JPH06107920A - 全芳香族ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
全芳香族ポリエステル樹脂組成物Info
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- JPH06107920A JPH06107920A JP25823292A JP25823292A JPH06107920A JP H06107920 A JPH06107920 A JP H06107920A JP 25823292 A JP25823292 A JP 25823292A JP 25823292 A JP25823292 A JP 25823292A JP H06107920 A JPH06107920 A JP H06107920A
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- Japan
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- wholly aromatic
- aromatic polyester
- reaction
- parts
- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性、機械的特性、難燃性等にすぐれ、し
かも離型性が良好で成形性に優れた成形用の全芳香族ポ
リエステル樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記式(I)(II)(III )の構造単位を特
定割合で含有する全芳香族ポリエステル100重量部に
対し、繊維状補強材10〜200重量部と下記式(IV)
の離型剤を1〜5重量部配合した組成物。 [上記式(IV)において、Rは炭素数16〜30の1価
の脂肪族残基、nは0,1又は2を示す。]
かも離型性が良好で成形性に優れた成形用の全芳香族ポ
リエステル樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記式(I)(II)(III )の構造単位を特
定割合で含有する全芳香族ポリエステル100重量部に
対し、繊維状補強材10〜200重量部と下記式(IV)
の離型剤を1〜5重量部配合した組成物。 [上記式(IV)において、Rは炭素数16〜30の1価
の脂肪族残基、nは0,1又は2を示す。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な全芳香族ポリエ
ステル樹脂組成物に関する。更に詳しくは、特定化学構
造の全芳香族ポリエステルに、繊維状補強材及び特定の
離型剤を配合してなる、離型性、成形性が良好で耐熱
性、機械特性、寸法安定性に優れた新規な全芳香族ポリ
エステル樹脂組成物に関する。
ステル樹脂組成物に関する。更に詳しくは、特定化学構
造の全芳香族ポリエステルに、繊維状補強材及び特定の
離型剤を配合してなる、離型性、成形性が良好で耐熱
性、機械特性、寸法安定性に優れた新規な全芳香族ポリ
エステル樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性の耐熱性樹脂いわゆるエンジニ
アリング・プラスチック(エンプラ)としては、非晶性
エンプラ、結晶性エンプラ及び液晶性エンプラが知られ
ており、夫々その特性を生かして種々の用途に使用され
ている。これらのうち結晶性エンプラは、一般に、耐熱
性、機械特性、耐薬品性に優れているという特徴を有し
ている。ここで耐熱性、例えば熱変形温度は、ベースポ
リマーの融点(Tm)により決まり、Tmより5乃至3
0℃程度低くなるのが通例である。
アリング・プラスチック(エンプラ)としては、非晶性
エンプラ、結晶性エンプラ及び液晶性エンプラが知られ
ており、夫々その特性を生かして種々の用途に使用され
ている。これらのうち結晶性エンプラは、一般に、耐熱
性、機械特性、耐薬品性に優れているという特徴を有し
ている。ここで耐熱性、例えば熱変形温度は、ベースポ
リマーの融点(Tm)により決まり、Tmより5乃至3
0℃程度低くなるのが通例である。
【0003】耐熱性の良好なエンプラとしては、全芳香
族ポリエステル、いわゆるポリアリレートが知られてお
り、例えば、欧州特許公開0472366号には、イソ
フタル酸成分、ハイドロキノン成分及び4,4′ジヒド
ロキシジフェニルから誘導される結晶性のポリアリレー
トあるいはこれにガラス繊維を混入した組成物が開示さ
れている。このポリアリレートは、比較的安価な原料よ
