JPH06124846A - 軟磁性膜および軟磁性多層膜の製造方法と磁気ヘッド - Google Patents
軟磁性膜および軟磁性多層膜の製造方法と磁気ヘッドInfo
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- JPH06124846A JPH06124846A JP5195860A JP19586093A JPH06124846A JP H06124846 A JPH06124846 A JP H06124846A JP 5195860 A JP5195860 A JP 5195860A JP 19586093 A JP19586093 A JP 19586093A JP H06124846 A JPH06124846 A JP H06124846A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種磁気ヘッドに最適な異方性を有する高透
磁率と高飽和磁束密度を示す軟磁性膜を量産性高く提供
することを目的とする。 【構成】 FeまたはCoを主成分とするターゲットを
用いて、ターゲット1の表面に平行に磁力線3が通り、
かつ磁力線3の強度がターゲット1の中心線Aに対して
左右対称で、その磁力線3の方向が反対になるように永
久磁石2を配置したスパッタ装置を用いて、基板4にバ
イアス(無バイアスも含む)を印加しながら軟磁性膜、
及び非磁性絶縁膜とを交互に積層した軟磁性多層膜を形
成する。
磁率と高飽和磁束密度を示す軟磁性膜を量産性高く提供
することを目的とする。 【構成】 FeまたはCoを主成分とするターゲットを
用いて、ターゲット1の表面に平行に磁力線3が通り、
かつ磁力線3の強度がターゲット1の中心線Aに対して
左右対称で、その磁力線3の方向が反対になるように永
久磁石2を配置したスパッタ装置を用いて、基板4にバ
イアス(無バイアスも含む)を印加しながら軟磁性膜、
及び非磁性絶縁膜とを交互に積層した軟磁性多層膜を形
成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気録画再生装置(V
TR)、磁気録音再生装置等の磁気記録再生装置におけ
る磁気ヘッド等に用いられる軟磁性膜および軟磁性多層
膜の製造方法と磁気ヘッドに関するものである。
TR)、磁気録音再生装置等の磁気記録再生装置におけ
る磁気ヘッド等に用いられる軟磁性膜および軟磁性多層
膜の製造方法と磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気記録分野における高密度記録
化の要求に対して、高性能磁気ヘッドの開発が進められ
ている。高密度記録を達成するためには、磁気ヘッドの
トラック幅やギャップ長を極力小さく設定し、高い飽和
磁束密度と高透磁率を有する軟磁性膜をコア材料に用い
た磁気ヘッドを作製することが必要となってきた。
化の要求に対して、高性能磁気ヘッドの開発が進められ
ている。高密度記録を達成するためには、磁気ヘッドの
トラック幅やギャップ長を極力小さく設定し、高い飽和
磁束密度と高透磁率を有する軟磁性膜をコア材料に用い
た磁気ヘッドを作製することが必要となってきた。
【0003】このような要求に対して、磁気ヘッドとし
ては、軟磁性膜と非磁性絶縁膜とをトラック幅方向に交
互に積層したコア材料が基板で挟持され、前記コア材料
で磁気回路が形成されるタイプのリング型の積層型ヘッ
ドや、磁路の大部分がフェライトで構成され、磁気的に
飽和しやすい磁気ギャップ近傍にのみ軟磁性膜を設けた
磁気ヘッド(MIGヘッドと呼ばれている)が開発され
ている。また、磁気ヘッドの特性は、それに使用するコ
ア材料の材料特性に密接に関連しており、高密度記録を
達成するためには、磁気ヘッドのコア材料の特性とし
て、高い飽和磁束密度(主に記録特性に影響)と高透磁
率(主に再生特性に影響)が要求されている。
ては、軟磁性膜と非磁性絶縁膜とをトラック幅方向に交
互に積層したコア材料が基板で挟持され、前記コア材料
で磁気回路が形成されるタイプのリング型の積層型ヘッ
ドや、磁路の大部分がフェライトで構成され、磁気的に
飽和しやすい磁気ギャップ近傍にのみ軟磁性膜を設けた
磁気ヘッド(MIGヘッドと呼ばれている)が開発され
ている。また、磁気ヘッドの特性は、それに使用するコ
ア材料の材料特性に密接に関連しており、高密度記録を
達成するためには、磁気ヘッドのコア材料の特性とし
て、高い飽和磁束密度(主に記録特性に影響)と高透磁
率(主に再生特性に影響)が要求されている。
【0004】この様な要求に対して、前記積層型ヘッド
のコア材料としては、等方的な高透磁率が要求され、現
在センダスト(Fe-Al-Si系合金)膜やCo基非晶
質合金膜が実用化されている。また、前記MIGヘッド
のコア材料としては、面内一軸異方性を誘導させた高透
磁率を有する軟磁性膜が好ましく、センダスト合金膜や
Co基非晶質合金膜が実用化されている。しかしなが
ら、センダスト合金膜やCo基非晶質合金膜の飽和磁束
密度は約1T前後と低く、更に、高い保磁力を有する媒
体を用いて高密度記録を実現するためには、これら従来
の材料では飽和磁束密度に限界がある。
のコア材料としては、等方的な高透磁率が要求され、現
在センダスト(Fe-Al-Si系合金)膜やCo基非晶
質合金膜が実用化されている。また、前記MIGヘッド
のコア材料としては、面内一軸異方性を誘導させた高透
磁率を有する軟磁性膜が好ましく、センダスト合金膜や
Co基非晶質合金膜が実用化されている。しかしなが
ら、センダスト合金膜やCo基非晶質合金膜の飽和磁束
密度は約1T前後と低く、更に、高い保磁力を有する媒
体を用いて高密度記録を実現するためには、これら従来
の材料では飽和磁束密度に限界がある。
【0005】そこで、高い飽和磁束密度と高透磁率を有
する軟磁性膜の研究開発が盛んに行なわれている。その
一つとして、(Fe,Co)-M-(N,C,B)系膜(ただ
し、MはZr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1
種以上の元素)、Fe-Co-B系、Fe-N系膜等が研
究されている。
する軟磁性膜の研究開発が盛んに行なわれている。その
一つとして、(Fe,Co)-M-(N,C,B)系膜(ただ
し、MはZr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1
種以上の元素)、Fe-Co-B系、Fe-N系膜等が研
究されている。
【0006】一方、センダスト合金膜やパーマロイ薄膜
等の軟磁性膜作製技術としては、電子ビーム蒸着法やス
パッタ法等が研究されてきた。特に、マグネトロンスパ
ッタ法は、薄膜の形成速度が電子ビーム蒸着法に比べ約
1桁遅いというスパッタ法の欠点を解決し、薄膜形成速
度の高速化を可能にした。また、矩形平板ターゲットを
有するマグネトロンスパッタリング電極を具備し、円筒
型の基板ホルダーを回転させながら薄膜形成を行なうカ
ルーセル型スパッタ装置やターゲットに対し基板を平行
移動させて薄膜形成を行なう大型のインラインスパッタ
装置等は、マグネトロンスパッタ法の特徴である薄膜形
成速度の高速化のみならず、均一な膜厚分布の大面積化
も可能にし、軟磁性膜形成の量産化を可能にした。
等の軟磁性膜作製技術としては、電子ビーム蒸着法やス
パッタ法等が研究されてきた。特に、マグネトロンスパ
ッタ法は、薄膜の形成速度が電子ビーム蒸着法に比べ約
1桁遅いというスパッタ法の欠点を解決し、薄膜形成速
度の高速化を可能にした。また、矩形平板ターゲットを
有するマグネトロンスパッタリング電極を具備し、円筒
型の基板ホルダーを回転させながら薄膜形成を行なうカ
ルーセル型スパッタ装置やターゲットに対し基板を平行
移動させて薄膜形成を行なう大型のインラインスパッタ
装置等は、マグネトロンスパッタ法の特徴である薄膜形
成速度の高速化のみならず、均一な膜厚分布の大面積化
も可能にし、軟磁性膜形成の量産化を可能にした。
【0007】(図18)は従来の矩形平板ターゲットを
有するマグネトロンスパッタリング電極の概略図であ
る。ターゲット1はインジウム等のハンダ剤によりバッ
キングプレート5に接着され、真空シール用のO-リン
グを介して電極本体6に設置される。前記ターゲット1
の裏側にはマグネトロン放電用磁気回路が具備され、閉
じた磁力線7を形成し、かつ少なくとも前記磁力線7の
一部が、前記ターゲット1の表面で平行になるように配
置される。その結果、前記ターゲット1の表面にはトロ
イダル型の閉じたトンネル状の磁界8が形成される。そ
して、前記矩形平板ターゲット1を取り付けたスパッタ
リング電極に直流あるいは交流電源により負の電圧を印
加すると、電界と磁界が直交するトロイダル型トンネル
状磁界8の周辺でマグネトロン放電が起こり、ターゲッ
ト1がスパッタされ、基板4上に軟磁性膜が形成され
る。
有するマグネトロンスパッタリング電極の概略図であ
る。ターゲット1はインジウム等のハンダ剤によりバッ
キングプレート5に接着され、真空シール用のO-リン
グを介して電極本体6に設置される。前記ターゲット1
の裏側にはマグネトロン放電用磁気回路が具備され、閉
じた磁力線7を形成し、かつ少なくとも前記磁力線7の
一部が、前記ターゲット1の表面で平行になるように配
置される。その結果、前記ターゲット1の表面にはトロ
イダル型の閉じたトンネル状の磁界8が形成される。そ
して、前記矩形平板ターゲット1を取り付けたスパッタ
リング電極に直流あるいは交流電源により負の電圧を印
加すると、電界と磁界が直交するトロイダル型トンネル
状磁界8の周辺でマグネトロン放電が起こり、ターゲッ
ト1がスパッタされ、基板4上に軟磁性膜が形成され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高い飽
和磁束密度と高透磁率を有する前述の(Fe,Co)-M-
(N,C,B)系膜(ただし、MはZr、Hf、Ti、N
b、Taの少なくとも1種以上の元素)、Fe-Co-B
系、Fe-N系膜等を前述の従来の矩形平板ターゲット
を有するマグネトロンスパッタ法、または窒化膜を作製
する際に窒素ガスを導入する反応性スパッタ法で作製す
る場合、飽和磁束密度の高い(Fe,Co)-M系(ただ
し、MはZr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1
