JPH0612657A - 改質研磨剤及びその製造方法並びに磁気記録媒体 - Google Patents

改質研磨剤及びその製造方法並びに磁気記録媒体

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JPH0612657A
JPH0612657A JP4167579A JP16757992A JPH0612657A JP H0612657 A JPH0612657 A JP H0612657A JP 4167579 A JP4167579 A JP 4167579A JP 16757992 A JP16757992 A JP 16757992A JP H0612657 A JPH0612657 A JP H0612657A
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abrasive
modified
meth
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JP4167579A
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English (en)
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Ryuichi Shibuta
隆一 渋田
Masahiro Kawashima
雅博 川嶋
Kenji Mori
賢治 森
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦特性、耐久性に優れた磁気記録媒体を提
供する。 【構成】 磁気記録媒体の研磨剤として、表面上に重合
性単量体を重合させてなる重合体が付着した改質研磨剤
を用いる。この改質研磨剤は、重合性単量体を研磨剤の
存在下に重合させることにより製造される。 【効果】 研磨剤表面に重合性単量体を重合させてなる
重合体を付着させることにより、研磨剤が改質され、そ
のバインダー樹脂との親和性が良好となり、摩擦特性、
耐久性に優れた磁気記録媒体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ機器、ビデ
オ機器及びコンピュータ等に用いられる磁気テープ、磁
気シート、磁気ディスク等の磁気記録媒体に好適な改質
研磨剤及びその製造方法並びに磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク、フロッピーディスク、磁
気テープ等の磁気記録媒体は磁性粉、バインダー等から
なる磁性塗料をポリエステルフィルム等に非磁性支持体
表面に塗布、乾燥して磁気記録層を形成することにより
製造されている。近年、磁気記録媒体について、その記
録密度やS/N比の向上を図るため、磁気記録層の形成
に用いる磁性粉を微粒子化したり、高充填化したりする
ことにより、保磁力や飽和磁化量等を高める等の方法が
開発されている。このような技術開発に伴い、耐久性や
摩擦特性を向上させることが極めて重要な要件とされて
きている。
【0003】従来、耐久性や摩擦特性の向上を図る方法
として、磁性塗料の調製の際に研磨剤を用いたり、潤滑
剤を用いたり、高弾性の高分子量バインダー樹脂を用い
たりする方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法により
耐久性や摩擦特性はある程度改善されるものの、その向
上効果には限界があり、より一層の改善が望まれている
のが現状である。本発明は上記従来の実情に鑑みてなさ
れたものであり、高記録密度化に対応して、耐久性や摩
擦特性にも優れた磁気記録媒体及びこれに用いる改質研
磨剤、該研磨剤の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の改質研磨剤
は、表面上に重合性単量体を重合させてなる重合体を有
する研磨剤からなるものである。請求項2の改質研磨剤
の製造方法は、上記請求項1の改質研磨剤の製造方法で
あって、重合性単量体を研磨剤の存在下に重合させるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項3の磁気記録媒体は、上記請求項1
の改質研磨剤を用いたことを特徴とする。以下に本発明
を詳細に説明する。本発明の改質研磨剤は、表面上に重
合性単量体を重合させてなる重合体を有する研磨剤であ
り、この改質研磨剤は好ましくは重合性単量体を研磨剤
の存在下に重合させることにより得られる。
【0007】本発明において、重合性単量体としては、
例えばビニル単量体、(メタ)アクリル単量体、(メ
タ)アリル単量体などの不飽和二重結合を有する単量体
が挙げられる。(なお、本明細書において、「(メタ)
アクリル」とは「アクリル又はメタクリル」を示す。
「(メタ)アリル」、「(メタ)アクリレート」につい
ても同様である。)上記単量体のうち、ビニル単量体と
しては、例えば、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン
化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、安息香酸ビニル等のビニルエステル、ビニルスルホ
ン酸又はその塩、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル
アセトアミド、スチレン、スチレンスルホン酸又はその
塩などのスチレン誘導体、N−ビニルピロリドン、ビニ
ルピリジン、ビニルイミダゾールなどが挙げられる。