り溶融重合で製造可能であり、また耐熱性、機械特性、
寸法安定性等に優れているが、溶融粘度が高いために流
動性が低く、離型性等の成形性にも問題がある。
族ポリエステル、いわゆるポリアリレートが知られてお
り、例えば、欧州特許公開0472366号には、イソ
フタル酸成分、ハイドロキノン成分及び4,4′ジヒド
ロキシジフェニルから誘導される結晶性のポリアリレー
トあるいはこれにガラス繊維を混入した組成物が開示さ
れている。このポリアリレートは、比較的安価な原料よ
り溶融重合で製造可能であり、また耐熱性、機械特性、
寸法安定性等に優れているが、溶融粘度が高いために流
動性が低く、離型性等の成形性にも問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如きポリアリレートをポリマー成分とする、高い耐熱
性を有し、機械特性、寸法安定に優れ、かつ成形性、離
型性に優れた新規な樹脂組成物を提供することにある。
の如きポリアリレートをポリマー成分とする、高い耐熱
性を有し、機械特性、寸法安定に優れ、かつ成形性、離
型性に優れた新規な樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記式
(I),(II)及び(III )で表わされる構造単位から
実質的に構成され、かつ上記各構成単位(II)と(III
)とのモル比が60/40〜90/10の範囲内にあ
る全芳香族ポリエステル100重量部に対し、
(I),(II)及び(III )で表わされる構造単位から
実質的に構成され、かつ上記各構成単位(II)と(III
)とのモル比が60/40〜90/10の範囲内にあ
る全芳香族ポリエステル100重量部に対し、
【0006】
【化3】
【0007】繊維状補強材10〜200重量部及び下記
式(IV)で示される化合物を主体とする離型剤0.1〜
5重量部を配合してなる全芳香族ポリエステル樹脂組成
物により達成することができる。
式(IV)で示される化合物を主体とする離型剤0.1〜
5重量部を配合してなる全芳香族ポリエステル樹脂組成
物により達成することができる。
【0008】
【化4】
【0009】[上記式(IV)において、Rは炭素数16
〜30の1価の脂肪族残基、nは0,1又は2を示
す。]本発明の樹脂組成物を構成するポリマーは、上記
式(I),(II)及び(III)の構造単位より実質的に
なる全芳香族ポリエステルである。このポリエステル
は、実質的に(I)(II)(III )の構造単位からなる
ランダム共重合ポリマーであって、芳香族ジオール成分
からの構造単位(II)と(III )の合計とイソフタル酸
成分からの構造単位(I)とが実質的に等モルであり、
かつ(II)と(III )のモル比すなわち(II)/(III
)が60/40〜90/10、好ましくは65/35
〜88/12、の範囲内にあるポリマーである。(II)
/(III )のモル比がこの範囲外になると、Tmが高過
ぎて成形が困難となったり、逆にTmが低くなって耐熱
性が不充分となり、好ましくない。本発明において特に
好ましい全芳香族ポリエステルは、前述の欧州特許公開
第0472366号(1992年2月26日公開)に記
載の結晶性全芳香族ポリエステルである。
〜30の1価の脂肪族残基、nは0,1又は2を示
す。]本発明の樹脂組成物を構成するポリマーは、上記
式(I),(II)及び(III)の構造単位より実質的に
なる全芳香族ポリエステルである。このポリエステル
は、実質的に(I)(II)(III )の構造単位からなる
ランダム共重合ポリマーであって、芳香族ジオール成分
からの構造単位(II)と(III )の合計とイソフタル酸
成分からの構造単位(I)とが実質的に等モルであり、
かつ(II)と(III )のモル比すなわち(II)/(III
)が60/40〜90/10、好ましくは65/35
〜88/12、の範囲内にあるポリマーである。(II)
/(III )のモル比がこの範囲外になると、Tmが高過
ぎて成形が困難となったり、逆にTmが低くなって耐熱
性が不充分となり、好ましくない。本発明において特に
好ましい全芳香族ポリエステルは、前述の欧州特許公開
第0472366号(1992年2月26日公開)に記
載の結晶性全芳香族ポリエステルである。
【0010】このポリマーの製造方法は特に制限されな
いが、例えば、イソフタル酸ジフェニルエステル、ハイ
ドロキノン及び4,4′―ジヒドロキシジフェニルを触
媒の存在下に加熱して重縮合せしめる方法(A)、イソ
フタル酸、ジアセトキシハイドロキノン及び4,4′―
ジアセトキシジフェニルを触媒の存在下に加熱して重縮
