JPH06129873A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH06129873A
JPH06129873A JP28338192A JP28338192A JPH06129873A JP H06129873 A JPH06129873 A JP H06129873A JP 28338192 A JP28338192 A JP 28338192A JP 28338192 A JP28338192 A JP 28338192A JP H06129873 A JPH06129873 A JP H06129873A
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rotor
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phase
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JP28338192A
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Akira Ishizaki
彰 石崎
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パラボラアンテナ、ロボット、インデックステ
ーブル等の高精度の位置決めを必要とする機械装置に広
く利用される位置検出装置に関し、簡単な構造で高い精
度が得られるようにする。 【構成】極数をPとするとき、Z1 個のスロットを有す
る固定子鉄心と、Z2 =Z1 +P個またはZ2 =Z1
P個のスロットを有する回転子鉄心からなり、固定子の
スロットには極数Pの単相または2相の励磁巻線と、極
数Pの2相、3相または単相の出力巻線が納められ、回
転子には巻線を有しない構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信用パラボラアンテ
ナ、ロボット、インデックステーブル等の高精度の位置
決めを必要とする機械装置に広く利用される、構造簡単
で保守の不要な、検出精度の高い位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から上記用途には、多極レゾルバが
用いられてきた。多極レゾルバは固定子及び回転子に多
数の巻線を有するため製造コストが高価となり、また連
続的に回転する用途の場合には、回転子巻線に電流を供
給するためにスリップリングとブラシを用いる必要があ
るので、構造が複雑になり、保守上の問題も生ずる。一
方、従来のVR形レゾルバあるいはバーニア形レゾルバ
は、各歯ごとに集中巻線を有する構造で、高調波磁束成
分による誤差を生じやすいという欠点がある。
【0003】本発明は上記の問題に鑑み、歯に集中した
巻線ではなく、励磁巻線及び出力巻線をいずれも極数P
の分布巻線とするとともに、Z1 個のスロットを有する
固定子鉄心と、Z2 =Z1 ±P個のスロットを有する回
転子鉄心からなり、回転子には巻線を有しない構造とす
るとともに、出力巻線の誘導電圧に含まれる高調波成分
を最小とすることによって、高精度の位置検出の可能な
位置検出装置を供給することを目的とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、精度の
高い多極レゾルバは構造が複雑で高価であり、他方構造
が簡単で安価なVR形レゾルバあるいはバーニア形レゾ
ルバは高調波成分のために精度において問題がある。従
って回転子に巻線を有しない構造の簡単なレゾルバにお
いて、いかに精度を向上するかということが解決すべき
最も重要な課題である。本発明はこれらの課題を解決し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】従来のバーニア形レゾル
バにおける上記の問題点は、励磁巻線及び出力巻線がと
もに歯に巻かれた集中巻線であるために生ずることに鑑
み、本発明はこれらの巻線を、通常の回転機と同様な極
数Pの分布巻線とし、かつ短節巻の効果を有する巻線と
するとともに、固定子及び回転子のスロット数と極数と
の関係をZ2 =Z1 ±Pとすることによって、回転子の
1スロットピッチの動きを1周期とするcos及びsi
n関数に比例した電圧を出力巻線に誘導することを特徴
とする。
【0006】バーニア形レゾルバにおいては、スロット