種以上の元素)、Fe-Co-B系、Fe等の矩形平板タ
ーゲットを放電させる必要があるが、ターゲットを少し
厚くすると、ターゲット表面に磁束が漏れないため、マ
グネトロン放電が起こらず、スパッタリングが不可能で
ある。
和磁束密度と高透磁率を有する前述の(Fe,Co)-M-
(N,C,B)系膜(ただし、MはZr、Hf、Ti、N
b、Taの少なくとも1種以上の元素)、Fe-Co-B
系、Fe-N系膜等を前述の従来の矩形平板ターゲット
を有するマグネトロンスパッタ法、または窒化膜を作製
する際に窒素ガスを導入する反応性スパッタ法で作製す
る場合、飽和磁束密度の高い(Fe,Co)-M系(ただ
し、MはZr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1
種以上の元素)、Fe-Co-B系、Fe等の矩形平板タ
ーゲットを放電させる必要があるが、ターゲットを少し
厚くすると、ターゲット表面に磁束が漏れないため、マ
グネトロン放電が起こらず、スパッタリングが不可能で
ある。
【0009】そこで、ターゲットの厚みを薄くすると、
マグネトロン放電が起こり、スパッタリングは可能とな
る。しかしながら、前記従来のマグネトロンスパッタ法
では、スパッタされる領域((図18)の9、以下エロ
ージョン領域と記す)とスパッタされた粒子が再付着す
る領域が出来、ターゲットの侵食が不均一に進むため、
スパッタリングが進むとエロージョン領域が変化する。
その結果、膜厚分布が変化し、また、作製した膜の磁気
特性も変化する。従って、従来のマグネトロンスパッタ
法では、ターゲットの厚みを薄くすると、ターゲットの
利用効率が悪く、量産性に課題を生じる。
マグネトロン放電が起こり、スパッタリングは可能とな
る。しかしながら、前記従来のマグネトロンスパッタ法
では、スパッタされる領域((図18)の9、以下エロ
ージョン領域と記す)とスパッタされた粒子が再付着す
る領域が出来、ターゲットの侵食が不均一に進むため、
スパッタリングが進むとエロージョン領域が変化する。
その結果、膜厚分布が変化し、また、作製した膜の磁気
特性も変化する。従って、従来のマグネトロンスパッタ
法では、ターゲットの厚みを薄くすると、ターゲットの
利用効率が悪く、量産性に課題を生じる。
【0010】一方、前述したように前記積層型ヘッドの
コア材料としては、膜面内の等方的な高透磁率が要求さ
れ、前記MIGヘッドや主磁極励磁型ヘッド等のコア材
料としては、面内一軸異方性を誘導させた高透磁率を有
する軟磁性膜が要求されるため、異方性の制御が重要で
ある。
コア材料としては、膜面内の等方的な高透磁率が要求さ
れ、前記MIGヘッドや主磁極励磁型ヘッド等のコア材
料としては、面内一軸異方性を誘導させた高透磁率を有
する軟磁性膜が要求されるため、異方性の制御が重要で
ある。
【0011】本発明は、各種磁気ヘッドに要求される、
所望の異方性を有する高透磁率と高飽和磁束密度を示す
軟磁性膜、及び前記軟磁性膜をコア材料に使用した磁気
ヘッドを量産性高く製造する方法を提供せんとするもの
である。
所望の異方性を有する高透磁率と高飽和磁束密度を示す
軟磁性膜、及び前記軟磁性膜をコア材料に使用した磁気
ヘッドを量産性高く製造する方法を提供せんとするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形平板ター
ゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、前記磁力線
の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向のターゲッ
トの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の方向が反対
であるように磁石を配置したスパッタリング電極を具備
したスパッタ装置を用いて、FeまたはCoを主成分と
する軟磁性膜、特に、Feを主成分とし、Nを5〜20
原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、H
f、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜1
5原子%含む組成を有するFe-M-N系膜を形成する基
板に、小さなバイアス(無バイアスも含む)を印加しな
がら、前記軟磁性膜を形成することにより、各種磁気ヘ
ッドに要求される、所望の異方性を有する高透磁率と高
飽和磁束密度を示す軟磁性膜を量産性高く製造する方法
を提供することが出来る。
ゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、前記磁力線
の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向のターゲッ
トの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の方向が反対
であるように磁石を配置したスパッタリング電極を具備
したスパッタ装置を用いて、FeまたはCoを主成分と
する軟磁性膜、特に、Feを主成分とし、Nを5〜20
原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、H
f、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜1
5原子%含む組成を有するFe-M-N系膜を形成する基
板に、小さなバイアス(無バイアスも含む)を印加しな
がら、前記軟磁性膜を形成することにより、各種磁気ヘ
ッドに要求される、所望の異方性を有する高透磁率と高
飽和磁束密度を示す軟磁性膜を量産性高く製造する方法
を提供することが出来る。
【0013】また、前記軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層
した軟磁性多層膜において、少なくとも絶縁膜を介して
隣合う各層の軟磁性膜を、異なった大きさのバイアス
(無バイアスも含む)を印加しながら、形成することに
より、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわたっ
て等方的な高透磁率を示し、量産性高く、前記積層型ヘ
ッドのコア材料としての軟磁性膜を提供することが出来
る。
した軟磁性多層膜において、少なくとも絶縁膜を介して
隣合う各層の軟磁性膜を、異なった大きさのバイアス
(無バイアスも含む)を印加しながら、形成することに
より、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわたっ
て等方的な高透磁率を示し、量産性高く、前記積層型ヘ
ッドのコア材料としての軟磁性膜を提供することが出来
る。
【0014】特に、Feを主成分とし、Nを5〜20原
子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、
Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜15原
子%含む組成を有するFe-M-N系軟磁性膜と絶縁膜を
交互に積層した軟磁性多層膜において、少なくとも絶縁
膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった大きさの
バイアス(無バイアスも含む)を印加して形成され、か
つ、前記軟磁性膜、および絶縁膜が特定の厚みである軟
磁性多層膜は、大面積にわたって高周波帯域で等方的な
高透磁率を示し、量産性高く、高周波帯域で駆動するシ
ステムに用いられる、前記積層型ヘッドのコア材料とし
ての軟磁性膜を提供することが出来る。
子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、
Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜15原
子%含む組成を有するFe-M-N系軟磁性膜と絶縁膜を
交互に積層した軟磁性多層膜において、少なくとも絶縁
膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった大きさの
バイアス(無バイアスも含む)を印加して形成され、か
つ、前記軟磁性膜、および絶縁膜が特定の厚みである軟
磁性多層膜は、大面積にわたって高周波帯域で等方的な
高透磁率を示し、量産性高く、高周波帯域で駆動するシ
ステムに用いられる、前記積層型ヘッドのコア材料とし
ての軟磁性膜を提供することが出来る。
【0015】また、前記Fe-M-N系軟磁性膜が、Fe
を主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(ただ
し、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくとも
1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、か
つ、前記軟磁性膜が、M(ただし、Mは、Ta、Zr、
Hf、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)、N
(窒素)、Mの窒化物の少なくとも1種以上の元素、あ
るいは化合物を固溶して格子が膨張したα-Feの微結
晶とMの窒化物微粒子が混在した微細組織から成る材料
であり、前記α-Feの微結晶の平均粒径が15nm以
下、Mの窒化物微粒子の平均粒径が5nm以下であると
き、更に優れた軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供するこ
とが出来る。
を主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(ただ
し、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくとも
1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、か
つ、前記軟磁性膜が、M(ただし、Mは、Ta、Zr、
Hf、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)、N
(窒素)、Mの窒化物の少なくとも1種以上の元素、あ
