JPH06114979A - 断熱性複合材料 - Google Patents

断熱性複合材料

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JPH06114979A
JPH06114979A JP4236060A JP23606092A JPH06114979A JP H06114979 A JPH06114979 A JP H06114979A JP 4236060 A JP4236060 A JP 4236060A JP 23606092 A JP23606092 A JP 23606092A JP H06114979 A JPH06114979 A JP H06114979A
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JP
Japan
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heat insulating
fiber material
heat
fusible
composite material
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JP4236060A
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Inventor
Hiroshi Sagawa
博司 寒川
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた断熱性、耐天候性、水蒸気透過性及び
浮力特性を有する断熱複合材料を提供する。 【構成】 熱可塑性材料を主材料として作られた融着可
能な断熱性繊維材料、及び該断熱性繊維材料の両面に配
置された熱可塑性材料から成る融着可能な少なくとも2
枚の透湿性膜を含んで成り、該少なくとも2枚の透湿性
膜及び断熱性繊維材料の融着により形成された多数の空
気封入独立空間を有する断熱性複合材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣料、手袋、防寒靴、
ジャケット、シート、毛布、帽子等広範な用途を有する
断熱性複合材料に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料用断熱綿等では、メルトブロー微細
繊維材料、通常ステープルファイバーが混ぜ込められて
いる所のシンサレート断熱材料がよく知られている。さ
らによく使われるのは、ステープルファイバーのみから
構成されたカード綿である。しかし、これらの繊維材料
は、雨、風、雪、水などに抵抗性を持っていないので、
耐天候性が求められる場合には、透湿性膜が貼られた
り、遮蔽性の樹脂が塗布されたりした外衣織布と重ね合
わせることが必須である。しかしながら、この構造はし
ばしば外衣織布の柔らかさを損なう。事実、柔らかい外
衣織布の場合、軟らかさを保つために、ふっそ樹脂やシ
リコン樹脂による強はっ水処理が、膜貼合の替わりに行
なわれる。しかし、これらのはっ水処理加工は軽い条件
に対してのみ満足のいくものである。また、シワ加工さ
れた生地等は膜貼合が難しい。それゆえ衣服のデザイン
が限定される。
【0003】防寒靴や手袋用の断熱性繊維材料には、カ
ード綿、メルトブロー微細繊維、ウールフエルト等が使
われる。水、雨、や雪に耐える為に、時々、その片面の
みに透湿膜が貼合わされたシート材料が断熱性繊維材料
と組み合わせて使われることがある。しかし、使用時
に、ポンプ作用により温められた空気が外部に押し出さ
れるので、しばしば、十分な断熱性を発揮できないとい
う欠点があった。
【0004】更に、浮力材としては、独立気泡の高分子
発泡体、主にポリエチレンフォームが使われる。独立気
泡の発泡体は優れた浮力特性を持っているが、水蒸気透
過性がないので、発汗による湿度のため、不快感を生じ
