JPH06107625A - 新規な1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導体、およびその製造法 - Google Patents

新規な1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導体、およびその製造法

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JPH06107625A
JPH06107625A JP4004124A JP412492A JPH06107625A JP H06107625 A JPH06107625 A JP H06107625A JP 4004124 A JP4004124 A JP 4004124A JP 412492 A JP412492 A JP 412492A JP H06107625 A JPH06107625 A JP H06107625A
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dihydroxyvitamin
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formula
solvent
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Withdrawn
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JP4004124A
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English (en)
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Hiroaki Takayama
浩明 高山
Katsuhiro Konno
勝弘 紺野
Takaaki Hayashi
貴昭 林
Katsuji Oshima
克二 尾島
Miyuki Tanabe
幸 田那辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗骨しょう症剤、抗腫瘍剤等の医薬品に有用
な1α、25−ヒドロキシビタミンD誘導体を得るもの
である。 【構成】 式〔1〕 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子または水酸基の保
護基を示す。)で表される1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD誘導体である。 【効果】 化合物〔1〕はビタミン活性を有し、1α、
25−ジヒドロキシビタミンD類よりも水溶性が高いこ
とから、蓄積性の少ない、より安全性の高い化合物であ
って、活性型ビタミンDの代替化合物として、抗骨粗し
ょう剤、抗腫瘍剤の医薬品に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な1α、25−ジヒ
ドロキシビタミンD誘導体とその製造法に関する。更に
詳細には抗骨粗しょう症剤、抗腫瘍剤等の医薬品に有用
な1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導体、および
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体にとってカルシウムとリン酸塩の代
謝制御に関わる物質として、活性型ビタミンDの重要性
は既に多くの特許や一般文献中の開示を通して十分認識
されており、活性型ビタミンD誘導体は、カルシウム代
謝の疾患と関連の骨疾患の治療薬として臨床的用途の増
加をみている。
【0003】近年、ビタミンD類の数々の生理活性が明
かにされてきており、例えば、強い生理活性を示すビタ
ミンD誘導体として知られている1α、25−ジヒドロ
キシビタミンD3 は、カルシウム代謝に関与する他、小
腸からのカルシウムの吸収や腫瘍細胞の分化誘導能や免
疫調節作用などの種々の生理活性を有するとされてい
る。
【0004】また、その他の生体由来の活性型ビタミン
Dとしては、1α、25−ジヒドロキシビタミンD2 が
デルーカらにより報告されている(米国特許第3585
221、同3880894)。この1α、25−ジヒド
ロキシビタミンD2 は、1α、25−ジヒドロキシビタ
ミンD3 と同等のビタミンD活性を持つが、その生体内
の代謝に関しては1α、25−ジヒドロキシビタミンD
3 ほど明らかにされてはいないが、生体内で必要なもの
であると考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来種々のビタミンD
活性を有する誘導体の開発が行われてきた。例えば、側
鎖にフッ素原子を導入した化合物である1α、25−ジ
ヒドロキシビタミンD3−24−ジフルオロ誘導体や1
α、25−ジヒドロキシビタミンD3 −26,27−ヘ
キサフルオロ誘導体等の化合物が知られている。
【0006】しかしながら、これらビタミンD類は元来
脂溶性が強く、長期的な治療の場合、生体組織への蓄積
によりビタミンD過剰症等の副作用が起こり好ましくな
く、このような1α、25−ジヒドロキシビタミンD類
よりも、水溶性が高く蓄積性の少ない、より安全性の高
い活性型ビタミンD類の開発が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の化
合物を合成しそれらについて検討していたところ、下記
一般式〔1〕で表される1α、25−ジヒドロキシビタ
ミンD誘導体は文献未記載であり、ビタミンD活性を有
し、1α、25−ジヒドロキシビタミンD2 に比較して
水溶性が高いという好ましい性質を有することを見いだ
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の目的
は、次の一般式〔1〕
【0008】
【化5】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子または水酸基の保
護基を示す。)で表される1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD誘導体、またはその製造法を提供するものであ
る。
【0009】また、本発明の製造法における中間体とし
て有用な後記の一般式〔2〕で表されるコレスタナミド
