JPH06118730A - 電子写真平版印刷版の処理方法 - Google Patents

電子写真平版印刷版の処理方法

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JPH06118730A
JPH06118730A JP4271691A JP27169192A JPH06118730A JP H06118730 A JPH06118730 A JP H06118730A JP 4271691 A JP4271691 A JP 4271691A JP 27169192 A JP27169192 A JP 27169192A JP H06118730 A JPH06118730 A JP H06118730A
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eluate
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JP4271691A
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Yasuhiro Aizawa
泰洋 相澤
Yuji Takagami
裕二 高上
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理装置の保守管理が軽減され、長期に亙っ
て安定した溶出処理を可能にする電子写真平版印刷版の
処理方法を提供する。 【構成】 光導電層上にトナー画像が形成された電子写
真平版印刷版の光導電層面に溶出液を供給し、液計量具
により余剰の溶出液を一定量に計量し、版上に残存する
溶出液と可溶化した光導電層とを除去して廃棄し、少な
くとも溶出液計量消費分を溶出補充液で補充する電子写
真平版印刷版の処理方法に於て、溶出補充液の少なくと
も一部を該液計量具に供給して洗浄しながら溶出液に補
充することを特徴とする電子写真平版印刷版の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電層上にトナー画
像が形成された電子写真平版印刷版の光導電層面に溶出
液を供給し、液計量具により余剰の溶出液を一定量に計
量した後、非画像部光導電層を可溶化除去して印刷版を
作製するための電子写真平版印刷版の処理方法に関し、
より詳しくは少なくとも溶出液使用減量分を溶出補充液
にて補充する電子写真平版印刷版の処理方法に関し、長
期に亙って安定した溶出処理を可能にする電子写真平版
印刷版の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非画像部アルカリ溶出型電子写真平版印
刷版は、一般に有機光導電性化合物とアルカリ可溶性の
結着樹脂とからなる光導電層を導電性支持体上に設けて
なり、電子写真法によって光導電層上にトナー画像を形
成した後、溶出工程に於てトナー画像部以外の非画像部
をアルカリ剤等を含有する処理液で可溶化して溶出し、
続くリンス処理工程に於て洗液を供給して版面に残存す
る可溶化した光導電層成分と溶出液とを洗浄した後、通
常保護ガム処理されて印刷に供される。これらの処理は
通常自動機を用いて製版されるが、従来感光性平版印刷
版(所謂PS版)を含む非画像部アルカリ除去型平版印
刷版を製版処理する装置に採用されている処理方式とし
ては、以下に記載の液循環再利用方式、新液使捨て処理
方式、及び処理過程計量残液廃棄方式に大別される。
【0003】最初の液循環再利用方式は、版面に過剰量
の処理液を接触させた後、処理済み液を版上から全て除
去して循環再利用する方式であり、処理済み液の除去は
スクイズロールによる絞液が一般的である。液供給方法
としては、ロール狭持して搬送する印刷版上にスプレー
或はシャワー等から処理液を直接或はロール及び/また
は整流板を介して供給する方法の他、特開平2−256
9号公報等に開示の様に処理液槽中を液中ガイドロール
等によって印刷版を湾曲浸漬(ディップ方式)させ、液
中シャワーによって処理液を対流循環させると共に版面
に供給する方法や、実開平1−160443号公報に開
示の様に対向面に多数の突起を有する斜傾保持された一
対のガイド板の間を印刷版を搬送し、ガイド板搬送方向
上方端面から液供給する方法等、多数枚製版による液性
劣化を防止抑制するための補充液補充方法と共に、従来
から種々の応用例が開示されている。
【0004】二番目の新液使捨て処理方式は、特開昭6
2−238564号公報等に開示の様に、液供給スリッ
トのギャップやワイヤバーのワイヤ径等の調整によっ
て、版面に処理液を供給する前に必要最低量を前計量し
て一版毎に新液を供給し、場合に応じて処理促進手段を
処理過程で施した後、処理済みの疲労処理液は可溶化し
た非画像部と共に除去廃棄する方式である。
【0005】最後の処理過程計量残液廃棄方式は、特開
昭62−59957号公報等に開示の様に、版面に一旦
過剰量の処理液を供給した後に処理液を一定量に計量し
て余剰液は循環再塗布、計量後の版上の処理液は現像完
