JPH06118468A - 画像修復装置 - Google Patents

画像修復装置

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JPH06118468A
JPH06118468A JP4266344A JP26634492A JPH06118468A JP H06118468 A JPH06118468 A JP H06118468A JP 4266344 A JP4266344 A JP 4266344A JP 26634492 A JP26634492 A JP 26634492A JP H06118468 A JPH06118468 A JP H06118468A
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image data
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blurring
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JP4266344A
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English (en)
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Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ぶれの広がり関数と得られる画像デ
ータの関係の不一致をなくし、容易に画像データ端部で
のデータの不確定性を補正するぶれ画像修復装置を提供
することを目的とする。 【構成】本発明は、被写体記録媒体6から被写体画像の
ぶれを検出するぶれ情報検出手段1と、前記ぶれの方向
に基づき、被写体像記録媒体上の画像データを光電変換
素子の画像データ読み出し手段3で読み出し、画素配列
方向をぶれ方向に制御する画像データ読み出し方向制御
手段2と、ぶれの大きさ情報で画像の広がり関数を基に
画像劣化の修正関数を設定する画像復元設定手段4と、
前記被写体画像データと前記復元関数とから、ぶれによ
り劣化している画像データを修正復元すべき演算を行う
画像復元手段5とから構成される画像修復装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ぶれによる画像の劣化
を含むスチル写真或いはフィルム上の被写体像から、そ
の劣化分を修復し再生する画像処理を行なうぶれ画像修
復装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被写体像を光電変換し、コンピ
ュータ等の演算装置を用いて画像処理を行なう装置があ
る。この画像処理装置を用いて、撮影時の手ぶれ等によ
り生じた画像の劣化を修復する技術・装置に関して提案
されている。このような画像修復処理では、画像の劣化
につながる像のある1点のその周辺の像への滲みや広が
りを広がり関数として数学的に扱い、演算処理を可能に
している。
【0003】例えば、特開昭62−127976号公報
に示されるように、光電変換素子により得られた画像信
号に対して、“ピンぼけ”、“ぶれ”及び“収差”につ
いて、それらの逆特性を有する関数を用いて、演算処理
し、画像を補正する方法が提案されている。
【0004】また、特開平3−159482号公報に
は、画像信号と該画像の広がり関数の逆行列とを用い
て、ぶれの無い元の被写体像である原画像に復元する方
法が提案されている。
【0005】また、この画像データと広がり関数につい
てそれぞれフーリエ変換を行ない、フーリエ空間内で画
像の修復を行ない、原画像を逆フーリエ変換で修復する
方法も周知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手ぶれ等のぶ
れによる画像の劣化を及ぼす画像の広がり関数は、ピン
ぼけや収差の場合とは、異なり1次元的な広がりであ
る。つまり、ピンボケや収差の場合には、点像の広がり
は2次元的に生じ、これが画像の劣化に繋がる。しか
し、ぶれの場合、1点の点像はある軌跡を描き画面上に
広がりを生じ、画像を劣化させる。
【0007】また、手ぶれの周波数は、像の位置の次元
では、数Hz以下であることが知られているが、数10
分の1秒でカメラによる撮影を行う場合には、その露光
中の手ぶれは直線的に推移している。つまり、通常の撮
影で手ぶれによる画像の劣化が生じる写真中のぶれは、
ほぼ直線であるため、ぶれによる像の広がり関数は、1
本の曲線しかもその大半は直線であると推測される(図
5参照)。
【0008】従って、光電変化素子で画像を読み出す場
合、それらのデータは画素と呼ばれる細かな領域に応じ
たデータ、つまり、離散位置に応じたデータである。広
