JPH06130263A - 光学部材 - Google Patents

光学部材

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JPH06130263A
JPH06130263A JP28002492A JP28002492A JPH06130263A JP H06130263 A JPH06130263 A JP H06130263A JP 28002492 A JP28002492 A JP 28002492A JP 28002492 A JP28002492 A JP 28002492A JP H06130263 A JPH06130263 A JP H06130263A
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島 完 司 永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光ビーム走査による画像記録装置の組み立てや
部品交換作業の作業性を大幅に向上すると共に、各種の
部材の取り付け位置や角度も高精度にすることができる
光学部材を提供する。 【構成】第1の態様は長尺レンズの蓋体を設け、蓋体に
レンズの両端部近傍を遮光する遮光リブを設けることに
より、第2の態様はアパーチャにホルダに係合する折曲
部および開口サイズを判別する突起を設けることによ
り、第3の態様はレンズを保持するホルダに光路を挟ん
で形成される側壁を設け、またレンズを固定する固定部
材をコ字状としレンズを各方向に規定する部材を形成す
ることにより、第4の態様は突出部を有するホルダと付
勢部材によって長尺ミラーを側面の4方より保持するこ
とにより、第5の態様はミラーを押圧する付勢部材とミ
ラーとの間に弾性部材を配備することにより、前記目的
を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に光ビーム走査による
画像記録装置に利用される光学部材に関するものであっ
て、画像記録装置の組み立て作業性を向上することがで
きる光学部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント、印刷、複写等において
は、カラー画像を記録再生するために分光感度に波長依
存性を有するカラー感光材料を、ラスタースキャンによ
って走査露光する画像記録装置が用いられている。この
ような画像記録装置は、カラー感光材料の分光感度分布
に応じた複数の光ビーム、具体的には、感光材料の3原
色の各色(感光層)、例えばシアン(C)、マゼンタ
(M)およびイエロー(Y)の各発色に対応する相異な
る狭帯域波長を有し、記録画像に応じて変調された3つ
または4つの光ビームによって、感光材料を2次元的に
走査露光することによって感光材料に画像記録を行う。
【0003】図6に、このような画像記録装置の一例を
概念的に示す。図6に示される画像記録装置10は、そ
れぞれC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)
を発色させるための狭帯域波長および光出力を有する光
ビームLC、LM、LYを主走査方向(図中矢印a方
向)に偏向して、副走査方向(図中矢印b方向)に搬送
される感光材料Aを2次元的に走査露光して画像記録を
行うものであり、3種の光ビームをポリゴンミラー12
の反射面の略同一点に少しずつ異なる角度で入射して、
主走査方向に偏向し、感光材料A上の同一の主走査線上
に異なる位置に結像し、時間的に間隔をあけて同一主走
査線上を順次走査する異角入射光学系(非合波方式の光
学系)による画像記録装置である。
【0004】また、図示例の画像記録装置10において
は、光源から折返しミラー24までの光ビームLの光路
と、ポリゴンミラー12によって主走査方向に偏向され
た光ビームLの光路とが同一平面で交差するように、光
源、折返しミラー24、ポリゴンミラー12等の各光学
部材が配置されて光ビームの光路が構成されており、画
像記録装置の大幅な小型化が計られている。
【0005】画像記録装置10は、光ビームの光源とし
て所定の狭帯域波長の光を射出す光ビーム光源として、
3つの半導体レーザ(以下、LDとする)14C、14
Y、および14Mを有する。例えば、感光材料A上のC
色素を発色させるためのLD14Cは波長750nmの
光ビームLCを射出するものを、感光材料AのY色素を
発色させるためのLD14Yは波長810nmの光ビー
ムLYを射出するものを、感光材料AのM色素を発色さ
せるためのLD14Mは波長670nmの光ビームLM
を射出するものが使用される。これらのLD14(14
C、14M、14Y)は、図示しない電気制御系によっ
て制御される。
【0006】LD14より射出された各光ビームは、そ
れぞれに対応して配置されるコリメータレンズ16(1
6C、16M、16Y)に入射して、それぞれ平行光に
整形される。
【0007】平行光とされた各光ビームは、次いで、そ
れぞれに対応して配置されるシリンドリカルレンズに入
射する。シリンドリカルレンズは、後述するシリンドリ
カルミラー18と共に、ポリゴンミラー12の面倒れを
補正する面倒れ補正光学系を構成する。図示例の画像記
録装置10において、シリンドリカルレンズは各光ビー
ムに対応して配備される2つのレンズ、つまり光ビーム
進行方向の上流側に配備されるシリンドリカル凹レンズ
20(20C,20M,20Y)と、シリンドリカル凸
レンズ22(22C,22M,22Y)とが組み合わさ
れて構成される。なお、凸レンズには、各光ビームLの
ビームサイズを規定するためのアパーチャが併設されて
いる。上記構成のシリンドリカルレンズでは、シリンド
リカル凹レンズ(以下、凹レンズとする)20とシリン
ドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする)22との距
離を調整することにより、レンズパワーを調整すること
ができる。
【0008】また、凹レンズ20と凸レンズ22との間
の、凹レンズ20近傍には、各光ビームLの感光材料A
