JPH06128426A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH06128426A
JPH06128426A JP28270192A JP28270192A JPH06128426A JP H06128426 A JPH06128426 A JP H06128426A JP 28270192 A JP28270192 A JP 28270192A JP 28270192 A JP28270192 A JP 28270192A JP H06128426 A JPH06128426 A JP H06128426A
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JP
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polymer
hydrogenated
conjugated diene
butadiene
resin composition
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JP28270192A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Nakafutami
泰伸 仲二見
Yuichi Kitagawa
裕一 北川
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも1種の共役ジエン化合物の重合体
であって、ビニル結合含有率が40〜60%、重量平均
分子量(Mw)が1万〜100万、分子量分布(Mw/
Mn)が10以下である重合体であり、且つ、全二重結
合の75%以上を水添した水添共役ジエン重合体5〜5
0重量%と、ポリオレフィン系樹脂95〜50重量%よ
りなるポリオレフィン系樹脂組成物。 【効果】 この新規ポリオレフィン系樹脂組成物は、耐
衝撃性、特に低温耐衝撃性、剛性、加工性、耐候性に優
れたポリオレフィン系樹脂組成物に関し、更に詳しく
は、特定の構造を有する水添共役ジエン重合体とポリオ
レフィン系樹脂からなるポリオレフィン系樹脂組成物に
関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、特に低温耐
衝撃性、剛性、加工性、耐候性に優れたポリオレフィン
系樹脂組成物に関し、更に詳しくは、特定の構造を有す
る水添共役ジエン重合体とポリオレフィン系樹脂からな
るポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】ポリオレフィン系樹脂は、一
般に耐薬品性、機械的特性に優れているため、機械部
品、自動車部品から家庭用品、各種容器など広範に使用
されている。しかしながら、耐衝撃強度、特に低温時に
おける耐衝撃性が不足しており、使用目的が限定される
ことがある。そこで、この問題点を改良する目的でゴム
成分をポリオレフィンに添加する提案が数多くなされて
いる。例えば、特公昭42−19935号公報、特公昭
46−8585号公報、特公昭47−26369号公報
には、ポリオレフィン系樹脂に、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体、熱可塑性エラストマーを添加するこ
とにより、耐衝撃性や耐ストレスクラック性が改良され
ることが示されている。
【0003】しかし、これらの方法では通常のブロック
共重合体を用いているため、耐衝撃性の改良が十分でな
く、なお一層の改善が要望されていた。また、ゴム成分
を添加する弊害として剛性の低下、あるいは流動加工性
の低下をもたらすことがある。これらの点を改良する目
的で、ゴム成分に水添ランダム共重合体を用いた特開平
2−158643号公報、特定分子量のブロック共重合
体を用いた特開平3−76744号公報が示されてい
る。しかしながら、この様にして改良された組成物は、
実際に必要とされる低温時の耐衝撃性については十分な
ものではなく、更に一層の改良が要望されていた。
【0004】一方、ブタジエン系重合体の水添物につい
ては古くから知られている。例えば、特公昭36−38
95号公報、特公昭42−8933号公報、特公昭42
−25304号公報、特公昭45−39274号公報
に、水添ブタジエン重合体及び水添スチレン−ブタジエ
ン共重合体の製造方法について示されている。高ビニル
ブタジエン重合体の水添物は特公昭63−14721号
公報に示されている。特公昭58−33255号公報に
はジブロック型水添ブタジエン重合体のα−オレフィン
重合体との熱可塑性弾性体組成物が示されている。しか
