JPH06109164A - アングル弁 - Google Patents

アングル弁

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JPH06109164A
JPH06109164A JP28224392A JP28224392A JPH06109164A JP H06109164 A JPH06109164 A JP H06109164A JP 28224392 A JP28224392 A JP 28224392A JP 28224392 A JP28224392 A JP 28224392A JP H06109164 A JPH06109164 A JP H06109164A
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良之 奥津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な構造で旋回流、水撃振動流等の
発生を防止し、配管系の振動および異音の発生を軽減防
止する。 【構成】 シートリング10の下面中央に有底円筒体2
0を配設する。この円筒体20の円筒部20aに軸心と
直交する方向の第1流体拡散孔21を形成する。円筒体
20の下端を半球状の縮径部20bに形成し、この縮径
部20bの軸心方向中間部に下端開口部が上端開口部よ
り円筒体20の軸心から遠くなるよう傾斜した第2流体
拡散孔22を形成する。第1、第2流体拡散孔21,2
2から噴射される流体は、弁本体6の内壁面に当たって
エネルギを消散し、管内壁に沿って下流にスムーズに流
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管のエルボ部に設置
されるアングル弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アングル弁は、流体の流れ方向を直角に
曲げることができることから配管系をコンパクトに設計
できる利点を有している。但し、アングル弁はフラッシ
ュ(蒸気泡)し易い弁であるため、下流側配管をむやみ
に曲げて構成すると、弁下流側におよぶフラッシュ流体
(気液二相流)の不安定性が問題になる。すなわち、フ
ラッシュ流体自体は弁下流側に排出されるので、弁自体
の制御性については影響を与えないが、下界からの刺激
に対し敏感で、旋回流となったり、下流側配管系の固有
振動数とマッチすると振動的な水撃現象を持続的に発生
させることがあり、その結果として下流側配管が激しく
振動して異音を発生する。
【0003】図4および図5はこの種の単座型アングル
弁の従来例を示すもので、1は上流側配管、2は下流側
配管、3は上流側配管1と下流側配管2の接続部に設置
されたアングル弁である。上流側配管1は水平に配管さ
れており、下流側配管2は屈曲形成されることにより第
1、第2、第3エルボ部2A,2B,2Cを有してい
る。アングル弁3は、相互に直交し水平方向に開口する
流体流入口4と鉛直下方に開口する流体流出口5を有す
る弁本体6と、弁本体6の隔壁7に形成した開口8に臨
んで弁本体6内に上下移動自在に配設された弁プラグ9
と、隔壁7の開口8に嵌合固定されたシートリング10
と、弁本体6内に嵌挿され弁プラグ9を摺動自在に案内
保持するガイドリング11等からなり、前記流体流入口
4に上流側配管2の一端が接続され、流体流出口5に下
流側配管2の第1エルボ部2Aの上端が直管2aを介し
て接続されている。シートリング10は有底円筒状に形
成されて前記ガイドリング11と共に弁本体6内を上流
側と下流側の2室に仕切っており、周壁にはシートリン
グ10の内外を連通させる複数個の連通孔12が周方向
に所定の間隔をおいて形成され、また下面部中央には弁
本体6内の上流側と下流側の2室を連通し、全閉時に前
記弁プラグ9の特性部9aによって閉止される流体流通
孔13が形成されている。
【0004】ところで、上記したアングル弁3におい
て、弁下流側では過剰に減圧された後圧力回復する性質
があり、このため過減圧部で多量のガスが発生してフラ
ッシュ流体となり、連続して送り込まれる被制御流体に
よって圧力回復して再液化するショックゾーンがある。
このショックゾーンの位置が第1エルボ2Aの位置と一
致した時、上記した水撃的な現象が生じ、配管および弁
が振動して異音を発生する。すなわち、シートリング1
1の流体流通孔13から出てきた噴流はそれ自体不安定
であると共に下界からの刺激、つまり第1エルボ部2A
の曲がり部16に当たって反射し戻ってくる圧力波Pに
対して敏感であり、流れ全体として旋回流となったり、
蒸気泡17が振動的に管内壁を叩く。この結果、配管が
激しく振動し「バリバリ」という異音を発生する。この
場合、ショックゾーンが第1エルボ2Aの位置からずれ
ると振動および異音は小さくなる。また、弁が高開度
(高流量)なほど脈動域が下流に移動し、その脈動幅が
大きい。
【0005】図6(a)、(b)は上流圧0.5MP
a、下流圧0.1MPa、弁開度100%時の第1エル
ボ部2A曲がり内側、外側での圧力変動を示す図であ
る。この図から明らかなように、強いフラッシュ流体の
ため、曲がり内側16aにおいては流れの剥離によって
高周波の圧力変動が検知されず、第1エルボ2Aの曲が
り外側16bには高周波の圧力変動が現れ、これが旋回
流や水撃振動流を誘起するものと思われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題を解決する方法として従来はシートリング10の連通
孔12で1段目、弁プラグ9の特性部9aで2段目の減
圧を行い、弁と第1エルボ2Aとの間の直管部2aを長
く設定してショックゾーンを第1エルボ2Aの位置から
下流側にずらすことにより、フラッシュ流体の発生と、
配管系の振動および異音の低減を図っていた。しかしな
がら、50気圧にも及ぶ液化ガスのような高圧流体の制
御においては、弁下流側の過減圧が大きいためフラッシ
ュ流体の発生を防止することが難しく、また装置の小型
化のため前記直管部2aをかならずしも長くするとは限
らず、むしろ弁の直後を短いエルボで曲げるケースが多
く、配管系の振動、異音発生についても低減することが
できなかった。このため配管系によらず弁サイドのみで
振動、異音防止対策を講じることが要求されている。
【0007】そこで、本発明者等はこの点について弁の
構造を種々変更して各種実験を行なった結果、シートリ
ング10の流体流通孔13から噴射される噴流を弁本体
6の内壁に一旦衝突させてエネルギを消散し、エルボ内
での流れを断面方向において平均化させることにより、
フラッシュ流体の流動がスムーズで、下流側配管内での
旋回流、水撃振動流等の発生を軽減防止することができ
ることを確認した。
【0008】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点および実験結果に基づいてなされたもので、そ
の目的とするところは、比較的簡単な構造で旋回流、水
撃振動流等の発生を防止し、配管系の振動および異音の
発生を軽減防止するようにしたアングル弁を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、水平方向に開口する流体流入口と鉛直下方に
開口する流体流出口を有し内部にシートリングが組み込
まれた弁本体と、弁本体内に上下動自在に配設され前記
シートリングの流体流通孔を開閉制御する弁プラグとを
備えたアングル弁において、前記シートリングの下方に
出口側先端が縮径する有底円筒体を設け、この円筒体の
円筒部に軸心と直交する方向の第1流体拡散孔を形成
し、縮径部の軸心方向中間部には下端開口部が上端開口
部より円筒体の軸心から遠くなるよう傾斜した第2流体
拡散孔を形成したものである。
【0010】
【作用】本発明において、円筒体の第1、第2流体拡散
孔から出た噴流は弁本体の内壁面に当たってエネルギを
消散し、軸方向の高い速度成分を失う。このため、流体
とフラッシュがよく混合し、ランダムな速度成分を有す
るいわば乱流魂となって下流側に管内壁に沿ってスムー
ズに流れる。したがって、圧力変動が小さく、下界から
の刺激に対しきわめて鈍感で、旋回流や水撃振動流の発
生が少ない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明によるアングル弁の一実
施例を示す弁開初期の断面図である。なお、図4および
図5と同一構成部材のものに対しては同一符号をもって
示し、その説明を省略する。本実施例はシートリング1
0の下面中央に上面が開放する有底円筒体20を配設し
たものである。円筒体20は、円筒部20aと、円筒部
20aの下端に下方に向かって凸となるよう半球状に湾
曲形成された縮径部20bとからなり、円筒部20aと
縮径部20bに第1、第2流体拡散孔21,22がそれ
ぞれ複数個形成されている。第1流体拡散孔21は、円
筒部20aの半径方向に形成されることにより円筒体2
0の軸心と直交している。第2流体拡散孔22は縮径部
20bの軸心方向中間部、換言すれば縮径部20bの頂
点Qから円筒部20a下端縁とを結ぶ経線方向中間部
に、上側開口部が下側開口部より円筒体20の中心側に
位置するように、円筒体20の軸線に対して所定の傾斜
角度θ(例えばθ=45°)をもって斜めに形成されて
いる。第2流体拡散孔22を斜めに形成した理由は、減
圧を目的とするものではなく第1流体拡散孔21と共に
被制御流体のベクトル方向を変えて水撃振動流を抑える
ためで、このため縮径部20bの頂部Qには形成されな
い。また、第1、第2流体拡散孔21,22の総開口面
積は、プラグポート面積より大きく設定される。この場
合、本実施例においては円筒体20の縮径部20bを半
球状に形成した場合を示したが、楕円形、円錐形等の形
状とすることも可能である。その他の構成は図4および
図5に示した従来のアングル弁と同様である。
【0012】このような構造からなるアングル弁におい
て、上流側配管1から流体流入口4を通り弁本体6内に
流入する被制御流体は、弁プラグ9の特性部9aとシー
トリング10の流体流通孔13との隙間を通って円筒体
20内に流入し、しかる後第1、第2流体拡散孔21,
22から弁本体下流側に噴射され、下流側配管2へと流
れる。ここで、円筒体20を用いない従来装置において
は、シートリング10の流体流通13から噴射される噴
流は下流側配管2の中心に下方に向かって噴射されてい
るため、上記した通りそれ自体不安定で、下流側配管2
の第1エルボ2Aの曲がり部16に当たって戻ってくる
圧力波Pに対し敏感で影響を受け易く、そのため流れ全
体が旋回流となったり、蒸気泡17が振動的となり管内
壁を叩く。この結果、水撃振動流が発生して配管を激し
く振動させ異音を発生させるという欠点があった。これ
に対して、本発明においては円筒体20の第1、第2流
体拡散孔21,22から噴射される噴流を弁本体6の内
壁面に一旦衝突させているので、噴流のエネルギを消散
させ、各流体粒子の軸方向の高い速度成分を失わせるこ
とができる。このため、被制御流体と蒸気泡とがよく混
合し、ランダムな流速成分を有するいわば乱流魂となっ
て下流にスムーズに移動する。したがって、噴流は下界
からの刺激に対して鈍感で、下流側配管2の第1エルボ
2Aの曲がり部16に当たって反射し戻ってくる圧力波
Pの影響を受け難く、蒸気泡は管内壁を叩かない。ま
た、噴流が軸方向のエネルギを失うことで、反射して戻
ってくる圧力波P自体も小さい。さらに、縮径部20b
はその形状により圧力波Pを斜め上方に逃がすため、下
からの圧力波Pと縮径部20bに当たって反射し下方に
向かう2次圧力波との干渉を軽減することができる。こ
の結果として、下流側配管2のエルボ2Aの長さが短く
ても配管およびアングル弁の振動、異音の発生を軽減防
止することができる。
【0013】図3(a)、(b)は上流圧0.5MP
a、下流圧0.1MPa、弁開度100%時の第1エル
ボ部曲がり内側、外側での圧力変動を示す図である。こ
の図から明らかなように、曲がり内側16aおよび外側
16bの圧力変動は共に同程度で、特に曲がり外側16
bの圧力変動が上記した従来装置に比べて低周波で振幅
も小さいことが確認された。これは、エルボ内での流れ
が弁本体6の内壁面に衝突してエネルギを消散し、流速
が断面方向において均一化されることに起因してものと
思われる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るアング
ル弁は、シートリングの下側に有底円筒状で下端が縮径
部を形成する円筒体を設け、この円筒体の円筒部に形成
した第1流体拡散孔と、縮径部に形成した斜め方向の第
2流体拡散孔から被制御流体を弁本体の内壁面に向けて
噴射、衝突させるように構成したので、噴流のエネルギ
を効果的に消散させることができて、軸方向の速度成分
を失わせることができる。このため、噴流は液体と蒸気
泡とがよく混合し、ランダムな速度成分を有するいわば
乱流魂となって下流側に管内壁に沿ってスムーズに移動
するようになる。したがって、流れの安定性がよく、下
界からの刺激に対して鈍感で、旋回流や水撃振動流が発
生せず、配管系の振動および異音の発生を軽減防止する
ことができ、装置の静粛な運転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアングル弁の一実施例を示す断面
図である。
【図2】アングル弁と配管の断面図である。
【図3】(a)、(b)は第1エルボ部曲がり内側、外
側での圧力変動を示す図である。
【図4】アングル弁の従来例を示す要部断面図である。
【図5】アングル弁と配管の断面図である。
【図6】(a)、(b)は従来装置における第1エルボ
部曲がり内側、外側での圧力変動を示す図である。
【符号の説明】
1 上流側配管 2 下流側配管 3 アングル弁 4 流体流入口 5 流体流出口 6 弁本体 7 隔壁 8 開口 9 弁プラグ 10 シートリング 11 ガイドリング 13 流体流通孔 16 第1エルボ部 20 有底円筒体 20a 円筒部 20b 縮径部 21 第1流体拡散孔 22 第2流体拡散孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に開口する流体流入口と鉛直下
    方に開口する流体流出口を有し内部にシートリングが組
    み込まれた弁本体と、弁本体内に上下動自在に配設され
    前記シートリングの流体流通孔を開閉制御する弁プラグ
    とを備えたアングル弁において、 前記シートリングの下方に出口側先端が縮径する有底円
    筒体を設け、この円筒体の円筒部に軸心と直交する方向
    の第1流体拡散孔を形成し、縮径部の軸心方向中間部に
    は下端開口部が上端開口部より円筒体の軸心から遠くな
    るよう傾斜した第2流体拡散孔を形成したことを特徴と
    するアングル弁。
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