JPH06118007A - 円筒体の表面欠陥検査方法およびその装置 - Google Patents

円筒体の表面欠陥検査方法およびその装置

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JPH06118007A
JPH06118007A JP27022792A JP27022792A JPH06118007A JP H06118007 A JPH06118007 A JP H06118007A JP 27022792 A JP27022792 A JP 27022792A JP 27022792 A JP27022792 A JP 27022792A JP H06118007 A JPH06118007 A JP H06118007A
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slit
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JP27022792A
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English (en)
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Ayumi Hirono
歩 広野
Hideaki Munakata
英明 宗像
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低光沢な表面をもつ円筒体の極く緩やかな凹
凸等の表面欠陥を自動的に検査する。 【構成】 円筒体1の低光沢な表面2の軸心方向に明部
11と暗部12および明部11と暗部12との間に明暗
部13の繰り返しパターンをもつスリット光像10を形
成し、前記形成されたスリット光像10の明暗部13に
おいて表面欠陥による反射光の顕在化を検出する。 【効果】 スリット光像の繰り返しパターンを軸方向に
移動させ、円筒体を回転させることで円筒体の表面全域
の表面欠陥が自動的に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面欠陥検査にかかり、
特に静電複写機やレーザープリンタ等の画像出力装置に
おける定着器に用いられるヒートロールのようなロール
状部品の表面欠陥検査方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真方式の複写機やレーザプリンタ
の画像出力装置に用いられる定着装置の多くは、感光体
に形成した静電潜像をトナーで現像した後、この静電潜
像を紙に転写し、トナー像を転写した紙を加熱した2つ
のロール間に通過させることでトナーを溶融して用紙に
像を定着する,所謂ヒートロール方式が採用されてい
る。
【0003】この種のヒートロールは、ランプ等の熱源
を内蔵したアルミニウム等の素管(円筒基体)の表面
に、接着剤を介してフッ素樹脂やフッ素ゴム等の表面層
を塗布した後、その表面を研磨して平滑な曲面に仕上げ
る工程を経て製造される。この製造工程においては、円
筒体表面の塗布工程における上記表面層の塗布むらや異
物の混入、あるいは定着装置に組みこむ工程での取扱い
時に上記表面に打痕や擦り傷等の欠陥が発生することが
ある。
【0004】図5はヒートロール等の低光沢な表面をも
つ円筒体の表面欠陥の説明図であって、40は円筒体、
41は表面の軸方向に付いた欠陥、42は表面の周方向
に付いた欠陥をそれぞれ模式的に示したものである。上
記欠陥の大きさは、通常0.1mm以上数mm程度の広
がりで、深さは数μm程度である。これらの欠陥の中で
表面に凹凸をもたらすものは、トナー像の定着を十分に
行うことができずコピー上に白点等の画質欠陥となる。
また、塗布むらは表面層の耐久性に影響する。そのた
め、ヒートロール等の円筒体全数の表面検査を行ってい
る。
【0005】「しみ」「むら」等の表面欠陥は色あいの
微妙な変化として、また、「擦り傷」等の欠陥(機械