し、これらは弾性体についてのみ示されただけでありオ
レフィン系樹脂に少量の水添された弾性体を加えて物性
を改良する方法については何等示されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決する新規なポリオレフィン系樹脂組成物を提案する
ものである。すなわち本発明は、(A)少なくとも1種
の共役ジエン化合物の重合体であって、ビニル結合含有
率が40〜60%、重量平均分子量(Mw)が1万〜1
00万、分子量分布(Mw/Mn)が10以下である重
合体であり、且つ、全二重結合の75%以上を水添した
水添共役ジエン重合体5〜50重量%と、(B)ポリオ
レフィン系樹脂95〜50重量%よりなるポリオレフィ
ン系樹脂組成物。
【0006】本発明を構成する水添共役ジエン重合体の
共役ジエン化合物としては、例えば1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン等のうちから1種または2種
以上が選ばれ、なかでも1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、及びこれらの組合せが好ましい。本発明を構成する
水添共役ジエン重合体の水添前の重合体中に、ビニル結
合が40〜60%存在することが必要であり、さらに好
ましくは45〜55%の範囲内で存在することである。
ここでビニル結合とは、共役ジエン化合物の1,4−結
合、1,2−結合、3,4−結合の結合様式のうち、
1,2−結合及び3,4−結合をいう。ビニル結合が4
0%未満ではポリオレフィン系樹脂組成物にした際の低
温衝撃強度と流動加工性が低下し、また、ビニル結合が
60%を越えると低温衝撃強度と剛性が低下する。
【0007】ビニル結合は水添前の重合体鎖中にランダ
ム、ブロック、または重合体鎖に沿って増加あるいは減
少して存在してもよいが、水添共役ジエン重合体のTg
が−50〜−70℃であることが好ましい。水添共役ジ
エン重合体のガラス転移点(Tg)は水添前の共役ジエ
ン重合体のビニル結合量により主に決まり、水添共役ジ
エン重合体のTgはポリオレフィン樹脂の低温耐衝撃性
改良にきわめて重要である。ビニル結合が多い(60%
を越える)重合体ブロックまたはビニル結合の少ない
(40%未満)重合体ブロックが重合体鎖中の中間及び
または末端に存在してもかまわないが、これらの存在割
合は水添前ジエン重合体主鎖の30%以下であることが
好ましい。この範囲外では、ポリオレフィン系樹脂組成
物とした際の耐衝撃性改良効果が低下するので好ましく
ない。ポリオレフィン系樹脂組成物とした際の低温衝撃
性において最も好ましいのは、ビニル結合がランダムに
存在した水添共役ジエン重合体である。ビニル結合が4
0%未満の水添共役ジエン重合体ブロックが水添重合体
主鎖の片末端または両末端に存在すると水添共役ジエン
重合体のコールドフロー改良に効果がある。
【0008】本発明を構成する水添共役ジエン重合体の
水添前の重量平均分子量(Mw)は1万〜100万、分
子量分布(Mw/Mn)は10以下である。重量平均分
子量が100万以上では加工性が著しく劣り、1万以下
では水添共役ジエン重合体の強度が低くなる。Mw/M
nが10を越えると低分子による表面べた付きが激しく
なる。
【0009】本発明を構成する水添共役ジエン重合体
は、耐候性・耐熱性を発現させるため、主鎖中の二重結
合が少ないことが必要である。そのため、本発明の水添
共役ジエン重合体の二重結合は85%以上、好ましくは
90%以上水添されていることが必要であり、更に好ま
しくは95%以上である。85%未満では耐候性・耐熱
性に劣る。
【0010】本発明を構成する水添共役ジエン重合体の
水添前の重合体は、前述の特定の構造に該当する物であ
ればその製造方法はいかなるものであってもよい。これ
ら重合体を得る代表的な製造方法を以下に示す。水添前
の重合体は、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン等の
不活性溶媒中において、重合触媒としてn−ブチルリチ
ウムなどの有機リチウムないし他のアルカリ金属化合物
を用い、1,2−及び3,4−結合量を調節する化合物
として、エーテル、ポリエーテル、第三級アミン、ポリ
アミン、チオエーテル、ヘキサメチルホスホルトリアミ
ドなどの極性有機化合物を用いて、必要に応じて助触媒
成分として、カリウムブトキシドなどのアルコキシド、
ドデシルベンゼンスルフォン酸塩、ステアリン酸ナトリ
ウムなどの有機酸塩を代表例とする有機化合物を用い、
モノマーの共役ジエンを重合することにより得られる。