誘導体(以下、コレスタナミド誘導体〔2〕と略記する
こともある)を提供するものである。本発明化合物
〔1〕は、一般式〔2〕
【0010】
【化6】 (式中、R1 およびR2 は前記と同様の意味を有す
る。)で表されるコレスタナミド誘導体を、光照射と熱
的異性化により反応せしめることにより得ることができ
る。
【0011】式中、R1 およびR2 は、水素原子または
水酸基の保護基を示すが、水酸基の保護基としては、例
えば、t−ブチルジメチルシリル基、ジイソプロピルメ
チルシリル基、メチルジイソプロピルシリル基、t−ブ
チルジフエニルシリル基などのシリル系保護基、ベンジ
ル基、メトキシメチル基などのエーテル系保護基等が挙
げられる。また前記式〔2〕において、R1 とR2 と
は、同一であっても相違していてもよい。
【0012】光照射は、不活性ガスの存在下、通常、波
長280〜340nmの光を照射することにより行えば
よく、好ましくは光反応を起こさない溶媒中で行えばよ
い。例えば、バイコールフィルターを透過させた高圧水
銀ランプの光を使用することが簡便であり好ましく、使
用される高圧水銀ランプとしては200〜400W程度
を用いることが一般的である。
【0013】不活性ガスとしては、通常アルゴン、窒素
ガス等が例示される。本反応に用いられる溶媒として
は、直鎖状または環状のエーテル類またはアルコール類
が用いられ、特に好ましくは直鎖状のものであるが、通
常は、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテ
ル、メタノール、エタノール等のアルコール類またはこ
れらの混合液等が利用される。
【0014】光照射を行う場合に、コレスタナミド誘導
体〔2〕の量は、通常数100μg〜数gが例示され、
溶解した場合にはリットル当り数μg〜数g程度の濃度
が例示される。反応は、通常は氷冷下にて行うことが好
ましく、照射時間としては、コレスタナミド誘導体
〔2〕の濃度等により適宜選択すればよいが、通常は数
十秒〜数十分間程度が例示される。
【0015】斯くしてコレスタナミド誘導体〔2〕は、
光照射により、炭素番号9−10の位置で開裂し、プレ
ビタミンD誘導体が生成する。
【0016】さらに、このプレビタミンD誘導体は、熱
的異性化により、本願目的物である1α、25−ジヒド
ロキシビタミンD誘導体となる。
【0017】熱的異性化は、不活性溶媒中で行えばよ
く、この不活性溶媒としては、反応に悪影響を与えない
溶媒であれば特に限定されないが、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、アセトン、t−ブチルアルコール、THF、ジエ
チルエーテル、メタノール、エタノール等のアルコール
類またはこれらの混合液等が挙げられる。
【0018】また、前記の光照射による開裂反応に用い
た溶媒と同一であってもよく、その場合には溶媒を留去
することなく熱的異性化反応を行うことができる。反応
温度は、通常100℃以下で行うことが好ましく、温度
が低い程副反応が起こり難いので好ましいが、反応時間
が長時間にわたることから、室温から80℃程度が実用
上好ましく、この場合には反応時間としては、1ケ月か
ら1時間程度である。
【0019】化合物(2)は例えば下記の通り製造でき
る。すなわち、一般式〔5〕
【0020】
【化7】 (式中、R11およびR12は、水酸基の保護基を示す。)
で表される化合物(化合物〔5〕ということがある。)
を、5,7−ジエンとし、かつ、水酸基の脱保護をする
ことにより製造できる。
【0021】R11およびR12は、前記した式中のR1 ま
たはR2 における水酸基の保護基と同様に定義されるも
のであるが、好ましくは同一の保護基であることが簡便
である。
【0022】5,7−ジエンの形成については、通常ハ
ロゲン原子を導入した後、ハロゲン化水素として脱離す
ることにより不飽和結合となす方法が採られ、既に古く
からWindaus法(Ann.533,118,19
38)として知られているが、より合成効率がよい方法
として山田らの方法(Tetrahedron Let
ters,No.21,1859−1862,197
9)、Mourinoの方法(Syn.Comm.,8
(2),127−134,1978)を利用するのが簡
便で効率がよい。
【0023】例えば、ハロゲン化剤として、N−ブロモ
サクシニミド(NBS)などが用いられる。このハロゲ
ン化反応に際しては、2−(4−ビフェニル)−5−フ
ェニルオキサゾール(BPO)等の触媒を用いることが
好ましく、反応はTHF、ジオキサン、エーテル等の不
活性溶媒中で行えばよい。
【0024】ハロゲン化水素の脱離剤としては、テトラ
−n−ブチルアンモニウムフロリド等を前述と同様の不
活性溶媒中で用いればよく、その場合に触媒としてテト
ラ−n−ブチルアンモニウムブロミド等を使用すること
が好ましい。
【0025】ハロゲン化水素の脱離反応に際しては、目
的とする5,7−ジエン体の他、4,6−ジエン体も副
生することがあり、5,7−ジエン体の保護と4,6−
ジエン体から容易に精製・分離せしめるために、好まし
くは4−フェニル−1,2,4−トリアゾール−3,5
−ジオン(PTAD)等の使用が例示される。
【0026】この保護基の使用とその除去については、
前記山田らの方法の他にWilliamsらの方法
(J.C.S.Perkin1,727−735,19
76)やAnastasiaらの方法(J.C.S.C
hem.Comm.,164,1979)等に記載され
ている。4,6−ジエン体の生成が少なかったり、図1
に示される反応の中間体である化合物(4)にて精製す
る方法を採らなければ、必ずしもこのような保護基を使
用する必要はない。
【0027】水酸基の脱保護の反応に際しては、Cor
eyらによる方法(J.Am.Chem.Soc.,9
4,6190,1972)に準じて行えばよい。即ち、
THF、ジオキサン、エーテル等の不活性溶媒中で、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムフロリド等の存在下で反
応せしめる方法が例示される。
【0028】前述の如く、5,7−ジエン体の形成に際
し5,7−ジエン体の保護基を用いる場合には、その
5,7−ジエン体の保護基の脱離工程の前若しくは後に
行えばよく、最終目的物であるビタミンDに変換してか
らでもよい。化合物〔5〕は、一般式〔6〕
【0029】
【化8】 (式中、R11およびR12は前記と同様の意味を有す
