JPH06128549A - 硝子用光硬化性接着剤 - Google Patents

硝子用光硬化性接着剤

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JPH06128549A
JPH06128549A JP1420492A JP1420492A JPH06128549A JP H06128549 A JPH06128549 A JP H06128549A JP 1420492 A JP1420492 A JP 1420492A JP 1420492 A JP1420492 A JP 1420492A JP H06128549 A JPH06128549 A JP H06128549A
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glass
adhesive
photopolymerization initiator
polyalkylene glycol
polymerizable compound
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JP1420492A
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English (en)
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Mina Oohayashi
美奈 大林
Yukishige Takamatsu
幸茂 高松
Masaki Niimoto
雅樹 新本
Mitsuo Sato
三男 佐藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合わせ硝子の接着剤硬化層を厚膜化しても脈理
を生じない硝子用接着剤を提供する。 【構成】ポリアルキレングリコ−ルのモノエ−テルと
(メタ)アクリル酸との縮合物、ポリアルキレングリコ
−ルのモノエ−テルとジイソシアネ−トとモノヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレ−トとの1/1/1の反応
物及びポリアルキレングリコ−ルとジイソシアネ−トと
モノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ−トとの1/
2/2の反応物から選ばれた少なくとも一種のラジカル
重合性化合物、ポリアルキレングリコ−ル等の非ラジカ
ル重合性化合物、並びに吸収極大波長が360nm以上
の光重合開始剤と吸収極大波長が360nmより下にあ
る光重合開始剤とを組み合わせた光重合開始剤からなる
硝子用光硬化性接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合わせ硝子の製造などに
利用し得る新規な硝子用光硬化性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】複数枚の硝子板を重ね合わせて接着した
合わせ硝子は安全性の面で優れており、自動車の安全硝
子、大型テレビの爆縮防止用硝子などに利用されてい
る。これらの用途に使用される合わせ硝子の硝子間に介
在する接着剤硬化物層などの中間層には硝子が破壊して
も破損しない強靱性とともに、硝子との接着性にも優
れ、且つ十分な透明性を有していることが要求される。
合わせ硝子製品を製造する1つの方法として、硝子板の
間に中間層となる樹脂膜体を挿入して予備圧着させた
後、オ−トクレ−ブ中で加温しながら最終的な圧着を行
う方法がある。しかし、この方法は工程が複雑であり、
オ−トクレ−ブ処理を要するため連続的な生産が難し
く、製造コストを高める結果となる。
【0003】合わせ硝子のもう1つの製造法は、硝子板
をスペ−サ−を介して重ね、端をポリエステルテ−プ又
はブチルゴムなどのゴムシ−ト或は光硬化性樹脂等の樹
脂シ−ラントで、注入する液状接着剤が漏らないようシ
−ルした後、液状接着剤を注入し、熱或は光により液状
接着剤を硬化させる方法である。この方法は、オ−トク
レ−ブを使用する方法に比べて生産性が優れているた
め、テレビの爆縮防止用硝子の製造などに実用化されつ
つある。本発明者等は、先にこの第2の方法による合わ
せ硝子製品の製造に好適な光硬化性接着剤として特開昭
63−100045号に示される硝子用接着剤を提案し
た。これら光硬化性接着剤を用いることにより、接着剤
硬化物と硝子との剥離を防止することが可能となるとと
もに、最終製品として得られた硝子に不良品が生じた場
合高価な硝子を何ら傷つけることなく、かつ安全にシ−
ラント及び中間層の接着剤硬化物を切断分離することに
より硝子を回収再使用することが可能となり、また接着
剤硬化物の残存硬化歪みの少ない、且つ硬化ヒケの少な