るいは化合物を固溶して格子が膨張したα-Feの微結
晶とMの窒化物微粒子が混在した微細組織から成る材料
であり、前記α-Feの微結晶の平均粒径が15nm以
下、Mの窒化物微粒子の平均粒径が5nm以下であると
き、更に優れた軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供するこ
とが出来る。
【0016】
【作用】(請求項1)の発明の構成によれば、Feまた
はCoを主成分とする軟磁性膜の製造方法において、矩
形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、
前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向
のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の
方向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング
電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を
基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高
透磁率を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
はCoを主成分とする軟磁性膜の製造方法において、矩
形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、
前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向
のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の
方向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング
電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を
基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高
透磁率を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
【0017】特に、(請求項2)または(請求項3)の
発明の構成によれば、Feを主成分とし、Nを5〜20
原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、H
f、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜1
5原子%含む組成を有する軟磁性膜の製造方法におい
て、矩形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、
かつ、前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行
な方向のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁
力線の方向が反対であるように磁石を配置したスパッタ
リング電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁
性膜を基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密
度と高透磁率を有する軟磁性膜が、量産性高く得られ
る。
発明の構成によれば、Feを主成分とし、Nを5〜20
原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、H
f、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜1
5原子%含む組成を有する軟磁性膜の製造方法におい
て、矩形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、
かつ、前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行
な方向のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁
力線の方向が反対であるように磁石を配置したスパッタ
リング電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁
性膜を基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密
度と高透磁率を有する軟磁性膜が、量産性高く得られ
る。
【0018】(請求項4)の発明の構成によれば、(請
求項1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜の
製造方法において、前記軟磁性膜を形成する基板に、バ
イアスを印加しながら、前記軟磁性膜を形成するもので
あるから、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわ
たって透磁率の異方性の向きが一方向に揃い、MIGヘ
ッドや主磁極励磁型ヘッド等のコア材料として最適であ
り、量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料として
の軟磁性膜を提供することが出来る。(請求項5)の発
明の構成によれば、(請求項4)に記載のバイアスの大
きさが、パワー密度で3700W/m2以下であるから、
量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟
磁性膜を提供することが出来る。
求項1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜の
製造方法において、前記軟磁性膜を形成する基板に、バ
イアスを印加しながら、前記軟磁性膜を形成するもので
あるから、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわ
たって透磁率の異方性の向きが一方向に揃い、MIGヘ
ッドや主磁極励磁型ヘッド等のコア材料として最適であ
り、量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料として
の軟磁性膜を提供することが出来る。(請求項5)の発
明の構成によれば、(請求項4)に記載のバイアスの大
きさが、パワー密度で3700W/m2以下であるから、
量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟
磁性膜を提供することが出来る。
【0019】(請求項6)の発明の構成によれば、(請
求項1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜と
絶縁膜を交互に積層した多層軟磁性膜において、少なく
とも絶縁膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった
大きさのバイアス(無バイアスも含む)を印加して形成
されたものであるから、基板上に形成された軟磁性膜
は、大面積にわたって等方的な高透磁率特性を示し、量
産性高く、前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
求項1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜と
絶縁膜を交互に積層した多層軟磁性膜において、少なく
とも絶縁膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった
大きさのバイアス(無バイアスも含む)を印加して形成
されたものであるから、基板上に形成された軟磁性膜
は、大面積にわたって等方的な高透磁率特性を示し、量
産性高く、前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
【0020】(請求項7)の発明の構成によれば、(請
求項2)〜(請求項6)のいずれかに記載の軟磁性膜
が、Feを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共に
M(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少
なくとも1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を
有し、かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒
化物の少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固
溶して格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微
粒子が混在した微細組織から成る材料であり、前記α-
Feの微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微
粒子の平均粒径が5nm以下であるものであるとき、更
に優れた軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供することが出
来る。
求項2)〜(請求項6)のいずれかに記載の軟磁性膜
が、Feを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共に
M(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少
なくとも1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を
有し、かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒
化物の少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固
溶して格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微