合せしめる方法(B)、イソフタル酸、ハイドロキノン
及び4,4′―ジヒドロキシジフェニルを置換基を含有
していてもよいフェノール及び触媒の存在下に加熱して
重縮合せしめる方法(C)等を挙げることができる。
いが、例えば、イソフタル酸ジフェニルエステル、ハイ
ドロキノン及び4,4′―ジヒドロキシジフェニルを触
媒の存在下に加熱して重縮合せしめる方法(A)、イソ
フタル酸、ジアセトキシハイドロキノン及び4,4′―
ジアセトキシジフェニルを触媒の存在下に加熱して重縮
合せしめる方法(B)、イソフタル酸、ハイドロキノン
及び4,4′―ジヒドロキシジフェニルを置換基を含有
していてもよいフェノール及び触媒の存在下に加熱して
重縮合せしめる方法(C)等を挙げることができる。
【0011】上記方法(B)の場合には、ジアセトキシ
ハイドロキノン、4,4′―ジアセトキシジフェニルを
用いるかわりに、ハイドロキノン、4,4′―ジヒドロ
キシジフェニルと無水酢酸とを用いて、重合反応系に
て、アセトキシ化反応を実施することもできる。
ハイドロキノン、4,4′―ジアセトキシジフェニルを
用いるかわりに、ハイドロキノン、4,4′―ジヒドロ
キシジフェニルと無水酢酸とを用いて、重合反応系に
て、アセトキシ化反応を実施することもできる。
【0012】本発明のポリマーの製造方法としては特に
上記(C)の方法が好ましく用いることができる。上記
方法(C)については上記欧州特許公開第047236
6号にも詳述されているが、この方法はエステル化とエ
ステル交換反応とによってポリエステルを得る方法であ
り、初期反応とその後の重合反応との2つの大別するこ
とができる。
上記(C)の方法が好ましく用いることができる。上記
方法(C)については上記欧州特許公開第047236
6号にも詳述されているが、この方法はエステル化とエ
ステル交換反応とによってポリエステルを得る方法であ
り、初期反応とその後の重合反応との2つの大別するこ
とができる。
【0013】初期反応は、カルボキシル基の少くとも5
0%がヒドロキシ成分と反応してエステル化される段階
であり、この段階では反応によって水が生成するのでこ
れを反応系外に留去する。この段階ではフェノール成分
が反応系外に留去しないようにする必要がある。
0%がヒドロキシ成分と反応してエステル化される段階
であり、この段階では反応によって水が生成するのでこ
れを反応系外に留去する。この段階ではフェノール成分
が反応系外に留去しないようにする必要がある。
【0014】次の重合反応は、更にエステル化が進むと
同時にそれまでに生じたカルボン酸成分とフェノール成
分とのエステルと他種のヒドロキシ成分との交換反応も
進み重合が進行する段階であり、この段階では水ととも
にフェノール成分も反応系外に留去する。初期反応と重
合反応とは、明確に分けることはできないが、初期反応
ではフェノール成分の反応系外への留去を積極的に抑
え、重合反応では留去させる点で区別する。
同時にそれまでに生じたカルボン酸成分とフェノール成
分とのエステルと他種のヒドロキシ成分との交換反応も
進み重合が進行する段階であり、この段階では水ととも
にフェノール成分も反応系外に留去する。初期反応と重
合反応とは、明確に分けることはできないが、初期反応
ではフェノール成分の反応系外への留去を積極的に抑
え、重合反応では留去させる点で区別する。
【0015】初期反応の反応温度は、触媒によって異な
るが、150℃以上、好ましくは180℃以上、特に好
ましくは230℃以上であり、反応の進行とともに昇温
するのが好ましい。この場合の上限は330℃、好まし
くは300℃程度である。
るが、150℃以上、好ましくは180℃以上、特に好
ましくは230℃以上であり、反応の進行とともに昇温
するのが好ましい。この場合の上限は330℃、好まし
くは300℃程度である。
【0016】この初期反応は常圧〜加圧下で行うことが
できるが、フェノール成分の常圧における沸点が反応温
度に比べ特に低い場合には、加圧条件で反応することが
好ましい。また、反応系は窒素、アルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気下とすることが好ましい。反応時間は、上記エ
ステル反応が十分に進行するに足る時間であればよく、
この時間は反応時間、反応スケール等によって異なるが
30分〜20時間、好ましくは1〜10時間程度であ
る。
できるが、フェノール成分の常圧における沸点が反応温
度に比べ特に低い場合には、加圧条件で反応することが