傷)はヒートロール表面に薄い線として表れるため、念
入りに観察して初めて検出できるものである。表面検査
の方法として従来から検査員による目視検査が行われて
いる(例えば実開昭63−54166号公報参照)。し
かしながら、目視による検査では、検査品質のばらつき
や、検査工数の増大、検査スペースの増大、目視疲労に
よる作業環境の悪化、作業者確保の困難、作業者教育時
間の増大などの問題があった。目視検査作業の自動化と
しては感光体ドラムを対象としたものを適用するものと
して、下記のようなものが提案されている。
【0006】図6は従来の感光体ドラム表面の自動検査
装置の第1例の説明図であって、レーザ113のスポッ
ト光を偏向器114を介して被検査体である感光体ドラ
ム111の表面上で線走査し、集光器112で検査表面
の欠陥による散乱光を集め、これをオプチカルファイバ
ー束115で導き光電子増倍管からなる受光器116で
受光し、演算手段117で所定の閾値と演算して、演算
結果を表示手段118に表示するものである(特開昭6
0−86405号公報)。しかし、この従来例では感光
層での干渉縞が発生して、検査精度を低下させてしまう
という問題がある。
【0007】図7は従来の円筒体表面の自動検査装置の
第2例の説明図であって、感光体ドラム141の表面を
照明装置143で照明し、反射光を等倍結像素子145
でセンサアレー146に結像し、画像処理装置147で
処理することによって得た欠陥データを表面手段148
に表示するものである(特開平3−54438号公
報)。
【0008】図8図は従来の円筒体表面の自動検査装置
の第3例の説明図であって、81a,81bはハロゲン
光源、82a,82bはオプチカルファイバー束、84
はレンズホルダ、85は縮小光学系を構成するシリンダ
レンズ、86は円筒体、88はスリット光装置、89は
ラインセンサである。同図に示すように、ハロゲン光源
81a,81bの光をオプチカルファイバー束82a,
82bとスリット光装置88を通したスリット光をシリ
ンダレンズ85で縮小して円筒体86の軸方向表面に照
射し、その反射光をラインセンサ89で受光して表面欠
陥を検出するものである。
【0009】図9は円筒体表面の自動検査装置の第4例
の説明図であって、191は感光体ドラム、192は蛍
光灯1921とスリット1922からなるスリット光
源、193はラインセンサからなる受光器、194は投
写光像、195は投写光像の中心部、196は投写光像
の境界部、197は画像処理部、198は欠陥判定部で
ある。
【0010】同図に示したように、この装置では光源に
スリット光源192を構成する白色散乱光源を用い、被
検査体である感光ドラム191の表面上の投写光像19
4の中心部195及び境界部196をラインセンサから
なる受光器193で受光し受光信号を画像処理部197
で処理し、欠陥判定部198で欠陥の判定を行うように
したものであって、本発明者等が先に提案したものであ
る(特願平3−271487号)。
【0011】なお、図10は本出願人の他の出願に係る
円筒体の表面欠陥検査装置の概略構成を説明する模式図
であって、90は円筒体、91は円筒体の表面、92は
投光器、93は投写光像、94は投写光像領域外の表
面、95は受光器の視野、96は欠陥、97は受光器、
98は縮小光学系、99は3軸姿勢調整装置、100は
欠陥信号抽出部、101は欠陥判定処理部である。
【0012】同図において、投光器92を構成する光源
として蛍光灯を用い、蛍光灯の前面に当該蛍光灯の長手
方向に沿ってスリットを設置し、円筒体90の表面91
に対して、その長軸が上記円筒体90の軸心方向と直交
する方向に設置し、帯状の投写光像93を形成する。投
光器92と受光器97とは、円筒体90の軸方向(長手
方向に)沿って同期移動する。
【0013】円筒体90の軸方向に沿った走査が完了す
ると、円筒体を一定角度(上記帯状の投写光像の長手方
向幅に相当する角度)だけ回転させる。この円筒体の長
手方向走査と円筒体の回転走査を交互に順次行うことで
