転写印刷モードにおけるヘッドア
ップ角度θ2よりも小さくなる。すなわち、θ1>θ2
関係が成立する。
【0045】図5に示す状態からモータ140を駆動し
て、カムギヤ130をCCW方向に所定角度回転する
と、カム溝131に案内されてカムフォロワピン123
が図6に示す状態、すなわち図7(a)に示すカム線図
のヘッド圧ポイントdに移動する。そして、この時上記
同様にしてカムフォロワ120が鉛直ピン111を支点
にしてCW方向に所定量傾動するので、これに応じて記
録ヘッド30のヘッドダウン動作が行われ、このヘッド
圧ポイントdでサーマル印刷モードによる印刷が行われ
る。図7(b)に示すように、ヘッド圧ポイントdでは
切換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合解除
状態にある。
【0046】上記のように記録ヘッド30にヘッドアッ
プ・ダウン動作を行わせるカム機構にイニシャルポイン
トを2つ設け、サーマル印刷モードと熱転写印刷モード
において相異なる2つのヘッドドアップ角度θ1、θ
2(θ1>θ2)を設定する場合は、サーマル印刷モード
において記録ヘッド30のヘッドアップ動作、ヘッドダ
ウン動作に要する時間を熱転写印刷モードよりも短縮で
きるので、サーマル印刷モードにおける印刷時間を短縮
でき、プリンタの高速印刷化を図る上で都合のよいもの
になる。
【0047】また、図7(a)に示すように、カム機構
として、上記のようにイニシャルポイントおよびヘッド
圧ポイントをそれぞれ2通りずつ有するものを用いる場
合は、印刷時に一のイニシャルポイントa(又はb)か
ら一のヘッド圧ポイントc(又はd)に記録ヘッド30
の位置を切換えればよいので、切換動作中にモータ14
0の出力軸に大きな負荷変動が発生することがなく、該
負荷変動に対処できるだけの駆動トルクを有する大型の
モータ140を使用する必要もない。また、切換動作を
高速度で行っても大きな騒音を発生することがない。
【0048】このような理由により、本発明によれば、
小型のモータ140で記録ヘッド30の切換動作を高速
度で行うことができるので、低価格で高速印刷が可能な
シリアル式サーマルプリンタを実現できる。
【0049】また、カム溝131を上記のように渦巻状
に形成し、カム溝131の一端部をイニシャルポイント
aに設定し、他端部をイニシャルポイントbに設定する
場合は、カム半径の異なる2つのイニシャルポイントを
確保できるので、総回転角β3(図7参照)が360°
以上であっても、図3乃至図6に示すように小型のカム
ギヤ130を実現できる。それ故、この点においても装
置構成の小型化が図れる。
【0050】ところで、上記のようなリボン巻き取り機
構を有する場合において、上記従来技術の所で概略説明
したように、例えば、連続した1行分の印刷動作の中
で、n行目迄がリボン「有」の熱転写印刷モードで、n
+1行目がリボン「無」のサーマル印刷モードである場
合、すなわち、n+1行目を印字する場合にリボン検知
スイッチ62の検知結果がリボン「有」からリボン
「無」に変化した場合は、上記のようにリボン検知スイ
ッチ62の誤検出に起因するものと考えられ、このよう
な事態が発生すると、CPU6が誤って印刷モードとし
てサーマル印刷モードが選択されたと判定してしまう。
このため、実際は熱転写印刷モードであるのにかかわら
ず、リボン5がリボン巻き取りリール159に巻き取ら
れないため、以後印刷不可能状態になる。
【0051】このようなリボン検知スイッチ62の誤検
出に起因する不具合を解消するために、本発明のサーマ
ルプリンタにおいては、図8に示す内容の印刷動作を行
う。即ち、印刷実行命令が与えられ、ROM60内のプ
ログラムがスタートすると、CPU6は、まずステップ
S10でリボン検知スイッチ62の検知結果によりリボ
ンカセットの「有」、「無」を判定し、リボンカセット
「無」であることを確認すると、ステップS11に進
み、ここでサーマル印刷モードにより1行分の印字を行
う。続いて、ステップS12で印刷が終了したか否かを
判定し、終了していないことを確認すると、ステップS
10に復帰し、次行の印字を行う。そして、印刷が終了
した時点でこの処理を終了する。
【0052】ここで、ステップS12に示す印刷終了の
判定動作は、実際に印刷動作が終了した場合と、印刷の
途中でCPU6に印刷停止指令が与えられた場合とにつ
いて印刷終了と判定するものとする。
【0053】一方、ステップS10でリボンカセット
「有」であると判定した場合は、ステップS13に進
み、ここで以後印刷が終了する迄、引き続いて熱転写印
刷モードを実行する。即ち、本発明のサーマルプリンタ
では、印刷動作の途中で1度でもリボンカセット「有」
と判定すると、以後印刷終了迄熱転写印刷モードを継続
して行う構成をとる。
【0054】このような構成の本発明サーマルプリンタ
によれば、熱転写印刷モードの実行中において、リボン
検知スイッチ62が誤検出を生じたとしても、その後に
印刷モードが変更されることがないので、印刷の途中で