【0008】(メタ)アクリル単量体としては、例えば
(メタ)アクリル酸又はその塩、(メタ)アクリルアミ
ド、t−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸又はその塩、メチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリ
ルアミドのアミノアルキル誘導体、或いはそれらの中和
塩、アルキルハライドによる4級塩、更には、(メタ)
アクリル酸のエステル類などが挙げられる。
【0009】(メタ)アクリル酸のエステル類のうち、
炭素数1〜22の直鎖又は分岐のアルキルエステル類と
しては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソ
ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチルなどが挙げら
れる。また、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)ア
クリル酸ベンジルなどの芳香族エステルを用いても良
い。また、(メタ)アクリル酸−2−クロルエチル、α
−クロル(メタ)アクリル酸メチルなどのように一部の
水素がハロゲン原子で置換されていても良い。(メタ)
アクリル酸のアミノアルキルエステル類としては、(メ
タ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノ
プロピルなどが挙げられ、更にこれらの中和塩、アルキ
ルハライドによる4級塩などを用いても良い。また、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシプロピル等のヒドロキシアルキルエステ
ル、更には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、或
いは、グリセリン又はトリメチロールプロパン等のジ又
はトリ(メタ)アクリレートなどを用いることもでき
る。
【0010】(メタ)アリル単量体としては、例えば、
(メタ)アリルアルコール、(メタ)アリルスルホン酸
又はその塩、アリルアミン、モノメチルアリルアミン、
ジメチルアリルアミン、ジアリルアミン、n−メチルジ
アリルアミン、トリアリルアミンなどが挙げられる。ま
た、これらのアミンの中和塩、或いは、アルキルハライ
ドによる4級塩を用いても良い。
【0011】上記単量体の塩の種類としては、例えば、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩、カルシ
ウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩、アン
モニウム塩、炭素数1〜22のアルキルアミン、アルカ
ノールアミンなどのアミン塩があるが、好ましくはアル
カリ金属の塩が用いられる。これらの単量体は、1種を
単独で用いても、何れかの2種以上を組合せて用いても
よい。
【0012】これらの単量体の研磨剤の存在下での重合
は、例えば水性又は有機媒体に研磨剤を添加すると共
に、1種又は2種以上の上記重合性単量体を溶解ないし
分散させ、この中に不活性ガスを通じて酸素を除いた
後、不活性ガスの存在下、ラジカル重合することにより
行なわれる。使用される水性又は有機媒体としては、作
業性の面から沸点が60〜150℃の範囲のものが良
く、例えば、水、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、ヘキサン、
ヘプタン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素が挙げられる。これらの媒体も、
1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
【0013】重合性単量体の水性又は有機媒体に対する
濃度は通常、5〜90重量%であり、特に10〜60重
量%の範囲とするのが好ましい。重合に際しては、通
常、一般のラジカル重合開始剤が使用され、水溶液中で
の重合の場合には、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の過酸化物、或いはこれらを用いたレドッ
クス系開始剤、N,N′−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)・2塩酸塩、4,4−アゾビス(4−シアノ吉草
酸)−2−ナトリウムなどの水溶性ラジカル重合開始剤
が好適に用いられる。また、有機媒体中での重合の場合
には、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロ
ニトリル等が好適に用いられる。
【0014】これらのラジカル重合開始剤の使用量は、
重合性単量体の総重量に対して、通常、0.005〜5
重量%、好ましくは0.05〜2重量%の範囲である。
また、重合温度は、通常、10〜150℃の範囲で目的
とする重合物の分子量に応じて選択されるが、好ましく
は40〜100℃の範囲である。なお、重合により得ら
れる重合体の重量平均分子量(Mw)は、通常、1,0
00〜1,000,000、好ましくは2,000〜1
00,000である。
【0015】かくして表面上に重合体を付着させること
により改質された改質研磨剤が得られるが、目的に応じ
て、更に改質研磨剤に付着した重合体の加水分解、エス
テル化などの変性反応を行なっても良い。本発明におい
て使用される研磨剤としては、例えばアルミナ、酸化ク