円筒体90の表面91の全域の走査がなされる。受光器
97を構成するラインセンサの長手方向を帯状の投写光
像93の境界部分に合わせ、境界線付近(境界部分近
傍)の反射光を縮小光学系98を通して受光する。
【0014】ラインセンサの受光視野95は3軸姿勢調
整装置99により上記境界部分に一致するように設定す
る。投写光像93の境界部分が表面にへこみやふくらみ
欠陥96の近傍を走査したとき、当該投写光像96の境
界線部(端縁部)が乱れ、受光視野95で散乱光が受光
される。ラインセンサはこの境界部分近傍の反射光を光
電変換し、その出力信号を欠陥信号抽出回路100に与
えて欠陥信号を抽出し、欠陥判定処理部101で欠陥良
否と欠陥種類判定装置の判定が行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記した
図6〜図8の従来技術の中で、レーザー光を用いるもの
では暗室条件が必要になり装置が大型化し、また検査対
象であるヒートロールの表面は比較的粗面(低光沢表
面)であることによりレーザースポット光が散乱し正常
面と欠陥部分の区別が困難である。また、等倍結像素子
を用いるため検査ドラム幅以上のセンサアレイや結像素
子が必要となり装置が大型化するという問題があり、ハ
ロゲン光源81a,81bとオプチカルファイバー束8
2a,92bとによるハロゲンスリット光を用いたもの
では、微妙な色むら等を検出できないという問題があ
る。
【0016】そして、図9で説明した自動検査装置は、
本発明者等の実験の結果、ロール表面191のスリット
光の正反射光を受光する位置195により異物や打痕、
擦り傷を、拡散光を受光する位置196により色むら等
の主な欠陥の種類を検出できることが分かった。また、
円筒体表面の凹凸に対しては、正反射受光の境界部分で
散乱光を受光する位置196により検出でき、「へこ
み」や「擦り傷」等筋状の欠陥の中で軸方向の欠陥41
(図5参照)は検出できるが、円周方向に連続する筋状
の「へこみ」や擦り傷42に対しては、図11に示した
模式図にように、スリット62が円筒体60の軸方向す
なわち上記筋状欠陥41の方向と直交していることで、
当該スリット光63が表面の傾きに対し広い角度で照射
されるために影の部分が無くなり、上記円周方向に連続
する筋状の「へこみ」や擦り傷42が検出できないとい
う問題がある。
【0017】これに対して、図10で説明した円筒体9
0の軸方向表面91に対して直交方向(円周方向)に配
置した光源92からスリット光を投写して、円筒体の軸
方向に明部(投写光像93)と暗部(投写光像領域外の
表面94)を1組だけ形成して境界部分95での反射光
を検出する方法では、円筒体の円周方向のへこみ欠陥9
6は検出可能である。この検出対象は鏡面であるOPC
感光体ドラム表面で、本発明が対象とする低光沢な表面
では明部と暗部の境界部分95が広い範囲となるのに対
し明部と暗部も明確となる。このため、この装置では、
円筒体軸方向と直交する方向にスリット光を投写する投
光器92を配置し、同じく円筒体軸方向と直交する方向
に受光する受光器97を配置し、この投光器92と受光
器97とを同期して移動させて感光体ドラム全面を走査
する構成であるため、装置が大がかりになり、検査に時
間がかかるという問題がある。
【0018】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、アルミニウム等の金属素管(円筒基体)の表面
に、接着剤を介してフッ素樹脂やフッ素ゴム等の表面層
を塗布した後、その表面を研磨して平滑な曲面としたヒ
ートローラ、あるいはプレッシャローラ等の低光沢な表
面をもつ円筒体の表面上に発生する欠陥の中で、特に円
周方向の緩やかな「へこみ」や「ふくらみ」欠陥を検出
することのできる表面欠陥検査方法およびその装置を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、低光沢な表面2をもつ円筒体1の前記表
