JPH0613029B2 - 超音波ドプラ血流測定装置 - Google Patents

超音波ドプラ血流測定装置

Info

Publication number
JPH0613029B2
JPH0613029B2 JP22727584A JP22727584A JPH0613029B2 JP H0613029 B2 JPH0613029 B2 JP H0613029B2 JP 22727584 A JP22727584 A JP 22727584A JP 22727584 A JP22727584 A JP 22727584A JP H0613029 B2 JPH0613029 B2 JP H0613029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
output
pair
voltage
blood flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22727584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61106136A (ja
Inventor
欧太郎 安東
達夫 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP22727584A priority Critical patent/JPH0613029B2/ja
Publication of JPS61106136A publication Critical patent/JPS61106136A/ja
Publication of JPH0613029B2 publication Critical patent/JPH0613029B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は広い範囲の血流速度の測定を可能とする超音波
ドプラ血流測定装置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 一般に、血圧測定は検診の際に広く利用されているが、
精密検診を必要とする場合にはさらに詳細な資料が必要
とされ、血流速度の測定が必要とされる場合がある。
又、この血流速度の測定は、例えば心臓を診断する場合
に重要な要因となる。
上記血流を測定する装置としては、一般に超音波を血流
部分に送波(送信)し、その部分から反射されて戻って
くる超音波の周波数が、その血流速度に応じてシフトす
るドプラ効果を利用して測定する超音波ドプラ血流測定
法が用いられる。
即ち、第6図に示すように、体表1に圧接させた送波探
触子2から周波数oの超音波を血管3に向けて発射
し、該血管3内の血球からの反射波を、受波用の探触子
4で受波すると、反射信号からの周波数は、血流速度
Vによってドプラシフトし、 となる。ただしcは音速であり、α,βは血管3の血流
方向と、送波用及び受波用探触子2,4の送波あるいは
受波方向となす角度である。
上記送波用及び受波用探触子を同一の探触子とした場合
にはα=β(=θ)となり、一般にV《cの条件を入れ
て、上式を =(1−2Vcosθ/c)o…(2) と近似できる。ドプラ偏移周波数をd(=−o)
とすると、上記(2)式は d=−2cosθVo/c…(3) となる。この式から血流速度Vは となる。
上記超音波ドプラ血流測定法において、連続波を用いる
と、距離方向の分解能が得られないため体表付近の血管
と深部側の血管からの反射信号が混入してしまうので、
この点を解決するために連続的に変調を施したM系列変
調法等があるが、送受波するためには2つの探触子が必
要となってしまう不便がある。
一方、パルス的に送信するパルス変調ドプラ法(パルス
ドプラ法)は、送受同一の探触子で行い得ると共に、送
信パルス発生回路と受信回路の一部をBモードの超音波
診断装置と共用できるので、現在広く用いられている。
第7図は上記パルスドプラ法を利用した従来装置の代表
例を示す。
送受用の超音波探触子(超音波トランスデューサ)11
は送信パルス発生回路12から送信パルスが印加される
よう接続されていると共に、受波した信号を高周波増幅
器13で増幅し、2つの混合器14a,14bの各一方
の入力端から入力させる。
上記2つの混合器14a,14bは、発振器15から出
力されるキヤリア周波数oの発振波を移相回路16で
位相シフトさせて、お互いに90°の位相差を有する1
組の直交信号(cos2πo,sin2πot)が他方の
入力端から入力され、上記一方及び他方の入力端からそ
れぞれ入力された信号とを混合して直交位相検波を行う
ようにしてある。
尚、上記発振器15の発振波は分周回路17で分周され
て、該分周回路17から超音波パルスの繰り返し周波数
がrのパルスを出力し、このパルスにて送信パルス発