がり関数が、2次元的に均一に生じている場合には、画
素の配列の方向性は特に問題を持たない。どの方向でも
同等のデータとなるはずである。
【0009】ところが、広がり関数が一次元的な場合、
画素の配列方向によって得られる画像データが異なる。
そのため、ぶれの広がり関数が画像データに対して不適
切になることがある。画素配列に対して斜め方向にぶれ
の軌跡があるとき、データの並びが直線状にならない為
である。つまり、画素の配列がぶれの方向と異なる場合
には、得られる画像データがぶれ以外の要因による他の
画素の滲みによる原画像からの劣化を含むことになり、
ぶれの広がり関数だけでは修復が不可能になってしま
う。
【0010】また、得られる画像データの端の部分に於
いては、ぶれの方位と反対の部分では、原画像には含ま
れない部分の映像信号が混入してくるため、ぶれの広が
り関数を行列として扱う場合でもフーリエ変換を行う場
合であっても、不確定の要因を含むことになり、十分な
画像の修復を行えない。
【0011】そこで本発明は、ぶれの広がり関数と得ら
れる画像データの関係の不一致をなくし、また、容易に
画像データ端部でのデータの不確定性を補正するぶれ画
像修復装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被写体像記録媒体に記録されている被写体
画像のぶれに関するぶれ情報を検出するぶれ情報検出手
段と、前記被写体像を読み出すための、光電変換素子か
らなる画像データ読出し手段と、前記ぶれ情報検出手段
により検出されるぶれの方向の情報に基づいて前記画像
データの読み出し手段の画素配列方向のぶれの方向に制
御する読み出し方向制御手段と、前記ぶれ情報検出手段
により検出されるぶれの大きさの情報により読み出され
た画像のぶれによる画像の広がりの関数を基に画像の劣
化を修正するための復元関数を設定する画像復元関数設
定手段と、前記画像データ読み出し手段により得られる
被写体の画像データと前記画像復元関数設定手段より得
られる復元関数とから、劣化している画像データを修正
復元するための演算を行なう画像復元手段とで構成され
る画像修復装置を提供する。
【0013】さらに前記画像修復装置において、ぶれに
よる画像の広がり関数の逆行列からなる復元関数を設定
する画像復元関数設定手段若しくは、画面の端部に於い
て画像データを外挿するように表された行列からなるぶ
れによる画像の広がり関数の復元関数を設定する画像復
元関数設定手段を有する画像修復装置を提供する。
【0014】
【作用】以上のような構成の画像修復装置は、ぶれの方
向と画素の配列方向若しくは、画像を検出する走査方向
が一致され、画像が読出される。
【0015】また、ぶれが画素平面の画素配列方向の直
線的なものとして扱われ、画像復元関数設定手段では、
ぶれによる画像の広がり関数をぶれ方向の画素に対する
1次元の画像データと、ぶれの無い場合の原画像データ
とを関係づける正則な2次元の行列式で表され、この行
列の逆行列からなる復元関数を設定される。同様に、ぶ
れが画素平面の画素配列方向の直線的なものとして扱わ
れ、画面の端部において、画像データを外挿するように
構成される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】図1には、本発明の画像修復装置の基本的
な概念を説明するための構成図である。
【0018】この画像修復装置においては、フィルム或
いは印画紙等の被写体像記録媒体6に記録されている被
写体画像のぶれに関するぶれ情報がぶれ情報検出部1に
より検出される。
【0019】前記ぶれ情報検出部1により検出されたぶ
れの方向の情報に基づいて、画像データ読み出し方向制
御部2は、フィルム等の被写体像記録媒体6上の画像デ
ータの読み出しの画素配列方向をぶれの方向に制御す
る。
【0020】そして被写体画像を読み出すために、光電
変換素子からなる画像データ読み出し部3が設けられ、
また前記ぶれ情報検出部1により検出されたぶれの大き
さの情報により、画像復元関数設定部4は、読み出され
た画像のぶれによる画像の広がりの関数を基に画像の劣
化を修正するための復元関数を設定する。
【0021】そして前記画像データ読み出し部3から得
られた被写体の画像データと、前記画像復元関数設定部
4から得られた復元関数とを用いて、画像復元部5によ
り、ぶれで劣化している画像データを修正復元するため
の演算を行う(後述する図6には、例として、画素配列
を回転した場合の画像データの並びを示す)。
【0022】またこのような画像修復装置では、ぶれを
画素平面の画素配列方向の直線的なものとして扱うた
め、前記画像復元関数設定部4を、前記ぶれによる画像
の広がり関数をぶれ方向の画素に対する1次元の画像デ
ータと、ぶれの無い場合の原画像データとを関係づける
正則な2次元の行列式で表し、この行列の逆行列からな
る復元関数を設定するように構成する。