る欠点がある。そのため、救命具の具体物はジャケット
やベストの様に部分的あるいは付加的な外衣具に限られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、透湿
膜で両面を貼り合わされた断熱繊維材料は優れた断熱
性、水、雨、雪、風、等にたいする不透過性、水蒸気透
過性、浮力特性、水蒸気透過性調節機能等を有する新し
いタイプの断熱性複合材料を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の特性を有
する断熱性繊維材料として、熱可塑性材料を主材料とし
て作られた融着可能な断熱性繊維材料、及び該融着性断
熱性繊維材料の両面に配置された熱可塑性材料から成る
融着可能な少なくとも2枚の透湿性膜を含んで成り、該
少なくとも2枚の透過性膜及び融着性断熱性繊維材料の
融着により成形された多数の空気封入独立空間を有する
断熱性複合材料を提供する。
【0007】
【作用及び効果】本発明の断熱性複合材料は、断熱性繊
維材料の両表面が透湿性の膜により覆われているので、
水は通さないが水蒸気は通す性質を有しており、このた
め外部からの水の侵入を防ぎながら、内部からの水分を
水蒸気として排除することができ、着用者に快適さを与
える。また、外側の透過性膜の選択により風、雨、雪、
水等に対する耐気候性が得られる。また、外側の透湿性
膜の透湿性と内側の透湿性膜の透湿性とを適切に選択す
ることにより外側の透湿性膜の内側面の結露が防止され
る。
【0008】さらに、2枚の透湿性膜と内部の断熱性繊
維材料とが融着された多数の独立空間が形成されている
ので、空気が対流せず、断熱性が高められ、独立空間に
封入された空気のため全体として浮力が付与されるとい
う利点もある。上記のような性質を有するため、例えば
次の様な用途に用いられる。 (1)耐気候性を必要とする衣類。前記のごとく、本発
明の断熱性材料はそれ自体耐気候性を有するので、この
外面に外衣生地を全く自由に選択して重ねることがで
き、所望の外観や触感を有するスキーウエアー、スポー
ツウエアー、モーターバイクスーツ等を作製することが
できる。
【0009】(2)耐水性、圧力下での断熱性や嵩だか
さを必要とする用途。本発明の断熱性材料は水の侵入を
防止し、他方独立空間に空気が封入されていて動かない
ので圧力下での耐熱性や嵩だかさが必要な防寒靴、手
袋、毛布、家畜や植物のためのカバーシート等として使
用するのに適する。 (3)浮力を必要とする用途。本発明の断熱性材料は多
量の空気を均一に包含しているため浮力性があり、且つ
保湿性及び透湿性を有しているので、例えば浮力服、浮
力ズボン、浮力下着、浮力作業着、救命ジャケット等の
ために使用することができる。
【0010】
【具体的な説明】図1は本発明の断熱性複合材料の1例
の断面図であり、断熱性繊維材料1の両面に透湿性膜2
及び3が重ねられており、4において2枚の透湿性膜2
及び3並びに断熱性繊維材料1の三者が融着され独立空
間5が形成されている。この空間中には断熱性繊維材料
1の組織中の空気及び断熱性繊維材料と透湿性膜2及び
3の間の空気に封入されており、隣接する空間6とに連
絡していない。
【0011】図2は本発明の断熱性複合材料の1個独立
空間の種々の態様A〜Dを示す。Aは図1に示したもの
と同じである。図2のA〜Dはいずれも断熱性繊維材料
1とそれを挟む透湿性膜2及び3が4において融着され
て独立空間を形成している基本構造は共通であるが、断
熱性繊維材料1が2枚重ねられており、その間に補強材
7が挿入されている。またCにおいては2つの補強材8
及び9が断熱性繊維材料1と透湿性膜2及び3との間に
配置されている。場合によっては補強材8及び9の内の
一方のみが存在してもよい。Dにおいては補強材10及
び11が透湿性膜2及び3の外側に配置されている。こ
の場合も、補強材10及び11のいずれか一方のみが存
在してもよい。
【0012】なお、独立空間の平面形状は、図3に示す