る。)で表される化合物(化合物〔6〕ということがあ
る。)と、側鎖となるN−2−ヒドロキシ−1α−メチ
ルイソブチルアミン(アミンシントンとも言う)とをア
ミド結合させればよく、化合物〔6〕のカルボキシル基
は、例えば、酸アジド、酸無水物、酸イミダゾリドまた
は活性エステル、例えば、シアノメチルエステル、p−
ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミ
ドエステルなどに変換することによって活性化すること
ができる。
【0030】また、カルボジイミド、例えばN,N’−
ジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)、N−エ
チル−N’−3−ジメチルアミノプロピル−カルボジイ
ミド、N,N’−カルボニル−ジイミダゾールなどの縮
合剤を使用して反応させることによって活性化すること
ができる。
【0031】本発明において好ましい縮合方法は、例え
ばアジド法、活性エステル法、混合酸無水物法、対称酸
無水物法およびカルボジイミド法である。縮合の各段階
ではラセミ化が起こらない方法またはラセミ化が最小に
なる方法を用いるのが望ましく、好ましくはアジド法、
活性エステル法、Wunsch法〔Z.Naturfo
rsch.,21b,426(1966)〕またはGe
iger法(Chem.Ber.,103,788(1
970)〕などを用いる。
【0032】化合物〔6〕とアミンシントンとのアミド
結合反応に際しては、塩基を用いることが好ましく、例
えばジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(DB
U)、トリエチルアミン等が挙げられる。
【0033】また、この反応は無水条件化で行うことが
望ましく、その使用する溶媒としては、無水のTHF、
クロロホルム、ジクロロメタン、DMF、ジオキサン等
が挙げられ、好ましくはジクロロメタンが例示される。
化合物〔6〕は、一般式〔7〕
【0034】
【化9】 (式中、R11およびR12は前記と同様の意味を有す
る。)で表される化合物(化合物〔7〕ということがあ
る。)より一級水酸基の酸化反応により製造せしめるこ
とができる。
【0035】この一級水酸基の酸化反応としては、酸化
剤としてDMSO−オキサリルクロリドを用いたスワン
酸化法(Tetrahedron,34,1651,1
978,及びSynthesis,165,1981)
によりアルデヒド残基に変換し、引き続き過マンガン酸
カリウムによる酸化でアルデヒド残基をカルボン酸残基
に変換する方法が挙げられる。
【0036】この一級水酸基の酸化は成書(実験化学講
座、23、有機合成V、酸化と還元、P299−34
6)に詳しく説明されているが、上記のスワン酸化法が
緩和な条件下で行うことができるので好ましい。化合物
〔7〕の製造については、一般式〔10〕
【0037】
【化10】 (式中、R11およびR12は前記と同様の意味を有す
る。)で表される化合物(化合物〔10〕ということが
ある。)を出発原料として、Uskokovicらの変
換合成法(Tetrahedron,40,2283,
1984)に準じて行えばよい。
【0038】具体的には、化合物〔10〕と、t−ブト
キシドカリウム存在下エチルトリフェニルホスホニウム
ブロマイドから調製したWittig試薬とを反応せし
めることにより、一般式
〔9〕、
【0039】
【化11】 (式中、R11およびR12は前記と同様の意味を有す
る。)で表される化合物(化合物
〔9〕ということがあ
る。)が製造し、このようにして得られた化合物
〔9〕
と、パラホルムアルデヒドとをルイス酸存在下に反応せ
しめ、一般式〔8〕、
【0040】
【化12】 (式中、R11およびR12は前記と同様の意味を有す
る。)で表される化合物(化合物〔8〕ということがあ
る。)を製造する。
【0041】この際に用いるルイス酸としては、三フッ
化ほう素ジエチルエーテル錯体やジエチルアルミニウム
クロライドが挙げられるが、本発明においては前者の方
が実験操作上簡便で好ましい。さらに化合物〔8〕は、
接触還元により、前記一般式〔7〕で表される化合物
(化合物〔7〕ということがある。)へと変換される。
この際に用いる触媒としては、5%白金−活性炭素、5
%パラジウム−活性炭素等が挙げられる。
【0042】ここにおいて、金属を10%程度含有する
ものでもよいが、本発明においては5%白金−活性炭素
が好ましい。これらの触媒の存在下、水素ガスと接触せ
しめればよい。化合物〔10〕は、公知物質であり、微
生物変換により得られた公知物質である一般式〔1
2〕、
【0043】
【化13】 で表される化合物(化合物〔12〕ということがあ
る。)(J.Am.Chem.Soc.,82,402
6,1960、及び、同、79,3921,1957)
の水酸基を、一段階で保護化することにより調製される
(第7回、VDワークショップ、p76、1988)。
【0044】この保護化反応は、保護基の種類や性質、
反応条件により、前記の如く一段階で保護化する他、二
段階に分けて保護することもできる。
【0045】斯くして得られた本発明化合物〔1〕は、
ビタミンD活性を有し、1α、25−ジヒドロキシビタ
ミンD類よりも水溶性が高いことから、蓄積性の少な
い、より安全性の高い化合物であって、活性型ビタミン
Dの代替化合物として、抗骨粗しょう症剤、抗腫瘍剤等
の医薬品に有用である。
【0046】本発明化合物〔1〕を医薬として使用する
には、これを製剤化し、通常経口投与もしくは点滴を含
む注射等の非経口投与すれば良い。その投与量は、投与
経路、被投与者の年齢、体重、症状等によって異なる
が、一般には成人1日あたり0.1μg〜1mg程度であ
る。
【0047】上記製剤化のための剤型としては、注射
剤、錠剤、丸薬、散剤、顆粒剤、ハードカプセル剤、ソ
フトカプセル剤等が挙げられるが、その製造のために
は、これらの製剤に応じた各種担体、例えば、錠剤、顆
粒剤、ハードカプセル剤などの経口剤は、澱粉、乳糖、
白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コー
ンスターチ、無機塩類などの賦形剤、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シプロピルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン、マクロゴールなどの結合