生回路12を制御している。又、この分周回路17の分
周パルスは遅延回路18で送信タイミングよりも、所定
の時間遅延され、つまり対象とする血管部分からの受信
信号のみを分離取り出すための遅延時間の後、1対のサ
ンプルホールド回路19a,19bにサンプリングパル
スを印加して各混合器14a,14bの検波出力をそれ
ぞれサンプルホールドする。このサンプルホールドされ
た信号はそれぞれのカットオフ周波がr/2の1対の
ローパスフィルタ20a,20bを通して、ドプラ偏移
周波数成分のみが濾波される。この濾波された信号はA
/D変換器21a,21bでディジタル化された複素信
号にされ、高速フーリエ変換(FFT)回路22で周波
数分析が行われる。しかして、周波数分析された信号
は、ディジタルスキャンコンバータ(DSC)23を経
てテレビモニタ24に表示される。尚、上記位相が90
°異る2系統の信号を用いることによって、FFT回路
22の実軸・虚軸に入力して、周波数分析と共に、ドプ
ラ偏移の順逆(つまり血流方向)を分離検出できるよう
にしてある。
このように構成された従来例の動作を以下に説明する。
送信パルス発生回路12から周期1/r毎に送信パル
スが探触子11に印加され、第8図に示すキャリア周波
数oの超音波パルスが発射される。
この場合の周波数スペクトラムは第9図(a)及び
(b)に示すように、キャリア周波数oを中心周波数
とするものと、その両側に繰り返し周波数rを間隔と
する成分、つまりo±nr(n=1,2,…)で表
わされるものとからなる。この送信パルスが運動する対
象物、つまり血管内で速度Vの血球で反射されると、そ
の反射信号の周波数スペクトラムは任意の送信パルスの
スペクトラム成分をη(=o+nr,n=0,
1,2…ここでηはnを小さくしたもので両者は記号的
には等しい)で表わすと、前述の第(2)式で与えられ
る(但しoをηで置換する。)。従って、その周波
数成分ηに対するドプラ偏移周波数ηd(=−
η)は、前述の第(3)式に相当する ηd=−2COSθη/c となり、第9図(c)に示すように破線で示す各送信パ
ルススペクトラムから実線で示す周波数位置にシフトし
たものとなる。従って、ドプラシフトした反射信号にお
けるスペクトル成分は、oに対するドプラ偏移を
doとすると、 で表わされる。尚、n=0,1,2…である。
上記ドプラシフト成分を有する反射信号は超音波探触子
11で受信されて電気信号に変換され、高周波増幅器1
3で増幅された後、混合器14a,14bに入力され、
発振器15の周波数の発振波を位相シフトさせた局発出
力と混合され、その和の周波数及び差の周波数成分に変
換される。この信号の差信号が取り出され、遅延回路1
8を経たサンプリングパルスが印加されるサンプルホー
ルド回路19a,19bによって、対象とする血管部分
の反射信号のみが取り込まれる。この取り込まれた信号
はカットオフ周波数がr/2のローパスフィルタ20
a,20bで濾波される。これは第9図(c)に示すよ
うに、等価的に元のスペクトラム周波数oを中心とし
て±r/2の帯域を持つ帯域フィルタを通したものと
同等であり、スペクトラム周波数oに対するドプラ偏
移周波数doのみを検出する。
なお実際には、サンプルホールドを行う関係上検出され
たドプラ偏移は第10図に示す如くdoのみならず他
のドプラ成分dηを含み、スペクトラムの広がりが生
じ、第9図(c)の表記法は厳密さを欠くが、以下の説
明においてもスペクトラム成分doのみに着目しても
不都合を生じないので、説明を簡略化するため第9図
(c)に示したような模式的表記法を用いる。
上記従来の装置においてカットオフ周波数がr/2の
ローパスフィルタ20a,20bを用いるのは隣接する
スペクトラム成分のドプラ偏移の混入を防ぐ為であり、
それ故r/2のドプラ偏移が生じる血流速度
Vmax、つまり第(4)式においてd=±r/2
を代入したもの、つまり がパルスドプラ法を用いた従来装置における測定可能と
なる最大血流速度となり、これ以上の血流速度は測定で
きないという欠点があった。
[発明の目的] 本発明は上述した点にかんがみてなされたもので、検出
可能となる最大血流速度が超音波パルスの繰り返し周波
数rによつて制限されることなく大きな血流速度も検
出できる超音波ドプラ血流測定装置を提供することを目
的とする。
[発明の概要] 本発明は受信超音波信号のドップラ偏移に追随し、仮想
的な中心周波数が変化するトラッキングフィルタを形成
する帰還ループを設け、このトラッキングフィルタを通
して信号の周波数偏移を検出表示する構成とすることに
よって、殆んどドプラシフト量(幅)に制約されること
なく、大きな血流速度でも検出できるようにしてある。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図及び第2図は本発明の第1実施例に係り、第1図