粒子が混在した微細組織から成る材料であり、前記α-
Feの微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微
粒子の平均粒径が5nm以下であるものであるとき、更
に優れた軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供することが出
来る。
【0021】(請求項7)の発明の構成によれば、(請
求項1)〜(請求項7)のいずれかに記載の軟磁性膜、
あるいは軟磁性多層膜で磁気回路の一部、または磁気回
路全体を形成した磁気ヘッドであるから、量産性高く、
高保磁力媒体に対して、優れた記録再生特性を実現する
ことが出来る。
求項1)〜(請求項7)のいずれかに記載の軟磁性膜、
あるいは軟磁性多層膜で磁気回路の一部、または磁気回
路全体を形成した磁気ヘッドであるから、量産性高く、
高保磁力媒体に対して、優れた記録再生特性を実現する
ことが出来る。
【0022】
(実施例1)(図1)は、本実施例で用いた量産用スパ
ッタ装置の電極部分と基板設置位置を示す概略図の一例
である。以下、(図1)について説明する。(図18)
に示した従来例と同一物には共通の符号を付して示し、
その説明は省略する。
ッタ装置の電極部分と基板設置位置を示す概略図の一例
である。以下、(図1)について説明する。(図18)
に示した従来例と同一物には共通の符号を付して示し、
その説明は省略する。
【0023】矩形ターゲット1の側面に永久磁石2が配
置され磁場発生用の磁気回路を形成する。個々の永久磁
石2は、磁界強度を変化させることが出来るように、数
個の小片の磁石で構成されており、矩形ターゲット1の
表面に平行に通る磁力線3の強度が、前記磁力線の方向
に略平行な方向のターゲットの中心線Aに対し、左右対
称で前記磁力線の方向が反対であるように配置されてい
る。そして、矩形ターゲット1を取り付けたスパッタリ
ング電極に直流あるいは交流電源により負の電圧を印加
する。矩形ターゲット1の上方には前記ターゲット1の
表面に平行に基板4が配置され、基板4には、バイアス
を印加することが出来るようになっている。
置され磁場発生用の磁気回路を形成する。個々の永久磁
石2は、磁界強度を変化させることが出来るように、数
個の小片の磁石で構成されており、矩形ターゲット1の
表面に平行に通る磁力線3の強度が、前記磁力線の方向
に略平行な方向のターゲットの中心線Aに対し、左右対
称で前記磁力線の方向が反対であるように配置されてい
る。そして、矩形ターゲット1を取り付けたスパッタリ
ング電極に直流あるいは交流電源により負の電圧を印加
する。矩形ターゲット1の上方には前記ターゲット1の
表面に平行に基板4が配置され、基板4には、バイアス
を印加することが出来るようになっている。
【0024】また、矩形ターゲットの表面に平行に通る
磁力線の方向が一方向になるように磁石を配置した場
合、磁場と電場による電子の螺旋運動が一方向に限られ
てしまうため、ターゲットの表面に平行に通る磁力線に
直行する方向にプラズマ密度の高低を生じ、その結果、
膜厚分布に極端な勾配を生じるという問題を生じる。
磁力線の方向が一方向になるように磁石を配置した場
合、磁場と電場による電子の螺旋運動が一方向に限られ
てしまうため、ターゲットの表面に平行に通る磁力線に
直行する方向にプラズマ密度の高低を生じ、その結果、
膜厚分布に極端な勾配を生じるという問題を生じる。
【0025】縦127mm、横381mmのFe-Ta
の矩形合金ターゲットを用い、(図1)に示したスパッ
タ装置を用いて、Arガス中にN2ガスを導入する反応
性スパッタ法により、Fe-Ta-N系軟磁性膜を作製し
た。基板を設置する基板ホルダーの有効面積は、2.7
×10-2m2(縦100mm、横270mmで、基板ホ
ルダー全体に高周波(RF)バイアスを0〜150W
(パワー密度に換算すると0〜5556W/m2)の範
囲で印加し、熱膨張係数115×10-7/゜Cの水冷し
た非磁性セラミックス基板上に、膜厚2.5μmのFe-
Ta-N系軟磁性膜を形成した。
の矩形合金ターゲットを用い、(図1)に示したスパッ
タ装置を用いて、Arガス中にN2ガスを導入する反応
性スパッタ法により、Fe-Ta-N系軟磁性膜を作製し
た。基板を設置する基板ホルダーの有効面積は、2.7
×10-2m2(縦100mm、横270mmで、基板ホ
ルダー全体に高周波(RF)バイアスを0〜150W
(パワー密度に換算すると0〜5556W/m2)の範
囲で印加し、熱膨張係数115×10-7/゜Cの水冷し
た非磁性セラミックス基板上に、膜厚2.5μmのFe-
Ta-N系軟磁性膜を形成した。
【0026】(図2)にターゲット表面直上のターゲッ
ト表面に平行方向の磁界分布の一例を示した。(図2)
におけるターゲットの中心線Aは、(図1)のターゲッ
トの中心線Aと同一のものであり、磁界の符号は、(図
1)の右側磁石のN極から左側磁石のS極へと磁力線が
通るときを正、逆に左側磁石のN極から右側磁石のS極
へと磁力線が通るときを負としている。作製したFe-
Ta-N膜の組成分析は、RBS(ラザフォード後方散
乱)により行った。基板ホルダー全体に印加した高周波
(RF)バイアスと膜組成の関係を(図3)に示す。
(図3)より、バイアス0〜100Wまで膜中Fe含有
量に変化は見られず、約79原子%の一定値を示してい
る。
ト表面に平行方向の磁界分布の一例を示した。(図2)
におけるターゲットの中心線Aは、(図1)のターゲッ
トの中心線Aと同一のものであり、磁界の符号は、(図
1)の右側磁石のN極から左側磁石のS極へと磁力線が
通るときを正、逆に左側磁石のN極から右側磁石のS極
へと磁力線が通るときを負としている。作製したFe-
Ta-N膜の組成分析は、RBS(ラザフォード後方散
乱)により行った。基板ホルダー全体に印加した高周波
(RF)バイアスと膜組成の関係を(図3)に示す。
(図3)より、バイアス0〜100Wまで膜中Fe含有
量に変化は見られず、約79原子%の一定値を示してい
る。
【0027】また、膜中Ta、及びN含有量は、バイア
ス0〜20Wまで変化せず、約10原子%の一定値を示
し、バイアス100Wにおいても大きな変化は見られ
ず、Ta含有量が約1原子%増加し、N含有量が約2原
子%減少するだけである。また、膜中にArが0.7〜
1.5原子%含有しているが、否可避的に数原子%のA
r、または酸素が不純物として、膜中に含有することも
ある。
ス0〜20Wまで変化せず、約10原子%の一定値を示
し、バイアス100Wにおいても大きな変化は見られ
ず、Ta含有量が約1原子%増加し、N含有量が約2原
子%減少するだけである。また、膜中にArが0.7〜
1.5原子%含有しているが、否可避的に数原子%のA
r、または酸素が不純物として、膜中に含有することも
ある。
【0028】作製した膜はすべて、真空中、無磁界中で
550゜Cの温度で1時間の熱処理を行った。これらの
膜の保磁力Hcと基板ホルダー全体に印加した高周波バ
イアスの関係を(図4)に示す。(図4)に示すよう
に、バイアス0〜80Wまでは、Hcの値が20A/m以
下の良好な軟磁気特性を有する軟磁性膜が得られる。し
かしながら、バイアスが100W以上になると、急激に
Hcが増加し(その値は約500A/mを示す)、軟磁気
特性は劣化する。この軟磁気特性の大きな変化は、(図
5)に示すように膜構造の変化によるものである。(図
5)は、膜のX線回折図形のバイアスによる変化を示し
たものである。(図5)から、0〜80Wの範囲の高周
波バイアスを印加して作製した、良好な軟磁気特性を示
す膜は、格子が膨張したα-FeとTaの窒化物の混在
した微細構造を有するものであることが分かる。また、
電子顕微鏡観察の結果、これらの膜のα-Feの微結晶
の平均粒径は15nm以下であり、Taの窒化物微粒子
の平均粒径は5nm以下であった。また、良好な軟磁気
特性を示したこれらの膜の飽和磁束密度Bsは、1.5〜
1.6Tであり、飽和磁歪λsは絶対値で10-6以下であ
った。
550゜Cの温度で1時間の熱処理を行った。これらの
膜の保磁力Hcと基板ホルダー全体に印加した高周波バ
イアスの関係を(図4)に示す。(図4)に示すよう
に、バイアス0〜80Wまでは、Hcの値が20A/m以
下の良好な軟磁気特性を有する軟磁性膜が得られる。し
かしながら、バイアスが100W以上になると、急激に
Hcが増加し(その値は約500A/mを示す)、軟磁気
特性は劣化する。この軟磁気特性の大きな変化は、(図
5)に示すように膜構造の変化によるものである。(図
5)は、膜のX線回折図形のバイアスによる変化を示し
たものである。(図5)から、0〜80Wの範囲の高周
波バイアスを印加して作製した、良好な軟磁気特性を示
す膜は、格子が膨張したα-FeとTaの窒化物の混在
した微細構造を有するものであることが分かる。また、
電子顕微鏡観察の結果、これらの膜のα-Feの微結晶
の平均粒径は15nm以下であり、Taの窒化物微粒子
の平均粒径は5nm以下であった。また、良好な軟磁気
特性を示したこれらの膜の飽和磁束密度Bsは、1.5〜
1.6Tであり、飽和磁歪λsは絶対値で10-6以下であ
った。
【0029】(実施例2)(実施例1)と同様の方法
で、0〜80Wの範囲の高周波バイアスを印加して作製
した、Fe-Ta-N系軟磁性膜の膜面内の透磁率の測定
を行った。膜厚は2.5μmで、膜の保磁力、飽和磁束
密度、飽和磁歪、膜組成、及び膜構造は、(実施例1)
と同じである。
で、0〜80Wの範囲の高周波バイアスを印加して作製
した、Fe-Ta-N系軟磁性膜の膜面内の透磁率の測定
を行った。膜厚は2.5μmで、膜の保磁力、飽和磁束
密度、飽和磁歪、膜組成、及び膜構造は、(実施例1)
と同じである。
【0030】作製した膜の膜面内の透磁率の異方性は、
斜め入射の影響で基板位置によって変化する。一例とし
て、基板位置の異なった膜の膜面内の1MHzにおける
複素透磁率の実数部μ′の変化を(図6)および(図
7)に示す。 膜の作製は、無バイアス、及び20W、
80Wの高周波バイアスを印加して行った。(図6)に
示した基板位置で作製された膜は、無バイアスでは等方
的な高透磁率を示し、20W、及び80Wのバイアスで
は、一軸異方性を示している。一方、(図7)に示した
基板位置で作製された膜は、無バイアスで透磁率に異方
