JPH0611465A - X線回折装置 - Google Patents

X線回折装置

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JPH0611465A
JPH0611465A JP4190283A JP19028392A JPH0611465A JP H0611465 A JPH0611465 A JP H0611465A JP 4190283 A JP4190283 A JP 4190283A JP 19028392 A JP19028392 A JP 19028392A JP H0611465 A JPH0611465 A JP H0611465A
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JP
Japan
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stimulable phosphor
holder
sample
phosphor
axis
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Pending
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JP4190283A
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English (en)
Inventor
Kenji Masuda
憲治 増田
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Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
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Priority to JP4190283A priority Critical patent/JPH0611465A/ja
Publication of JPH0611465A publication Critical patent/JPH0611465A/ja
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積性蛍光体とカウンタとを設けて、単結晶
の構造解析に有用なX線回折装置とする。 【構成】 X線源16から出たX線はコリメータ21を
通って、カッパゴニオメータ18に取り付けられた試料
28に照射される。試料28からの回折X線は、円筒面
の内面に沿った形状の蓄積性蛍光体12、13に記録さ
れ、読み取り装置36で読み取られる。暗箱20の内部
には、蓄積性蛍光体12、13のほかにシンチレーショ
ンカウンタ14も設置されている。試料28の構造解析
を行うには、蓄積性蛍光体12、13を用いた測定と、
シンチレーションカウンタ14を用いた測定とを、目的
に応じて選択できる。また、シンチレーションカウンタ
14を利用して結晶の単位格子の決定だけを行い、その
後の構造解析用のデータは蓄積性蛍光体12、13で測
定するという使い方もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料からの回折X線を
蓄積性蛍光体に潜像として記録し、この蓄積性蛍光体に
励起光を照射して潜像を読み出すX線回折装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】蛋白などの高分子や低分子の単結晶のX
線構造解析を行う装置として、全自動化された4軸回折
装置が知られている。この4軸回折装置は、試料をセッ
トした後は全自動で構造解析まで行うことが可能で、初
心者でも簡単に使える利点がある。ただし、非常に多く
の回折ピークを一つずつデータとして記録していくの
で、回折像のデータを入手するのに時間がかかるという
欠点がある。その所要時間は、分子構造の複雑さにもよ
るが、数日から1か月にも及ぶことがある。
【0003】これに対して、回折X線の検出をカウンタ
によらずに蓄積性蛍光体を利用することも行われてい
る。この蓄積性蛍光体を利用すると、多くの回折ピーク
のデータが一度に記録できるので、測定が短時間で済む
という利点がある。ただし、結晶の単位格子を決定する
のが大変であり、また試料結晶の軸立て作業も熟練を要
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カウンタを利用した4
軸回折装置と、蓄積性蛍光体を利用した結晶構造解析装
