JPH06107786A - ポリアミド樹脂及びその製造方法 - Google Patents
ポリアミド樹脂及びその製造方法Info
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- JPH06107786A JPH06107786A JP4263519A JP26351992A JPH06107786A JP H06107786 A JPH06107786 A JP H06107786A JP 4263519 A JP4263519 A JP 4263519A JP 26351992 A JP26351992 A JP 26351992A JP H06107786 A JPH06107786 A JP H06107786A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた耐熱性を有し、かつ溶融成形可能な脂
肪族、芳香族ポリアミド樹脂及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 式(I)、式(II)の構造単位からなり、分
子末端が芳香族基で封止された溶融成形可能ポリアミド
樹脂。 【化1】 【化2】
肪族、芳香族ポリアミド樹脂及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 式(I)、式(II)の構造単位からなり、分
子末端が芳香族基で封止された溶融成形可能ポリアミド
樹脂。 【化1】 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリアミド樹脂
およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、優れた
耐熱性を有し、かつ溶融成形可能な脂肪族、芳香族ポリ
アミド共重合体およびその製造方法に関する。
およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、優れた
耐熱性を有し、かつ溶融成形可能な脂肪族、芳香族ポリ
アミド共重合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】全芳香族ポリアミド(アラミド)は、一
般に高融点を持つ結晶性高分子であり、その優れた耐熱
性、強度から繊維等に適した素材として多用されてい
る。しかしながら、これら全芳香族ポリアミドは、融点
がその分解開始温度よりも高く、実質的に溶融成形が不
可能であり、溶液成形によらざるを得ない等、成形条件
の制約を受けていた。これらの問題点を解決する方法と
して、モノマー成分の一方に脂肪族鎖を導入し溶融流動
性を付与する試みがなされてきた。例えば、特開昭59
−53536号公報には、テレフタル酸を主成分とする
芳香族ジカルボン酸と直鎖脂肪族アルキレンジアミンか
らなる成形用ポリアミドが、また、特開昭59−161
428号公報には、テレフタル酸、イソフタル酸および
C6ジアミンからの結晶性コポリアミドが、特開昭57
−200420号公報にはアジピン酸を主成分とする脂
肪族ジカルボン酸とメタキシリレンジアミンを主成分と
するポリアミドの製造方法が、また、特開昭59−15
5426号公報には芳香族ジカルボン酸、アジピン酸と
ヘキサメチレンジアミン成分からなる結晶性ポリアミド
が提案されている。しかしながら、これらポリアミドを
形成するジアミン成分、もしくはカルボン酸またはカル
ボン酸誘導体のモノマー成分の一方に脂肪族鎖を多量に
導入する方法では、溶融流動性は付与されるものの熱安
定性、耐熱性等が低下してしまう問題点があった。
般に高融点を持つ結晶性高分子であり、その優れた耐熱
性、強度から繊維等に適した素材として多用されてい
る。しかしながら、これら全芳香族ポリアミドは、融点
がその分解開始温度よりも高く、実質的に溶融成形が不
可能であり、溶液成形によらざるを得ない等、成形条件
の制約を受けていた。これらの問題点を解決する方法と
して、モノマー成分の一方に脂肪族鎖を導入し溶融流動
性を付与する試みがなされてきた。例えば、特開昭59
−53536号公報には、テレフタル酸を主成分とする
芳香族ジカルボン酸と直鎖脂肪族アルキレンジアミンか
らなる成形用ポリアミドが、また、特開昭59−161
428号公報には、テレフタル酸、イソフタル酸および
C6ジアミンからの結晶性コポリアミドが、特開昭57
−200420号公報にはアジピン酸を主成分とする脂
肪族ジカルボン酸とメタキシリレンジアミンを主成分と
するポリアミドの製造方法が、また、特開昭59−15
5426号公報には芳香族ジカルボン酸、アジピン酸と
ヘキサメチレンジアミン成分からなる結晶性ポリアミド
が提案されている。しかしながら、これらポリアミドを
形成するジアミン成分、もしくはカルボン酸またはカル
ボン酸誘導体のモノマー成分の一方に脂肪族鎖を多量に
導入する方法では、溶融流動性は付与されるものの熱安
定性、耐熱性等が低下してしまう問題点があった。
【0003】一方、イソシアネートとカルボン酸を利用
したポリアミドの合成に関しては通常の方法では、高分
子量のポリマーを得ることは困難であったが、特開昭5
7−151615号公報で既に提案しているようなジカ
ルボン酸のモノアルカリ金属塩等を使用することによっ
て高分子量のポリマーを得ることが可能となった。しか
しながら、ここで合成されているアジピン酸と芳香族ジ
アソシアネート等のポリマーも主鎖に脂肪族基を多量に
含んでいるため、耐熱性の面で満足のいくものではなか
った。
したポリアミドの合成に関しては通常の方法では、高分
子量のポリマーを得ることは困難であったが、特開昭5
7−151615号公報で既に提案しているようなジカ
ルボン酸のモノアルカリ金属塩等を使用することによっ
て高分子量のポリマーを得ることが可能となった。しか
しながら、ここで合成されているアジピン酸と芳香族ジ
アソシアネート等のポリマーも主鎖に脂肪族基を多量に
含んでいるため、耐熱性の面で満足のいくものではなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の諸欠点の少なくとも一部を解決できるポリアミド樹
脂、例えば、優れた耐熱性を有し、溶融成形可能なポリ
アミド樹脂を提供し、且つそのような樹脂の製造法を提
供することを目的とするものである。
の諸欠点の少なくとも一部を解決できるポリアミド樹
脂、例えば、優れた耐熱性を有し、溶融成形可能なポリ
アミド樹脂を提供し、且つそのような樹脂の製造法を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、研究の結
果、ポリマー分子末端を特定の末端封止基で封止するこ
とにより本発明の課題を解決し得るポリアミド樹脂が得
られることに成功し、本発明を完成するに至ったのであ
る。本発明によれば、このようなポリアミド樹脂は、芳
香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸に芳香族ジイソ
シアネートと末端封止剤を用いて、触媒としてアルカリ
金属化合物の存在下、非プロトン系極性溶媒中で反応さ
せることにより得ることができる。
果、ポリマー分子末端を特定の末端封止基で封止するこ
とにより本発明の課題を解決し得るポリアミド樹脂が得
