JPH06123158A - 建築用複合材 - Google Patents

建築用複合材

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JPH06123158A
JPH06123158A JP27467292A JP27467292A JPH06123158A JP H06123158 A JPH06123158 A JP H06123158A JP 27467292 A JP27467292 A JP 27467292A JP 27467292 A JP27467292 A JP 27467292A JP H06123158 A JPH06123158 A JP H06123158A
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JP
Japan
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core material
fiber
resin
composite material
strength
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Withdrawn
Application number
JP27467292A
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English (en)
Inventor
Minoru Sawaide
稔 沢出
Junichi Iketani
純一 池谷
Takao Take
高男 武
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、軽量かつ高強度で、さらに容易に
設計要求の強度に製造することができる建築用複合材を
提供する。 【構成】 本発明の建築用複合材は、板状の芯材1と、
この芯材1の少なくとも一方の面に貼設される繊維シー
ト2…と、これら芯材1と繊維シート2…とを接着する
と共に、該繊維シート2…に含浸させられる樹脂とから
なる。そして、前記芯材1に軽量で必ずしも強度の低い
部材を用いても、繊維シート2…により曲げ応力に対し
て高い強度を付加することができる。従って、芯材1に
軽量なものを用いれば、軽量で高強度な建築材となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁材、床材、屋根材、
間仕切り材等の建築材として用いられる軽量かつ高強度
な建築用複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パネルとして用いられる軽量な建
築材としては、例えば、軽量気泡コンクリート(AL
C)パネルが知られている。該ALCパネルは、セメン
トペーストに発泡剤を加えて多孔質化し、オートクレー
ブ養生を行って製造されたものであり、鉄骨造やRC造
の主に、床・屋根・外壁・間仕切りに広く使用されてい
る。また、ALCは、一般のコンクリートに比較して軽
量であると共に、断熱性に優れており、この特性が生か
されて使用されると共に、構造材として用いられる場合
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記軽量気
泡コンクリートは、一般のコンクリートに比較して軽量
であるが、嵩比重は、0.8〜1.5程度であり、さら
に軽量な建築用材料が求められていた。また、軽量気泡
コンクリートは、コンクリート自体が吸水性を有すると
共に、上述のように多孔質構造なので、さらに高い吸水
性を示し、屋根材等として用いた場合には、その表面
に、防水シート等により防水層を形成する必要がある。
【0004】また、ALCパネルを構造材等の強度を要
求される場所に用いる場合、すなわち、ある程度の強度
を必要とする場合には、予め鉄筋で補強されたALCパ
ネルを用いる必要がある。しかし、ALCパネルを、鉄
筋で補強することにより、その軽量性が損なわれてしま
う。また、ALCパネルは、比較的脆く、衝撃が加わる
と欠ける場合があり、搬送作業等において、端部が欠け
てしまうことがあった。
【0005】本発明は、軽量な建築材として広く使用さ
れ、かつ、以上のような問題を有するALCパネルに代
えて、極めて軽量で、防水性を有し、かつ重量を余り増
加させずに設計要求に対応する強度を容易に実現するこ
とができる建築用複合材を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の建築用複合材
は、板状の芯材層と、該芯材層の少なくとも一方の面を