面に、前記円筒体1の軸方向15に沿って明部11と暗
部12の繰り返しパターンをもつスリット光像10を形
成し、前記低光沢な表面2に存在する表面欠陥5による
前記スリット光像10の明部11と暗部12との中間に
ある明暗部13領域の反射光レベルの変化により前記表
面欠陥を検知する方法としたことを特徴とする。
【0020】また、本発明は、低光沢な表面2をもつ円
筒体1の前記表面に光を照射し、その反射光を受光して
表面欠陥を検査する装置において、前記円筒体1の低光
沢な表面2に対して、前記円筒体1の軸方向15に沿っ
て明部11と暗部12の繰り返しパターンのスリット光
像10を形成する遮光板8をもつスリット光光源3と、
前記円筒体1の低光沢な表面2に形成されたスリット光
像10を前記円筒体1の軸15方向に沿って走査するラ
インセンサ6と、前記スリット光像10の明部11と暗
部12の繰り返しパターンを前記円筒体1の軸方向15
に移動させる遮光板移動機構9とを備え、前記低光沢な
表面2に存在する表面欠陥5による前記スリット光像1
0の明部11と暗部12の中間の明暗部13の反射光レ
ベルの変化により前記円筒体1の軸方向15に沿って前
記表面欠陥5を検知する構成としたことを特徴とする。
【0021】さらに、本発明は、低光沢な表面2をもつ
円筒体1の前記表面に光を照射し、その反射光を受光し
て表面欠陥を検査する装置において、前記円筒体1の低
光沢な表面2に対して、前記円筒体1の軸方向15に沿
って明部11と暗部12の繰り返しパターンをもつスリ
ット光像10を形成する遮光板8をもつスリット光光源
3と、前記円筒体1の低光沢な表面2に形成されたスリ
ット光像10を前記円筒体1の軸15方向に沿って走査
するラインセンサ6と、前記円筒体1をその軸回りに回
転させる円筒体回転機構18と、前記スリット光像10
の明部11と暗部12の繰り返しパターンを前記円筒体
1の1回転ごとに前記円筒体1の軸方向15に沿って移
動させる遮光板移動機構9とを備え、前記低光沢な表面
2に存在する表面欠陥5による前記スリット光像10の
明部11と暗部12の中間の明暗部13の反射光レベル
の変化により前記円筒体1の全面に渡って表面欠陥5を
検知する構成としたことを特徴とする。
【0022】なお、前記スリット光光源3は蛍光灯等の
線光源の前面に開口部7を持つ格子状の遮光板8を有
し、円筒体1の軸方向15に対して明部11と暗部12
の繰り返しパターンとなるスリット光4を形成する。ラ
インセンサ6は円筒体1上に投写されたスリット光像1
0を軸方向15に走査し、特に明部11と暗部12の中
間の明暗部13を検査範囲とし、遮光板8をロールの回
転毎に遮光位置をスリット光光源3の長手方向14に移
動する遮光板移動機構9を有する。
【0023】
【作用】図1に示したように、スリット光光源3からの
スリット光4は、遮光板8により格子状のスリット光像
10となり、円筒体1の表面2の円筒体軸15方向に明
部11と明暗部13と暗部12の繰り返しパターンの照
度分布となるように照射する。円筒体1を回転させ、円
周方向の穏やかなへこみや擦り傷等の表面欠陥がスリッ
ト光の明暗部の位置となった時に、図12に示したよう
に、遮光板の開口部7からのスリット光4は表面欠陥5
の部分で影もしくは散乱部分61となる。これをスリッ
ト光像10の中心線部分17に沿って円筒体1の軸方向
15に走査するラインセンサ6により検出する。
【0024】円筒体1の1回転の後にスリット光移動機
構9によりスリットを水平方向(スリット光光源3の長
手方向14)に移動して、円筒体1の非鏡面2上のスリ
ット光像10の明暗部を移動させて、順次これを繰り返
すことで円筒体1の全面が検査される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による円筒体の表面欠
陥検査方法を適用する装置構成の1実施例を説明する模
式図であって、1は被検査対象である円筒体、2は円筒
体の低光沢な表面、3はスリット光光源、4はスリット
光、5は表面欠陥、6はラインセンサ、7は遮光板の開