ロム、シリカ、酸化チタン、α−酸化鉄、窒化珪素、硫
酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。
【0016】これらの研磨剤に対する、表面に付着した
重合体の割合は、研磨剤100重量部に対して通常、重
合体0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜10重
量部である。本発明の磁気記録媒体は、上記改質研磨
剤、磁性粉及びバインダー等を用いて磁性塗料を調製
し、これを非磁性支持体上に塗布することにより、改質
研磨剤を含有する磁気記録層(磁性層)を非磁性支持体
上に形成してなる磁気記録媒体である。
【0017】本発明の磁気記録媒体において、改質研磨
剤の使用量は、磁性層中の含有量が0.1〜30重量
%、好ましくは1〜20重量%となるようにするのが好
ましい。本発明においては、この改質研磨剤と共に、重
合体を有しない通常の研磨剤を混合使用しても良い。本
発明において使用される磁性粉としては、Fe、Ni、
Co、Fe−Co合金、Fe−Ni合金、Fe−Co−
Ni合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−Co−Ni−
Cr合金、Co−Ni合金等のFe、Ni、Co等の強
磁性金属或いはこれらを主成分とする合金粉末、γ−F
2 3 、Fe3 4 、Co含有γ−Fe2 3 、Co
含有Fe3 4 等の酸化鉄磁性粉、CrO2 、バリウム
フェライト、ストロンチウムフェライト等の金属酸化物
系等の各種の強磁性粉末が挙げられる。
【0018】本発明の磁気記録媒体において、磁性粉の
使用量は、磁性層中の含有量が50〜90重量%、好ま
しくは55〜85重量%となるようにするのが好まし
い。磁性層に使用されるバインダー樹脂としては、非磁
性支持体との密着性や耐摩耗性に優れるものを適宜使用
することができる。例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースジアセテート、ニトロセルロース等のセルロース誘
導体、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン系共重合体、塩化ビニル−アクリル系
共重合体等の塩化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン
等の各種合成ゴム、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等が
挙げられ、これらを単独で又は2種以上を混合して使用
することができる。
【0019】バインダー樹脂は、磁性層中の含有量が2
〜50重量%、特に5〜35重量%となるように使用す
るのが好ましい。本発明の磁気記録媒体においては、更
に磁性塗料中にイソシアネート基を複数有する低分子ポ
リイソシアネート化合物を含有させることにより、磁性
層内に三次元綱目構造を形成させ、その機械的強度を向
上させることができる。低分子ポリイソシアネート化合
物としてはトリレンジイソシアネートのトリメチロール
プロパンアダクト体等が挙げられる。このような低分子
ポリイソシアネート化合物は、バインダー樹脂に対して
5〜100重量%の割合で使用するのが好ましい。
【0020】また、上記磁性層を形成する磁性塗料に
は、更に必要に応じて潤滑剤、帯電防止剤等の各種添加
剤を使用することができる。ここで、潤滑剤としては、
脂肪族系、フッ素系、シリコーン系又は炭化水素系等の
各種の潤滑剤が使用できる。脂肪族系潤滑剤としては、
例えば脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸
アミド、脂肪族アルコール等が挙げられる。脂肪酸とし
ては、例えばオレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等が挙げられ
る。脂肪酸金属塩としては、例えばこれらの脂肪酸のマ
グネシウム塩、アルミニウム塩、ナトリウム塩、カルシ
ウム塩等が挙げられる。脂肪酸エステルとしては、例え
ば前記脂肪酸のブチルエステル、オクチルエステル或い
はグリセリド等、脂肪酸アミドとしては、例えば上記酸
のアミドのほか、リノール酸アミド、カプロン酸アミド
等が挙げられる。脂肪族アルコールとしては、例えばラ
ウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチル
アルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル等が挙げられる。フッ素系潤滑剤としては、例えばパ
ーフルオロアルキルポリエーテル、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸等が挙げられる。シリコーン系潤滑剤とし
ては、例えばシリコーンオイル、変性シリコーンオイル
等が挙げられる。また炭化水素系潤滑剤としては、例え
ばパラフィン、スクアラン、ワックス等が挙げられる。
潤滑剤の使用量は、磁性層中の含有量が通常0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲となるよう
にする。なお、磁性層を2層に積層形成する場合、上層
と下層とで、潤滑剤の含有量を変えても良い。
【0021】帯電防止剤としては、カーボンブラック、
グラファイト等の無機粒子のほか、有機帯電防止剤が使
用でき、その使用量は、通常、磁性層中の含有量が1〜
15重量%となるようにする。上記各成分を含む磁性塗
料の混練、分散、塗布の際に使用する溶剤としては、ト
ルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル系、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族系、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系の溶剤等が使用で
きる。
【0022】混練、分散の方法、各成分の添加順序等
は、磁性塗料の混練、分散に適用される通常の方法で行
われる。このようにして調製された磁性塗料を非磁性支
持体上に塗布、乾燥して磁性層を形成することにより、
本発明の磁気記録媒体が得られる。非磁性支持体として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート等のポリエステル類、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のポリオレフィン類、セルロースアセテート等の
セルロース誘導体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リイミド等のプラスチック、その他アルミニウム、ガラ
ス等も使用することができる。
【0023】このような非磁性支持体への磁性塗料の塗
布の方法としては、エアードクターコート、ブレードコ
ート、リバースロールコート、グラビアコート等、通常
適用される各種の方法が採用される。磁性塗料を複数層
塗布する場合には、下層塗布液と上層塗布液を湿潤状態
で同時に塗布してもよいし、各層を逐次塗布しても良
い。
【0024】なお、非磁性支持体上に形成する磁性層の
厚みは、乾燥後の厚さで通常0.1〜10μm、好まし
くは0.3〜2μmである。磁性層の形成後は、更に必
要に応じて配向処理、ランダム処理或いは平滑化処理等
を行っても良い。
【0025】
【作用】研磨剤の存在下に重合性単量体を重合させるこ
とにより表面上に重合体を付着させて得られた改質研磨
剤は、その表面の重合体によってバインダー樹脂との親
和性が著しく改善される。従って、この改質研磨剤を用
いることにより、摩擦特性に優れ、耐久性にも優れる磁
気記録媒体が提供される。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例によって限定されるものではない。
【0027】実施例1〜6 改質研磨剤の製造 実施例1 冷却管と温度計、窒素導入管、撹拌機を取り付けた30
0mlの4ツ口フラスコにα−Al2 3 (平均粒子径
0.5μm,比表面積(SSA)5m2/g)100g、
予め調製した20重量%のアクリル酸ナトリウム水溶液
112.5g及び脱塩水47.3gを加えた後、撹拌機
を用いて均一に撹拌した。窒素導入管より窒素を流し、
系内の酸素を充分置換した後、60℃に昇温した。次に
重合開始剤として、2,2′−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)・2塩酸塩の5重量%水溶液0.795gを
添加して重合を開始し、6時間重合を行なうことにより
α−Al2 3 含有重合体溶液を得た。
【0028】このα−Al2 3 含有重合体溶液を脱塩
水で充分洗浄することにより、α−Al2 3 に付着し
ていない重合体を取除いた後、60℃で乾燥を行ない、
重合体で表面改質された改質α−Al2 3 が得られ
た。得られた改質α−Al2 3 について示差熱重量分
析装置を用いて測定したところ、重合体付着量はα−A
2 3 に対し3.0重量%であった。なお、付着して
いなかった重合体の分子量を測定したところ、Mw=2
5,000であった。
【0029】実施例2 実施例1において、アクリル酸ナトリウムの代りに、ア
クリル酸とメタクリル酸メチルのモル比が90対10の
混合物を単量体として用いたこと以外は実施例1と同様
にして重合、精製を行なったところ、α−Al2 3
対して3.0重量%の重合体が付着した改質α−Al2
3 が得られた。
【0030】実施例3 実施例1において、アクリル酸ナトリウムの代りに、ア
クリル酸とメタクリル酸−2−ヒドロキシエチルのモル
比が50対50の混合物を単量体として用いたこと以外
は実施例1と同様にして重合、精製を行なって、α−A
2 3 に対して3.5重量%の重合体が付着した改質
α−Al2 3 を得た。
【0031】実施例4 実施例1において、アクリル酸ナトリウムの20重量%
水溶液の代りに、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ナトリウムの30重量%水溶液を単量体
として用いたこと以外は実施例1と同様にして重合、精
製を行なって、α−Al2 3 に対して4.3重量%の
重合体が付着した改質α−Al2 3 を得た。
【0032】実施例5 実施例1において、アクリル酸ナトリウムの代りにメタ
クリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロリドを単量
体として用いたこと以外は実施例1と同様にして重合、
精製を行なって、α−Al2 3 に対して4.1重量%
の重合体が付着した改質α−Al2 3 を得た。
【0033】実施例6 冷却管と温度計、窒素導入管、撹拌機を取り付けた30
0mlの4ツ口フラスコに実施例1で用いたのと同様のα
−Al2 3 100g、メタクリル酸メチル32.0
g及びアセトン121.6gを加えた後、撹拌機を用い
て均一に撹拌した。窒素導入管より窒素を流し、系内の
酸素を充分置換した後、50℃に昇温した。次に重合開
