JPH0613298U - スピーカ用外磁型磁気回路 - Google Patents

スピーカ用外磁型磁気回路

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JPH0613298U
JPH0613298U JP5695492U JP5695492U JPH0613298U JP H0613298 U JPH0613298 U JP H0613298U JP 5695492 U JP5695492 U JP 5695492U JP 5695492 U JP5695492 U JP 5695492U JP H0613298 U JPH0613298 U JP H0613298U
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明宏 彦坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高さの低い、 漏洩磁束の極めて少ない、 磁気性
能を高度化した、 円環状の磁気空隙を形成するスピーカ
用磁気回路。 【構成】メイン円環状磁石を組み込んだ外磁型磁気回路
の、 下部プレートの外縁下角部を切欠して設けた切欠部
に、円環状のキャンセル磁石を嵌合して、メインとキャ
ンセルの両磁石を互いに逆方向に着磁した構成。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、メイン磁石と漏洩磁束を防止するキャンセル磁石を組み合わせて装 着して、メイン磁石の磁気性能を高度化を図った円環状の磁気空隙を形成するス ピーカ用外磁型磁気回路に関するものである。
【従来の技術】
従来一般に、この種の防磁型のスピーカの外磁型磁気回路は、図4に示した様 な従来の外磁型磁気回路(45)に、 図3に示すようにキャンセル用磁石(26)を付加 して用いたり、ヨーク、 プレート、 ポール等の構成材料の形状を変更したりして、 防磁型とし、かつ、磁気性能を高度化したものがある。これは、円環状の厚さ の厚いメイン磁石(21)を、 軟鉄製センタポール(24)の下部プレート(23)の上に載 置し、 前記磁石(21)のその上に載置した円環状の上部プレート(25)の中心穴と、 前記センタポール(24)の先端部とで形成した円環状磁気空隙(16)内に、 ボイスコ イルボビン(7a)に巻着したボイスコイル(7)を懸垂して、 周辺部をフレーム(9)に 貼り付け固着したダンパ(8)で保持し、 フレーム(9)の外縁部に貼り付け支持した 振動板(10)の先端に、前記ボイスコイルボビン(7a)の先端部を接着してある。 こ のような構成のスピーカの磁気回路(45)を使用したスピーカは、 このような、テ レビジョン受像機用等のCRTに近接して組み込まれる等の場合、 一般に磁気回 路からの漏洩磁束(φL)の少なく外形形状が小型であることが要求されており、 防磁効果は期待できるが高過ぎるという外形形状の問題点があった。 更に最近になって小型のCRT機器等が増加してきて、スピーカから漏れる漏 洩磁束(φL)は、略5×10-4テスラ以下の値が要求される。したがって、その ような厳密な要望に対して従来のメイン磁石に円環形のフェライト磁石(21)を用 いた外磁型磁気回路では、磁気漏洩が著しく多く、またそれを防止するのに、別 の大きな磁力とその仕掛け、あるいは防磁カバー等を要し、コストを高める割合 に防磁効果は十分とはいえないのみならず、その形状が嵩くなって、狭隘な場所 に組み込むことが不可能であった。 したがって、従来のこのような特に磁気回路(35),(45)の底部付近の漏洩磁束 (φL)が問題となる場合は、図3に示すような、 キャンセル磁石(26)付きの磁気 回路(35)があるが、このようなキャンセル磁石(26)付きの外磁型磁気回路は、メ イン磁石(21)とキャンセル磁石(26)が略同程度の大きさである上に、2つの磁石 (21),(26)が縦方向に重なって配置されているので、その形状が嵩く、形状的に 不利になるという問題があった。