剤、澱粉、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルセルロースなどの崩壊剤、ラウ
リル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリソルベート80などの界面活性剤、タルク、
ロウ、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなどの滑
沢剤、流動性促進剤、矯味剤などを適宜選択組み合わせ
て、常法により製剤化すればよく、また植物油、合成中
鎖トリグリセリドなどの可食性油に溶解した液体状組成
物を有するソフトカプセル剤となしてもよく、さらに、
エマルジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤としても使
用することができる。
【0048】非経口剤は希釈剤として一般に注射用植物
油に溶解するか、さらにエタノール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、注射用蒸留水、生理食
塩水、ブドウ糖水溶液等とエマルジョン、または溶液に
して用いることができる。さらに必要に応じ、殺菌剤、
防腐剤、安定剤、等張化剤、無痛化剤などを加えてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】
(1)ビタミンD活性の確認試験(骨塩増量作用) 本化合物(1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導
体)の骨塩増量作用を調べるために、離乳期の生後3週
のラット(雄)5匹を一群として三群をD欠乏食で3週
間飼育し、その後実験に用いた。
【0050】本化合物および1,25−ジヒドロキシビ
タミンD3 をそれぞれ一日当り100pmol 、7日間
継続して投与した。またD欠乏食をさらに7日間継続し
たものを対照群とした。その後、大腿骨を摘出し、その
乾燥重量と灰分重量を測定し、その%比率を算出した結
果を以下に示す。
【0051】
【表1】 以上から、本化合物(1α、25−ジヒドロキシビタミ
ンD誘導体)はビタミンD活性を有することが確認され
た。
【0052】(2)本化合物と1α、25−ジヒドロキ
シビタミンD2 との水溶性比較 本化合物と1α、25−ジヒドロキシビタミンD2 と
を、以下の条件でHPLCを用い、溶出試験を行った。
【0053】カラム;デュポン製Zorbax−SIL
(φ4.6 x250mm )のカラムを2本連結 溶出溶媒;ヘキサン−塩化メチレン−メタノール−イソ
プロパノール(60:35:2.5:2.5) 流速;2ml/min
【0054】その結果、本発明の1α、25−ジヒドロ
キシビタミンD誘導体は55.97分に、対照化合物で
ある1α、25−ジヒドロキシビタミンD2 は16.5
9分に溶出された。したがって、本発明の1α、25−
ジヒドロキシビタミンD誘導体の水溶性は、1α、25
−ジヒドロキシビタミンD2 に比較して遙かに高かっ
た。
【0055】(3)急性毒性試験 本願化合物〔1〕はマウス3匹に50mg/kg腹腔内投与
で死亡例を認めず、安全性の高いことが確認された。
【0056】以上より、本発明化合物〔1〕は、ビタミ
ンD活性を有し、1α、25−ジヒドロキシビタミンD
類よりも水溶性が高いことから、蓄積性の少ない、より
安全性の高い活性型ビタミンDとして用いることができ
る。
【0057】また、D3 系よりもD2 系の方が生体内の
代謝が速いことが1α−ヒドロキシD3 と1α−ヒドロ
キシD2 との比較実験から確かめられている(Pro
c.Soc.Exp.Bio.Med.,178,43
2(1985))が、これは側鎖代謝の差が原因と考え
られており、化学構造からして本発明化合物は、少なく
とも1α、25−ジヒドロキシビタミンD2 よりは生体
内安定性が高いことが期待できる。
【0058】このようにして得られた該化合物は、活性
型ビタミンDの代替化合物として、抗骨粗しょう症剤、
抗腫瘍剤等の医薬品に有用である。
【0059】
【実施例】次に、本発明の目的化合物〔1〕の製造に関
し実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発
明はこの実施例に限定されないことは言うまでもないこ
とである。
【0060】実施例1:22−N−2−ヒドロキシ−1
α−メチルイソブチル 1α、3β−ジヒドロキシ−2
3−ノル−5,7−ジエン−コレスタナミドの製造 (その1)1−ヒドロキシデヒドロエピアンドロステロ
ン5.0g(16.4mmol )、t−ブチルジメチル
シリルクロライド2.81g(TBSClと略記する。
アルドリッチ社製、18.0mmol , 1.1eq)、
イミダゾール(2.46g,36.1mmol ,.2.
2eq)をDMF50mlに溶解し、アルゴン中、室温で
30分撹拌した。
【0061】この反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出
した。次いで得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し、芒硝で乾燥した後、溶媒を留去し、得られた残渣
をカラムクロマトグラフィ−(シリカゲル、C−30
0,150g,, 酢酸エチル/ベンゼン=1〜4%)で
精製して,無色針状結晶のモノシリル体(11)6.1
2gを得た。 融点214−215℃(テトラヒドロフラン−メタノー
ル) [α]D+0.5(c1.0,クロロホルム)
【0062】1H−NMR(CDCl3):δ0.01
(6H,s),0.82(3H,s),0.83(9
H,s),0.99(3H,s),3.76(1H,d
d,J=1.5and3.4),3.84(1H,t
t,J=5.5and10.8),5.53(1H,
d,J=5.5),MSm/z418(M+ ),400
(M−H 2 0),361(M−tBu),343(M−
tBu−H2 O) IR(CHCl3)3640,1732cm-1
【0063】(その2)上記(その1)で得られたモノ
シリル体(11)(6.12g,14.6mmol )を
蒸留ジクロロメタン100mlに溶解し、そこへ2,6−
ルチジン9.18ml(2,6−Lutidine、アル
ドリッチ社製, 78.8mmol , 5.4eq)、次い
でt−ブチルジメチルシリルトリフレート10.3ml
(TBSOTfと略記する。アルドリッチ社製、43.