られることに成功し、本発明を完成するに至ったのであ
る。本発明によれば、このようなポリアミド樹脂は、芳
香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸に芳香族ジイソ
シアネートと末端封止剤を用いて、触媒としてアルカリ
金属化合物の存在下、非プロトン系極性溶媒中で反応さ
せることにより得ることができる。
【0006】本発明の第1の発明は、次式(I)
【化10】 で表される構造単位を有する基65〜85モル%と、次
式(II)
式(II)
【化11】 で表される構造単位を有する基35〜15モル%からな
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂であり、
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂であり、
【0007】本発明の第2の発明は、次式(I)
【化12】 で表される構造単位を有する基65〜85モル%と、次
式(II)
式(II)
【化13】 で表される構造単位を有する基35〜15モル%からな
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂を製造するにあたり、次式(III) HOOC−Ar1 −COOH (III) (式中Ar1 は2価の芳香族基を表わす。)で表わされ
る芳香族ジカルボン酸0.65〜0.85モルと、次式
(IV) HOOC−R−COOH (IV) (式中Rは炭素数4〜12の脂肪族基を表す。)で表さ
れる脂肪族ジカルボン酸0.35〜0.15モルと、次
式(V) OCN−Ar2 −NCO (V) (式中Ar2 は2価の芳香族基を表す。)で表わされる
芳香族ジイソシアネート1モルと、式(III) 、(IV)の
芳香族、脂肪族からなるジカルボン酸の合計1モルに対
し0.1モル以下の非置換芳香族モノカルボン酸、及
び、イソシアネート、カルボン酸と反応性のない置換基
を有する芳香族モノカルボン酸からなる群から選ばれた
少なくとも一種の末端封止剤を、触媒としてアルカリ金
属化合物の存在下、非プロトン系極性溶媒中140℃以
上で反応させることを特徴とするポリアミド樹脂の製造
方法である。
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂を製造するにあたり、次式(III) HOOC−Ar1 −COOH (III) (式中Ar1 は2価の芳香族基を表わす。)で表わされ
る芳香族ジカルボン酸0.65〜0.85モルと、次式
(IV) HOOC−R−COOH (IV) (式中Rは炭素数4〜12の脂肪族基を表す。)で表さ
れる脂肪族ジカルボン酸0.35〜0.15モルと、次
式(V) OCN−Ar2 −NCO (V) (式中Ar2 は2価の芳香族基を表す。)で表わされる
芳香族ジイソシアネート1モルと、式(III) 、(IV)の
芳香族、脂肪族からなるジカルボン酸の合計1モルに対
し0.1モル以下の非置換芳香族モノカルボン酸、及
び、イソシアネート、カルボン酸と反応性のない置換基
を有する芳香族モノカルボン酸からなる群から選ばれた
少なくとも一種の末端封止剤を、触媒としてアルカリ金
属化合物の存在下、非プロトン系極性溶媒中140℃以
上で反応させることを特徴とするポリアミド樹脂の製造
方法である。
【0008】本発明において、置換分Ar1 は2価の芳
香族基である。この芳香族基としては、例えば、ベンゼ
ン、ナフタレン、ジフェニル、ジフェニルスルホン、ジ
フェニルエーテル、ベンゾフェノン、ペリレン、ジフェ
ニルアルカンなどから誘導される2官能芳香族基を挙げ
ることができる。Ar1 は、
香族基である。この芳香族基としては、例えば、ベンゼ
ン、ナフタレン、ジフェニル、ジフェニルスルホン、ジ
フェニルエーテル、ベンゾフェノン、ペリレン、ジフェ
ニルアルカンなどから誘導される2官能芳香族基を挙げ
ることができる。Ar1 は、
【化14】 の2官能性芳香族基であってもよい。
【0009】更に置換分Ar2 は2価の芳香族基であ
り、例えば、フェニレン、置換フェニレン(アルキル置
換フェニレン、アルコキシ置換フェニレン、ハロ置換フ
ェニレンなど)、更に非置換又は置換ジフェニルアルカ
ン、トリフェニルアルカン、ジフェニルスルフィド、ジ
フェニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノ
ン、ビフェニル、ナフタレン、アントラキノン、アント
ラセン、アゾベンゼンなどから誘導される二価の芳香族
基を挙げることができる。Ar2 は次のような二価の基
であってもよい。
り、例えば、フェニレン、置換フェニレン(アルキル置
換フェニレン、アルコキシ置換フェニレン、ハロ置換フ
ェニレンなど)、更に非置換又は置換ジフェニルアルカ
ン、トリフェニルアルカン、ジフェニルスルフィド、ジ
フェニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノ
ン、ビフェニル、ナフタレン、アントラキノン、アント
ラセン、アゾベンゼンなどから誘導される二価の芳香族
基を挙げることができる。Ar2 は次のような二価の基
であってもよい。
【化15】
【0010】また置換分Rは炭素数4〜12の2価の脂
肪族基である。この炭素数4〜12の2価の基として
は、例えば、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘ
キサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン
基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ヘンデカメチレ
ン基、ドデカメチレン基等のポリメチレン基などを挙げ
ることができる。好ましくは、Rは、次のような二価の
基がよい。
肪族基である。この炭素数4〜12の2価の基として
は、例えば、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘ
キサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン
基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ヘンデカメチレ
ン基、ドデカメチレン基等のポリメチレン基などを挙げ
ることができる。好ましくは、Rは、次のような二価の
基がよい。
【化16】
【0011】前記一般式(III) で表わされる芳香族ジカ
ルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレン−1,4 −ジカルボン酸、ナフタレン−1,
5 −ジカルボン酸、ナフタレン−2,6 −ジカルボン酸、
ジフェニル−4,4'−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン
−4,4'−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4'−ジ
カルボン酸、ベンゾフェノン−4,4'−ジカルボン酸、ペ
リレン−1,9 −ジカルボン酸、ペリレン−2,9 −ジカル
ボン酸、4,4'−ジカルボキシジフェニルメタン、2-(4,
4'−ジカルボキシフェニル)プロパン等が挙げられる。
ルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレン−1,4 −ジカルボン酸、ナフタレン−1,
5 −ジカルボン酸、ナフタレン−2,6 −ジカルボン酸、
ジフェニル−4,4'−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン
−4,4'−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4'−ジ
カルボン酸、ベンゾフェノン−4,4'−ジカルボン酸、ペ
リレン−1,9 −ジカルボン酸、ペリレン−2,9 −ジカル
ボン酸、4,4'−ジカルボキシジフェニルメタン、2-(4,
4'−ジカルボキシフェニル)プロパン等が挙げられる。
【0012】前記一般式(IV)で表わされる脂肪族ジカ
ルボン酸としては、例えば、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9-ノナンジ
カルボン酸、ドデカン二酸が挙げられ、特にアゼライン
酸、セバシン酸が工業的に入手が容易で安価であること
から好ましい。
ルボン酸としては、例えば、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9-ノナンジ
カルボン酸、ドデカン二酸が挙げられ、特にアゼライン
酸、セバシン酸が工業的に入手が容易で安価であること
から好ましい。
【0013】前記一般式(V)で表わされる芳香族ジイ
ソシアネートとしては、例えば、フェニレン− 1,3−ジ
イソシアネート、フェニレン− 1,4−ジイソシアネー
ト、トリレン− 2,6−ジイソシアネート、トリレン−2,
4 −ジイソシアネート、1−メトキシベンゼン− 2,4−
ジイソシアネート、1−クロロフェニレンジイソシアネ
ート、テトラクロロフェニレンジイソシアネート、メタ
キシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネー
ト、ジフェニルスルフィド−4,4'−ジイソシアネート、
ジフェニルスルホン−4,4'−ジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテル−4,4'−ジイソシアネート、ジフェニルエ
ーテル−3,4'−ジイソシアネート、ジフェニルケトン−
4,4'−ジイソシアネート、ナフタレン−2,6 −ジイソシ
アネート、ナフタレン−1,4 −ジイソシアネート、ナフ
タレン−1,5 −ジイソシアネート、2,4'−ビフェニルジ
イソシアネート、4,4'−ビフェニルジイソシアネート、
3,3'−メトキシ−4,4'−ビフェニルジイソシアネート、
アントラキノン− 2,6−ジイソシアネート、トリフェニ
ルメタン−4,4'−ジイソシアネート、アゾベンゼン−4,
4'−ジイソシアネート等が挙げられ、特にトリレン−
2,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジ
イソシアネートおよびナフタレン−1,5 −ジイソシアネ
ートが工業的に入手が容易で安価であることから好まし
い。
ソシアネートとしては、例えば、フェニレン− 1,3−ジ
イソシアネート、フェニレン− 1,4−ジイソシアネー
ト、トリレン− 2,6−ジイソシアネート、トリレン−2,
4 −ジイソシアネート、1−メトキシベンゼン− 2,4−
ジイソシアネート、1−クロロフェニレンジイソシアネ
ート、テトラクロロフェニレンジイソシアネート、メタ
キシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネー
ト、ジフェニルスルフィド−4,4'−ジイソシアネート、
ジフェニルスルホン−4,4'−ジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテル−4,4'−ジイソシアネート、ジフェニルエ
ーテル−3,4'−ジイソシアネート、ジフェニルケトン−
4,4'−ジイソシアネート、ナフタレン−2,6 −ジイソシ
アネート、ナフタレン−1,4 −ジイソシアネート、ナフ
タレン−1,5 −ジイソシアネート、2,4'−ビフェニルジ
イソシアネート、4,4'−ビフェニルジイソシアネート、
3,3'−メトキシ−4,4'−ビフェニルジイソシアネート、
アントラキノン− 2,6−ジイソシアネート、トリフェニ
ルメタン−4,4'−ジイソシアネート、アゾベンゼン−4,
4'−ジイソシアネート等が挙げられ、特にトリレン−
2,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジ
イソシアネートおよびナフタレン−1,5 −ジイソシアネ
ートが工業的に入手が容易で安価であることから好まし
い。
【0014】本発明で用いられるポリマーの分子末端封
止基は、非置換芳香族環基、またはイソシアネート、カ
ルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族環基
である。この芳香族環は、単環式芳香族基、縮合多環式
芳香族基、芳香族基が直接または架橋員により相互に連
結された多環式芳香族基であることができる。例えば、
ベンゼン、ジフェニルアルカン、ジフェニルスルホン、
ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルフィド、ジフ
ェニルエーテル、ベンゾフェノン、ナフタレンなどから
誘導される非置換芳香族環基、およびこれらのアルキル
置換、アルコキシ置換、ハロゲン置換芳香族環基、例え
ば、メチル置換、メトキシ置換、クロロ置換芳香族基を
挙げることができる。特に、ベンゼンから誘導される非
置換芳香族基でポリマーの分子末端を封止した場合、耐
熱性が向上することから好ましい。
止基は、非置換芳香族環基、またはイソシアネート、カ
ルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族環基
である。この芳香族環は、単環式芳香族基、縮合多環式
芳香族基、芳香族基が直接または架橋員により相互に連
結された多環式芳香族基であることができる。例えば、
ベンゼン、ジフェニルアルカン、ジフェニルスルホン、
ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルフィド、ジフ
ェニルエーテル、ベンゾフェノン、ナフタレンなどから
誘導される非置換芳香族環基、およびこれらのアルキル
置換、アルコキシ置換、ハロゲン置換芳香族環基、例え
ば、メチル置換、メトキシ置換、クロロ置換芳香族基を
挙げることができる。特に、ベンゼンから誘導される非
置換芳香族基でポリマーの分子末端を封止した場合、耐
熱性が向上することから好ましい。
【0015】本発明で用いられる分子末端封止剤として
は、非置換芳香族環基、またはイソシアネート、カルボ
ン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族環基を有
する化合物を用いることができる。この芳香族環は、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された多環式芳香族基であ
ることができる。分子末端封止剤としては、例えば、安
息香酸、ジフェニルメタンカルボン酸、ジフェニルスル
