JPH06122201A - インクジェットプリントヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリントヘッド及びインクジェットプリンタ

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JPH06122201A
JPH06122201A JP2334893A JP2334893A JPH06122201A JP H06122201 A JPH06122201 A JP H06122201A JP 2334893 A JP2334893 A JP 2334893A JP 2334893 A JP2334893 A JP 2334893A JP H06122201 A JPH06122201 A JP H06122201A
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俊夫 成島
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真人 安藤
Masayuki Sato
正幸 佐藤
Masao Shinya
正雄 新屋
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/21Line printing

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 インク4を吐出するインク吐出孔13を透明
溶媒2を吐出する透明溶媒吐出孔12内の中心に配置
し、両端面を同一平面上に設けて、各孔12、13から
それぞれ吐出されたインク4と透明溶媒2とを孔外で混
合する。 【効果】 インクジェットプリントヘッドの待機時にお
ける、インクと透明溶媒との不必要な混合を防止して、
動作時に画質の均一な中間調印字を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明溶媒にインクを定量
混合して吐出するインクジェットプリントヘッド及びイ
ンクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の中間調記録が可能な2液混合方式
のインクジェットプリントヘッドとしては、発熱体の上
面で2液を混合するオンデマンド型熱インクジェットヘ
ッドと、吐出部内で2液を混合するコンティニアス型電
荷制御インクジェットヘッドなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のインクジェットプリントヘッドでは、いずれも不
必要時に2液が混合することを防止する機能は完全では
なく、2液が混合部において常時接している。このた
め、動作開始時に正確な混合割合の混合液を作成するこ
とが困難となり、それまでに混合部内で混合してしまっ
た混合液を、ダミーとして一度吐出しなければならなか
った。また、両液が常時接していることで、それぞれの
液が長期的な化学的、物理的反応を起こしやすく、両液
の特性が変化しやすかった。この結果、印字に際して濃
度制御が不安定になりやすく、印字品質が低下するとい
う問題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、待機時における2液の不必要な混合を防止し
て、動作時に画質の均一な中間調印字を実現することの
できるインクジェットプリントヘッド及びインクジェッ
トプリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインク
ジェットプリントヘッドは、インク4を吐出するインク
吐出孔13と、透明溶媒2を吐出する透明溶媒吐出孔1
2とを近接して配置し、各孔12、13からそれぞれ吐
出されたインク4と透明溶媒2とを孔外で混合すること
を特徴とする。
【0006】請求項2に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12とを
同軸上に配置したことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13を透明溶媒吐出孔12内の
中心に配置し、両端面を同一平面上に設けたことを特徴
とする。
【0008】請求項4に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13を透明溶媒吐出孔12内の
中心に配置し、インク吐出孔13の端面を透明溶媒吐出
孔12の端面の内側に設けるとともに、透明溶媒吐出孔
12の端面近傍の内周を透明溶媒2に対しぬれ性の少な
い物質18で被覆したことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13の端面を透明溶媒吐出孔1
2の端面から突出させたことを特徴とする。
【0010】請求項6に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12とを
隣接して平行に配置し、両端面を同一平面上に設けたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項7に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12とを
隣接して平行に配置し、両端面に段差を設けたことを特
徴とする。
【0012】請求項8に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13の外周に複数個の透明溶媒
吐出孔12を同心状に配置したことを特徴とする。
【0013】請求項9に記載のインクジェットプリント
ヘッドは、インク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12との
それぞれの先端を突き合わせ、所定の角度をなして配置
したことを特徴とする。
【0014】請求項10に記載のインクジェットプリン
トヘッドは、インク吐出孔13が連通するインク供給路
7に、吐出されるインク量を制御するインク定量部5を
設けたことを特徴とする。
【0015】請求項11に記載のインクジェットプリン
トヘッドは、インク定量部5は、電気浸透膜16を備え
ることを特徴とする。
【0016】請求項12に記載のインクジェットプリン
トヘッドは、透明溶媒吐出孔12が連通する液室3に、
液室内容積を変化させる電歪振動子11を設けたことを
特徴とする。
【0017】請求項13に記載のインクジェットプリン
トヘッドは、透明溶媒吐出孔111が連通する液室10
9に、透明溶媒2を加熱気化する発熱素子110を設け
たサイドシュータ型のインクジェットプリントヘッドで