性を示すが、バイアス20Wで比較的、等方的な透磁率
を示し、バイアス80Wでは、一軸異方性を示すように
なる。80Wのバイアスを印加して作製した膜は、すべ
ての基板位置において、高透磁率を示す方向が一方向に
揃い、前記MIGヘッド等に適したコア材料を量産性高
く作製することが出来る。
斜め入射の影響で基板位置によって変化する。一例とし
て、基板位置の異なった膜の膜面内の1MHzにおける
複素透磁率の実数部μ′の変化を(図6)および(図
7)に示す。 膜の作製は、無バイアス、及び20W、
80Wの高周波バイアスを印加して行った。(図6)に
示した基板位置で作製された膜は、無バイアスでは等方
的な高透磁率を示し、20W、及び80Wのバイアスで
は、一軸異方性を示している。一方、(図7)に示した
基板位置で作製された膜は、無バイアスで透磁率に異方
性を示すが、バイアス20Wで比較的、等方的な透磁率
を示し、バイアス80Wでは、一軸異方性を示すように
なる。80Wのバイアスを印加して作製した膜は、すべ
ての基板位置において、高透磁率を示す方向が一方向に
揃い、前記MIGヘッド等に適したコア材料を量産性高
く作製することが出来る。
【0031】前述のように、無バイアスでFe-Ta-N
系軟磁性膜を作製した場合、(図6)に示した基板位置
では、等方的な高透磁率を示すが、(図7)に示した基
板位置では、透磁率に異方性を生じる。また、バイアス
20Wでは、(図7)に示した基板位置では、等方的な
高透磁率を示すが、(図6)に示した基板位置では、透
磁率に異方性を生じる。
系軟磁性膜を作製した場合、(図6)に示した基板位置
では、等方的な高透磁率を示すが、(図7)に示した基
板位置では、透磁率に異方性を生じる。また、バイアス
20Wでは、(図7)に示した基板位置では、等方的な
高透磁率を示すが、(図6)に示した基板位置では、透
磁率に異方性を生じる。
【0032】しかしながら、無バイアスで作製したFe
-Ta-N系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加し
て作製したFe-Ta-N系軟磁性膜を絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜は、(図6)に示した基板位
置においても、(図7)に示した基板位置においても、
共に等方性膜化し、基板ホルダー内の等方性膜領域が拡
大する。これは、前記軟磁性多層膜の膜面内の透磁率の
変化が、各層の無バイアスで作製した膜とバイアス20
Wで作製した膜の相加平均値を示すのではなく、各層磁
性膜の面内において、透磁率の高い方にひっぱられる傾
向を示し、等方性膜化するためである。
-Ta-N系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加し
て作製したFe-Ta-N系軟磁性膜を絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜は、(図6)に示した基板位
置においても、(図7)に示した基板位置においても、
共に等方性膜化し、基板ホルダー内の等方性膜領域が拡
大する。これは、前記軟磁性多層膜の膜面内の透磁率の
変化が、各層の無バイアスで作製した膜とバイアス20
Wで作製した膜の相加平均値を示すのではなく、各層磁
性膜の面内において、透磁率の高い方にひっぱられる傾
向を示し、等方性膜化するためである。
【0033】(実施例3)(実施例1)と同様の方法
で、無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と2
0Wの高周波バイアスを印加して作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜をSiO 2絶縁膜を介して交互に積層した軟
磁性多層膜を作製した。各層のSiO2絶縁膜の厚みは
0.15μmとし、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚
みは2.5μmとし、Fe-Ta-N系軟磁性膜の総厚み
が15μmとなるように軟磁性多層膜を作製した。
で、無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と2
0Wの高周波バイアスを印加して作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜をSiO 2絶縁膜を介して交互に積層した軟
磁性多層膜を作製した。各層のSiO2絶縁膜の厚みは
0.15μmとし、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚
みは2.5μmとし、Fe-Ta-N系軟磁性膜の総厚み
が15μmとなるように軟磁性多層膜を作製した。
【0034】比較として、無バイアスで作製したFe-
Ta-N系軟磁性膜(膜厚2.5μm)とSiO2絶縁膜
(膜厚0.15μm)を交互に積層した軟磁性多層膜、
及び20Wの高周波バイアスを印加して作製したFe-
Ta-N系軟磁性膜(膜厚2.5μm)とSiO2絶縁膜
(膜厚0.15μm)を交互に積層した軟磁性多層膜
(Fe-Ta-N系軟磁性膜の総厚みが15μm)を作製
した。無バイアス、及び20Wの高周波バイアスを印加
して作製した各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の組成は、
(実施例1)、(実施例2)と同様、Ta10.5原子
%、N10原子%、Fe79.5原子%であった。ま
た、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の保磁力、飽和磁束
密度、飽和磁歪、及び膜構造も、(実施例1)、(実施
例2)と同じである。
Ta-N系軟磁性膜(膜厚2.5μm)とSiO2絶縁膜
(膜厚0.15μm)を交互に積層した軟磁性多層膜、
及び20Wの高周波バイアスを印加して作製したFe-
Ta-N系軟磁性膜(膜厚2.5μm)とSiO2絶縁膜
(膜厚0.15μm)を交互に積層した軟磁性多層膜
(Fe-Ta-N系軟磁性膜の総厚みが15μm)を作製
した。無バイアス、及び20Wの高周波バイアスを印加
して作製した各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の組成は、
(実施例1)、(実施例2)と同様、Ta10.5原子
%、N10原子%、Fe79.5原子%であった。ま
た、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の保磁力、飽和磁束
密度、飽和磁歪、及び膜構造も、(実施例1)、(実施
例2)と同じである。
【0035】一例として、ひとつの基板位置における前
記3者の軟磁性多層膜の膜面内の1MHzにおける複素
透磁率の実数部μ′の変化を(図8)に示す。(図8)
において、(P)は無バイアスで作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製し
たFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜、(Q)は無バイアスで作製
したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁膜を交互に
積層した軟磁性多層膜、(R)は20Wのバイアスを印
加して作製したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁
膜を交互に積層した軟磁性多層膜である。
記3者の軟磁性多層膜の膜面内の1MHzにおける複素
透磁率の実数部μ′の変化を(図8)に示す。(図8)
において、(P)は無バイアスで作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製し
たFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜、(Q)は無バイアスで作製
したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁膜を交互に
積層した軟磁性多層膜、(R)は20Wのバイアスを印
加して作製したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁
膜を交互に積層した軟磁性多層膜である。
【0036】(図8)に示すように、無バイアスで作製
したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁膜を交互に
積層した軟磁性多層膜(Q)、及び20Wのバイアスを
印加して作製したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶
縁膜を交互に積層した軟磁性多層膜(R)は、透磁率に
異方性を生じるが、無バイアスで作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製し
たFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜(P)は等方的な高透磁率を
示すことが分かる。
したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶縁膜を交互に
積層した軟磁性多層膜(Q)、及び20Wのバイアスを
印加して作製したFe-Ta-N系軟磁性膜とSiO2絶
縁膜を交互に積層した軟磁性多層膜(R)は、透磁率に
異方性を生じるが、無バイアスで作製したFe-Ta-N
系軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製し
たFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を介して交
互に積層した軟磁性多層膜(P)は等方的な高透磁率を
示すことが分かる。
【0037】この効果は、すべての基板位置において確
認され、大面積にわたって等方的な高透磁率を示し、前
記積層型ヘッドのコア材料を量産性高く作製することが
出来る。
認され、大面積にわたって等方的な高透磁率を示し、前
記積層型ヘッドのコア材料を量産性高く作製することが
出来る。
【0038】尚、本実施例では、無バイアスで作製した