ホンカルボン酸、ジフェニルスルホキシドカルボン酸、
ジフェニルスルフィドカルボン酸、ジフェニルエーテル
カルボン酸、ベンゾフェノンカルボン酸、ビフェニルカ
ルボン酸、ナフタレンカルボン酸、アントラセンカルボ
ン酸等のモノカルボン酸、またはこれらのアルキル置
換、アルコキシ置換、ハロゲン置換モノカルボン酸等が
挙げられる。好ましくは、下式で表されるモノカルボン
酸、
は、非置換芳香族環基、またはイソシアネート、カルボ
ン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族環基を有
する化合物を用いることができる。この芳香族環は、単
環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員により相互に連結された多環式芳香族基であ
ることができる。分子末端封止剤としては、例えば、安
息香酸、ジフェニルメタンカルボン酸、ジフェニルスル
ホンカルボン酸、ジフェニルスルホキシドカルボン酸、
ジフェニルスルフィドカルボン酸、ジフェニルエーテル
カルボン酸、ベンゾフェノンカルボン酸、ビフェニルカ
ルボン酸、ナフタレンカルボン酸、アントラセンカルボ
ン酸等のモノカルボン酸、またはこれらのアルキル置
換、アルコキシ置換、ハロゲン置換モノカルボン酸等が
挙げられる。好ましくは、下式で表されるモノカルボン
酸、
【化17】 及びそれらの芳香族環が、イソシアネート、カルボン酸
と反応性を有しない基で置換された誘導体である。上記
の分子末端封止剤は、単独に、または2種以上混合して
使用してもよい。
と反応性を有しない基で置換された誘導体である。上記
の分子末端封止剤は、単独に、または2種以上混合して
使用してもよい。
【0016】本発明の種々の局面において、樹脂の生成
に用いられる本発明に記載の反応剤は異性体を有する場
合があることは当業者には明かである。従って、特に断
わりなき限り、反応剤についての記載はそのような異性
体の全てを含むものとする。
に用いられる本発明に記載の反応剤は異性体を有する場
合があることは当業者には明かである。従って、特に断
わりなき限り、反応剤についての記載はそのような異性
体の全てを含むものとする。
【0017】分子末端封止剤としては、特に安息香酸が
工業的に入手が容易で安価であることから好ましく、こ
れら分子末端封止剤を使用したポリマーの熱安定性は、
使用しないものに比べ非常に優れている。
工業的に入手が容易で安価であることから好ましく、こ
れら分子末端封止剤を使用したポリマーの熱安定性は、
使用しないものに比べ非常に優れている。
【0018】本発明の方法において触媒として用いられ
るアルカリ金属化合物としては、例えば、カルボン酸、
トリカルボン酸およびテトラカルボン酸のモノおよび/
またはジおよび/またはトリおよび/またはテトラリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、セ
シウム塩、フランシウム塩等の多価カルボン酸のアルカ
リ金属塩、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸フランシウム
等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素リチウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ルビジウム、
炭酸水素セシウム、炭酸水素フランシウム等のアルカリ
金属炭酸水素塩、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、
水酸化フランシウム等のアルカリ金属水酸化物、弗化リ
チウム、弗化ナトリウム、弗化カリウム、弗化ルビジウ
ム、弗化セシウム、弗化フランシウム等のアルカリ金属
弗化物が挙げられる。特に、ナトリウム塩およびカリウ
ム塩が好ましい。上記のアルカリ金属化合物は、単独に
または2種以上混合して使用してもよい。
るアルカリ金属化合物としては、例えば、カルボン酸、
トリカルボン酸およびテトラカルボン酸のモノおよび/
またはジおよび/またはトリおよび/またはテトラリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、セ
シウム塩、フランシウム塩等の多価カルボン酸のアルカ
リ金属塩、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸フランシウム
等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素リチウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ルビジウム、
炭酸水素セシウム、炭酸水素フランシウム等のアルカリ
金属炭酸水素塩、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、
水酸化フランシウム等のアルカリ金属水酸化物、弗化リ
チウム、弗化ナトリウム、弗化カリウム、弗化ルビジウ
ム、弗化セシウム、弗化フランシウム等のアルカリ金属
弗化物が挙げられる。特に、ナトリウム塩およびカリウ
ム塩が好ましい。上記のアルカリ金属化合物は、単独に
または2種以上混合して使用してもよい。
【0019】本発明で使用される非プロトン系極性溶媒
としては、例えば、 N,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、γ−
ブチロラクトン、ヘキサメチル燐酸トリアミドの様な鎖
状もしくは環状のアミド類またはホスホリルアミド類、
あるいはジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホン、
テトラメチレンスルホンのようなスルホキシドあるいは
スルホン類、テトラメチル尿素、N,N'−ジメチルエチレ
ンウレアのようなウレア類が挙げられる。これらの溶媒
は、実質的に無水の状態で使用することが必要である。
重合反応に不活性な他の溶媒、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン等を混合して使用することもできる。
としては、例えば、 N,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、γ−
ブチロラクトン、ヘキサメチル燐酸トリアミドの様な鎖
状もしくは環状のアミド類またはホスホリルアミド類、
あるいはジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホン、
テトラメチレンスルホンのようなスルホキシドあるいは
スルホン類、テトラメチル尿素、N,N'−ジメチルエチレ
ンウレアのようなウレア類が挙げられる。これらの溶媒
は、実質的に無水の状態で使用することが必要である。
重合反応に不活性な他の溶媒、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン等を混合して使用することもできる。
【0020】本発明において、優れた耐熱性を有し、溶
融成形可能なポリアミドを製造するには、前記一般式(I
II) で表される芳香族ジカルボン酸0.65〜0.85
モル、一般式(IV)で表される脂肪族ジカルボン酸0.