上における光量を調整するためのNDフィルタ26(2
6C,26M,26Y)が配備されている。
【0009】凹レンズ20、NDフィルタ26、および
凸レンズ22を通過した各光ビームLは、次いで、折返
しミラー24の互いに異なる位置に入射し、所定の方向
に反射されて、互いに少しずつ異なる角度で光偏向器で
あるポリゴンミラー12の反射面の略同一点に入射し、
反射されて、主走査方向に偏向され、fθレンズ36に
入射する。
【0010】fθレンズ36は、各光ビームLを主走査
線上のいずれの位置においても正しく結像させるための
ものであり、レンズ36a、36b(組みレンズ)およ
び36cの複数のレンズが組み合わされることにより構
成される。fθレンズ36を通過した光ビームLは、次
いで、長尺のシリンドリカルミラー18によって所定の
方向に反射される。シリンドリカルミラー18は前述の
シリンドリカルレンズ(凹レンズ20および凸レンズ2
2)と共に面倒れ補正光学系を構成する他、各光ビーム
Lを上方に反射して、長尺の立ち下げミラー38に入射
される。
【0011】光ビームLは、立ち下げミラー38によっ
て下方に反射され、fθレンズ36の下流側を光ビーム
Lを横切って進行し、感光材料Aに入射する。感光材料
Aは光ビームLの走査線SLを挟んで配置される1対の
ニップローラ対、露光ドラムと走査線SLを挟んでこの
露光ドラムに押圧されるニップローラ等の副走査搬送手
段によって副走査方向(矢印b方向)に搬送されている
ので、主走査方向(矢印a方向)に偏向された光ビーム
Lは、結果的に2次元的に感光材料Aを走査露光し、画
像記録を行う。
【0012】このように、ラスタースキャンによる画像
記録装置は、シリンドリカルレンズ(凹レンズ20およ
び凸レンズ22)、fθレンズ36、シリンドリカルミ
ラー18、立ち下げミラー38等、各種の光学部材が配
備されて構成されており、高画質画像の記録を行うため
には、すべての光学部材を高い精度で所定の位置に取り
付ける必要がある。ところが、従来の画像記録装置で
は、このような各種の光学部材の取り付け作業性が悪
く、実質的なコストアップを招いている。特に、図示例
のような異角入射光学系を利用し、また装置の小型化の
ために光ビームの光路を交差させた構成を有する画像記
録装置では、各光学部材を近接して高い密度で取り付け
する必要があるので、取り付け作業性の問題は特に大き
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】例えば、光ビーム走査
による画像記録装置に不可欠なfθレンズ36は、図6
に示されるように主走査方向に長尺なレンズ36a,3
6bおよび36c組み合わせたものであるが、このよう
な長尺レンズではレンズ端部で散乱光が発生して、記録
画像にかぶりを起こさせてしまう。通常の画像記録装置
では、このような散乱光の発生を防止するために、レン
ズの端部に、反射防止の黒色の塗装を施したり、遮光性
のテープを貼り付ける等の処理が行われている。
【0014】ことろが、これらの方法ではレンズ端部で
の散乱光の発生防止効果を十分に得ることは可能である
が、塗装やテープの貼り付けは非常に手間と時間がかか
る上、特に黒色の塗装を施す方法では、塗装ミスによっ
てfθレンズの必要な部分まで塗装してしまう可能性も
ある。
【0015】また、図7に凸レンズ22の固定状態の一
例が示される。図7に示されるように、凸レンズ22
は、ホルダ200の保持台202に載置され、かつ突当
部204に平面部分を当接された状態で、ビス206で
ホルダ200に固定される押さえバネ208によって付
勢されて、ホルダ200の所定の位置に固定され、ホル
ダ200が画像記録装置10の定盤上の所定位置に装填
・固定されることにより、画像記録装置10の所定位置
に配備される。さらに、凸レンズ22と突当部204と
の間には、光ビームLのビーム径を規定するための開口
210が形成されたアパーチャ212が配備される。
【0016】このアパーチャ212に形成される開口2
10は、LD14より射出される光ビームLの広がり角
や各種レンズ焦点距離の誤差等に応じてサイズを決定す
る必要があるので、多数種のアパーチャ212が用意さ
れ、選択して使用される。
【0017】ここで、光ビーム走査による画像記録装置
において、この位置での光ビーム径は通常2.5〜6m
m程度であるので、アパーチャ212に形成された開口
210のサイズや形状を判別するのが困難である。さら
に、アパーチャ212の交換作業も困難である上、アパ
ーチャ212を保持台202上に載置することにより、
図中上下方向の位置決めを行うことはできるが、同左右
方向の位置決めを行うことができないという問題点もあ
る。
【0018】また、凸レンズ22は、保持台202上に
載置された状態で押さえバネ208によって突当部20
4に押圧されて固定されるが、この構成では、ビス20
6によって押さえバネ208をホルダ200に固定する
際に、押さえバネ208が曲がってしまい、固定時に専
用の治具を使用する必要がある。
【0019】一方、凸レンズ22を光軸方向に移動する
ことにより、副走査方向の光ビームの位置、つまり結像
ビーム系の調整が行われる。この調整はLD14より光
ビームLを射出した状態で、画像記録位置における光ビ
ームを測定しながらホルダ200を移動することで行わ
れる。従って、調整は光を遮らないように行う必要があ
り、しかも異角入射光学系の画像記録装置では、3つの
ユニット(凸レンズ22)が近接して配置されるので、
この位置調整も専用の治具を使用して行う必要があり、
やはり作業性の点で問題がある。
【0020】凹レンズ20および凸レンズ22と共に面
倒れ補正光学系を構成する長尺の凹面鏡であるシリンド
リカルミラー18は、図8に示されるように、台214
に載置された状態で、両端部に配置される略L字状のホ
ルダ216によって角度等を規定され、付勢バネ218
によってホルダ216に押圧されることにより保持され
る。
【0021】ここで、面倒れ補正性能を良好にするため
に、シリンドリカルミラー18は光ビーム進行方向(図
中矢印方向)に移動可能に構成され、通常は台214を