覆うように設けられた繊維シートからなる繊維層と、前
記繊維シートと前記芯材層とを接着すると共に前記繊維
シートに含浸する樹脂とを有することを前記課題の解決
手段とした。また、前記芯材層が発泡樹脂からなること
を前記課題の解決手段とした。さらに、前記芯材層が、
ハニカム構造を有することを前記課題の解決手段とし
た。
【0007】
【作用】前記構成によれば、本発明の建築用複合材に曲
げ応力がかかった際に、芯材として必ずしも強度の高い
ものを用いなくとも、引っ張り強度の高い繊維層により
曲げ応力による破壊に耐え、さらに高い弾性係数を有す
る繊維層において、曲げ応力による変形に耐えることが
可能となる。また、繊維シートは、剪断力や衝撃等も吸
収することが可能であり、強度の低い芯材を用いても、
必要な強度を有する建築用複合材を得ることができる。
【0008】従って、芯材として軽量かつ断熱性を有す
るが必ずしも強度の高くない発泡樹脂を用いた場合に
は、軽量で断熱性を有すると共に、繊維層により高い強
度を有する建築材を得ることができる。また、建築用複
合材の繊維層の設けられた部分には、樹脂が含浸された
繊維シートにより覆われた状態となっているので、芯材
の吸水性の如何に係わらず、防水性・止水性を有するこ
とになる。また、繊維層として合成繊維(ガラス繊維、
炭素繊維を含む)を用いることにより、腐食性に優れた
建築材とすることができ、上記軽量性(比重1以下)に
よる浮力と、防水性・止水性との組み合わせにより、海
洋構築物等への応用も期待できる。
【0009】また、建築用複合材への応力に対する強度
及び弾性係数は、繊維シートの繊維の種類、繊維シート
の繊維の方向、繊維シートの枚数等により容易に調節す
ることができる。また、繊維シート自体及び繊維シート
を接着する樹脂層は、比較的軽量であり、繊維層をある
程度厚く成形することにより、建築用複合材の軽量性
を、あまり損なわずに、適宜の強度に形成することがで
きる。
【0010】また、芯材としてハニカム構造を取り入れ
ることで、軽量性や断熱性を損なわずに、さらに建築用
複合材に強度、剛性、特に圧縮強度を付加することがで
きる。従って、ハニカム構造を取り入れることにより、
前記繊維層との相乗効果により、軽量性を損なわずによ
り大きな強度を得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施例の建築用複合材A
を示す図面であり、図1は建築用複合材Aの断面を示
し、図2は建築用複合材Aの展開斜視を示すものであ
る。
【0012】建築用複合材Aは、図1及び図2に示すよ
うに、板状の芯材1と、該芯材1の表面を覆うように積
層させられる繊維シート2…と、これら芯材1と繊維シ
ート2…とを接着すると共に、繊維シート2…に含浸さ
せられる樹脂(樹脂は繊維シート2…に含浸して繊維シ
ート2…と一体の繊維層2aを形成する)とからなるも
のである。
【0013】前記芯材1は、第1実施例において発泡樹
脂からなっている。該発泡樹脂としては、ポリスチレン
フォームが用いられている。なお、発泡樹脂としては、
ポリスチレンフォームに限定されるものではなく、ポリ
ウレタン系、ポリアミド系、、アクリル系、エポキシ
系、その他の発泡可能な樹脂を用いることができる。ま
た、発泡樹脂としてガラス繊維等で強化されたものを用
いても良い。
【0014】さらに、芯材1は、本発明において、発泡
樹脂に限定されるものではなく、普通セメント板、軽量
モルタル板、合板等の一般に板体やパネルとして用いら
れる材料を用いることができる。さらに、後述するよう
にハニカム構造を有する各種パネルを用いることができ
る。
【0015】前記繊維層2aは、繊維シート2…を主体
としてなるものであり、本実施例では、炭素繊維からな
り、該炭素繊維同士を繊維方向を揃えてシート状にバイ
ンダーにより接着したものを用いている。なお、繊維シ
ート2…は、炭素繊維に限られるものではなく、一般の
天然繊維や化学繊維を用いることができる。
【0016】例えば、天然繊維としては、綿、麻等のセ
ルロース高分子系植物繊維や、羊毛等のタンパク高分子
系動物繊維や、鉱物繊維を用いることができる。また、
化学繊維としては、耐熱合金繊維及びステンレス繊維等
の金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維や、前
記セルロース高分子やタンパク質高分子等を用いた再生
繊維及び半合成繊維や、合成繊維を用いることができ
る。
【0017】また、前記合成繊維としては、ポリアミド
系(例えばナイロン)、ポリビニルアルコール系、ポリ
塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエステル
系、ポリアクリロニトリル系、ポリオレフィン系、ポリ
尿素系、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系、ポ
リウレタン系、ポリフルオロエチレン系、ポリ青化ビニ
リデン系等の繊維を用いることができる。
【0018】また、本発明の建築用複合材Aに用いられ
る繊維としては、強度、弾性係数等を考慮して、例え
ば、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ポリエチレ
ン繊維、炭化硅素繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、ウ
ィスカー等を好適に用いることができる。また、繊維シ
ート2…のシート形成方法としては、前述のように繊維
を平行にして接着してシート状するもの、平織りや綾織
りや朱子織り等にして布状にするもの、また繊維の方向
をばらばらにして不織布もしくは紙状にしたもの等を用
いることができる。
【0019】また、繊維は、主に引っ張り応力に対して
高い強度(ヤング率も含む)を有するものなので、シー
トの形成方法により、強度に方向性を有することにな
る。例えば、繊維が平行に配置されていれば、繊維に沿
った方向の引っ張り応力に対して高い強度を有し、布状
に形成した場合には、交差する繊維の方向に沿って、四
方からの引っ張り応力に対して高い強度を示す。
【0020】また、不織布や紙状に形成したものは、繊
維の方向がばらばらになっており、シートの面に沿った
全部の方向に強度を示すが、繊維に方向性のあるものに
比較して強度が低くなる。本実施例では、上述のように
繊維を平行にした繊維シート2…を用いているので、繊
維に沿った方向だけに高い強度を有することになるが、
複数の繊維シート2…をその繊維の方向をずらして積層
して用いることにより、繊維シート2…の面に沿った各
方向からの引っ張り応力に抗するようになっている。
【0021】前記芯材1と繊維シート2…を接着する樹
脂としては、本実施例においてエポキシ樹脂を用いてい
る。なお、接着用の樹脂としは、エポキシ樹脂に限られ
るものではなく、周知の樹脂、例えば、熱硬化性樹脂の
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポ
リエステエル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ
樹脂、ケイ素樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド、カゼイ
ン樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂等を用いることがで
きる。
【0022】また、用途によっては、熱可塑性樹脂を用
いることができ、例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルプチラール、
ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメタクリル酸メチル、
ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、アイオノマー
樹脂、セルロース系プラスチック、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセ
タール、ポリフェニレンスルファイド、塩化ビニリデン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等を用
いることができる。
【0023】また、上記構成の建築用複合材Aを形成す
るには、芯材1の素材や接着剤となる樹脂の種類により
異なるが、基本的には、前記板状の芯材1の表面に接着
剤となる樹脂を塗布し、その上に繊維シート2を張り付
け、繊維シート2の上にさらに樹脂を塗布して、繊維シ
ート2に樹脂を含浸させる。そして、加熱等により、接
着剤となった樹脂を硬化させるものである。さらに、複
数層の繊維シート2を用いる場合には、樹脂を硬化させ
る前に、樹脂の塗布された繊維シート2の上にさらに繊
維シート2を重ね、繊維シート2の上からさらに樹脂を
塗布する作業を繰り返してから、樹脂を硬化させる。
【0024】なお、繊維シート2…は、必ずしも芯材1
の両面に貼設する必要はなく、複合材Aのどちらか一方
に、荷重がかかるような場合には、それに対応して芯材
1の片面だけに、繊維シート2…を貼設するようにして