あることを特徴とする。
【0018】請求項14に記載のインクジェットプリン
トヘッドは、透明溶媒吐出孔211が連通する液室10
9に、透明溶媒2を加熱気化する発熱素子110を設け
たエッジシュータ型のインクジェットプリントヘッドで
あることを特徴とする。
【0019】請求項15に記載のインクジェットプリン
タは、被印刷物としてのプリント紙52を巻回して回転
するドラム53の軸方向に移動可能にヘッド51を配置
するとともに、ヘッド51をドラム53の回転と連動し
て移動させる駆動部材としての送りネジ54を設けたこ
とを特徴とする。
【0020】請求項16に記載のインクジェットプリン
タは、プリント紙52を巻回して回転するドラム53の
軸方向に移動可能にヘッド51を配置するとともに、ド
ラム53をヘッド51の移動と連動して回転させる駆動
部材としてのモータ58を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項17に記載のインクジェットプリン
タは、プリント紙52を巻回して回転するドラム53の
軸方向に、複数個のヘッド51をライン状に配置したこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】請求項1乃至9に記載のインクジェットプリン
トヘッドにおいては、インク吐出孔13と透明溶媒吐出
孔12とがそれぞれ独立して近接配置されており、動作
時に孔外で両液を混合するので、ヘッドが動作していな
いときに両液が混合することがない。
【0023】請求項10及び11に記載のインクジェッ
トプリントヘッドにおいては、インク吐出孔13が連通
するインク供給路7に電気浸透膜16を備えたインク定
量部5を設けたので、電気浸透膜16の両側のインク内
に挿入されたメッシュ電極間に直流電圧を印加すること
により、所望のインク量を定量して一方の側から他方の
側へ移動させ、混合ノズル部8へ供給することができ
る。
【0024】請求項12に記載のインクジェットプリン
トヘッドにおいては、透明溶媒吐出孔12が連通する液
室3に電歪振動子11を設けたので、電歪振動子11の
両面の電極11a間に所定の電圧を印加することによ
り、電歪振動子11が液室3の体積を減少させる方向に
変位し、透明溶媒2を混合ノズル部8へ供給することが
できる。
【0025】請求項13及び14に記載のインクジェッ
トプリントヘッドにおいては、透明溶媒2の液室109
に発熱素子110を設けたので、発熱素子110に所定
の電流を流すことにより、透明溶媒2内に気泡が発生
し、上記透明溶媒2を混合インク吐出孔116へ供給す
ることができる。
【0026】請求項15乃至17に記載のインクジェッ
トプリンタにおいては、被印刷物としてのプリント紙5
2を巻回して回転するドラム53に対して、ヘッド51
の送り及び配置を3種類に変更することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明のインクジェットプリントヘッ
ド及びインクジェットプリンタの実施例を図面を参照し
て説明する。
【0028】図14乃至図17に、本実施例によるイン
クジェットプリントヘッド51が搭載されたインクジェ
ットプリンタの構成例を示す。図14はドラム回転型の
構成例である。被印刷物としてのプリント紙52はドラ
ム53の外周に巻回され、所定位置に固定されている。
ドラム53の外周には送りネジ54がドラム軸方向に平
行に設けられており、送りネジ54にはヘッド51が螺
合している。そして、送りネジ54の回転によって、ヘ
ッド51が軸方向に移動するようになっている。また、
ドラム53はプーリ55、ベルト56、プーリ57を介
してモータ58により回転駆動される。さらに、送りネ
ジ54及びモータ58の回転とヘッド51の駆動とは、
駆動制御部59により印画データ及び制御信号60に基
づいて駆動制御される。
【0029】上記の構成において、ドラム53が回転す
ると、その回転に同期してヘッド51からインクが吐出
され、プリント紙52上に画像が形成される。ドラム5
3が1回転してプリント紙52上に円周方向に1列の印
刷が完了すると、送りネジ54が回転してヘッド51を
1ピッチ移動させ、次の列の印刷を行う。この場合、ド
ラム53と送りネジ54を同時に回転させ、印刷しなが
らヘッド51を徐々に移動させる方法もある。マルチノ
ズルヘッドの場合や同じ場所を何度か印字するような構
成の場合はステップ送りが適するが、単ノズルやマルチ
ノズルでも本数が少ない場合は、ドラム53と送りネジ
54とを連動して同時に回転させながら、スパイラル状
の印字を行う。
【0030】図15はシリアル型の構成例である。この
場合も図14に示すドラム回転型の場合とほぼ同様の構
成であるが、プリント紙52はドラム53に巻回されて
おらず、軸方向に平行に設けられた紙圧着ローラ61に
より、ドラム53に圧着保持されている。この場合はヘ
ッド51が移動して1行の印字を行うと、ドラム53を
1行分だけ回転させて次の行の印字を行う。ヘッド51
の移動は同一方向の場合と往復方向の場合とがある。
【0031】図16はライン型の構成例である。この場
合は、図15に示すシリアル型のヘッド51及び送りネ
ジ54の代りに、多数のヘッド51がライン状に配置さ
れたラインヘッド62が軸方向に固定して設けられてい
る。この構成では、ラインヘッド62で1行分の印字が
同時に行われ、印字が完了するとドラム53を1行分だ
け回転させて次の行の印字を行う。この場合、全ライン
を一括して印字したり、複数ブロックに分割したり、1
行おきに交互に印字する方法も考えられる。
【0032】図17は印字及び制御系のブロック図であ
る。印字データなどの信号71は信号処理・制御回路7
2に入力され、回路72において印字順番に揃えられ
て、ドライバ73を介してヘッド74に送られる。印字
順番はヘッドや印字部の構成で異なり、また印字データ
の入力順番との関係もあり、必要に応じてラインバッフ
ァメモリや1画面メモリなどのメモリ75に一旦記録し
てから取り出す。ヘッド74には階調信号や吐出信号を
出力する。
【0033】なお、マルチヘッドでノズル数が非常に多
い場合は、ヘッド74にICを搭載してヘッド74に接
続する配線数を減らすようにする。また、信号処理・制
御回路72には補正回路76が接続されており、γ補
正、カラーの場合の色補正、各ヘッドのばらつき補正な
どを行う。補正回路76には予め決められた補正データ
をROMマップ型式で格納しておき、外部条件、例えば
ノズル番号、温度、入力信号などに応じて取り出すよう
にするのが一般的である。
【0034】信号処理・制御回路72はCPUがDSP
構成としてソフトウェアで処理することが一般的であ