置は、上述のように利点と欠点がある。そこで、この両
者の装置を目的に応じて選択的に利用できたり、あるい
は両者を併用して一つの構造解析を行ったりすることが
可能な装置があれば便利である。そこで、この発明の目
的は、蓄積性蛍光体とカウンタとを備えたX線回折装置
を提供することにあり、特に、単結晶の構造解析に用い
て有用なX線回折装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、試料から
の回折X線を蓄積性蛍光体に潜像として記録し、前記蓄
積性蛍光体に励起光を照射して前記潜像を読み出すX線
回折装置において、次の特徴を有するものである。 (イ)前記蓄積性蛍光体の記録面を円筒面の内面に沿う
形状とする。 (ロ)前記円筒面の中心線上に前記試料を配置する。 (ハ)前記蓄積性蛍光体を前記中心線に平行な方向に移
動可能にする。 (ニ)前記中心線の回りに回転可能な計数管式のX線検
出器を検出器搭載台に設置する。 (ホ)前記検出器搭載台を前記中心線に平行な方向に移
動可能にする。計数管式のX線検出器としては、シンチ
レーションカウンタや比例計数管などを利用することが
できる。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、前記
試料を、三つの回転軸線の回りに回転可能にしたもので
ある。そのための試料保持装置としては、ω、κ(カッ
パ)、φの3軸を有するカッパゴニオメータや、ω、χ
(カイ)、φの3軸を有するフルサークルのゴニオメー
タを利用できる。
【0007】第3の発明は、第1の発明において、前記
蓄積性蛍光体と前記X線検出器とを共通の暗箱の内部に
配置したものである。
【0008】第4の発明は、第1の発明において、前記
蓄積性蛍光体を保持するIP保持体が次の特徴を備える
ようにしたものである。 (ヘ)前記IP保持体は、複数の蓄積性蛍光体を保持で
きる。 (ト)前記IP保持体は、蓄積性蛍光体露光位置と蓄積
性蛍光体交換位置との間で前記中心線に平行な方向に移
動できる。 (チ)前記IP保持体は、前記蓄積性蛍光体交換位置に
おいてIP保持体の中心線の回りに回転できる。
【0009】第5の発明は、第4の発明において、前記
IP保持体に保持されている一つの蓄積性蛍光体が露光
位置にあるときに、このIP保持体に保持されている別
の蓄積性蛍光体が読み取り位置にあり、前記IP保持体
が前記蓄積性蛍光体交換位置にあるときに、このIP保
持体に保持されている蓄積性蛍光体を消去ランプで消去
可能にしたものである。
【0010】
【作用】一つのX線回折装置に、蓄積性蛍光体と、計数
管式のX線検出器とを設けることにより、目的に応じて
両者を選択的に利用することができる。さらに、例えば
結晶の構造解析をする場合には、カウンタを用いて結晶
の単位格子の決定までを自動的に行い、その後は、蓄積
性蛍光体を用いて構造解析用のデータを短時間に得る、
といった組み合わせの測定方法を採用することもでき
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の平面図であり、図
2はその正面図である。このX線回折装置は、単結晶試
料の結晶構造解析に用いるものである。試料はカッパゴ
ニオメータで保持して、三つの回転軸線の回りに回転で
きるようにしてある。回折X線は蓄積性蛍光体で記録で
きるようにすると共に、シンチレーションカウンタウン
タでも回折X線を検出できるようにしている。
【0012】図1において、このX線回折装置は、主と
して、X線源16と、試料保持装置18と、暗箱20の
内部に配置された回折X線記録装置とからなる。X線源
16から出たX線はコリメータ21を通って、試料保持
装置18の先端に取り付けられた試料28に照射され、
試料28からの回折X線は、暗箱20内の回折X線記録
装置で記録される。試料保持装置18は後述のカッパゴ
ニオメータであり、試料を三つの回転軸線の回りに回転
させることができる。この実施例では、試料のX線照射
位置を観察するための顕微鏡22と、試料を低温に冷却
するための冷却剤吹き付け装置24とを備えている。
【0013】暗箱20の内部には、蓄積性蛍光体による
回折X線記録装置と、カウンタによる回折X線記録装置
とがある。まず、蓄積性蛍光体による回折X線記録装置
を説明する。図2において、全体が概略円筒形状のIP
保持体26には、二つの蓄積性蛍光体12、13を取り
付けることができる。蓄積性蛍光体12、13の記録面
は円筒面の内面に沿う形状をしている。蓄積性蛍光体1
2の円筒面の中心線29(図1参照)上に試料28が配