も良い。また、繊維シート2…の枚数を、芯材の一方の
面と他方の面とで異なるものとしても良い。
【0025】上記構成の建築用複合材Aによれば、芯材
1として必ずしも強度の高くない板体を用いても、繊維
シート2をその表面に接着したことにより、繊維の引っ
張り強度による高い曲げ強度を有する建築材を得ること
ができる。言い換えれば、芯材1として用いられる板体
として多種多様な材質のものを用いることができ、例え
ば、軽量性及び断熱性に優れた発泡樹脂を用いれば、軽
く断熱性に優れ、さらに前記繊維層2aにより強化され
た強度の高い建築材を得ることができる。
【0026】また、芯材の少なくとも一方の面が樹脂を
含浸した繊維シート2…で覆われることになるので、建
築用複合材Aは、前記樹脂により防水した状態となって
おり、防水性能及び止水性能を有する。さらに、繊維を
合成繊維とすれば、複合材に耐腐食性を付加することが
できる。また、複合材Aは、上記軽量性、防水性、止水
性、耐腐食性により海洋構築物に好適な建築材として用
いることができる。また、複合材Aは、従来のALCパ
ネルと比較して、衝撃が加わった際に欠けにくく、さら
に、繊維シート2…が衝撃を吸収し、芯材1が欠けるの
を防止することができる。また、万が一にも芯材1がわ
れた場合には、繊維シート2…が貼設されているので、
欠けた部分がばらばらになったり穴があいてしまうのを
防止することができる。
【0027】また、前記建築用複合材Aが、上述のよう
に芯材1と繊維シート2…と樹脂との複合構造を有する
ことにより、容易に設計要求に対応する性能を有した建
築材を製造することができる。例えば、上記のように発
泡樹脂を芯材1として用いることにより、軽量かつ適度
な曲げ強度及び断熱性能及び防水・止水性能を有する建
築材を提供することができ、また、芯材にハニカム構造
を用いれば、上記各性能を有した上に、高い圧縮強度を
持たせることができる。
【0028】また、繊維シート2…の繊維の方向性及び
繊維の種類及び繊維シートを積層する枚数により、その
性能を適宜に強化することができる。例えば、建築用複
合材Aを床材として用いた場合には、上から荷重がかか
り、下に凸になるような曲げ強度がかかることになるの
で、床材の下の面に、繊維シート2…を多層に張り付け
れば、ピアノや多数の本棚等の大きな荷重に容易に耐え
る床材を製造することができる。なお、必ずしも床材の
下面側により多くの繊維シートを貼設することで、効率
良く床材の強度を高められるとは限らず、後述する試験
結果のように高い弾性係数を有する炭素繊維のシートを
用いた場合には、床材の上面側により多くの繊維シート
を貼設した方が高い強度を示す場合がある。すなわち、
複合材Aにおいては、主に荷重が加わる面が決まってい
る場合に、繊維の弾性係数により、複合材Aの2つの面
のどちらかにより多くの繊維シートを貼設することで、
効率良く強度を高めることができる場合がある。
【0029】また、床材の上側の面に荷物の積み降ろし
等の衝撃がかかることが予想される場合には、例えば、
床材の上の面にアラミド繊維等の衝撃に強い繊維シート
2を多層に設けることにより、衝撃に強い床材とするこ
とができる。また、耐熱性や難燃性を要求される部材に
は、芯材1にセメントパネル等を用い、繊維及び樹脂に
耐熱性及び難燃性を有する材料を用いればよい。なお、
複合材Aを、該複合材Aの一部の面に他の部分より多く
の繊維シートを貼設しても良く、このような構成とすれ
ば複合材Aの一部だけ、さらに強度を高めることがで
き、従来、異なる材質のものを使い分けていたような部
分でも一つの複合材Aで対応することができる。すなわ
ち、複合材Aを、さらに多様な設計要求に容易に対応で
きる建築材とすることができる。
【0030】以下に、図1に示すような、ポリスチレン
フォームの芯材1の両面に炭素繊維からなる繊維シート
2…をエポキシ樹脂により接着させた複合材Aを用いて
強度試験を行った結果を示す。試験方法は、図3に示す
ように複合材Aの両端部を支持した状態で、複合材Aの
中央部の左右の平行な2線の上から荷重PをかけるJI
S A 1414の単純曲げ試験の試験方法を用いたも
のである。なお、図3の符号Lは長さを示し、それぞれ
100mmである。また、ポリスチレンフォームの厚さ
は50mmのものを用いた。
【0031】そして、上記試験方法による試験結果とし
て、荷重−変位量曲線を図4ないし図10に示し、単位
面積当たり曲げ破壊荷重=Pm/bl(kg/m2)を
表1に示す。 Pm:試験中の最大荷重 b:試験体の幅 l:試験時のスパン(図3に示すLの値の4倍) なお、試験は、各試験体のポリスチレンフォームの上下