い合わせ硝子製品を製造することが可能になった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年これら合
わせ硝子製品の大型化の要請が更に強まり、特にCRT
ディスプレイを用いるテレビの用途では従来よりワイド
な平面画面を有するテレビの要求が多く、これに用いる
合わせ硝子製品においては、重ね合わせる隙間部分を従
来より厚膜にする、すなわち接着剤硬化層を厚くする必
要が生じてきた。ところが、前述した硝子用接着剤を用
いた場合は、接着剤硬化層を厚くすると、硬化時に接着
剤の対流が起こり、そのため「脈理」とよばれる光学ム
ラが発生しやすくなることが判明した。そして、この脈
理が合わせ硝子内に少しでも存在すると、合わせ硝子を
通して像がゆがんで見えるため、テレビの商品価値を大
きく低下させることになる。本発明は、合わせ硝子の接
着剤硬化層を厚膜化しても脈理が生じない硝子用接着剤
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、合わせ硝
子の接着剤硬化層を厚膜化について鋭意検討した結果、
ラジカル重合性化合物に特定の化合物を用い、また特定
の光重合開始剤を組み合わせて用いることにより、合わ
せ硝子の接着剤硬化層を厚くしても脈理を生じない硝子
用光硬化性接着剤が得られることを見出し、本発明を完
成した。
【0006】すなわち、本発明によって提供される硝子
用光硬化性接着剤は、以下に示す特定のラジカル重合性
化合物(a)、非ラジカル重合性化合物(b)、及び光
重合開始剤(c)を主剤とし、この光重合開始剤(c)
が吸収極大波長が360nm以上のもの(c−1)と吸
収極大波長が360nmより下にあるもの(c−2)と
の組み合わせからなることを特徴とする硝子用光硬化性
接着剤である。
【0007】本発明について詳細に説明する。本発明の
硝子用光硬化性接着剤に用いるラジカル重合性化合物
(a)は、次の一般式(I)、(II)、(III)からな
る群より選ばれた少なくとも一種の化合物である。
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R1、R2及びR3は水素原子又は
メチル基、R4は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素
数1〜12のアルキル基を有するアルキルフェニル基、
l及びmは0又は1以上の整数(ただしl=m=0を除
く)。〕
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R5、R8及びR9は水素原子又は
メチル基、R6は水素原子又は炭素数1〜12のアルキ
ル基、xは1以上の整数、R7は炭素数1〜12のアル
キル基又は炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキ
ルフェニル基、l及びmは0又は1以上の整数(ただし
l=m=0を除く)、Aはポリイソシアネ−ト残基。〕
【0012】
【化6】
【0013】〔式中、R10及びR12は水素原子又はメチ
ル基、R11、R13は水素原子又は炭素数1〜12のアル
キル基、x、yは1以上の整数、Aはポリイソシアネ−
ト残基、Bはポリアルキレングリコ−ル残基。〕
【0014】前記一般式(I)で示される化合物として
は、例えばポリアルキレングリコ−ルのモノエ−テルと
(メタ)アクリル酸との縮合物、一般式(II)で示され
る化合物としては、例えばポリアルキレングリコ−ルの
モノエ−テルとジイソシアネ−トとモノヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレ−トとのモル比1/1/1の反応
物であるウレタンモノアクリレ−ト、一般式(III)で
示される化合物としては、例えばポリアルキレングリコ
−ルとジイソシアネ−トとモノヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレ−トとのモル比1/2/2の反応物であ
る。
【0015】ラジカル重合性化合物(a)としては、前
記一般式(I)、(II)、(III)で示される化合物以外
の種々のラジカル重合性のモノマ−、オリゴマ−類を硝
子用接着剤として要求される諸性能の改良のために併用
するこができる。例えば接着剤硬化物と硝子との接着性
を向上させるために、ヒドロキシル基含有モノマ−とし
て2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等、また
カルボキシル基含有モノマ−として(メタ)アクリル酸
等が併用できる。また硬化物の凝集力を向上させるため
に、架橋成分となる種々の多官能モノマ−、オリゴマ−
類が併用できる。更にコストダウンのためには比較的低
コストの汎用モノマ−例えば2−エチル(メタ)アクリ
レ−ト等のアルキル(メタ)アクリレ−ト類が併用でき
る。
【0016】本発明の硝子用接着剤におけるラジカル重
