JPH06112576A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JPH06112576A
JPH06112576A JP25456692A JP25456692A JPH06112576A JP H06112576 A JPH06112576 A JP H06112576A JP 25456692 A JP25456692 A JP 25456692A JP 25456692 A JP25456692 A JP 25456692A JP H06112576 A JPH06112576 A JP H06112576A
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泰丈 大石
Makoto Shimizu
誠 清水
Toshihiro Nishi
俊弘 西
Makoto Yamada
誠 山田
Shoichi Sudo
昭一 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1.65μm帯で動作する実用的なTmドー
プ光ファイバ増幅器を提供する。 【構成】 励起光源、信号光源、励起光と信号光とを結
合する光カプラ及びコアに少なくとも一種類の希土類元
素を含んだ光ファイバを基本構成要素とする光増幅器に
おいて、活性希土類元素TmにEr、Dy及びYbのう
ちの少なくとも一つの元素をコドーパントとして添加
し、Tmの 22 又は 23 又は 34 もしくはYbの
25/2 あるいはErの 411/2又は 413/2多重項を
励起することにより、Tmを 34 レベルに励起させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1.65μm帯で動作す
る光ファイバ増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の分野では光ファイバのコ
アに希土類元素を添加し、希土類元素の4f殻内エネル
ギー準位間で誘導放出遷移させて光信号を増幅する、い
わゆる光ファイバ増幅器の研究及び実用化が進められて
いる。現在の光通信に利用されている波長帯は1.3μ
m帯及び1.5μm帯であり、1.3μm帯用にはPr
ドープファイバ増幅器の研究が進められ、1.5μm帯
にはErドープファイバ増幅器の実用化が進められてい
る。
【0003】光通信システムを運用するにあたっては、
そのシステムの運用状態を監視するシステムや試験する
システムが必要となる。例えば、現在、1.5μm帯の
光通信システムでは1.3μmの光を使ってシステムの
監視が行われ、1.3μm帯の光通信システムでは1.
5μmの光を使ってシステムの監視が行われている。つ
まり、そのシステムが使用している信号波長以外の波長
帯を利用して監視システムが構成されており、将来的に
は1.3μm帯にも1.5μm帯にも使用できる監視シ
ステムの構築が望まれており、そのシステムの動作波長
帯として1.65μm帯の波長帯が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
ところ、監視システムの光源として使用できる高出力の
半導体レーザがなく、現存する半導体レーザの出力光を
増幅できる光増幅器の開発が望まれている。
【0005】これまで、1.65μm帯増幅用として
は、図1に示すようなTmの 34 36 誘導放出を
利用したTmドープファイバ増幅器が試みられている
(例えば、I.Sankawa, H.Izumita, S.Furukawa, K.Ishi
hara“IEEE. Photon.Technol. Lett.,”vol.2, pp.422-
434, 1990 :文献1)。
【0006】前記文献1では0.8μm帯の光を使用し
てTmの 34 レベルを励起し、 34 レベルから 3
4 レベルへの緩和を利用して 34 レベルを励起して
1.65μm帯の光増幅が試みられているが、数dBの
利得が得られているに過ぎない。
【0007】ここで、利得が低いのは 34 レベルを励
起し、 34 レベルからの緩和を利用して 34 レベル
を励起しているため、 34 レベルに励起されるTmの
数を効率良く増加させられないためである。つまり、 3
4 36 遷移の確率は 34 34 遷移の確率よ
り約8倍大きいため、 34 レベルに励起したのではT
mはほとんど 36 レベルに緩和してしまい、 34
ベルにとどまるTmの数が少なくなるためである。
【0008】本発明の目的は、効率良くTmを 34
ベルに励起してTmドープ光ファイバの1.65μm帯
の利得を向上させ、1.65μm帯で動作する実用的な
Tmドープ光ファイバ増幅器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、励起光源、信号光源、励起光と信号光とを
結合する光カプラ及びコアに少なくとも一種類の希土類
元素を含んだ光ファイバを基本構成要素とする光増幅器
において、活性希土類元素がTmであり、これにEr、
Dy及びYbのうちの少なくとも一つの元素をコドーパ
ントとして含み、Tmの 22 又は 23 又は 34
しくはYbの 25/2 あるいはErの 411/2又は 4
13/2多重項を励起することを特徴とする。また、活性希
土類元素がTmであり、Tmの 34 多重項を励起する
ことを特徴とする。また、コアガラスにAl、P、Ge
及びLaのうちの少なくとも一つをドーパントとして含
んだ光ファイバを用いることを特徴とする。
【0010】