口部、8は遮光板、9は遮光板移動機構、10はスリッ
ト光像、11はスリット光像の明部、12は同暗部、1
3はスリット光像の明部と暗部との間にある明暗部、1
4はスリット光水平移動方向、15は円筒体軸方向、1
6は遮光部、17はスリット光の中心線部分、18は円
筒体回転機構である。
【0026】同図において、スリット光光源3は線状光
源の前面に格子状の遮光板8を設置してなり、この遮光
板8を通した明暗の繰り返しスリット光4を円筒体1の
検査表面(低光沢な表面2)に照射してスリット光像1
0を形成する。このスリット光光源は、拡散光源として
拡散面の照度が高く光量分布の均一なことから白色蛍光
灯を用いるのを好適とする。本発明者等の実験によれ
ば、スリット光光源3から円筒体1の表面2までの距離
を約100mm、スリット光光源3の円筒体の円周方向
の幅を約30mmとして、直径17mmφの円筒体表面
でその円周方向に幅約1.5mmのスリット光像10を
得ている。
【0027】スリット光光源3の前面に格子状の遮光板
8を設置して、暗部12,明暗部13,明部11,明暗
部13,暗部12・・の繰り返しパターンを形成する。
円筒体1の表面2はある程度の粗面(低光沢な表面)で
あり、明部11と暗部12の境界部分がOPC感光体ド
ラムに比べて明確でなく、明暗部13の領域が広くな
る。本発明者等の実験によれば、円筒体の円周方向のへ
こみ欠陥は、この明暗部13の領域内であれば黒い影が
できるか、あるいは明るく散乱して顕在化する。これ
は、明暗部13における欠陥部分に対する光の照射が、
遮光板8の開口部72(図12)からの照射光4が一方
向からの角度からの照射光であるためである。
【0028】明暗部13はスリット光4の繰り返しパタ
ーンにより複数箇所形成されるので、ラインセンサ6を
円筒体1の軸方向15に走査することが可能で、前記図
10で説明した方法に比べ高速検査が可能となる。遮光
板8の開口部7及び遮光部16の設定は、円筒体1の円
周方向のへこみの検出時間の重要な要因となる。開口部
7と遮光部16の幅と比率により、欠陥検出が可能とな
る明暗部13の幅が決まる。この明暗部13の幅により
遮光板8を切り換える回数と円筒体1を回転して全面を
検査する時間が決まる。
【0029】実験によれば、最も明暗部の幅が大きくな
り、円周方向のへこみを感度よく検出できるものとし
て、開口部16の幅を10mm、遮光部の幅を30mm
とする組み合わせにより、例えば幅が0.4mm、円周
方向の長さ2mm、深さ数μmの円周方向のへこみを検
出した。円筒体1の表面2上に形成されたの暗部12,
明暗部13,明部11,明暗部13,・・の幅の比率は
1:1:1:1となり、ロールの1回転目でラインセン
サ6は明暗部13を検出領域として円筒体1の表面全周
の検査を行い、次ぎに遮光板8の位置を遮光板駆動機構
9により移動してロールの2回転目を行って全面の円筒
体1の表面2の全周検査が完了する。
【0030】図2は本発明による円筒体の表面欠陥検査
方法を適用する装置構成の1実施例における動作説明図
であって、(a)は1回転目、(b)は2回転目のスリ
ット光像10の位置を示し、11a,11b、12a,
12b、13a,13bはそれぞれ円筒体1の1回転
目、2回転目の明部、暗部、明暗部を示す。同図におい
て、1回目のドラム回転による走査に続いて遮光板8を
移動したことにより、1回転目のロール面上の明暗部1
3aの分布が2回転目の明暗部13bに移動しているこ
とを示す図1の要部模式図である。
【0031】前記した遮光板8の開口部7と遮光部16
の幅においては、開口部7の間隔の4分の1の距離だけ
遮光板8をスリット光水平移動方向に平行移動させれば
よい。図3はラインセンサから出力される検査信号の説
明図であって、横軸はラインセンサのセンサ画素位置、
縦軸はセンサ信号レベルを示し、31はラインセンサか
らの検査出力、32はハイレベル領域、33はローレベ
ル領域、34a,34bは信号分布領域である。
