JPH06108917A - 多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法 - Google Patents
多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法Info
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- JPH06108917A JPH06108917A JP26008892A JP26008892A JPH06108917A JP H06108917 A JPH06108917 A JP H06108917A JP 26008892 A JP26008892 A JP 26008892A JP 26008892 A JP26008892 A JP 26008892A JP H06108917 A JPH06108917 A JP H06108917A
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Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温時(氷点下)であっても、クランク軸受
部に嵌め込まれたクランクシャフトメタルの損傷や、エ
ンジン始動性の悪化や、クランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとの焼付きを防止することができる、多気
筒エンジンの軽合金製シリンダブロックの製造方法を提
供する。 【構成】 軽合金製のシリンダブロック本体14のシリ
ンダボア18の各々にシリンダライナ16をタイト嵌合
した後、各クランク軸受部20を内周面加工する。この
内周面加工は、シリンダ列方向中央部が上に凸となる向
きにシリンダブロック本体14を所定量湾曲させた状態
で行う(b)。こうして製造されたシリンダブロック1
2は、各クランク軸受部20の軸線が下凸に湾曲してい
るが(c)、温度が低下すると、シリンダブロック本体
14は上凸に湾曲しようとするので、上記軸線の下凸湾
曲状態が徐々に緩和され、所定温度で上記軸線は一直線
L上に配列される(d)。これにより、低温時における
クランクシャフトメタルとクランクシャフトとの擦れ合
いを防止する。
部に嵌め込まれたクランクシャフトメタルの損傷や、エ
ンジン始動性の悪化や、クランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとの焼付きを防止することができる、多気
筒エンジンの軽合金製シリンダブロックの製造方法を提
供する。 【構成】 軽合金製のシリンダブロック本体14のシリ
ンダボア18の各々にシリンダライナ16をタイト嵌合
した後、各クランク軸受部20を内周面加工する。この
内周面加工は、シリンダ列方向中央部が上に凸となる向
きにシリンダブロック本体14を所定量湾曲させた状態
で行う(b)。こうして製造されたシリンダブロック1
2は、各クランク軸受部20の軸線が下凸に湾曲してい
るが(c)、温度が低下すると、シリンダブロック本体
14は上凸に湾曲しようとするので、上記軸線の下凸湾
曲状態が徐々に緩和され、所定温度で上記軸線は一直線
L上に配列される(d)。これにより、低温時における
クランクシャフトメタルとクランクシャフトとの擦れ合
いを防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒エンジンの軽合
金製シリンダブロック及びその製造方法に関するもので
ある。
金製シリンダブロック及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】シリンダブロックの上部に多数のシリン
ダボアが列状に形成された多気筒エンジンにおいては、
重量が大きくなりやすいため、シリンダブロックをアル
ミ合金等の軽合金で構成することが多い。このような軽
合金製シリンダブロックにおいては、シリンダのピスト
ン摺動面の耐摩耗性が不十分となるため、例えば実開昭
63−110649号公報に開示されているように、シ
リンダブロック本体とは別に鋳鉄等で構成されたシリン
ダライナを設けて耐摩耗性を確保するようになってい
る。
ダボアが列状に形成された多気筒エンジンにおいては、
重量が大きくなりやすいため、シリンダブロックをアル
ミ合金等の軽合金で構成することが多い。このような軽
合金製シリンダブロックにおいては、シリンダのピスト
ン摺動面の耐摩耗性が不十分となるため、例えば実開昭
63−110649号公報に開示されているように、シ
リンダブロック本体とは別に鋳鉄等で構成されたシリン
ダライナを設けて耐摩耗性を確保するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記シリンダライナ
は、シリンダブロック本体と一緒に鋳ぐるんだり、シリ
ンダブロック本体のシリンダボアに圧入や焼きばめ等に
よりタイト嵌合したりして、シリンダブロック本体に装
着されるが、後者の場合、シリンダボアを押し拡げる力
がシリンダライナからシリンダブロック本体に常に作用
することとなるため、次のような問題が生じる。
は、シリンダブロック本体と一緒に鋳ぐるんだり、シリ
ンダブロック本体のシリンダボアに圧入や焼きばめ等に
よりタイト嵌合したりして、シリンダブロック本体に装
着されるが、後者の場合、シリンダボアを押し拡げる力
がシリンダライナからシリンダブロック本体に常に作用
することとなるため、次のような問題が生じる。
【0004】すなわち、シリンダライナを構成する鋳鉄
等は、シリンダブロック本体を構成する軽合金に比して
熱膨張率が小さいので、シリンダブロックの温度が低下
すると、シリンダブロックは、シリンダライナが装着さ