面に積層する繊維シートの枚数を変更して行った。各試
験体の条件は以下の通りである。
【0032】試験体1(図4):ポリスチレンフォーム
の両面に4枚ずつの繊維シートを積層したもの(図1及
び図2に示す第1実施例の複合材A)。 試験体2(図5):同じくポリスチレンフォームの両面
に4枚ずつの繊維シートを積層したもの。なお、試験体
2の荷重−変位量曲線においては、複合材Aの変形の様
子を見るために、荷重を上げてから下げる動作を2回繰
り返した。 試験体3(図6):ポリスチレンフォームの上面に2
枚、下面に6枚の繊維シートを積層したもの。 試験体4(図7):ポリスチレンフォームの上面に6
枚、下面に2枚の繊維シートを積層したもの。 試験体5(図8)、試験体6(図9)、試験体7(図1
0)は、ポリスチレンフォームを単独で試験したもので
ある。なお、括弧内の図番は、対応する荷重−変位量曲
線のグラフを示す。
【0033】 上記各図及び表1に示される試験の結果から明らかなよ
うに、芯材の面に高い弾性係数を有する炭素繊維の繊維
シートを貼設することにより、充分に曲げ応力に対する
強度を高めることができる。また、上記従来例のALC
パネルでは、例えば、ALCパネルの中では比較的高い
強度が求められる床用パネルの単位荷重の規定が240
Kg/m2もしくは360Kg/m2となっており、上記
表1に試験結果を示す複合材Aの強度がALCパネルよ
りはるかに高いことがわかる。また、試験体4の結果に
示すように荷重がかかる面とその反対の面とで、繊維シ
ート2…の積層枚数を代えることにより、両面均等に繊
維シート2…を積層するよりも、同じ繊維シート2…の
枚数で大きな効果を得られる。
【0034】図11は、本発明の第2実施例の芯材10
の一部を示す図面であって、第2実施例は、上記第1実
施例の複合材Aの芯材1をハニカム構造を有するものと
したものである。図11に示すように、第2実施例の芯
材10は平面視して6角形の多数のセル11…が設けら
れた周知のハニカム構造を有するものである。
【0035】そして、第2実施例のハニカム構造を有す
る芯材10の各セル11…には、図示しない発泡樹脂が
充填されている。そして、第2実施例の複合材(図示
略)は、各セル11に樹脂が充填された芯材10の両面
に第1実施例と同様に繊維シート2…を樹脂を含浸させ
た状態で積層するものである。
【0036】また、前記ハニカム構造の芯材10は、そ
の素材を特に限定されものではなく、アルミ等の金属や
樹脂や紙等から製造することができる。また、ハニカム
構造の芯材10の内部に充填される発泡樹脂は、上記第
1実施例に記載した発泡樹脂を用いることができる。ま
た、ハニカム構造の芯材10の両端には、平面状の板体
12が取り付けられ、平な側面を構成するようになって
いる。
【0037】一方の端部の板体12には、各セル内に発
泡樹脂を充填するための注入孔13が設けられ、6角形
のセル11を構成する板体14…には、隣接するセル1
1と連通する連通孔15が形成されている。したがっ
て、前記ハニカム構造の芯材10に、発泡樹脂を充填す
る際には、ハニカム構造の芯材10の両面を板体(図示
略)で挟んで覆うようにした状態で、前記注入孔から硬
化する前の発泡樹脂を圧入し、発泡樹脂が硬化した段階
で前記板体を取り除くようになっている。
【0038】このように発泡樹脂を充填された芯材10
は、前記第1実施例と同様に、繊維シート2…を樹脂に
より接着されて複合材となる。第2実施例の複合材によ
れば、軽量で高い強度を有するハニカム構造を芯材とし
て用いたことにより、軽量で曲げ強度及び圧縮強度に優
れ、高い剛性を有すると共に、欠けることがない複合材
とすることができる。なお、第2実施例では、ハニカム
構造の各セル11…に発泡樹脂を充填して、その両面に
繊維シート2…を樹脂により接着する構成としたが、ハ
ニカム構造の両面に板体(図示略)を貼設してハニカム
パネルを製造し、該ハニカムパネルの両面に繊維シート
2…を接着することにより、複合材を形成してもよい。
【0039】図12は、本発明の第3実施例の複合材B
の断面を示すものであって、該複合材Bは、板状の芯材
1aとその両面に貼設させられる板体16、16と、こ
れら板体16、16の外面側に貼設させられる複数層の
繊維シート2…と、前記芯材1と板体16の接着及び板
体16と繊維シート2…の接着を行うと共に、繊維シー
ト2…へ含浸される樹脂17とからなるものである。
【0040】前記芯材1aは、前記第1実施例で述べた
材質のものを使用することができる。また、前記板体1
6は、上記芯材1aと同様の材質のものを使用すること
ができる。なお、前記芯材1aと前記板体16を同じ材