リボン5がリボンカセットに巻き取られず、これに起因
して印刷不能状態を発生することがない。
【0055】また、例えばn行目迄がインクリボン
「無」のサーマル印刷モードで、リボン検知スイッチ6
2の誤検出によりn+1行目がリボンカセット「有」の
熱転写印刷モードであると判定した場合には、n+1行
目の印字を行う際にリボンカセットが実際には存在しな
いので、引き続いてサーマル印刷モードで感熱紙に対す
る印字が行われることになる。従って、この場合にも正
常な印刷が行われ、リボン検知スイッチ62の誤検出に
よる悪影響を受けることがない。
【0056】なお、1ページ分の印刷が終了した場合
は、印刷モードが切り換えられることがままあるので、
本発明においては、印刷の途中でリボンカセット「有」
からリボンカセット「無」に変化した場合に、少なくと
も1ページ分の印刷が終了する迄熱転写印刷モードを継
続するものとする。
【0057】なお、上記実施例では、熱転写印刷モード
とサーマル印刷モードが選択可能になったシリアル式サ
ーマルプリンタにおいて、両印刷モードにおけるヘッド
圧ポイントを異ならせる実施形態に本発明を適用する場
合について説明したが、例えば、熱転写印刷モードにお
いて、普通紙と推奨紙に対するヘッド圧ポイントを異な
らせて印刷を行う他の実施形態についても同様に適用で
きる。
【0058】
【発明の効果】以上の本発明サーマルプリンタによる場
合は、印刷の途中で1度でもインクリボンカセット
「有」が検出されると、少なくとも次行以降から1ペー
ジ分の印刷が終了する迄又は印刷停止指令が与えられる
まで、インクリボンを介した熱転写印刷モードによる印
刷を実行する構成をとるので、印刷の途中でインクリボ
ンがインクリボンカセットに巻き取られないことに起因
する印刷不能状態を発生することがない。
【0059】また、n行目迄がインクリボン「無」のサ
ーマル印刷モードで、検知手段の誤検出によりn+1行
目がインクリボン「有」の熱転写印刷モードであると判
定された場合であっても、引き続いてサーマル印刷モー
ドで感熱紙に対する印字が行われることになる。従っ
て、この場合にも正常な印刷が行われ、検知手段の誤検
出による悪影響を受けることがない。
【0060】このように、本発明サーマルプリンタによ
れば、検知手段の誤検出に起因する悪影響を確実に排除
できるので、常時正常な印刷動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シリアル式サーマルプリンタのシステム
構成を示す斜視図。
【図2】キャリッジユニットの構成を示す側面図。
【図3】リボンを介した熱転写印刷モードにおける記録
ヘッドのヘッドアップ状態を示すキャリッジユニットの
平面図。
【図4】リボンを介した熱転写印刷モードにおける記録
ヘッドのヘッドダウン状態を示すキャリッジユニットの
平面図。
【図5】サーマル印刷モードにおける記録ヘッドのヘッ
ドアップ状態を示すキャリッジユニットの平面図。
【図6】サーマル印刷モードにおける記録ヘッドのヘッ
ドダウン状態を示すキャリッジユニットの平面図。
【図7】ヘッドアップ・ダウン用のカム機構のカム線図
とクラッチレバー切換用のカム機構のカム線図を対比し
て示す図面。
【図8】本発明サーマルプリンタの印刷動作を制御する
CPUの制御内容を示すフローチャート。
【図9】従来例の印刷動作におけるCPUの制御内容を
示すフローチャート。
【符号の説明】 1 用紙 2 用紙送りローラ 3 キャリッジユニット 5 リボン 6 CPU 30 記録ヘッド 32 モータ 35 タイミングベルト 40 プラテン 62 リボン検知スイッチ 100 ヘッドアップ・ダウン機構 110 ヘッド押え部材 111 鉛直ピン 113 スプリング 115 鉛直支持ピン 120 カムフォロワ 122 スプリング 123 カムフォロワピン 130 カムギヤ 131 カム溝 132 カム溝 140 モータ 150 クラッチレバー 151 係合凸部 152 リボン巻き取りギヤ 153 切換ギヤ 155 ベルトプーリギヤ 156 歯付きプーリ部 158 タイミングベルト 160 切換機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンカセットが装着されたか否
    かを検知する検知手段を有し、用紙に対して印字が1行
    分行われる毎に該インクリボンカセットの有無を検知
    し、検知結果に応じて該インクリボンカセットを介して
    用紙に印字を行う熱転写印刷モードと、感熱紙に直接印
    字するサーマル印刷モードとを選択的に行うサーマルプ
    リンタにおいて、 該検知手段が、印刷実行中に1度でも該インクリボンカ
    セットが装着されていることを検知すると、少なくとも
    次行以降から1ページ分の印字が終了する迄又は印刷途
    中で印字停止命令が与えられる迄該熱転写印刷モードの
    印字を実行するサーマルプリンタ。
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