は第1実施例の構成の主要部を示し、第2図は第1実施
例における主要部としてのトラッキングフィルタの動作
を説明するための図である。
図示しない送信パルス発生回路から中心周波数がoの
高周波がrを繰り返し周波数とする周期1/rのパ
ルスで超音波探触子に印加され、前述における第8図に
示す超音波送信パルスが対象物側に発射される。しかし
て、探触子で受波され電気信号に変換された(超音波)
反射信号は高周波増幅回路で増幅され、トラッキングフ
ィルタを構成する第1の1対の混合器34a,34bの
一方の入力端に入力される。これら混合器34a,34
bは、電圧制御発振器(VCO)35の出力信号に周波
数outを移相回路36によって、互いに90°の位相
差を有する1組の直交信号とされた各信号が他方の入力
端から入力され、これら入力信号を混合(第1検波)し
て出力する。これら第1検波された信号における差信号
は、それぞれ1対のサンプルホールド回路39a,39
bに入力される。しかして前述の従来装置と同様に、サ
ンプルホールド回路39a,39bに入力された信号
は、周波数oの発振波を分周回路で分周し、さらに遅
延回路を介して、周期1/r毎にサンプルホールド回
路39a,39bに印加されるサンプリングパルスでサ
ンプルホールドされる。このサンプルホールドされた信
号はローパスフィルタ40a,40bで濾波され、第2
の1対の混合器41a,41bの各一方の入力端に印加
される。
尚、これらローパスフィルタ40a,40bのカットオ
フ周波数はr/2あるいはさらに狭帯域でも良い。1
対の混合器41a,41bは、局部発振器42から出力
される比較的低い周波数1(例えばrの数倍〜数1
0倍程度)の発振波が位相回路43を通して、互いに9
0°の位相差を有するものにされた直交信号がそれぞれ
他方の入力端に印加される。これら混合器41a,41
bの混合出力は、加算器44で加算された後、周波数/
電圧(F/V)変換器45に入力され、周波数がxの
信号が入力されると、変換係数をgとして、 E=g(x−1) なる電圧出力がF/V変換器45から出力されるように
なつている。
上記F/V変換器45の出力は、表示装置へ送られると
共に、ローパスフィルタ46を通して、上記VCO35
の周波数制御入力端に印加され、この入力端に印加され
る電圧レベルによつて、その出力周波数outを可変制
御する。このように構成された第1実施例においては、
ドプラ信号の偏移に追随してVCO35の周波数が可変
されて、これと共にフィルタの中心周波数がドプラ偏移
に追随するトラッキングフィルタとして機能する帰還ル
ープが形成されていることが、その特徴となっている。
このように構成された第1実施例の動作を以下に説明す
る。
いま、受信高周波信号の成分を前述の(5)式に示すよ
うにo+do±nr{1+(do/o)}と
し、VCO35の出力周波数をo+Δとすると、1
対の混合器34a,34bにより混合された信号の差成
分はdo−Δ±nr{1+(do/o)}と
なる。(図示していないが混合器34a,34bの出力
側には高周波除去のためのローパスフィルタが組込まれ
ているものとし、和成分は考えない) サンプルホールド回路39a,39bおよびローパスフ
ィルタ40a,40bを通った後の周波数成分は(
do−Δ)のみとなる。(前述したようにサンプルホ
ールすることにより生じるスペクトラムの広がりについ
ては割愛する。)この信号と周波数1の直交信号を第
2の1対の混合器41a,41bで混合し、加算器44
で加算すると周波数成分は1+(do−Δ)とな
る。この信号は周波数がxの入力信号に対し、出力電
圧Eがg(x−1)となる入力出特性を示すF/V
変換器45によって、g{1+(do−Δ)−
1}=g(do−Δ)のレベルの信号に変換され
る。この信号は、入力電圧レベルがEに対し、その出力
周波数がoutがo+hEとなる周波数に変換するV
CO35によって、o+h{g(do−Δ)}の
周波数の信号に変換される。ところで、最初のVCO3
5の周波数はo+Δであったので、帰還ループを構
成することによって、 o+h{g(do−Δ)} =o+Δ を満たすようにVCO35の出力周波数o+Δある
いはΔがロックする。つまり にロックするようになる。
上式において、F/V変換器45の変換係数gとVCO
35の変換係数hの積ghが十分大きければ Δ≒do となり、VCO35の発振周波数は元の受信信号の1つ
のスペクトラム成分のドプラ偏移にほぼ追随することが
わかる。
上記のように受波した超音波信号におけるドプラ偏移周
波数doの偏移量に伴いVCO35の発振周波数も偏
移するので、第1の1対の混合器34a,34bの出力
周波数minは となり、ローパスフィルタ40a,40bは非常に狭帯
域のもので良いことがわかる。実際には血流速自体が分