1,2−及び3,4−結合量は、前記極性有機化合物の
添加量及び重合温度によって制御できる。
【0011】また、前記重合方法において、モノマーの
添加方法を調節したり、1,2−及び3,4−結合量を
調節する化合物の量、添加方法、重合温度を重合反応の
途中で変化させるなどの各種重合条件を変えることによ
り、前記したような分子鎖中において、各モノマー含有
量や1,2−及び3,4−結合量が増加または減少した
重合体とすることができる。1,2−及び3,4−結合
が主鎖中に均一に分布した重合体が最も耐衝撃性改良効
果がある。1,2−及び3,4−結合が少ないブロック
を形成することにより、水添共役ジエン重合体のコール
ドフローを減少でき、1,2−及び3,4−結合が多い
ブロックを形成することにより、ポリプロピレンとの相
溶性を向上させることができる。
【0012】また、重合においては分子量調節剤とし
て、アセチレン、1,2−ブタジエン、フルオレン、第
一級アミン、第二級アミン等の各種化合物を使用するこ
ともできる。また、上記で得られた活性末端を有する重
合体鎖を、四塩化珪素、四塩化スズ、ポリエポキシ化合
物などの多官能性化合物によって、カップリングする
か、あるいはジビニルベンゼンなどの分岐剤を重合系に
添加することによって、分岐状ないしは放射状の重合体
が得られる。
【0013】また、活性末端に官能基含有化合物を反応
させることにより、アルキルスズ、シリル基、アミノ
基、カルボキシル基、酸無水物基、水酸基、エポキシ
基、イソシアネート基、スルホニル基などを導入した末
端官能性の重合体が得られる。上記の重合体を得る重合
プロセスは、バッチプロセス、連続プロセス、それらの
組合せのいずれでも用いることができる。
【0014】また、水添前の共役ジエン重合体は、リチ
ウム触媒を使用する以外の他の重合法、例えばニッケ
ル、コバルト、チタン等の有機化合物と、リチウム、マ
グネシウム、アルミニウム等の有機金属成分とから成る
チグラー系触媒を使用する方法ないしはラジカル重合法
によるものであっても使用可能である。水添反応の方法
及び条件は、本発明で限定する水添率の重合体が得られ
るのであれば、いずれの方法及び条件を用いることが可
能である。それらの水添方法の例としては、チタンの有
機金属化合物を主成分とする触媒を水添触媒として使用
する方法、鉄、ニッケル、コバルトの有機化合物とアル
キルアルミニウム等の有機金属化合物からなる触媒を使
用する方法、ルテニウム、ロジウム等の有機金属化合物
の有機錯体を使用する方法、パラジウム、白金、ルテニ
ウム、コバルト、ニッケル等の金属を、カーボン、シリ
カ、アルミナ等の担体に担持した触媒を使用する方法な
どがある。各種の方法の中では、チタンの有機金属化合
物単独またはそれとリチウム、マグネシウム、アルミニ
ウムの有機金属化合物とから成る均一触媒(特公昭63
−4841号公報、特公平1−37970号公報)を用
い、低圧、低温の穏和な条件で水添する方法は工業的に
好ましく、またブタジエンの二重結合への水添選択性も
高く本発明の目的に適している。
【0015】水添は触媒に不活性で、重合体が可溶な溶
剤中で実施される。好ましい溶媒としては、n−ペンタ
ン、n−ヘキサン、n−オクタンのような脂肪族炭化水
素、シクロヘキサン、シクロヘプタンのような脂環族炭
化水素、ベンゼン、トルエンのような芳香族炭化水素、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテ
ル類の単独またはそれらを主成分とする混合物である。
【0016】水添反応は、一般には重合体を水素または
不活性雰囲気下、所定の温度に保持し、撹拌下または不
撹拌下にて水添触媒を添加し、次いで水素ガスを導入し
て所定圧に加圧することによって実施される。不活性雰
囲気とは、例えばヘリウム、ネオン、アルゴン等の水添
反応のいかなる関与体とも反応しない雰囲気を意味す
る。空気や酸素は触媒を酸化したりして触媒の失活を招
くので好ましくない。また窒素は水添反応時触媒毒とし
て作用し、水添活性を低下させることがあるので好まし
くない。特に、水添反応器内は水素ガス単独の雰囲気で
あることが最も好適である。
【0017】水添重合体を得る水添反応プロセスは、バ
ッチプロセス、連続プロセス、それらの組合せのいずれ
でも用いることができる。また、水添触媒としてチタノ
センジアリール系化合物を用いる場合は単独でそのまま
反応溶液に加えても良いし、不活性有機溶媒の溶液とし
て加えてもよい。触媒を溶液として用いる場合に使用す
る不活性有機溶媒は、水添反応のいかなる関与体とも反
応しない前記各種溶媒を用いることができる。好ましく