り、処理された信号は各種制御部77に送られる。各種
制御部77ではドラム53及び送りネジ54を回転駆動
するモータの駆動、同期、ヘッドのクリーニング、プリ
ント紙52の供給、排出などの制御を行う。また、信号
71には、印字データ以外の操作部信号や外部制御信号
が含まれることは云うまでもない。
【0035】図1及び図2に本発明のインクジェットプ
リントヘッドの一実施例の構成を示す。
【0036】本実施例は、カイザー型のインクジェット
プリントヘッドに適用したシングルヘッドの構成例であ
る。図1において、ヘッド1には透明溶媒2が充填され
た液室3と、インク4の定量を行うインク定量部5とが
平行に設けられている。液室3及びインク定量部5の一
端には、それぞれ透明溶媒供給路6及びインク供給路7
が接続されており、他端はそれぞれ混合ノズル部8に接
続されている。また、透明溶媒供給路6には一方向弁9
が設けられており、液室3の外周には振動板10を介し
て平板型の電歪振動子11が取り付けられている。さら
に、混合ノズル部8には液室3と外部とを連通する円筒
状の透明溶媒吐出孔12と、インク定量部5と外部とを
連通する管状インク吐出孔13とが同心上に設けられて
おり、図2に示すように各吐出孔12、13の先端にそ
れぞれ透明溶媒ノズル14とインクノズル15とが形成
されている。そして、両ノズル14、15の端面は同一
平面上になるように配置されている。
【0037】インク定量部5は、多孔質隔膜で形成され
た電気浸透膜16により2室に区画されており、一方の
室5aがインク供給路7に接続し、他方の室5bがイン
ク吐出孔13に接続している。また、電気浸透膜16の
両面には図示しないメッシュ電極が設けられており、メ
ッシュ電極間にパルス状直流電圧を印加することによ
り、インク4は電気浸透膜16を浸透して2室5a、5
b間を移動する。インク4の移動方向及び移動量は、そ
れぞれ電極間に印加する電圧の極性及び電流の量で正確
に制御できる。
【0038】一方、電歪振動子11はジルコン酸チタン
酸鉛などの電歪現象を起こす物質の両面に電極11aを
接着してなっており、電極11a間に所定の電圧を印加
することにより、電歪振動子11が液室3の体積が現象
する方向に変位するように極性化されている。
【0039】次に、上記のインクジェットプリントヘッ
ドの動作を図3、4を参照して説明する。まず、透明溶
媒供給路6から透明溶媒2を供給し、液室3及び透明溶
媒吐出孔12内を透明溶媒2で充満する。同様にインク
供給路7からインク4を供給し、インク定量部5及びイ
ンク吐出孔13内をインク4で充満する。このとき、そ
れぞれの内部に空気が残らないようにする。図3(a)
に混合ノズル部8内に透明溶媒2及びインク4が充満さ
れた状態を示す。
【0040】次に、透明溶媒2とインク4との混合タイ
ミングになると、図4に示すステップS101において
印字を開始する。次にステップS102において、イン
ク定量部5を制御して、インク供給路7から供給される
インク4を混合ノズル部8のインク吐出孔13へ所望の
量だけ供給する。インクノズル15のオリフィスでは図
3(b)に示すように、供給されたインク4の量だけオ
リフィスの外部へ押し出される。このとき押し出された
インク4は、インクノズル15から飛び出さずに、その
出口で、球状4aとなって残っている。この球状の状態
はインク4とインクノズル15との接触角、インク4の
粘度及び表面張力によって決定される。
【0041】次に図4に示すステップS103におい
て、電歪振動子11の電極11a間に所定の電圧を印加
すると、電歪振動子11が変位して液室3内の体積が減
少し、図3(c)に示すように透明溶媒2を透明溶媒ノ
ズル14外に吐出する。このとき近接しているインクノ
ズル15から押し出されたインク球4aと吐出過程にあ
る透明溶媒2aとが接触し、表面張力によって両液が一
体になろうとする。この結果、図3(d)に示すように
インク球4aは透明溶媒2aの動きに引き込まれ、両者
が一体となって混合液17となり、図3(e)に示すよ
うに混合液17は混合ノズル部8から吐出する。そし
て、インク4と透明溶媒4とは混合し合い、最終的には
所望の濃度を持った混合液17となって飛翔し、図示し
ない記録紙上に付着する。
【0042】なお、透明溶媒2を吐出するときに液室3
に加わった圧力及び体積減少は、透明溶媒供給路6に設
けられた一方向弁9により、供給路6に影響を与えずに
効率よく混合ノズル部8に伝達される。電歪振動子11
の変位を原位置に復帰させると、透明溶媒2は透明溶媒
供給路6から一方向弁9を介して液室3内に供給され
る。
【0043】次に図4に示すステップS104におい
て、次のドット印字の有無を判断し、有る場合はステッ
プS102に戻って上記の動作をくり返す。次のドット
印字が無い場合は、ステップS101に戻って待機す
る。
【0044】本実施例によれば、ヘッド1が印字動作を
行っていないときは、インクノズル15内のインク4と
透明溶媒ノズル14内の透明溶媒2とは、それぞれのノ
ズル15、14内に留まっており、それぞれの液面は表
面張力により両ノズル15、14の端より内側に入って
いる。従って、両液2、4が混合することはない。この
結果、長期的な両液2、4の接触を防止できるので、両
液2、4の化学的、物理的反応を完全に防ぐことがで
き、印字時における濃度制御を確実に行うことができ
て、画質の均一な中間階調印字を実現することができ
る。
【0045】図5に混合ノズル部8の変形例を示し、図
6にそれぞれの透明溶媒2及びインク4の吐出動作を示
す。これらの図において、図2、3に示す実施例の部分
と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明
は適宜省略する。
【0046】図5(a)に示す混合ノズル部8は、図2
に示す混合ノズル部8のインクノズル15の先端が透明
溶媒ノズル14の先端より内側になるようにし、透明溶
媒ノズル14先端内周のインクノズル15より外側の範
囲に、透明溶媒2に対してぬれ性の少ない、接触角の大
きな物質18をコーティングした。本変形例によれば、
ヘッド1が印字動作を行っていないときに透明溶媒2は
インクノズル15の先端より内側にあるので、透明溶媒
2とインク4とが自然混合することはない。
【0047】図5(b)に示す混合ノズル部8は、図2
に示す混合ノズル部8のインクノズル15の先端を透明
溶媒ノズル14の先端から突出させた例である。
【0048】図5(c)に示す混合ノズル部8は、イン
ク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12とを隣接して平行に