数を多くするほど位置検出精度が高くなるが、そのため
に巻線を納める固定子スロットを多くすることは、巻線
の数が多くなり、コスト高となるので、歯に小スロット
を設けることによって、巻線の数を増加することなく、
回転子スロット数を増加して、安価で高精度なレゾルバ
を実現することを特徴とする。
【0007】有力な検出誤差は出力巻線の誘導電圧に含
まれる高調波成分によって生ずるので、本発明では次に
述べるように出力電圧のcos及びsin波形に含まれ
る高調波成分を最小にするための手段を理論解析に基づ
いて確立した。まず、本発明は回転子スロットによるギ
ャップパーミアンス脈動を利用しているが、誘導電圧に
含まれる高調波成分に対して最も影響があるのは、回転
子スロットの形状である。そこで、回転子歯の中央を原
点として回転子外周の位置を表す空間角をθ2とすると
き、回転子スロットによるギャップパーミアンス脈動が
cos(Z2 ・θ2 )となるようなスロット形状とした
ことを特徴とする。
【0008】通常の単相巻線に電流を流したときに生ず
る起磁力にも、また単相巻線の誘電電圧にもすべての奇
数次の高調波成分を含んでいて、これらのうち低次高調
波成分が出力巻線の誘電電圧に高調波成分を生ずる有力
な原因の一つである。そこで、本発明では3の整数倍の
次数の高調波成分を除去するために、単相及び2相巻線
においては3相巻線の2相分を1相の巻線として用いる
とともに、分布巻でかつ短節巻として低次高調波成分に
対する巻線係数が小さくなる巻線方式とすることを特徴
とする。
【0009】通常、短節巻は2層巻によって実施され、
単層巻では不可能とされているが、一般に2層巻の場合
に使用されるダイアモンドコイルは、鉄心外に突出する
コイル端の寸法が長くなる欠点があり、これは極数の小
さい場合に特に著しい。これに対し、同心コイルを使用
する単層巻では、極数の小さい場合でもコイル端の寸法
を短くすることができる。本発明では2層分を単層巻と
する場合には、単層巻でも短節巻と同じ巻線係数を有す
る巻線方式とすることができることを理論的に明らかに
し、コイル端の寸法を短縮して、バーニア形レゾルバの
外形を小形化することを特徴とする。
【0010】以上は回転体の角度位置の検出を目的とす
るものであるが、同じ原理で直線的な移動に対する位置
検出を行うことができる。上記の固定子鉄心を1個所で
切断して直線状にしたものと、固定子鉄心より長い移動
子がエアギャップを介して対向する構造とし、移動子に
おいて固定子鉄心のP極間隔と等しい寸法の中に存在す
るスロット数Z1 と固定子鉄心のP極間隔に含まれるス
ロット数Z2 との間に Z2 =Z1 ±P の関係が成り立つようにすることによって、直線位置を
高精度に検出することを特徴とする。
【0011】
【作用】巻線の極数Pと、固定子及び回転子のスロット
数Z1 及びZ2 との間に Z2 =Z1 ±P の関係がある場合には、極数Pの単相励磁巻線に流れる
電流によって生ずるギャップ磁束密度には、回転子の1
スロットピッチ分回転子が移動するとき、1極間隔移動
する成分が含まれることを利用して、電気角で90°空
間的に離れた巻線軸を有する2相巻線を出力巻線として
固定子に設けることによって、回転子の1スロットピッ
チの回転子の移動に対して1周期となるcos及びsi
n波形の電圧を誘導することができるので、この信号を
R/D変換器で処理することによって高精度の位置検出
を行うことができる。この場合出力巻線として3相巻線
を固定子に設け、その出力電圧をスコットトランスによ
って2相に変換することによっても同じ結果を得ること
ができる。
【0012】また逆に励磁巻線を2相巻線とした場合に
は、単相の出力巻線に誘導される電圧は回転子の位置に
よって位相が変化し、その位相は回転子の1スロットピ
ッチの動きに対して2π変化することを利用して、この
信号をR/D変換器で処理することによって高精度の位
置検出を行うことができる。回転子には巻線を設けなく
ても良いので、構造簡単で安価とすることができるが、
検出誤差を少なくする対策が必要である。本発明では以
下の実施例に示すように検出電圧のcos及びsin波
形に含まれる高調波成分を最小にするための手段を理論
解析に基づいて確立した。
【0013】この高精度な回転角度位置の検出の原理
は、固定子鉄心を直線状とし、回転子の代わりに長い移
動子を用いることによって、直線位置の高精度な検出に
も適用することができる。
【0014】
【実施例】図1ないし図8を参照して本発明の実施例を