れている上部よりも下部において熱収縮量が大きくな
り、また、その際、上記タイト嵌合による内部応力の影
響が現れ、シリンダブロックはシリンダ列方向中央部が
上に凸となる向きに湾曲することとなる。
等は、シリンダブロック本体を構成する軽合金に比して
熱膨張率が小さいので、シリンダブロックの温度が低下
すると、シリンダブロックは、シリンダライナが装着さ
れている上部よりも下部において熱収縮量が大きくな
り、また、その際、上記タイト嵌合による内部応力の影
響が現れ、シリンダブロックはシリンダ列方向中央部が
上に凸となる向きに湾曲することとなる。
【0005】上記シリンダライナの装着後には、シリン
ダブロック本体のシリンダボア下方に列状に設けられた
複数のクランク軸受部に対し、これら各クランク軸受部
の軸線が一直線上に配列されるように内周面加工が行わ
れるが、この内周面加工をいかに正確に行ったとして
も、この内周面加工時の温度よりもその後シリンダブロ
ックの温度が低下すれば、シリンダブロックはシリンダ
列方向中央部が上に凸となる向きに湾曲するので、各ク
ランク軸受部の軸線も上に凸となる向きに湾曲した曲線
上に配列されてしまうこととなる。
ダブロック本体のシリンダボア下方に列状に設けられた
複数のクランク軸受部に対し、これら各クランク軸受部
の軸線が一直線上に配列されるように内周面加工が行わ
れるが、この内周面加工をいかに正確に行ったとして
も、この内周面加工時の温度よりもその後シリンダブロ
ックの温度が低下すれば、シリンダブロックはシリンダ
列方向中央部が上に凸となる向きに湾曲するので、各ク
ランク軸受部の軸線も上に凸となる向きに湾曲した曲線
上に配列されてしまうこととなる。
【0006】このため、氷点下等の低温時には、クラン
ク軸受部に嵌め込まれたクランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとが擦れ合い、これにより、クランクシャ
フトメタルに損傷を生じたり、エンジンの始動が困難に
なったり、最悪の場合にはクランクシャフトメタルがク
ランクシャフトに焼き付いてしまうという現象も生じる
こととなる。しかも、低温時には、オイルの粘度が高く
流動性が悪いので、クランク軸受部へのオイル供給が十
分になされず、またクランク軸受部の内径も小さくなっ
ているため、上記問題が一層生じやすくなっている。
ク軸受部に嵌め込まれたクランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとが擦れ合い、これにより、クランクシャ
フトメタルに損傷を生じたり、エンジンの始動が困難に
なったり、最悪の場合にはクランクシャフトメタルがク
ランクシャフトに焼き付いてしまうという現象も生じる
こととなる。しかも、低温時には、オイルの粘度が高く
流動性が悪いので、クランク軸受部へのオイル供給が十
分になされず、またクランク軸受部の内径も小さくなっ
ているため、上記問題が一層生じやすくなっている。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、低温時であってもクランク軸受部に嵌
め込まれたクランクシャフトメタルの損傷やエンジン始
動性の悪化やクランクシャフトメタルとクランクシャフ
トとの焼付きを防止することができる多気筒エンジンの
軽合金製シリンダブロック及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
たものであって、低温時であってもクランク軸受部に嵌
め込まれたクランクシャフトメタルの損傷やエンジン始
動性の悪化やクランクシャフトメタルとクランクシャフ
トとの焼付きを防止することができる多気筒エンジンの
軽合金製シリンダブロック及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多気筒エン
ジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法は、
低温時に各クランク軸受部の軸線が一直線上に配列され
るよう、シリンダブロック本体を温度低下により湾曲す
る向きと同じ向きに所定量強制的に湾曲させた状態で各
クランク軸受部の内周面加工を行うようにすることによ
り、低温時におけるクランクシャフトメタルとクランク
シャフトとの擦れ合いを防止し、もって、上記目的達成
を図るようにしたものである。
ジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法は、
低温時に各クランク軸受部の軸線が一直線上に配列され
るよう、シリンダブロック本体を温度低下により湾曲す
る向きと同じ向きに所定量強制的に湾曲させた状態で各
クランク軸受部の内周面加工を行うようにすることによ
り、低温時におけるクランクシャフトメタルとクランク
シャフトとの擦れ合いを防止し、もって、上記目的達成
を図るようにしたものである。
【0009】すなわち、本発明に係る多気筒エンジンの
軽合金製シリンダブロックの製造方法は、請求項1に記
載したように、軽合金製のシリンダブロック本体の上部
に列状に形成された複数のシリンダボアの各々にシリン
ダライナをタイト嵌合した後、前記シリンダブロック本
体の前記シリンダボア下方に列状に設けられた複数のク
ランク軸受部を内周面加工することにより、多気筒エン
ジンの軽合金製シリンダブロックを製造する方法であっ
て、前記各クランク軸受部の内周面加工を、前記シリン
ダブロック本体のシリンダ列方向中央部が上に凸となる
向きに該シリンダブロック本体を所定量湾曲させた状態
で行う、ことを特徴とするものである。
軽合金製シリンダブロックの製造方法は、請求項1に記
載したように、軽合金製のシリンダブロック本体の上部
に列状に形成された複数のシリンダボアの各々にシリン