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。
【0039】(実施例4)(実施例3)で説明した、無
バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と20Wの
高周波バイアスを印加して作製したFe-Ta-N系軟磁
性膜をSiO2絶縁膜を介して交互に積層した、等方的
な高透磁率を示す軟磁性多層膜(P)を使用して、無磁
界中の磁気ヘッド加工熱処理工程により積層型ヘッドを
作製した。作製した磁気ヘッドの概略図を(図9)に示
す。また、前記磁気ヘッドの媒体との摺動面を(図1
0)に示す。作製した磁気ヘッドのトラック幅は15μ
m、ギャップ長0.2μm、ギャップ深さ20μm、コ
イル巻数は18ターンとした。ヘッド出力の測定は、ド
ラムテスターを用い、保磁力120kA/mのMPテー
プを使用して、相対速度4.5m/sでの自己録再特性を
測定した。無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性
膜とSiO2絶縁膜を交互に積層した、透磁率に異方性
を生じる軟磁性多層膜(Q)を使用して作製した同一諸
元の積層型ヘッドと比較して、3MHzから10MHzの
高周波帯域で約5dB以上C/Nが向上した。
バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と20Wの
高周波バイアスを印加して作製したFe-Ta-N系軟磁
性膜をSiO2絶縁膜を介して交互に積層した、等方的
な高透磁率を示す軟磁性多層膜(P)を使用して、無磁
界中の磁気ヘッド加工熱処理工程により積層型ヘッドを
作製した。作製した磁気ヘッドの概略図を(図9)に示
す。また、前記磁気ヘッドの媒体との摺動面を(図1
0)に示す。作製した磁気ヘッドのトラック幅は15μ
m、ギャップ長0.2μm、ギャップ深さ20μm、コ
イル巻数は18ターンとした。ヘッド出力の測定は、ド
ラムテスターを用い、保磁力120kA/mのMPテー
プを使用して、相対速度4.5m/sでの自己録再特性を
測定した。無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性
膜とSiO2絶縁膜を交互に積層した、透磁率に異方性
を生じる軟磁性多層膜(Q)を使用して作製した同一諸
元の積層型ヘッドと比較して、3MHzから10MHzの
高周波帯域で約5dB以上C/Nが向上した。
【0040】この効果は、すべての基板位置において確
認され、大面積にわたって、前記積層型磁気ヘッドを量
産性高く作製することが出来る。
認され、大面積にわたって、前記積層型磁気ヘッドを量
産性高く作製することが出来る。
【0041】尚、本実施例では、無バイアスで作製した
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。
【0042】(実施例5)(実施例1)と同様の方法
で、膜厚約10nmのSiO2を被覆したMn-Znフェ
ライト基板上に、80Wの高周波バイアスを印加して、
膜厚約4μmのFe-Ta-N系軟磁性膜を形成し、無磁
界中、550℃の磁気ヘッド加工熱処理工程により、M
IGヘッドを作製した。作製した磁気ヘッドの概略図を
(図11)に示す。また、前記磁気ヘッドの媒体との摺
動面を(図12)に示す。80Wの高周波バイアスを印
加して作製した膜は、すべての基板位置において、一軸
異方性を示し、その異方性の向きは一方向に揃ってい
る。作製した磁気ヘッドのトラック幅は15μm、ギャ
ップ長0.2μm、ギャップ深さ20μm、コイル巻数
は20ターンとした。ヘッド出力の測定は、ドラムテス
ターを用い、保磁力120kA/mのMPテープを使用
して、相対速度4.5m/sでの自己録再特性を測定し
た。無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜を使
用して作製した同一諸元のMIGヘッドは、成膜時の前
記フェライト基板設置位置の違いにより、ヘッド出力に
ばらつきを生じたが、80Wの高周波バイアスを印加し
て作製した膜は、すべての基板位置において、高透磁率
を示す方向が一方向に揃うため、本発明のMIGヘッド
は量産性高く、安定したヘッド出力を示すことが出来
る。
で、膜厚約10nmのSiO2を被覆したMn-Znフェ
ライト基板上に、80Wの高周波バイアスを印加して、
膜厚約4μmのFe-Ta-N系軟磁性膜を形成し、無磁
界中、550℃の磁気ヘッド加工熱処理工程により、M
IGヘッドを作製した。作製した磁気ヘッドの概略図を
(図11)に示す。また、前記磁気ヘッドの媒体との摺
動面を(図12)に示す。80Wの高周波バイアスを印
加して作製した膜は、すべての基板位置において、一軸
異方性を示し、その異方性の向きは一方向に揃ってい
る。作製した磁気ヘッドのトラック幅は15μm、ギャ
ップ長0.2μm、ギャップ深さ20μm、コイル巻数
は20ターンとした。ヘッド出力の測定は、ドラムテス
ターを用い、保磁力120kA/mのMPテープを使用
して、相対速度4.5m/sでの自己録再特性を測定し
た。無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜を使
用して作製した同一諸元のMIGヘッドは、成膜時の前
記フェライト基板設置位置の違いにより、ヘッド出力に
ばらつきを生じたが、80Wの高周波バイアスを印加し
て作製した膜は、すべての基板位置において、高透磁率
を示す方向が一方向に揃うため、本発明のMIGヘッド
は量産性高く、安定したヘッド出力を示すことが出来
る。
【0043】(実施例6)(実施例3)と同様の方法
で、無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と2
0Wのバイアスを印加して作製したFe-Ta-N系軟磁
性膜をSiO2絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多
層膜を作製した。各層のSiO2絶縁膜の厚みは0.15
μmとし、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚みは0.
5〜2.5μmの範囲で変化させ、Fe-Ta-N系軟磁
性膜の総厚みが5μmとなるように軟磁性多層膜を作製
した。各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の組成、及び構造
は(実施例1)と同じである。これらの膜は、(実施例
3)と同様、大面積の基板位置にわたって、等方的な高
透磁率特性を示した。各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の
厚みに対する30MHz、及び80MHzにおける複素
透磁率の実数部μ′の関係を(図13)に示す。(図1
3)に示すように、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚
みが薄くなるほど、高周波帯域(30MHz、及び80
MHz)における透磁率μ′は大きな値を示しているこ
とが分かる。
で、無バイアスで作製したFe-Ta-N系軟磁性膜と2
0Wのバイアスを印加して作製したFe-Ta-N系軟磁
性膜をSiO2絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多
層膜を作製した。各層のSiO2絶縁膜の厚みは0.15
μmとし、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚みは0.
5〜2.5μmの範囲で変化させ、Fe-Ta-N系軟磁
性膜の総厚みが5μmとなるように軟磁性多層膜を作製
した。各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の組成、及び構造
は(実施例1)と同じである。これらの膜は、(実施例
3)と同様、大面積の基板位置にわたって、等方的な高
透磁率特性を示した。各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の
厚みに対する30MHz、及び80MHzにおける複素
透磁率の実数部μ′の関係を(図13)に示す。(図1
3)に示すように、各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚
みが薄くなるほど、高周波帯域(30MHz、及び80
MHz)における透磁率μ′は大きな値を示しているこ
とが分かる。
【0044】次に、同様の方法で、無バイアスで作製し
たFe-Ta-N系軟磁性膜と20Wのバイアスを印加し
て作製したFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を
介して交互に積層した軟磁性多層膜を作製した。各層の
Fe-Ta-N系軟磁性膜の厚みは0.5μmとし、各層
のSiO2絶縁膜の厚みを変化させ、Fe-Ta-N系軟
磁性膜の総厚みが5μmとなるように軟磁性多層膜を作
製した。
たFe-Ta-N系軟磁性膜と20Wのバイアスを印加し
て作製したFe-Ta-N系軟磁性膜をSiO2絶縁膜を
介して交互に積層した軟磁性多層膜を作製した。各層の
Fe-Ta-N系軟磁性膜の厚みは0.5μmとし、各層
のSiO2絶縁膜の厚みを変化させ、Fe-Ta-N系軟
磁性膜の総厚みが5μmとなるように軟磁性多層膜を作
製した。
【0045】これらのSiO2絶縁膜を介して作製した
軟磁性多層膜は、(実施例3)と同様、大面積の基板位
置にわたって、等方的な高透磁率を示した。一例とし
て、各層のSiO2絶縁膜の厚みを0、0.05、0.
1、及び0.15μmとした場合の複素透磁率の実数部
μ′、及び虚数部μ″の周波数依存性を順に(図1
4)、(図15)、(図16)、及び(図17)に示
す。(図14)、(図15)、(図16)、及び(図1
7)から各層のSiO2絶縁膜の厚みを厚くするほど、
軟磁性多層膜の高周波帯域における複素透磁率の実数部
μ′の値は大きくなり、複素透磁率の虚数部μ″が最大
値を示す周波数が高周波側にシフトしていくことが分か
る。
軟磁性多層膜は、(実施例3)と同様、大面積の基板位
置にわたって、等方的な高透磁率を示した。一例とし
て、各層のSiO2絶縁膜の厚みを0、0.05、0.