置されている。蓄積性蛍光体12の試料側には黒紙35
が配置されていて、この黒紙35は暗箱20の一部を構
成している。IP保持体26は2本の支持脚30によっ
て回転可能に支持され、支持脚30は移動台32に固定
されている。移動台32はレール34上に載っていて、
IP保持体26の軸方向に移動可能である。なお、図1
では、IP保持体26と蓄積性蛍光体12、13は、I
P保持体26の高さ方向中央部で切断したときの断面図
を示している。
【0014】試料保持装置18とは反対の側にはIP読
み取り装置36がある。IP読取装置36は、励起光と
してのレーザ光を回転走査しながら、蓄積性蛍光体13
に記録された潜像から発生する蛍光を検出するものであ
る。読み取り装置36の全体は、レール38の上に載っ
ていて、図1の矢印66の方向に移動できる。
【0015】図1に戻って、IP保持体26は図示の蓄
積性蛍光体露光位置から、一点鎖線で示す蓄積性蛍光体
交換位置40まで移動することができる。蓄積性蛍光体
交換位置40の近傍には、消去ランプ42があり、読み
取り済みの蓄積性蛍光体に消去光を照射することによっ
て潜像を消去することができる。
【0016】図3は、試料保持装置18を構成するカッ
パゴニオメータの原理を示す斜視図である。このカッパ
ゴニオメータは、キャピラリー(またはガラス棒)44
の先端に取り付けた試料28をω軸、κ(カッパ)軸、
φ軸の回りに回転させることができる。κ軸はω軸に対
して45度の角度をなしていてω軸の回りを回転する。
φ軸はκ軸に対して45度の角度をなしていてκ軸の回
りを回転する。キャピラリー44はφ軸の回りを回転す
る。これにより、キャピラリー44の先端の試料28
は、ω軸上に常に位置しながら、任意の方向に向くこと
ができる。本実施例では、このカッパゴニオメータのω
軸が、蓄積性蛍光体12の円筒面の中心線29に一致す
るように配置されている。このカッパゴニオメータを利
用することにより、試料28からの回折X線がゴニオメ
ータによって遮られることなく、蓄積性蛍光体に到達す
ることができる。
【0017】図4は、読み取り装置36の内部機構の平
面図である。レーザ発生装置46を出たレーザ光はミラ
ー48、50で反射して、ダイクロイックミラー52を
通過し、レンズ54で絞られて、蓄積性蛍光体13に対
して垂直に当たる。蓄積性蛍光体13に記録された潜像
にレーザ光が当たると、そこから蛍光が発生し、この蛍
光はレンズ54で集光されて、ダイクロイックミラー5
2に戻って来る。このダイクロイックミラー52は、レ
ーザ光は通過し、蛍光は反射するような波長選択性があ
るので、蛍光はダイクロイックミラー52で反射して、
フィルター56を通って、光電子増倍管57で検出され
る。フィルター56は赤色光をカットするためのブルー
フィルターである。ミラー48、50、ダイクロイック
ミラー52、レンズ54は回転体58に取り付けられて
おり、この回転体58は回転軸線59の回りを回転でき
る。この回転軸線59は蓄積性蛍光体13の円筒面の中
心線と一致している。レーザ発生装置46とフィルター
56、光電子増倍管57は回転しない。回転体58が回
転することにより、レーザ光は蓄積性蛍光体13の表面
を周方向に走査する。そして、読み取り装置36の全体
が矢印60の方向に移動することにより、蓄積性蛍光体
13の全面を読み取ることができる。
【0018】次に、カウンタによる回折X線記録装置を
説明する。図2において、移動台32には円弧状のフレ
ーム62が固定されていて、このフレーム62に沿って
シンチレーションカウンタ14が移動できる。これによ
り、シンチレーションカウンタ14は、回転軸線の回り
を回転することができ、その回転軸線は、蓄積性蛍光体
12の円筒面の中心線29(図1参照)と一致する。移
動台32が矢印64(図1参照)の方向に移動すること
により、シンチレーションカウンタ14は、試料28に
対向する位置にくることができる。この位置をカウンタ
設定位置と呼ぶことにする。このカウンタ設定位置にシ
ンチレーションカウンタ14があるときは、カッパゴニ
オメータを備えた4軸X線回折装置と同様の構成とな
る。なお、図2では、顕微鏡と冷却剤吹き付け装置は省
略してある。また、暗箱20は断面を示してある。
【0019】次に、低分子試料の単結晶構造解析をする
場合を例にとって、このX線回折装置の使用方法を説明
する。この回折装置では、蓄積性蛍光体を用いた測定
と、シンチレーションカウンタを用いた測定と、蓄積性
蛍光体とシンチレーションカウンタを組み合わせた測定
とが可能である。
【0020】まず、蓄積性蛍光体を用いた測定を説明す