特に磁気回路底部付近の漏洩磁束が問題となる 場合は、磁気回路全体を覆う防磁カバーが必要となるので、形状、寸法の点から 益々不利になるという問題があった。また、このような磁気回路(35)にあっては 、主磁気路のメイン磁石(21)とキャンセル磁石(26)が同様程度の磁気性能を有す る磁石である必要があるので、コスト的に不利であるという問題もあった。 本考案は、このような問題点を解決して、コストを余分に上昇させずに、 キャ ンセル磁石によって、メイン磁石(21)の漏洩磁束を減少させて磁気空隙(6),(16) に集中させるとともに、かつ、形状を薄形になし得るスピーカ用磁気回路を提供 しようとするものである。
【考案が解決しようとする課題】
したがって、図4に示す従来のこの種磁気回路(45)にあっては、磁石(21)が一 個であるので、 漏洩磁束の制御が困難であり、 さほど性能の向上は認められない という問題があった。また、このような外磁型磁気回路(45)にあっては、余分の 大きな磁石体積を必要とし、取り扱いに不便で、コストも高くつくという問題も あった。 そこで、本考案は、このような従来の外磁型磁気回路(45)が有していた課題を 解決するために、考案者は外磁型磁気回路について磁路における磁束分布のシミ ュレーションを行い、外磁型磁気回路(45)の漏洩は、磁気回路外周部の磁路に起 因すること、及び下部プレート(23)内の外周部近傍の磁束密度は小さく、この部 分を削除しても磁気回路の性能を大きく左右しないことを見出だし、この磁気回 路の削除部分(4a)にキャンセル磁石(2)を配置して、磁気空隙(5)の外部の内特に 磁石(21)の外側面の漏洩磁束を制御して有効に使用できるようにすることによっ て、磁気空隙(5)内に向けての磁束の集中を容易にして、磁束密度の向上を図る ことを目的とし、磁石の使用効率を高めることができる磁気回路を提供しようと するものである。
【課題を解決するための手段】 該目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1乃至図2を用 いて説明すると、本考案1は、フェライトのメイン円環状磁石(1)をセンタポー ル(4)の下部プレート(4a)上に載置し、 磁石(1)の上に載置した上部プレート(3) の中心穴(3c)と、 前記センタポール(4)の頭部との間で円環状の磁気空隙(5)を形 成して組み込んだ外磁型磁気回路(6)の、 下部プレート(4a)の外縁下角部を切欠 して設けたた切欠部(4b)に円環状の例えばフぇライト磁石等のキャンセル磁石(2 )を嵌合して、メインとキャンセルの両磁石(1),(2)を互いに逆方向に着磁した構 成のスピーカ用外磁型磁気回路である。 本考案2は、フェライトのメイン円環状磁石(1)をセンタポール(4)の下部プレ ート(4a)上に載置し、 磁石(1)の上に載置した上部プレート(3)の中心穴(3c)と、 前記センタポール(4)の頭部との間で円環状の磁気空隙(5)を形成して組み込んだ 外磁型磁気回路(6)の、 下部プレート(4a)の外縁下角部を切欠して設けたた切欠 部(4b)に円環状の例えばNd-Fe-B磁石等の希土類磁石のキャンセル磁石(2)を 嵌合して、メインとキャンセルの両磁石(1),(2)を互いに逆方向に着磁した構成 のスピーカ用外磁型磁気回路である。
【作用】
本考案は、このような構成としたものであるから、本考案は、磁気通路に配置 したキャンセル磁石(2)によって、磁気空隙(5)の漏洩磁束の内、メイン磁石(1) の外側の漏洩磁束を制御して、 磁気通路の内部において、 磁束の流れる方向を磁 気空隙(5)に集中させることができて、磁石の有効利用率の向上を図ることがで きるとともに、磁気空隙(5)内に向けて磁束が集中し易くして、磁束密度の向上 を実現することが可能である。 又、キャンセル磁石として希土類磁石(1)を使用すると、希土類磁石は本来エ ネルギ積が大きく、 厚さが厚くても薄くても高い性能が維持できて、厚み方向の 形状の自由度が高いため、 磁気回路(6)に組みこんだ場合にも形状的に薄型化が 可能であり、 エネルギ積が大きいため小型であってもメイン磁石(1)の磁力に十 分バランスする磁力の強さを有し、 磁気回路(6)の形状のかさ高さを増大せず、 かつコスト増を最少限に押さえて、有効に漏洩磁束を防止するとともに、磁気空 隙(5)の磁束密度を著るしく高めることができ、 低位の磁気漏洩を要求されるス ピーカ用磁気回路(6)として有用である。