【0023】この復元関数を全画面に対応づけて演算す
ることにより、簡単でありながら効果的な画像復元関数
設定部4と画像復元部5とを構成することが可能にな
る。
【0024】同様に、ぶれを画素平面の画素配列方向の
直線的なものとして扱うため、画面の端部において、画
像データを外挿するように構成することも容易にでき
る。
【0025】また、前記画像修復装置をカメラに搭載
し、画像修復装置内のぶれ情報検出部により検出された
べきぶれ情報に対して、撮影時の手ぶれを検出し、その
ぶれ情報をフィルム上に記録する様に構成することで、
画像修復の精度と簡便さを向上するように構成すること
もできる。
【0026】図2,図3には、本発明による第1実施例
としての画像修復装置の構成を示し説明する。本実施例
では、銀塩フィルムに被写体画像と、撮影時の手ぶれ情
報を記録して、これらの情報に基づき、ぶれの無い画像
を再生する例を示す。また、手ぶれ情報は、銀塩フィル
ム9上に設けられた磁気トラック22に、露光中のぶれ
の“方向”と“大きさ”として、記録されているとす
る。
【0027】この画像修復装置においては、各構成部材
はマイクロコンピュータ等からなるシーケンス制御部8
により駆動制御される。
【0028】まず、銀塩フィルム9は、例えば、パーフ
ォレーションの方向に沿って設けられた前記磁気トラッ
ク22と、光学的に被写体像を記録する被写体像記録部
23により構成される。
【0029】この銀塩フィルム9は、巻装されフィルム
取付台7に装着され、図示しない給送機構により、走行
される。また前記フィルム取付台7には、前記ぶれ情報
検出部1、画像データ読み出し方向制御部2、及び画像
データ読み出し部3が取り付けられる。
【0030】前記ぶれ情報検出部1は、磁気ヘッド11
と波形成形回路12と磁気ヘッドステージ13と磁気ヘ
ッドモータ14と磁気情報読み出し制御回路15とから
構成される。
【0031】前記シーケンス制御部8による、ぶれ情報
読み出し指示信号に基づき、前記磁気情報読み出し指示
制御回路路15が、磁気ヘッドモータ14を用いて磁気
ヘッドステージ13上に配置された磁気ヘッド11をフ
ィルム9上の磁気トラック22に沿って移動させ、磁気
信号を読み出し、この信号を波形整形回路12を用い
て、ぶれ信号情報に変換する。これにより、ぶれの方向
とぶれの大きさが検出される。
【0032】次に、前記画像データ読み出し方向制御部
2は、画像センサ台16と画像センサ台回転モータ17
と画像センサ台回転モータ駆動回路18とで構成され、
シーケンス制御部8からのぶれ方向信号によりその方向
が制御される。
【0033】前記画像データ読み出し部3は、2次元的
に格子状に配列された電荷蓄積型光電変換素子(CC
D)列からなる画素列20と光電変換素子列駆動回路2
1で構成され、シーケンス制御部8により、駆動動作が
制御される。また、この画像データ読み出し部3には、
結像レンズ19が取り付けられており、前記フィルム取
付台7に装着されている銀塩フィルム9上の被写体像を
前記画素列20上に投影している。また、前記画素列2
0は、画像センサ台16に載置される。
【0034】前記画像データ読み出し方向制御部2は、
前記画素列20の直交する“x、y”の2軸の配列方向
のいずれか一方と、前記ぶれ方向信号の示すぶれ方向と
が一致するように、画像センサ台回転モータ17を回転
させて、前記画素配列20が載置された画像センサ台1
6の回動方向を制御する。前記画像データ読み出し部3
により読み出された被写体像は、画像復元部5に転送さ
れる。
【0035】次に画像復元関数設定部4は、前記ぶれ情
報検出部1により検出されたぶれの大きさの情報によ
り、読み出された画像のぶれによる画像の広がりの関数
を基に画像の劣化を修正するための復元関数を設定す
る。前記画像復元部5は、前記画像読み出し部3により
得られた被写体の画像データと、前記画像復元関数設定
部4より得られる復元関数とから、ぶれにより劣化して
いる画像データを修正復元するための演算を行い、ぶれ
により劣化した銀塩フィルム9上の被写体像を修正し出
力する。
【0036】次に前記画像復元関数設定部4の動作につ
いて詳細に説明する。ここで、読み出されたぶれの大き
さ情報は、ある被写体上の一点のぶれにより画像上の軌
跡の長さを意味している。また、フィルム上のある一点
での被写体像は、その画素上を通過する被写体像が合成
されて写されている。
【0037】よって、ぶれの軌跡の長さにより、どの程
度の範囲の被写体像が合成されているかが解る。画像デ
ータは、2次元的な大きさを持つが、現在、ぶれの軌跡
方向と画像データの読み出し方向が一致しているため、
ぶれによる画像の合成(滲み)は、画像データの配列方
向の1次元のみに発生している。また、ぶれの方向と、
画素の配列の横方向とが一致するように、画像データ読
み出し方向制御部2が画像データ読み出し部3の方向を