る。図1において、2枚の蓄積性蛍光体12、13をI
P保持体26に取り付ける。IP保持体26は図示の蓄
積性蛍光体露光位置にもってくる。試料28を試料保持
装置18に取り付け、顕微鏡22を用いて、試料28の
中心がゴニオメータの回転中心に来るように試料位置を
調節する。必要に応じて、冷却剤吹き付け装置24を用
いて試料28を低温にする。まず最初に、試料28の軸
立てを行う。この軸立てとは、試料28の結晶のいずれ
かの軸あるいは特定の軸がω軸に一致するように、試料
28の向きを決める作業である。軸立てをするには次の
作業を行う。試料28をω軸の回りに0〜30度の角度
範囲で回転させながら試料28からの回折X線を蓄積性
蛍光体12に連続露光する。露光が完了したら、IP保
持体26を蓄積性蛍光体交換位置40まで移動させて、
これを180度回転する。その後、IP保持体26を露
光位置まで戻す。そして、読み取り装置36で蓄積性蛍
光体12に記録された潜像を読み取る。この読み取り作
業の間に、試料28をω軸の回りに30〜60度の角度
範囲で回転させながら回折X線をもう一方の蓄積性蛍光
体13に連続露光する。蓄積性蛍光体13の露光と蓄積
性蛍光体12の読み取りが完了したら、IP保持体26
を蓄積性蛍光体交換位置40に移動させ、読み取りが済
んだ蓄積性蛍光体12を消去ランプ42で消去する。そ
の後、IP保持体26を180度回転させてから、また
露光位置まで戻す。これにより、消去済みの蓄積性蛍光
体12が再び、露光可能な位置に戻り、再使用される。
一方、露光済みの蓄積性蛍光体13は読み取り装置36
で読み取られる。このような作業を、ω回転の角度範囲
を30度ずつずらしてから繰り返し、合計180度の範
囲で6枚の回折像を記録する。この6枚の回折像を参考
にしながら、試料28の向きを検討し、正しく軸立てが
なされるように、試料28のκ回転及びφ回転調節を行
う。
【0021】軸立てが完了したら、構造解析用の回折像
をワイセンベルグ法により次のように測定する。試料2
8と蓄積性蛍光体12の間に、ω軸に垂直な開口を有す
るスリットを配置して、試料28をω回転させながら、
これと同期してIP保持体26を矢印64の方向に移動
させ、そのときの回折像を蓄積性蛍光体12に記録す
る。この回折像は上述の軸立て作業と同様にして読取装
置36で読み取られる。その後、この回折像をもとにし
て試料の構造解析を行う。
【0022】次に、シンチレーションカウンタを用いた
測定を説明する。図2の移動台32を図1の上方に移動
させて、シンチレーションカウンタ14をカウンタ設定
位置にもってくる。この状態では、試料保持装置18の
カッパゴニオメータによる試料の3軸(ω、κ、φ)回
転と、シンチレーションカウンタ14の2θ回転とによ
って、4軸回折装置が構成される。したがって、従来の
4軸回折装置と同様に、自動測定によって試料28の構
造解析を行うことができる。
【0023】以上のようにして、このX線回折装置で
は、蓄積性蛍光体を用いた構造解析も、シンチレーショ
ンカウンタを用いた構造解析も、1台の装置で可能にな
る。蓄積性蛍光体を用いた測定は測定時間が短いという
利点があり、シンチレーションカウンタを用いた測定は
全自動化が可能であってかつ測定精度が高いという利点
がある。したがって、測定の目的に応じて、両者を使い
分けることができる。蓄積性蛍光体を用いた測定では、
試料から上下60度ずつの範囲及び左右60度ずつの範
囲で回折像を記録できる。また、シンチレーションカウ
ンタを用いた測定では、試料の下方10度、上方60度
の範囲で回折ピークを検出できる。
【0024】次に、蓄積性蛍光体とシンチレーションカ
ウンタとを併用した測定方法を説明する。まず最初に、
シンチレーションカウンタ14を用いて、試料28の単
位格子の決定を行う。そして、この測定結果に基づいて
試料結晶の特定の軸をω軸に一致させる。その後、今度
は、蓄積性蛍光体12を用いて構造解析用の回折像を記
録する。ここで得られた回折像を解析するに当たって
は、既に求められている単位格子を利用できるので、解
析が容易になる。このようにして、シンチレーションカ
ウンタによって単位格子の決定が自動的にかつ正確に決
定でき、また、その後の構造解析用のデータは蓄積性蛍
光体を用いることによって短時間に得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明のX線回折装置では、蓄積性蛍光
体を用いた構造解析と、シンチレーションカウンタを用
いた構造解析とが1台の装置で可能になり、目的に応じ
て両者を選択的に利用することができる。さらに、シン