ダライナをタイト嵌合した後、前記シリンダブロック本
体の前記シリンダボア下方に列状に設けられた複数のク
ランク軸受部を内周面加工することにより、多気筒エン
ジンの軽合金製シリンダブロックを製造する方法であっ
て、前記各クランク軸受部の内周面加工を、前記シリン
ダブロック本体のシリンダ列方向中央部が上に凸となる
向きに該シリンダブロック本体を所定量湾曲させた状態
で行う、ことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係る多気筒エンジンの軽合
金製シリンダブロックは、請求項3に記載したように、
上部に複数のシリンダボアが列状に形成されるとともに
該シリンダボア下方に複数のクランク軸受部が列状に設
けられた軽合金製のシリンダブロック本体と、このシリ
ンダブロック本体の前記各シリンダボアにタイト嵌合さ
れたシリンダライナと、を備えた多気筒エンジンの軽合
金製シリンダブロックであって、低温時の所定温度で前
記各クランク軸受部の軸線が一直線上に配列されるとと
もに、前記所定温度より高い温度では前記各クランク軸
受部の軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列
されるよう構成されている、ことを特徴とするものであ
る。
金製シリンダブロックは、請求項3に記載したように、
上部に複数のシリンダボアが列状に形成されるとともに
該シリンダボア下方に複数のクランク軸受部が列状に設
けられた軽合金製のシリンダブロック本体と、このシリ
ンダブロック本体の前記各シリンダボアにタイト嵌合さ
れたシリンダライナと、を備えた多気筒エンジンの軽合
金製シリンダブロックであって、低温時の所定温度で前
記各クランク軸受部の軸線が一直線上に配列されるとと
もに、前記所定温度より高い温度では前記各クランク軸
受部の軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列
されるよう構成されている、ことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、シリ
ンダブロック本体を、該シリンダブロック本体のシリン
ダ列方向中央部が上に凸となる向き、すなわち温度低下
により湾曲する向きと同じ向きに所定量強制的に湾曲さ
せた状態で各クランク軸受部の内周面加工を行うように
なっているので、内周面加工後、常温では各クランク軸
受部の軸線は下に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列
されることとなるが、温度が低下すると、シリンダブロ
ックは上に凸となる向きに湾曲し始めるので、各クラン
ク軸受部の軸線の下に凸の湾曲状態が徐々に緩和され、
低温時の所定温度において各クランク軸受部の軸線が一
直線上に配列されることとなり、これにより、低温時に
おけるクランク軸受部のクランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとの擦れ合いを防止することができる。
ンダブロック本体を、該シリンダブロック本体のシリン
ダ列方向中央部が上に凸となる向き、すなわち温度低下
により湾曲する向きと同じ向きに所定量強制的に湾曲さ
せた状態で各クランク軸受部の内周面加工を行うように
なっているので、内周面加工後、常温では各クランク軸
受部の軸線は下に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列
されることとなるが、温度が低下すると、シリンダブロ
ックは上に凸となる向きに湾曲し始めるので、各クラン
ク軸受部の軸線の下に凸の湾曲状態が徐々に緩和され、
低温時の所定温度において各クランク軸受部の軸線が一
直線上に配列されることとなり、これにより、低温時に
おけるクランク軸受部のクランクシャフトメタルとクラ
ンクシャフトとの擦れ合いを防止することができる。
【0012】したがって、本発明によれば、低温時であ
ってもにクランク軸受部に嵌め込まれたクランクシャフ
トメタルの損傷やエンジン始動性の悪化やクランクシャ
フトメタルとクランクシャフトとの焼付きを防止するこ
とができる。
ってもにクランク軸受部に嵌め込まれたクランクシャフ
トメタルの損傷やエンジン始動性の悪化やクランクシャ
フトメタルとクランクシャフトとの焼付きを防止するこ
とができる。
【0013】なお、上記構成を採用した場合、常温時あ
るいは温間時には、各クランク軸受部の軸線が下に凸と
なる向きに湾曲した曲線上に配列されることとなるが、
常温時あるいは温間時には、オイルの粘度が低くなりそ
の流動性がよいので、クランク軸受部へのオイル供給が
十分になされ、またクランク軸受部およびクランクシャ
フトメタルの内径も熱膨張により大きくなっているた
め、クランクシャフトメタルとクランクシャフトとが擦
れ合うおそれはない。
るいは温間時には、各クランク軸受部の軸線が下に凸と
なる向きに湾曲した曲線上に配列されることとなるが、
常温時あるいは温間時には、オイルの粘度が低くなりそ
の流動性がよいので、クランク軸受部へのオイル供給が
十分になされ、またクランク軸受部およびクランクシャ
フトメタルの内径も熱膨張により大きくなっているた
め、クランクシャフトメタルとクランクシャフトとが擦
れ合うおそれはない。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0015】図1は、本発明に係る多気筒エンジンの軽
合金製シリンダブロックの製造方法の一実施例を示す工
程概要図であり、図2は、上記多気筒エンジンを示す部
分断面図である。
合金製シリンダブロックの製造方法の一実施例を示す工
程概要図であり、図2は、上記多気筒エンジンを示す部
分断面図である。