8mmol ,3.0eq)を加えて、アルゴン中、室温
で30分撹拌した。
【0064】撹拌後、1N−HCl (60ml)を反応液
に注いで、更に15分撹拌した。次いで、反応液に水を
加えてジクロロメタンで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄後、芒硝で乾燥して溶媒を留去した。得られた残渣
をテトラハイドロフラン−メタノール混液(1:10,
77ml)で再結晶して無色針状結晶を得た。
【0065】また、濾液はカラムクロマトグラフィ−
(シリカゲル、C−300,50g,酢酸エチル−ヘキ
サン=1:80)で精製して無色針状結晶を得た。この
結晶と先の結晶とを合わせて、7.58gのジシリル体
(10)を(収率;98%)得た。 融点155−156(テトラヒドロフラン−メタノー
ル) [α]D+53.5(c1.0, クロロホルム)
【0066】1H−NMR(CDCl3):δ0.01
(3H,s),0.04(3H,s),0.05(3
H,s),0.07(3H,s),0.87(9H,
s),0.88(9H,s),0.89(3H,s)
0.99(3H,s),3.78(1H,dd,J=
1.5and3.4),3.99(1H,tt,J=
5.5and10.8),5.48(1H,d,J=
5.8) MSm/z532(M+ ),517(M−Me),47
5(M−tBu) IR(CHCl3)1723cm-1
【0067】(その3)上記(その2)で得られたジシ
リル体(10)(6.0g,11.3mmol )と、臭
化エチルトリフェニルホスホニウム(EtPPh3 Br
と略記する、アルドリッチ社製.12.5g,33.8
mmol ,3.0eq)、t−ブトキサイド(t−Bu
OKと略記する。3.42g,30.4mmol ,2.
7eq)をテトラヒドロフラン90ml(THFと略記す
る)で溶解し,アルゴン中、4時間加熱還流した。
【0068】この反応液を冷却した後、反応液の析出物
を濾過して溶媒を留去した。得られた残渣をn−ヘキサ
ンで溶解し,残留物は濾過して取り除いた。濾液を溶媒
留去してカラムクロマトグラフイ−(シリカゲル、C−
300,120g,酢酸エチル−ヘキサン=1:90)
で精製して白色結晶のエチレン体(9)6.12gを得
た。 [α]D+19.0(c1.0, クロロホルム)
【0069】1H−NMR(CDCl3):δ0.03
(3H,s),0.04(3H,s),0.05(3
H,s),0.07(3H,s),0.88(18H,
s),0.98(3H,s),1.66(3H,d,J
=7.3),3.78(1H,dd,J=1.5and
3.6),3.99(1H,tt,J=5.2and1
0.8),5.14(1H,tq,J=2.5and
7.0),5.46(1H,d,J=5.5) MSm/z544(M+ ),529(M−Me),48
7(M−tBu), IR(CHCl3)1470,1255,1078cm-1
【0070】(その4)上記(その3)で得られたエチ
レン体(9)6.12g(11.25mmol )と、パ
ラホルムアルデヒド(アルドリッチ社製、2.12g,
56.3mmol ,5.0eq)とを蒸留塩化メチレン
(612ml)で溶解し、そこへ三フッ化ホウ素ジエチル
エーテル錯体(BF3 ・Et2 Oと略記する、アルドリ
ッチ社製、0.12ml,1.1mmol ,0.1eq)
を加えてアルゴン中室温5分間撹拌した。
【0071】反応液を飽和食塩水に注いで、有機層を分
取し、その有機層を芒硝で乾燥した後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、C−300,120g,酢酸エチル−ヘキサン=
1:20)で精製して白色針状結晶のアルコール体
(8)5.54g(収率89%)を得た。 融点174.5−175.5℃ [α]D+5.3(c1.0,クロロホルム)
【0072】1H−NMR(CDCl3):δ0.01
(3H,s),0.02(3H,s),0.03(3
H,s),0.05(3H,s),0.80(3H,
s),0.85(9H,s),0.86(9H,s),
0.98(3H,s),1.01(3H,d,J=7.
0),3.43(1H,dt,J=10.3and5.
8),3.54(1H,ddd,J=10.3,5.8
and5.1),3.75(1H,dd,J=3.6a
nd1.5),3.96(1H,tt,J=10.3a
nd5.2),5.42(1H,dd,J=1.5an
d1.2),5.45(1H,d,J=5.5) MSm/z574(M+ ),517(M−tBu),
4.99(M−tBu−H2 O) IR(CHCl3)3620cm-1
【0073】(その5)上記(その4)で得られたアル
コール体(8)5.50g(9.6mmol )と、5%
白金−活性炭素(5%Pt−Cと略記する、アルドリッ
チ社製、2.75g)とをエタノール(550ml)に溶
解し、水素ガス中で一晩撹拌した。反応液をセライトで
濾過して、溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル、C−300、100g、
酢酸エチル−ヘキサン=1:15)で精製して、白色針
状結晶のモノエン−アルコール体(7)5.22g(収
率95%)を得た。 融点179.5−180.5℃(ジエチルエーテル−メ
タノール) [α]D+5.2(c0.46,クロロホルム)
【0074】1H−NMR(CDCl3):δ0.02
(3H,s),0.04(3H,s),0.05(3
H,s),0.07(3H,s),0.70(3H,
s),0.87(18H,s),0.96(3H,
s),1.05(3H,d,J=6.5),3.38
(1H,dt,J=10.4and 6.4),3.6
3(1H,ddd,J=10.4,5.5and2.