移動することによって、この調整が行われるが、前述の
ように部品間が近接しているので、この調整は作業性が
悪く、また、上記構成では、シリンドリカルミラー18
の上方への移動を防止することができない。
【0022】さらに、長尺の板状ミラーである立ち下げ
ミラー38は、図9に示されるように、両端部に配置さ
れるホルダ220に反射面を載置した状態で、裏面側よ
り付勢バネ222によって押圧されることにより保持さ
れる。ここで、立ち下げミラー38はコストダウン等の
ために比較的薄いミラーが使用されており、強く押圧、
特に支えのない状態で面方向に強く押圧したり、上下方
向等に押圧するとミラーが湾曲してしまい、光ビーム光
路が狂って高画質画像の記録を行うことができなくなっ
てしまう。
【0023】そのため、図9に示されるように付勢バネ
222と立ち下げミラー38の上端面とは若干の間隙を
有するように構成されるが、そのため、この方向にガタ
ツキが生じてしまう。ここで、このガタツキはミラーの
面内であれば特に大きな問題は生じないはずであるが、
やはり画質劣化の原因となってしまう。
【0024】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、画像記録装置の組み立てや部品交
換作業の作業性を大幅に向上すると共に、各種の部材の
取り付け位置や角度も高精度にすることができる光学部
材を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1の態様は、少なくとも1つの長尺レン
ズと、前記長尺レンズを載置して保持する基盤と、前記
長尺レンズの上部を覆うように前記基盤の所定位置に固
定される蓋体とを有し、前記蓋体に、前記長尺レンズの
両端部近傍を遮光する遮光リブ、および長尺レンズの少
なくとも一つおよび/または前記基盤の所定位置に当接
して、基盤上における前記蓋体の位置を決定する位置決
めリブが形成されていることを特徴とする光学部材を提
供する。
【0026】また、本発明の第2の態様は、光ビームを
調光するレンズと、前記レンズを所定の位置に保持する
レンズホルダと、前記レンズとレンズホルダとの間に配
置されるアパーチャとを有し、前記アパーチャが、前記
レンズを通過する光ビームのビームサイズを規制する開
口、前記開口のサイズに応じて大きさおよび/または取
り付け位置が異なる突起、および前記開口が形成された
面より屈折して形成され、前記ホルダの少なくとも1面
に当接して前記レンズホルダに対する開口の位置を決め
る折曲部を有することを特徴とする光学部材を提供す
る。
【0027】また、本発明の第3の態様は、光ビームを
調光するレンズと、前記レンズを所定位置に保持するホ
ルダと、前記レンズをホルダに固定する固定部材とを有
する光学部材であって、前記ホルダが、定盤との固定に
供されるホルダ本体、このホルダ本体の光ビーム光軸方
向の端部に形成される、前記レンズを保持すると共に前
記固定部材が固定される保持台、前記ホルダ本体の上部
に前記光ビームの光路を挟んで形成される壁部、および
前記壁部の少なくとも一方の上面に形成される窪みを有
し、前記固定部材が、前記保持台を光ビームの光軸方向
に挿入してこの保持台に固定されるコ字状の本体、前記
本体の上方に延在して形成される、光ビームの光路以外
で前記レンズを前記ホルダに押圧するレンズ押さえ、前
記本体のレンズ押さえが形成される面と別の面の上方に
延在して形成される、前記レンズを横方横方向に保持す
る保持部、および前記本体の前記保持部が形成される面
と対向する面の上方に延在して形成される、前記レンズ
を上方より押圧する押圧部を有することを特徴とする光
学部材を提供する。
【0028】また、本発明の第4の態様は、長尺ミラー
と、前記長尺ミラーを両端部に配置されこの長尺ミラー
を保持するホルダと、前記ホルダに係合して前記ホルダ
と共に前記長尺ミラーを保持する付勢部材とを有する光
学部材であって、前記ホルダが長尺ミラーの長手方向の
一面とこの面に連続する面に当接する保持部、およびこ
のホルダの位置決めを行うための突当部を有する略L字
状の板状部材で、前記付勢部材が、前記ホルダのL字角
部近傍でこのホルダを挟み込む爪部、この爪部と略直交
して形成され前記ホルダのL字の底辺に当接する係止
部、前記爪部および係止部に対向するように形成され、
前記長尺ミラーの前記ホルダの保持部が当接する面以外
に当接し、この保持部に向かって長尺ミラーを付勢する
付勢部を有する板状部材であることを特徴とする光学部
材を提供する。
【0029】さらに、本発明の第5の態様は、板状長尺
ミラーと、前記板状長尺ミラーの一方の面および底面を
保持するホルダと、前記板状長尺ミラーの上端上まで延
在し、板状長尺ミラーをホルダに向かって付勢する付勢
部材と、前記付勢部材と前記板状長尺ミラーとの間に配
備される弾性部材とを有することを特徴とする光学部材
を提供する。
【0030】
【発明の作用】本発明の第1の態様の光学部材は、fθ
レンズ等の長尺なレンズに関するもので、長尺レンズを
載置する基盤上に長尺レンズを覆う蓋体を形成し、この
蓋体に長尺レンズの両端部近傍を遮光する遮光リブと、
長尺レンズや基盤の所定位置に当接して、基盤上におけ
る蓋体の位置、すなわち長尺レンズに対する遮光リブの
位置を決定する位置決めリブが形成されていることをそ
の基本構成とする。このような本態様の光学部材によれ
ば、あらかじめ上記構成を有する蓋体を成形しておけ
ば、長尺レンズを固定した基盤に蓋体をして固定すると
いう作業だけで、長尺レンズの両端部分を遮光して散乱
光の発生を防止することができ、長尺レンズの両端部に
黒色の塗装を施す、遮光テープを貼り付ける等の作業が
不要になるので、画像記録装置の組み立て作業性を大幅
に向上することができる。また、蓋体を有するので、長
尺レンズへのゴミ等の付着も防止できる。
【0031】本発明の第2の態様の光学部材は、レンズ
とこのレンズを保持するホルダに組み合わされるアパー
チャに関するもので、アパーチャに形成される開口のサ
イズに応じて大きさや取り付け位置が異なる突起を形成
し、かつアパーチャを折り曲げた形状となる折曲部を形