ごとく種々の形状をとることができる。独立空間の体積
は種々の大きさであることができ、断熱綿の厚さ、最終
製品の用途等により異るが、通常0.1〜200cm3
ある。体積が大き過ぎると独立空間中での空気の対流に
より断熱性が低下したり、圧力下で空気の移動により均
一な厚さが維持できない等の問題点が生ずる。また、体
積が小さ過ぎると製造上の困難が生ずる。
【0013】本発明において用いる透湿性膜は溶融性を
有する熱可塑性樹脂から成る膜か、あるいはこの膜と他
の膜との複合膜であって、TAPPI T−460法又
はJIS P 8117法により測定した通気性抵抗が
1,800秒/6.45cm2・100ml以上であり、J
IS Z 0280 Bに従って測定した場合に500
g/m2 ・24hr(40℃、相対湿度90%)以上の水
蒸気透過性を有し、5〜50μmの膜厚を有し、そして
柔軟性及び伸縮性を有するものが好ましい。この様な性
質を有する膜であれば熱可塑性ポリウレタン膜、天然ゴ
ム、エチレン−無水マレイン酸(EMA)、エチレン−
メタクリル酸共重合体(EMMA)、ポリビニルアルコ
ール(PVA)、ポリオレフィン、例えばポリプロピレ
ン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)膜等種々
の材料から成る膜を使用することができる。このうち、
特に熱可塑性ポリウレタン膜が好ましく、親水性セグメ
ントを導入することによって透湿性を改善した熱可塑性
ポリウレタンが特に好ましい。親水性成分としてポリオ
ール成分、特にポリグリコールを用いるのが便利であ
る。この様な熱可塑性ポリウレタンは通常、10〜30
μmの膜厚及び500g〜8,000g/m2 ・24hr
の水蒸気透過性を有する。
【0014】強度向上の目的で、上記の膜と他の材料と
の複合膜を使用することもできる。この様な材料として
は多孔性膜、穴あき膜、不織布、高分子網状膜等を用い
ることができ、これらは例えばゴアテックス(商標)
(ゴアテックス・ジャパン社製)、タイベック(商標)
(デュポン・ジャパン社製)、テルネット(Appliea Es
trusion Technologies Inc.)等の商品名で入手すること
ができる。この様な複合膜は、高透湿性を有するが強度
が十分でない膜を使用する場合に有効である。
【0015】透湿性膜は常法に従って製造することがで
き、例えばT−ダイにより押出し製膜法、インフレーシ
ョン法、離型紙上へのキャスティング、基材への直接コ
ーティング等により製造することができる。膜材料高分
子の性質を改善するためにポリマーブレンド、ポリマー
アロイ、グラフト重合、ブロック重合、相互侵入高分子
網目(IPN)等の手法を用いることもできる。また、
部分架橋や、化学的又は物理的な表面改質、例えば防汚
加工、撥水加工、親水性加工、コロナ放電処理、蒸着、
表面粗化等を行うこともできる。
【0016】無機、有機、金属等からなる多くの種類の
粉体をこの膜に練り込むことにより、他の機能を付加す
ることもできる。例えば、炭素粉やセラミック粉は膜表
面からの熱放射特性を改善するのに使用できる。低放射
性の金属粉、例えば、金、銀やアルミ粉等は低放射性と
熱反射性を付与する。色つけには顔料を使うことができ
る。抗菌性材料、銅粉や銅や銀が導入されたゼオライト
粉は抗菌性を付与する。消臭剤、充填剤、防かび剤、芳
香剤等も利用できる。また親水性ゲル粉は透湿性の改善
や薬剤徐放の支持体としても働く。膜形成が可能で溶融
接着性が保持されるなら、これらの混合量に特に限定は
ないが、通常有機化合物では50%以下(重量分率)、
比重の重い重金属では75%以下が採用されうる。粉体
の径はその直径においてフイルム厚より小さくなくては
ならない。即ち、50ミクロン以下であり、好ましくは
サブミクロンから数ミクロンの範囲である。またその膜
は芳香剤、薬剤、防虫剤などの化学薬品にて膨潤させる
こともできる。