制御して画像データが読まれるとものする。
【0038】以下、n、mは画像データの横と縦のアド
レスの最大値を表している。
【0039】実際に読み出した画像データを同様に行列
(A)で表す。
【0040】
【数1】 また、ぶれの無い場合の原画像データを同様に行列
(B)で表す。
【0041】
【数2】 いま、ぶれの方向が画面の右から左方向であり、その大
きさを画素k個分であるものとする。また、撮影が比較
的短秒時で行われ、ぶれが等速度で発生したと見なせる
場合には、読み出された画素データaを、ぶれの無い原
画像データbで表すと、ある測定画素上を通過した各原
画像のデータが(1/K)ずつ加算されることになる。
【0042】そして、1つの横方向の画素列のみに着目
し、その行列を(Ai)、(Bi)とすると、
【数3】
【数4】 となり、また、式(5) のように表される。
【0043】
【数5】 ここで、簡略化するためにm=5 、k=3 とした場合で前式
を行列を用いて説明する。この場合、ai,4、ai,5を求め
るために、原画像データにおいては、画面の範囲外のデ
ータbi,6、bi,7を考えて以下のように表される。
【0044】
【数6】 行列(H)を以下の式(7)のようにして、逆行列
(H’)を求め、
【数7】
【数8】 を行うことで、原画像が求められるはずである。
【0045】この行列(H)が、ぶれの広がり関数であ
る。
【0046】このように本実施例では、ぶれの方向と画
素配列を一致させたため、2次元的な全画面において、
各横1次元の配列に対して同一の広がり関数(H)を考
えるだけでよい。
【0047】しかし、前述した式では、行列(H)が正
則でないため、逆行列(H’)は存在しない。つまり、
未知の原画像データbi,jの個数に対して、既知数ai,jの
個数が少ないため、原画像は求められない。
【0048】また行列(H)が、正方行列であることが
必要となるが、そのためには、行列(Bi)のデータの
個数も、やはり“m”でなければならない。
【0049】つまり、Bi(h=1〜5)により、演算を行わ
なければならない。そして、今の例はm=5 であるので、
5個のデータから7個に相当するデータを設定する必要
がある。
【0050】そこで、前記データを外挿して、修正演算
を行うことにより対応する。ここで、現在、ぶれにより
広がりを有する画像データは、画面横方向にのみ、その
広がりを有するため、検出された画像データ(Ai)に
対して、画面横方向に外挿を行えばよい。しかし、2次
元の画像データ(A)全体に対して、修正演算を行う場
合には、すべての各(Ai)に対して、外挿演算を行わ
なければならず、非常に演算量が増える。そこで、広が
り関数は、各ぶれを含む1次元配列の画像データ(A
i)において、同一であるため、広がり関数(H)に外
挿の演算要素をもたせて演算量を減らすことが考えられ
る。
【0051】従って、画像の修正・復元の演算を行うた
めには、広がり関数(H)を正方行列として、
【数9】 とする。ここで、(?)マークで示した項は、データの
不足のためぶれの広がり量のパラメータが設定できない
部分である。
【0052】この(?)マークの項について考える。
【0053】式(5) に検出される画像データと原画像デ
ータの関係について示した。この例では、未知項を含む
部分の式は、
【数10】 と表される。ここで、図7に示すようなbi,6、bi,7の項
が取得できる画像センサのデータの撮影範囲外のデータ
であり未知の項となる。
【0054】外挿を一階の階差式で行う場合、
【数11】 と表される。式(10),(11)より、次式が求められる。
【0055】
【数12】
【数13】 この場合、広がり関数を(H1)は下記の式(16)とな
る。
【0056】
【数14】 一般的には、k+m>j>m の範囲で、d=j-m として、
【数15】 である。
【0057】ぶれの大きさ(k) に応じて、広がり関数の
各項設定することで、ぶれの大きさが異なる場合でも、
同様に広がり関数を求められる。
【0058】外挿の精度を向上させるために二階の階差
式で行う場合、
【数16】 と表される。式(10),(11)より、次式が求められる。
【0059】
【数17】 この場合、広がり関数(H2)は、
【数18】 となる。
【0060】この場合であっても、ぶれの大きさ(k) に
応じて広がり関数の各項設定することでぶれの大きさや
画素データの配列の大きさが異なる場合でも同様に広が
り関数を求められる。
【0061】これらの広がり関数の行列(H1)、(H
2)は正則であるので逆行列が存在する。
【0062】一階の階差による外挿を含めた広がり関数
(H1)の逆行列(H1’)は、公知の方法により、
【数19】 と求められる。
【0063】同様に二階の段差による外挿を含めた広が
り関数(H2)の逆行列(H2’)も、
【数20】 と求められる。ここで前述の式(8) を演算することで原