了後に可溶化した非画像部と共に廃棄する方式で、特開
昭63−163353号公報には版先頭部の製版不良を
改善するため、液計量後更に版先頭部に液計量時に除去
した処理液を循環再供給する方式も開示されている。ま
た、特開平2−93474号公報には、特開昭62−5
9957号公報及び特開昭63−163353号公報に
開示の技術を電子写真平版印刷版の処理に応用した方法
が開示されている。
【0006】これらの方式の内、液循環再利用方式は余
剰液を循環再使用するので、見掛け上廃液量を減少させ
ることが出来るが、従来非画像部は溶解除去工程中に殆
ど全てが版上より循環する処理液中に除去されるため、
例え処理液に液補充等を行なってそれ自体は所期の処理
特性を保持していても、流入した非画像部成分を多く含
有する処理液では槽内や液循環系、処理部搬送部位等に
液固着が起こり、液供給量の低下や液供給方式としてス
プレーを用いればその孔の目詰まり等種々の悪影響を及
ぼすばかりか、非画像部インク受理性組成物の印刷版支
持体上への再付着による印刷汚れを誘引する場合があ
る。
【0007】一方、新液使捨て処理方式では処理変動を
防止出来る反面、液循環再使用方式に比してより多量の
処理液を必要とするし、必然的に多量の廃液を出す結果
となる。また、必要最低量を供給しようとして液量を絞
ると、応々にして処理液が版全面を均一に被覆しないこ
とがあり、特にその傾向は版先頭部に強く発現し、結果
として処理欠陥となる。殊に電子写真平版印刷版の製版
処理に於ては、電子写真光導電層は一般的PS版感光層
に比して除去すべき層が厚く、しかもトナー画像部光導
電層と雖もアルカリ難溶性ではないために、処理を押す
とサイドエッチと呼称される画像細りが誘発する等、処
理条件に厳格さが要求されるため、この処理方式はあま
り適さない。
【0008】そこで、両者欠点を解消し長所を合せ持つ
処理方式が上記の処理過程計量残液廃棄方式である。こ
の方式は、処理液を版に供給後処理が完了しない間に処
理を完遂するのに必要な液量を残して計量するため、計
量除去液には非画像部成分の混入が殆どなく、液計量後
版上に残存する疲労した処理液は可溶化した非画像部成
分と共に廃棄し、その廃棄液量に見合った補充液補充に
よって、実質的に液使い捨て方式に準じてほぼ新液状態
で製版を継続することが出来、処理液循環再利用方式の
様な経時的影響を受け難い。また、例え処理液が結果と
して版上に供給されない部分が発生したとしても、液計
量具によって液の延展がなされるため、処理ムラが軽減
される。
【0009】しかしながら、この処理過程計量残液廃棄
方式に於ては、処理装置の断続使用により液計量具に非
画像部成分や処理液が多少とも蓄積し、これが乾燥して
固着すると、高精度で円滑・均一な液計量を阻碍する。
また、可溶化した非画像部表面を剥離させて処理液の製
版経時劣化を促進させるばかりでなく、アルカリ現像液
減量分を相当の補充液により補充するのであれば、計量
消費量が変動するために補充量が変動して製版経時での
処理液のアルカリ活性度を一定域に保持することが困難
になる。そこで、一定時間及び/または一定枚数処理後
に液計量具をその場で或は取外して洗浄すれば良いが、
保守管理が煩雑になると共に洗浄排液の処理が問題とな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光導電層上
にトナー画像が形成された電子写真平版印刷版の光導電
層面に溶出液を供給し、液計量具により余剰の溶出液を
一定量に計量した後、非画像部光導電層を可溶化除去し
て印刷版を作製するための電子写真平版印刷版の処理方
法に関し、より詳しくは少なくとも溶出液使用減量分を
溶出補充液にて補充する電子写真平版印刷版の処理方法
に関し、長期に亙って安定した溶出処理を可能にし、処
理装置及び溶出液の交換・保守管理が軽減される電子写
真平版印刷版の処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
鋭意検討を重ねた結果、光導電層上にトナー画像が形成
された電子写真平版印刷版の光導電層面に溶出液を供給
し、液計量具により余剰の溶出液を一定量に計量し、版
上に残存する溶出液と可溶化した光導電層とを除去して
廃棄し、少なくとも溶出液計量消費分を溶出補充液で補
充する電子写真平版印刷版の処理方法に於て、溶出補充
液の少なくとも一部を該液計量具に供給して洗浄しなが
ら溶出液に補充することを特徴とする電子写真平版印刷
版の処理方法により達成された。
【0012】本発明に係わる電子写真平版印刷版の溶出
処理方式に於ては、版上に供給した溶出液を溶出処理の
一過程で液計量具により計量するが、溶出処理装置停機
中は勿論少なくとも液計量時以外は液計量具は乾燥傾向
にあるから、処理装置の断続使用による製版経時で液計
量具に付着した光導電層成分や溶出液成分が乾燥固着す
ると、計量精度が低下するばかりか固着物が可溶化した
非画像部光導電層の剥離を誘発し、剥離光導電層成分が
溶出液に流入して経時劣化を促進する結果を招く。一
方、液計量後版上に残存する溶出液は可溶化した光導電