【0017】断熱性繊維材料として、熱可塑性樹脂より
作られたほとんどの繊維材料がこの発明に利用できる。
例えばポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポ
リウレタン等が代表的である。好ましくは、ステープル
ファイバーより作られたカード不織布綿や、シンサレー
ト(商標)断熱材料として知られているステープルファ
イバーを混入させたメルトブロー不織布等が利用でき
る。そのようなステイブルファイバーは通常クリンプさ
れており、そのサイズはおよそ0.5から100デニー
ルである。通常は1から6デニールの径がよく利用され
ているが、最近は1/2から3/4デニールのファイバ
ーが、風合いのやわらかさの為開発されつつある。
【0018】その他いくらかの量の天然繊維、例えばウ
ール、絹、パルプ等、金属繊維、無機繊維、炭素繊維等
は綿の溶融接着性が保持できる程度に上記の熱可塑性繊
維材料に混合することができる。しかし純粋な天然繊
維、金属繊維、無機繊維、炭素繊維などはこの発明には
不適である。なぜならばこれらは透過性膜と溶融接着す
ることができないためである。
【0019】断熱性繊維材料の密度は通常2kg/m3
ら300kg/m3 である。比較的軽い2kg/m3 から3
0kg/m3 の繊維材料は衣料用断熱材として好ましく、
また30kg/m3 から300kg/m3 の高密度の繊維材
料は、防寒靴等の耐圧縮性の繊維材料として都合がよ
い。繊維材料の断熱性は比較的軽い条件下、例えば、タ
ウンウエアやスポーツ用ジャケットのように使われる場
合は0.1−1.0クローでよいが、厳しい条件下、即
ちスキーウエアーや、冬山登山、極地探検等では1.0
−5.0クローが必要である。通常これらの断熱性繊維
材料は単位厚さあたり0.3−2.3クロー/cmの断熱
率を有しているので、断熱性繊維材料の厚みはその用途
と断熱率によって決められる。ここでクロー値熱量計ク
ローメーター(3M社製)により測定した。
【0020】断熱性複合材料が、それを構成する断熱性
繊維材料及び2枚の透湿性膜だけでは十分な強度を有し
ない場合には付加的な補強性シート材料を貼合工程や熔
接工程でさらに貼合わせてもよい。その位置は、繊維材
料の中央、両側、又は片側、あるいは透湿性膜の外側の
両面あるいは片面、およびそれらの組み合わせであって
よい。この構造を図2に模式的に示す。この補強材の材
料としては、スパンボンド不織布、高分子網、穴空きフ
ィルム、編み織物、糸等が使われる。
【0021】本発明においては、前記の透湿性膜及び断
熱性繊維材料並びに存在する場合には補強剤を一緒に融
着することにより多数の独立空間を形成する。この場
合、上記の材料を直接融着することもでき、又は接着剤
で接着した後に融着することもできる。後者の方法は比
較的大きな独立空間(目の荒い形状)を形成する場合や
耐久性が要求される場合に採用される。この場合は、例
えば湿気硬化性のポリウレタン接着剤等を使用し、透湿
性膜の透湿性を損なわないためには接着剤を点状に塗布
するのが好ましい。これはグラビアロールコーター等に
より簡単に行うことができる。
【0022】融着は超音波融着又は熱融着により行うこ
とができる。超音波融着は例えばピンリニック機(ニッ
コーテクノ社製)により行うことができる。熱融着は例
えば、2個の加熱されたエンボスロール、ゴムロールと
加熱されたロールとから成るエンボスロール、又は彫刻
された熱板等を使用して、加熱及び加圧下で行われる。
適切な条件は透湿膜の種類、断熱性繊維材料の種類等に
依存して決められるが、一般には75℃〜200℃の温
度において行われる。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。例1.(実施例) コーティング用として市場で入手できる熱可塑性ポリウ
レタン溶液を用いた。これは、イソシアネート成分とし
てMDI、ポリオール成分としてPTMGとポリプロピ
