JPH0611482B2 - セラミック鋳込成形物の乾燥方法 - Google Patents
セラミック鋳込成形物の乾燥方法Info
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- JPH0611482B2 JPH0611482B2 JP1096890A JP9689089A JPH0611482B2 JP H0611482 B2 JPH0611482 B2 JP H0611482B2 JP 1096890 A JP1096890 A JP 1096890A JP 9689089 A JP9689089 A JP 9689089A JP H0611482 B2 JPH0611482 B2 JP H0611482B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセラミック鋳込成形物の乾燥方法に関する。
(従来技術) セラミック泥漿を鋳込型に鋳込んで成形してなる成形物
を乾燥室内にて乾燥するセラミック鋳込成形物の乾燥方
法においては、乾燥収縮による成形物の亀裂、歪みの発
生を防止するため下記の手段が考慮されている。
を乾燥室内にて乾燥するセラミック鋳込成形物の乾燥方
法においては、乾燥収縮による成形物の亀裂、歪みの発
生を防止するため下記の手段が考慮されている。
(1).成形物が含有する水分による飽和湿度と雰囲気湿
度の差をできるがぎり小さくして徐々に乾燥する。
度の差をできるがぎり小さくして徐々に乾燥する。
(2).セラミック泥漿中に保湿剤を添加し、成形物の乾
燥速度を遅らせる。
燥速度を遅らせる。
(3).成形物を乾燥に先立ってエージングし、成形物中
の水分の均一化を図る。
の水分の均一化を図る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記各手段のうち保湿剤を添加する手段
においては成形物の乾燥速度を十分に制御することはで
きず、成形物の亀裂の発生を防止することは難しい。ま
た、上記した乾燥雰囲気の湿度を制御する手段やエージ
ングを施す手段を実施するには一般に恒温恒湿の乾燥器
が使用されるが、当該乾燥器内での成形物の収容状態に
よっては成形物に亀裂が発生することがある。
においては成形物の乾燥速度を十分に制御することはで
きず、成形物の亀裂の発生を防止することは難しい。ま
た、上記した乾燥雰囲気の湿度を制御する手段やエージ
ングを施す手段を実施するには一般に恒温恒湿の乾燥器
が使用されるが、当該乾燥器内での成形物の収容状態に
よっては成形物に亀裂が発生することがある。
従って、本発明の目的は、成形物の乾燥条件を考慮する
ことにより、成形物の乾燥時における亀裂の発生、歪み
の発生時等を防止することにある。
ことにより、成形物の乾燥時における亀裂の発生、歪み
の発生時等を防止することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記したセラミック鋳込成形物の乾燥方法であ
り、前記成形物の水分透過性のカバーにて被覆して乾燥
台に載置した状態で前記乾燥室内に収容して、同成形物
中の水分による飽和湿度に対する乾燥室内雰囲気の湿度
の差を5%以下にして乾燥するようにし、かつ当該乾燥
において前記乾燥台または同乾燥台と前記成形物間に通
気性を確保することを特徴とするものである。また、本
発明はかかる乾燥方法において、前記成形物を乾燥に先
立って恒温恒湿の雰囲気にてエージングすることを特徴
とするものである。
り、前記成形物の水分透過性のカバーにて被覆して乾燥
台に載置した状態で前記乾燥室内に収容して、同成形物
中の水分による飽和湿度に対する乾燥室内雰囲気の湿度
の差を5%以下にして乾燥するようにし、かつ当該乾燥
において前記乾燥台または同乾燥台と前記成形物間に通
気性を確保することを特徴とするものである。また、本
発明はかかる乾燥方法において、前記成形物を乾燥に先
立って恒温恒湿の雰囲気にてエージングすることを特徴
とするものである。
本発明において採用する水分透過性のカバーは木綿、そ
の他の素材からなる織物、編物等可撓性のもので、成形