1),3.77(1H,dd,J=3.6and1.
5),3.99(1H,tt,J=11.2and5.
3),5.45(1H,d,J=5.8) MSm/z576(M+ ),561(M−Me),55
8(M−H2 O),543(M−Me−H2 O),51
9(M−tBu),501(M−tBu−H2O) IR(CHCl3)3630cm-1
【0075】(その6)オキサリルクロリド(アルドリ
ッチ社製、0.32ml, 7.0eq,3.57mmol
)とDMSO(0.52ml, 7.14mmol , 1
4.0eq)とを、−73℃、アルゴン中で、無水塩化
メチレン(6ml)に加え、30分間撹拌した。その後、
その溶液にモノエン−アルコール体(7)(300mg,
0.51mmol )の無水塩化メチレン(6ml)溶液を
加え、30分間撹拌した。
【0076】そして、トリエチルアミン(0.91ml,
6.34mmol ,12.5eq)を加えた後、室温下
15分撹拌した。その反応溶液に飽和硫酸銅を加え、塩
化メチレンで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。その残渣
をアセトン(30ml)に溶解し、遮光下、過マンガン酸
カリウム(和光純薬社製)を15分毎に加え、溶液の色
が退色しなくなるまで加えた。
【0077】そして、飽和ハイドロサルファイトナトリ
ウム(和光純薬社製)を加え、15分撹拌後、セライト
で濾過して、溶媒留去した。得られた残渣に水と酢酸エ
チルとを加えて抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。そ
の残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、C−
300、40g,酢酸エチル−ヘキサン=1:20)で
目的物である白色針状結晶のカルボン酸体(6)180
mg(収率60%)を得た。 融点246.5−248.0℃(メタノール) [α]D+1.3(c0.55,クロロホルム)
【0078】1H−NMR(CDCl3):δ0.03
(3H,s),0.04(3H,s),0.05(3
H,s),0.07(3H,s),0.70(3H,
s),0.88(3H,s),0.89(9H,s),
0.88(9H,s),0.96(3H,s),1.2
4(3H,d,J=7.0),2.43(1H,dq,
J=10.7and7.0),3.76(1H,d,J
=1.6),3.99(1H,tt,J=10.5an
d5.9),5.45(1H,d,J=5.9) MSm/z574(M+ ),559(M−Me),51
7(M−tBu) IR(CHCl3)1715cm-1
【0079】(その7−1)予め、以下の方法により、
側鎖アミンシントンであるN−2−ヒドロキシ−1α−
メチルイソブチルアミン塩酸塩を調製した。 (i)D−アラニン(国産化学社製、3.56g、40
mmol)をジオキサン−水(1:1)100mlで溶解
し、そこへ炭酸ナトリウム(7.68g、96mmol
、2.4eq)及び2−t−ブトキシカルボニルオキ
シイミノ−2−フェニルアセトニトリル(BocONと
略記する、国産化学社製、11.84g,48mmo
l、 1.2eq)を加え、室温で一晩撹拌した。
【0080】反応溶媒を留去し、残渣をクエン酸で中和
して酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で
順次洗浄し、芒硝で乾燥して溶媒を留去した。得られた
残渣をエーテル100mlに溶解し、撹拌しながらジアゾ
メタンを少量ずつ加えて、反応溶液の色が黄色を持続し
て呈するまで添加した。その反応液を芒硝で乾燥し、溶
媒を留去した。
【0081】更に、その残渣をTHF10mlに溶解し
た。また別に3.0Mメチルマグネシウムブロマイド/
エーテル溶液(MeMgBr/Et2 Oと略記する、ア
ルドリッチ社製、55ml、164mmol 、4.1e
q)をTHF50mlに溶解せしめ、この溶液を前記残渣
を含むTHF溶液にアルゴン中、0℃で20分かけて添
加し、室温で2時間撹拌した。
【0082】反応液に少量の飽和食塩水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を芒硝で乾燥し、セライトで濾
過した後、濾液溶媒を留去し、得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル、C−300,100
g,アセトン−クロロホルム=1:25)で精製し、無
色油状のBoc−N−2−ヒドロキシ−1α−メチルイ
ソブチルアミン(7.52g、収率93%)を得た。 [α]D+1.1(c0.93,クロロホルム)
【0083】1H−NMR(CDCl3):δ1.13
(3H,d,J=7.0),1.18(3H,s),
1.23(3H,s),1.45(9H,s),2.1
6(1H,brs),3.57−3.64(1H,br
s),4.68(1H,brs) MSm/z203(M+ ),144,130
【0084】(ii)Boc−N−2−ヒドロキシ−1α
−メチルイソブチルアミン(1.05g、5.2mmo
l)をクロロホルム10mlに溶解し、トリフルオロ酢酸
4mlをゆっくり加え、室温で10分間撹拌した。反応液
の溶媒を留去して、残渣をメタノール1mlに溶解し、濃
塩酸1mlを加えて室温で約1分間撹拌後、溶媒を留去し
た。
【0085】得られた残渣をエーテル−エタノールの混
液で再結晶して目的とする無色針状結晶のN−2−ヒド
ロキシ−1α−メチルイソブチルアミン塩酸塩(0.6
4g、収率89%、側鎖アミンシントンともいう)を得
た。 融点136.5−137.5℃ [α]D−8.0(c0.89,クロロホルム)
【0086】1H−NMR(CDCl3):δ1.19
(3H,s),1.26(3H,d,J=7.0),
1.28(3H,s),3.16(1H,q,J=7.