画像データ(Bi)が求められる。
【0064】この演算を、ぶれ方向である画素の横1次
元配列に対して画面全体に行うことで、2次元を有する
被写体像全体が復元する。
【0065】つまり、式(8) を、画面の立て方向の配列
i=1〜nについて行うことになる。
【0066】この場合の復元関数(H’)は、すべての
iに対して、同一の値でよい。このぶれ画像の復元は、
画像復元部5で行われる。
【0067】この画像復元関数設定部4で設定される画
像の劣化を修正するための復元関数は、ぶれの大きさに
より毎回逆行列演算を行っても、止めても良いし、記憶
装置に余裕があれば、予め複数のぶれの大きさに応じた
行列を求めておき、ぶれの大きさに応じて、テーブル参
照等の方法で用いて、演算時間を短縮することもでき
る。
【0068】また、データの外挿の演算例として、一階
の段差を用いる例と、二階の段差を用いる例とについて
説明したが、この演算においても、これに限定するもの
ではなく、未知のデータを外挿により求めることが可能
なように、行列の各項の値を設定できれば同様の結果が
得られる。
【0069】また、ぶれが大きい場合には、データを外
挿するための外挿の次数(前記の例では階差の階数)を
大きくすることにより、修正・復元の精度を高めること
も可能である。
【0070】逆に、ぶれが小さい場合には、データの信
頼度が高くなり、データを外挿するための外挿の次数を
比較的小さくし、演算必要な時間を短縮することも可能
である。
【0071】本実施例では、説明を簡略化するために画
像データの個数とぶれの大きさについて小さな値の場合
を示したが、これらの値は説明に用いた値に、何等制限
のあるものではない。
【0072】次に図4のフローチャートを参照して、前
述した第1実施例の具体的な動作について説明する。こ
こで、フィルム9はフィルム取付台7に装着されている
ものとする。
【0073】まず、ぶれ情報をフィルムから読み出すた
めに、ぶれ情報検出部1にぶれ情報読み出し指示信号を
出力する(ステップS1)。
【0074】次に、ぶれの方向とぶれの大きさのぶれ情
報をぶれ検出部1から受信する(ステップS2)。そし
て、画像データ読み出し方向制御部2にぶれ方向信号を
出力する(ステップS3)。これにより、画像センサ台
16が、ぶれ方向と画像データ読み出し部3の画像セン
サの画素列20の画素配列方向と一致するように回転さ
せ、位置決めがなされる。
【0075】次に画像データ読み出し部3に被写体像の
読み出しを指示し(ステップS4)、被写体像の画像デ
ータを受信する(ステップS5)。そして被写体の画像
データを画像復元部5に転送する(ステップS6)。
【0076】次に画像復元関数設定部4にぶれの大きさ
の情報を送信する(ステップS7)。そして、前記画像
復元関数設定部4にぶれの大きさの情報を基にぶれによ
る画像の広がりの関数やそれを利用した画像の劣化を修
正するための復元関数の演算を指示する(ステップS
8)。
【0077】そして、前記画像復元関数設定部4に求め
られた復元関数を画像復元部5に転送するように指示し
(ステップS9)、さらに被写体の画像の復元を画像復
元部5に指示する(ステップS10)。
【0078】次に復元された被写体の画像データの出力
を画像復元部5に指示する(ステップS11)。
【0079】以上のような処理により、復元された画像
データは、公知の画像再生モニターや画像プリント装置
により処理され、視覚的な像として出力される。
【0080】また、本実施例では、ぶれの方向と大きさ
を撮影時にフィルム上に磁気記録する撮影装置を利用し
ているが、磁気記録によらず電気的にRAM(リード・
オンリー・メモリ)やROM(ランダム・アクセス・メ
モリ)等に記録する撮影装置を用いても良い。また、撮
影時に発生したぶれを記録せずとも、被写体像のぶれを
画像処理により画像データそのものから検出することも
可能である。
【0081】従って、本発明の画像修復装置により、被
写体像の撮影時に発生したぶれによる、画像の広がり関
数と得られる画像データの配列の関係の不一致をなく
し、また、そのため簡単に画像データの端部でのデータ
の不確定性を補正することが可能となり、手ぶれで劣化
した画像を簡単に正確に修正することができるため、従
来では手ぶれの発生により撮影が不可能であった低輝度
での撮影や望遠レンズを使用した場合での撮影機会が増
える。
【0082】また本発明は、前述した実施例に限定され
るものではなく、他にも発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ぶ
れの広がり関数と得られる画像データの関係の不一致を
なくし、また、容易に画像データ端部でのデータの不確
定性を補正するぶれ画像修復装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の画像修復装置の基本的な概念