物を被覆した場合成形物にわずかな傷をも生じさせない
ものが好ましい。また、水分透過性のカバーは成形物を
直接被覆して接触させるものではなくて水分透過性の多
孔質の箱体であってもよく、この場合に箱体内に成形物
を収容する。なお、布帛等により直接被覆した成形物を
上記した箱体内に収容して乾燥するようにしてもよい。
の他の素材からなる織物、編物等可撓性のもので、成形
物を被覆した場合成形物にわずかな傷をも生じさせない
ものが好ましい。また、水分透過性のカバーは成形物を
直接被覆して接触させるものではなくて水分透過性の多
孔質の箱体であってもよく、この場合に箱体内に成形物
を収容する。なお、布帛等により直接被覆した成形物を
上記した箱体内に収容して乾燥するようにしてもよい。
(発明の作用・効果) かかる乾燥方法においては、成形物に対してカバーにて
区画された少くとも成形物が直接露出する第1の雰囲気
とその外周の第2の雰囲気とが形成され、成形物中の水
分の飽和湿度m1、第1の雰囲気の湿度m2、第2の雰
囲気の湿度m3の関係は第1図に示す傾向になる。すな
わち、成形物から水分が蒸発すると第1の雰囲気の湿度
m2が漸次高くなろうとするが、同雰囲気内の水分はカ
バーを透過して第2の雰囲気へ移動して乾燥室外へと移
動する。この間、成形物中の水分による飽和湿度に対す
る乾燥室内雰囲気の湿度の差が5%以下に設定されてい
るため、カバーは湿度調節の緩衝作用を行って第1の雰
囲気の湿度m2を成形物中の水分の飽和湿度m1に近い
状態に保持し、成形物との乾燥を穏やかに進行させる。
この結果、成形物の乾燥時における亀裂、歪みの発生が
著しく抑制される。
区画された少くとも成形物が直接露出する第1の雰囲気
とその外周の第2の雰囲気とが形成され、成形物中の水
分の飽和湿度m1、第1の雰囲気の湿度m2、第2の雰
囲気の湿度m3の関係は第1図に示す傾向になる。すな
わち、成形物から水分が蒸発すると第1の雰囲気の湿度
m2が漸次高くなろうとするが、同雰囲気内の水分はカ
バーを透過して第2の雰囲気へ移動して乾燥室外へと移
動する。この間、成形物中の水分による飽和湿度に対す
る乾燥室内雰囲気の湿度の差が5%以下に設定されてい
るため、カバーは湿度調節の緩衝作用を行って第1の雰
囲気の湿度m2を成形物中の水分の飽和湿度m1に近い
状態に保持し、成形物との乾燥を穏やかに進行させる。
この結果、成形物の乾燥時における亀裂、歪みの発生が
著しく抑制される。
また、成形物をカバーにて被覆した状態でエージングす
ることにより、エージングが効果的に行われ、かかる状
態で成形物を乾燥すれば成形物の形状の大小、肉厚差の
大小にかかわらず亀裂、歪みの発生を著しく抑制するこ
とができる。
ることにより、エージングが効果的に行われ、かかる状
態で成形物を乾燥すれば成形物の形状の大小、肉厚差の
大小にかかわらず亀裂、歪みの発生を著しく抑制するこ
とができる。
(実施例) セラミック原料として平均粒子径0.5μmの粉体を用
いて水を媒体とするセラミック成分濃度が65wt%のセラ
ミック泥漿を調整するとともに、鋳込型として各種大き
さの石膏型を使用して第2図(a)、(b)、(c)に
示す相似形状の3種類のコップA1、A2、A3を成形
し、成形後以下に示す条件にて乾燥を行った。乾燥条件
と乾燥成形物の各部位における亀裂状態との関係を別表
に示す。
いて水を媒体とするセラミック成分濃度が65wt%のセラ
ミック泥漿を調整するとともに、鋳込型として各種大き
さの石膏型を使用して第2図(a)、(b)、(c)に
示す相似形状の3種類のコップA1、A2、A3を成形
し、成形後以下に示す条件にて乾燥を行った。乾燥条件
と乾燥成形物の各部位における亀裂状態との関係を別表
に示す。
(1).乾燥条件 (B)エージング b1:有・・・飽和水蒸気圧が成形体と平衝状態にある
恒温恒湿の乾燥器内に24時間以上保存 b2:エージング無 (C)カバー c1:有・・・成形体の全体を木綿の布で被覆 c2:有・・・木綿の布で全体を被覆した成形体を第3
図に示すように、多数の孔開きのプラスチック製箱の外