合性化合物(a)の配合量は、5〜95重量%が好まし
い。ラジカル重合性化合物(a)の配合量が5重量%未
満の場合は接着剤は硬化不良となり、95重量%を越え
ると硬化時の収縮が大きくなり、それに伴う内部応力、
及び加熱或いは冷却時における硝子と接着剤硬化物との
熱膨張率の差に伴う内部応力のため接着剤硬化物が硝子
から剥離してしまい、実用に供し得ないという不都合が
生じる。
【0017】本発明で用いる非ラジカル重合性化合物
(b)は、ラジカル重合性を有しない化合物であって、
ラジカル重合性化合物(a)の硬化時の収縮にもとづく
接着剤の硬化収縮を緩和するために用いるものであり、
ポリアルキレングリコ−ル、ポリアルキレングリコ−ル
のモノエ−テル、ポリアルキレングリコ−ルのモノエス
テル、ポリアルキレングリコ−ルのジエ−テル及びポリ
アルキレングリコ−ルのジエステルから選ばれる1種又
は2種以上の化合物が好ましい。また前記化合物以外の
種々の非ラジカル重合性化合物、すなわちアルコ−ル
類、エステル類、エ−テル類、ケトン類、炭化水素類を
併用してもよい。ただし本発明の硝子用接着剤の主たる
用途である大型テレビの爆縮防止用硝子の接着剤として
は、蒸発速度の低いこと、ラジカル重合性化合物(a)
との相溶性が良いこと、さらにラジカル重合性化合物
(a)の硬化物中に均一に分散し透明性の良いことなど
が必要である。
【0018】本発明の硝子用接着剤における非ラジカル
重合性化合物(b)の配合量は、5〜95重量%が好ま
しい。非ラジカル重合性化合物(b)の配合量が95重
量%を越える場合は、接着剤は硬化不良となり、5重量
%未満の場合は接着剤の硬化収縮が大きくなり、硝子と
の剥離が起きやすくなって好ましくない。
【0019】しかして、本発明の硝子用接着剤は、上記
の特定のラジカル重合性化合物(a)と非ラジカル重合
性化合物(b)を使用することにより、光硬化性を持つ
と共に、得られる接着剤の硬化時の収縮に伴う内部応
力、及び硬化物の加熱時或は冷却時に生ずる内部応力を
良好に除去することができる。
【0020】光重合開始剤(c)は、本発明の硝子用接
着剤を硬化せしめるのに必須の成分であり、吸収極大波
長が360nm以上のもの(c−1)と吸収極大波長が
360nmより下のもの(c−2)とを組み合わせて用
いることが必要である。吸収極大波長の360nm以上
の(c−1)光重合開始剤としては、360nm以上の
光で感度が高い光重合開始剤であって、具体的には、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキサイド、チオキサントン、アントラキノン、2
−エチルアントラキノン、カンファ−キノンなどが挙げ
られる。
【0021】また吸収極大波長の360nmより下のも
の(c−2)は、360nmより下の光で感度が高い光
重合開始剤であって、具体的には、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタン−1−オン、1−ベンジル−2−ジエチルアミノ
−1−(4−モルフォリノフェニル)−ヘプタン−1−
オン、2−メチル〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2
−モルフォリノ−プロパン−1−オン、2−メチル〔4
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−ブタ
ン−1−オン、2−エチル〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、フェニ
ルアセトフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
キサントフルオレノン、ベンズアルデヒド、3−メチル
アセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’
−ジアミノベンゾフェノン、ベンゾインプロピルエ−テ
ル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンジルジメチルケタ
−ル、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙
げられる。また、分子中に少なくとも1個のアクリロイ
ル基又はメタクロイル基を有する光重合開始剤も用いる
ことができる。ここでいう光とは、波長領域250nm
〜450nmに属する紫外線である。
【0022】長波長の光のほうが、短波長の光よりも透
過性が良い。そのため厚い樹脂層の硬化に透過光を利用
するには、吸収波長の比較的長い光重合開始剤を用い、
長波長の光を照射するのが有効である。吸収波長の比較
的長い光重合開始剤を用いることにより、数cmの厚さ
の樹脂でも、比較的容易に硬化することができるように
なる。本発明の硝子用接着剤における光重合開始剤
(c)のうち吸収極大波長が360nm以上のもの(c