を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明による第1実施例としての画像
修復装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明による第1実施例としての画像
修復装置のブロック構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明による第1実施例としての画像
修復装置の具体的な動作を示す図である。
【図5】図5は、手ぶれによる画像の劣化状態(ぶれに
よる像の広がり関数)を示す図でる。
【図6】図6は、画素配列を回転した場合の画像データ
の並び例を示す図である。
【図7】図7は、原画像データとその検出画像データの
例を示す図である。
【符号の説明】
1…ぶれ情報検出部、2…画像データ読み出し方向制御
部、3…画像データ読み出し部、4…画像復元関数設定
部、5…画像復元部、6…被写体像記録媒体、7…フィ
ルム取付台、8…シーケンス制御部、9…銀塩フィルム
(フィルム)、11…磁気ヘッド、12…波形成形回
路、13…磁気ヘッドステージ、14…磁気ヘッドモー
タ、15…磁気情報読み出し制御回路、16…画像セン
サ台、17…画像センサ台回転モータ、18…画像セン
サ台回転モータ駆動回路、19…結像レンズ、20…画
素列、21…光電変換素子列駆動回路、22…磁気トラ
ック、23…被写体像記録部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【数6】 行列(H)を以下の式(7)のようにして、逆行列
(H’)を求め、
【数7】
【数8】 を行うことで、原画像が求められるはずである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】従って、画像の修正・復元の演算を行うた
めには、広がり関数(H)を正方行列として、
【数9】 とする。ここで、(?)マークで示した項は、データの
不足のためぶれの広がり量のパラメータが設定できない
部分である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【数14】 一般的には、k+m>j>m の範囲で、d=j-m として、
【数15】 である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】
【数17】 この場合、広がり関数(H2)は、
【数18】 となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】一階の階差による外挿を含めた広がり関数
(H1)の逆行列(H1’)は、公知の方法により、
【数19】 と求められる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】同様に二階の段差による外挿を含めた広が
り関数(H2)の逆行列(H2´)も、
【数20】 と求められる。ここで前述の式(8) を演算することで原
画像データ(Bi)が求められる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像記録媒体に記録されている被写
    体画像のぶれに関するぶれ情報を検出するぶれ情報検出
    手段と、 前記被写体像を読み出すための、光電変換素子からなる
    画像データ読出し手段と、 前記ぶれ情報検出手段により検出されるぶれの方向の情
    報に基づいて前記画像データの読み出し手段の画素配列
    方向のぶれの方向に制御する読み出し方向制御手段と、 前記ぶれ情報検出手段により検出されるぶれの大きさの
    情報により読み出された画像のぶれによる画像の広がり
    の関数を基に画像の劣化を修正するための復元関数を設
    定する画像復元関数設定手段と、 前記画像データ読み出し手段により得られる被写体の画
    像データと前記画像復元関数設定手段より得られる復元
    関数とから、劣化している画像データを修正復元するた
    めの演算を行なう画像復元手段と、を具備することを特
    徴とする画像修復装置。
  2. 【請求項2】 ぶれによる画像の広がり関数の逆行列か
    らなる復元関数を設定する画像復元関数設定手段を具備
    する請求項1記載の画像修復装置。
  3. 【請求項3】 画面の端部に於いて画像データを外挿す
    るように表された行列からなるぶれによる画像の広がり
    関数の復元関数を設定する画像復元関数設定手段を具備
    する請求項1記載の画像修復装置。
JP4266344A 1992-05-21 1992-10-05 画像修復装置 Withdrawn JPH06118468A (ja)

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