【0032】同図において、検査領域は明暗部13a,
13bであるため、ラインセンサ6(図1)のセンサ信
号31は図示したように、明部11がハイレベル領域3
2、暗部12がローレベル領域33にあるのに対して、
明暗部13は片上がりの不均一な信号分布領域34a,
34bとなる。これに対しては、センサ信号分布領域3
4a,34bに応じて、正方向の閾値36と負方向の閾
値37を設定して欠陥信号35を抽出する。
【0033】(a)に示した円筒体1の1回転目では明
暗部13のセンサ信号分布領域34aを検査領域とし、
(b)に示した円筒体1の2回転目では遮光板8の移動
により平行移動した明暗部13bに応じて信号分布領域
34bを検査領域として全面の検査が達成される。閾値
36,37のセンサ信号31に対する高さは、限度見本
の表面欠陥を測定して実験的に決定すればよい。
【0034】図4は本発明による円筒体の表面欠陥検査
方法を適用する装置構成の応用例を説明する模式図であ
って、4’はスリット、5’は表面欠陥、8’は遮光
板、10’はスリット光像、図1と同一符号は同一部分
に対応し、前記実施例で説明した円筒体の円周方向の欠
陥以外の欠陥検出を行う方法を示す。すなわち、表面検
査対象である円筒体1の低光沢な表面の軸方向に存在す
る表面欠陥5’は、図1における遮光板8に替えて軸方
向に一様なスリット4’をもつ遮光板8’を設け、円筒
体1の軸方向と平行なスリット光像10’を当該表面2
に形成し、その反射光のレベル変化をラインセンサ6で
検出するものである。
【0035】なお、上記実施例においては、スリット光
光源として開口部7をもつ遮光板8を機械的に移動する
ものを例として説明したが、これに限らず例えばスリッ
ト光源の全面に液晶シャッターアレイ等の電気的遮光手
段を設けることにより開口部と遮光部を形成してもよ
い。これにより任意の遮光パターンを形成することがで
き、欠陥の種類に対する開口部、遮光部のパラメータ変
更への対応や、検査時における遮光位置切り換えの時間
を大幅に短縮することが可能となる。
【0036】また、上記説明では、表面欠陥を検出する
被検査対象として複写機やプリンタを構成するヒートロ
ールを例として説明したが、これに限るものでなく、ヒ
ートロールと対にして定着装置として用いられるプレッ
シャーロール、接触式帯電ロール、その他パイプ状基体
やシャフト状基体の表面に樹脂やゴム材料を塗布して製
造されるロール類の円周方向のへこみ欠陥の検出にも有
効である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低光沢な表面をもつ円筒体等の軸方向に明部と暗部を交
互にもつスリット光を投光することで、軸方向から照射
される光の方向が一方向に限られる明暗部ができ、明暗
部で円筒体表面上の円周方向のへこみ欠陥が影の部分叉
は明るく散乱する部分となり、この散乱光を検出して当
該欠陥を検出できる。
【0038】明部と暗部の繰り返しパターンのスリット
光像により当該円筒体の軸方向表面の複数箇所に明暗部
ができるため、ラインセンサの走査方向を軸方向として
円筒体全面の検査を高速に行うことが可能となる。本発
明は、従来の円筒体軸方向にスリット光を投写するスリ
ット光源装置に遮光板を付設するだけで特に円周方向の
穏やかな「へこみ」や「ふくらみ」欠陥を検出すること
のできる表面欠陥検査方法およびその装置を提供するこ
とができ、自動化装置として構成することが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による円筒体の表面欠陥検査方法を適
用する装置構成の1実施例を説明する模式図である。
【図2】 本発明による円筒体の表面欠陥検査方法を適
用する装置構成の1実施例における動作説明図である。
【図3】 ラインセンサから出力される検査信号の説明
図である。
【図4】 本発明による円筒体の表面欠陥検査方法を適
用する装置構成の応用例を説明する模式図である。
【図5】 ヒートロール等の低光沢な表面をもつ円筒体
の表面欠陥の説明図である。