チレーションカウンタを用いて結晶の単位格子の決定ま
でを自動的に行い、その後は、蓄積性蛍光体を用いて構
造解析用のデータを短時間に得る、という組み合わせ測
定方法を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】カッパゴニオメータの原理を示す斜視図であ
る。
【図4】蓄積性蛍光体の読み取り装置の内部機構の平面
図である。
【符号の説明】
12、13…蓄積性蛍光体 14…シンチレーションカウンタ 16…X線源 18…試料保持装置 20…暗箱 26…IP保持体 28…試料 29…蓄積性蛍光体の円筒面の中心線 36…読み取り装置 42…消去ランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】まず、蓄積性蛍光体を用いた測定を説明す
る。図1において、2枚の蓄積性蛍光体12、13をI
P保持体26に取り付ける。IP保持体26は図示の蓄
積性蛍光体露光位置にもってくる。試料28を試料保持
装置18に取り付け、顕微鏡22を用いて、試料28の
中心がゴニオメータの回転中心に来るように試料位置を
調節する。必要に応じて、冷却剤吹き付け装置24を用
いて試料28を低温にする。まず最初に、試料28の軸
立てを行う。この軸立てとは、試料28の結晶のいずれ
かの軸あるいは特定の軸がω軸に一致するように、試料
28の向きを決める作業である。具体的な軸立て方法に
ついては後に詳述するので、ここでは、軸立てが完了し
た時点でのワイセンベルグ法による測定を説明する。試
料28をω軸の回りに0〜90度の範囲で回転振動し、
これと同期してIP保持体26を矢印64の方向に平行
移動させ、そのときの回折像を蓄積性蛍光体12に潜像
として記録する。露光が完了したら、IP保持体26を
蓄積性蛍光体交換位置40まで移動させて、これを18
0度回転する。その後、IP保持体26を露光位置まで
戻す。そして、読み取り装置36で蓄積性蛍光体12に
記録された潜像を読み取る。この読み取り作業の間に、
前回蓄積性蛍光体12に記録したω軸の終了角度を開始
点として、試料28をω軸の回りに0〜90度の角度範
囲で回転させながら、回折X線をもう一方の蓄積性蛍光
体13に露光する。蓄積性蛍光体13の露光と蓄積性蛍
光体12の読み取りが完了したら、IP保持体26を蓄
積性蛍光体交換位置40に移動させ、読み取りが済んだ
蓄積性蛍光体12を消去ランプ42で消去する。その
後、IP保持体26を180度回転させてから、また露
光位置まで戻す。これにより、消去済みの蓄積性蛍光体
12が再び、露光可能な位置に戻り、再使用される。一
方、露光済みの蓄積性蛍光体13は読み取り装置36で
読み取られる。このような作業を、ω回転の角度範囲を
次々にずらせてから繰り返し、合計180度の範囲で回
折像を記録する。なお、試料28のラウエ対称があらか
じめ分かっていれば、測定に必要なω軸の全回転範囲を
上述の180度より小さく設定してもよい。このような
手順で撮影された回折像をデータ処理して、試料の構造
解析を行う。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、蓄積性蛍光体を用いた軸立て法につ
いて説明する。これには、振動写真法を利用した方法1
と、ワイセンベルグ法を用いた方法2があり、試料に応
じてこれらを使い分ける。方法1は、IP保持体26を
静止させたままで、試料28をω軸の回りに0〜1度の
角度範囲で微小回転振動を行い、振動回折像を蓄積性蛍
光体12に記録する。この回折像を上述のワイセンベル
グ測定作業と同様にして読み取り装置36で読み取るの
であるが、読み取り作業を開始する前にω軸を適当な角
度だけ前進させておき、読み取り作業と並行して次の微
小振動回折像を蓄積性蛍光体13に記録する。このよう
な作業をω軸の0〜90度の角度範囲内で繰り返し行
い、得られた数枚の微小振動回折像をもとに結晶方位行
列を計算する。また、方法2では、まず、IP保持体2
6を静止したままで、試料28をω軸の回りに10〜3
0度回転振動を行い、回折像を蓄積性蛍光体に記録す
る。次に、ω軸の回転範囲を同じ範囲に保って、今度
は、IP保持体26をω軸回転に同期させながら移動さ
せるワイセンベルグ法を用いて、回折像を二重露出す
る。このとき、振動回折像とワイセンベルグ回折像とが
区別できるように、露出時間を変化させる。次に、ω軸
を90度前進させてから、前と同様の二重露出像を撮影
する。2枚の二重露出像をデータ処理して結晶方位行列
を決定する。方法1または方法2で結晶方位行列を決定
した後、試料28の結晶の特定の軸がω軸に一致するよ