成し、この折曲部をホルダの所定位置に当接することに
より、開口がレンズに対して所定の位置となるように構
成される。従って、突起のサイズや位置より開口のサイ
ズを判別してアパーチャを選択し、アパーチャをホルダ
に装填する際には、この突起をピンセット等で抓んで取
扱うことができる。また、折曲部をホルダの所定位置に
当接することにより位置決めを行うことができるので、
作業性を大幅に向上することができる。
【0032】本発明の第3の態様の光学部材は、レンズ
をレンズ用のホルダに固定してなる光学部材に関するも
ので、ホルダにレンズの光軸を挟むようにしてリブ状の
壁部を形成し、また、この壁部には指を掛ける窪みを形
成する。さらに、レンズを押さえる固定部材を、ホルダ
を緩く嵌入するコ字状部材とし、レンズを光軸方向に押
圧してホルダに固定するレンズ押さえ、レンズが横方向
に移動することを防止する保持部、およびレンズを上方
より押さえる押圧部材とを有する。このような本態様の
光学部材によれば、固定部材は本体がコ字状であって、
ホルダを緩く嵌入するようにしてホルダに装填されるの
で、ネジ等によってホルダに固定部材を固定する際に、
固定部材が不意に回転する等がなく、治具等を用いるこ
となく固定部材によるレンズの固定作業を行うことがで
きる。また、ホルダの位置調整を光ビームを通した状態
で行う際にも、光ビームは壁部の間を通過するので、ホ
ルダに形成される壁部および窪みを利用してホルダを指
で抓んだ状態で光ビームを遮光することなく位置調整を
行うことができるので、治具等を不要として組み立て作
業効率を大幅に向上することができる。
【0033】本発明の第4の態様の光学部材は、シリン
ドリカルミラー等の長尺ミラーを保持してなるものであ
って、長尺ミラーの長手方向の2面を保持するホルダが
基本的にL字状形状を有する板状部材で、長尺ミラーの
2面を位置決めしつつ保持する保持部、およびこのホル
ダの位置決めを行うための突当部を有し、他方、このホ
ルダに係合することにより、ホルダと共に長尺ミラーを
保持する付勢部材を、上方よりホルダに係合する爪部と
掛止部、およびホルダが当接しない2面に係合して、ホ
ルダ方向に長尺ミラーを付勢する付勢部とより構成し、
ホルダの保持部と付勢部材の付勢部とで長尺ミラーを包
み込むように、長尺ミラーの両端部を保持する。このよ
うな本発明の光学部材では、長尺ミラーの保持にビス等
を使用することなく、ホルダと付勢部材のみで長尺ミラ
ーの保持を行うことができるので、長尺ミラーの取り付
け、交換等の作業を大幅に簡略化することができ、しか
も、位置調整もホルダの突当部を利用して良好な作業性
で行うことができる。
【0034】さらに、本発明の第5の態様の光学部材
は、立ち下げミラー等の板状の長尺ミラーを保持してな
る光学部材であって、長尺ミラーの反射面あるいは裏
面、および底面を保持するホルダと、長尺ミラーの上端
上まで延在し、長尺ミラーをホルダに向かって付勢する
付勢部材と、付勢部材と長尺ミラーの上端との間に配備
されるゴムスポンジ等の弾性部材とを有し、付勢部材に
よって裏面あるいは反斜面を保持し、弾性部材によって
上端面を保持する。つまり本態様の光学部材において
は、長尺ミラーは反斜面および裏面、上端面および底面
の4方より付勢されて保持された状態となって、ガタツ
キのない状態で確実で保持される。しかも、例えば上端
から底面方向等の、付勢されることにより湾曲の可能性
がある方向は、固めのスポンジ等の弾性部材によって付
勢することによって、ミラーが湾曲することなく確実に
保持することができる。
【0035】従って、このような本発明の光学部材によ
れば、光ビーム走査による画像記録装置の組み立て作業
や部品交換作業の効率を大幅に向上した上で、ミラーや
レンズ等の光学部材のを正確な位置および角度で、確実
に装填することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の光学部材について、添付の図
面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
【0037】図1に、本発明の第1の態様の光学部材の
一例の概略斜視図が示される。本発明の第1の態様は、
光ビーム走査による画像記録装置に配備される長尺レン
ズに関するもので、図1に示される例においては、図6
の画像記録装置10におけるfθレンズ36に本発明を
利用した際の概略斜視図である。
【0038】前述のように、画像記録装置10のfθレ
ンズ36は、レンズ36a,36bおよび36cの3つ
のレンズより構成される。本発明の光学部材40は、こ
のようなレンズと、レンズを所定の位置に保持するレン
ズ基盤50と、この基盤に配置されるレンズを覆うよう
に配置される蓋体52とより構成され、レンズ36a,
36bおよび36cは、レンズ基盤50上の所定の位置
に載置固定されている。また、レンズ基盤50上には、
画像記録装置10の定盤Zへの固定を行うため、定盤Z
の固定孔48,48に対応して貫通孔50aが形成され
ている。レンズ基盤50上におけるレンズの固定方法に
は特に限定はなく、接着剤を用いる方法、各種の固定部
材を用いる方法等、各種の公知の方法によればよい。
【0039】蓋体52は、各レンズを覆うようにしてレ
ンズ基盤50上に固定されるものであり、図示例におい
ては、台状の形状を有し、下端面54,54にはレンズ
基盤50の貫通孔50a,50aに対応して(すなわち
定盤Zの固定孔48,48に対応して)、固定用の貫通
孔54aが形成されている。
【0040】本発明の第1の態様において、このような
蓋体52の内壁上面には、下方に突出するようにして、
レンズ基盤50上の所定位置に固定された各レンズの両
端部近傍を遮光する遮光リブが形成される。具体的に
は、レンズ36aに対応してその両端部近傍を遮光する
遮光リブ56,56が、レンズ36bに対応してその両
端部近傍を遮光する遮光リブ58,58、および遮光リ
ブ60,60が、さらにレンズ36cに対応してその両
端部近傍を遮光する遮光リブ62,62が、それぞれ形
成される。
【0041】また、各遮光リブは対応するレンズの両端