−1)の配合量が10〜99.1重量%、吸収極大波長
が360nmより短いもの(c−2)の配合量が0.1
〜90重量%であることが望ましい。
【0023】また、本発明の硝子用接着剤における光重
合開始剤(c)の使用量としては通常0.01〜10重
量%であり、好ましくは、0.01〜3重量%である。
光重合開始剤の量が0.01重量%未満では硬化速度が
極端に遅くなり、逆に10重量%を越えると、開始剤自
身による着色が生じるため外観上問題となる。本発明の
硝子用接着剤は、上記の特定組成の光重合開始剤(C)
を使用することにより、光硬化性を持つと共に、硬化時
に接着剤の対流が起こることなく、そのため「脈理」が
生じない。本発明の硝子用接着剤の硬化に用いられる光
源としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、ア−ク灯、ガリ
ウムランプ等放射波長200〜450nmのランプが有
効である。
【0024】本発明のおいては、(a)、(b)、
(c)成分を主剤とする硝子用光硬化性接着剤中に、更
に硝子との接着性を向上させるためにシランカップリン
グ剤を添加するのが好ましい。シランカップリング剤と
しては種々のタイプを用いることができるが、耐水性及
び接着剤の経時安定性の点からγ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシランタイプのものが好適である。また
硝子の表面をあらかじめシランカップリング剤処理を施
すことにより、接着剤硬化物と硝子との接着性を向上さ
せることもできる。本発明においては、最終製品である
合わせ硝子の意匠性を付与するために種々の染料、顔料
等を添加したりすることも、諸性能を損なわない範囲で
用途に応じて行い得る。
【0025】本発明の硝子用光硬化性接着剤を用いて、
合わせ硝子を製造する方法の一例を図1〜図3で説明す
る。図1は2枚の硝子板の隙間に光硬化性接着剤を充填
した状態を示す平面図、図2は図1中A−A’断面図で
ある。硝子板1の周囲にスペ−サ−を兼ねたシ−リング
材2を施し、その上に硝子板1’を重ね、2枚の硝子板
1、1’をスペ−サ−を兼ねたシ−リング材2で接合す
る。4は光硬化性接着剤を注入する注入口であり、この
個所にはシ−リング材を施さない。注入口4から硝子板
1、1’の隙間に光硬化性接着剤3を注入する。図3は
合わせ硝子の光硬化処理の様子を示す模式図である。図
3において5は光硬化を行うための光源例えば紫外線源
である。この光照射によって光硬化性接着剤が硬化し、
硝子板1と接着剤3の硬化物と硝子板1’とが一体とな
った合わせ硝子が得られる。
【0026】本発明の硝子用光硬化性接着剤は、大型C
RTの爆縮防止用の隙間充填用中間層として特に有用で
あるが、シ−リング材用の接着剤としても十分使用でき
る。一般に、シ−リング材と隙間充填材たる接着剤硬化
物とは相互の類似性が大きいほど両者間の界面での剥離
は生じにくいので、この点からも好適である。
【0027】本発明の好ましい実施態様は次のとおりで
ある。 (1)ラジカル重合性化合物(a)の配合量が5〜95
重量%、非ラジカル重合性化合物(b)の配合量が5〜
95重量%、光重合開始剤(c)の配合量が0.01〜
10重量%である請求項1記載の硝子用光硬化性接着
剤。 (2)光重合開始剤(c)のうち吸収極大波長が360
nm以上の光重合開始剤(c−1)の配合量が10〜9
9.9重量%、吸収極大波長が360nmより下にある
光重合開始剤(c−2)の配合量が0.1〜90重量%
である請求項1記載の硝子用光硬化性接着剤。 (3)光重合開始剤(c−1)がアシルフォスフィンオ
キサイドである請求項1記載の硝子用光硬化性接着剤。
【0028】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例中、部とあるのは重量部の意味である。 実施例1〜8 (シ−リング材用接着剤の調製)ポリプロピレングリコ
−ルモノブチルエ−テル(三洋化成工業株式会社製、商
品名ニュ−ポ−ルLB−385)、イソホロンジイソシ
アネ−ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレ−トを、モ
ル比1/1/1で反応させて得られるウレタンアクリレ
−ト30部、ポリエチレングリコ−ルノニルフェニルア
クリレ−ト(東亜合成化学工業株式会社製、商品名アロ
ニックスM−111)100部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレ−ト100部、ポリエチレングリコ−ルメチ
ルメタクリレ−ト(新中村化学工業株式会社製、商品名
NK−エステルM−90G)10部、ポリプロピレング
リコ−ルモノブチルエ−テル(三洋化成工業株式会社
製、商品名ニュ−ポ−ルLB−65)30部、シランカ
ップリング剤(ユニオンカ−バイド社製、A−187)
