JPH0613460B2 - 不飽和カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

不飽和カルボン酸エステルの製造方法

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JPH0613460B2
JPH0613460B2 JP1279724A JP27972489A JPH0613460B2 JP H0613460 B2 JPH0613460 B2 JP H0613460B2 JP 1279724 A JP1279724 A JP 1279724A JP 27972489 A JP27972489 A JP 27972489A JP H0613460 B2 JPH0613460 B2 JP H0613460B2
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acid
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は不飽和カルボン酸エステルの製造方法に関し、
詳しくは不飽和カルボン酸とオレフィンから不飽和カル
ボン酸エステルを製造するにあたり、特定の触媒と溶媒
を用いることによって、不飽和カルボン酸エステルを効
率よく製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来から、不飽和カルボン酸とオレフィンとを反応させ
て不飽和カルボン酸エステルを製造する方法は、様々な
ものが提案されている。例えば、特開昭61−2499
49号公報では、外表面酸点/全酸点≧0.07のゼオライ
トを触媒として用いて、カルボン酸とオレフィンを反応
させることによって、カルボン酸エステルを製造する方
法が開示されている。しかし、この方法では、オレフィ
ンとして環状又は分岐状のものしか使用できず、またカ
ルボン酸エステルの収率も低い。
一方、特開昭57−56045号公報には、カチオン交
換性層状クレー又は結晶性アルミノケイ酸塩を触媒と
し、カルボン酸とオレフィンからカルボン酸エステルを
製造する方法が報告されている。しかし、この方法では
カルボン酸として飽和カルボン酸が使用されており、不
飽和カルボン酸は用いられてない。
また、西独特許2411901号明細書では、溶媒とし
て飽和カルボン酸および/またはそのエチルエステルを
用いる方法が述べられているが、この方法ではエステル
交換反応によってカルボン酸エステルを得ているため溶
媒の消費が大きい。
さらに、上記従来技術では、反応温度を高くする必要が
あるため、不飽和カルボン酸を用いた場合、その重合反
応が併発し、目的物の収率が低下するという問題があっ
た。また硫酸等の可溶性の酸(液状の酸)を触媒に用い
る反応では、触媒の回収や腐食性に問題がある。そのた
め、固体酸を用いることが望ましいが、その場合には大
過剰のオレフィンを使用する必要があったり、あるいは
生産効率が低いなどの欠点があった。
本発明者らは、上記の如き状況を鑑み、低コスト、高収
率ならびに分離・精製が容易な不飽和カルボン酸エステ
ルの効率的な製造方法を開発すべく鋭意研究ならびに検
討を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、不飽和カルボン酸とオレフィンから不飽和カ
ルボン酸エステルを製造するにあたって、触媒としてシ
リカと金属酸化物(例えばアルミナ,ボリア,クロミア
等)との比率が一定値以上である結晶性メタロシリケー
ト系ゼオライトを用い、かつ溶媒として芳香族炭化水素
類を用いることによって、上記目的を達成できることも
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
すなわち本発明は、不飽和カルボン酸とオレフィンから
不飽和カルボン酸エステルを製造するにあたり、触媒と
してSi/M≧6(原子比)〔式中、MはAl,B,F
e,Zn,Cr,MnおよびInから選ばれた一種又は
二種以上の金属原子である。〕の結晶性メタロシリケー