0)
【0087】(その7−2)カルボン酸体(6)(48
7.4mg,0.83mmol )を無水塩化メチレン(2
0ml)に溶解し、ジメチルアミノピリジン(DMAPと
略記する、アルドリッチ社製、152mg,1.13mm
ol,1.5eq)とジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCCと略記する、アルドリッチ社製、257mg、
1.13mmol ,1.5eq)とを加え、アルゴン
中、1時間半撹拌した。
【0088】その後、その溶液に1,8−ジアザビシク
ロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(DBUと略記す
る、アルドリッチ社製、0.62ml、4.15mmol
、5.0eq)と、側鎖アミンシントンであるN−2
−ヒドロキシ−1α−メチルイソブチルアミン塩酸塩
(584mg、4.15mmol 、5.0eq)とを加
え、アルゴン中室温2時間撹拌し反応せしめた。
【0089】反応終了後、この反応溶液に水を加えて塩
化メチレンで抽出し飽和食塩水洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、C−300、15
g,酢酸エチル−ヘキサン=1:20〜1:10〜1:
5)で精製し、目的物である無晶形のアミド体(5)1
40mg(25%)と副産物のウレア体164mg(収率3
1%)を得た。 [α]D+2.6(c0.52,クロロホルム)
【0090】1H−NMR(CDCl3):δ0.02
(3H,s),0.03(3H,s),0.04(3
H,s),0.06(3H,s),0.70(3H,
s),0.87(9H,s),0.88(9H,s),
0.95(3H,s),1.13(3H,d,J=6.
7),1.19(3H,d,J=6.7),1.20
(3H,s),1.22(3H,s),3.76(1
H,d,J=1.6),3.88(1H,dq,J=
6.7and4.7),3.98(1H,tt,J=1
0.5and5.2),5.44(1H,d,J=5.
6),5.59(1H,d,J=6.7) MSm/z675(M+ ),657(M−H2 O),6
42(M−H2 O−Me),618(M−tBu) IR(CHCl3)1651cm-1
【0091】(その8)前記(その7)で得られたアミ
ド体(5)(120mg,0.18mmol )と、N−ブ
ロモスクシミイミド(NBSと略記する、アルドリッチ
社製、60.2mg, 0.342mmol ,1.9e
q)、炭酸水素ナトリウム(和光純薬社製、101.6
mg,1.22mmol ,1.9eq)および2−(4−
ビフェニル)−5−フェニルオキサゾール(BPOと略
記する、アルドリッチ社製、触媒量)とをヘキサン(1
5ml)に加え、アルゴン中加熱還流で1時間反応させ
た。
【0092】冷却後、反応液を濾過し、溶媒を留去して
得た残渣をTHF(6ml)に溶解しアルゴン中、O℃で
トリエチルアミン(0.25ml, 1.8mmol ,10
eq)、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(n−B
u4 NBrと略記する、和光純薬社製、5.73mg,
0.018mmol ,10.1eq)を加え、15分撹
拌後、反応液に1Mフッ化テトラ−n−ブチルアンモニ
ウム/THF溶液(n−Bu4 NF/THFと略記す
る、アルドリッチ社製、1.25ml, 1.25mmol
,7eq)を加え、アルゴン中0℃で4時間撹拌し反
応せしめた。
【0093】反応終了後、溶媒を留去し、その残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(5g,酢酸エチル−ヘキサン
=1:2.5)で精製して、5,7−ジエン体の粗精製
物を得た。この5,7−ジエン体の粗精製物を酢エチ
(6ml)に溶解し、室温下、4−フェニル−1,2,4
−トリアゾール−3,5−ジオン(PTADと略記す
る、アルドリッチ社製)を上記の溶液の色が赤色を持続
して呈するまで添加し、さらに30分間撹拌した。
【0094】その後溶媒を留去し、残渣をカラムクロマ
トグラフィー(1g,酢酸エチル−ヘキサン=1:3〜
1:1)で精製し、無晶形のトリアゾール体(4)1
7.1mg(収率12%)を得た。 [α]D−14.0(c0.62,クロロホルム) UVλmax(クロロホルム)262,240nm
【0095】1H−NMR(CDCl3):δ0.07
(3H,s),0.08(3H,s),0.10(3
H,s),0.12(3H,s),0.82(3H,
s),0.88(6H,s),0.89(6H,s),
0.92(3H,s),1.13(3H,d,J=6.
7),1.19(3H,s),1.22(3H,s),
1.23(3H,d,J=6.0),3.25(1H,
dd,J=14.5and5.1),3.84(1H,
d,J=2.4),3.90(1H,dq,J=8.5
and6.0),4.77(1H,tt,J=9.7a
nd4.8),5.62(1H,d,J=8.5),
6.23(1H,d,J=7.3),6.36(1H,
d,J=7.3),7.2−7.5(5H,m) IR(CHCl3)1740,1689,1649cm-1
【0096】(その9)前記(その8)で得られたトリ
アゾール体(4)15mg(0.02mmol )を無水
THF(2ml)で溶解し、1Mn−Bu4 NF/THF
(0.36ml, 0.36mmol ,18eq)を加え、
アルゴン中、75℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄後、芒硝で乾燥して、溶媒を留去した。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、C−3
00、1g,メタノール−クロロホルム=2.5〜4
%)で精製し、無晶形の脱シリル−トリアゾール体
(3)8.5mg(収率70%)を得た。 [α]D−28.8(c0.44,クロロホルム)
【0097】1H−NMR(CDCl3):δ0.77
(3H,s),0.87(3H,s),1.05(3
H,d,J=7.0),1.12(3H,s),1.1
4(3H,d,J=6.5),1.15(3H,s),
2.63(2H,dt,J=13.0and6.5),
3.12(1H,dd,J=14.5and5.2),
3.79(1H,d,J=2.6),3.83(1H,
dq,J=8.8and6.5),4.85(1H,t
t,J=11.0and5.2),5.53(1H,
d,J=8.8),6.20(1H,d,J=8.