35〜0.15モルに、一般式(V)で表される芳香族
ジイソシアネート1モル、更に分子末端封止剤を0.1
モル以下添加したものを、アルカリ金属化合物の存在
下、非プロトン系極性溶媒中140℃以上の温度で加熱
反応させる必要がある。
融成形可能なポリアミドを製造するには、前記一般式(I
II) で表される芳香族ジカルボン酸0.65〜0.85
モル、一般式(IV)で表される脂肪族ジカルボン酸0.
35〜0.15モルに、一般式(V)で表される芳香族
ジイソシアネート1モル、更に分子末端封止剤を0.1
モル以下添加したものを、アルカリ金属化合物の存在
下、非プロトン系極性溶媒中140℃以上の温度で加熱
反応させる必要がある。
【0021】本発明において使用する一般式(III) で表
される芳香族ジカルボン酸と一般式(V)で表される芳
香族ジイソシアネートのモル比は、芳香族ジイソシアネ
ート1モルに対して芳香族ジカルボン酸0.65〜0.
85モルの範囲が好ましく、0.70〜0.80モルの
範囲がさらに好ましい。モル比が0.65未満になる
と、得られたポリマーの耐熱性が悪くなり、またモル比
が0.85を超えるとポリマーの溶融流動性が悪くな
る。
される芳香族ジカルボン酸と一般式(V)で表される芳
香族ジイソシアネートのモル比は、芳香族ジイソシアネ
ート1モルに対して芳香族ジカルボン酸0.65〜0.
85モルの範囲が好ましく、0.70〜0.80モルの
範囲がさらに好ましい。モル比が0.65未満になる
と、得られたポリマーの耐熱性が悪くなり、またモル比
が0.85を超えるとポリマーの溶融流動性が悪くな
る。
【0022】また、更に一般式(IV)で表される脂肪族
ジカルボン酸のモル比は、芳香族ジイソシアネート1モ
ルに対して脂肪族ジカルボン酸0.35〜0.15モル
の範囲が好ましく、0.30〜0.20モルの範囲がさ
らに好ましい。モル比が0.15未満になると、得られ
たポリマーの溶融流動性が悪くなり、またモル比が0.
35を越えると耐熱性に優れたポリマーが得られない。
ジカルボン酸のモル比は、芳香族ジイソシアネート1モ
ルに対して脂肪族ジカルボン酸0.35〜0.15モル
の範囲が好ましく、0.30〜0.20モルの範囲がさ
らに好ましい。モル比が0.15未満になると、得られ
たポリマーの溶融流動性が悪くなり、またモル比が0.
35を越えると耐熱性に優れたポリマーが得られない。
【0023】また、分子末端封止剤の量は、芳香族、脂
肪族ジカルボン酸の合計1モルに対し0.1モル以下が
好ましく、0.08モル以下がさらに好ましい。分子末
端封止剤の量がジカルボン酸1モル当り0.1モルを越
えると得られたポリマーの分子量が低下し、耐熱性が低
下する。
肪族ジカルボン酸の合計1モルに対し0.1モル以下が
好ましく、0.08モル以下がさらに好ましい。分子末
端封止剤の量がジカルボン酸1モル当り0.1モルを越
えると得られたポリマーの分子量が低下し、耐熱性が低
下する。
【0024】本発明のポリアミド樹脂の重合は、上記芳
香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸と分子末端封止
剤、重合触媒を非プロトン系極性溶媒に溶解し、芳香族
ジイソシアネートを添加後、加熱することにより実施さ
れる。重縮合反応は、通常140℃以上の温度が必要
で、180〜260℃の温度範囲がさらに好ましい。1
40℃未満では、カルボン酸とイソシアネートの反応性
が低下し好ましくない。反応時間は、通常1〜20時間
である。そして副生する二酸化炭素が実質的に認められ
なくなる時点をもって反応の完結点とすることができ
る。アルカリ金属化合物の添加量は、芳香族、脂肪族ジ
カルボン酸の合計に対して、0.5〜20モル%の範囲
が好ましく、特に、1.0〜10モル%が好ましい。
香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸と分子末端封止
剤、重合触媒を非プロトン系極性溶媒に溶解し、芳香族
ジイソシアネートを添加後、加熱することにより実施さ
れる。重縮合反応は、通常140℃以上の温度が必要
で、180〜260℃の温度範囲がさらに好ましい。1
40℃未満では、カルボン酸とイソシアネートの反応性
が低下し好ましくない。反応時間は、通常1〜20時間
である。そして副生する二酸化炭素が実質的に認められ
なくなる時点をもって反応の完結点とすることができ
る。アルカリ金属化合物の添加量は、芳香族、脂肪族ジ
カルボン酸の合計に対して、0.5〜20モル%の範囲
が好ましく、特に、1.0〜10モル%が好ましい。
【0025】一般には原料モノマー(ジカルボン酸+芳
香族ジイソシアネート)の濃度は50〜400g/l の範
囲が選択されるが、この濃度の選択は原料モノマーの反
応性及び重合溶媒中のポリマーの溶解性等によって行わ
れる。高濃度で重合を開始した場合には、重合途中で増
粘により攪拌に支障が起きないように、場合によっては
溶媒を連続的又は非連続的に追加することが好ましい。
本発明において、得られたポリアミド樹脂の平均分子量
(GPCのポリスチレンスタンダードによる重量平均分
子量)は、1万以上が好ましく、特に好ましくは、2万
以上である。
香族ジイソシアネート)の濃度は50〜400g/l の範
囲が選択されるが、この濃度の選択は原料モノマーの反
応性及び重合溶媒中のポリマーの溶解性等によって行わ
れる。高濃度で重合を開始した場合には、重合途中で増
粘により攪拌に支障が起きないように、場合によっては
溶媒を連続的又は非連続的に追加することが好ましい。
本発明において、得られたポリアミド樹脂の平均分子量
(GPCのポリスチレンスタンダードによる重量平均分
子量)は、1万以上が好ましく、特に好ましくは、2万
以上である。
【0026】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳細に説明する。