は水添反応に用いる溶媒と同一の溶媒である。また、触
媒の添加量は水添前重合体100g当り0.02〜20
ミリモルである。
【0018】本発明を構成する水添共役ジエン重合体を
得る最も好ましい方法は、水添前重合体を有機リチウム
触媒を用いて溶液重合し、得られた重合体溶液をそのま
ま次の水添反応に用いることであり、工業的に極めて有
用である。本発明を構成する水添共役ジエン重合体は上
記で得られた溶液から溶媒を除去し、重合体を単離して
得られる。
【0019】本発明を構成するポリオレフィン樹脂は、
α−オレフィン、例えば、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、イソブチレン、4−メチル−1−ペンテン等を
重合または共重合して得られる樹脂であれば何れのもの
でもよいが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体ま
たはこれらの混合物が好ましい。特に好ましいのは、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレンブロック共重合体
またはこれらの混合物であり、更に好ましいのは、エチ
レン−プロピレンブロック共重合体(エチレン含有率3
〜30モル%)である。
【0020】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物にお
いて、その組成は、(A)成分の水添ジエン重合体が5
〜50重量%、(B)成分のポリオレフィン系樹脂が9
5〜50重量%である。好ましくは、水添ジエン重合体
が5〜35重量%、ポリオレフィン系樹脂が95〜65
重量%である。水添ジエン重合体の割合が5%未満の場
合には、耐衝撃性、特に低温時における耐衝撃性の改善
効果がそれほど顕著でなく、また、50重量%を越える
と、剛性等が低い成形材料となってしまい、実用的でな
くなる。
【0021】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物は、
その各成分の組成比に応じて通常の高分子物質の混合に
供される装置によって調整できる。それら混合装置とし
ては、例えば、押出機、ミキシングロール、ニーダー、
バンバリー等が挙げられ、特に、本発明では押出機によ
る溶融混合法が好ましい。また、本発明のポリオレフィ
ン系樹脂組成物には、その性質を損なわない程度に、炭
酸カルシウム、タルク、シリカ、カーボンブラック、ガ
ラス繊維、クレー等の補強剤ないしは充填剤を添加する
ことも可能である。また、その他の添加剤、例えば、熱
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、顔料、難
燃剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、着色防止剤などを添
加してもよく、更に本発明のポリオレフィン系樹脂組成
物に発泡剤を加えて発泡体とすることも可能である。
【0022】また、本発明のポリオレフィン系樹脂組成
物に加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、ラジカル発生剤、
架橋性モノマー等を添加混練し、動的に加硫した組成物
とすることも可能である。本発明のポリオレフィン系樹
脂組成物は、従来からの各種の成形法、例えば射出成
形、押出成形等により成形が可能であり、成形品、シー
ト等、各種分野において広い利用範囲があり、有用であ
る。
【0023】以下、実施例、比較例により本発明を具体
的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するもの
ではない。
【0024】
【実施例】
【0025】
【実施例1】内容積10リットルの撹拌機付き、ジャケ
ット付きオートクレーブを反応器として用い、n−ヘキ
サンを4200g、1,3−ブタジエンを800g添加
し、n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(濃度5重
量%)9.0ml、テトラヒドロフラン(THF)をリチ
ウムの50倍モル量導入し、60℃にて2時間重合し
た。その後、メタノールをリビングリチウムに対して等
モル量加え、失活させた。水添触媒としてジ−p−トリ
ルビス(1−シクロペンタジエニル)チタニウム/シク
ロヘキサン溶液(濃度1ミリモル/リットル)250ml
とn−ブチルリチウム溶液(濃度5ミリモル/リット
ル)50mlとを0℃、2.0kg/cm2 の水素下で混合し
た溶液を添加し、水素分圧2.5kg/cm2 にて90分間