【0016】図2に示すように、多気筒エンジン10
は、V型8気筒エンジンであり、そのシリンダブロック
12は、軽合金製(アルミ合金製)のシリンダブロック
本体14と鋳鉄製のシリンダライナ16とを備えてなっ
ている。
は、V型8気筒エンジンであり、そのシリンダブロック
12は、軽合金製(アルミ合金製)のシリンダブロック
本体14と鋳鉄製のシリンダライナ16とを備えてなっ
ている。
【0017】シリンダブロック本体14の上部には、8
個のシリンダボア18が4個ずつ2列で形成されてお
り、シリンダボア18下方には、複数のクランク軸受部
20が列状に設けられている。また、シリンダライナ1
6は、上記シリンダブロック本体14の各シリンダボア
18にタイト嵌合されている。
個のシリンダボア18が4個ずつ2列で形成されてお
り、シリンダボア18下方には、複数のクランク軸受部
20が列状に設けられている。また、シリンダライナ1
6は、上記シリンダブロック本体14の各シリンダボア
18にタイト嵌合されている。
【0018】クランクシャフト22は、上記複数のクラ
ンク軸受部20においてシリンダブロック本体14に支
持されているが、これら各クランク軸受部20は、シリ
ンダブロック本体14に形成された半円弧状の凹部14
aとベアリングキャップ24の凹部24aとから構成さ
れている。ベアリングキャップ24は、凹部24aにお
いて上記凹部14aと突き合わされるようになってお
り、この凹部24aの両側においてボルト34の締付け
によりシリンダブロック本体14に取り付けられてい
る。そして、各クランク軸受部20には、リング状のク
ランクシャフトメタル26が、上記両凹部14aおよび
24aに内接するようにして嵌め込まれ、このクランク
シャフトメタル26の内周面においてクランクシャフト
22をその回転方向に摺動可能に支持するようになって
いる。
ンク軸受部20においてシリンダブロック本体14に支
持されているが、これら各クランク軸受部20は、シリ
ンダブロック本体14に形成された半円弧状の凹部14
aとベアリングキャップ24の凹部24aとから構成さ
れている。ベアリングキャップ24は、凹部24aにお
いて上記凹部14aと突き合わされるようになってお
り、この凹部24aの両側においてボルト34の締付け
によりシリンダブロック本体14に取り付けられてい
る。そして、各クランク軸受部20には、リング状のク
ランクシャフトメタル26が、上記両凹部14aおよび
24aに内接するようにして嵌め込まれ、このクランク
シャフトメタル26の内周面においてクランクシャフト
22をその回転方向に摺動可能に支持するようになって
いる。
【0019】クランクシャフト22の各クランク軸受部
20相互間には、ピストン28に一端部が連結された1
対のコネクティングロッド30の他端部がそれぞれビッ
グエンドメタル32を介して連結されている。
20相互間には、ピストン28に一端部が連結された1
対のコネクティングロッド30の他端部がそれぞれビッ
グエンドメタル32を介して連結されている。
【0020】上記シリンダブロック12の製造は、図1
に示すようにして行われる。
に示すようにして行われる。
【0021】同図(a)は、シリンダブロック本体14
の各シリンダボア18にシリンダライナ16がタイト嵌
合され、かつ、該シリンダブロック本体14の各凹部1
4aにベアリングキャップ24が取り付けられ各クラン
ク軸受部20が設けられた後のシリンダブロック12を
示す図である。上記タイト嵌合は、シリンダブロック本
体14を加温した状態で各シリンダボア18にシリンダ
ライナ16を挿入する焼きばめによって行われる。
の各シリンダボア18にシリンダライナ16がタイト嵌
合され、かつ、該シリンダブロック本体14の各凹部1
4aにベアリングキャップ24が取り付けられ各クラン
ク軸受部20が設けられた後のシリンダブロック12を
示す図である。上記タイト嵌合は、シリンダブロック本
体14を加温した状態で各シリンダボア18にシリンダ
ライナ16を挿入する焼きばめによって行われる。
【0022】同図(a)に示すシリンダブロック12
は、各クランク軸受部20の内周面加工がまだ施されて
いない状態にある。このシリンダブロック12に対し、
同図(b)に示すように、シリンダブロック本体14の
下側に所定厚さのスペーサScおよびSeを挿入するこ
とにより、シリンダ列方向中央部が上に凸となる向きに
該シリンダブロック本体14を所定量湾曲させ、この状
態で、各クランク軸受部20に対する内周面加工を行
う。シリンダブロック本体14のシリンダ列方向中央部
の下側に挿入されるスペーサScは、シリンダ列方向両
端部の下側に挿入されるスペーサSeに対して所定量
(約9μm)厚いものを使用する。この内周面加工によ
り、各クランク軸受部20の軸線は一直線L上に配列さ
れることとなる。
は、各クランク軸受部20の内周面加工がまだ施されて
いない状態にある。このシリンダブロック12に対し、
同図(b)に示すように、シリンダブロック本体14の
下側に所定厚さのスペーサScおよびSeを挿入するこ
とにより、シリンダ列方向中央部が上に凸となる向きに
該シリンダブロック本体14を所定量湾曲させ、この状
態で、各クランク軸受部20に対する内周面加工を行
う。シリンダブロック本体14のシリンダ列方向中央部
の下側に挿入されるスペーサScは、シリンダ列方向両
端部の下側に挿入されるスペーサSeに対して所定量
(約9μm)厚いものを使用する。この内周面加工によ
り、各クランク軸受部20の軸線は一直線L上に配列さ
れることとなる。
【0023】図3および4は、上記内周面加工の様子を
具体的に示す図である。
具体的に示す図である。
【0024】これらの図に示すように、ベアリングキャ
ップ24が取り付けられたシリンダブロック本体14