また、実施例及び比較例において得られたポリマーの物
性値は以下の方法により測定した。 平均分子量:重合液をN−メチルピロリドンで希釈し、
GPC を用いて、分子量分布曲線のカーブを測定し、ポリ
スチレンスタンダードによって平均分子量を得た。 流動温度:フローテスター(島津製作所製)を用いて測
定した見掛けの溶融粘度が 10000ポアズ(Poise) になる
温度。
また、実施例及び比較例において得られたポリマーの物
性値は以下の方法により測定した。 平均分子量:重合液をN−メチルピロリドンで希釈し、
GPC を用いて、分子量分布曲線のカーブを測定し、ポリ
スチレンスタンダードによって平均分子量を得た。 流動温度:フローテスター(島津製作所製)を用いて測
定した見掛けの溶融粘度が 10000ポアズ(Poise) になる
温度。
【0027】実施例1 攪拌機、温度計、冷却コンデンサーおよび滴下ロートを
備えた500ml セパラブルフラスコ中に、イソフタル酸 1
6.75g(0.1008モル) 、アジピン酸 3.68 g(0.0252モ
ル) 、フッ化カリウム0.154 g( 0.00265 モル) 、安息
香酸0.0265g(0.000234モル) 、N,N'−ジメチルエチレ
ンウレア 200mlを窒素雰囲気中に装入して溶解し、この
溶液を撹拌しながら内温を140 ℃に昇温した。滴下ロー
トにトリレン-2,4- ジイソシアネート21.95 g(0.1260
モル) を計量し、1度にフラスコ内に添加し、内温を 2
20℃まで昇温したところ、激しく反応し二酸化炭素の発
生が認められた。 220℃で2時間攪拌を続けると溶液の
色は黄色へと変化し、粘度が上昇した。さらに1時間加
熱を続け熟成した後、室温に冷却し、重合液を高速攪拌
下の水中に投入してポリマー粉末を得た。このポリマー
粉末をさらに熱水で3回洗浄し、最後にメタノールで洗
浄後、 200℃で4時間イナートオーブン中で乾燥し29.7
gのポリマー粉末が得られた。その重合体の平均分子量
は 6.4万であった。DSCで測定したガラス転移温度は
223℃、空気中5%分解温度 431℃という優れた耐熱性
を有していた。さらに、流動温度が 326℃で、射出成形
が可能な熱溶融特性を有していた。
備えた500ml セパラブルフラスコ中に、イソフタル酸 1
6.75g(0.1008モル) 、アジピン酸 3.68 g(0.0252モ
ル) 、フッ化カリウム0.154 g( 0.00265 モル) 、安息
香酸0.0265g(0.000234モル) 、N,N'−ジメチルエチレ
ンウレア 200mlを窒素雰囲気中に装入して溶解し、この
溶液を撹拌しながら内温を140 ℃に昇温した。滴下ロー
トにトリレン-2,4- ジイソシアネート21.95 g(0.1260
モル) を計量し、1度にフラスコ内に添加し、内温を 2
20℃まで昇温したところ、激しく反応し二酸化炭素の発
生が認められた。 220℃で2時間攪拌を続けると溶液の
色は黄色へと変化し、粘度が上昇した。さらに1時間加
熱を続け熟成した後、室温に冷却し、重合液を高速攪拌
下の水中に投入してポリマー粉末を得た。このポリマー
粉末をさらに熱水で3回洗浄し、最後にメタノールで洗
浄後、 200℃で4時間イナートオーブン中で乾燥し29.7
gのポリマー粉末が得られた。その重合体の平均分子量
は 6.4万であった。DSCで測定したガラス転移温度は
223℃、空気中5%分解温度 431℃という優れた耐熱性
を有していた。さらに、流動温度が 326℃で、射出成形
が可能な熱溶融特性を有していた。
【0028】実施例2〜5 実施例1に示した実験装置に芳香族ジカルボン酸、脂肪
族ジカルボン酸、芳香族ジイソシアネートをそれぞれの
条件下において同様に重合、後処理を行い、得られた重
合体のそれぞれの物性値を表1に示す。
族ジカルボン酸、芳香族ジイソシアネートをそれぞれの
条件下において同様に重合、後処理を行い、得られた重
合体のそれぞれの物性値を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1 攪拌機、温度計、冷却コンデンサーおよび滴下ロートを
備えた500ml セパラブルフラスコに、テレフタル酸20.9
8 g(O.1263モル)、フッ化カリウム0.147g(0.00253
モル)、N,N'−ジメチルエチレンウレア200ml を窒素雰
囲気中に装入し溶解した。滴下ロートにトリレン-2,4-
ジイソシアネート 21.99g(0.1263 モル)のみを計量
し、一度にフラスコ内に添加した。この溶液を攪拌しな
がら内温を200 ℃まで昇温したところ140 ℃で激しく反
応し二酸化炭素の発生が認められた。200 ℃で1時間攪
拌を続けると溶液の色は黄色に変化し、粘度が上昇し
た。さらに1時間加熱を続け熟成した後、室温の冷却
し、重合液を高速攪拌下の水中に投入してポリマー粉末
を得た。この粉末をさらに熱水で3回洗浄し、最後にメ
タノールで洗浄後、200 ℃で8時間イナートオーブンで
乾燥し、25.5gのポリマー粉末が得られた。この重合体
の平均分子量は23万、ガラス転移温度は250 ℃以上と高
く、耐熱性樹脂として十分な耐熱性を有していたが、本
発明の特徴である射出成形可能な溶融流動性を有してい
なかった。
備えた500ml セパラブルフラスコに、テレフタル酸20.9
8 g(O.1263モル)、フッ化カリウム0.147g(0.00253
モル)、N,N'−ジメチルエチレンウレア200ml を窒素雰
囲気中に装入し溶解した。滴下ロートにトリレン-2,4-
ジイソシアネート 21.99g(0.1263 モル)のみを計量
し、一度にフラスコ内に添加した。この溶液を攪拌しな
がら内温を200 ℃まで昇温したところ140 ℃で激しく反
応し二酸化炭素の発生が認められた。200 ℃で1時間攪
拌を続けると溶液の色は黄色に変化し、粘度が上昇し
た。さらに1時間加熱を続け熟成した後、室温の冷却