設け、インクノズル15と透明溶媒ノズル14とのそれ
ぞれの端面が同一平面上に位置するように構成した例で
ある。
【0049】図5(d)に示す混合ノズル部8は、図5
(c)に示すインクノズル15と透明溶媒ノズル14と
の先端を斜めに切断し、インクノズル15の先端を透明
溶媒ノズル14の先端より突出させた例である。
【0050】図5(e)に示す混合ノズル部8は、イン
ク吐出孔13と透明溶媒吐出孔12とを、ある角度θを
持って設け、インクノズル15と透明溶媒ノズル14と
の先端を対向させた例である。
【0051】図5(f)に示す混合ノズル部8は、中心
にインク吐出孔13を設け、インク吐出孔13の周囲に
複数個の透明溶媒吐出孔12を平行に配置し、インクノ
ズル15と透明溶媒ノズル14の先端端面が同一平面上
に位置するように構成した例である。
【0052】図6(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)は、それぞれ図5(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)に示す混合ノズル部8
の変形例の吐出動作を示す説明図であるが、その動作は
図3に示す実施例の動作とほぼ同様であるので、説明を
省略する。
【0053】図5に示す各変形例によっても、図1、2
に示す実施例と同様の効果を得ることができる。
【0054】図1に示す実施例では、平板型の電歪振動
子11を用いたカイザー型のインクジェットプリントヘ
ッド1について説明したが、図7に示すように電歪振動
子11が液室3の外周を囲む円筒型に形成されたグール
ド型インクジェットプリントヘッドや、図8に示すよう
に平板型電歪振動子11を用い液室3を2室3a、3b
で構成したステメ型インクジェットプリントヘッドに応
用しても同様の効果が得られる。
【0055】また上記各実施例では、透明溶媒2を吐出
する手段として電歪振動子11を用いた場合について説
明したが、熱インクジェット方式のインクジェットプリ
ントのインクノズルに応用してもよい。
【0056】熱インクジェットプリントヘッドには、ノ
ズルの間口方向によってエッジシュータ型熱インクジェ
ットプリントヘッドと、サイドシュータ型熱インクジェ
ットプリントヘッドとの2方式がある。
【0057】図9及び図11にそれぞれエッジシュータ
型及びサイドシュータ型の熱インクジェットプリントヘ
ッドの構成例を示す。いずれの方式も、インク吐出につ
いての基本的原理は全く同じである。図9、11におい
て、基板21上にSiO2 などの絶縁膜22を介してヒ
ータ23が設けられている。ヒータ23上には1対のA
l電極24、25が対向して設けられており、ヒータ2
3及び電極24、25の上面は3層の保護膜26、2
7、28で被膜されている。また、最上層のポリイミド
で構成された保護膜28には、電極24、25が対向し
ている位置に開口部28aが形成されており、保護膜2
8の上部にはオリフィスプレート29が設けられてい
る。そして、オレフィスプレート29に形成された液室
30に、図示しないインク供給路からインク31が供給
される。
【0058】ここで図9に示すエッジシュータ型ヘッド
では、ヒータ23に平行の方向に液室30が開口してお
り、図11に示すサイドシュータ型ヘッドではヒータ2
3に直角の方向に液室30が開口していて、それぞれノ
ズル32、33を形成している。なお、サイドシュータ
型ヘッドでは保護膜は26、28の2層となっている。
【0059】上記のように構成されたエッジシュータ型
熱インクジェットプリントヘッドにおいて、ヒータ23
に所定の電圧パルスを一定時間加えると、図10(a)
に示すようにヒータ23の面上に核気泡41が発生す
る。核気泡41は(b)に示すように合体して膜気泡4
2となり、さらに(c)に示すように膜気泡42が断熱
膨張により成長してバブル43となる。次に、ヒータ2
3に対する電圧の印加がなくなると、(d)に示すよう
に周囲のインク31に熱を取られてバブル43は収縮
し、(e)に示すようにバブル43は消滅する。そして
(c)、(d),(e)の過程において生じる膜沸騰現
象の吐出力により、インク31はインク粒31aとなっ
てノズル32から外部に放出される。
【0060】図11に示すサイドシュータ型熱インクジ
ェットプリントヘッドにおいても、図12に示すように
同様の作用によりインク粒31aの吐出が行われる。な
お、図12では複数個の液室30がオリフィスプレート
29に並列に設けられており、共通のインク供給路44
からインク31が供給される。また、インク供給路44
には各液室30を仕切るバリヤ45が設けられている。
【0061】図13は、図11に示すサイドシュータ型
熱インクジェットプリントヘッドを2液混合室とした例
である。すなわち、図11に示す液室30を透明溶媒供
給室として透明溶媒2を充満し、オリフィスプレート2
9の上部にインク定量部5を設け、インク吐出孔13を
ノズル33の外周に開口させた。本実施例は図5(e)
に示す混合ノズル部8をサイドシュータ型インクジェッ
トプリントヘッドに応用したものである。
【0062】上記各実施例では、シングルヘッドの場合
について説明したが、ヘッドを複数個設けた単色マルチ
ヘッド、インク供給室を色数に分割して多色化した多色
カラーヘッド、または単色マルチヘッドを色数分だけ複
数例設けた多色マルチヘッドの場合に応用しても、同様
の効果が得られる。
【0063】次に、上述のようなサイドシュータ型熱イ
ンクジェットプリントヘッド又はエッジシュータ型熱イ
ンクジェットプリントヘッドを複数個配置することによ
りマルチ化したインクジェットプリンタについて説明す
る。
【0064】図18乃至図20は、マルチ化されたサイ
ドシュータ型熱インクジェットプリントヘッドの概略的
な全体図、横断面図及び縦断面図である。
【0065】サイドシュータ型熱インクジェットプリン
トヘッドはインク導出部1、透明溶媒吐出部2及びイン
ク定量圧送部3より構成される。上記インク定量圧送部
103内の電気浸透膜113によって2つに仕切られた
インク定量部112及び112’内にはインク4が満た
されている。上記電気浸透膜113の表裏にはインクを
透過することができるメッシュ電極114及び114’
が固定されている。
【0066】一方、上記透明溶媒吐出部2内では、透明
溶液2が図示しない透明溶液タンクより導かれて、液室
109及び共通液室109’内に満たされている。ま
た、ヒータ110が液室109の下に設けられている。
透明溶媒吐出孔111から押し出される透明溶媒2と、
インク吐出孔106から押し出されるインク4は、イン
ク導出部1内の混合インク吐出孔116において混合さ
れる。
【0067】インク4をインク定量部112及び11