を、スペーサScおよびSeを介して受け台36に載置
した後、シリンダブロック本体14をクランプ部材38
によりクランプする。上記スペーサは、スペーサScが
左右2個でスペーサSeが左右4個で計6個挿入され
る。上記クランプ部材38は、シリンダブロック本体1
4のスカート部のフランジを押えるプレート38aをボ
ルト38bで固定部38cに固定することにより、シリ
ンダブロック本体14に対するクランプを行うようにな
っている。クランプ部材38は、各スペーサScおよび
Seの近傍にそれぞれ設ける。
ップ24が取り付けられたシリンダブロック本体14
を、スペーサScおよびSeを介して受け台36に載置
した後、シリンダブロック本体14をクランプ部材38
によりクランプする。上記スペーサは、スペーサScが
左右2個でスペーサSeが左右4個で計6個挿入され
る。上記クランプ部材38は、シリンダブロック本体1
4のスカート部のフランジを押えるプレート38aをボ
ルト38bで固定部38cに固定することにより、シリ
ンダブロック本体14に対するクランプを行うようにな
っている。クランプ部材38は、各スペーサScおよび
Seの近傍にそれぞれ設ける。
【0025】図4に示すように、上記スペーサScおよ
びSeの挿入によりシリンダ列方向中央部が上に凸とな
る向きに湾曲したシリンダブロック本体14に対し、そ
の各クランク軸受部20内に内周面加工用工具40を挿
通させる。そして、この工具40を主軸42により回転
させ、該工具40外周面上に所定間隔で設けられたチッ
プ44により各クランク軸受部20の内周面加工を行
う。この内周面加工の加工精度を確保するため、工具4
0の先端部を受け台36に固定された支持部材46に回
転可能に支持せしめる。
びSeの挿入によりシリンダ列方向中央部が上に凸とな
る向きに湾曲したシリンダブロック本体14に対し、そ
の各クランク軸受部20内に内周面加工用工具40を挿
通させる。そして、この工具40を主軸42により回転
させ、該工具40外周面上に所定間隔で設けられたチッ
プ44により各クランク軸受部20の内周面加工を行
う。この内周面加工の加工精度を確保するため、工具4
0の先端部を受け台36に固定された支持部材46に回
転可能に支持せしめる。
【0026】なお、図3に2点鎖線で示すのはシリンダ
ヘッド44であるが、上記内周面加工を行う際にはシリ
ンダブロック12との結合はまだ行われていない。ま
た、図4に示すように、シリンダブロック本体14に
は、クランク軸受部20にオイルを供給するオイル通路
48が形成されている。
ヘッド44であるが、上記内周面加工を行う際にはシリ
ンダブロック12との結合はまだ行われていない。ま
た、図4に示すように、シリンダブロック本体14に
は、クランク軸受部20にオイルを供給するオイル通路
48が形成されている。
【0027】上記内周面加工後、ボルト34を緩めてベ
アリングキャップ24を外し、各クランク軸受部20に
クランクシャフトメタル26を嵌め込んだ後、再度ボル
ト34を締め付けてベアリングキャップ24をシリンダ
ブロック本体14に取り付ける。
アリングキャップ24を外し、各クランク軸受部20に
クランクシャフトメタル26を嵌め込んだ後、再度ボル
ト34を締め付けてベアリングキャップ24をシリンダ
ブロック本体14に取り付ける。
【0028】上記内周面加工後、上記スペーサScおよ
びSeを取り外してシリンダブロック本体14の湾曲状
態を解除すると、各クランク軸受部20の軸線は、図1
(c)に示すように、シリンダ列方向中央部が下に凸と
なる向きに湾曲した曲線C上に配列されることとなる。
びSeを取り外してシリンダブロック本体14の湾曲状
態を解除すると、各クランク軸受部20の軸線は、図1
(c)に示すように、シリンダ列方向中央部が下に凸と
なる向きに湾曲した曲線C上に配列されることとなる。
【0029】そして、シリンダブロック12は、上記の
ように各クランク軸受部20の軸線が湾曲した状態でエ
ンジン10に組み込まれて使用されることとなる。
ように各クランク軸受部20の軸線が湾曲した状態でエ
ンジン10に組み込まれて使用されることとなる。
【0030】次に本実施例の作用について説明する。
【0031】上記工程により製造されたシリンダブロッ
ク12は、常温時には各クランク軸受部20の軸線が下
に凸となる向きの湾曲状態にあるが、シリンダブロック
12の温度が低下してくると、この湾曲状態が緩和され
る。
ク12は、常温時には各クランク軸受部20の軸線が下
に凸となる向きの湾曲状態にあるが、シリンダブロック
12の温度が低下してくると、この湾曲状態が緩和され
る。
【0032】すなわち、シリンダライナ16を構成する
鋳鉄は、シリンダブロック本体14を構成する軽合金に
比して熱膨張率が小さいので、シリンダブロック12の
温度が低下すると、シリンダブロック12は、シリンダ
ライナ16が装着されている上部よりも下部において熱
収縮量が大きくなり、また、その際、上記タイト嵌合に
よる内部応力の影響が現れ、図1(d)に示すように、
シリンダブロック12はシリンダ列方向中央部が上に凸
となる向きに湾曲し始める。この湾曲により、低温時の
所定温度(約−35℃)になったとき、各クランク軸受
部20の軸線が一直線L上に配列される。これにより、
低温時におけるクランク軸受部20とクランクシャフト
22との擦れ合いを防止することができる。
鋳鉄は、シリンダブロック本体14を構成する軽合金に
比して熱膨張率が小さいので、シリンダブロック12の
温度が低下すると、シリンダブロック12は、シリンダ
ライナ16が装着されている上部よりも下部において熱
収縮量が大きくなり、また、その際、上記タイト嵌合に
よる内部応力の影響が現れ、図1(d)に示すように、
シリンダブロック12はシリンダ列方向中央部が上に凸