部近傍に正確に配置される必要があるので、蓋体52に
は、レンズ36bの側面(主走査方向)および光ビーム
射出端の両端部近傍に当接して、各レンズ(レンズ基盤
50)に対する蓋体52の位置を決める位置決めリブ6
4,64が形成される。
【0042】従って、本発明の第1の態様の光学部材4
0によれば、位置決めリブ64,64によって位置決め
して、レンズ基盤50上の所定の位置に蓋体52を合わ
せるだけで、fθレンズ36を構成するレンズ36a,
36bおよび36cのそれぞれの両端部近傍を遮光する
ことができ、レンズの端部に反射防止の黒色の塗装を施
す等の作業を不要として、画像記録装置組立や部品交換
の作業効率を大幅に向上することができる。また、蓋体
52がfθレンズ36のカバーの役目を果たすので、f
θレンズ36へのゴミやホコリ等の付着を防止して、こ
れに起因する記録画像の画質劣化を防止することができ
る。
【0043】図示例の光学部材40は、前述のようにし
てレンズ基盤50に蓋体52を位置決めして組み合わせ
た後、レンズ基盤50の端面を定盤Zの位置決め部材6
6に当接することによって、光学部材40を定盤z(ボ
ス47)上の所定の位置に載置して、固定孔48、貫通
孔50aおよび54aをボルト等によって固定して画像
記録装置10の所定の位置に装填される。なお、本発明
の光学部材40は、レンズ基盤50を定盤Z上の所定の
位置に載置した後に、レンズ基盤50の所定の位置に蓋
体52を被せてもよい。
【0044】図示例の光学部材40においては、位置決
めリブ64,64をレンズ36bに当接することにより
蓋体52の位置を決定したが、位置決めリブに対応する
位置決め手段は、レンズ基盤50に形成するものであっ
てもよい。また、レンズ基盤50を別部材として設け
ず、画像記録装置の定盤Zをレンズ基盤として利用して
もよい。さらに、画像記録装置10の光学系全体の蓋体
を、本発明の第1の態様の蓋体として併用してもよい。
【0045】図2に、本発明の第2の態様および第3の
態様を利用した光学部材の一例の概略分解斜視図が示さ
れる。本発明の第2の態様および第3の態様の光学部材
は、図6に示される画像記録装置10のコリメータレン
ズ16、凹レンズ20、凸レンズ22等に利用されるも
のであり、図2に示される光学部材70は、本発明の第
2および第3の態様を(シリンドリカル)凸レンズ22
に利用したものである。
【0046】図示例の光学部材70は、基本的に、凸レ
ンズ22と、凸レンズ22と保持するホルダ72と、凸
レンズ22とホルダ72との間に配備されるアパーチャ
74と、凸レンズ22(およびアパーチャ74)をホル
ダ72に固定する固定部材76とより構成される。ここ
で、本発明の第2の態様は、主にホルダ72およびアパ
ーチャ74に関し、第3の態様は凸レンズ22、ホルダ
72および固定部材76に関する。
【0047】図2に示される光学部材70は、アパーチ
ャ74が凸レンズ22およびホルダ72に挟持されるよ
うに、凸レンズ22およびアパーチャ74がホルダ72
の保持台78上に載置され、固定部材76によって凸レ
ンズ22を光軸方向(図2中矢印c方向)に付勢するこ
とによりホルダ72に押圧して、凸レンズ22およびア
パーチャ74をホルダ72の所定位置に固定する。
【0048】アパーチャ74は、画像記録装置10の光
ビームLのビーム径を規定するための開口80が形成さ
れた板状部材である。ここで、本発明にかかる図示例の
光学部材70においては、アパーチャ74をL字状に屈
折するようにして形成された折曲部86を有するもので
あり、ホルダ72上におけるアパーチャ74の図中上下
方向(図示例においては、画像記録装置10の副走査方
向に対応)の位置決めは、アパーチャ74を前記保持台
78に載置することによって行い、また、図中左右方向
の位置決めは前記折曲部86をホルダ72に形成される
側壁82(側壁82については、後に詳述する)に当接
して、L字状形状のアパーチャ74をホルダ72に引っ
掛けるようにして行うことができる。
【0049】従って、本発明の第2の態様にかかる光学
部材70においては、凸レンズ22(ホルダ72)に対
するアパーチャ74の開口80の位置決めを、極めて容
易かつ高精度で行うことができ、画像記録装置10の組
み立て作業性を大幅に向上することができる。
【0050】ここで、アパーチャ74に形成される開口
80は、LD14より射出される光ビームLの広がり角
や各種レンズ焦点距離の誤差等に応じてサイズを決定す
る必要があり、複数種のアパーチャが容易され、適宜選
択して使用されているが、従来は、アパーチャに形成さ
れる開口のサイズ判別が困難であり、作業性を悪化させ
ているのは前述のとおりである。
【0051】これに対し、本発明の第2の態様の光学部
材においては、アパーチャ74に形成される開口80の
サイズや形状に応じて、大きさおよび/または位置の異
なる突起84が形成される。図3は、このようなアパー
チャ74の一例の概略斜視図であって、図2および図3
(a)に示されるような、中央部分に突起84aが形成
されるアパーチャ74aには標準サイズの開口80aが
形成され、また図3(b)に示されるような、右端部に
突起84bが形成されるアパーチャ74bには小型サイ
ズの開口80bが形成され、さらに図3(c)に示され
るような左端部に突起84cが形成されるアパーチャ7
4cには大型サイズの開口80cが形成されている。さ
らに、突起84の形成位置に加え、大きさによる判別を
加えることにより、極めて多数種のアパーチャの選択を
容易に行うことが可能となる。なお、本発明において
は、大きさのみによる判別でもよいのはもちろんであ
る。
【0052】このような、本発明の第2の態様の光学部
材によれば、アパーチャ74の選別を極めて容易に行う
ことができる上、アパーチャ74の取り扱いは、ピンセ
ット等によって突起84を摘むことによって行えるの
で、画像記録装置の組み立や部品交換の作業性を大幅に
向上することができる。
【0053】また、図2に示される光学部材70は、本
発明の第3の態様も利用するものである。ここで、本発
明の第3の態様は、主に、凸レンズ22と、ホルダ72