反応させた。得られた水添ブタジエン重合体は、酸化防
止剤として2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキシト
ルエンを重合体当り0.5部添加して、溶媒を除去し
た。得られた水添ブタジエン重合体の分析値を表1に示
した。
【0026】ここで得られた水添ブタジエン重合体25
重量%をポリプロピレン樹脂(エチレン含有量15モル
%のエチレン−プロピレンブロック共重合体;MFR=
14g/10分)75重量%の割合で加え、30mmの
二軸押出機により220℃の温度で溶融混練を行い、ペ
レット化した。得られたペレットを230℃で射出成形
し、テストピース(タンザク片)とし、低温(−40
℃)でのアイゾット衝撃強度、25℃での曲げ弾性率を
測定した。また、ペレットを用いてMFRを測定した。
この水添ブタジエン重合体のポリプロピレン樹脂組成物
の物性を表1に示した。
【0027】
【実施例2〜5及び比較例1〜2】THFの添加量を変
化させ、1、2−結合量を変動させる以外は実施例1と
同様の条件にて水添ブタジエン重合体を得た。水添ブタ
ジエン重合体の分析値及びポリプロピレン樹脂組成物の
物性を表1に示した。
【0028】
【実施例6〜7及び比較例3】重合体の分子量分布を変
動させるため重合時に1,2−ブタジエンを添加する以
外は実施例1と同様の条件にて水添ブタジエン重合体を
得た。水添ブタジエン重合体の分析値及びポリプロピレ
ン樹脂組成物の物性を表1に示した。
【0029】
【実施例8〜9及び比較例4】水添反応時間を変化さ
せ、ブタジエン部の水添率を変動させる以外は実施例1
と同様の条件にて水添ブタジエン重合体を得た。水添ブ
タジエン重合体の分析値及びポリプロピレン樹脂組成物
の物性を表1に示した。
【0030】
【実施例10】水添前の重合体の合成後、四塩化珪素で
カップリングする以外は実施例1と同様の条件にて星型
構造の水添ブタジエン重合体を得た。水添ブタジエン重
合体の分析値及びポリプロピレン樹脂組成物の物性を表
1に示した。
【0031】
【実施例11】内容積10リットルの撹拌機付き、ジャ
ケット付きオートクレーブを反応器として用い、n−ヘ
キサンを4200g、1,3−ブタジエンを80g添加
し、n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(濃度5重
量%)9.0mlを導入し60℃にて1時間重合し低ビニ
ルのブタジエン重合体ブロックを形成した後、テトラヒ
ドロフラン(THF)をリチウムの50倍モル量、1,
3−ブタジエンを720g導入し60℃にて2時間重合
し高ビニルのブタジエン重合体ブロックを形成させて、
水添前ブタジエン重合体を得た。その後の水添反応、ポ
リプロピレン樹脂との組成物への工程は実施例1と同様
にして行なった。得られた水添ブタジエン重合体の分析
値及びポリプロピレン樹脂組成物の物性を表1に示し
た。
【0032】
【実施例12】内容積10リットルの撹拌機付き、ジャ
ケット付きオートクレーブを反応器として用い、n−ヘ
キサンを4200g、1,3−ブタジエンを200g添
加し、n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(濃度5
重量%)9.0mlを導入し60℃にて1時間重合し低ビ
ニルのブタジエン重合体ブロックを形成した後、テトラ
ヒドロフラン(THF)をリチウムの50倍モル量、
1,3−ブタジエンを600g導入し60℃にて2時間
重合し高ビニルのブタジエン重合体ブロックを形成させ
て、水添前ブタジエン重合体を得た。その後の水添反
応、ポリプロピレン樹脂との組成物への工程は実施例1
と同様にして行なった。得られた水添ブタジエン重合体
の分析値及びポリプロピレン樹脂組成物の物性を表1に
示した。
【0033】
【実施例13】ビニル結合をブタジエン重合鎖方向に沿
って減少させるため、ブタジエンの重合時、60℃から
断熱重合させる以外は、実施例1と同様の条件にて水添
ブタジエン重合体を得た。得られた水添ブタジエン重合
体の分析値及びポリプロピレン樹脂組成物の物性を表1
に示した。
【0034】
【実施例14】実施例8において水添ブタジエン重合体
とポリプロピレン樹脂との混合物100重量部を二軸押
出機により220℃の温度で溶融混練を行う際に、熱反
応型アルキルフェノール/ホルムアルデヒド樹脂(住友
化学(株)製Tackirol−201)1重量部と加
硫促進剤として塩化第一スズ(SnCl2 ・2H2 O)
1重量部とゴム用軟化剤としてパラフィン系オイル(出
光興産(株)製ダイアナプロセスオイルPW380)2