2’より定量圧送する電気浸透については、図1及び図
2の実施例と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。
【0068】インク4の量を制御するのは、電気浸透に
よりメッシュ電極114’に印加する電圧パルスのパル
ス幅であり、インク4を押し出す電圧パルスと透明溶媒
2を吐出する電圧パルスは、所定のタイミングで与えら
れる。よって、押し出されたインク4の量が多いときに
は吐出する前に透明溶媒2に接触する場合がある。この
ときにインク4が透明溶媒2に拡散して混入しないため
に、所定量のインク4が押し出されたら直ちに透明溶媒
2と共に吐出する。
【0069】電気浸透により、インク4を押し出すため
の電気浸透の電圧パルスと吐出の電圧パルスとが発生す
るタイミングは、図22に示すようである。電気浸透の
電圧パルス幅teiはインク4を混合させる量に応じてt
e1、te2、te3のように変化させる。インク4を吐出す
る間隔T、吐出の電圧パルスの幅tp 及び電気浸透の電
圧パルスが終了してから吐出の電圧パルスを発生するま
での時間td は一定である。従って、印字ドットの濃
度、すなわちインク4の量は電気浸透の電圧パルスを発
生させるタイミングで調節する。
【0070】電気浸透の電圧パルスと実際のインク4の
動きは完全には同期せず、インク4の吐出のほうが遅れ
る。この遅れ、すなわち応答性はヘッド及びインクの特
性によって変化する。上記時間td の値は上記遅れの時
間で決まり、遅れの時間よりも僅かに長くなるように設
定する。
【0071】吐出の電圧パルスが停止してから電気浸透
の電圧パルスが発生するまでの間隔tx は電気浸透の電
圧パルスが発生されるタイミングによって変化する。こ
の間に透明溶媒2の再充填が行われるが、透明溶媒2の
再充填にかかる時間はインク4の粘度や表面張力、及び
混合インク吐出孔の径等に依存するため、上記間隔tx
は上記透明溶媒2の再充填時間よりも長くなるように設
定する。
【0072】サイドシュータ型熱インクジェットプリン
トヘッドの透明溶媒2及びインク4の吐出動作を図21
に示す。図21の(a)は吐出待機状態であり、電気浸
透によって定量されたインク4は、インク吐出孔106
から押し出されて盛り上がった状態にある。透明溶媒2
の表面張力と外圧とは平衡状態にあるため、透明溶媒吐
出孔111でメニスカス面115を形成している。上記
透明溶媒吐出孔111は混合インク吐出孔116よりも
径が小さく、この近傍にはポリテトラフルオロエチレン
等による撥液性処理が施されている。よって、上記待機
状態では、透明溶媒2が毛細管現象により混合インク吐
出孔116まで達することはない。
【0073】図21の(b)は、ヒータ110が加熱さ
れてその表面温度が急激に上昇したために、透明溶媒2
とヒータ110との界面で沸騰現象が始まり、微小が気
泡117が点在している状態である。
【0074】急激に加熱された透明溶媒2が瞬時に気化
すると、図21の(c)に示すように、いわゆる膜沸騰
現象を起こす。液室109内の圧力は気泡117が成長
した分だけ上昇するため、メニスカス面115での外力
との平衡状態が崩れて透明溶媒吐出孔111より透明溶
媒の柱が成長し始める。よって、インク吐出孔106か
ら押し出されていたインク4と上記成長し始めた透明溶
媒2が接触合体して混合インク柱118となり、成長を
続ける。
【0075】この後、図21の(d)に示すように気泡
117が最大に成長した状態になり、気泡117の体積
に相当する透明溶媒2に、定量混合されたインク4を足
した体積分の混合インクが、混合インク吐出孔116よ
り押し出される。このときには上記ヒータ110には電
流が流れておらず、ヒータ110の表面温度は降下しつ
つある。気泡117の体積は、ヒータ110への電気パ
ルスを切るタイミングからやや遅れて最大となる。
【0076】次に、図21の(e)に示すような気泡1
17が透明溶媒2等により冷却されて収縮を始めた状態
になる。混合インク柱118の先端部では押し出された
速度で前進し、後端部では気泡117が収縮して液室1
09の内圧が減少することにより、混合インク吐出孔1
16から透明溶媒吐出孔111へ透明溶媒2が逆流して
混合インク柱118にくびれが生じる。インク4のほぼ
全部が混合インク柱118の先端部に存在するため、後
端部はほぼ透明溶媒2のみとなる。従って、液室109
へインク4が逆流して、透明溶媒2と混合することはな
い。また、加熱されるのは透明溶媒2であり、透明溶媒
は染料を含まないため、従来のインクの膜沸騰現象を混
合インク滴の吐出に利用したインクジェットプリントヘ
ッドのような、ヒータ110面での染料の熱分解による
異物の付着、いわゆる焦げ付きは生じない。
【0077】透明溶媒2に混合されたインク4の全ては
飛翔する混合インク滴に含まれて液室109内に引き込
まれる透明溶媒2内に残存せず、透明溶媒2が吐出され
る力によって押し出されたインク4と共に被印刷物まで
充分に飛翔できるために、混合するインク4の量に対
し、吐出する透明媒体2の量はある一定以上の量とな
る。
【0078】また、インク4が液室109内の透明媒体
2に混じらず、充分に飛翔できるための混合比は、透明
媒体2に対して50%以下であるが、約30%とするこ
とが望ましい。従って、充分な最大濃度を得るためには
インク4が充分な濃さを持っているべきであり、混合イ
ンクの印字濃度は反射濃度で2以上を得るように、イン
ク4に染料を含有させる。
【0079】上記混合インク滴の大きさは、混合される
インク4の量によって変化する。よって、印刷される画
像の階調は混合インク滴の濃度と印字ドットの面積とに
より制御される。例えば、最大濃度のときのインク4の
混合比が体積比で30%の場合、最小濃度、すなわちイ
ンク4を全く混合しないときと、最大濃度のときとの吐
出される混合インク滴の体積比は7:10である。ま
た、上記混合インク滴の体積と印字ドット径はほぼ比例
する。従って、この印字ドット径の変化を考慮して、所
望の印字濃度が得られるように、混合させるインク4の
量を制御する。
【0080】さらに、気泡117が収縮し、液室109
側のヒータ110面に透明溶媒2が接して冷却が進む
と、透明溶媒吐出孔111では外圧が液室109の内圧
よりも高い状態になるため、図21の(f)に示すよう
に、メニスカス面115が液室109内に入り込んでく
る。
【0081】その後、図21の(g)に示すように、透
明溶媒2が毛細管現象によって再充填され、透明溶媒吐
出孔111でメニスカス面115を形成する状態に戻
る。このとき、気泡117は完全に消滅している。
【0082】上記インク4には電気浸透膜113に対す