布を持ち、また既に述べたようにサンプルホールドを行
うことによってもスペクトラムが広がるので、ローパス
フィルタ40a,40bのカットオフ周波数はr/2
以下で適切な値に選定すれば良い。なお、このようにド
プラ偏移に追随するVCO出力と混合した後ローパスフ
ィルタを通した帰還ループを構成したフィルタ特性は元
の高周波領域に戻して考えた場合、等価的には第2図に
示すように、VCO周波数を帯域中心とする帯域フィル
タをかけるのと同じことになる。
即ち、第2図(a)に示すように破線で示す送信パルス
のスペクトラムに対し、反射信号がdoだけドプラシ
フトして実線で示すスペクトラムになつた場合、第1実
施例における帰還ループによって、VCO出力周波数
が、上記ドプラシフト量doに追随して変化する。こ
のドプラシフト量doが同図(a)のように小さくて
も、同図(b)ように大きくなっても、その変化量に追
随して変化する。つまり、フィルタの中心周波数が、殆
んどドプラシフトしたスペクトラム位置に(追随して)
ロックされることになるため、ドプラシフト量がr/
2を越えても、(従来例における)隣接するスペクトラ
ム成分の混入ということが起きず、従来例のパルスドプ
ラ装置におけるパルス繰り返し周波数(PRF)に制約
されてしまうことを解消でき、このPRFに影響されな
いで血流速度を検出できる。このように機能するフィル
タは一般にトラッキングフィルタと呼ばれる。
このように構成及び動作する第1実施例ではF/V変換
器45の出力がそのままドプラ偏移の平均周波数に相当
するので、この電圧の時間変化をCRT等に表示すれば
良い。尚、上記第2のローパスフィルタ46を通した電
圧をCRT等で表示しても良い。
第3図及び第4図は本発明の第2実施例に係り、第3図
は第2実施例の主要部を示し、第4図はその動作の説明
用のものである。
尚、第1実施例と同一要素には同符号を付けてあり、そ
の説明を省く。
1対のローパスフィルタ40a,40bの各出力信号は
さらに第3の1対の混合器51a,51bの各一方の入
力端に印加され、これら混合器51a,51bの各他方
の入力端にはVCO35の出力信号を移相回路36で互
いに90°の位相差に移相シフトされた信号が印加さ
れ、これら印加された両信号を混合して第2の加算器5
2に出力するようにしてある。この加算器52の加算出
力はさらに第4の1対の混合器53a,53bの各一方
の入力端に印加される。しかして、これら混合器53
a,53bは他方の各入力端に、局部発振器54で発振
された周波数oの信号を、移相回路55で90°の位
相差の信号にされた直交信号が印加され、これら両入力
端にそれぞれ印加された信号を混合してその和及び差の
周波数の信号として出力する。各混合器53a,53b
から出力される各信号は、高周波成分を除去するローパ
スフィルタ57a,57b(ただし、カットオフ周波数
はr/2よりは十分大きい)を通された後、周波数
doの直交信号は1対のA/D変換器58a,58bで
複素ディジタル信号に変換されてFFT回路59に入力
される。
上記FFT回路59で周波数分析がされた信号は、DS
C60を経てテレビモニタ61に表示される。なお、こ
のDSC60には血流測定を行わない場合、Bモードの
信号が入力され、テレビモニタ61で超音波断層像を表
示できるようにしてある。
この第2実施例は、第1実施例のトラッキングフィルタ
機能により血流測定範囲が制約されないようにすると共
に、従来例と同様に周波数分析とドプラ偏移の順逆分離
を表示できるようにしたものであり、以下にその動作を
説明する。(第1実施例と同一部分の動作の説明は省略
する。) 上記第1実施例で説明したように反射波信号(受波RF
信号)の周波数成分をo+do±nr(1+
do/o),VCO35の出力周波数をo+Δと
すると、1対のローパスフィルタ40a,40bを通る
周波数成分はdo−Δとなる。この信号は第3の1
対の混合器51a,51bによって、VCO35の周波
数成分と混合されて直交位相変調され、第2の加算器5
2で加算される。この加算出力は90°の位相差を有す
る周波数oの直交信号と混合された後各ローパスフィ
ルタ57a,57bで差信号としてのドプラ偏移周波数
doの信号が通され、このドプラ偏移成分はA/D変
換器58a,58bで複素ディジタル信号にされて、F
ET回路59で周波数分析とドプラ偏移の順逆分離がな
され、DSC60を経てテレビモニタ61に表示され
る。
尚、トラッキングフィルタとして機能する帰還ループが
形成してあるので、上記ドプラ偏移量doがパルス繰
り返し周波数rの1/2を越えても、隣接するスペクト
ラム成分の混入は生じない。
上記動作を数式的に説明すると以下のようになる。尚、
表記を簡単化するため角周波数ω(=2π)を用い
る。
ドプラ偏移を受ける前の送信パルスにおける角周波数ス
ペクトラムを第4図(a)に示すようにωη(η=0,