始剤として、2,2′−アゾビスイソブチロニトリルの
5重量%アセトン溶液6.4gを添加して重合を開始
し、6時間重合を行なうことによりα−Al2 3 含有
重合体溶液を得た。
【0034】このα−Al2 3 含有重合体溶液をアセ
トンで充分洗浄して、α−Al2 3 に付着していない
重合体を取除いた後、60℃で乾燥を行ない、重合体で
表面改質された改質研磨剤を得た。得られたα−Al2
3 について示差熱重量分析装置を用いて測定したとこ
ろ、重合体付着量はα−Al2 3 に対し3.0重量%
であった。なお、付着していなかった重合体の分子量を
測定したところ、Mw=8,500であった。
【0035】実施例7〜12 磁気記録媒体の製造及び
評価 実施例7 下記配合の磁性塗料を調製し、厚さ75μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に乾燥後の磁性層の厚さ
が1.0μmとなるように塗布した。更に、表面平滑化
処理を行なった後、3.5インチディスクに打ち抜きフ
ロッピーディスクを製造した。
【0036】磁性塗料配合(重量部)
【表1】 Co−γ−Fe2 3 (Hc=700 Oe、比表面積20m2/g): 100 ポリウレタン(日本ポリウレタン社製「N2304」): 15 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(UCC社製「VAGH」): 15 カーボンブラック(三菱化成(株)製「#3250B」): 8 実施例1で得られた改質α−アルミナ(研磨剤): 6 ブチルステアレート: 8 トリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネートアダクト体: 10 メチルエチルケトン: 195 シクロヘキサノン: 195 得られたフロッピーディスクの静摩擦、動摩擦、耐久性
を下記方法により評価し、結果を表−1に示した。
【0037】静摩擦は、回転トルクメーターを用いて始
動する時のヘッドとメディアの最大トルクを測定した。
動摩擦は、3.5インチフロッピーディスクの回転時の
負荷電流を電流プローブを用いて測定した。耐久性試験
は、温度45℃、相対湿度80%の環境に7時間保持
し、5時間かけて温度5℃相対湿度50%の環境とし、
この環境を7時間保持し、更に5時間かけて最初の環境
にもどすという合計24時間を1サイクルとする周期的
環境変化のもとで行なった。評価は出力の低下(初期値
の80%以下)や媒体上の傷の発生等の劣化を起こすこ
となく、繰り返し実施できたサイクル数で表した。
【0038】実施例8 実施例7において、研磨剤として実施例2で得られた改
質α−Al2 3 を用いたこと以外は同様にしてフロッ
ピーディスクを製造し、同様に評価した結果を表−1に
示した。
【0039】実施例9 実施例7において、研磨剤として実施例3で得られた改
質α−Al2 3 を用いたこと以外は同様にしてフロッ
ピーディスクを製造し、同様に評価した結果を表−1に
示した。
【0040】実施例10 実施例7において、研磨剤として実施例4で得られた改
質α−Al2 3 を用いたこと以外は同様にしてフロッ
ピーディスクを製造し、同様に評価した結果を表−1に
示した。
【0041】実施例11 実施例7において、研磨剤として実施例5で得られた改
質α−Al2 3 を用いたこと以外は同様にしてフロッ
ピーディスクを製造し、同様に評価した結果を表−1に
示した。
【0042】実施例12 実施例7において、研磨剤として実施例6で得られた改
質α−Al2 3 を用いたこと以外は同様にしてフロッ
ピーディスクを製造し、同様に評価した結果を表−1に
示した。
【0043】比較例1 実施例7において、研磨剤として未処理のα−Al2
3 (実施例1において原料として用いたα−Al
2 3 )を用いたこと以外は同様にしてフロッピーディ
スクを製造し、同様に評価した結果を表−1に示した。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の改質研磨剤を用いることにより
摩擦特性に優れ、耐久性にも優れる磁気記録媒体が提供
される。また、本発明の方法によれば、このような改質
研磨剤を容易かつ効率的に製造することが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上に重合性単量体を重合させてなる
    重合体を有する研磨剤からなる改質研磨剤。
  2. 【請求項2】 重合性単量体を研磨剤の存在下に重合さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の改質研磨剤の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の改質研磨剤を用いた磁
    気記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4891690A (en) * 1984-12-04 1990-01-02 Canon Kabushiki Kaisha Color image reading apparatus with plural linear sensors which can read different lines of the image
JP2011208026A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びコーティング剤

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