し、重合液を高速攪拌下の水中に投入してポリマー粉末
を得た。この粉末をさらに熱水で3回洗浄し、最後にメ
タノールで洗浄後、200 ℃で8時間イナートオーブンで
乾燥し、25.5gのポリマー粉末が得られた。この重合体
の平均分子量は23万、ガラス転移温度は250 ℃以上と高
く、耐熱性樹脂として十分な耐熱性を有していたが、本
発明の特徴である射出成形可能な溶融流動性を有してい
なかった。
【0031】比較例2 比較例1のジイソシアネートをヘキサメチレン-1.6- ジ
イソシアネート 21.2g (0.1263モル) および触媒を炭
酸カリウム0.23g (0.0017モル) に変えた以外は比較例
1と同様に反応及び後処理を行った。得られた重合体の
平均分子量は、 9.6万、ガラス転移温度110 ℃と低く、
耐熱性樹脂としては十分な耐熱性を有していなかった。
イソシアネート 21.2g (0.1263モル) および触媒を炭
酸カリウム0.23g (0.0017モル) に変えた以外は比較例
1と同様に反応及び後処理を行った。得られた重合体の
平均分子量は、 9.6万、ガラス転移温度110 ℃と低く、
耐熱性樹脂としては十分な耐熱性を有していなかった。
【0032】比較例3 アジピン酸21.35 g (0.1461モル) 、メタキシリレンジ
イソシアネート 27.48g (0.1460モル) および弗化カリ
ウム0.16g (0.0027モル) を用いた以外は比較例1と同
様に重合および後処理を行った。得られた重合体の平均
分子量は6.5 万、ガラス転移温度は60℃と低く耐熱性樹
脂としては十分な耐熱性を有していなかった。
イソシアネート 27.48g (0.1460モル) および弗化カリ
ウム0.16g (0.0027モル) を用いた以外は比較例1と同
様に重合および後処理を行った。得られた重合体の平均
分子量は6.5 万、ガラス転移温度は60℃と低く耐熱性樹
脂としては十分な耐熱性を有していなかった。
【0033】比較例4 比較例1に示した実験装置に、イソフタル酸 10.46g(
0.0630モル) 、アジピン酸 9.20 g (0.0630モル) 、フ
ッ化カリウム0.149 g( 0.00256 モル) 、安息香酸0.03
30g(0.000270 モル) 、 N,N'−ジメチルエチレンウレ
ア 200mlを窒素雰囲気中に装入して溶解し、この溶液を
撹拌しながら内温を140 ℃に昇温した。滴下ロートにト
リレン-2,4- ジイソシアネート 21.93g(0.1259 モル)
を計量し、1度にフラスコ内に添加し、内温を 220℃ま
で昇温したところ、激しく反応し二酸化炭素の発生が認
められた。 220℃で2時間攪拌を続けると溶液の色は黄
色へと変化し、粘度が上昇した。さらに1時間加熱を続
け熟成した後、室温に冷却し、重合液を高速攪拌下の水
中に投入してポリマー粉末を得た。このポリマー粉末を
さらに熱水で3回洗浄し、最後にメタノールで洗浄後、
180℃で8時間イナートオーブン中で乾燥し28.7gのポ
リマー粉末が得られた。その重合体の平均分子量は 4.5
万であった。DSCで測定したガラス転移温度は 199
℃、空気中5%分解温度 416℃という特性を有していた
が、フローテスターで得られたストランドは気泡が多く
分解している様子がうかがわれ、耐熱性樹脂としては十
分な特性を有していなかった。
0.0630モル) 、アジピン酸 9.20 g (0.0630モル) 、フ
ッ化カリウム0.149 g( 0.00256 モル) 、安息香酸0.03
30g(0.000270 モル) 、 N,N'−ジメチルエチレンウレ
ア 200mlを窒素雰囲気中に装入して溶解し、この溶液を
撹拌しながら内温を140 ℃に昇温した。滴下ロートにト
リレン-2,4- ジイソシアネート 21.93g(0.1259 モル)
を計量し、1度にフラスコ内に添加し、内温を 220℃ま
で昇温したところ、激しく反応し二酸化炭素の発生が認
められた。 220℃で2時間攪拌を続けると溶液の色は黄
色へと変化し、粘度が上昇した。さらに1時間加熱を続
け熟成した後、室温に冷却し、重合液を高速攪拌下の水
中に投入してポリマー粉末を得た。このポリマー粉末を
さらに熱水で3回洗浄し、最後にメタノールで洗浄後、
180℃で8時間イナートオーブン中で乾燥し28.7gのポ
リマー粉末が得られた。その重合体の平均分子量は 4.5
万であった。DSCで測定したガラス転移温度は 199
℃、空気中5%分解温度 416℃という特性を有していた
が、フローテスターで得られたストランドは気泡が多く
分解している様子がうかがわれ、耐熱性樹脂としては十
分な特性を有していなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂は、耐熱性に優
れ、溶融成形可能な熱溶融特性を有する。また、本発明
におけるポリアミド樹脂の製造法は、実用的かつ経済的
であり、耐熱性に優れ、溶融成形可能な熱溶融特性を有
するポリアミド樹脂が得られる。
れ、溶融成形可能な熱溶融特性を有する。また、本発明
におけるポリアミド樹脂の製造法は、実用的かつ経済的
であり、耐熱性に優れ、溶融成形可能な熱溶融特性を有
するポリアミド樹脂が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 次式(I) 【化1】 で表される構造単位を有する基65〜85モル%と、次
式(II) 【化2】 で表される構造単位を有する基35〜15モル%からな
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂。 - 【請求項2】 式(I)中のAr1 が、次式 【化3】 で表される2価の基であることを特徴とする請求項1記
載のポリアミド樹脂。 - 【請求項3】 式(I)中のAr2 が、次式 【化4】 で表される2価の基であることを特徴とする請求項1記