となる向きに湾曲し始める。この湾曲により、低温時の
所定温度(約−35℃)になったとき、各クランク軸受
部20の軸線が一直線L上に配列される。これにより、
低温時におけるクランク軸受部20とクランクシャフト
22との擦れ合いを防止することができる。
【0033】以上の説明では、説明の簡単化のため、シ
リンダブロック12の熱変形による湾曲についてのみ説
明したが、実際には、シリンダブロック12にシリンダ
ヘッド44が組み付けられることによって生じるシリン
ダブロック12の湾曲の影響をも考慮する必要がある。
リンダブロック12の熱変形による湾曲についてのみ説
明したが、実際には、シリンダブロック12にシリンダ
ヘッド44が組み付けられることによって生じるシリン
ダブロック12の湾曲の影響をも考慮する必要がある。
【0034】すなわち、シリンダブロック12とシリン
ダヘッド44との組付けは、両者間にガスケットを介し
てボルト締めによって行われるが、図5に示すように、
ボルト締付けの軸力は、シリンダブロック12のシリン
ダ列方向全般にわたって略一定であるのに対し、ガスケ
ットの弾性反力は、シリンダブロック12のシリンダ列
方向両端部よりもシリンダ列方向中央部において大きく
なるので、シリンダブロック12にシリンダヘッド44
が組み付けられると、これにより、シリンダブロック1
2は、シリンダ列方向中央部が下に凸となる向きに湾曲
しようとする。
ダヘッド44との組付けは、両者間にガスケットを介し
てボルト締めによって行われるが、図5に示すように、
ボルト締付けの軸力は、シリンダブロック12のシリン
ダ列方向全般にわたって略一定であるのに対し、ガスケ
ットの弾性反力は、シリンダブロック12のシリンダ列
方向両端部よりもシリンダ列方向中央部において大きく
なるので、シリンダブロック12にシリンダヘッド44
が組み付けられると、これにより、シリンダブロック1
2は、シリンダ列方向中央部が下に凸となる向きに湾曲
しようとする。
【0035】したがって、上記内周面加工の際の湾曲度
合を設定するに当たり、上記シリンダヘッド44の組付
けによる湾曲分を差し引く必要がある。上記実施例にお
いて設定したシリンダ列方向中央部のスペーサScと両
端部のスペーサSeとの厚みの差(約9μm)は、この
ようなシリンダヘッド組付けによる湾曲分を差し引いた
設定値である。
合を設定するに当たり、上記シリンダヘッド44の組付
けによる湾曲分を差し引く必要がある。上記実施例にお
いて設定したシリンダ列方向中央部のスペーサScと両
端部のスペーサSeとの厚みの差(約9μm)は、この
ようなシリンダヘッド組付けによる湾曲分を差し引いた
設定値である。
【0036】図6は、シリンダブロック12の熱変形と
シリンダヘッド44の組付けがシリンダブロック12の
湾曲に与える影響を調べるために行った実験の結果を従
来例と比較して示す図である。
シリンダヘッド44の組付けがシリンダブロック12の
湾曲に与える影響を調べるために行った実験の結果を従
来例と比較して示す図である。
【0037】図中、実線は、従来例の実験結果であっ
て、スペーサを挿入することなく単に内周面加工を行っ
た場合の各クランク軸受部20の軸線の同軸度を、その
バラツキの上限値および下限値で示すグラフである。こ
こにいう「同軸度」とは、シリンダブロック12のシリ
ンダ列方向両端部を基準としたときのシリンダ列方向中
央部の上下変位量で表したものであり、各クランク軸受
部20の軸線が一直線上に配列される状態が零、該軸線
が上に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列されるとき
には正の値、該軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線
上に配列されるときには負の値で示している。
て、スペーサを挿入することなく単に内周面加工を行っ
た場合の各クランク軸受部20の軸線の同軸度を、その
バラツキの上限値および下限値で示すグラフである。こ
こにいう「同軸度」とは、シリンダブロック12のシリ
ンダ列方向両端部を基準としたときのシリンダ列方向中
央部の上下変位量で表したものであり、各クランク軸受
部20の軸線が一直線上に配列される状態が零、該軸線
が上に凸となる向きに湾曲した曲線上に配列されるとき
には正の値、該軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線
上に配列されるときには負の値で示している。
【0038】上記従来例では、内周面加工後のフリー状
態では同軸度が略零(上限値で15μm、下限値で−1
5μm)であるが、シリンダヘッド44が組み付けられ
ると、この組付けの影響で負の値(上限値で−23μ
m、下限値で−53μm)になる(すなわち下に凸の曲
線となる。)。そして、常温でエンジン耐久試験を行う
と、シリンダブロック12が劣化してシリンダヘッド4
4の組付けによる湾曲分が一層顕著になって現れる(上
限値で−67μm、下限値で−97μm)。その後さら
に氷点下35℃でのエンジン耐久試験を行うと、シリン
ダブロック12の熱変形による湾曲分が現れて、同軸度
は略零(上限値で11μm、下限値で−19μm)にな
る。
態では同軸度が略零(上限値で15μm、下限値で−1
5μm)であるが、シリンダヘッド44が組み付けられ
ると、この組付けの影響で負の値(上限値で−23μ
m、下限値で−53μm)になる(すなわち下に凸の曲
線となる。)。そして、常温でエンジン耐久試験を行う
と、シリンダブロック12が劣化してシリンダヘッド4
4の組付けによる湾曲分が一層顕著になって現れる(上
限値で−67μm、下限値で−97μm)。その後さら
に氷点下35℃でのエンジン耐久試験を行うと、シリン