原理とともに説明する。図1は固定子10及び回転子1
1を示している。図1において、固定子にはその内周全
体に等間隔にスロット10aが形成される(図にはスロ
ットの一部のみが示されている)。このスロットには極
数Pの励磁巻線とその巻線軸と同一及び電気角で90°
離れた位置に巻線軸を有する2組の極数Pの出力巻線が
いずれも分布巻として納められている。また回転子には
その外周全体に等間隔にスロット11aが形成されてい
る。固定子のスロット数をZ1 とするとき、回転子スロ
ット数Z2を Z2 =Z1 +P (1) または Z2 =Z1 −P (2) のいずれかを満足するように選ぶと、ギャップパーミア
ンス係数は
【0015】
【数1】
【0016】として表される。ここでα及びγは0を含
む正、負の整数を表すものとし、θ1は一つの極の励磁
巻線を構成するコイル辺全体の中央を原点として固定子
内周の任意の点の位置を空間角で示す座標であり、θ2
はt=0の瞬間にθ1 の原点に最も近い位置にある回転
子歯の中央を原点として回転子に固定された座標であっ
て、θ1 と同様に空間角で表される。回転子が静止して
いる場合に、θ2 とθ1の両原点の間の空間角をξφ2
とすれば θ2 =θ1 −ξφ2 (4) の関係がある。ここでφ2 は回転子スロットピッチでφ
2 =2π/Z2 であり、ξは上記のθ2 の原点について
の定義から明らかなように −0.5≦ξ≦0.5 (5) の範囲内の値をとる。(4)式を(3)式に代入する
と、
【0017】
【数2】
【0018】となる。励磁巻線に流れる電流の実効値を
1 とし、角周波数をωとすると、この電流による基本
波起磁力は
【0019】
【数3】
【0020】として表される。ここでWeは励磁巻線の
巻数、pは極対数、kW1は基本波成分に対する巻線係数
である。(7)式と(6)式との積として磁束密度が求
められ
【0021】
【数4】
【0022】となる。ここで
【0023】
【数5】
【0024】はPrαをハーモニック・パーミアンス係
数の形で表したものである。ここで磁束密度の次数(p
+αZ1 +γZ2 )について検討してみる。α=γ=0
の場合に(p+αZ1 +γZ2 )=pとなるが、このほ
かに(1)式が満足される場合には、α=1,γ=−1
のときに、また(2)式が満足される場合にはα=−
1,γ=1のときに、(p+αZ1 +γZ2 )=−pと
なる。従って基本波磁束密度は(1)式が満足される場
合には
【0025】
【数6】
【0026】として、また(2)式が満足される場合に
【0027】
【数7】
【0028】として表される。(9)及び(10)式の
第2項に注目すると、Z2 φ=2πであるので、ξが−
0.5から+0.5まで変化するとき、すなわち回転子
が1スロットピッチ動くとき、基本波磁束密度のピーク
値の位置は1極対動くことを示している。従って励磁巻
線と同一極数の出力巻線を固定子スロットに設けておけ
ば、出力巻線との鎖交磁束の大きさが回転子スロットの
位置によって変化するので、出力巻線の誘導電圧の大き
さによって回転子位置を検出することができる。具体的
には二つの出力巻線を固定子スロットに設ける。
【0029】すなわち一つは励磁巻線と同一の巻線軸の
位置に、他の一つは励磁巻線の巻線軸から電気角で90
°離れた位置に設ける。前者を出力巻線1、後者を出力
巻線2ということとする。ただし、ここに示した出力巻
線の配置は説明の便宜のためであって、必ずしも出力巻
線1を励磁巻線と同一の位置に設けなくてもよい。2組
の出力巻線が電気角で90°離れた位置であれば、これ
らは固定子スロットの任意の位置に配置することができ
る。
【0030】(9)または(10)式の磁束密度によっ
て、出力巻線1には
【0031】
【数8】
【0032】の電圧が誘導され、出力巻線2には
【0033】
【数9】
【0034】の電圧が誘導される。従って上記の2組の
出力巻線には回転子がその1スロットピッチ移動したと
きに1周期となるcos及びsin関数に比例した電圧
が誘導される。この電圧は、従来の多極レゾルバにおい
て回転子がその1極ピッチ移動したときに出力巻線に誘
導する電圧と同一であるので、R/D変換器で処理する
ことによって位置検出を行うことができる。これが本発
明の基本原理である。
【0035】この場合Z2 を増加して回転子のスロット
ピッチを小さくするほど、1周期の電圧を発生する回転
子の移動距離が小さくなるので、検出精度が上がること
は明らかである。しかし(1)または(2)式の関係を