層と共に廃棄して再使用に供さないから、長期間安定に
溶出処理するためには、少なくとも溶出液計量消費分を
何等かの手段で補償しなければならない。
【0013】そこで、この溶出補充液を液計量具を介し
て溶出液に供給する。これにより、液計量具への固着物
の堆積を抑制防止して上記問題が改善されると共に、液
計量具の清浄に用いた液はそのまま溶出液の補充液とな
るから廃液を実質的に系外に出さず、更に循環溶出液の
活性度が保持された電子写真平版印刷版の溶出処理が可
能になる。溶出液循環中には多少水分等が蒸発するか
ら、その分も補償して補充しても良い。溶出補充液補充
方法としては、一定処理枚数或は一定処理面積毎に補充
しても良いし、一定時間毎や溶出液が一定量減少した
時、例えば貯液された溶出液の上下限を設定しておき、
溶出液が下限以下になった時、に補充しても良い。また
一回の補充中に、単位時間当たりの供給量を変えたり、
何回かに分けて断続的に供給しても良い。その他、処理
頻度等の使用状況に鑑み、所望の補充方法が採れる。
【0014】液計量具の清浄がより効果的なされる様、
溶出補充液の液計量具への給液は、付着した光導電層成
分が溶出液と共に乾燥して固着する前に開始することが
肝要である。版に溶出補充液が供給されると過溶出にな
る可能性が高いため、何れの補充方法によるにせよ、版
搬送後端部が液計量具を通過してから補充を開始するこ
とが望ましい。このため、補充途中であっても、少なく
とも版が液計量具通過中は一旦補充を中断することが望
ましい。最も望ましい補充開始時間は、版搬送後端部が
液計量具を通過した直後である。
【0015】溶出補充液の一回当たりの補充量は、少な
いと液計量具の清浄化効果が得られない。また、総補充
量が処理に伴って一定であるから、一回当たりの補充量
を多く設定すると補充間隔が長くなり、付着した光導電
層成分が固着する可能性が高くなって、やはり清浄効果
が半減してしまう。従って、一回当たりの溶出補充液補
充量は、液計量具が実質的に清浄化される最低量が最も
好ましいが、単位液計量具有効計量長さ当たり大略10
〜100mlが適当である。
【0016】溶出補充液補充手段としては、シャワー、
スプレー、カーテンコータ、スライドホッパ、及びその
他公知の液供給手段が利用出来るが、特願平4−447
0号記載の走査型洗浄液供給手段を本発明に係わる溶出
補充液補充手段に用いても良い。溶出補充液補充中は、
液計量具を作動させておくことが清浄化を促進する上で
好ましい。
【0017】溶出液は、循環再使用中に空気中の二酸化
炭素等の酸性気体を吸収し、また酸性の光導電層成分も
混入することで実質的アルカリ活性度が低下する。本発
明に係わる溶出補充液は、このアルカリ活性度の低下を
補充液補充によって補償するため、未使用の溶出液のア
ルカリ活性度より高い液である必要がある。本発明で云
うアルカリ活性度とは、本発明に係わる酸性の光導電層
を可溶化する時間の度合と同義で、アルカリ活性度が高
い液とは可溶化時間がより短いことを意味し、基本的に
はより高pHなる液である。本発明に係わる溶出補充液
の補充は、必要な溶出補充液有効成分群を全て供給し、
これらの混合液が最終的に一回分の溶出補充液有効成分
量と総液量とを満足すれば良いから、液計量具に最初に
溶出補充液有効成分濃縮液を補充し、最後に希薄液(水
や希釈液を含む)を補充しても良いし、希薄液、より好
ましくは水だけを液計量具に供給しても良い。
【0018】本発明の処理方法を処理工程に順じて説明
する。本発明に係わる処理方法に於ける処理工程は、少
なくとも溶出液供給工程、溶出液計量工程、及び可溶化
光導電層除去工程からなり、可溶化光導電層除去工程に
於て除去された可溶化光導電層と溶出計量残液は廃棄
し、少なくとも溶出液計量消費分の溶出補充液の少なく
とも一部は液計量具を介して補充する。
【0019】溶出液供給工程では、電子写真法によりト
ナー画像が形成された印刷版の光導電層面に貯液された
循環溶出液を供給する。溶出液供給方式は従来公知の機
構、例えば液吐出シャワー管、スライドホッパ、カーテ
ンコータ、ディップ方式等が使用出来るが、特にシャワ
ー管を用いる場合には管から吐出した溶出液を例えば整
流板やロール等で一旦整流して版面に均一に供給するこ
とが望ましい。また、液供給不良を防止すると共により
溶出時間を短縮するため、全ての方式に於て版上に供給
された溶出液の置換が促進される様、液計量工程に到る
間に溶出液延展及び流動促進機構を設けても良い。
【0020】本発明に係わる溶出液供給工程に於て溶出
液は過剰に供給する必要があり、その量は液計量工程通
過後に版上に残る溶出液量より多くすることは勿論、液
計量工程に到る搬送中版端部から溶出液が流下する量で
あることが肝要である。これにより、一部は非画像部光
導電層を膨潤可溶化させ、余剰分は版上を流動して被溶
出部に於て既にある溶出液と一部置換しながら版端部よ
り流下する。従って、版端部では液置換が頻繁に起こ
り、光導電層界面近傍の溶出液流動速度が上昇すること
によって、版部位による溶出度の変動が抑制される。よ