る電気浸透性をもつものを使用する。水系のものと非水
系のものが使用可能だが、水系のものは電気分解を起こ
すために分解電圧(1V前後)以下に駆動電圧を設定し
なければならず、これにより浸透速度がとれないため、
好ましくない。
【0083】透明溶媒2には、インクと相溶性をもつも
のを用いる。例えば、上記構成のインクに対しては、ク
ロロオクタン及びこれに湿潤剤やビヒクル剤等を加えた
ものが使用できる。相溶性を持つものを透明溶媒に用い
た場合には、インクが透明溶媒によく拡散するため、混
合インク滴の濃度が均一となる。よって、画像はドット
の濃淡で階調表現されたものとなり、より高画質な画像
が得られる。但し、混合インク滴の大きさがインク混合
量によって変化するため、これを考慮して階調制御を行
うことが必要である。
【0084】また、透明溶媒として水、及びこれに湿潤
剤やビヒクル剤等を加えた相溶性を持たないものを用い
ることもできる。相溶性を持たないものを透明溶媒に用
いた場合には、透明溶媒中へのインクの拡散が不完全な
ため、透明溶媒はインクを非印刷物まで運ぶためのキャ
リヤとなる。よって、画像はインクドットの大きさ、す
なわち面積の変化によって階調表現されたものに近くな
る。しかし、インクは透明溶媒に混ざらないため、イン
クを混合インク吐出孔に押し出す際にインクが液室へ混
入することは起こりにくくなる。
【0085】電気浸透膜113には、例えばマイクロポ
ーラスメンブレンフィルタを使用する。その材質として
は、ニトロセルロース、アセチルセルロース、再生セル
ロース等のセルロース類、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレン等の
プラスチック、ガラス、アルミナ等のセラミック等が使
用可能であるが、使用するインクにより膨潤したり侵さ
れたりせずにインクを電気浸透させることが必要であ
る。例えば、電気浸透膜としてニトロセルロースを用い
た場合、例えばクロロオクタンを溶媒とし、電解質とし
てドデシルベンゼンスルホン酸の4級アンモニウム塩を
重量比で1〜5%溶解し、さらに、染料、湿潤剤、ビヒ
クル剤等を加えたインクを使用することができる。
【0086】その他に、メッシュ電極114及び11
4’は、インク中の物質と反応を起こさない不活性金属
であることが好ましく、例えば厚さ50μm、ピッチ1
00μmの鉄のメッシュにニッケルメッキを施した後、
白金又は金をメッキしたもの等が適する。あるいは、電
気浸透膜113の表裏に直接に、例えば金を蒸着し、こ
れを電極として用いることも可能である。
【0087】ヘッド本体は、インクや透明溶媒に使用す
る溶剤に対して耐溶剤性を持つ必要があり、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン等のプラスチック、ガラス、アルミナ等のセラミック
材料、ステンレス、及びニッケル等の金属で構成する。
【0088】図23乃至図25は、マルチ化されたエッ
ジシュータ型熱インクジェットプリントヘッドの概略的
な全体図、横断面図及び縦断面図である。
【0089】エッジシュータ型熱インクジェットプリン
トヘッドもサイドシュータ型熱インクジェットプリント
ヘッドと同様に、インク導出部1、透明溶媒吐出部2及
びインク定量圧送部3より構成される。上記インク定量
圧送部103内の電気浸透膜113によって2つに仕切
られたインク定量部112及び112’内にはインク4
が満たされている。上記電気浸透膜113の表裏にはイ
ンクを透過することができるメッシュ電極114及び1
14’が固定されている。
【0090】一方、上記透明溶媒吐出部2内では、透明
溶液2が図示しない透明溶液タンクより透明溶媒供給路
108に導かれて、液室109内に満たされている。ま
た、インク4は図示しないインクタンクよりインク供給
路105に導かれて、インク定量部112及び112’
に送られる。液室109の下にはヒータ110が設けら
れている。透明溶媒吐出孔111から押し出される透明
溶媒2と、インク吐出孔116から押し出されるインク
4は、インク導出部1内の混合インク吐出孔116にお
いて混合される。上記液室109はバリア130によっ
て分割されている。これにより、気泡が発生する際に隣
合った液室109の干渉が防止され、上記気泡の圧力は
透明溶媒吐出孔111の方向に集中する。また、バリア
130はヒータ110から透明溶媒吐出孔111までの
距離を一定に保つスペーサとしての役割も果たす。
【0091】インク4をインク定量部112及び11
2’より定量圧送する電気浸透については、図1及び図
2の実施例と同様であるため、ここでの説明は省略す
る。
【0092】エッジシュータ型熱インクジェットプリン
トヘッドによるインク4の量は上述したような電気浸透
により制御され、吐出される。電気浸透により、インク
4を押し出すための電気浸透の電圧パルスと吐出の電圧
パルスとが発生するタイミングは、図22を用いたサイ
ドシュータ型熱インクジェットプリントヘッドの実施例
と同様である。
【0093】エッジシュータ型熱インクジェットプリン
トヘッドの透明溶媒2及びインク4の吐出動作を図26
に示す。上記吐出動作は、熱インクジェット方式のサイ
ドシュータ型熱インクジェットプリントヘッドの透明媒
体2及びインク4の吐出動作と同様であり、図26の
(a)は吐出待機状態であり、電気浸透によって定量さ
れたインク4は、インク吐出孔106から押し出されて
盛り上がった状態にある。
【0094】図21の(b)は、ヒータ110が加熱さ
れてその表面温度が急激に上昇したために、透明溶媒2
とヒータ110との界面で沸騰現象が始まり、微小が気
泡117が点在している状態である。
【0095】急激に加熱された透明溶媒2が瞬時に気化
すると、図21の(c)に示すように、いわゆる膜沸騰
現象を起こす。よって、インク吐出孔106から押し出
されていたインク4と上記成長し始めた透明溶媒2が接
触合体して混合インク柱118となり、成長を続ける。
【0096】この後、図21の(d)に示すように気泡
117が最大に成長した状態になり、気泡117の体積
に相当する透明溶媒2に定量混合されたインク4を足し
た体積分の混合インクが、混合インク吐出孔116より
押し出される。
【0097】次に、図21の(e)に示すような気泡1
17が透明溶媒2等により冷却されて収縮を始めた状態
になる。加熱されるのは透明溶媒2であり、透明溶媒は
染料を含まないため、従来のインクの膜沸騰現象を混合
インク滴の吐出に利用したインクジェットプリントヘッ
ドのように、ヒータ110面での染料の熱分解による異
物の付着、いわゆる焦げ付きが生じない。
【0098】さらに、気泡117が収縮して液室109