と、固定部材76とに関する。ホルダ72は、光軸方向
の端面に突出して形成される、凸レンズ22を保持する
ための本体に対して若干幅が狭い保持台78と、上方に
光ビームLの光路を挟むように形成される側壁82およ
び88とを有する。さらに、側壁82の上部には窪み9
0が形成されている。図示例の光学部材70において
は、凸レンズ22は、保持台78上に載置されて、平面
側を側壁82および88の光軸方向の端面に当接した状
態で、固定部材76によって付勢されて側壁82および
88の前記端面に押圧されて、光学部材70に保持され
る。
【0054】固定部材76は、基本的に、ホルダ72の
保持台78に緩く嵌合するコ字状の形状を有するもので
あり、固定部材76の光軸に垂直な面92に形成される
孔部76aを貫通して保持台78のネジ孔78aに螺合
するビス94によって、保持台78を緩く挿嵌した状態
で保持台78に固定される。
【0055】図示例の固定部材76においては、面92
の端部近傍より2本、上方に延在するように凸レンズ7
2を光軸方向に押圧するレンズ押さえ94aおよび94
bが形成される。また、面92に対して約90度折り曲
げられた面96は、保持台78よりも若干高くなってお
り、これによって凸レンズ72の側面を押さえ、凸レン
ズ72が図中右方向に移動して脱落するのを防止する保
持部が形成される。さらに、前記面96と対向する面
は、上方に延在して凸レンズ72の上部に回り込むよう
な形状を有する、保持台78に載置された凸レンズ72
を上方より付勢する押圧部98が形成されている。
【0056】つまり、このような固定部材76によれ
ば、ホルダ72の保持台78上に凸レンズ22を載置
し、固定部材76を保持台78に緩く嵌めてビス94に
よって固定するだけで、凸レンズ22をホルダ72の所
定位置に載置して前後左右より保持・固定することがで
きる。しかも、固定部材76は基本的にコ字状の形状を
有し、これを保持台78に緩く嵌めて構成であるので、
ビス94による固定の際に不意に固定部材が回転や移動
をすることがないので、作業性をより良好にすることが
できる。
【0057】また、図示例のように保持台78を本体に
対して若干幅の狭いものとすることにより、固定部材7
6を装着することによる光学部材70の幅の増加を防ぐ
ことができ、凸レンズ22を近接して配置する必要があ
る場合等、画像記録装置10のスペースの狭い場所等に
も支障なく利用することができる。
【0058】一方、ホルダ72は、側面より上方に突出
して、光ビームLの光路を挟むように側壁82および8
8が形成され、さらに、側壁82の上部には窪み90が
形成されている。
【0059】前述のように、凸レンズ22を光軸方向に
移動することにより、副走査方向の光ビームの位置、つ
まり結像ビーム系の調整が行われるが、この調整は光ビ
ームLを射出した状態で、画像記録位置における光ビー
ムを測定しながら行われる。ここで、従来は光ビームL
を遮らないために、この位置調整は治具を使用する必要
があるが、本発明にかかる光学部材70では、光ビーム
Lは側壁82および88の間を通過するので、側壁82
および88、さらには窪み90を利用して光ビームLを
遮らずに直接手で調整作業を行うことができる。
【0060】しかも、ホルダ72(光学部材70)の画
像記録装置10の定盤への固定は、ホルダ72の底面に
形成された長孔(図示は省略)をビス等で止めることに
よって行われるが、側壁82および88を有することに
より、この側壁82および88が補強用のリブのように
作用する。そのため、定盤にホルダ72を固定する際
に、ホルダ72が湾曲することがなく、光学性能も向上
することができる。
【0061】なお、図示例の光学部材70においては、
側壁82よりも側壁88は光軸方向に小さく形成されて
いるが、これは、例えば図6に示される画像記録装置1
0のように、凸レンズ22が近接して配置され、しかも
光ビームLの光路が折返されるような構成を有する際
に、側壁88が光ビームLの光路を妨害しないようにす
るためである。従って、ホルダ72に形成される側壁が
光ビームLの光路を妨害する可能性がない場合には、側
壁82および側壁88は同じ大きさであってもよく、あ
るいは必要に応じて、いずれかの側壁をもっと大きく切
り欠いた形状としてもよい。
【0062】図4に本発明の第4の態様の光学部材の概
略図が示される。本発明の第4の態様は、図6に示され
る画像記録装置10の略正方形(あるいは長方形)等の
断面形状を有する、比較的厚みのある長尺ミラーに関す
るものであり、図4は、本態様をシリンドリカルミラー
18に利用した例である。なお、図4(a)はシリンド
リカルミラー18を長手方向より見た際を、図4(b)
は(a)と直交する方向より見た際を、それぞれ概略的
に示す。
【0063】図4に示されるように、本発明の第4の態
様にかかる光学部材100は、基本的に、シリンドリカ
ルミラー18と、ホルダ102と、付勢部材104とを
有するものであって、ホルダ102および付勢部材10
4を2組でシリンドリカルミラー18の両端部近傍を保
持し、画像記録装置10の定盤の所定位置に配備される
固定部材101にホルダ102が固定されることによ
り、画像記録装置10の所定の位置に配備される。この
ような光学部材100においては、ホルダ102がシリ
ンドリカルミラー18を上方より保持し、付勢部材10
4がシリンドリカルミラー18を下方より保持すること
により、シリンドリカルミラー18を長手方向の面(以
下、側面とする)で4方より保持する。
【0064】ホルダ102は、略L字状の板状部材で、
屈折部分の内側角部でシリンドリカルミラー18の側面
2面に当接して保持する保持部106が形成され、シリ
ンドリカルミラー18を上方より所定角度に保持する。
つまり、図示例においてはシリンドリカルミラー18の
反射面および上面に当接している。また、ホルダ102
のL字の長手方向(以下、ホルダ102のこの方向を長
手部、他方向を短手部とする)の端部は、このホルダ1
02(すなわち光学部材100)の位置を調整する突当
部108となっており、ここを押圧あるいは引き寄せる
ことによりシリンドリカルミラー18を光ビームLの進