好ましい。また、反応系は窒素、アルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気下とすることが好ましい。反応時間は、上記エ
ステル反応が十分に進行するに足る時間であればよく、
この時間は反応時間、反応スケール等によって異なるが
30分〜20時間、好ましくは1〜10時間程度であ
る。
【0017】上記初期反応に際しては、エステル化によ
り発生する水を反応系外に除去せしめることが好まし
い。エステル化反応は平衡反応であり、生成する水を系
外に除去するに従って反応が進行し、生成物の収率、純
度が向上する。生成した水は、フェノール成分との沸点
差により、反応系外に除去することができるが、水と共
沸混合物を形成する有機溶媒を用いて、共沸により、反
応系外に除去することもできる。該有機溶媒としては、
それ自身反応条件で分解することなく、反応系で実質的
に安定で、水と共沸するものであればよい。具体的に
は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭
化水素が好ましく使用できる。
り発生する水を反応系外に除去せしめることが好まし
い。エステル化反応は平衡反応であり、生成する水を系
外に除去するに従って反応が進行し、生成物の収率、純
度が向上する。生成した水は、フェノール成分との沸点
差により、反応系外に除去することができるが、水と共
沸混合物を形成する有機溶媒を用いて、共沸により、反
応系外に除去することもできる。該有機溶媒としては、
それ自身反応条件で分解することなく、反応系で実質的
に安定で、水と共沸するものであればよい。具体的に
は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭
化水素が好ましく使用できる。
【0018】初期反応におけるエステル化反応の反応率
は50%以上とすることが好ましい。このエステル化反
応率は、反応により生成する水の量により知ることがで
きるが、より正確に求めるためには反応生成物の一部を
取出し、未反応―COOH価を測定することによって知
ることができる。初期反応におけるエステル化率は、よ
り好ましくは60%以上、特に好ましくは70〜95%
である。
は50%以上とすることが好ましい。このエステル化反
応率は、反応により生成する水の量により知ることがで
きるが、より正確に求めるためには反応生成物の一部を
取出し、未反応―COOH価を測定することによって知
ることができる。初期反応におけるエステル化率は、よ
り好ましくは60%以上、特に好ましくは70〜95%
である。
【0019】重合反応における反応温度は、初期反応温
度乃至380℃とするのが好ましい。重合が進行するに
従って反応物の融点は上昇していくので、徐々に昇温し
ながら行うのが好ましく、例えば、ポリマーの固有粘度
が0.5程度までは好ましくは330℃以下の温度で実
施され、それ以上の場合、380℃以下より好ましくは
360℃以下の温度で溶融重合される。
度乃至380℃とするのが好ましい。重合が進行するに
従って反応物の融点は上昇していくので、徐々に昇温し
ながら行うのが好ましく、例えば、ポリマーの固有粘度
が0.5程度までは好ましくは330℃以下の温度で実
施され、それ以上の場合、380℃以下より好ましくは
360℃以下の温度で溶融重合される。
【0020】重合反応は減圧下または不活性ガスを流
し、強制的に反応の結果生成する水及びフェノール成分
および必要に応じて過剰に用いたハイドロキノンなどの
ジヒドロキシ芳香族化合物を反応系外に除去しつつ行
う。
し、強制的に反応の結果生成する水及びフェノール成分
および必要に応じて過剰に用いたハイドロキノンなどの
ジヒドロキシ芳香族化合物を反応系外に除去しつつ行
う。
【0021】本発明方法により得られる全芳香族ポリエ
ステルは、比較的溶融粘度が高いため、重合反応段階に
おいて溶融重合で高重合度化する場合、ルーダー型の反
応機等で実施することが好ましい。
ステルは、比較的溶融粘度が高いため、重合反応段階に
おいて溶融重合で高重合度化する場合、ルーダー型の反
応機等で実施することが好ましい。
【0022】上記の方法において得られる全芳香族ポリ
エステルの固有粘度は、好ましくは0.3〜1.5、よ
り好ましくは0.4〜1.2である。
エステルの固有粘度は、好ましくは0.3〜1.5、よ
り好ましくは0.4〜1.2である。
【0023】なお、ここで言う固有粘度は、p―クロロ
フェノール/1,1,2,2―テトラクロロフェノール
の重量比60/40の混合溶媒中、35℃で測定される
値である。
フェノール/1,1,2,2―テトラクロロフェノール