り具体的な溶出液供給量は、液計量工程通過後に版上に
残す溶出液量、則ち液計量残液量にもよるが、残液量の
2〜100倍が良く、より好ましくは5〜30倍が良
い。
【0021】溶出液計量工程搬入直前では非画像部光導
電層をほぼ可溶化させて、次に溶出液計量工程にて液計
量手段により少なくとも版上にある溶出液を一定量残し
て余剰液を計量除去する。本発明に係わる液計量に於て
は、可溶化した光導電層を除去する直前に溶出が完了す
る様に溶出液を残す。液計量残液量は、多いと必然的に
溶出液消費量が増加して溶出効率が低下するし、液計量
後にも可溶化が進行してサイドエッチの悪化を招く。逆
に液計量残液量が少なすぎると、結果として除去液の粘
性が著しく上昇し、応々にして連続製版では可溶化光導
電層除去手段に除去液が蓄積して除去効果が低減する
し、液計量部で可溶化した光導電層が剥離する可能性が
高くなって好ましくない。好ましい液計量残液量は30
〜120g/m2が良く、更には40〜100g/m2が好
適である。溶出液計量工程前に版上から流下した溶出液
及びこの計量除去液は殆ど溶出疲労を被っていないた
め、これを再循環して使用することが可能である。
【0022】本発明に係わる液計量工程に於ける液計量
具としては、版搬送方向に対し何等かの駆動伝達により
回転可能であって、少なくとも版表面に対し回転方向全
てに計量幅方向に対し均一に接触し、液計量時は可溶化
した光導電層の剥離を抑制防止する形状を有することが
肝要である。本発明に係わる液計量具としては、軸回り
に一定直径の細いワイヤを螺旋状に巻付けたワイヤバ
ー、溝付きロール、プレーンバー、軽量のゴムロール等
が挙げられるが、計量液量の調整の簡便さや可溶化した
光導電層成分の剥離流失の抑制等の観点から、回転軸に
ワイヤを巻付けたワイヤバーが本発明に好適に使用され
る。
【0023】液計量工程を経た印刷版は可溶化光導電層
除去工程に入り、除去手段により非画像部に残る可溶化
した光導電層と版上の可溶化により疲労した循環溶出液
を除去し、更に次工程へ搬送される。除去手段として
は、エアナイフ、ブレード、弾性ロール、回転及び非回
転(摺動或は固定等)ブラシ、及びモルトンロール等が
使用可能であるが、本発明に係わる除去手段としては、
機構上の保守管理負担の軽減、廃液量の低下、除去効
率、及び溶出品質の低下防止等の総合的理由から、ゴム
製のブレードが好適に用いられる。ゴムブレードを設置
する際には、その下に搬送速度以上の周速で回転するバ
ックアップロールを設けたり、版先頭部がゴムブレード
を通過した直後に加圧する様、搬送不良の誘発を防止す
る何等かの機構を設けることが望ましい。
【0024】液計量工程で液計量が理想的に行われれ
ば、更なる可溶化の進行はかなり抑制されるが、サイド
エッチの悪化や除去効率の低下を抑制防止するため、液
計量してから除去工程に於て可溶化した光導電層成分等
を除去するまでの時間はより短い方が良く、好ましくは
1秒以下が良い。この可溶化光導電層除去工程に於て除
去された液状物中には溶出液成分も含まれるが、光導電
層可溶化により疲労して溶出能が相当低下しているた
め、可溶化した光導電層成分と共に廃棄する。
【0025】溶出液によって非画像部が可溶化された電
子写真平版印刷版は、可溶化光導電層除去工程に入り、
可溶化光導電層除去手段により可溶化した光導電層を除
去する。本発明に係わる除去手段としては、エアナイ
フ、ブレード、弾性ロール、回転及び非回転(固定或は
摺動等)ブラシ、及びモルトンロール等を用いた方法等
が挙げられる。弾性ロールは、ロール対の間に印刷版を
通してそのニップ圧によって除去出来、ブレードは少な
くとも版との接触面が滑らかな弾性材を印刷版の搬送路
に沿わせた状態で配置し、版面と摺接させることにより
行なう。ブレードの設置に当たっては、版先頭部がゴム
ブレード通過した直後に加圧する様、搬送不良の誘発を
防止するための何等かの機構を設けることが望ましい。
また、モルトンロール及びブラシによる除去では、可溶
化した光導電層の剥離除去を促進するために、少なくと
も除去時に少量の処理液を供給しても良い。
【0026】本発明に於ては、機構上の保守管理負担の
軽減、廃液量の低下、除去効率、及び溶出品質の低下防
止等の総合的理由から、ゴム製のブレードが好適に用い
られる。ゴムブレードの掻取り(加圧)調整は、ゴム硬
度、厚み、有効弾性長さ、及び版接触角や接触部分の形
状等によって自由に選定される。加圧を向上させるため
に、ゴムブレードの版接触面と反対側に金属板等の加圧
補助部材及び手段を併用しても良い。除去工程で除去さ
れた液状物は、その殆どが可溶化した光導電層及び疲労
溶出液なので、廃棄処分とする。
【0027】以上の様に、本発明の処理方法に於ては、
溶出液供給工程で過剰の溶出液を版面に供給し、溶出液
計量工程では液計量具により版上にある余剰の溶出液を
計量除去し、可溶化光導電層除去工程では疲労溶出液と
可溶化した光導電層を除去することにある。溶出液は液
計量時の余剰分を循環再使用し、疲労溶出液は可溶化し
た光導電層と共に除去して廃棄する。また、少なくとも