満足しなくてはならないので、Z1 も増加することが必
要である。すべての固定子スロットに巻線を納める通常
の方式では、Z1 を増加するとコイル数も増加してコス
ト高となる。そこで、第2図のように固定子の歯部に巻
線スロット10aのほかに巻線を納めない小スロット1
0bを設け、巻線スロットと小スロットとの合計のZ1
と回転子スロット数Z2 との間に(1)または(2)式
が成り立つようにすれば、コイル数を増加することなく
2 を増加して検出精度を向上することができる。
【0036】出力巻線の誘導電圧をR/D変換器で処理
して位置検出を行う場合に、検出誤差を最小にするに
は、電圧波形に含まれる高調波成分を最小とし、できる
だけ完全なcos及びsin波形とすることが必要であ
る。これまでは原理の説明のために、基本波のみを考慮
した理論を述べてきたが、本発明における検出誤差を最
小にするための手段を以下の実施例について述べる。
【0037】電圧波形に含まれる高調波成分を最小にす
るためには、まず起磁力に含まれる高調波成分を最小に
する必要がある。起磁力を示す(7)式は基本波成分の
みを示すが、一般にはすべての奇数次の高調波成分を含
む。しかし励磁巻線として3相巻線の2相分を単相巻線
として用いることによって、起磁力に3の整数倍の次数
を含まないようにすることができる。この場合mを零及
び正、負の整数とし、n=1+6mとすれば起磁力の一
般式は
【0038】
【数10】
【0039】となる。この起磁力によって生ずるギャッ
プ磁束密度分布は
【0040】
【数11】
【0041】として表される。ここでn´は磁束密度の
空間分布の次数で
【0042】
【数12】
【0043】である。3相巻線としては分数スロットと
することもできるが、ここでは整数スロットとして考え
ると、dを正の整数とすれば、 Z1 =6dp (16) として表される。また(1)及び(2)式の関係から Z2 =(6d±2)p (17) となる。(15)式に(16)及び(17)式の関係を
代入すれば n´=1±2γ+6{m+d(α+γ)} (18) となる。
【0044】この磁束密度によって出力巻線1に誘導さ
れる電圧は
【0045】
【数13】
【0046】として、また検出巻線2に誘導される電圧
【0047】
【数14】
【0048】として表される。これらの式から明らかな
ようにγ=±1の場合が有効成分で、これ以外の項は含
まれないことが望ましい。 γ=0の場合は ed10 =√2・Ed10 sin(ωt) (21) 及び ed20 =0 (22) となり、出力巻線1にのみ回転子位置に無関係の一定電
圧を誘導するが、これは誤差の原因とはならず、回路処
理によって除去することができるので問題はない。
【0049】γ=2以上の値の場合には、奇数次の高調
波磁束密度成分によって出力巻線に電圧が誘導され、検
出誤差の原因になる。本発明では、以下の実施例に示す
ような方法によってこの誘導電圧を最小にしている。ま
ず、出力巻線として3相巻線の2相分を用いることによ
って、3の整数倍の次数の磁束密度による誘導電圧を零
とすることができる。また、特に有害な次数の巻線係数
を小さくすることを目的として、分布巻でかつ適切なコ
イルピッチの短節巻とすることによって、これらの高調
波磁束密度による導電圧を極力小さくするような巻線方
式とする。
【0050】巻線方式の1例を図3ないし図6に示す。
この例では励磁巻線、出力巻線1及び2のいずれも3相
巻線のU相のコイル12とV相のコイル13を図3のよ
うに接続して用いるものとし、毎極毎相のスロット数が
2の分布巻で、5/6の短節巻としてスロットに納めら
れた状態を展開図の形で図4に示す。図4においてスロ
ット番号1から12までが1極対である。この図4に示
されるように、励磁巻線はスロットの開口部に最も近
く、出力巻線1は中間部に、また出力巻線2はスロット
底部に納められている。このような短節巻は通常図5の
ような2層巻としてダイヤモンド形コイルが用いられる
が、コイル端の寸法が長くなるという欠点がある。
【0051】そこでスロット内のコイル辺の配置はその
ままとして、図6のように同心形コイルとしても巻線係
数は図5の巻線と同一であることを理論的に明らかにし
た。図6の場合にはコイル端の寸法を小さくして、機器
を小型にすることができる。図5及び図6は励磁巻線に
ついて示したが、出力巻線1及び2についても全く同様
である。
【0052】さらに、回転子スロットによるパーミアン