【作用】これまでのTmドープファイバ増幅器では 3
4 レベルを励起していたが、本発明ではEr,Dy,Y
b等のコドーパンドにより 34 レベルをクウェンチさ
せ、コドーパントからのエネルギー移動によりTmの 3
4 レベルを励起して、その結果、励起効率を上げた。
また、Tmの 34 レベルを励起することにより34
レベルへの励起効率を上げた。また、コアガラスにA
l、P、Ge及びLaのうちの少なくとも一つを添加す
ることにより、希土類元素の吸収、発光帯のスペクトル
幅を広げて励起効率を上げた。
【0011】以下、実施例により本発明を説明するが、
本発明は実施例中の数値、ガラス系等により限定される
ものではない。
【0012】
【実施例1】Tm(0.1wt%)−Er(1wt%)をコアにドープ
した石英光ファイバ5mを用いて、1.65μm帯の光
増幅実験を行った。用いた石英光ファイバの比屈折率差
は2.3%であり、カットオフ波長は0.76μmであ
った。
【0013】図2は増幅特性の測定系の構成を示すもの
で、図中、1は発振波長が0.79μmであるTi−サ
ファイアレーザからなる励起光源、2はレンズ、3は光
カプラ、4は1.65μmで発振する半導体レーザから
なる信号光源、5はコアにTm−Erが添加された増幅
用光ファイバ、6はピグテイル、7は光スペクトラム分
析器である。
【0014】励起光源1から発せられたレーザ光をレン
ズ2により集束し、信号光源4からのレーザ光と光カプ
ラ3でカップリングする。カップリングしたレーザ光を
光ファイバ5に入射し、ピグテイル6を介して光スペク
トルラム分析器7に導いて、増幅されたレーザ信号光の
利得を求めた。その結果、100mWで励起した時に
1.65μmで10dBの利得を確認することができ
た。
【0015】ErをTmとともにドープした場合、Tm
34 レベルが励起されるとErの 49/2 レベルに
エネルギー移動が起こり、Tm内での 34 36
遷移が抑えられ、Tmからのエネルギー移動により 4
9/2 状態に励起されたErは413/2状態にまでフォノ
ン放出過程により緩和され、再度、Erの 413/2レベ
ルからTmの 34 レベルにエネルギー移動が起こり、
最終的にTmは 34レベルに励起され、1.65μm
帯での利得が得られる。Erをコドープし、Tm,Er
間のエネルギー移動を利用すると、Tm単独で 34
態が励起される場合よりも効率良く 34 レベルに励起
されるため、Tm独立でドープした場合よりも高い利得
が得られたわけである。
【0016】また、信号光源4の波長を変化させること
により、信号利得は1.62μmから1.85μmまで
の波長域で確認することができた。
【0017】
【実施例2】Tm(0.1wt%)−Er(1wt%)をコアにドープ
したフッ化物ファイバ5mを増幅用光ファイバ5として
増幅実験を行った。コアガラス組成は53ZrF4 −1
6BaF2 −15PbF2 −3.5LaF3 −2.0Y
3 −2.5AlF3 −8LiF(mol%)、クラッドガラ
ス組成は47.5ZrF4 −23.5BaF2 −2.5
LaF3 −2YF3 −4.5AlF3 −20NaF(mol
%)であり、比屈折率差は3.7%である。実施例1と同
じ励起波長で励起したところ、この光ファイバを増幅用
光ファイバとして用いても1.65μm帯で10dB以
上の利得が確認できた。
【0018】
【実施例3】Tm(0.1wt%)−Dy(1wt%)をコアにドープ
したフッ化物ファイバ5mを増幅用光ファイバ5として
増幅実験を行った。コアガラス組成は53ZrF4 −1
6BaF2 −15PbF2 −3.5LaF3 −2.0Y
3 −2.5AlF3 −8LiF(mol%)、クラッドガラ
ス組成は47.5ZrF4 −23.5BaF2 −2.5
LaF3 −2YF3 −4.5AlF3 −20NaF(mol
%)であり、比屈折率差は3.7%である。実施例1と同
じ励起波長で励起したところ、この光ファイバを増幅用
光ファイバとして用いても1.65μm帯で10dB以
上の利得が確認できた。
【0019】これはDyをTmとともにコアにドープす
ると、図3に示した過程を辿ってTm,Dy間でエネル
ギー移動が起こり、Tmの 34 レベルを励起した場
合、Tm単独の場合よりもTmの 34 レベルが効率良
く励起されたためである。
【0020】
【実施例4】実施例1で用いたファイバを増幅用光ファ
イバ5として用いて、0.66μm,0.685μmの
励起波長で 32 33 レベルを励起したところ、 3
4レベルを励起した場合と同様、1.65μm帯で1
0dB以上の利得が確認できた。これは 32 又は 3
4 レベルから 34 レベルへフォノン放出により緩和が
起こり、その結果、 34 レベルが効率良く励起された
ためである。
【0021】
【実施例5】Tm(0.1wt%)がコアにドープされた石英光
ファイバを増幅用光ファイバ5として1.65μm帯の
光増幅実験を行った。励起波長は1.6μmで、 34
レベルを励起した。その結果、50mWの励起パワーに
より、1.65μm帯において10dB以上の利得が確
認できた。これはTmの 34 レベルを励起する場合よ
りも 34 レベルを励起する方が直接、レーザ始準位を
励起することにより、効率良く 34 レベルの励起がで
きるためである。1.6μm帯励起も0.79μm帯励
起と同様、半導体レーザを用いた励起が可能であるため
実用的である。
【0022】
【実施例6】Tm(0.1wt%)−Yb(3wt%)がコアにドープ
された石英光ファイバを増幅用光ファイバ5として1.
65μm帯の光増幅実験を行った。励起波長は0.98
μmであり、Ybの 25/2 レベルを励起した。図4に
示すようにYbの 25/2 レベルが励起されると、 2
5/2 レベルからTmの 35 レベルにエネルギー移動が
起こり、また、 35 レベルから 34 レベルにはフォ
ノン放出により緩和が起こり、最終的にはTmの 34
レベルが励起される。その結果、本実施例では50mW
の励起により1.65μm帯で10dB以上の利得が確
認できた。
【0023】また、本実施例ではYbの 25/2 レベル
を励起したが、Tmの 22 33 34 レベルを
励起しても良い。これはTmの 34 からYbの2
5/2 へエネルギー移動が起こり、また、Ybの 25/2
からTmの 35 にエネルギー移動が起こり、最終的に
Tmの 34 レベルが励起されるからである。
【0024】
【実施例7】Tm(0.1wt%)−Er(3wt%)がコアにドープ
された石英光ファイバを増幅用光ファイバ5として1.
65μm帯の光増幅実験を行った。励起波長は0.98
μm,1.48μmの2つの波長を用いて、それぞれE
rの 411/2レベル, 413 /2レベルを励起した。この
場合、図5に示すようにErからTmへエネルギー移動
が起こり、最終的にはTmの 34 レベルが励起され
る。その結果、本実施例では50mWの励起により1.
65μm帯で10dB以上の利得が確認できた。
【0025】これまで述べた実施例1から実施例7で
は、ファイバ素材として石英ガラス、ZrF4 系のフッ
化物ガラスを用いたが、この他に石英系多成分ガラス、
リン酸ガラス、フツリン酸ガラス、カルコゲナイドガラ
スを用いても同様の結果が得られた。石英ガラスを用い
る場合、Erドープ光ファイバアンプ用のコアガラス成
分、例えばAl,P,La,Ge等の成分を用いること
ができるのはいうまでもない。特に、Al,P,La等
がGeの外に石英ガラス中に添加されていると、希土類
元素の吸収、発光帯のスペクトル幅が広がるため、希土
類元素間のエネルギー移動が効率良く起り、また、添加
濃度を上げることも可能となり、その結果、エネルギー
移動を起させ易くなる。また、フッ化物ガラスとしては
InF3 系ガラス、AlF3 系ガラス、AlF3 −Zr
4 系ガラスも用いられ、カルコゲナイドガラスとして
はAs−S、Ge−S、Ge−S−Se、As−Ge−
S等のガラスが用いられる。
【0026】また、本実施例ではTmによる1.65μ
m帯の光増幅の外に、コドーパントとして添加Erの 4
13/2 415/2遷移による1.55μm帯の光増幅も
同時に観測することができた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
1.65μm帯で動作する実用的な光ファイバ増幅器を
構成でき、これを用いることにより1.65μm帯を利
用した光通信システムの監視システムを構築でき、光通
信システムの信頼性向上に大きな成果をもたらすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Tmのエネルギーレベルダイヤグラム
【図2】増幅特性の測定系の構成図
【図3】Tm−Er、Tm−Dy間のエネルギー移動を
示す図
【図4】Tm−Yb間のエネルギー移動を示す図
【図5】Tm−Er間のエネルギー移動を示す図
【符号の説明】
1…励起光源、2…レンズ、3…光カプラ、4…信号光
源、5…増幅用光ファイバ、6…ピグテイル、7…光ス
ペクトラム分析器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 誠 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 須藤 昭一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光源、信号光源、励起光と信号光と
    を結合する光カプラ及びコアに少なくとも一種類の希土
    類元素を含んだ光ファイバを基本構成要素とする光増幅
    器において、 活性希土類元素がTmであり、これにEr、Dy及びY
    bのうちの少なくとも一つの元素をコドーパントとして
    含み、 Tmの 22 又は 23 又は 34 もしくはYbの 2
    5/2 あるいはErの 411/2又は 413/2多重項を励起
    することを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 活性希土類元素がTmであり、Tmの 3
    4 多重項を励起することを特徴とする請求項1記載の
    光増幅器。
  3. 【請求項3】 コアガラスにAl、P、Ge及びLaの
    うちの少なくとも一つをドーパントとして含んだ光ファ
    イバを用いることを特徴とする請求項1記載の光増幅
    器。
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