液計量後の持出し分を溶出補充液にて液計量具を介して
補充し、液計量具への付着物の固着堆積を抑制防止する
ことで、製版品位を保持を図り保守管理の負担を軽減す
る処理方法を提供することが出来る。
【0028】最後に本発明に於て処理する電子写真平版
印刷版の構成及びその製版工程を説明する。本発明に於
て処理する電子写真平版印刷版は、導電性支持体上に光
導電層を設けてなり、通常の電子写真現像方式によりト
ナー画像を形成し得るものである。電子写真平版印刷版
に用いられる導電性支持体としては、導電性表面を有す
るプラスチックシート、またはアルミニウム、亜鉛、銅
−アルミニウム、銅−ステンレス、クロム−銅、クロム
−銅−アルミニウム、及びクロム−銅−ステンレス等の
金属板等を基体とし、少なくとも光導電層を設ける面は
親水化処理が施された導電性支持体が挙げられる。ま
た、それらの厚みは0.07〜2.0mm、より好ましく
は0.1〜0.5mmが良い。これらの基体中でもアルミ
ニウム板が好適に使用される。このアルミニウム板は、
アルミニウムを主成分とし微量の異元素を含有しても良
く、従来公知・公用の素材を使用することが出来る。
【0029】所望の表面性状を光導電層を設ける支持体
面に持たせるため、公知の方法で砂目立て、陽極酸化す
ることが好ましい。砂目立て処理に先立って、所望によ
り界面活性剤またはアルカリ水溶液による脱脂処理す
る。砂目立て処理方法には、機械的粗面化法、電気化学
的粗面化法、化学的表面選択溶解法等がある。粗面化さ
れた基体は、必要に応じてアルカリエッチング処理及び
中和処理して用いる。処理された基体は、その表面に酸
化皮膜を形成させるために陽極酸化処理する。陽極酸化
処理に用いられる電解質としては、硫酸、リン酸、しゅ
う酸等、或はそれらの混酸等が用いられ、その濃度は電
解質の種類によって適宜決定される。陽極酸化皮膜量は
0.1〜10g/m2が良く、更には1〜6g/m2が好適
である。
【0030】この様にして得られた支持体表面処理面に
所望の電子写真光導電層を設けて電子写真平版印刷原版
が得られる。本発明に係わる電子写真平版印刷版の光導
電層には、公知の有機光導電性化合物を、単独または2
種類以上混合して用いることが出来るが、本発明に係わ
る電子写真平版印刷版の光導電層に於ては少量で所望の
電子写真特性が得られる光導電性フタロシアニン系顔料
が有利に用いられる。特に、レーザ等の光源の対応して
長波長領域に於いても優れた実用光感度を有するχ型無
金属フタロシアニン及びチタニルフタロシアニンが好適
である。
【0031】本発明に係わる電子写真平版印刷版の光導
電層には、更に少なくとも結着樹脂を併用する。本発明
に係わる光導電層に用いることの出来る結着樹脂の例と
しては、スチレン/マレイン酸モノエステル共重合体、
メタクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン/メタクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、ア
クリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、スチレン/
アクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニ
ル/クロトン酸共重合体、及び酢酸ビニル/クロトン酸
/メタクリル酸エステル共重合体等の、スチレン、(メ
タ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、及び安息香酸ビ
ニルモノマ等と(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、マレイン酸等、若しくは無水マレイン酸及びフ
マル酸のモノエステル等のカルボキシル基含有モノマと
の共重合体が挙げられる。
【0032】本発明に係わる電子写真平版印刷版の光導
電層に於ける有機光導電性化合物と結着樹脂との混合比
は、所望の電子写真特性及び製版特性等の諸特性を満足
する様に決定すれば良い。一般的には光導電性化合物の
含有量が少ないと低感度となり、逆に多いと塗布性等の
液特性及びより一層の電子写真特性の向上を期待出来な
いことから、結着樹脂に対して有機光導電性化合物は5
〜40重量%の範囲で使用することが望ましい。また、
光導電層膜厚は、薄いとトナー現像に必要な電荷が帯電
出来ず、トナー画像が掠れたりリークによる被りを誘発
し、逆に厚いと溶出液の劣化を促進するばかりか溶出の
際にサイドエッチを誘引して良好な画像再現性が得られ
ないため、好ましくは0.8〜6μmが良い。
【0033】本発明に係わる電子写真平版印刷版は、常
法に従って光導電層を導電性支持体上に塗布して得られ
る。塗布液は、光導電層を構成する各成分を適当な溶媒
に溶解分散して調製するが、有機光導電性化合物がフタ
ロシアニン等の様に溶媒に不溶な成分である場合は、ボ
ールミル、ダイノミル、或はペイントシェィカー等の分
散機により平均粒径0.4μm以下、より好ましくは0.