レングリコールからなっている。その溶液はMEKで希
釈し、つぎに10重量%のアルミ粉末を混ぜた。これを
離型紙上に塗布し、80℃のオーブンで乾燥した。離型
紙上に得られた膜は10μmの厚みを有していた。つぎ
にその膜はポリエステルステープルファイバーから成
る、平方メートル当たり76g/m 2 のカード不織布綿
と、その繊維材料の両面に湿気架橋性のポリウレタン接
着剤を点状に塗布して貼り合わせた。その後に離型紙を
取り除き、室温にて48時間硬化させ図4−(1)に示
す構造を持った貼合複合シートを得た。その貼合物は銀
色で不透明色でありそして大変柔らかい風合いであっ
た。つぎにその貼合物は,浮力性試験の為に、5mm幅の
線でもって10x10cmの正方形の部屋にヒートシーラ
ーで分割した。
【0024】その他の試験には45cmx45cmの試料を
用いた。繊維材料の中の空気は独立した部屋に閉じ込め
られていて、その結果、透湿性膜が貼合されていてふっ
くらした断熱性材料が得られた。その貼合物の0.00
2psi (ポンド/平方インチ)の圧力下における厚みで
その繊維材料重量を割って得られたその繊維材料密度1
1.52kg/m3 は断熱性繊維材料としては一般的であ
る。
【0025】その通気性抵抗は1,800秒/100cc
以上であった。水蒸気透過速度は1,789g/m2
24hrであった。この透湿膜のみの水蒸気透過性は3,
690g/m2 ・24hrであるので、両面に透湿性膜を
貼り合せたこの貼合物は約半分の水蒸気透過性を有して
た。浮力は7.53kg/m2 であった。これは表2のN
o.1行に示されているように965kg/m3 の繊維材
料の一立方メートル当たりの浮力に相当している。ドラ
イクリーニングの耐久性試験は、石油系溶剤による実際
の商業ドライクリーニングを5回行ない、評価した。厚
みの保持率、クロー値、クロー/mm、外観、収縮率など
大変良好であった。
【0026】例2.(実施例) 六角形の型によりエンボスされた、比較的高密度の綿で
あるシンサレート(商標)KS−タイプ断熱繊維材料の
二枚を、一方の繊維材料のスクリムを取り除いたのち、
互いにそのスクリム側で貼りあわせた。このようにして
得られた真ん中に補強材を有する三層の繊維材料はさら
に10μmの厚さの透湿性ポリウレタン膜でその両面に
ポリウレタン系の接着材を使って貼りあわせた。このポ
リウレタン膜はアルミ粉を含んでいない点を除いては実
験−1のものと同じものである。この貼合とヒートシー
ル工程は実験−1と同様に行なった。得られた五層の貼
合複合物〔図4−(2)〕はその両面に透明の膜を有し
た、柔らかくて薄い断熱性シートであった。
【0027】そしてその特性は表2と表3に示すように
良好であった。この貼合物は2.45kg/m2 の浮力性
を持っており、例1のそれよりは小さいが、これはこの
貼合物の厚みが、0.0002psi の圧力下において
2.9mmと薄いためである。この断熱性材料の1m3
たりの浮力性845kg/m3 の数値はこの綿が優れた浮
力材であることを示している。またこの水蒸気透過性は
2,855gr/m2 ・24hr(この透湿膜自身は一枚で
5,800g/m2 ・24hr)であった。この透湿性膜
にはアルミ粉が入っていないので、例1のものより良い
透過性を示している。
【0028】例3.(実施例) 40g/m2 の目付重量を有しておりその両面にスパン
ボンド不織布からなる補強材を小さな正方形の型でウル
トラソニック溶着しているシンサレート(商標)CDS
−タイプ断熱材料の両面に30μmの厚みのシンテック
透湿膜を貼りあわせた。そのほかの工程は例1と同様に
行なった。得られた五層の貼合物〔図4−(3)〕はぷ
っくりしており光沢のある表面をしていた。そしてその
特性は大変良好であった。シンテック透湿膜は多孔性の
ポリオレフィン膜に高透湿性のポリウレタン樹脂をその
空隙に染み込ませた膜である。それゆえ30μmの厚み
の膜にもかかわらず、この貼合物は2,885g/m2