ダブロック12の熱変形による湾曲分が現れて、同軸度
は略零(上限値で11μm、下限値で−19μm)にな
る。
【0039】しかしながら、上記従来例において、シリ
ンダヘッド44の組付け後、氷点下35℃でのエンジン
耐久試験を行うと、常温でのシリンダブロック劣化によ
る湾曲分が現れないので、シリンダブロック12の熱変
形による湾曲分が現れると、同軸度は正の大きな値(上
限値で55μm、下限値で25μm)になる(すなわち
上に凸の曲線となる。)。
ンダヘッド44の組付け後、氷点下35℃でのエンジン
耐久試験を行うと、常温でのシリンダブロック劣化によ
る湾曲分が現れないので、シリンダブロック12の熱変
形による湾曲分が現れると、同軸度は正の大きな値(上
限値で55μm、下限値で25μm)になる(すなわち
上に凸の曲線となる。)。
【0040】一方、本実施例においては、内周面加工を
上に凸の湾曲状態で行っているので、その実験結果は、
図中破線で示すように、該内周面加工後のフリー状態で
は同軸度が小さい値ながら負の値(上限値で−3μm、
下限値で−33μm)になっているが、シリンダヘッド
44が組み付けられると、この組付けの影響で負の大き
な値(上限値で−41μm、下限値で−71μm)にな
る。そして、常温でエンジン耐久試験を行うと、シリン
ダブロック劣化による湾曲分が現れて、さらに大きな負
の値(上限値で−85μm、下限値で−114μm)に
なる。しかしながら、その後さらに氷点下35℃でのエ
ンジン耐久試験を行うと、シリンダブロック12の熱変
形による湾曲分が現れて、同軸度は負の小さい値(下限
値で−37μm)になる。
上に凸の湾曲状態で行っているので、その実験結果は、
図中破線で示すように、該内周面加工後のフリー状態で
は同軸度が小さい値ながら負の値(上限値で−3μm、
下限値で−33μm)になっているが、シリンダヘッド
44が組み付けられると、この組付けの影響で負の大き
な値(上限値で−41μm、下限値で−71μm)にな
る。そして、常温でエンジン耐久試験を行うと、シリン
ダブロック劣化による湾曲分が現れて、さらに大きな負
の値(上限値で−85μm、下限値で−114μm)に
なる。しかしながら、その後さらに氷点下35℃でのエ
ンジン耐久試験を行うと、シリンダブロック12の熱変
形による湾曲分が現れて、同軸度は負の小さい値(下限
値で−37μm)になる。
【0041】また、本実施例においては、シリンダヘッ
ド44の組付け後、すぐに氷点下35℃でのエンジン耐
久試験を行うと、常温でのシリンダブロック劣化による
湾曲分が現れず、シリンダブロック12の熱変形による
湾曲分が現れて、同軸度は正の値(上限値で37μm)
になるが、上記従来例の同軸度に比してかなり小さい
(55−37=18μm)値となる。
ド44の組付け後、すぐに氷点下35℃でのエンジン耐
久試験を行うと、常温でのシリンダブロック劣化による
湾曲分が現れず、シリンダブロック12の熱変形による
湾曲分が現れて、同軸度は正の値(上限値で37μm)
になるが、上記従来例の同軸度に比してかなり小さい
(55−37=18μm)値となる。
【0042】以上詳述したように、本実施例によれば、
シリンダヘッド44の組付けによる湾曲分を考慮した上
で、シリンダブロック本体14を、該シリンダブロック
本体14のシリンダ列方向中央部が上に凸となる向き、
すなわち温度低下により湾曲する向きと同じ向きに所定
量強制的に湾曲させた状態で各クランク軸受部20の内
周面加工を行うようになっているので、低温時であって
もクランク軸受部20の損傷やエンジン始動性の悪化や
クランク軸受部20とクランクシャフト22との焼付き
を防止することができる。
シリンダヘッド44の組付けによる湾曲分を考慮した上
で、シリンダブロック本体14を、該シリンダブロック
本体14のシリンダ列方向中央部が上に凸となる向き、
すなわち温度低下により湾曲する向きと同じ向きに所定
量強制的に湾曲させた状態で各クランク軸受部20の内
周面加工を行うようになっているので、低温時であって
もクランク軸受部20の損傷やエンジン始動性の悪化や
クランク軸受部20とクランクシャフト22との焼付き
を防止することができる。
【0043】なお、低温時の所定温度において各クラン
ク軸受部20の軸線が一直線L上に配列されるようにす
ると、常温時あるいは温間時には、各クランク軸受部2
0の軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線C上に配列
されることとなるが、常温時あるいは温間時には、オイ
ルの粘度が低くなりその流動性がよいので、クランク軸
受部20へのオイル供給が十分になされ、またクランク
軸受部の内径も熱膨張により大きくなっているため、ク
ランク軸受部20とクランクシャフト22とが擦れ合う
おそれはない。
ク軸受部20の軸線が一直線L上に配列されるようにす
ると、常温時あるいは温間時には、各クランク軸受部2
0の軸線が下に凸となる向きに湾曲した曲線C上に配列
されることとなるが、常温時あるいは温間時には、オイ
ルの粘度が低くなりその流動性がよいので、クランク軸
受部20へのオイル供給が十分になされ、またクランク
軸受部の内径も熱膨張により大きくなっているため、ク
ランク軸受部20とクランクシャフト22とが擦れ合う
おそれはない。
【図1】本発明に係る多気筒エンジンの軽合金製シリン
ダブロックの製造方法の一実施例を示す工程概要図
ダブロックの製造方法の一実施例を示す工程概要図
【図2】上記実施例の多気筒エンジンを示す部分断面図
【図3】上記実施例における内周面加工の様子を具体的
を示す図
を示す図
【図4】上記実施例における内周面加工の様子を具体的
を示す図
を示す図
【図5】シリンダヘッド組付けによるシリンダブロック
の湾曲への影響を示す図