2μm以下に分散して用いる。また、光導電層には必要
に応じ、有機光導電性化合物及び結着樹脂の他に光導電
層の柔軟性、塗布表面状態等の膜物性を改良する目的
で、可塑剤、界面活性剤、その他の添加物を添加出来
る。光導電層に使用する添加剤は、有機光導電性化合物
の分散時或は分散後に添加することが出来る。
【0034】この様にして作製した塗布液を公知の方法
により支持体上に塗布乾燥して電子写真平版印刷版を得
ることが出来る。塗布液の溶媒としては、メタノール、
エタノール、2-プロパノール、1-ブタノール、プロパ
ンジオール、及びブタンジオール等のアルコール類、プ
ロパノン、ブタノン、及びシクロヘキサノン等のケトン
類、2-メトキシエタノール、2-メトキシエチルアセテ
ート、及び2-(2-エトキシエトキシ)エタノール等の
グリコールエーテル類、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、及び乳酸エチル等のエステル
類、オキソラン、オキサン、及びジオキサン等の環状エ
ーテル類等が挙げられる。塗液濃度や溶媒混合比等は、
塗布方式及び乾燥条件等から適宜選択される。
【0035】本発明に係わる電子写真平版印刷版は、公
知の操作によってトナー画像を形成させる。則ち、暗所
で実質的に一様に帯電させ、画像露光により静電潜像を
形成させ、しかる後にトナー現像する。露光方法として
は、キセノンランプ、タングステンランプ、蛍光灯等を
光源とした反射画像露光、透明陽画フィルムを通した密
着露光や、レーザ光、発光ダイオード等による走査露光
が挙げられる。次に静電潜像をトナーによって現像す
る。現像方法としては、乾式現像法及び液体現像の何れ
も使用出来るが、微細なトナー画像が形成出来、再現性
良い印刷版を作製するためには液体現像法が好適であ
る。本発明に於ては、非画像部にトナー被りの発生の少
ない反転現像にてトナー現像を行なう。形成されたトナ
ー画像は公知の定着法により定着する。この様に形成し
たトナー画像をレジストとして、非画像部光導電層を溶
出液により除去して印刷版が作製出来る。
【0036】本発明の処理方法に係わる溶出液として
は、アルカリ剤を含有し緩衝能を有するものが望まし
い。従来、非画像部アルカリ除去用処理液に用いられる
アルカリ剤としては、一般式SiO2/M2O(Mはアルカ
リ金属を表す)で表現される珪酸塩、アルカリ金属水酸
化物、リン酸や炭酸のアルカリ金属及びアンモニウム塩
等の無機アルカリ剤、エタノールアミン類、エチレンジ
アミン、プロパンジアミン類、トリエチレンテトラミ
ン、モルホリン等の有機アルカリ剤、及びこれらの混合
物が挙げられるが、特に上記珪酸塩が強い緩衝能を示す
ため、本発明に係わる溶出液には珪酸塩が有利に用いら
れる。本発明に係わる溶出液中のアルカリ金属酸化物の
総量に対する珪酸(SiO2)のモル比SiO2/M2Oは、
1.0〜2.6の範囲が、更には1.3〜2.2が好適であ
り、溶出液のpHは11.8〜13.5、より好ましくは
12.0〜13.0が好適である。上記成分をより安定的
に混合分散させるため、実質的に溶出を促進させない量
で溶出液有効成分と共に最小限度の有機溶剤を添加含有
しても良い。
【0037】上記溶出液により非画像部光導電層を溶出
した印刷版は、続いてリンス液で速やかに版上に残存す
る可溶化した光導電層と溶出液とを完全に除去する。給
液は飛散が抑制出来る機構であれば可溶化した光導電層
に直接供給しても良いし、特公平3−27038号公報
記載の溶出促進部材を水洗機構に応用しても良い。版上
に残存する可溶化した光導電層をリンスした電子写真平
版印刷版は、所望により更に版面の耐傷強度の向上及び
経時での非画像部不感脂性の保持等の目的で保護ガム処
理されて印刷に供される。
【0038】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はその目的を逸脱しない限り下記の実施例に
限定されるものではない。
【0039】実施例1 JIS1050アルミニウム板を60℃の10%水酸化
ナトリウム水溶液に浸漬し、アルミニウム溶解量が6g
/m2になる様にエッチングした。水洗後、30%硝酸水
溶液に1分間浸漬して中和し、充分水洗した。次に、3
%塩酸水溶液中で35A/dm2、50秒間電解粗面化を
行ない、50℃、20%硫酸水溶液中に浸漬して表面を
洗浄した後、水洗した。更に、20%硫酸水溶液中で陽
極酸化処理して、表面にアルミニウム酸化物皮膜を形成
させ、水洗後乾燥することにより印刷版用支持体を作製
した。この支持体表面処理面に、ペイントシェィカーに
て1時間分散させた表1記載の光導電層形成用塗液を固
形分塗布量4.2g/m2となる様塗布後、90℃、3分
間乾燥して電子写真平版印刷原版を作製した。
【0040】
【表1】
【0041】得られた電子写真平版印刷原版を398m
m×560mmに裁断した後、遮光して50℃で2時間
加温後室温まで放冷した。この印刷原版を、暗所にて表
面電位が約+280Vになる様帯電させ、半導体レーザ
(780nm)を用いて走査画像露光し、直ちに正電荷
液体トナー(三菱製紙(株)製、LOM-ED III)にて反
転現像を行ない、冷風乾燥してトナー分散媒を除去後、
トナーを熱定着して光導電層上にトナー画像を形成させ