±1,±2…)とし、これが血流でドプラ偏移を起した
結果同図(b)に示すようにωη′となるものとする。
ただしωη=ωo+nωrであり、ωη′=(ωo+ω
do){1+n(ωr/ωo)}である。また、VCO
35の角周波数をωvとする。いま受信信号をS(t)
とすると と表わされる。
第1の1対の混合器対34a,34bの出力をそれぞれ
M1(t),M2(t)とすると となる。これらM1(t),M2(t)をそれぞれロー
パスフィルタ40a,40bを通すと第4図(c)に示
すように(ωo′−ωv)の項のみ残り、M1(t),
M2(t)はそれぞれ M1(t)=(1/2)ao sin(ωo′−
ωv)t M2(t)=(1/2)ao cos(ωo′−
ωv)t となる。第3の1対の混合器対51a,51bにより再
度ωvで直交変調を行つた結果をD1(t),D
2(t)とすると D1(t)=M1(t)・cosωvt =(1/4)ao{sinωo′t−
sin(2ωv−ωo′)t} D2(t)=M2(t)・sinωvt =(1/4)ao{sinωo′t+
sin(2ωv−ωo′)t} となり、第2の加算器52で加算すると D1(t)+D2(t)=(1/2)aosin
ωo′t となり、第4図(d)の実線に示すように最終的に
ωo′の項のみが残り、原信号S(t)に含まれていた
他の隣接スペクトラムは消滅する。
この後は、第7図と略同様の処理を行う。つまり第4の
1対の混合器53a,53bを用いて周波数oで直交
位相検波し、ローパスフィルタ57a,57bでドプラ
シフト成分を通してFFT回路59に入力させ、周波数
分析すると共にドプラ偏移の順逆分離を行い、テレビモ
ニタ61に表示させる。
上記の説明はドプラ偏移を受けたスペクトラムが広がり
を持たない場合について説明したが、血流速分布等によ
り各々のスペクトラムが広がりを持つ場合でもトラッキ
ングフィルタの帯域内に含まれるスペクトラムは第4図
(d)の破線で示すように全く同じ形に復元されるのは
自明である。
また一般に生体内からのドプラ信号はクラッタ成分(不
動体からの反射成分)を含んでいるので第5図(a)に
示すようなクラッタ除去フィルタ71を用いることによ
りトラッキングフィルタの追随性を良くすることができ
る。ここで符号72は遅延時間τを1/rのディレーラ
インであり、このディレーライン72を通した信号を通
さない信号から減算器73で減算してこれらの差信号を
出力させる演算をすることにより、同図(b)に示すよ
うに周波数r毎にNULL点を有するくし形フィルタ
を構成できる。第5図に示したクラッタ除去フィルタ7
1を第1図に示す第1実施例あるいは第3図に示す第2
実施例の回路の前段に使用する(第1の1対の混合器3
4a,34bの直前又はその前段の高周波増幅回路の前
段に介装する。この場合高周波増幅回路で増幅した後に
介装する方が一般にSN比が良い。) 尚、第1図及び第3図において、サンプルホールド回路
39a,39bを用いずに構成して、トラッキングフィ
ルタを受信信号に実時間でトラッキング(追随)させる
ことにより、2次元ドプラ断層像を抽出させることへの
応用も可能である。
尚、第3図における第2の加算器52以降のドプラ偏移
周波数の検出回路系ないしは表示回路系としては図示の
ものに限定されるものでなく、例えば中心周波数をo
に設定したFM検波回路を用いることができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によればドプラ効果による周波
数偏移に追随してそのフィルタ中心周波数が変化するト
ラッキングフィルタとして機能する帰還ループを形成し
てあるので、従来例における検出可能となる最大血流速
度の制約を解消でき、速い血流速度にも対処できる。
又、トラッキングフィルタを用いることにより、血流分
布を常にフィルタの中心にロックして表示させることが
できる。
さらに、2次元的ドプラ断層像を表示させることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実施例に係り、第1図
は第1実施例の主要部の構成を示すブロック図、第2図
は第1実施例の動作の説明図、第3図及び第4図は本発
明の第2実施例に係り、第3図は第2実施例の主要部の
構成を示すブロック図、第4図は第2実施例の動作説明
図、第5図(a)は本発明の第3実施例におけるクラッ
ク除去用フィルタを示す構成図、同図(b)は、同図
(a)の周波数に対する透過特性を示す特性図、第6図
はドプラ血流測定法における説明図、第7図は従来例の
構成を示すブロック図、第8図は送信パルスの波形を示
す波形図、第9図は従来例の動作説明図、第10図は従
来例におけるドプラ偏移のスペクトラムの広がりを示す