1部、光重合開始剤ダロキュア−1173(商品名、メ
ルク社製)1部、チキソトロピ−性付与剤アエロジル♯
300(商品名、日本アエロジル株式会社製)8部から
なるシ−リング材用接着剤を調製した。
【0029】(合わせ硝子の製造)図1及び図2に示し
たような合わせ硝子を作成した。まず無処理硝子(64
0mm×840mm×3mm)1の4辺に高さ18m
m、幅20mmになるよう上記調製したシ−リング材用
接着剤を塗布した。なお図1に示したように上部中央の
注入口部は100mm塗布せずあけておいた。そして同
一の大きさの硝子1’を重ね、厚みが15mmになるよ
うに圧着した。同様にして厚みが3mmになるように圧
着したものも作成した。次にこれらをケミカルランプ
〔三菱電気株式会社(株)製光化学用蛍光ランプネオル
ミス−パ−FL40SBL−360)で5分間照射し、
シ−リング材を硬化させた。
【0030】次いで上記2種類の試料を、注入口を上に
して垂直に立て、それぞれの2枚の硝子板の間に表1に
示した光硬化性接着剤を注入した。その後、注入口を上
部に垂直に保持したまま、ケミカルランプにて60分間
全面に一括照射し接着剤を硬化させ、合わせ硝子を作成
した。隙間充填用に本発明の接着剤を用いたものは、表
1に示すように接着剤硬化層の厚さが3mmのものは勿
論のこと、15mmのものも脈理が現れず、良好なもの
であった。
【0031】比較例1〜4 表1に示した隙間充填用接着剤を用いた以外は実施例1
と全く同様にして硝子板を作成した。表1に示すよう
に、比較例1〜3には脈理が生じた。本テストサイズの
CRTの場合、有効画面内に脈理があるため、実用に耐
えないものであった。また比較例4は、硬化しなかっ
た。
【0032】
【表1】
【0033】表1において、使用した化合物及び特性の
表示は次のとおりである。 *1 NP−10EA(商品名):共栄社油脂化学工業
株式会社製 本発明にかかわる一般式(I)で示されるラジカル重合
性化合物、構造式:
【0034】
【化7】
【0035】平均分子量714(n≒10) *2 NK−エステルM−90G(商品名):新中村化
学工業株式会社製 本発明にかかわる一般式(I)で示されるラジカル重合
性化合物、構造式:
【0036】
【化8】
【0037】平均分子量496(n≒9) *3 UA−1 本発明にかかわる一般式(II)で示されるラジカル重合
性化合物:ポリプロピレングリコ−ルのモノブチルエ−
テル(平均分子量1500;三洋化成工業株式会社製、
商品名ニュ−ポ−ルLB−385)1モルとイソホロン
ジイソシアネ−ト1モルと2−ヒドロキシプロピルアク
リレ−ト1モルとの反応物。
【0038】*4 UA−2 本発明にかかわる一般式(III)で示されるラジカル重
合性化合物:ポリプロピレングリコ−ル(平均分子量1
000;旭電化工業株式会社製、商品名アデカポリエ−
テルP−1000)1モルとイソホロンジイソシアネ−
ト2モルと2−ヒドロキシルエチルアクリレ−ト2モル
との反応物。 *5 2−HEMA 2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト *6 ニュ−ポ−ルLB−65(商品名):三洋化成工
業株式会社製 本発明にかかわる非ラジカル重合性化合物、構造式:
【0039】
【化9】
【0040】平均分子量340 *7 アデカポリエ−テルP−400(商品名):旭電
化工業株式会社製 本発明にかかわる非ラジカル重合性化合物、構造式:
【0041】
【化10】
【0042】平均分子量400 *8 ルシリンLR−8728(商品名):BASFジ
ャパン社製 光重合開始剤、極大吸収波長380nm、構造式:
【0043】
【化11】
【0044】*9 カヤキュア−CTX(商品名):日
本化薬株式会社製 光重合開始剤、極大吸収波長259,383nm、2−
クロルチオキサントン、構造式:
【0045】
【化12】
【0046】*10 ベンジル 光重合開始剤、極大吸収波長380nm、構造式:
【0047】
【化13】
【0048】*11 ダロキュア−1173(商品
名):メルク社製 光重合開始剤、極大吸収波長325nm、構造式:
【0049】
【化14】
【0050】*12 イルガキュア−184(商品
名):チバガイギ−社製 光重合開始剤、極大吸収波長330nm、構造式:
【0051】
【化15】
【0052】*13 A−187(商品名):日本ユニ
カ−株式会社製 シランカップリング剤、構造式:
【0053】
【化16】
【0054】*14 硝子との接着性 ○:硝子とのハガレが全くなく接着状態きわめて良好。 △:硝子とのハガレがほとんどなく接着状態良好。 ×:硝子とのハガレが必ず生じ接着状態不良。
【0055】*15 脈理の状態 ◎:脈理が全くなく良好。 〇:脈理がほとんどなく良好。 ×:脈理が生じ不良。
【0056】
【発明の効果】本発明の硝子用光硬化性接着剤は、特定