【実施例】
スピーカ用磁気回路は、 形成される円環状磁気空隙(5)内の磁束密度を可能な 限り大きくして、 空隙の外部に漏洩する磁束(φL)は、 出来るだけ小さくして磁 石(1)の有効利用率を最大に図ることが磁気回路の設計の要諦である。 しかしな がら、磁石がメイン磁石(1)一つの場合は、 磁石(1)外部に漏洩する漏洩磁気は、 磁石(1)の外側面から多量に漏れる。そこで、この全体的な磁気通路を、磁気空 隙(5)の方向へ曲げる方向に外力を加えて、外部へ漏洩する磁束(φL)を磁気空隙 (5)へ集中させることが有効である。本考案は、キャンセル磁石(2)を用いてメイ ン磁石(1)の磁場に外部から逆方向の磁力を加えてメイン磁石(1)の外側面から漏 洩する漏洩磁束(φL)を、 メイン磁石(1)内を通過するように外力を加えて、 磁石 (1)外へ漏洩しないようにして、 磁気空隙(5)の方へ押圧入して、磁気空隙(5)内 の磁束密度を高くして、磁石(1),(2)の起磁力を有効に利用するものである。 以下本考案の実施例について図面に基づいて説明する。 図中、図1及び図2は、本考案の1実施例の断面図を示す図であって、図1は 全体、図2はその要部の半断面を拡大して示している。 考案1において、(1)は、 メイン円環状磁石で、 外磁型磁気回路(6)に組み込ま れてあり、磁気回路(6)の下部プレート(4a)の外縁下角部に切欠部(4b)を設け、 その切欠部(4b)に円環状のキャンセル磁石(2)を嵌合してある。 このようにして メインとキャンセルの両磁石(1),(2)で下部プレート(4a)の切欠した薄い部分を 挟持し、 両磁石(1),(2)は、 互いに逆方向に着磁してある構成のスピーカ用外磁 型磁気回路である。 特にキャンセル磁石(2)は、 例えばフェライト磁石の場合、 希土類磁石と比較して厚さが大きくなっても、 当該磁石が下部プレート(4a)の切 欠部(4b)に嵌合されているので、 スピーカ全体の厚さを薄く形成することができ る。 考案2において、(1)は、 メイン円環状磁石で、 外磁型磁気回路(6)に組み込ま れてあり、磁気回路(6)の下部プレート(4a)の外縁下角部に切欠部(4b)を設け、 その切欠部(4b)に円環状のキャンセル磁石(2)を嵌合してある。 このようにして メインとキャンセルの両磁石(1),(2)で下部プレート(4b)の切欠した薄い部分を 挟持し、 両磁石(1),(2)は、 互いに逆方向に着磁してある構成のスピーカ用外磁 型磁気回路である。 特に希土類のキャンセル磁石(2)が、 例えばNd−Fe−B 磁石(ネオジ磁石)の場合、磁気特性が厚さが薄くても、十分に起磁力を発揮で きるので、スピーカ全体の厚さを特に薄く(従来の下部プレート(4a)の厚さのま までよい)形成することができる。 以上本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案は必ずしも これらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要 件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内に おいて適宜改変して実施することができるものである。
【考案の効果】