側のヒータ110面に透明溶媒2が接し、冷却が進む
と、透明溶媒吐出孔111では外圧が液室109の内圧
よりも高い状態になるため、図21の(f)に示すよう
に、メニスカス面115が液室109内に入り込んでく
る。
【0099】その後、図21の(g)に示すように、透
明溶媒2が毛細管現象によって再充填され、透明溶媒吐
出孔111でメニスカス面115を形成する状態に戻
る。このとき、気泡117は完全に消滅している。
【0100】上述したようなマルチ化したエッジシュー
タ型熱インクジェットプリントヘッド又はサイドシュー
タ型熱インクジェットプリントヘッドを備えたインクジ
ェットプリンタの構成とその印字及び制御系の説明は、
図14乃至図17を用いて説明した内容と同様であるた
め、ここでの説明は省略する。
【0101】また、上記マルチ化されたヘッドの制御方
法は、図27のブロック図で示すようになる。ディジタ
ル中間調データが図17内の信号処理制御回路72によ
りシリアル/パラレル変換回路121に供給され、ここ
から各々のインク定量部ドライバ123へ送られる。
【0102】印字タイミングにおいては、上記信号処理
制御回路72から印字トリガが出力され、タイミング制
御回路122がこれを検出し、所定のタイミングでイン
ク定量部Enable信号をインク定量部ドライバ12
3に、透明溶媒吐出部Enable信号を透明溶液吐出
部ドライバ124にそれぞれ出力する。上記それぞれの
Enable信号は、図22に示したようなタイミング
で出力される。
【0103】上記インク定量部Enable信号によ
り、各々のインク定量部ドライバ123はそれぞれに対
応するインク定量部125を制御し、これにより、複数
のヘッドのインク吐出孔106より所定量のインクが圧
送される。
【0104】一方、インク定量部Enable信号より
所定時間だけ遅れを持つ上記透明溶媒吐出部Enabl
e信号により、透明溶媒吐出部ドライバ124は各々の
透明溶媒吐出部126を制御する。これにより、透明溶
媒がインクと混合しながら吐出される。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至9に
記載のインクジェットプリントヘッドによれば、インク
吐出孔と透明溶媒吐出孔とが、それぞれ独立して近接配
置されており、動作時に孔外で両液を混合するので、ヘ
ッドが動作していないときの両液の混合を防止すること
ができる。この結果、長期的な両液の接触を防止できる
ので、両液の化学的、物理的反応を完全に防ぐことがで
き、印字時における濃度制御を確実に行うことができ
て、画質の均一な中間調印字を実現することができる。
【0106】また、請求項10、11に記載のインクジ
ェットプリントヘッドによれば、インク供給路に電気浸
透膜を備えたインク定量部を設けたので、所望のインク
量を定量して混合ノズル部へ供給することができる。
【0107】また、請求項12に記載のインクジェット
プリントヘッドによれば、液室に電歪振動子を設けたの
で、透明溶媒を容易に混合ノズル部へ供給することがで
きる。
【0108】また、請求項13、14に記載のインクジ
ェットプリントヘッドによれば、液室に発熱素子を設け
たので、透明溶媒を容易に混合インク吐出孔へ供給する
ことができる。
【0109】また、請求項15乃至17に記載のインク
ジェットプリンタによれば、被印刷物を巻回して回転す
るドラムに対して、ヘッドの送り及び配置を3種類に変
更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリントヘッドの一実
施例の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の混合ノズル部の構成を示す拡大断面図で
ある。
【図3】図1に示す実施例のインク及び透明溶媒の吐出
動作を示す説明図である。
【図4】図1に示す実施例によるインクジェットプリン
トヘッドの動作を説明するフロー図である。
【図5】本発明のインクジェットプリントヘッドの混合
ノズル部の変形例の構成を示す説明図である。
【図6】図5に示す混合ノズル部のインク及び透明溶媒
の吐出動作を示す説明図である。
【図7】グルード型インクジェットプリントヘッドの一
例の概略構成を示す縦断面図である。
【図8】ステメ型インクジェットプリントヘッドの一例
の概略構成を示す縦断面図である。
【図9】エッジシュータ型熱インクジェットプリントヘ
ッドの一例の構成を示す縦断面図である。
【図10】図9に示すヘッドによる液滴形成過程を示す
説明図である。
【図11】サイドシュータ型熱インクジェットプリント
ヘッドの一例の構成を示すマルチ方向に対して直角方向
の縦断面図である。
【図12】図11のマルチ方向に沿った縦断面図であ
る。
【図13】2液混合方式のサイドシュータ型熱インクジ
ェットプリントヘッドの一例の構成を示す縦断面図であ
る。
【図14】ドラム回転型インクジェットプリンタの一例
の構成を示す説明図である。
【図15】シリアル型インクジェットプリンタの一例の
構成を示す説明図である。
【図16】ライン型インクジェットプリンタの一例の構
成を示す説明図である。
【図17】インクジェットプリンタの信号処理、制御系
の一例の構成を示すブロック図である。
【図18】マルチ化されたサイドシュータ型熱インクジ
ェットプリントヘッドの一例の構成を示す全体図であ
る。
【図19】図18に示すインクジェットプリントヘッド
のマルチ方向に沿った縦断面図である。
【図20】図18に示すインクジェットプリントヘッド
のマルチ方向に対して直角方向の縦断面図である。
【図21】図18に示すインクジェットプリントヘッド
のインク及び透明溶媒の吐出動作を示す説明図である。
【図22】図18に示すインクジェットプリントヘッド
の駆動電圧パルスのタイミングを示す図である。
【図23】マルチ化されたエッジシュータ型熱インクジ
ェットプリントヘッドの一例の構成を示す全体図であ
る。
【図24】図23に示すインクジェットプリントヘッド
のマルチ方向に対して直角方向の縦断面図である。
【図25】図23に示すインクジェットプリントヘッド
のマルチ方向に沿った縦断面図である。
【図26】図23に示すインクジェットプリントヘッド
のインク及び透明溶媒の吐出動作を示す説明図である。
【図27】熱インクジェットプリントヘッドの駆動動作