ス脈動は、γ=2以上の項を含まないスロット形状とす
ることによって、検出誤差を最小とすることを実現する
ことができる。このためには、回転子スロットによるギ
ャップパーミアンス係数を P00+P01cos(Z2 ・θ2 ) (23) とすることが必要で、これを実現するスロット形状につ
いて理論的に研究した結果、座標θ2 の位置における回
転子鉄心の外周と中心との距離rθ2を
【0053】
【数15】
【0054】とすればよいことが明らかになった。図7
にその1例を示すが、r1 は固定子鉄心の内周の半径で
ある。またhを0からZ2 −1の整数とすると、δ1
θ2 =2hπ/Z2 におけるギャップ長で、最小ギャッ
プ長に相当する。またδ0 は θ2 =(1+2h)π/2Z2 におけるギャップ長である。従って、δ0 及びδ1 の寸
法を決めれば回転子外周の形状、すなわちスロット形状
を確定することができる。この場合のギャップパーミア
ンス係数は
【0055】
【数16】
【0056】となる。この式から明らかなように、P00
はδ0 によって決まり、P01/P00はδ0 /δ1 によっ
て決まって、ギャップパーミアンス係数は(23)式で
表される。ただし、(24)式を導出した理論は、磁束
線が半径方向に通るという仮定のもとに展開されている
ので、ギャップパーミアンス係数にγ=2以上の項を含
む場合がある。これが有害な大きさになる場合には、
(24)式の回転子形状を基本として、有限要素法等の
磁界解析結果に基づいて回転子形状を修正し、ギャップ
パーミアンス係数が(23)式となるようにする。この
ようにしてγ=2以上の項をギャップパーミアンス係数
から完全に除去できれば、(19)式及び(20)式は
γ=0及びγ=1に対応するもののみとなり、検出誤差
を零とすることができる。
【0057】これまでは回転角度位置を高精度に検出す
るレゾルバについて説明してきたが、固定子鉄心を極の
境目の1個所で切断して直線状に展開した形を考える
と、その断面は図8のようになる。図8において、20
は固定子鉄心20aはスロットである。この実施例にお
いては端効果の影響を避けるために両端にはコイルを嵌
め込まれていない鉄心を有するとともに、出力巻線は端
効果の影響を受けない位置に配置されている。前述の回
転子鉄心に対応するものとして、図8に示すように固定
子鉄心より長い鉄心が移動子21として固定子鉄心に対
向して設けられ、一定のエアギャップを保って移動し得
るようになっている。
【0058】この移動子には一定の間隔でスロット21
aが設けられているが、そのスロットピッチは1極間隔
の固定子鉄心に含まれるスロット数をz1 とするとき、
固定子スロットピッチのz1 /(z1 ±1)倍となるよ
うにしてある。この場合には必ずしもP極全部を設ける
必要はないが、固定子鉄心P極間隔分の固定子スロット
数をZ1 、これと同一寸法の移動子鉄心表面に設けられ
ているスロット数をZ 2 とするとZ2 =Z1 ±Pとな
り、両者の間には(1)式または(2)式の関係が成り
立つので、上記の回転角度位置検出のレゾルバに関する
理論はこの構造の場合にも全く同様に成立することにな
り、直線位置を高精度に検出することができる。
【0059】以上の説明は単相の励磁巻線と2相の出力
巻線の場合について述べたが、出力巻線を3相として、
その出力電圧をスコットトランスによって2相に変換す
ることによっても同じ結果を得ることができる。また逆
に励磁巻線を2相巻線とした場合には、単相の出力巻線
に誘導される電圧は回転子の位置によって位相が変化
し、その位相は回転子の1スロットピッチの動きに対し
て2π変化することを利用して、この信号をR/D変換
器で処理することによっても、高精度の位置検出を行う
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は励磁巻線
及び出力巻線をすべて固定子に設け、回転子は小スロッ
トを有する鉄心のみの簡単な構造で、回転子の1スロッ
トピッチの動きに対して高調波成分を殆ど含まないco
s及びsinの信号を得ることができるので、安価で高
精度のレゾルバを実現することが可能となった。
【0061】従来の多極レゾルバは高精度であるが高価
であり、一方、VR形レゾルバは精度に問題があるた
め、本発明による安価で高精度なレゾルバの実現は、精
度の高い位置制御の性能を有するロボットやFA機器を
経済的に実用化し、産業設備の高度化に貢献するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄心断面図