の良好な水蒸気透過性を示した。
【0029】例4.(実施例) 熱放射の吸収の為にセラミック練り込み樹脂ファイバー
を混入したシンサレート(商標)Y−タイプ断熱材料に
例1のものと同様の膜を両面に貼りあわせた。その他の
工程は例1と同様にした。銀色の表面のふっくら且つぷ
っくりした柔らかい貼合物〔図4−(4)〕が得られ
た。そしてそれは良好な特性を示した。
【0030】例5.(実施例) 例1に記載したのと透湿性膜を、スパンボンド不織布か
らなる補強材の片側にポリウレタン系の接着材を用いて
貼り合わせた。そしてそれを300g/m2 の目付のシ
ンサレート(商標)Y−タイプ断熱材料の両側にあてが
って、シンサレート(商標)断熱材料ロゴのエンボスロ
ールで熱圧着した。得られた貼合物〔図4−(5)〕は
良好な特性を示した。
【0031】例6.(実施例) 42.2kg/m2 の密度を有する100%のメルトブロ
ー繊維材料をインフレーション工程によって作られた2
0μmの厚みのポリウレタン膜(日本ポリウレタン工業
製、シルクロンの商品名である)でその両面をおおい、
さらにスパンボンド不織布からなる補強材でその両面を
おおった。次にこの五層の積層物を超音波溶着により一
体化させた。得られた貼合複合物は質量感のある材料で
あり、優れた特性を示した。しかしながらその水蒸気透
過性は比較的低く、789g/m 2 ・24hrであった。
なぜならば、この膜自身の水蒸気透過性が1,400g
/m2 ・24hrと低いためである。この膜の利点は簡単
な工程で安価に作れることである。もし、この膜のよう
な、より低い水蒸気透過性膜が内側の膜として使われる
なら、外側の膜はより早く水蒸気を通すので膜間の空気
の湿度低く保たれることとなり、外側の膜での結露を防
ぐことができる。
【0032】例7.(比較例) 図4−(7)に示すように、12μm厚の60%開孔率
の多孔性ポリエチレン膜でシンサレート(商標)C−タ
イプ断熱材料の両面をおおい、例1と同様名方法でヒー
トシールした。この貼合物は通気性抵抗を有していなか
った。そして空気をヒートシール工程で作られた部屋の
中に閉じ込めることができなかった。水蒸気透過性と浮
力性は得られたが耐ドライクリーニング性はなかった。
【0033】例8.(実施例) ポリエステルの熱クリンプ性ステープルファイバーより
作られた、38g/m 2 の目付を有する伸縮性の断熱性
繊維材料を、例1に記載した膜をすでにその片面にポリ
ウレタン系接着材で貼りあわせてある0.75デニール
のステープルファイバーから作られた、目付が22g/
2 のカード綿でその両面をおおった。そして前記と同
様な方法でヒートシールした。大変柔らかい、嵩高で伸
縮性のあるさらにぷっくりした貼合複合物〔図4−
(8)〕が得られた。その特性は大変良好であった。
【0034】例9.(実施例) 水流交絡法で作られた、目付が24g/m2 の不織布、
ソンタラ(商標)(デュポン社製)をスパンボンド不織
布の補強材でおおい、例1に記載した膜でその両面を同
様に貼りあわせた。薄くて強い貼合複合物〔図4−
(9)〕が得られた。そして表2と表3に示すように大
変良い特性を示した。
【0035】例10.(比較例) 図4−(10)に示すように、カードされた後にニード
ルパンチされたレーヨン綿を、目付が55g/m2 のタ
イベック(商標)不織布シート(デュボン社製)でおお
い、同様にヒートシールした。この貼合物は通気性抵抗
を示さなかった。またヒートシール工程によって作られ
た部屋に空気を閉じ込められなかった。浮力性試験にお
いて、この貼合物の綿が濡れてしまった。水がタイベッ
ク(商標)を通過したためである。
【0036】例1〜10により得られた断熱性材料の構
造を図4及び表1に示し、それらの特性を表2及び表3
に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】なお、浮力測定は次の様にして行った。重