2),6.33(1H,d,J=8.2),6.33
(1H,d,J=8.2),7.2−7.5(5H,
m) IR(CHCl3)3433,1747,1684,16
55cm-1
【0098】(その10)前記(その9)で得られた脱
シリル−トリアゾール体(3)8.0mg(0.013m
mol )と炭酸カリウム(21.4mg, 0.156mm
ol, 12eq)とをDMSO(1.0ml)に加えて懸
濁液とし、アルゴン中、110℃で18時間撹拌し反応
させた。
【0099】冷却後、反応液に水を加え酢酸エチルで抽
出した。この有機層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥
後、溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、C−300、1g,メタノール
−クロロホルム=4%)で精製して、目的物である白色
結晶の22−N−2−ヒドロキシ−1α−メチルイソブ
チル 1α、3β−ジヒドロキシ−23−ノル−5,7
−ジエン−コレスタナミド(2)4.2mg(収率73
%)を得た。 [α]D−8.5(c0.17,クロロホルム) UVλmax(エタノール)295,283,273,
264nm
【0100】1H−NMR(CDCl3):δ0.64
(3H,s),1.14(3H,d,J=7.0),
1.20(3H,s),1.22(3H,d,J=6.
9),1.23(3H,s),3.77(1H,b
r),3.89(1H,dq,J=8.4and6.
9),4.07(1H,m),5.39(1H,dt,
J=5.5and2.0),5.62(1H,d,J=
8.4),5.73(1H,dd,J=5.5and
2.7) IR(CHCl3)3441,1651cm-1
【0101】実施例2: 22−N−2−ヒドロキシ−
1α−メチルイソブチル 1α、3β−ジヒドロキシ−
23−ノル−9,10−セコ−5,7,10(19)ト
リエン−コレスタナミド(1α、25−ジヒドロキシビ
タミンD誘導体)の製造 実施例1の(その10)で得られた22−N−2−ヒド
ロキシ−1α−メチルイソブチル1α、3β−ジヒドロ
キシ−23−ノル−5,7−ジエン−コレスタナミド
(2)3.0mg(0.067mmol )をTHF−ジエ
チルエーテル(100ml,1:10)に溶解し、0℃で
40分間アルゴンガスを通じた後、バイコールフィルタ
ーを付した高圧水銀ランプ(リコー科学社製、200
W)を用いて6分間光照射した。
【0102】プレビタミンD体を単離することなく、反
応液を25℃以下で留去し、残査をエタノールに溶解
し、アルゴン中加熱還流を1時間行った。冷却後、溶媒
を留去し、HPLC(Lichrosorb Si−6
0,10×250mm,イソプロパノール−ジクロロメタ
ン=13%)で精製して目的とする1α、25−ジヒド
ロキシビタミンD誘導体である白色結晶の22−N−2
−ヒドロキシ−1α−メチルイソブチル1α、3β−ジ
ヒドロキシ−23−ノル−9,10−セコ−5,7,1
0(19)トリエン−コレスタナミド(本化合物1)
0.3mg(収率10%)を得た。 [α]D+1.5(c0.0023,エタノール)
【0103】1H−NMR(CDCl3):δ0.56
(3H,s),1.14(3H,d,J=7.0),
1.20(3H,s),1.21(3H,d,J=6.
3),1.23(3H,s),3.89(1H,dq,
J=8.2and6.3),4.23(1H,m),
4.43(1H,m),4.99(1H,s),5.3
2(1H,t,J=1.8),5.59(1H,d,J
=8.2),6.02(1H,d,J=11.3),
6.38(1H,d,11.3)
【図面の簡単な説明】
【図1】本化合物〔1〕の製造法を示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾島 克二 東京都八王子市千人町4−4−25 (72)発明者 田那辺 幸 静岡県田方郡函南町間宮774

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔1〕 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子または水酸基の保
    護基を示す。)で表される1α、25−ジヒドロキシビ
    タミンD誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式〔2〕 【化2】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子または水酸基の保
    護基を示す。)で表されるコレスタナミド誘導体を光照
    射と熱的異性化により反応せしめることを特徴とする一
    般式〔1〕 【化3】 (式中、R1 およびR2 は前記と同様の意味を有す
    る。)で表される1α、25−ジヒドロキシビタミンD
    誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式〔2〕 【化4】 (式中、R1 およびR2 は、水素原子または水酸基の保
    護基を示す。)で表されるコレスタナミド誘導体。
JP4004124A 1992-01-13 1992-01-13 新規な1α、25−ジヒドロキシビタミンD誘導体、およびその製造法 Withdrawn JPH06107625A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995016672A1 (en) * 1993-12-13 1995-06-22 Holmes, Michael, John Vitamin d amine and amide derivatives
WO1999031055A1 (en) * 1997-12-16 1999-06-24 F. Hoffmann-La Roche Ag Novel vitamin d3 amide derivatives
KR100352148B1 (ko) * 1999-11-26 2002-09-12 주식회사 유니젠 베타-시토스테롤을 포함하는 혈관형성 촉진 및 관절염예방 및 치료용 조성물

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