た。以上で得られたトナー現像済み印刷版について、下
記に示す様な処理装置を用いて製版処理を行なった。
【0042】図1に本実施例で用いた電子写真平版印刷
版の処理装置を示す。本処理装置の基本構成は、溶出液
塗布工程及び可溶化光導電層除去廃棄工程からなり、更
に図示しないリンス処理工程及び保護ガム塗布工程が付
帯する。印刷版は搬送ロール対10方向から印刷版搬送
ライン1に挿入することによりロール対に挟持されて自
動搬送されると共に製版処理に供される様になってい
る。
【0043】溶出液塗布工程は、溶出液供給管27、整
流板28、及び給液ロール11aからなる溶出液供給部
と、液計量具47及びガイドロール13からなる溶出液
計量部とで構成される。液計量具47は、回転軸に線径
250μmのステンレスワイヤを螺旋状に稠密に巻付け
たワイヤバーを使用した。ワイヤバーの回転軸への強制
駆動伝達は行なわず、液計量時には並進する印刷版との
自重による接触によって回転が伝達される様になってい
る。溶出液16は溶出液供給管27より吐出され、整流
板28で整流されて、給液ロール11aを介して版面に
供給される様になっており、余剰分はバックアップロー
ル11b及び下部ガイド板76を経て循環溶出液貯液槽
3に回収される様になっている。また、溶出液計量部で
計量された溶出液も、循環溶出液貯液槽3上方に設置さ
れた液誘導板75上を流動して液落下孔78より再び循
環溶出液貯液槽3に回収される様になっている。
【0044】溶出補充液は、図示しない貯液溶出液量検
知手段により、溶出液16が設定量減量した後に補充手
段が作動する様にも、また図示しない印刷版通過検知手
段により設定処理枚数毎に補充手段が作動して、設定量
若しくは溶出液上限まで補充する様に補充様式が選定出
来る様になっている。また、溶出補充液の補充は、図示
しない溶出補充液供給制御機構により補充指令が発令さ
れた後であって、印刷版が液計量具47を通過直後に供
給が開始される様になっている。
【0045】循環溶出液貯液槽3への給液は三系統の経
路で行なえ、溶出補充液貯留槽19に貯液された溶出補
充液7は補充ポンプ94及び電磁バルブ100を経て循
環溶出液貯液槽3に直接補充され、溶出補充液貯留槽8
9に貯液された溶出補充液84は補充ポンプ99、電磁
バルブ101、及び溶出補充液供給管54を経て、液計
量具47を介して循環溶出液貯液槽3に補充される。こ
れら二系統の補充路の他に、本実施例に係わる処理装置
に付帯しない液貯留源から配管128、電磁バルブ12
5、及び溶出補充液供給管54を経て、液計量具47を
介して循環溶出液貯液槽3に補充される様になってい
る。
【0046】可溶化光導電層除去廃棄工程は、可溶化光
導電層除去手段であるゴムブレード22及びバックアッ
プロール20からなる可溶化光導電層除去部、及び除去
廃液一次貯留槽4で構成される。ゴムブレード22の加
圧は、図示しないゴムブレード加圧機構により、可溶化
した光導電層の除去が最適に実施される範囲でバックア
ップロール20との接触幅が最低になる様に調整してあ
る。ゴムブレード22によって除去された液状物は、除
去廃液一次貯留槽4、バルブ104、及び配管114を
経て除去廃液二次貯留槽9に廃棄される様になってい
る。
【0047】製版処理には表2から表4に記載の組成を
有する溶出液及び溶出補充液を用いた。溶出補充液は、
使用減量に応じて適宜夫々の貯液槽び補充した。また、
溶出時間は版搬送速度と可溶化光導電層除去部搬入直前
の光導電層の可溶化との関係から調整した。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】以上の処理装置及び溶出液を用いて、本製
版に先立ち1版当たりの溶出液計量残液量を測定したと
ころ、約12mlであった。そこで、各連続20版目の
製版物の搬送後端部が液計量具47を通過してから20
秒後に、各ロールを回転させながら溶出補充液Aを80
ml、溶出補充液Bを160ml液計量具47に供給し
た。更に、処理装置起動直後に溶出補充液A及びBを1
対2の比率で液面補充した。本製版は、先に作製したト
ナー現像済みの印刷版を1分間隔で20版連続製版した
後に1時間休止するサイクルで、1日120版計25日
間製版した。
【0052】その結果、少なくとも溶出補充液補充後の
液計量具であるワイヤバーのワイヤ目には、溶出液に起
因する白色不溶物(珪酸塩)及び電子写真平版印刷版に
起因するフタロシアニン含有物やトナー皮膜等の付着が
観られなかった。また、1時間休止後の再製版開始時は
勿論、製版2日目以降処理装置起動時に於てもワイヤバ
ーとガイドロール13との固着は発生しておらず円滑に
回転を開始して、ワイヤバーによって通過中の可溶化光
導電層が掻き取られることは最終日まで殆どなかった。
更に、毎日初版の溶出性、サイドエッチ、及び溶出液計
量残液量を測定評価したところ、評価した製版物全てに
溶出不良は発生しておらず、また各製版物間でサイドエ
ッチ及び溶出液計量残液量の殆ど変動なく、製版期間中
常に安定した品位で製版が実施出来た。
【0053】比較例 実施例1で用いた溶出補充液A及び溶出補充液Bを1対
2の比率で混合し、溶出補充液Cを調製した。溶出補充
液Cを同Aと交換して溶出補充液貯液槽19に投入し、
実施例1と同条件で240mlを循環溶出液貯液槽3に