周に木綿の布を貼付けた箱に収容 c3:カバー無 (D)乾燥台(第3図に示す台) d1:プラスチック板 d2:プラスチック板上に粉体を厚さ10mmに敷設 d3:木板上に粉体を厚さ3mmに敷設 d4:木板上に粉体を厚さ10mmに敷設 d5:木綿製フェルト d6:木綿製フェルト上に粉体を厚さ3mmに敷設 d7:木綿製フェルト上に成形体と同質の板を敷設 但し、粉体は成形体を粉砕したもの (E)雰囲気 e1:成形物中の水分による飽和湿度に対する乾燥室内
雰囲気湿度の差(雰囲気湿度差)・・・5% e2:雰囲気湿度差・・・30% (2).評価方法 第4図に示すように乾燥成形物における開口縁部から縦
方向に延びる亀裂f1、筒部と底部間の境界部にて横方
向に延びる亀裂f2、底縁部にて縦または横方向に延び
る亀裂f3の有(×)、無(〇)を観察した。
恒温恒湿の乾燥器内に24時間以上保存 b2:エージング無 (C)カバー c1:有・・・成形体の全体を木綿の布で被覆 c2:有・・・木綿の布で全体を被覆した成形体を第3
図に示すように、多数の孔開きのプラスチック製箱の外
周に木綿の布を貼付けた箱に収容 c3:カバー無 (D)乾燥台(第3図に示す台) d1:プラスチック板 d2:プラスチック板上に粉体を厚さ10mmに敷設 d3:木板上に粉体を厚さ3mmに敷設 d4:木板上に粉体を厚さ10mmに敷設 d5:木綿製フェルト d6:木綿製フェルト上に粉体を厚さ3mmに敷設 d7:木綿製フェルト上に成形体と同質の板を敷設 但し、粉体は成形体を粉砕したもの (E)雰囲気 e1:成形物中の水分による飽和湿度に対する乾燥室内
雰囲気湿度の差(雰囲気湿度差)・・・5% e2:雰囲気湿度差・・・30% (2).評価方法 第4図に示すように乾燥成形物における開口縁部から縦
方向に延びる亀裂f1、筒部と底部間の境界部にて横方
向に延びる亀裂f2、底縁部にて縦または横方向に延び
る亀裂f3の有(×)、無(〇)を観察した。
(3).考察 別表を参照すると明らかな通り、実験No.7、No.12〜
No.14の第1群においては全ての成形物A1〜A3に
関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得られてい
る。これらの実験の共通の条件としてはエージングを行
っていること、成形体の全体を木綿の布で被覆している
こと、成形物を載置する乾燥台または同乾燥台と成形物
間に十分に通気性があること、雰囲気湿度差が5%であ
ること等が挙げられる。
No.14の第1群においては全ての成形物A1〜A3に
関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得られてい
る。これらの実験の共通の条件としてはエージングを行
っていること、成形体の全体を木綿の布で被覆している
こと、成形物を載置する乾燥台または同乾燥台と成形物
間に十分に通気性があること、雰囲気湿度差が5%であ
ること等が挙げられる。
また、実験No.1、No.3、No.8の第2群においては形
状の大小に関係無く肉厚差のない成形物A1、A2には
関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得られてい
る。第2群のうち実験No.1、No.3の条件はエージング
を行っていない点を除き第1群の条件と同じであり、ま
た実験No.8の条件はエージングを行っていること、乾
燥台に十分に通気性があること、成形物を2重にカバー
して3層の雰囲気を形成して成形物の露出する雰囲気の
雰囲気湿度差を30%より非常に小さくしていること等の
条件が挙げられる。
状の大小に関係無く肉厚差のない成形物A1、A2には
関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得られてい
る。第2群のうち実験No.1、No.3の条件はエージング
を行っていない点を除き第1群の条件と同じであり、ま
た実験No.8の条件はエージングを行っていること、乾
燥台に十分に通気性があること、成形物を2重にカバー
して3層の雰囲気を形成して成形物の露出する雰囲気の
雰囲気湿度差を30%より非常に小さくしていること等の
条件が挙げられる。
さらにまた、実験No.2、No.5、No.6、No.10、No.