行方向(図中矢印d方向)に移動して、結像ビーム系を
調整することができる。従来は、この突当部(ホルダ)
が画像記録装置10の定盤となる箱体の内部となり、シ
リンドリカルミラー18の位置調整が困難であったのは
前述のとおりである。
【0065】また、この長手部には図示しない長孔が形
成されており、位置調整が終了した後、ビス等の公知の
手段でホルダ102が固定部材101に固定されること
により、シリンドリカルミラー18が画像記録装置10
の所定の位置に固定される。
【0066】一方、付勢部材104はホルダ102に係
合して、シリンドリカルミラー18の下方の側面2面を
ホルダ102の保持部106方向に付勢することによ
り、ホルダ102と共にシリンドリカルミラー18を保
持する。このような付勢部材104は基本的に金属板等
によって形成されるもので、図中上方には、ホルダ10
2長手部の角部近傍を挟むように形成される爪部110
が形成され、また付勢部材104の本体および爪部11
0に直交するようにホルダ102長手部の角部近傍の端
面に当接する係止部112が形成される。つまり、付勢
部材104は、この爪部110および係止部112によ
ってホルダ102の屈折部分を外側より抱えるようにし
て、ホルダ102の所定の位置に係合する。
【0067】さらに、付勢部材104には、この爪部1
10および係止部112に対向するように、シリンドリ
カルミラー18のホルダ102の保持部106によって
保持されない2側面、つまり図示例ではシリンドリカル
ミラー18の底面および裏面に当接し、これを保持部1
06方向に付勢する付勢部114および116が形成さ
れている。図4に示されるように、付勢部114および
116は付勢部材104の本体部分に対して垂直に形成
されており、また、付勢部114および116の間の本
体部分には、付勢部114および116が互いに直交す
る方向に付勢力を発揮するように切れ込み118が形成
されている。
【0068】このような光学部材100においては、シ
リンドリカルミラー18の両端部は、付勢部材104お
よびホルダ102によって側面の4方向より保持された
状態となるので、所定の位置に所定の角度でシリンドリ
カルミラー18を確実に保持することができる。しか
も、シリンドリカルミラー18の保持にビス等を使用せ
ず、付勢部材104およびホルダ102を用いたはめ込
みによってシリンドリカルミラー18を保持するので、
画像記録装置10の組み立てやシリンドリカルミラー1
8の交換の作業性を大幅に向上することができる。
【0069】図5に、本発明の第5の態様の光学部材の
概略図が示される。本発明の第5の態様は、図6に示さ
れる画像記録装置10の長尺ミラーに関するものであ
り、図5に示される例は、本態様を立ち下げミラー38
に利用した例を、立ち下げミラー38の長手方向より見
た際の概略図である。
【0070】図5に示されるように、本発明の第5の態
様の光学部材120は、基本的に、立ち下げミラー38
と、ホルダ122と、付勢部材124と、弾性部材12
6とによって構成される。ホルダ122は、立ち下げミ
ラー38の両端部近傍を保持するように画像記録装置1
0の定盤の2か所に固定される板状部材であり、図示例
においては、立ち下げミラー38の反射面と底面とを保
持している。
【0071】付勢部材124は、ホルダ122の所定位
置にビス128によって固定されており、立ち下げミラ
ー38の裏面に当接して、立ち下げミラー38をホルダ
122に押圧する屈曲部130と、屈曲部130より延
長して立ち下げミラー38の上面部まで延在する固定部
132とが形成される。この固定部132と立ち下げミ
ラー38上面との間には、ゴムスポンジ等の弾性部材1
26が配置されている。
【0072】つまり、本発明の第5の態様においては、
比較的付勢力の強い付勢部材124と、付勢力の弱い弾
性部材126とによって立ち下げミラー38を保持す
る。立ち下げミラー38の上面に間隙を有することによ
り、外部からの振動等を吸収することができるが、この
振動や移動によって記録画像に誤差が生じてしまうこと
もある。ここで、立ち下げミラー38等はコストダウン
のために薄い部材で形成されているので、上面方向より
強く押圧するとミラーが湾曲してしまい、画質劣化の原
因となる。また、上面方向より押圧することなく、かつ
精度高く立ち下げミラー38を固定するためには、付勢
部材の精度を極めて高くする必要があり、コストアップ
につながる。
【0073】これに対し、本発明の第5の態様において
は、比較的付勢力の強い付勢部材124を用いてホルダ
122と共に立ち下げミラー38を固定すると共に、上
面方向は、付勢力の弱い弾性部材126で押さえること
により、立ち下げミラー38を確実に固定して、かつ振
動吸収を実現するとともに、立ち下げミラー38の湾曲
をも防止することができる。
【0074】弾性部材126には特に限定はなく、立ち
下げミラー38を湾曲することなく押さえることが可能
な各種のものが例示されるが、具体的には、ゴムスポン
ジ(イノアックコーポレーション C−4205)、高
反発フォーム(イノアックコーポレーション HR−8
0)等が好適に例示される。
【0075】以上、本発明の光学部材について詳細に説
明したが、本発明は上記実施例には限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および
変更を加えてもよいのはもちろんである。
【0076】
【発明の作用】以上詳細に説明したように、本発明の第
1、第2、第3、第4および第5の態様の光学部材によ
れば、fθレンズ、アパーチャ、シリンドリカルレン
ズ、シリンドリカルミラー、長尺レンズ等の、光ビーム
走査による画像記録装置に配備される各種の部品を、位
置や角度等を高い精度で、しかも良好な作業性で配置お
よび固定することができ、画像記録装置の組み立て作業
や、部品交換作業の作業性を極めて良好にすることがで
きると共に、安定した高画質画像の記録を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の態様の光学部材をfθレンズ