分布図である。 34a,34b……混合器 35……電圧制御発振器(VCO) 36……移相回路 39a,39b……サンプルホールド回路 40a,40b……ローパスフィルタ 41a,41b……混合器 42……局部発振器、43……移相回路 44……加算器、45……周波数/電圧変換器 46……ローパスフィルタ 59……高速フーリエ変換回路 60……ディジタルスキャンコンバータ 61……テレビモニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−145375(JP,A) 特開 昭58−63861(JP,A) 特開 昭61−98244(JP,A) 特開 昭60−90541(JP,A) 特開 昭60−90540(JP,A) 特開 昭61−92657(JP,A) 実開 昭56−176706(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波パルスを一定の繰り返し周波数で生
    体内に送信し、受信した反射超音波信号の周波数偏移量
    から生体内の血流速度を検出する超音波ドプラ血流測定
    装置において、 位相が互いに90°異る1組の直交信号を発生する電圧
    制御発振器と、この電圧制御発振器の出力信号と受信し
    た高周波信号を混合する第1の混合器対と、この混合器
    対の出力を送信超音波パルスの繰り返し周期に同期して
    サンプルホールドする1対のサンプルホールド回路と、
    この1対のサンプルホールド回路の出力を濾波する第1
    の低域フィルタ対と、位相が互いに90°異る1組の直
    交信号を発生する固定周波数の局部発振器と、この局部
    発振器の出力と前記第1の低域フィルタ対の出力を混合
    する第2の混合器対と、この第2の混合器対の出力を加
    算する加算器と、この加算器の出力の平均周波数を電圧
    に変換する周波数/電圧変換器と、この周波数/電圧変
    換器の出力を濾波して前記電圧制御発振器に印加するこ
    とにより、該電圧制御発振器の出力周波数を制御する第
    2の低域フィルタとからなり、受信超音波信号のドプラ
    偏移の変化に追随して、仮想的な中心周波数が変化する
    トラッキングフィルタを設けることにより、このトラッ
    キングフィルタを通して反射超音波信号の周波数偏移量
    の検出手段を形成したことを特徴とする超音波ドプラ血
    流測定装置。
  2. 【請求項2】前記周波数/電圧変換器は、その出力電圧
    の時間変化が、血流速変化として表示手段に表示される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の超音波ド
    プラ血流測定装置。
  3. 【請求項3】超音波パルスを一定の繰り返し周波数で生
    体内に送信し、受信した反射超音波信号の周波数偏移量
    から生体内の血流速度を検出する超音波ドプラ血流測定
    装置において、 位相が互いに90°異る1組の直交信号を発生する電圧
    制御発振器と、この電圧制御発振器の出力信号と受信し
    た高周波信号を混合する第1の混合器対と、この混合器
    対の出力を送信超音波パルスの繰り返し周期に同期して
    サンプルホールドする1対のサンプルホールド回路と、
    この1対のサンプルホールド回路の出力を濾波する第1
    の低域フィルタ対と、位相が互いに90°異る1組の直
    交信号を発生する固定周波数の局部発振器と、この局部
    発振器の出力と前記第1の低域フィルタ対の出力を混合
    する第2の混合器対と、この第2の混合器対の出力を加
    算する第1の加算器と、この加算器の出力の平均周波数
    を電圧に変換する周波数/電圧変換器と、この周波数/
    電圧変換器の出力を濾波して前記電圧制御発振器に濾波
    電圧を印加する第2の低域フィルタとから構成されたト
    ラッキングフィルタと、 前記第1の低域フィルタ対の出力を前記電圧制御発振器
    の出力と再度混合するための第3の混合器対と、この第
    3の混合器対の出力を加算する第2の加算器と、この第
    2の加算器の出力の周波数変化を検出する周波数検出手
    段と、 を具備する周波数偏移量の検出手段を有することを特徴
    とする超音波ドプラ血流測定装置。
  4. 【請求項4】前記周波数検出手段は、位相が互いに90
    °異る1組の直交信号を発生する第2の局部発振器と、
    この局部発振器の出力と前記第2の加算器の出力を混合
    する第4の混合器対と、この第4の混合器対の出力を濾
    波する第3の低域フィルタ対と、この低域フィルタ対の
    出力を複素信号入力として周波数スペクトラムを演算す