【図2】本発明の固定子鉄心に小スロットを設けた場合
の鉄心の一部の断面図
【図3】本発明の巻線構成の基本的考え方を示した説明
【図4】本発明による励磁巻線、出力巻線1及び2のス
ロット内の配置の1例を示した説明図
【図5】本発明で2相巻とした励磁巻線の1例を示した
説明図
【図6】本発明で単相巻とした励磁巻線の1例を示した
説明図
【図7】本発明で高調波成分を低減する回転子スロット
形状の1例を示した説明図
【図8】本発明による直線位置検出用レゾルバの1実施
例を示した断面図
【符号の説明】
10:固定子鉄心 10a:巻線スロット 10b:小スロット 11:回転子鉄心 11a:回転子スロット 12:U相巻線 13:V相巻線 20:直線状固定子鉄心 20a:直線状固定子スロット 21:移動子 21a:移動子スロット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極数をPとするとき、Z1 個のスロットを
    有する固定子鉄心と、Z2 =Z1 +P個またはZ2 =Z
    1 −P個のスロットを有する回転子鉄心からなり、固定
    子のスロットには極数Pの単相または2相の励磁巻線
    と、極数Pの2相、3相または単相の出力巻線が納めら
    れ、回転子には巻線を有しないことを特徴とする位置検
    出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の位置検出装置に於いて、固
    定子鉄心には巻線用スロットの他に歯部にも等間隔に巻
    線を有しない小スロットを設け、これらの両スロットの
    総数をZ1 とし、回転子スロット数をZ2 =Z1 +Pま
    たはZ2 =Z1 −Pとすることを特徴とする位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の位置検出装置に於い
    て、回転子スロットの中央を原点として回転子外周の位
    置を表す空間角をθ2 とするとき、回転子スロットによ
    るギャップパーミアンス脈動がcos(Z2 ・θ2 )と
    なるようなスロット形状またはこれに近似したスロット
    形状としたことを特徴とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3記載の位置検出装置に
    於いて、励磁電流による超磁力に3の整数倍の次数の高
    調波成分を含まない励磁巻線と、3の整数倍の次数のギ
    ャップ磁束密度による誘導電圧を生じない出力巻線を有
    するとともに、励磁巻線並びに出力巻線を、第5及び第
    7高調波に対する短節係数が小さくなる巻線方式とする
    ことを特徴とする位置検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の位置検出装
    置に於いて、励磁巻線及び出力巻線を2層巻と同一の短
    節係数を有する単層巻としたことを特徴とする位置検出
    装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4又は5記載の位置検
    出装置に於いて、断面が長方形の固定子鉄心に設けられ
    た一定間隔のスロットに納められた励磁巻線及び出力巻
    線を有し、そのスロットの面に対向し、一定のエアギャ
    ップを保って直線的に移動し得る一定間隔のスロットを
    有する鉄心を移動子とし、固定子鉄心の1極間隔に含ま
    れるスロット数をz1 とするとき、移動子のスロットピ
    ッチを固定子スロットピッチのz1 /(z1 +1)倍ま
    たはz1 /(z1 −1)倍とすることを特徴とする直線
    位置の検出に使用可能とした位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008310564A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Tamagawa Seiki Co Ltd 回転型有限角度検出器
JP2010002373A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Nsk Ltd Vr型レゾルバ

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