補充し、処理装置起動直後の液面補充も循環溶出液貯液
槽3に直接補充した他は、実施例1と同一の処理装置及
び溶出液を用い、同様の製版・補充条件で製版した。
【0054】その結果、溶出補充液補充後の液計量具で
あるワイヤバーには、製版が進につれてフタロシアニン
等の付着が観られ、1時間休止後の再製版開始時には問
題なかったものの、製版2日目以降処理装置起動時には
ワイヤバーとガイドロール13とが接着して円滑には回
転を開始しなかった。また、ワイヤ目には少なくとも不
溶物が固着堆積して、通過中の可溶化光導電層が筋状に
掻き取られることがあり、実施例1より早く溶出液が青
く汚染された。
【0055】更に、毎日初版の溶出性、サイドエッチ、
及び溶出液計量残液量を測定評価したところ、評価した
製版物全てに溶出不良は発生しておらず、またサイドエ
ッチも各製版物間に大きな変化はなかったが、固着物の
影響のためか溶出液計量残液量は変動が大きく、少なく
とも液計量具人為的に洗浄して固着物を除去しなけれ
ば、製版期間中安定した製版は出来なかった。
【0056】実施例2 実施例1で用いた溶出補充液Aの換わりに表5記載の溶
出補充液Dを用い、各連続20版目の製版物の搬送後端
部が液計量具47を通過直後に溶出補充液Dを120m
l補充した。また、同様に各連続20版目の製版物の搬
送後端部が液計量具47を通過してから20秒後に電磁
バルブ125を解放して水道水を溶出補充液供給管54
から液計量具47に液面上限まで供給した。更に、処理
装置起動直後に溶出補充液Dで液面補充した。その他は
実施例1と同一の処理装置及び溶出液を用い、同様の製
版条件で製版した。
【0057】
【表5】
【0058】製版した結果、少なくとも溶出補充液補充
後のワイヤバーのワイヤ目には、不溶物の付着が観られ
なかった。また、1時間休止後の再製版開始時は勿論、
製版2日目以降処理装置起動時に於てもワイヤバーとガ
イドロール13との固着は発生しておらず円滑に回転を
開始し、実施例1と同様にワイヤバーによって通過中の
可溶化光導電層が掻き取られることは最終日まで殆どな
かった。更に、毎日初版の溶出性、サイドエッチ、及び
溶出液計量残液量を測定評価したところ、評価した製版
物全てに溶出不良は発生しておらず、また各製版物間で
サイドエッチ及び溶出液計量残液量の殆ど変動なく、実
施例1と全く同様に製版期間中常に安定した品位で製版
が実施出来た。
【0059】実施例3 比較例で調製した溶出補充液Cを溶出補充液貯液槽89
に投入した。溶出補充液の補充は、循環液面で溶出液が
下限(約500mlの減量に相当する様設定)を下回っ
た後の第1版目が液計量具47を通過後、直ちに溶出補
充液Dが上限液面まで補充される様にし、更に処理装置
起動直後にも液面補充した。その他は実施例1と同様の
処理装置、溶出液、及び製版条件で製版した。
【0060】その結果、少なくとも溶出補充液補充後の
ワイヤバーのワイヤ目には、不溶物の付着が観られなか
った。また、処理装置起動時にはワイヤバーとガイドロ
ール13とが若干接着する傾向にあったが、ワイヤバー
によって通過中の可溶化光導電層が掻き取られることは
最終日まで殆どなかった。更に、毎日初版の溶出性、サ
イドエッチ、及び溶出液計量残液量を測定評価したとこ
ろ、評価した製版物全てに溶出不良は発生しておらず、
また各製版物間でサイドエッチ及び溶出液計量残液量の
殆ど変動なく、実施例1と同様に製版期間中常に安定し
た品位で製版が実施出来た。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の電子写真平
版印刷版の処理方法によって電子写真平版印刷版を処理
すれば、製版期間中常に安定した品位の製版が可能とな
る秀逸なる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真平版印刷版の処理方法を実施
するために用いた電子写真平版印刷版処理装置の縦断面
構成図。
【符号の説明】
1 印刷版搬送ライン 3 循環溶出液貯液槽 7、84 溶出補充液 16 溶出液 19、89 溶出補充液貯留槽 22 ゴムブレード 47 液計量具 54 溶出補充液供給管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電層上にトナー画像が形成された電
    子写真平版印刷版の光導電層面に溶出液を供給し、液計
    量具により余剰の溶出液を一定量に計量し、版上に残存
    する溶出液と可溶化した光導電層とを除去して廃棄し、
    少なくとも溶出液計量消費分を溶出補充液で補充する電
    子写真平版印刷版の処理方法に於て、溶出補充液の少な
    くとも一部を該液計量具に供給して洗浄しながら溶出液
    に補充することを特徴とする電子写真平版印刷版の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 溶出補充液が溶出補充液有効成分濃縮液
    及びその希釈液を含む少なくとも2種類の溶液からな
    り、少なくとも該希釈液を液計量具に供給して洗浄しな
    がら溶出液に補充する請求項1記載の電子写真平版印刷
    版の処理方法。
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