の重量比60/40の混合溶媒中、35℃で測定される
値である。
【0024】本発明の全芳香族ポリエステル樹脂組成物
は、上述の如き全芳香族ポリエステルに、繊維状補強材
及び離型材を配合したものである。
は、上述の如き全芳香族ポリエステルに、繊維状補強材
及び離型材を配合したものである。
【0025】ここで、繊維状補強材としては、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、シリコンカーバイド繊
維、アルミナ繊維、チタン酸カリ繊維等を挙げることが
できるが、繊維状補強材としては、上記繊維うちでも、
ガラス繊維が好ましい。このガラス繊維はアスペクト比
10以上の短繊維が特に好適である。
維、炭素繊維、アラミド繊維、シリコンカーバイド繊
維、アルミナ繊維、チタン酸カリ繊維等を挙げることが
できるが、繊維状補強材としては、上記繊維うちでも、
ガラス繊維が好ましい。このガラス繊維はアスペクト比
10以上の短繊維が特に好適である。
【0026】これらの繊維状補強材は、全芳香族ポリエ
ステルとの親和性、あるいは繊維そのものの取扱い性を
向上させるため、カップリング剤、サイジング剤の表面
処理剤を適宜付与したものが好ましく用いられる。
ステルとの親和性、あるいは繊維そのものの取扱い性を
向上させるため、カップリング剤、サイジング剤の表面
処理剤を適宜付与したものが好ましく用いられる。
【0027】一方、本発明で用いる離型剤は下記式(I
V)で示される化合物を主体とするものである。
V)で示される化合物を主体とするものである。
【0028】
【化5】
【0029】上記式(IV)において、Rは炭素数16〜
30の1価の脂肪族残基を示す。このRとしては、具体
的には、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、
ナノデシル、エイコシル、ドコシル、テトラコシル、ヘ
キサコシル、オクタコシル、トリアコンチル等を挙げる
ことができる。一方、nは0,1または2を示す。上記
式(IV)の化合物は、n=0の場合、ペンタエリスリト
ールテトラエステル、n=1の場合、ジペンタエリスリ
トールヘキサエステル、n=2の場合、トリペンタエリ
スリトールオクタエステルとなる。
30の1価の脂肪族残基を示す。このRとしては、具体
的には、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、
ナノデシル、エイコシル、ドコシル、テトラコシル、ヘ
キサコシル、オクタコシル、トリアコンチル等を挙げる
ことができる。一方、nは0,1または2を示す。上記
式(IV)の化合物は、n=0の場合、ペンタエリスリト
ールテトラエステル、n=1の場合、ジペンタエリスリ
トールヘキサエステル、n=2の場合、トリペンタエリ
スリトールオクタエステルとなる。
【0030】上記化合物中に含有されるR残基は、同一
でも異なっていてもよい。また、離型剤としては1種の
ものを単独で使用してもよいし、2種以上のものを併用
してもよい。
でも異なっていてもよい。また、離型剤としては1種の
ものを単独で使用してもよいし、2種以上のものを併用
してもよい。
【0031】この離型剤は、上述の全芳香族ポリエステ
ル及び繊維状補強材と混合して良好に射出成形すること
ができ、かつその際の離型効果にすぐれているという利
点を有する。
ル及び繊維状補強材と混合して良好に射出成形すること
ができ、かつその際の離型効果にすぐれているという利
点を有する。
【0032】本発明の組成物にあっては、上記各成分の
配合割合は、全芳香族ポリエステル100重量部に対
し、繊維状補強材10〜20重量部及び上記離型剤0.
1〜5重量部とする。
配合割合は、全芳香族ポリエステル100重量部に対
し、繊維状補強材10〜20重量部及び上記離型剤0.
1〜5重量部とする。
【0033】繊維状補強材の使用量が10重量部より少
ないと、成形物の機械特性、耐熱性に対する補強効果が
不十分であり、200重量部より多いと、成形性が低下
するため好ましくない。
ないと、成形物の機械特性、耐熱性に対する補強効果が
不十分であり、200重量部より多いと、成形性が低下
するため好ましくない。
【0034】また、上記式(IV)で示される離型剤の配
合量が、全芳香族ポリエステル100重量部に対し0.
1重量部より少ないと、得られる樹脂の離型性が不充分
で成形が困難となり、5重量部より多いと、機械特性、
耐熱性等に悪影響を及ぼす可能性があるので好ましくな
い。
合量が、全芳香族ポリエステル100重量部に対し0.
