JPH06133677A - 釣 糸 - Google Patents

釣 糸

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JPH06133677A
JPH06133677A JP31118092A JP31118092A JPH06133677A JP H06133677 A JPH06133677 A JP H06133677A JP 31118092 A JP31118092 A JP 31118092A JP 31118092 A JP31118092 A JP 31118092A JP H06133677 A JPH06133677 A JP H06133677A
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JP
Japan
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fishing line
gram
graft
hydrophilic group
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP31118092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Takahashi
重朗 高橋
Takaharu Okamoto
敬治 岡本
Hidehiro Okamoto
秀宏 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ポリエステル系フィラメントに親水基を有する
不飽和化合物がグラフト重合されてなる釣糸。 【効果】経日変化により緩かに強力が低下し、長期の間
に分解する。また、水ぬれ性に優れ、道糸としても沈み
込みが良いため、魚の当たりに鋭敏に反応するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸に関するものであ
る。さらに詳細には、水中において経日変化により強力
が低下し、長期の間に分解する、地球環境を汚染するこ
とのない釣糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維からなる漁獲用資材は、強力、
腰の強さ、伸度、軽量などの特長から釣糸、漁網などと
して多用されている。
【0003】しかしながら、たとえば合成繊維の釣糸は
細くて強く、良操作性があるものの、その高耐久性では
あるが、糸道切れ、ハリス切れ、または河川、海に捨て
られた場合、それが蓄積され、魚にまつわりついたり、
海鳥の足に巻きついたりして公害の問題となっている。
【0004】これに対して、特開平2−160910号
公報のように、高強力PVA繊維を構成するポリマーと
して高分子量PVAを用いたものが紹介されている。そ
の強力、耐久性、釣糸としての伸度、腰その他の操作性
などは初期においては良いものの、使用時間の経過とと
もに急激に低下するという問題がある。
【0005】その他、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポ
リβ−ヒドロキシ酸などを合成繊維を構成するポリマー
に混合する方法などが特開平2−20379号公報など
で提案されているが、釣糸としての道糸、またはハリス
として使用に耐えうるものは未だ存在しないのが実情で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る従来の技術の欠点を克服し、釣糸としての性能を十分
に発揮しつつも、地球環境を汚染することのない釣糸を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次の構成を有する。すなわち、ポリエステ
ル系フィラメントに親水基を有する不飽和化合物がグラ
フト重合されてなる釣糸である。
【0008】以下、さらに詳細に本発明について説明す
る。◎ 本発明の釣糸の原料とするポリエステル系フィラメント
を構成するポリエステルポリマーとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチ
レンテレフタレート/ブチレンテレフタレート共重合
体、ポリエチレンイソフタレートなどのポリエステルポ
リマーなどが用いられる。必要に応じて、これらポリマ
ー中に顔料その他の添加剤を分散含有させたものも好ま
しく用いられる。また、フィラメントはモノフィラメン
トでもマルチフィラメントでもよい。◎ フィラメントを構成する単繊維の断面形状は通常の非中
空断面でも中空断面でもよく、また、フィラメント形態
として数本のフィラメントを撚ったものでも、組紐状に
したものであってもかまわない。
【0009】本発明の釣糸を得るため、親水基を有する
不飽和化合物をグラフト重合するに際し、必要に応じて
本発明の効果を損なわない範囲で他の改質剤や補助剤を
共存せしめて処理することも可能である。
【0010】本発明で用いる親水基を有する不飽和化合
物とは、少なくとも1つの親水基および少なくとも1つ
の炭素・炭素不飽和結合を含有する官能基を含有する化
合物をいう。
【0011】かかるモノマーとしては、たとえば、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽和カルボ
ン酸類、アクリルアミド、N−ビニルピロリドンなどの
不飽和アミド類、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン
酸などの不飽和スルホン酸化合物など各種不飽和化合物
があげられる。
【0012】また、これらモノマーの誘導体化合物も用
い得る。たとえば、上記したモノマーにエチレンオキサ
イドを付加した、ポリエチレングリコールモノアクリレ
ート、アクリルアミドエチレンオキサイド付加物など各
種のものがあげられる。
【0013】グラフトすべき親水基を有する不飽和化合
物の親水基は、カルボキシル基および/またはエステル
基であることが、釣糸を水中で劣化しやすくし得る観点
から好ましい。具体的には、アクリル酸、メタクリル酸
およびそれらの誘導体があげられる。これらのモノマー
は単独でも2種以上を併用してグラフト処理してもよ
い。
【0014】また、親水基量としては、釣糸全体を水中
で劣化しやすくするとともに、一定期間は釣糸として十
分な機能を奏するようにする観点から2×10-4〜6×
10-3グラムモル/グラム糸、さらには、6×10-4
5×10-3グラムモル/グラム糸とするのが好ましい。
ここで、単量体化合物中に複数の親水基を有する場合に
は、グラフトされた単量体化合物のモル数に親水基の数
を乗じた値を親水基量とするものである。なお、親水基
量は処理前の重量に対する処理後の重量重量増加率によ
り求めることができる。
【0015】親水基がカルボキシル基である場合におい
て、上記と同様の観点からカルボキシル基量は2×10
-4〜6×10-3グラム当量/グラム糸であることが好ま
しい。なお、カルボキシル基量は処理後の重量重量増加
率または中和滴定により求めることができる。また、カ
ルボキシル基の水素イオンをアルカリ金属イオンで置換
すると水中での強力低下をより速めることができるので
好ましい。
【0016】グラフトすべき親水基を有する不飽和化合
物の不飽和基としては、ビニル基、スチレニル基、シン
ナミル基などがあげられる。
【0017】このようにポリエステルに親水性基を有す
る不飽和化合物でグラフトすると水中で強力低下を起こ
すメカニズムについては明確ではないが、ポリエステル
の主鎖を形成するエステル結合が切断しやすくなるため
と考えられる。
【0018】グラフト重合は公知のグラフト重合方法を
採用することができる。
【0019】なお、グラフト重合に際し、モノマーの繊
維内部への拡散を容易とするために、モノクロルベンゼ
ンなどの膨潤剤を処理液中に共存せしめることも好まし
く行なわれる。また、同様の目的でリン酸エステル系の
非イオン界面活性剤を処理液中に共存せしめることも好
ましく行なわれる。
【0020】グラフト処理の際の被処理フィラメント重
量と処理液重量の浴比は、グラフト効率を高め、しかも
使用モノマーのロスを少なくする観点から1:5〜1:
50の範囲、さらには1:10〜1:30とすることが
好ましい。
【0021】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。◎ (実施例1、比較例1)ポリエステルモノフィラメント
1号(直径0.1688mm、277.8d)のモノフィ
ラメントを綛にし、モノフィラメント重量に対しアクリ
ル酸20%owf、メタクリル酸10%owf、モノク
ロルベンゼン(膨潤剤)10g/l、ナイパーMT−8
0(重合開始剤、日本油脂(株)製)2g/l、リン酸
エステル系の非イオン界面活性剤を10g/l用い、浴
比1:30の条件下で、常温から徐々に昇温し、100
℃で60分間、加熱処理を行い、グラフト重合を施し
た。
【0022】得られたポリエステルモノフィラメントに
は、3.7×10-3グラム当量/グラム糸のカルボキシ
ル基が導入されていることを重量増加率ならびに中和滴
定で確認した。
【0023】また、次の染浴でカチオン染料により染色
し(98℃,10分間)、水洗、天日乾燥後のモノフィ
ラメントの断面写真を図2に示す。モノフィラメント内
部までグラフト改質されていることがわかる。
【0024】<染色条件> カチオン染料:Kathlon Blue GLH 0.5g/l 酢酸 0.5g/l なお、グラフト重合しない未加工のポリエステルモノフ
ィラメント1号を比較例1とした。上記と同様の染浴で
カチオン染料により染色処理し、水洗、天日乾燥後のポ
リエステルモノフィラメントの断面写真を図3に示す。
グラフト改質されていないのでまったく染色されていな
いことがわかる。
【0025】このようにして得た釣糸を家庭用洗タク機
に入れ、浴比1:30、強水流の条件で5時間回転さ
せ、しかる後、天日で乾燥した。これを洗タク1回と
し、洗タクを30回繰り返した。このときの引張り強
力、伸度、結節強力を測定した結果を表1に示す。ま
た、表1のデータから作成した引張強力の経時変化を図
1に示す。
【0026】
【表1】 (実施例2)実施例1でグラフト重合したポリエステル
モノフィラメントを、別浴にてソーダ灰12%owfで
80℃,30分処理し、十分に水洗し、乾燥して、ナト
リウムイオンで置換されたカルボキシル基が3.7×1
-3グラム当量/グラム糸導入された釣糸を得た。
【0027】実施例1と同様に洗タクを30回繰り返し
た後の引張り強力、伸度、結節強力を測定した結果を表
1に併せて示す。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、経日変化により緩かに
強力が低下し、長期の間に分解する新規な釣糸を提供で
きるものである。また、本発明の釣糸は水ぬれ性に優
れ、道糸としても沈み込みが良いため、魚の当たりに鋭
敏に反応するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た3.7×10-3グラム当量/グ
ラム糸のカルボキシル基が導入された釣糸を染色処理し
たものの断面写真である。
【図2】比較例1のグラフト重合しない未加工のポリエ
ステルモノフィラメント1号を染色処理したものの断面
写真である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系フィラメントに親水基を有
    する不飽和化合物がグラフト重合されてなる釣糸。
  2. 【請求項2】親水基がカルボキシル基であることを特徴
    とする請求項1記載の釣糸。
  3. 【請求項3】不飽和化合物がビニル化合物であることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の釣糸。
  4. 【請求項4】親水基量が2×10-4〜6×10-3グラム
    モル/グラム糸である請求項1または請求項3に記載の
    釣糸。
  5. 【請求項5】カルボキシル基量が2×10-4〜6×10
    -3グラム当量/グラム糸である請求項2または請求項3
    に記載の釣糸。
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