質で形成する必要はない。
【0041】この第3実施例の複合材Bは、基本的に、
第1実施例の芯材1を複数の材質からなる複数層から形
成したものである。そして、芯材1を複数層から形成す
ることにより、例えば強度の高い材質と、断熱性を有す
る材質との組み合わせのように、複合材Bに多数の機能
を持たせることが可能となると共に、外面に樹脂が含浸
した繊維シート2…の層を設けることにより、複合材B
全体に曲げ応力に対する高い強度を付加することができ
る。
【0042】なお、第3実施例では、芯材1aの両面に
板体16及び繊維シート2…を設けたが、第1実施例の
実験例でも分かるように、応力がかかる面が決まってい
る場合には、片方の面に板体16及び繊維シート2…を
設ける構成とし、もう一方の面には、板体16か繊維シ
ート2…のどちらか一方を設けるかもしくは何も設けな
い構成としてもよい。また、繊維シート2…の枚数を、
芯材1aの一方の面と他方の面で異なるものとしても良
い。
【0043】また、第3実施例では、芯材1aの両面に
板体16、16を貼設し、さらに板体16の外面に繊維
シート2…を貼設する構成としたが、芯材1aの両面に
繊維シート2…を貼設し、さらに繊維シート2…の外面
に板体16を貼設する構成としてもよい。上記構成にす
れば、複合材Bの表面に仕上げ材となる板体16を貼設
する構成にできるので、より複合材Bの使用範囲を広げ
ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の建
築用複合材によれば、芯材に必ずしも高い強度を持たな
い材質のものを用いても、繊維層により高い強度を付加
することができるので、芯材に軽量で断熱性を有するも
の、例えば発泡樹脂を用いれば、ALCパネルよりも軽
量で、かつ、断熱性及び防水性を有する建築材、例え
ば、床材、壁材、間仕切り材、屋根材などとすることが
できる。
【0045】また、本発明の建築用複合材は、繊維シー
トの積層枚数、繊維シートの繊維の種類、芯材の材質等
により適宜の強度を有する建築材とすることができ、建
築材として多様な設計要求に容易に対応することができ
る。例えば、芯材としてハニカム構造を用いることによ
り、繊維シートを用いたことによる曲げ応力や衝撃に対
する強度と共に、剛性及び圧縮応力に対する強度も付加
することができ、本発明の建築用複合材の適用範囲を広
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の建築用複合材を示す断面
図である。
【図2】上記建築用複合材を示す展開斜視図である。
【図3】上記建築用複合材の単純曲げ試験の試験方法を
説明するための正面図である。
【図4】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図5】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図6】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図7】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図8】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図9】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を示
すグラフである。
【図10】上記単純曲げ試験による荷重−変位量曲線を
示すグラフである。
【図11】本発明の第2実施例の建築用複合材の芯材を
示す断面図である。
【図12】本発明の第3実施例の建築用複合材を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 芯材 1a 芯材 2 繊維シート 2a 繊維層 10 芯材(ハニカム構造) 17 樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の芯材層と、該芯材層の少なくとも
    一方の面を覆うように設けられた繊維シートからなる繊
    維層と、前記繊維シートと前記芯材層とを接着すると共
    に前記繊維シートに含浸する樹脂とを有することを特徴
    とする建築用複合材。
  2. 【請求項2】 前記芯材層が、発泡樹脂からなることを
    特徴とする建築用複合材。
  3. 【請求項3】 前記芯材層が、ハニカム構造を有するこ
    とを特徴とする建築用複合材。
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