載のポリアミド樹脂。 - 【請求項4】 式(II)中のRが次式 【化5】 で表される2価の基であることを特徴とする請求項1記
載のポリアミド樹脂。 - 【請求項5】 ポリマー分子末端封止基が、非置換芳香
族モノカルボン酸、または、イソシアネート、カルボン
酸と反応性のない置換基を有する芳香族モノカルボン酸
からなる群から選ばれた1種から誘導される芳香族基で
あることを特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂。 - 【請求項6】 ポリマー分子末端封止基が、 【化6】 及びイソシアネート、カルボン酸と反応性のない置換基
を有する上記化合物から誘導された芳香族基であること
を特徴とする請求項1記載のポリアミド樹脂。 - 【請求項7】 ポリマー分子末端封止基が、安息香酸か
ら誘導された基であることを特徴とする請求項1記載の
ポリアミド樹脂。 - 【請求項8】 次式(I) 【化7】 で表される構造単位を有する基65〜85モル%と、次
式(II) 【化8】 で表される構造単位を有する基35〜15モル%からな
り、式(I)と式(II)の構造単位を有する基が互いに
ランダムに配列し、かつ、そのポリマーの分子末端が置
換基を有しない芳香族環、あるいは、イソシアネート、
カルボン酸と反応性を有しない基で置換された芳香族基
で封止されていることを特徴とする溶融成形可能なポリ
アミド樹脂を製造するにあたり、次式(III) HOOC−Ar1 −COOH (III) (式中Ar1 は2価の芳香族基を表わす。)で表わされ
る芳香族ジカルボン酸0.65〜0.85モルと、次式
(IV) HOOC−R−COOH (IV) (式中Rは炭素数4〜12の脂肪族基を表す。)で表さ
れる脂肪族ジカルボン酸0.35〜0.15モルと、次
式(V) OCN−Ar2 −NCO (V) (式中Ar2 は2価の芳香族基を表す。)で表わされる
芳香族ジイソシアネート1モルと、式(III) 、(IV)の
芳香族、脂肪族からなるジカルボン酸の合計1モルに対
し0.1モル以下の非置換芳香族モノカルボン酸、及
び、イソシアネート、カルボン酸と反応性のない置換基
を有する芳香族モノカルボン酸からなる群から選ばれた
少なくとも一種の末端封止剤を、触媒としてアルカリ金
属化合物の存在下、非プロトン系極性溶媒中140℃以
上で反応させることを特徴とするポリアミド樹脂の製造
方法。 - 【請求項9】 末端封止剤が 【化9】 及びイソシアネート、カルボン酸と反応性のない置換基
を有する上記化合物から選ばれた1員であることを特徴
とする請求項8記載の製造方法。 - 【請求項10】 末端封止剤が安息香酸であることを特
徴とする請求項8記載の製造方法。 - 【請求項11】 アルカリ金属化合物が、多価カルボン
酸アルカリ金属塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属
炭酸水素塩、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ金属弗
化物からなる群より選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする請求項8記載の製造方法。 - 【請求項12】 非プロトン系極性溶媒が、アミド類、
ホスホリルアミド類、スルホン類、スルホキシド類及び
ウレア類からなる群より選ばれる少なくとも1種である
ことを特徴とする請求項8記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4263519A JPH06107786A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | ポリアミド樹脂及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4263519A JPH06107786A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | ポリアミド樹脂及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06107786A true JPH06107786A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17390670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4263519A Pending JPH06107786A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | ポリアミド樹脂及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06107786A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012185907A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-27 | Hitachi Magnet Wire Corp | 絶縁電線 |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP4263519A patent/JPH06107786A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012185907A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-27 | Hitachi Magnet Wire Corp | 絶縁電線 |
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