5重量部を添加し動的加硫しペレット化した。以外は実
施例8と同様の条件にてた水添ブタジエン重合体の分析
値及びポリプロピレン樹脂組成物の物性を表1に示し
た。。
【0035】水添前ブタジエン重合体のビニル結合量、
重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)及
び水添率は、以下に示す方法で測定した。ブタジエン部
分のビニル結合量:水添前の重合体を重クロロホルム溶
液とし、FT−NMR(270MHz、日本電子(株)
製)にて、1 H−NMRスペクトルを測定し、化学シフ
ト4.7 ppm 〜5.2 ppm のビニル結合によるプロトン(=
CH2 )と、化学シフト5.2 ppm 〜5.8 ppm のビニル及
び1,4−結合のプロトン(=CH−)の積分強度比よ
り、計算した。
【0036】重量平均分子量及び分子量分布(Mw/M
n):水添前の重合体をTHF溶液とし、GPC(ポン
プ:(株)島津製作所製LC−5A、溶離液:THF、
カラム:Shodex GPC A−804、805、
806各1本、検出器:示差屈折計 Shodex R
I SE−10)にて、クロマトグラムを測定した。標
準ポリスチレンのピークの分子量と保持体積との関係の
検量線を用い、定法によりポリスチレン換算の重量平均
分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を計算して求め
た。
【0037】水添率:水添前の重合体および水添後の重
合体を重クロロホルム溶液とし、FT−NMR(270
MHz,日本電子(株)製)にて、各々のNMRスペク
トルを測定し、水添前の重合体に関しては化学シフト4.
7 ppm 〜5.2 ppm のビニル結合によるプロトン(=CH
2 )と、化学シフト5.2 ppm 〜5.8 ppm のビニル及び
1,4−結合のプロトン(=CH−)の積分強度を計算
し、一方水添後の重合体に関しては、化学シフト0.6 pp
m 〜1.0 ppm の水添したビニル結合によるメチルプロト
ン(−CH3 )、化学シフト4.7 ppm 〜5.2 ppm の水添
されていないビニル結合によるプロトン(=CH2 )、
化学シフト5.2 ppm 〜5.8 ppm の水添されていないプロ
トン(=CH−)それぞれの積分強度を求め、水添率を
計算した。
【0038】水添ブタジエン重合体のガラス転移点はD
SC(セイコー電子工業(株)製DSC200)にて昇
温速度2℃/分で−100〜100℃の範囲で測定し
た。ポリオレフィン樹脂組成物の各物性は以下の規格に
従って測定した。 アイゾット衝撃強度:JIS K7110 曲げ弾性率 :JIS K7203 流動性(MFR) :JIS K7210(230℃、
2.16Kg荷重)
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】特定の構造を有する水添共役ジエン重合
体とポリオレフィン系樹脂組成物からなる本発明のポリ
オレフィン系樹脂組成物により、低温での耐衝撃性と常
温での剛性と流動性の物性バランスに極めて優れ、耐熱
性・耐候性を満足するポリオレフィン系樹脂組成物が提
供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)少なくとも1種の共役ジエン化合
    物の重合体であって、ビニル結合含有率が40〜60
    %、重量平均分子量(Mw)が1万〜100万、分子量
    分布(Mw/Mn)が10以下である重合体であり、且
    つ、全二重結合の75%以上を水添した水添共役ジエン
    重合体5〜50重量%と、(B)ポリオレフィン系樹脂
    95〜50重量%よりなるポリオレフィン系樹脂組成
    物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005102306A1 (ja) * 2004-04-23 2005-11-03 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. 消炎鎮痛貼付剤
JP2012184325A (ja) * 2011-03-05 2012-09-27 Bridgestone Corp 樹脂組成物
JP2012184326A (ja) * 2011-03-05 2012-09-27 Bridgestone Corp 樹脂組成物の製造方法
CN103415568A (zh) * 2011-03-05 2013-11-27 株式会社普利司通 树脂组合物

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