うに、試料保持装置18のカッパゴニオメータの3軸
(ω、κ、φ)の回転調節を行う。なお、極めて迅速な
測定が要求される場合は、上述のような軸立ての手順を
省略して測定を開始することも可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、蓄積性蛍光体とシンチレーションカ
ウンタとを併用した測定方法を説明する。まず最初に、
シンチレーションカウンタ14を用いて、試料28の
晶方位行列の決定を行う。そして、この測定結果に基づ
いて試料結晶の特定の軸をω軸に一致させる。その後、
今度は、蓄積性蛍光体12を用いて構造解析用の回折像
を記録する。ここで得られた回折像を解析するに当たっ
ては、既に求められている結晶方位行列を利用できるの
で、解析が容易になる。このようにして、シンチレーシ
ョンカウンタによって結晶方位行列の決定が自動的にか
つ正確に決定でき、また、その後の構造解析用のデータ
は蓄積性蛍光体を用いることによって短時間に得ること
ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】本発明のX線回折装置では、蓄積性蛍光
体を用いた構造解析と、シンチレーションカウンタを用
いた構造解析とが1台の装置で可能になり、目的に応じ
て両者を選択的に利用することができる。さらに、シン
チレーションカウンタを用いて結晶の結晶方位行列の決
定までを自動的に行い、その後は、蓄積性蛍光体を用い
て構造解析用のデータを短時間に得る、という組み合わ
せ測定方法を採用することもできる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料からの回折X線を蓄積性蛍光体に潜
    像として記録し、前記蓄積性蛍光体に励起光を照射して
    前記潜像を読み出すX線回折装置において、次の特徴を
    有するX線回折装置。 (イ)前記蓄積性蛍光体の記録面を円筒面の内面に沿う
    形状とする。 (ロ)前記円筒面の中心線上に前記試料を配置する。 (ハ)前記蓄積性蛍光体を前記中心線に平行な方向に移
    動可能にする。 (ニ)前記中心線の回りに回転可能な計数管式のX線検
    出器を検出器搭載台に設置する。 (ホ)前記検出器搭載台を前記中心線に平行な方向に移
    動可能にする。
  2. 【請求項2】 前記試料を、三つの回転軸線の回りに回
    転可能にしたことを特徴とする請求項1記載のX線回折
    装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄積性蛍光体と前記X線検出器とを
    共通の暗箱の内部に配置したことを特徴とする請求項1
    記載のX線回折装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄積性蛍光体を保持するIP保持体
    が次の特徴を備えることを特徴とする請求項1記載のX
    線回折装置。 (ヘ)前記IP保持体は、複数の蓄積性蛍光体を保持で
    きる。 (ト)前記IP保持体は、蓄積性蛍光体露光位置と蓄積
    性蛍光体交換位置との間で前記中心線に平行な方向に移
    動できる。 (チ)前記IP保持体は、前記蓄積性蛍光体交換位置に
    おいてIP保持体の中心線の回りに回転できる。
  5. 【請求項5】 前記IP保持体に保持されている一つの
    蓄積性蛍光体が露光位置にあるときに、このIP保持体
    に保持されている別の蓄積性蛍光体が読み取り位置にあ
    り、前記IP保持体が前記蓄積性蛍光体交換位置にある
    ときに、このIP保持体に保持されている蓄積性蛍光体
    を消去ランプで消去可能にしたことを特徴とする請求項
    4記載のX線回折装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110260064A1 (en) * 2010-04-23 2011-10-27 Uchicago Argonne, Llc On axis sample visualization along a synchrontron photo beam
US8440986B2 (en) * 2010-04-23 2013-05-14 Uchicago Argonne, Llc. On axis sample visualization along a synchrontron photo beam

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