のラジカル重合性化合物(a)、非ラジカル重合性化合
物(b)及び特定の光重合開始剤(c)を組み合わせて
用いることにより、合わせ硝子の接着硬化層が厚いもの
においても、良好に硬化することができる。また得られ
る接着剤の硬化時の収縮に伴う内部応力、及び硬化物の
加熱時或は冷却時に生ずる内部応力を良好に除去するこ
とができる。更に、吸収波長の比較的長い光重合開始剤
を用いたので、厚い接着剤でも硬化時に接着剤の対流が
起こることなく、そのため「脈理」すなわち光学ムラが
発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚の硝子板の隙間に光硬化性樹脂を充填した
状態を示す平面図
【図2】図1のA−A’断面図
【図3】光硬化処理を示す模式図
【符号の説明】
1、1’ 硝子板、2 シ−リング材、3 光硬化性接
着剤、4 光硬化性接着剤注入口、5 ランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】合わせ硝子のもう1つの製造法は、硝子板
をスペ−サ−を介して重ね、端をポリエステルテ−プ又
はブチルゴムなどのゴムシ−ト或は光硬化性樹脂等の樹
脂シ−ラントで、注入する液状接着剤が漏らないようシ
−ルした後、液状接着剤を注入し、熱或は光により液状
接着剤を硬化させる方法である。この方法は、オ−トク
レ−ブを使用する方法に比べて生産性が優れているた
め、テレビの爆縮防止用硝子の製造などに実用化されつ
つある。本発明者等は、先にこの第2の方法による合わ
せ硝子製品の製造に好適な光硬化性接着剤として特開昭
63−100045号に示される硝子用接着剤を提案し
た。この光硬化性接着剤を用いることにより、接着剤硬
化物と硝子との剥離を防止することが可能となるととも
に、最終製品として得られた硝子に不良品が生じた場合
高価な硝子を何ら傷つけることなく、かつ安全にシ−ラ
ント及び中間層の接着剤硬化物を切断分離することによ
り硝子を回収再使用することが可能となり、また接着剤
硬化物の残存硬化歪みの少ない、且つ硬化ヒケの少ない
合わせ硝子製品を製造することが可能になった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、合わせ硝
子の接着剤硬化層を厚膜化することについて鋭意検討し
た結果、ラジカル重合性化合物に特定の化合物を用い、
また特定の光重合開始剤を組み合わせて用いることによ
り、合わせ硝子の接着剤硬化層を厚くしても脈理を生じ
ない硝子用光硬化性接着剤が得られることを見出し、本
発明を完成した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】ラジカル重合性化合物(a)としては、前
記一般式(I)、(II)、(III)で示される化合物以外
の種々のラジカル重合性のモノマ−、オリゴマ−類を硝
子用接着剤として要求される諸性能の改良のために併用
することができる。例えば接着剤硬化物と硝子との接着
性を向上させるために、ヒドロキシル基含有モノマ−と
して2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等、ま
たカルボキシル基含有モノマ−として(メタ)アクリル
酸等が併用できる。また硬化物の凝集力を向上させるた
めに、架橋成分となる種々の多官能モノマ−、オリゴマ
−類が併用できる。更にコストダウンのためには比較的
低コストの汎用モノマ−例えば2−エチル(メタ)アク
リレ−ト等のアルキル(メタ)アクリレ−ト類が併用で
きる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また吸収極大波長の360nmより下のも
の(c−2)は、360nmより下の光で感度が高い光
重合開始剤であって、具体的には、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブ
タン−1−オン、1−ベンジル−2−ジエチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)ヘプタン−1−オ
ン、2−メチル〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−
モルフォリノプロパン−1−オン、2−メチル〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノブタン−
1−オン、2−エチル〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルフォリノプロパン−1−オン、フェニルアセ
トフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、キサン
トフルオレノン、ベンズアルデヒド、3−メチルアセト
フェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジア
ミノベンゾフェノン、ベンゾインプロピルエ−テル、ベ
ンゾインエチルエ−テル、ベンジルジメチルケタ−ル、
1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等が挙げられ
る。また、分子中に少なくとも1個のアクリロイル基又
はメタクロイル基を有する光重合開始剤も用いることが
できる。ここでいう光とは、波長領域250nm〜45
0nmに属する紫外線である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】長波長の光のほうが、短波長の光よりも透
過性が良い。そのため厚い樹脂層の硬化に透過光を利用
するには、吸収波長の比較的長い光重合開始剤を用い、
長波長の光を照射するのが有効である。吸収波長の比較
的長い光重合開始剤を用いることにより、数cmの厚さ
の樹脂でも、比較的容易に硬化することができるように
なる。本発明の硝子用接着剤における光重合開始剤
(c)のうち吸収極大波長が360nm以上のもの(c
−1)の配合量が10〜99.重量%、吸収極大波長
が360nmより短いもの(c−2)の配合量が0.1
〜90重量%であることが望ましい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 三男 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジカル重合性化合物(a)、非ラジカル
    重合性化合物(b)、及び光重合開始剤(c)を主成分
    とする硝子用光硬化性接着剤において、ラジカル重合性
    化合物(a)が下記一般式(I)、(II)及び(III)
    から選ばれる少なくとも1種の化合物であり、 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3は水素原子又はメチル基、R4
    は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のア
    ルキル基を有するアルキルフェニル基、l及びmは0又
    は1以上の整数(ただしl=m=0を除く)。〕 【化2】 〔式中、R5、R8及びR9は水素原子又はメチル基、R6
    は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基、xは1以
    上の整数、R7は炭素数1〜12のアルキル基又は炭素
    数1〜12のアルキル基を有するアルキルフェニル基、
    l及びmは0又は1以上の整数(ただしl=m=0を除
    く)、Aはポリイソシアネ−ト残基。〕 【化3】 〔式中、R10及びR12は水素原子又はメチル基、R11
    13は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基、x、
    yは1以上の整数、Aはポリイソシアネ−ト残基、Bは
    ポリアルキレングリコ−ル残基。〕また、光重合開始剤
    (c)が360nm以上に吸収極大波長のある光重合開
    始剤(c−1)と吸収極大波長が360nmより下にあ
    る光重合開始剤(c−2)との組み合わせからなること
    を特徴とする硝子用光硬化性接着剤。
  2. 【請求項2】非ラジカル重合性化合物(b)が、ポリア
    ルキレングリコ−ル、ポリアルキレングリコ−ルのモノ
    エ−テル、ポリアルキレングリコ−ルのモノエステル、
    ポリアルキレングリコ−ルのジエ−テル及びポリアルキ
    レングリコ−ルのジエステルから選ばれる少なくとも1
    種の化合物である請求項1記載の硝子用光硬化性接着
    剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338900A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Shin Etsu Polymer Co Ltd 紫外線硬化型接着剤、接着方法及びそれから製造される成形品
KR20120064198A (ko) * 2010-12-09 2012-06-19 동우 화인켐 주식회사 광학용 점착제 조성물
JP2014118508A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Origin Electric Co Ltd 紫外線硬化型接着剤組成物、それを用いた積層体
JP2014517095A (ja) * 2011-04-26 2014-07-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 混合光架橋系を含む感圧性接着剤

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