量計の上に水を入れたビーカーを置き、棒の先端に付し
た下向きの半球状の網を該ビーカー中の水に沈めて重量
計の目盛を0にセットする。10cm×20cmの試料を丸
めて前記半球状の網に入れ、水面から約10cmの深さに
沈める。重量計の目盛りから浮力(W)を直接読み取
る。
【0041】浮力=W/0.02(g/m2 ) により試料m2 当りの浮力を求める。例11.(実施例) ヒートシール前の例1の貼合物を、図5−Aに示す型
(直径3mmの円形、4mmピッチ、51%非エンボス率)
で160℃において、プレス機により熱エンボスした。
得られた貼合物は細かく分画され、ぷっくりしていた。
【0042】例12.(実施例) ヒートシール前の例2の貼合物を、図5−Bに示す六角
模様(一辺2mmの六角模様、エンボス線幅0.4mm)の
エンボスロールにより、140℃で熱エンボスした。得
られた貼合物は柔らかさを保ち且つぷっくりしていた。例13.(実施例) ヒートシール前の例3の貼合物を、超音波溶着機で図5
−Cに示す形(市松模様、1/2インチピッチ、1/1
6インチ線幅)に溶着した。得られた貼合物は強くシー
ルされ、その強度のある膜により耐圧性のよいぷっくら
さを得た。
【0043】例14.(実施例) 例13の貼合物に、さらに1/16インチ四方の点を超
音波溶着機により、図5−D7に示すように取り混ぜ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の断熱性材料の断面図である。
【図2】図2は本発明の断熱性材料の1つの独立空間の
断面図である。
【図3】図3は本発明の断熱性材料の多数の独立空間の
種々の平面形状を示す。
【図4】図4は、例1〜10において作製した断熱性材
料の1つの独立空間の断面図である。
【図5】図5は例11〜14において作製した本発明の
断熱材料の多数の独立空間の平面形状を示す。
【符号の説明】
1…断熱綿 2,3…透湿性膜 4…融着部 5,6…独立空間 7,8,9,10,11…補強材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性材料を主材料として作られた融
    着可能な断熱性繊維材料、及び該融着性断熱性繊維材料
    の両面に配置された熱可塑性材料から成る融着可能な少
    なくとも2枚の透湿性膜を含んで成り、該少なくとも2
    枚の透湿性膜及び融着性断熱性繊維材料の融着により形
    成された多数の空気封入独立空間を有する断熱性複合材
    料。
  2. 【請求項2】 前記融着性断熱繊維材料が0.1〜5.
    0クローの断熱性を有する,請求項1に記載の断熱性複
    合材料。
  3. 【請求項3】 前記融着性断熱性繊維材料がポリエステ
    ル、ポリアミド、ポリオレフィン及びポリウレタンから
    成る群から選ばれた熱可塑性樹脂から選ばれた融着性断
    熱性繊維材料である、請求項1又は2に記載の断熱性複
    合材料。
  4. 【請求項4】 前記透湿性膜がTAPPI F 460
    法又はJIS P8117法により測定した場合に18
    00秒/6.45cm2 ・100ml以上の通気性抵抗を有
    し、JIS Z 0280 B法により測定した場合に
    500g/m2 ・24hr以上(40℃、相対湿度90
    %)の水蒸気透過性を有する、請求項1に記載の断熱性
    複合材料。
  5. 【請求項5】 前記透湿性膜が熱可塑性ポリウレタン、
    天然ゴム、エチレン−無水マレイン酸(EMA)、エチ
    レン−メタクリル酸共重合体(EMMA)、ポリビニル
    アルコール(PVA)、ポリオレフィン、ポリテトラフ
    ルオロエチレン(PTFE)又はこれらの組合せから成
    る膜である、請求項1又は4に記載の断熱性複合材料。
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