を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1、51・・・・・・・・・プリントヘッド 2・・・・・・・・・・・・透明溶媒 3、109・・・・・・・・液室 4・・・・・・・・・・・・インク 5、112、112’・・・インク定量部 7、105・・・・・・・・インク供給路 11・・・・・・・・・・・電歪振動子 12、111・・・・・・・透明溶媒吐出孔 13、106・・・・・・・インク吐出孔 16、113・・・・・・・電気浸透膜 18・・・・・・・・・・・物質 52・・・・・・・・・・・プリント紙(被印刷物) 53・・・・・・・・・・・ドラム 54・・・・・・・・・・・送りネジ(駆動部材) 58・・・・・・・・・・・モータ(駆動部材) 110・・・・・・・・・・ヒータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/045 2/055 2/205 8306−2C B41J 3/04 102 Z 9012−2C 103 A 9012−2C 103 X (72)発明者 佐藤 正幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 新屋 正雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出孔と、 透明溶媒を吐出する透明溶媒吐出孔とを近接して配置
    し、前記各孔からそれぞれ吐出された前記インクと前記
    透明溶媒とを孔外で混合することを特徴とするインクジ
    ェットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記インク吐出孔と前記透明溶媒吐出孔
    とを同軸上に配置したことを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 前記インク吐出孔を前記透明溶媒吐出孔
    内の中心に配置し、両端面を同一平面上に設けたことを
    特徴とする請求項2記載のインクジェットプリントヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記インク吐出孔を前記透明溶媒吐出孔
    内の中心に配置し、前記インク吐出孔の端面を前記透明
    溶媒吐出孔の端面の内側に設けるとともに、前記透明溶
    媒吐出孔の端面近傍の内周を前記透明溶媒に対しぬれ性
    の少ない物質で被覆したことを特徴とする請求項2記載
    のインクジェットプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 前記インク吐出孔を前記透明溶媒吐出孔
    内の中心に配置し、前記インク吐出孔の端面を前記透明
    溶媒吐出孔の端面から突出させたことを特徴とする請求
    項2記載のインクジェットプリントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記インク吐出孔と前記透明溶媒吐出孔
    とを隣接して平行に配置し、両端面を同一平面上に設け
    たことを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリ
    ントヘッド。
  7. 【請求項7】 前記インク吐出孔と前記透明溶媒吐出孔
    とを隣接して平行に配置し、両端面に段差を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のインクジェットプリントヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記インク吐出孔の外周に複数個の前記
    透明溶媒吐出孔を同心状に配置したことを特徴とする請
    求項1記載のインクジェットプリントヘッド。
  9. 【請求項9】 前記インク吐出孔と前記透明溶媒吐出孔
    とのそれぞれの先端を突き合わせ、所定の角度をなして
    配置したことを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    トプリントヘッド。
  10. 【請求項10】 前記インク吐出孔が連通するインク供
    給路に、吐出されるインク量を制御するインク定量部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリントヘッド。
  11. 【請求項11】 前記インク定量部は、電気浸透膜を備
    えることを特徴とする請求項10記載のインクジェット
    プリントヘッド。
  12. 【請求項12】 前記透明溶媒吐出孔が連通する液室
    に、前記液室内容積を変化させる電歪振動子を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリント
    ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のインクジェットプリン
    トヘッドであって、前記透明溶媒吐出孔が連通する液室
    に、前記透明溶媒を加熱気化させる発熱素子を設けたこ
    とを特徴とするサイドシュータ型のインクジェットプリ
    ントヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のインクジェットプリン
    トヘッドであって、前記透明溶媒吐出孔が連通する液室
    に、前記透明溶媒を加熱気化させる発熱素子を設けたこ
    とを特徴とするエッジシュータ型のインクジェットプリ
    ントヘッド。
  15. 【請求項15】 被印刷物を巻回して回転するドラムの
    軸方向に移動可能に請求項1乃至14のうちいずれか1
    項記載のインクジェットプリントヘッドを配置するとと
    もに、前記ヘッドを前記ドラムの回転と連動して移動さ
    せる駆動部材を設けたことを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
  16. 【請求項16】 前記被印刷物を巻回して回転する前記
    ドラムの軸方向に移動可能に請求項1乃至14のうちい
    ずれか1項記載のインクジェットプリントヘッドを配置
    するとともに、前記ドラムを前記ヘッドの移動と連動し
    て回転させる駆動部材を設けたことを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  17. 【請求項17】 前記被印刷物を巻回して回転する前記
    ドラムの軸方向に、複数個の請求項1乃至14のうちい
    ずれか1項記載のインクジェットプリントヘッドをライ
    ン状に配置したことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
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