以上の説明から既に明らかなように、本考案は、磁気通路に配置したキャンセ ル磁石(2)によって、磁気空隙(5)を通らない漏洩磁束(φL)の内、 磁石(1)の外側 の漏洩磁束を制御することができて、磁石(1),(2)の有効利用率の向上を図るこ とができ、磁気空隙(5)内に向けて磁束が集中し易くして、磁束密度の向上を実 現するとともに、形状を薄形になし得るという効果をも期待することが出来るこ とを可能とする実用上における顕著な効果を期待することが出来るに至ったので ある。 図5〜8は、 キャンセル磁石(2)を装着しない外磁型の従来例(点線)と、キ ャンセル磁石(2)を装着した本考案実施例1,2(実線)とを示す漏洩磁束の分 布図である。 実施例1はキャンセル用円環状磁石(2)がフェライト磁石の場合、 実施例2はキャンセル用円環状磁石が希土類磁石の場合であって、磁気回路から 等距離の点で、それぞれ従来例に比して図5の磁束密度において実施例1は約2 .8%、実施例2は約7.0%増、図6の漏洩磁束において実施例1は約6%減 、実施例2は約37.3%減、図7の漏洩磁束において実施例1は約16.6% 減、実施例2は約36.6%減、図8の漏洩磁束において実施例1は約24.2 %減、実施例2は約62.1%減の差が出ている。このように、 本願考案は、 低 位の磁気漏洩を要求され、 かつ高さを低いことが要求されるスピーカ用磁気回路 (6)として特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の全体断面図。
【図2】本考案の1実施例の要部の半部拡大断面図。
【図3】従来例のキャンセル磁石を使用した防磁型の外
磁型磁気回路の断面図。
【図4】従来例の外磁型磁気回路を有するスピーカの断
面図。
【図5】キャンセル磁石を装着しない外磁型の従来例
(点線)と、キャンセル磁石を装着した本考案実施例
1,2(実線)との磁気空隙の磁束密度を表すグラフ。
【図6】キャンセル磁石を装着しない外磁型の従来例
(点線)と、キャンセル磁石を装着した本考案実施例
1,2(実線)との磁気回路の上部の漏洩磁束密度を表
すグラフ。
【図7】キャンセル磁石を装着しない外磁型の従来例
(点線)と、キャンセル磁石を装着した本考案実施例
1,2(実線)との磁気回路の側面の漏洩磁束密度を表
すグラフ。
【図8】キャンセル磁石を装着しない外磁型の従来例
(点線)と、キャンセル磁石を装着した本考案実施例
1,2(実線)との磁気回路の底部の漏洩磁束密度を表
すグラフ。
【符号の説明】
(1) メイン円環状磁石 (2) キャンセル円環状磁石 (3) 上部プレート (3a) 切欠部 (4) センタポール (4a) 下部プレート (4b) 切欠部 (5) 磁気空隙 (6) 磁気回路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メイン円環状磁石(1)を組み込んだ外磁型
    磁気回路(6)の、 下部プレート(4a)の外縁下角部に設け
    た切欠部(4b)に、円環状のキャンセル磁石(2)を嵌合し
    て、前記メインとキャンセルの両磁石(1),(2)を互いに
    逆方向に着磁したスピーカ用外磁型磁気回路。
  2. 【請求項2】メイン円環状磁石(1)を組み込んだ外磁型
    磁気回路(6)の、 下部プレート(4a)の外縁下角部に設け
    た切欠部(4b)に、フェライト製の円環状キャンセル磁石
    (2)を嵌合して、前記メインとキャンセルの両磁石(1),
    (2)を互いに逆方向に着磁した請求項1に記載のスピー
    カ用外磁型磁気回路。
  3. 【請求項3】メイン円環状磁石(1)を組み込んだ外磁型
    磁気回路(6)の、 下部プレート(4a)の外縁上角部に設け
    た切欠部(4b)に、希土類磁石の円環状キャンセル磁石
    (2)を嵌合して、前記メインとキャンセルの両磁石(1),
    (2)を互いに逆方向に着磁した請求項1に記載のスピー
    カ用外磁型磁気回路。
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