1重量部より少ないと、得られる樹脂の離型性が不充分
で成形が困難となり、5重量部より多いと、機械特性、
耐熱性等に悪影響を及ぼす可能性があるので好ましくな
い。
【0035】上記各成分の混合は、溶融押出し法による
従来公知のコンパウンド化方法により実施することがで
きる。
従来公知のコンパウンド化方法により実施することがで
きる。
【0036】本発明の全芳香族ポリエステル樹脂組成物
は、上述の成分以外に必要に応じて少割合の他種ポリマ
ー、核剤、酸化安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、顔料、
滑剤、可塑剤等の各種添加剤を配合せしめても差し支え
ない。
は、上述の成分以外に必要に応じて少割合の他種ポリマ
ー、核剤、酸化安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、顔料、
滑剤、可塑剤等の各種添加剤を配合せしめても差し支え
ない。
【0037】
【発明の効果】上述した本発明の全芳香族ポリエステル
樹脂組成物は、熱変形温度が300℃以上という高い耐
熱性を有し、機械特性、難燃性、耐薬品性等の諸特性に
優れ、かつ離型性が良好で成形性に優れており、高耐熱
性の新規結晶性樹脂成形品の成形用樹脂組成物として、
極めて有用である。
樹脂組成物は、熱変形温度が300℃以上という高い耐
熱性を有し、機械特性、難燃性、耐薬品性等の諸特性に
優れ、かつ離型性が良好で成形性に優れており、高耐熱
性の新規結晶性樹脂成形品の成形用樹脂組成物として、
極めて有用である。
【0038】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳述するが、本
発明はこれを限定されるものではない。実施例中「部」
は「重量部」を意味し、ポリマーの固有粘度はp―クロ
ルフェノール/1,1,2,2―テトラクロルエタン混
合溶媒(重量比60/40)を用い35℃で測定した値
である。また、ポリマーの融点(Tm)及びガラス転移
点(Tg)はDSCを用い昇温速度10℃/分で測定し
た値で表わす。
発明はこれを限定されるものではない。実施例中「部」
は「重量部」を意味し、ポリマーの固有粘度はp―クロ
ルフェノール/1,1,2,2―テトラクロルエタン混
合溶媒(重量比60/40)を用い35℃で測定した値
である。また、ポリマーの融点(Tm)及びガラス転移
点(Tg)はDSCを用い昇温速度10℃/分で測定し
た値で表わす。
【0039】
【実施例1〜4及び比較例】 (a) 全芳香族ポリエステルの製造 イソフタル酸166部、ハイドロキノン99部、4,
4′―ジヒドロキシジフェニル28部、フェノール94
部及び三酸化アンチモン0.09部を撹拌装置、留出系
を備えた反応器に仕込み、窒素加圧下280℃に加熱し
た。圧力を5kg/cm2 から2kg/cm2 に徐々に下げつ
つ、かつ反応によって生成する水を系外に留去しつつ、
5時間反応させた。この間に29部の水が生成した。次
いで反応系を常圧に戻し、窒素気流中揮発成分を系外に
留去させつつ60分間反応させた。この間に反応温度を
280℃より340℃まで昇温した。
4′―ジヒドロキシジフェニル28部、フェノール94
部及び三酸化アンチモン0.09部を撹拌装置、留出系
を備えた反応器に仕込み、窒素加圧下280℃に加熱し
た。圧力を5kg/cm2 から2kg/cm2 に徐々に下げつ
つ、かつ反応によって生成する水を系外に留去しつつ、
5時間反応させた。この間に29部の水が生成した。次
いで反応系を常圧に戻し、窒素気流中揮発成分を系外に
留去させつつ60分間反応させた。この間に反応温度を
280℃より340℃まで昇温した。
【0040】次いで、系内を徐々に真空下として60分
後に約0.5mmHgの高真空下として40分間反応させ、
固有粘度0.41のポリマーを得た。
後に約0.5mmHgの高真空下として40分間反応させ、
固有粘度0.41のポリマーを得た。
【0041】次に、2箇所に真空可能なベント口を有す
るL/D42の30mmφ同方向回転2軸エクストルーダ
ーを用い、ポリマー温度350〜360℃、スクリュー
回転数50rpm、真空ゾーンでの平均滞留時間約10
分の条件下で、上記ポリマーを溶融反応させた。この
際、各ベント口の前部には通常の搬送用スクリュート逆
向きのスクリュー部を設けて真空ゾーンをシールするこ
とにより、2箇所のベント口を夫々約1mmHgの真空に保
った。このエクストルーダー中での溶融反応により、固
有粘度0.68、Tm347℃、Tg164のポリマー
を得た。
るL/D42の30mmφ同方向回転2軸エクストルーダ
ーを用い、ポリマー温度350〜360℃、スクリュー
回転数50rpm、真空ゾーンでの平均滞留時間約10
分の条件下で、上記ポリマーを溶融反応させた。この
際、各ベント口の前部には通常の搬送用スクリュート逆
向きのスクリュー部を設けて真空ゾーンをシールするこ
とにより、2箇所のベント口を夫々約1mmHgの真空に保
った。このエクストルーダー中での溶融反応により、固
有粘度0.68、Tm347℃、Tg164のポリマー
を得た。
【0042】(b) 樹脂組成物及びそれを用いた成形
品の製造、評価 上記(a)により製造した全芳香族ポリエステル100
部に、長さ3mmのガラス繊維チョップドストランド(旭
ファイバーグラス製03JAPX―1)67部、及び表