    る高速フーリエ変換器(FET)とにより構成されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の超音波ドプ
    ラ血流測定装置。
  5. 【請求項5】前記トラッキングフィルタは、その前段に
    クラッタ信号除去用のくし形フィルタを備えたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1または第3項記載の超音波
    ドプラ血流測定装置。
JP22727584A 1984-10-29 1984-10-29 超音波ドプラ血流測定装置 Expired - Lifetime JPH0613029B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22727584A JPH0613029B2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29 超音波ドプラ血流測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22727584A JPH0613029B2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29 超音波ドプラ血流測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61106136A JPS61106136A (ja) 1986-05-24
JPH0613029B2 true JPH0613029B2 (ja) 1994-02-23

Family

ID=16858264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22727584A Expired - Lifetime JPH0613029B2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29 超音波ドプラ血流測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0613029B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63154163A (ja) * 1986-12-18 1988-06-27 富士通株式会社 超音波cwドプラ血流計
CN115778434B (zh) * 2022-12-02 2024-12-03 业成光电(深圳)有限公司 讯号量测方法与都卜勒超音波系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61106136A (ja) 1986-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4961427A (en) Ultrasonic doppler diagnostic apparatus
US4622977A (en) Ultrasonic diagnostic apparatus
US4660565A (en) Ultrasonic imaging apparatus using pulsed Doppler signal
EP0228070A2 (en) Ultrasonic doppler diagnostic apparatus
US4799490A (en) Doppler ultrasonic diagnostic apparatus
JP3093823B2 (ja) 超音波ドプラ診断装置
US4671294A (en) Pulsed doppler flow mapping apparatus
JP3698173B2 (ja) 超音波診断装置
JPH0812092B2 (ja) ドップラー測定装置
JPH03162837A (ja) 医用超音波装置
US4884448A (en) Ultrasonic doppler meter
JPH0790025B2 (ja) 超音波ドップラ血流装置
JP2553635B2 (ja) 超音波ドップラ血流計
JPH04223273A (ja) パルスドップラー装置における多義性回避方法および装置
JPS61106136A (ja) 超音波ドプラ血流測定装置
JP2703943B2 (ja) 超音波診断装置
JP2589894B2 (ja) 超音波ドプラ映像装置
JPH05200024A (ja) 超音波ドプラ診断装置
JPH0556973A (ja) 超音波血流イメージング装置
JPH05168630A (ja) 超音波診断装置
JPH07392A (ja) 超音波ドプラ装置
JPH0323050B2 (ja)
JPH0515534A (ja) 超音波ドプラ血流計
JPH0222658B2 (ja)
JPS61265591A (ja) ドプラ信号の周波数変換装置