の湾曲への影響を示す図
【図6】シリンダブロックの熱変形とシリンダヘッド組
付けとがシリンダブロックの湾曲に与える影響を調べる
ために行った実験の結果を従来例と比較して示す図
付けとがシリンダブロックの湾曲に与える影響を調べる
ために行った実験の結果を従来例と比較して示す図
10 多気筒エンジン 12 シリンダブロック 14 シリンダブロック本体 16 シリンダライナ 18 シリンダボア 20 クランク軸受部 22 クランクシャフト 24 ベアリングキャップ 26 クランクシャフトメタル
Claims (4)
- 【請求項1】 軽合金製のシリンダブロック本体の上部
に列状に形成された複数のシリンダボアの各々にシリン
ダライナをタイト嵌合した後、前記シリンダブロック本
体の前記シリンダボア下方に列状に設けられた複数のク
ランク軸受部を内周面加工することにより、多気筒エン
ジンの軽合金製シリンダブロックを製造する方法であっ
て、 前記各クランク軸受部の内周面加工を、前記シリンダブ
ロック本体のシリンダ列方向中央部が上に凸となる向き
に該シリンダブロック本体を所定量湾曲させた状態で行
う、ことを特徴とする多気筒エンジンの軽合金製シリン
ダブロックの製造方法。 - 【請求項2】 前記タイト嵌合が、前記シリンダブロッ
ク本体を加温して行う焼きばめである、ことを特徴とす
る請求項1記載の多気筒エンジンの軽合金製シリンダブ
ロックの製造方法。 - 【請求項3】 上部に複数のシリンダボアが列状に形成
されるとともに該シリンダボア下方に複数のクランク軸
受部が列状に設けられた軽合金製のシリンダブロック本
体と、このシリンダブロック本体の前記各シリンダボア
にタイト嵌合されたシリンダライナと、を備えた多気筒
エンジンの軽合金製シリンダブロックであって、 低温時の所定温度で前記各クランク軸受部の軸線が一直
線上に配列されるとともに、前記所定温度より高い温度
では前記各クランク軸受部の軸線が下に凸となる向きに
湾曲した曲線上に配列されるよう構成されている、こと
を特徴とする多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロッ
ク。 - 【請求項4】 前記シリンダライナが、鉄を主成分とす
る材質で構成されている、ことを特徴とする請求項3記
載の多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26008892A JPH06108917A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26008892A JPH06108917A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06108917A true JPH06108917A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17343137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26008892A Pending JPH06108917A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 多気筒エンジンの軽合金製シリンダブロック及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06108917A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6984070B2 (en) | 2002-07-12 | 2006-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Crankshaft bearing |
| JP2013061020A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Honda Motor Co Ltd | オイルクリアランスの設定方法 |
| JP2017187022A (ja) * | 2016-03-09 | 2017-10-12 | エムエーエヌ・ディーゼル・アンド・ターボ・フィリアル・アフ・エムエーエヌ・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー・ティスクランド | 内燃機関のインジェクションバルブ |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP26008892A patent/JPH06108917A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6984070B2 (en) | 2002-07-12 | 2006-01-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Crankshaft bearing |
| JP2013061020A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Honda Motor Co Ltd | オイルクリアランスの設定方法 |
| JP2017187022A (ja) * | 2016-03-09 | 2017-10-12 | エムエーエヌ・ディーゼル・アンド・ターボ・フィリアル・アフ・エムエーエヌ・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー・ティスクランド | 内燃機関のインジェクションバルブ |
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