【図6】 従来の感光体ドラム表面の自動検査装置の第
1例の説明図である。
【図7】 従来の円筒体表面の自動検査装置の第2例の
説明図である。
【図8】 従来の円筒体表面の自動検査装置の第3例の
説明図である。
【図9】 円筒体表面の自動検査装置の第4例の説明図
である。
【図10】 本出願人の他の出願に係る円筒体の表面欠
陥検査装置の概略構成を説明する模式図である。
【図11】 円周方向に連続する筋状の「へこみ」や擦
り傷の欠陥検出の問題点の説明図である。
【図12】 円周方向の緩やかなへこみや擦り傷等の表
面欠陥がスリット光の明暗部の位置となった時に生じる
影もしくは散乱部分の説明図である。
【符号の説明】
1・・・・被検査対象である円筒体、2・・・・円筒体
の低光沢な表面、3・・・・スリット光光源、4・・・
・スリット光、5・・・・表面欠陥、6・・・・ライン
センサ、7・・・・遮光板の開口部、8・・・・遮光
板、9・・・・遮光板移動機構、10・・・・スリット
光像、11・・・・スリット光像の明部、12・・・・
同暗部、13・・・・スリット光像の明部と暗部との間
にある明暗部、14・・・・スリット光水平移動方向、
15・・・・円筒体軸方向、16・・・・遮光部、17
・・・・スリット光の中心線部分、18・・・・円筒体
回転機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低光沢な表面をもつ円筒体の前記表面
    に、前記円筒体の軸方向に沿って明部と暗部の繰り返し
    パターンをもつスリット光像を形成し、前記低光沢な表
    面に存在する表面欠陥による前記スリット光像の明部と
    暗部との中間にある明暗部領域の反射光レベルの変化に
    より前記表面欠陥を検知する方法としたことを特徴とす
    る円筒体の表面欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 低光沢な表面をもつ円筒体の前記表面に
    光を照射し、その反射光を受光して表面欠陥を検査する
    円筒体の表面欠陥検査装置において、 前記円筒体の低光沢な表面に対して、前記円筒体の軸方
    向に沿って明部と暗部の繰り返しパターンのスリット光
    像を形成する遮光板をもつスリット光光源と、 前記円筒体の低光沢な表面に形成されたスリット光像を
    前記円筒体の軸方向に沿って走査するラインセンサと、 前記スリット光像の明部と暗部の繰り返しパターンを前
    記円筒体の軸方向に移動させる遮光板移動機構とを備
    え、 前記低光沢な表面に存在する表面欠陥による前記スリッ
    ト光像の明部と暗部の中間の明暗部の反射光レベルの変
    化により前記円筒体の軸方向に沿って前記表面欠陥を検
    知する構成としたことを特徴とする円筒体の表面欠陥検
    査装置。
  3. 【請求項3】 低光沢な表面をもつ円筒体の前記表面に
    光を照射し、その反射光を受光して表面欠陥を検査する
    円筒体の表面欠陥検査装置において、 前記円筒体の低光沢な表面に対して、前記円筒体の軸方
    向に沿って明部と暗部の繰り返しパターンのスリット光
    像を形成する遮光板をもつスリット光光源と、 前記円筒体の低光沢な表面に形成されたスリット光像を
    前記円筒体の軸方向に沿って走査するラインセンサと、 前記円筒体をその軸回りに回転させる円筒体回転機構
    と、 前記スリット光像の明部と暗部の繰り返しパターンを前
    記円筒体の1回転ごとに前記円筒体の軸方向に沿って移
    動させる遮光板移動機構とを備え、 前記低光沢な表面に存在する表面欠陥による前記スリッ
    ト光像の明部と暗部の中間の明暗部の反射光レベルの変
    化により前記円筒体の全面に渡って前記表面欠陥を検知
    する構成としたことを特徴とする円筒体の表面欠陥検査
    装置。
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