1に示した離型剤の所定量をドライブレンドし、30mm
φ、異方向回転2軸エクストルーダーを用いてポリマー
温度360℃、平均滞留時間2分の条件下に溶融ブレン
ドした。
品の製造、評価 上記(a)により製造した全芳香族ポリエステル100
部に、長さ3mmのガラス繊維チョップドストランド(旭
ファイバーグラス製03JAPX―1)67部、及び表
1に示した離型剤の所定量をドライブレンドし、30mm
φ、異方向回転2軸エクストルーダーを用いてポリマー
温度360℃、平均滞留時間2分の条件下に溶融ブレン
ドした。
【0043】得られた樹脂組成物を射出成形機(FAN
UC製、AUTOSHOT MATE)を用いポリマー
温度360℃、金型温度160℃、の条件で20×5×
5mm、12×2列の24ピン用コネクターを成形し、こ
の成形品の機械的特性及び熱的特性を測定するととも
に、成形品を金型から離型される時の押出しピンに加わ
る負荷を測定することにより離型性を評価し、それらの
結果を表1に示した。
UC製、AUTOSHOT MATE)を用いポリマー
温度360℃、金型温度160℃、の条件で20×5×
5mm、12×2列の24ピン用コネクターを成形し、こ
の成形品の機械的特性及び熱的特性を測定するととも
に、成形品を金型から離型される時の押出しピンに加わ
る負荷を測定することにより離型性を評価し、それらの
結果を表1に示した。
【0044】表1には離型剤を含むか又は含まない樹脂
組成物について同様の射出成形条件で物性測定用の試験
片の樹脂特性を併記したが、表1より本発明の全芳香族
ポリエステル樹脂組成物が、耐熱性、機械特性に優れ、
かつ離型剤を配合しないものに比べ、離型性が向上して
いることがわかる。
組成物について同様の射出成形条件で物性測定用の試験
片の樹脂特性を併記したが、表1より本発明の全芳香族
ポリエステル樹脂組成物が、耐熱性、機械特性に優れ、
かつ離型剤を配合しないものに比べ、離型性が向上して
いることがわかる。
【0045】
【表1】
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(I),(II)及び(III )で示
される構造単位から実質的に構成され、かつ、上記各構
成単位(II)と(III )とのモル比が60/40〜90
/10の範囲内にある全芳香族ポリエステル100重量
部に対し、 【化1】 繊維状補強材10〜200重量部及び下記式(IV)で示
される化合物を主体とする離型剤0.1〜5重量部を配
合してなる全芳香族ポリエステル樹脂組成物。 【化2】 [上記式(IV)において、Rは炭素数16〜30の1価
の脂肪族残基、nは0,1又は2を示す。] - 【請求項2】 全芳香族ポリエステルが固有粘度(p―
クロルフェノール/1,1,2,2―テトラクロロエタ
ン60/40混合溶媒中35℃で測定)0.3〜1.5
のポリエステルである請求項1記載の全芳香族ポリエス
テル樹脂組成物。 - 【請求項3】 繊維状補強材がガラス繊維である請求項
1に記載の全芳香族ポリエステル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25823292A JPH06107920A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 全芳香族ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25823292A JPH06107920A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 全芳香族ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06107920A true JPH06107920A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17317358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25823292A Pending JPH06107920A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 全芳香族ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06107920A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011084611A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Kuraray Co Ltd | 繊維補強全芳香族ポリエステル樹脂成形体 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25823292A patent/JPH06107920A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011084611A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Kuraray Co Ltd | 繊維補強全芳香族ポリエステル樹脂成形体 |
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