11の第3群においては小さな形状で肉厚差のない成形
物A1に関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得ら
れている。これらの実験の共通の条件としては成形物の
露出する雰囲気の雰囲気湿度差を小さくすることを木綿
の布で被覆することにより上記雰囲気を形成している。
11の第3群においては小さな形状で肉厚差のない成形
物A1に関して亀裂の発生がない良好な乾燥結果が得ら
れている。これらの実験の共通の条件としては成形物の
露出する雰囲気の雰囲気湿度差を小さくすることを木綿
の布で被覆することにより上記雰囲気を形成している。
第1図は本発明の乾燥方法における各雰囲気の湿度の傾
向を示すグラフ、第2図(a)〜(c)は実施例の乾燥
に供した各成形物の断面図、第3図は成形物の乾燥状態
を示す乾燥器内の概略断面図、第4図は乾燥成形物の亀
裂の発生状態を示す斜視図である。 符号の説明 A1〜A3……成形物、C……カバー、D……乾燥台。
向を示すグラフ、第2図(a)〜(c)は実施例の乾燥
に供した各成形物の断面図、第3図は成形物の乾燥状態
を示す乾燥器内の概略断面図、第4図は乾燥成形物の亀
裂の発生状態を示す斜視図である。 符号の説明 A1〜A3……成形物、C……カバー、D……乾燥台。
Claims (2)
- 【請求項1】セラミック泥漿を鋳込型に鋳込んで成形し
てなる成形物を乾燥室内にて乾燥するセラミック成形物
の乾燥方法であり、前記成形物を水分透過性のカバーに
て被覆して乾燥台に載置した状態で前記乾燥室内に収容
して、同成形物中の水分による飽和湿度に対する乾燥室
内雰囲気の湿度の差を5%以下にして乾燥するように
し、かつ当該乾燥において前記乾燥台または同乾燥台と
前記成形物間に通気性を確保することを特徴とするセラ
ミック鋳込成形物の乾燥方法。 - 【請求項2】第1項に記載の乾燥方法において、前記成
形物を乾燥に先立って恒温恒湿の雰囲気にてエージング
することを特徴とするセラミック鋳込成形物の乾燥方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096890A JPH0611482B2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | セラミック鋳込成形物の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1096890A JPH0611482B2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | セラミック鋳込成形物の乾燥方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02274503A JPH02274503A (ja) | 1990-11-08 |
| JPH0611482B2 true JPH0611482B2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=14176981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1096890A Expired - Fee Related JPH0611482B2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | セラミック鋳込成形物の乾燥方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0611482B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0811406B2 (ja) * | 1991-09-25 | 1996-02-07 | 日本碍子株式会社 | セラミックス筒状体の製造方法 |
| JP2013245130A (ja) * | 2012-05-25 | 2013-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | セラミックス鋳込み成形物の乾燥方法 |
| RU2625579C1 (ru) * | 2016-02-05 | 2017-07-17 | Акционерное общество "Обнинское научно-производственное предприятие "Технология" им. А.Г. Ромашина" | Способ сушки керамических изделий |
| CN112692970A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-23 | 合肥亭瑞电气有限公司 | 一种用于电子器件的陶瓷绝缘材料加工模具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62158003A (ja) * | 1986-01-06 | 1987-07-14 | 株式会社村田製作所 | セラミツクグリ−ンシ−トの製造方法 |
-
1989
- 1989-04-17 JP JP1096890A patent/JPH0611482B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02274503A (ja) | 1990-11-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |