JPH0613142B2 - ガス溶接装置 - Google Patents

ガス溶接装置

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JPH0613142B2
JPH0613142B2 JP62079312A JP7931287A JPH0613142B2 JP H0613142 B2 JPH0613142 B2 JP H0613142B2 JP 62079312 A JP62079312 A JP 62079312A JP 7931287 A JP7931287 A JP 7931287A JP H0613142 B2 JPH0613142 B2 JP H0613142B2
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【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、ガス溶接装置に関し、特に、酸素−アセチレ
ンガスを用いるガス溶接(又は圧接)工法に使用するガ
ス溶接装置に関する。
ロ.従来技術 この種のガス溶接方法においては、溶接されるべき一対
の鉄筋等の対象物を互いに接合させ、この接合部(被溶
接部)の周囲にアセチレンと酸素との混合ガス噴出用の
ノズルを配し、このノズルから上記混合ガスを被溶接部
に吹付けることが一般に行われている。
第15図及び第16図は上記の溶接に用いられるガス溶
接装置のノズル及びその周辺の部分平面図で、吹管66
の先端から左右に分岐する分岐管71、72又は81、
82にはノズル73が中心Qに向けて複数個対称に配置
され、ノズル73から混合ガスを吹出して図示しない被
溶接部を加熱するようにしている。
第17図は第15図又は第16図のガス溶接装置を使用
して一対の鉄筋を突き合わせて溶接する方法を示す。鉄
筋19a、19bの突き合わせ部にはV字形の切欠き3
3を形成しておいて、図示しない油圧装置によって鉄筋
19a,19bを矢印P、Pのように互いに押圧しなが
らノズル73からの混合ガスの火焔32を突き合わせ部
に向けて噴出し、この突き合わせ部で鉄筋19a、19
bを互いに溶接する。切欠き33は、鉄筋19a、19
bの表面層だけでなく、これらの中心部迄も確実に溶接
されるように設けたものである。
上記のように押圧力P、Pを掛けながら溶接するガス溶
接にあっては、鉄筋19a、19bの突き合わせ部から
これらの軸方向に左右に火焔焦点を移動させながら溶接
を行う。この移動距離lは、例えば径25mm以下の鉄筋に
対して3〜5mm程度である。
被溶接部の加熱温度を高くし過ぎると、上記の火焔焦点
移動時に被溶接部の酸化が進行し、また燃料のアセチレ
ンガスから水やアセトン等の不純物が発生し、これらが
被溶接部に取り込まれて溶接された個所が脆くなり、甚
だ不都合である。前記のように火焔焦点を左右に移動さ
せながら溶接を行うのは、このような不純物の被溶接部
への侵入を防止するためである。
溶接後は、第18図に示すように、溶接個所には押圧力
P、Pによって環状の突起(瘤と呼ばれる)35が形成
されるのであるが、作業者の心理として、確実な溶接を
行おうとして環状突起35が形成された迄被溶接部に火
焔を集中させ、環状突起35が形成されてから火焔焦点
を左右に移動させるような作業になり勝ちである。この
ような作業では、被溶接部の温度が昇り過ぎて前述した
不純物の被溶接部への侵入や被溶接部の酸化が起こり、
溶接個所の強度が却って低下してしまう。
その他、鉄筋の溶接は、屋外で行われることが多く、そ
の上、高所や強風下で行われることも屡々あり、前述の
火焔焦点の移動は手作業によっているので特に上記のよ
うな作業環境が良好でない場合は、溶接個所の強度が信
頼性に欠ける。例えば、被溶接部を中心にして環状突起
35が形成されるべきであるが、ときとして第18図に
破線で示す被溶接部20から偏倚して環状突起35が形
成されることがある(片炙りと呼ばれる)。このような
溶接では、溶接個所の強度が不十分であるこの言うまで
もない。
ハ.発明の目的 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、
燃料ガスから発生する不純物が被溶接部に侵入すること
がなく被溶接部の酸化も進行せず、作業環境が変化して
も再現性が高く、確実な溶接を高い信頼性を以て遂行で
きるガス溶接装置を提供することを目的としている。
ニ.発明の構成 本発明は、 ガス溶接されるべき1対の棒状対象物をこれらの被溶接
部にて互に接当させ、燃料ガスと酸化性ガスとの混合ガ
スを取付けるに際し、前記1対の棒状対象物を軸方向に
互に圧接させかつ前記被溶接部と前記混合ガスの噴出部
との相対位置を実質的に固定しながら、ガス溶接を行う
ように構成され、 前記軸方向に交差する方向に形成される前記被溶接部の
全周に沿って、複数の混合ガス噴出部(例えば第1図〜
第7図に示す後述のノズル13、14、15、16や第
10図〜第12図に示す隣接し合う噴出口51と52と
の組を単位とする部分)が略等角度に放射状に設けら
れ、 前記軸方向において前記被溶接部の両側位置に夫々存在
し、前記1対の棒状対象物(例えば後述の鉄筋19a、
19b)の対向する両端面(例えば第6図に示す後述の
被溶接部20の面)に臨む各外周面に対して、前記混合
ガス(例えば後述の29)を同時に吹付ける複数の噴出
口(例えば後述の混合ガス噴出口21、22;23、2
4;25、26;27、28;51、52)が前記複数
の混合ガス噴出部の夫々に設けられている、 ガス溶接装置に係る。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
まず第1図について、本例によるガス溶接装置の全体的
構成を説明する。この装置は吹管部1とノズル部(又は
バーナー部)2とからなり、吹管部1の先端には酸素ガ
ス導入管3とアセチレンガス導入管4とが設けられ、こ
れらの導入管からの各ガスが把持部7を経由して合流管
部5にて互いに混合されて吹管6からノズル部2へ導か
れる。おな、図中の8はアセチレンガスの調節バルブ
(ナット)、9は酸素ガスの調節バルブ(ナット)、1
0は酸素−アセチレン混合ガスの調節バルブ(ナット)
であって、いずれも公知のねじ込み式バルブとして構成
されている。混合ガス用の吹管6は更に、ノズル部2の
U字状分岐管11、12に夫々分岐され、各分岐管と一
体のノズル13及び14並びに15及び16に夫々連通
せしめられている。
ここで、ノズル部2は第2図〜第4図の如くに構成され
ていることが重要である。まず、各ノズル13〜16は
溶接されるべき対象物19(例えば鉄筋)の被溶接部2
0に対し、その径方向に放射状に対称配置されていて、
各先端には被溶接部20の円周方向に沿う混合ガス噴出
口21及び22、23及び24、25及び26並びに2
7及び28が夫々図に於いて上下に形成されている。こ
れらの各噴出口からの混合ガス29は被溶接部20に対
し8箇所に均等に吹付けられ、従ってガス炎による加熱
は一様に行うことができる。なお、ガス溶接に際して
は、各ノズル13〜16の中心軸の交点Qに対象物19
の中心が位置するように各ノズルが配設され、またその
中心よりの垂線と上記吹管6の延長線とが互いに直交し
て交わる如くに各位置関係を定めておくのがよい。つま
り、それによって、溶接時の混合ガスの分布を一様にす
ることを確保できるからである。上記ノズル配置に加え
て注目すべき構成は、上記の混合ガスが互いに180 度の
角度で対向したノズル13と16及び14と15内をそ
の先端にまで導かれ、各ノズルの一方の噴出口21は被
溶接部20の図に於いて上方の側に、他方の噴出口22
は被溶接部20の図に於いて下方の側に夫々混合ガス2
9を吹付けるように配されていることである。ノズル1
3〜16の拡大部分断面図である第3図及びノズル13
〜16の先端側から見た拡大正面図である第4図には、
上記の各噴出口が更に詳細に示されている。
次に、上記の如くに構成されたガス溶接(又は圧接)装
置を用いて溶接を行う方法を説明する。
まず第5図に示すように、互いに溶接されるベき対象
物、例えば一対の鉄筋19a、19bの各被溶接部20
を接当せしめる。この際、被溶接部20は溶接時に加熱
効率を良くするために斜めにカットされているから、そ
こには一定の間隙33が存在している。なお、第5図〜
第7図では、鉄筋19a、19bを水平にして互いに溶
接する状態を示している。
次いで第6図の如くに各ノズルによって一対の鉄筋19
a、19bの被溶接部(又は接合部)20を囲む如くに
セットし、各ノズルから酸素−アセチレン混合ガス29
を矢印のように噴出させる。ガス炎によって被溶接部2
0の両側が温度上昇する際に鉄筋19a、19bを例え
ば図示しない油圧駆動によって圧接せしめ(押圧力P、
Pを作用せしめ)、この状態で溶接を行うことによって
全周に一様に盛上がった溶接部(環状突部)35が第7
図に示す如くに生じ、両鉄筋を完全に溶着させることが
できる。
上記のように、被溶接部20には直接混合ガスを吹付け
ず、被溶接部20を挾むようにしてその両側に(例えば
25mm径の鉄筋の場合は、被溶接部から3〜5mm又はそれ
以上の両側位置に)同時に混合ガスを吹付け、アセチレ
ンガスの燃焼熱によって上記両側の吹付け部を加熱し、
熱伝導によって被溶接部を加熱して加圧溶接することに
より、被溶接部20が過度に高温になることがなく、酸
化も進行せず、前述した燃料ガスから生成される不純物
が被溶接部20に侵入することがない。また、ガス溶接
装置を左右に移動させる必要がなく、一定の位置で溶接
するので、作業環境とは無関係に前述したような被溶接
部から偏倚した位置に環状突起が形成されることがな
く、溶接位置が正確である。従って、溶接個所の強度が
十分に高く、溶接の信頼性が高い。また、混合ガスの火
焔は鉄筋の面に垂直に当たらず、所定の角度を以て斜め
に当たるので、火焔の反射によるノズルの変形といった
トラブルを起こすこともない。
なお、溶接後に溶接個所に切欠きを入れて破断し、破断
面を観察したところ、酸化物等不純物の介在やブローホ
ール、ピンホール等の欠陥は認められず、確実に溶接さ
れていることが確認された。また、溶接した鉄筋を黒皮
の侭及び旋盤加工して仕上げてから曲げ試験を行ったと
ころ、いずれも115 度の曲げ角度で亀裂の発生は認めら
れなかった。
第8図及び第9図は、前述のノズル構造の変形例を示す
ものである。
これらの例では、一方の噴出口21と他方の噴出口22
とを2組(ノズル43)又は3組(ノズル44)設けて
いて、溶接しようとする対象物の径が大きくなるに従っ
て噴出口を数を増加し、効率良く溶接を行うようにして
いる。例えば第9図のノズル44は、径51mm程度の鉄筋
を溶接可能である。
第10図及び第11図は、分岐管41、42をリング状
にし、ノズルを設けずに分岐管41、42に直接対の噴
出口51、52を多数設けた例を示す。第10図は平面
図、第11図は第10図のXI−XI線矢視拡大断面図であ
る。
リング状分岐管41、42の内周側側壁に貫通孔を2列
に多数設けて噴出口51、52を形成し、噴出口51、
52はリング状分岐管41、42の中心線Qに向かうよ
うにしてある。また、第11図に示すように、一方の噴
出口51は仮想線で示す被溶接部20の上方側に、他方
の噴出口52は被溶接部20の下方側に向けてある。こ
のように噴出口51、52を所定の方向に向けるように
するには、分岐管41、42の肉厚は、これらの方向を
決めるのに十分な厚さを要する。
噴出口51、52を上記のように多数設けることによ
り、一層大径の対象物の溶接を容易に行うことができ
る。
また、第12図に示すように、分岐管41、42に噴出
口51、52を1列に多数設け、上方に向けた噴出口5
1と下方に設けた噴出口52とを交互に配することもで
きる。
第13図は、ノズルの噴出口21、22の両側にこれら
の火焔焦点に合うような補助の噴出口23、24を設け
た例を示す。
ノズル45をこのように構成することにより、溶接すべ
き対象物の加熱効率を高めることができる。
第14図は、更に別の実施例を示すものであって、前述
した実施例とは、把持部17の部分を吹管6と同一方向
に設けている(即ち屈曲せしめていない)点が異なって
いる。この直線形状の溶接装置は、使用する場所等に応
じ適宜選択して使用すればよい。
以上、本発明を例示したが、上述の例は本発明の技術的
思想に基づいて更に変形が可能である。
例えば、上述の各ノズルや混合ガス噴出口の個数、位
置、一組の噴出口同士の角度は様々に変更することがで
きる。また、使用するガスの種類もガス溶接又は圧接に
使用可能なものであれば、上記したものに限られること
はない。
ヘ.発明の効果 以上説明したように、本発明は、1対の棒状対象物(ガ
ス溶接されるべき棒状対象物)の軸方向において被溶接
部の両側に夫々存在する前記1対の棒状対象物の各外周
面に対し、混合ガスを同時に吹付ける複数の噴出口が複
数の混合ガス噴出部の夫々に設けられた構成としている
ので、混合ガスの火焔が被溶接には吹付けられず、被溶
接部が過度に加熱されることがないので被溶接部の酸化
が進行しない。また、燃料ガスから生成する不純物が溶
接個所に含有されることもない。その上、溶接に際して
ガス溶接装置を移動させずに所定位置で溶接を行えるの
で、被溶接部を正確に溶接できる。その結果、溶接個所
は欠陥のない健全なものとなって十分な強度が保証さ
れ、信頼性も高い。また、溶接中にガス溶接装置を移動
させる必要がないので、作業環境に関係なく確実な溶接
が遂行される。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は本発明の実施例を示すものであっ
て、 第1図はガス溶接装置の斜視図、 第2図はノズル部(バーナー部)の平面(一部断面)
図、 第3図はノズルの拡大断面図、 第4図は噴出口側から見たノズルの拡大正面図、 第5図、第6図及び第7図は溶接作業の各段階を示す正
面図、 第8図及び第9図は夫々噴出口側から見た他のノズルの
拡大正面図、 第10図は他のバーナー部の平面図、 第11図は第10図のXI−XI線矢視拡大断面図、 第12図は更に他のバーナー部の拡大部分正面図、 第13図は更に他のノズルの噴出口側から見た拡大正面
図、 第14図は更に他の例によるガス溶接装置の正面図 である。 第15図〜第18図は従来例を示すものであって、 第15図及び第16図は夫々ノズル部(バーナー部)の
平面図、 第17図及び第18図は溶接作業の各段階を示す正面図 である。 なお、図面に示された符号に於いて、 1……吹管部 2……ノズル部(バーナー部) 6……吹管 11、12、41、42……分岐管 13、14、15、16、43、44、45……ノズル 19……対象物 20……被溶接部 21、22、51、52……混合ガス噴出口 29……混合ガス 33……隙間 35……溶接部(環状突部) P……押圧力 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス溶接されるべき1対の棒状対象物をこ
    れらの被溶接部にて互に接当させ、燃料ガスと酸化性ガ
    スとの混合ガスを吹付けるに際し、前記1対の棒状対象
    物を軸方向に互に圧接させかつ前記被溶接部と前記混合
    ガスの噴出部との相対位置を実質的に固定しながら、ガ
    ス溶接を行うように構成され、 前記軸方向に交差する方向に形成される前記被溶接部の
    全周に沿って、複数の混合ガス噴出部が略等角度に放射
    状に設けられ、 前記軸方向において前記被溶接部の両側位置に夫々存在
    し、前記1対の棒状対象物の対向する両端面に臨む各外
    周面に対して、前記混合ガスを同時に吹付ける複数の噴
    出口が前記複数の混合ガス噴出部の夫々に設けられてい
    る、 ガス溶接装置。
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