1、及び0.15μmとした場合の複素透磁率の実数部
μ′、及び虚数部μ″の周波数依存性を順に(図1
4)、(図15)、(図16)、及び(図17)に示
す。(図14)、(図15)、(図16)、及び(図1
7)から各層のSiO2絶縁膜の厚みを厚くするほど、
軟磁性多層膜の高周波帯域における複素透磁率の実数部
μ′の値は大きくなり、複素透磁率の虚数部μ″が最大
値を示す周波数が高周波側にシフトしていくことが分か
る。
【0046】また、各層のSiO2絶縁膜の厚みを、0.
3μm以上にした場合、複素透磁率の実数部μ′、及び
虚数部μ″の周波数依存性は余り変化しなかった。従っ
て、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層のFe-Ta-
N系軟磁性膜を、異なった大きさのバイアス(無バイア
スも含む)を印加して作製した軟磁性多層膜において、
各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚みを薄くするほど、
また、SiO2絶縁膜の厚みを厚くするほど、高周波帯
域において等方的な高透磁率を示すことから、前記軟磁
性膜、および絶縁膜の厚みを任意に設定することによ
り、任意の高周波帯域で駆動するシステムに合わせて、
前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性多層膜を、
大面積にわたって、量産性高く作製することが出来る。
3μm以上にした場合、複素透磁率の実数部μ′、及び
虚数部μ″の周波数依存性は余り変化しなかった。従っ
て、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層のFe-Ta-
N系軟磁性膜を、異なった大きさのバイアス(無バイア
スも含む)を印加して作製した軟磁性多層膜において、
各層のFe-Ta-N系軟磁性膜の厚みを薄くするほど、
また、SiO2絶縁膜の厚みを厚くするほど、高周波帯
域において等方的な高透磁率を示すことから、前記軟磁
性膜、および絶縁膜の厚みを任意に設定することによ
り、任意の高周波帯域で駆動するシステムに合わせて、
前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性多層膜を、
大面積にわたって、量産性高く作製することが出来る。
【0047】なお、本実施例では、Fe-Ta-N系軟磁
性膜について詳細に説明したが、Feを主成分とし、N
を5〜20原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、
Zr、Hf、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)
を5〜15原子%含む組成を有する軟磁性膜において
も、また、これらの系に耐食性等を向上させる目的でC
r、Al、Si、Ru等の元素を添加した軟磁性膜にお
いても同様の効果を有する。また、前記軟磁性膜が、F
eを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(た
だし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくと
も1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、
かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒化物の
少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固溶して
格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微粒子が
混在した微細組織から成る材料であり、前記α-Feの
微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微粒子の
平均粒径が5nm以下であるとき、更に優れた軟磁気特
性を示す。
性膜について詳細に説明したが、Feを主成分とし、N
を5〜20原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、
Zr、Hf、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)
を5〜15原子%含む組成を有する軟磁性膜において
も、また、これらの系に耐食性等を向上させる目的でC
r、Al、Si、Ru等の元素を添加した軟磁性膜にお
いても同様の効果を有する。また、前記軟磁性膜が、F
eを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(た
だし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくと
も1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、
かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒化物の
少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固溶して
格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微粒子が
混在した微細組織から成る材料であり、前記α-Feの
微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微粒子の
平均粒径が5nm以下であるとき、更に優れた軟磁気特
性を示す。
【0048】尚、本実施例では、無バイアスで作製した
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。 また、一例として(図2)に示したターゲット表
面の磁界分布を変えると、プラズマ状態が変わり、基板
位置による膜面内の透磁率の異方性の変化の仕方も変わ
ってくるが、その場合においても、本実施例で説明した
ものと同様の効果を有する。
軟磁性膜と20Wの高周波バイアスを印加して作製した
軟磁性膜を絶縁膜を介して交互に積層した軟磁性多層膜
について述べたが、印加するバイアスは直流バイアスで
もよく、軟磁性膜と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層
膜において、少なくとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟
磁性膜が、異なった大きさのバイアス(無バイアスも含
む)を印加して作製した場合には、同様の効果を奏す
る。 また、一例として(図2)に示したターゲット表
面の磁界分布を変えると、プラズマ状態が変わり、基板
位置による膜面内の透磁率の異方性の変化の仕方も変わ
ってくるが、その場合においても、本実施例で説明した
ものと同様の効果を有する。
【0049】なお、本実施例で詳細に説明した軟磁性膜
の製造方法は、FeまたはCoを主成分とする材料、例
えば、センダスト(Fe-Al-Si系合金)膜やFe-
M-(C,B)系膜,Co-M-(N,C)系膜(ただし、Mは
Zr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1種以上の
元素)等にも適用出来るものである。
の製造方法は、FeまたはCoを主成分とする材料、例
えば、センダスト(Fe-Al-Si系合金)膜やFe-
M-(C,B)系膜,Co-M-(N,C)系膜(ただし、Mは
Zr、Hf、Ti、Nb、Taの少なくとも1種以上の
元素)等にも適用出来るものである。
【0050】
【発明の効果】(請求項1)の発明によれば、Feまた
はCoを主成分とする軟磁性膜の製造方法において、矩
形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、
前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向
のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の
方向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング
電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を
基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高
透磁率特性を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
はCoを主成分とする軟磁性膜の製造方法において、矩
形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、
前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向
のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の
方向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング
電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を
基板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高
透磁率特性を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
【0051】特に、(請求項2)または(請求項3)の
発明によれば、Feを主成分とし、Nを5〜20原子%
含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、N
b、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜15原子
%含む組成を有する軟磁性膜の製造方法において、矩形
平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、前
記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向の
ターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の方
向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング電
極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を基
板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高透
磁率特性を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
発明によれば、Feを主成分とし、Nを5〜20原子%
含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、N
b、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜15原子
%含む組成を有する軟磁性膜の製造方法において、矩形
平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、かつ、前
記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行な方向の
ターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁力線の方
向が反対であるように磁石を配置したスパッタリング電
極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を基
板上に形成するものであるから、高飽和磁束密度と高透
磁率特性を有する軟磁性膜が、量産性高く得られる。
【0052】(請求項4)の発明によれば、(請求項
1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜の製造
方法において、前記軟磁性膜を形成する基板に、バイア
スを印加しながら、前記軟磁性膜を形成するものである
から、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわたっ
て透磁率の異方性の向きが一方向に揃い、MIGヘッド
や主磁極励磁型ヘッド等のコア材料として最適であり、
量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟
磁性膜を提供することが出来る。また、(請求項5)の
発明によれば、(請求項4)に記載のバイアスの大きさ
が、パワー密度で3700W/m2以下であるから、量産
性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜の製造
方法において、前記軟磁性膜を形成する基板に、バイア
スを印加しながら、前記軟磁性膜を形成するものである
から、基板上に形成された軟磁性膜は、大面積にわたっ
て透磁率の異方性の向きが一方向に揃い、MIGヘッド
や主磁極励磁型ヘッド等のコア材料として最適であり、
量産性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟
磁性膜を提供することが出来る。また、(請求項5)の
発明によれば、(請求項4)に記載のバイアスの大きさ
が、パワー密度で3700W/m2以下であるから、量産
性高く、前記MIGヘッド等のコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
【0053】(請求項6)の発明によれば、(請求項
1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜と絶縁
膜を交互に積層した多層軟磁性膜において、少なくとも
絶縁膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった大き
さのバイアス(無バイアスも含む)を印加しながら形成
されたものであるから、基板上に形成された軟磁性膜
は、大面積にわたって等方的な高透磁率特性を示し、量
産性高く、前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
1)〜(請求項3)のいずれかに記載の軟磁性膜と絶縁
膜を交互に積層した多層軟磁性膜において、少なくとも
絶縁膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なった大き
さのバイアス(無バイアスも含む)を印加しながら形成
されたものであるから、基板上に形成された軟磁性膜
は、大面積にわたって等方的な高透磁率特性を示し、量
産性高く、前記積層型ヘッドのコア材料としての軟磁性
膜を提供することが出来る。
【0054】(請求項7)の発明によれば、(請求項
2)〜(請求項6)のいずれかに記載の軟磁性膜が、F
eを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(た
だし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくと
も1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、
かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒化物の
少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固溶して
格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微粒子が
混在した微細組織から成る材料であり、前記α-Feの
微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微粒子の
平均粒径が5nm以下であるものであるから、更に優れ
た軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供することが出来る。
2)〜(請求項6)のいずれかに記載の軟磁性膜が、F
eを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共にM(た
だし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくと
も1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を有し、
かつ、前記軟磁性膜が、M、N(窒素)、Mの窒化物の
少なくとも1種以上の元素、あるいは化合物を固溶して
格子が膨張したα-Feの微結晶とMの窒化物微粒子が
混在した微細組織から成る材料であり、前記α-Feの
微結晶の平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微粒子の
平均粒径が5nm以下であるものであるから、更に優れ
た軟磁気特性を示す軟磁性膜を提供することが出来る。
【0055】(請求項8)の発明によれば、(請求項
1)〜(請求項7)のいずれかに記載の軟磁性膜、ある
いは軟磁性多層膜で磁気回路の一部、または磁気回路全
体を形成した磁気ヘッドであるから、量産性高く、高保
磁力媒体に対して、優れた記録再生特性を実現すること
が出来る。
1)〜(請求項7)のいずれかに記載の軟磁性膜、ある
いは軟磁性多層膜で磁気回路の一部、または磁気回路全
体を形成した磁気ヘッドであるから、量産性高く、高保
磁力媒体に対して、優れた記録再生特性を実現すること
が出来る。
【図1】本発明の実施例で用いたスパッタ装置の概略図
【図2】ターゲット表面の磁界分布を示す図
【図3】軟磁性膜の組成と基板ホルダー全体に印加した
高周波バイアスの関係を示す図
高周波バイアスの関係を示す図
【図4】軟磁性膜の保磁力Hcと基板ホルダー全体に印
加した高周波バイアスの関係を示す図
加した高周波バイアスの関係を示す図
【図5】軟磁性膜のX線回折図形
【図6】軟磁性膜の膜面内の透磁率の変化を示す図
【図7】軟磁性膜の膜面内の透磁率の変化を示す図
【図8】軟磁性多層膜の膜面内の透磁率の変化を示す図
【図9】本発明の積層型ヘッドの概略図
【図10】本発明の積層型ヘッドの媒体との摺動面を示
す図
す図
【図11】本発明のMIGヘッドの概略図
【図12】本発明のMIGヘッドの媒体との摺動面を示
す図
す図
【図13】軟磁性多層膜の各層の軟磁性膜の厚みと透磁
率の関係を示す図
率の関係を示す図
【図14】軟磁性膜の透磁率の周波数依存性を示す図
【図15】SiO2絶縁膜の厚みが0.05μmの軟磁性
多層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
多層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
【図16】SiO2絶縁膜の厚みが0.1μmの軟磁性多
層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
【図17】SiO2絶縁膜の厚みが0.15μmの軟磁性
多層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
多層膜の透磁率の周波数依存性を示す図
【図18】従来のマグネトロンスパッタリング電極の概
略図
略図
1 ターゲット 2 永久磁石 3 磁力線 4 基板 5 バッキングプレート 6 電極本体 7 磁力線 8 トロイダル型の閉じたトンネル状の磁界 9 エロージョン領域 10、17 軟磁性膜 11、19 非磁性膜(SiO2) 12 非磁性基板 13、18 非磁性体(ガラス) 14、16 磁気ギャップ 15 フェライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/31 M 8947−5D H01F 10/14 (72)発明者 小佐野 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 榊間 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】FeまたはCoを主成分とする軟磁性膜の
製造方法において、矩形平板ターゲットの表面に平行に
磁力線が通り、かつ、前記磁力線の強度が、前記磁力線
の方向に略平行な方向のターゲットの中心線に対し、左
右対称で前記磁力線の方向が反対であるように磁石を配
置したスパッタリング電極を具備したスパッタ装置を用
いて、前記軟磁性膜を基板上に形成することを特徴とす
る軟磁性膜の製造方法。 - 【請求項2】Feを主成分とし、N(窒素)を5〜20
原子%含むと共にM(ただし、Mは、Ta、Zr、H
f、Nb、Tiの少なくとも1種以上の元素)を5〜1
5原子%含む組成を有する軟磁性膜の製造方法におい
て、矩形平板ターゲットの表面に平行に磁力線が通り、
かつ、前記磁力線の強度が、前記磁力線の方向に略平行
な方向のターゲットの中心線に対し、左右対称で前記磁
力線の方向が反対であるように磁石を配置したスパッタ
リング電極を具備したスパッタ装置を用いて、前記軟磁
性膜を基板上に形成することを特徴とする軟磁性膜の製
造方法。 - 【請求項3】Feを主成分とし、N(窒素)を5〜20
原子%含むと共にTaを5〜15原子%含む組成を有す
る軟磁性膜の製造方法において、矩形平板ターゲットの
表面に平行に磁力線が通り、かつ、前記磁力線の強度
が、前記磁力線の方向に略平行な方向のターゲットの中
心線に対し、左右対称で前記磁力線の方向が反対である
ように磁石を配置したスパッタリング電極を具備したス
パッタ装置を用いて、前記軟磁性膜を基板上に形成する
ことを特徴とする軟磁性膜の製造方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の軟磁性膜
の製造方法において、前記軟磁性膜を形成する基板に、
バイアスを印加しながら、前記軟磁性膜を基板上に形成
することを特徴とする軟磁性膜の製造方法。 - 【請求項5】請求項4に記載の軟磁性膜の製造方法にお
いて、バイアスの大きさは、パワー密度で3700W/
m2以下であることを特徴とする軟磁性膜の製造方法。 - 【請求項6】請求項1〜3のいずれかに記載の軟磁性膜
と絶縁膜を交互に積層した軟磁性多層膜において、少な
くとも絶縁膜を介して隣合う各層の軟磁性膜が、異なっ
た大きさのバイアス(無バイアスも含む)を印加して形
成されることを特徴とする軟磁性多層膜の製造方法。 - 【請求項7】請求項2〜6のいずれかに記載の軟磁性膜
が、Feを主成分とし、Nを5〜20原子%含むと共に
M(ただし、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少
なくとも1種以上の元素)を5〜15原子%含む組成を
有する軟磁性膜である場合、前記軟磁性膜が、M(ただ
し、Mは、Ta、Zr、Hf、Nb、Tiの少なくとも
1種以上の元素)、N(窒素)、Mの窒化物の少なくと
も1種以上の元素、あるいは化合物を固溶して格子が膨
張したα-Feの微結晶とMの窒化物微粒子が混在した
微細組織から成る材料であり、前記α-Feの微結晶の
平均粒径が15nm以下、Mの窒化物微粒子の平均粒径
が5nm以下であることを特徴とする軟磁性膜の製造方
法。 - 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の軟磁性
膜、あるいは軟磁性多層膜で磁気回路の一部、または磁
気回路全体を形成することを特徴とする磁気ヘッド。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05195860A JP3132254B2 (ja) | 1992-08-24 | 1993-08-06 | 軟磁性膜および軟磁性多層膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22377392 | 1992-08-24 | ||
| JP4-223773 | 1992-08-24 | ||
| JP05195860A JP3132254B2 (ja) | 1992-08-24 | 1993-08-06 | 軟磁性膜および軟磁性多層膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06124846A true JPH06124846A (ja) | 1994-05-06 |
| JP3132254B2 JP3132254B2 (ja) | 2001-02-05 |
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ID=26509392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05195860A Expired - Fee Related JP3132254B2 (ja) | 1992-08-24 | 1993-08-06 | 軟磁性膜および軟磁性多層膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3132254B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006191041A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | General Electric Co <Ge> | 磁性積層構造及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP05195860A patent/JP3132254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006191041A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | General Electric Co <Ge> | 磁性積層構造及びその製造方法 |
| US7989095B2 (en) | 2004-12-28 | 2011-08-02 | General Electric Company | Magnetic layer with nanodispersoids having a bimodal distribution |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3132254B2 (ja) | 2001-02-05 |
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