に利用した際の概略分解斜視図である。
【図2】 本発明の第2の態様および第3の態様の光学
部材をシリンドリカル凸レンズに利用した際の概略分解
斜視図である。
【図3】 本発明の第2の態様の光学部材に使用される
アパーチャの一例の概略斜視図である。
【図4】 本発明の第4の態様の光学部材をシリンドリ
カルミラーに利用した際の概略図で、(a)はシリンド
リカルミラーの長手方向から見た図を、(b)は前記
(a)に対して垂直方向より見た図を示す。
【図5】 本発明の第4の態様の光学部材を立ち下げミ
ラーに利用した際に立ち下げミラーの長手方向から見た
概略図である。
【図6】 本発明の光学部材が利用される画像記録装置
の一例の概略斜視図である。
【図7】 従来のシリンドリカル凸レンズおよびアパー
チャの固定方法を示す概念図である。
【図8】 従来のシリンドリカルミラーの固定方法を示
す概念図である。
【図9】 従来の立ち下げミラーの固定方法を示す概念
図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 18 シリンドリカルミラー 22(22C,22M,22Y) シリンドリカル凸レ
ンズ 36 fθレンズ 38 立ち下げミラー 40,70,100,120 光学部材 50 レンズ基盤 52 蓋体 56,58,60,62 遮光リブ 64 位置決めリブ 66 位置決め部材 72,102,122 ホルダ 74 アパーチャ 76 固定部材 78 保持台 80 開口 82,88 側壁 84 突起 86 折曲部 90 窪み 92,96 面 94 レンズ押さえ 98 押圧部 104,124 付勢部材 106 保持部 108 突出部 110 爪部 112 係止部 114,116 付勢部 126 弾性部材 L(LC,LM,LY) 光ビーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの長尺レンズと、前記長尺
    レンズを載置して保持する基盤と、前記長尺レンズの上
    部を覆うように前記基盤の所定位置に固定される蓋体と
    を有し、 前記蓋体に、前記長尺レンズの両端部近傍を遮光する遮
    光リブ、および長尺レンズの少なくとも一つおよび/ま
    たは前記基盤の所定位置に当接して、基盤上における前
    記蓋体の位置を決定する位置決めリブが形成されている
    ことを特徴とする光学部材。
  2. 【請求項2】光ビームを調光するレンズと、前記レンズ
    を所定の位置に保持するレンズホルダと、前記レンズと
    レンズホルダとの間に配置されるアパーチャとを有し、 前記アパーチャが、前記レンズを通過する光ビームのビ
    ームサイズを規制する開口、前記開口のサイズに応じて
    大きさおよび/または取り付け位置が異なる突起、およ
    び前記開口が形成された面より屈折して形成され、前記
    ホルダの少なくとも1面に当接して前記レンズホルダに
    対する開口の位置を決める折曲部を有することを特徴と
    する光学部材。
  3. 【請求項3】光ビームを調光するレンズと、前記レンズ
    を所定位置に保持するホルダと、前記レンズをホルダに
    固定する固定部材とを有する光学部材であって、 前記ホルダが、定盤との固定に供されるホルダ本体、こ
    のホルダ本体の光ビーム光軸方向の端部に形成される、
    前記レンズを保持すると共に前記固定部材が固定される
    保持台、前記ホルダ本体の上部に前記光ビームの光路を
    挟んで形成される壁部、および前記壁部の少なくとも一
    方の上面に形成される窪みを有し、 前記固定部材が、前記保持台を光ビームの光軸方向に挿
    入してこの保持台に固定されるコ字状の本体、前記本体
    の上方に延在して形成される、光ビームの光路以外で前
    記レンズを前記ホルダに押圧するレンズ押さえ、前記本
    体のレンズ押さえが形成される面と別の面の上方に延在
    して形成される、前記レンズを横方向に保持する保持
    部、および前記本体の前記保持部が形成される面と対向
    する面の上方に延在して形成される、前記レンズを上方
    より押圧する押圧部を有することを特徴とする光学部
    材。
  4. 【請求項4】長尺ミラーと、前記長尺ミラーの両端部に
    配置されこの長尺ミラーを保持するホルダと、前記ホル
    ダに係合して前記ホルダと共に前記長尺ミラーを保持す
    る付勢部材とを有する光学部材であって、 前記ホルダが長尺ミラーの長手方向の一面とこの面に連
    続する面に当接する保持部、およびこのホルダの位置決
    めを行うための突当部を有する略L字状の板状部材で、 前記付勢部材が、前記ホルダのL字角部近傍でこのホル
    ダを挟み込む爪部、この爪部と略直交して形成され前記
    ホルダのL字の底辺に当接する係止部、前記爪部および
    係止部に対向するように形成され、前記長尺ミラーの前
    記ホルダの保持部が当接する面以外に当接し、この保持
    部に向かって長尺ミラーを付勢する付勢部を有する板状
    部材であることを特徴とする光学部材。
  5. 【請求項5】板状長尺ミラーと、前記板状長尺ミラーの
    一方の面および底面を保持するホルダと、前記板状長尺
    ミラーの上端上まで延在し、板状長尺ミラーをホルダに
    向かって付勢する付勢部材と、前記付勢部材と前記板状
    長尺ミラーとの間に配備される弾性部材とを有すること
    を特徴とする光学部材。
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JPH1090744A (ja) * 1996-09-10 1998-04-10 Nikon Corp ブレ補正装置
JP2001033676A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Anritsu Corp 光学系装置

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