ト系ゼオライトを用い、かつ溶媒として芳香族炭化水素
類を用いることを特徴とする不飽和カルボン酸エステル
の製造方法を提供するものである。
本発明の方法において進行する反応は、不飽和一価カル
ボン酸に対するエチレンの付加の場合を例にとると、 RCOOH+H2C=CH2→RCOOC2H5 〔式中、Rは不飽和アルキル基である。〕 の如き反応式で表わされる。つまり、これは不飽和アル
キル基の不飽和性を保持したままカルボキシル基にオレ
フィンを付加させる反応である。
本発明の方法において、原料の一つである不飽和カルボ
ン酸としては、各種のものがあり、目的とする生成物に
応じて適宜選定すればよいが、例えばアクリル酸,メタ
クリル酸,クロトン酸,ビニル酢酸,2−ペンテン酸,
3−ペンテン酸,4−ペンテン酸、ケイ皮酸、マレイン
酸およびフマル酸等を挙げることができる。中でもアク
リル酸はアクリル酸エチルなどの工業的に重要な製品を
生成する。
もう一方の原料であるオレフィンについても、種々のも
のが使用可能であるが、例えば、エチレン,プロピレ
ン,1−ブチレン,2−ブチレン,イソブチレン,さら
に各種のペンテン(1−ペンテン,2−ペンテン,イソ
ペンテンなど、以下同様),ヘキセン,ヘプテン,オク
テン,ノネン,デセン,シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、メチルシクロペンテン、メチルシクロヘキセンおよ
びスチレンがある。特にエチレン,プロピレンおよび1
−ブチレン等のような分岐のない鎖状オレフィンが好ま
しい。
本発明で使用する触媒は、Si/M(原子比)が6以上、
好ましくは6〜5000、さらに好ましくは10〜10
00の結晶性メタロシリケート系ゼオライトである。こ
こで、Mは前述の如く、Al,B,Fe,Zn,Cr,
MnおよびInの中から選ばれた1種又は2種以上の金
属原子である。このMとしてはAlが特に好ましい。例
えばZSM−5,ZSM−11およびそれらのプロトン
交換または各種金属イオン交換型ゼオライトがある。ま
た、上記のような結晶性アルミノシリケートゼオライト
のほか、上記のSi/M≧6を満たすことを条件として、
結晶性ガロシリケートゼオライト,結晶性ガロアルミノ
シリケートゼオライト,結晶性フェロアルミノシリケー
トゼオライト等を使用することもできる。
また、本発明の方法では、反応を溶媒の存在下で行うこ
とが必須であり、この反応溶媒としては芳香族炭化水素
類が用いられる。ここで芳香族炭化水素類としては、ベ
ンゼン,トルエン,キシレン類(o−,m−,p−キシ
レン),トリメチルベンゼン(ヘミメリテン,プソイド
クメン,メシチレン),テトラメチルベンゼン(プレニ
テン,イソジュレン、ジュレン),エチルベンゼン,ジ
エチルベンゼン(o−,m−,p−ジエチルベンゼ
ン),エチルトルエン(o−,m−,p−エチルトルエ
ン)。クメン,シメン,ナフタレン,メチルナフタレン
(α−,β−メチルナフタレン)およびジメチルナフタ
レン(1,2−;1,3−;1,4−;2,3−ジメチ
ルナフタレン等の10種の異性体)がある。
本発明の方法では、反応条件は状況に応じて適宜選定す
ればよい。例えば、反応温度は50〜300℃、好まし
くは100〜250℃である。50℃未満では反応が充
分に進行しない場合がある。300℃を超えると不飽和
カルボン酸が重合,分解しやすくなる傾向がある。また
反応時間は0.01〜100時間の範囲で定めればよく、好
ましくは0.1〜10時間である。反応圧力は常圧〜20
0気圧、好ましくは5気圧〜150気圧である。
本発明の方法では、原料である不飽和カルボン酸とオレ
フィンの使用割合は、特に制限はなく、使用原料の種
類、用いる触媒や溶媒の種類、反応温度等により適宜定
めればよい。例えば不飽和カルボン酸とオレフィンのモ
ル比として、1:1000〜1000:1、好ましくは
1:100〜100:1である。
本発明の方法では、不飽和カルボン酸とオレフィンの
1:1の反応が進行することを考慮すると、上記範囲外
では原料の利用効率が極めて悪くなる。
さらに、触媒である結晶性メタロシリケート系ゼオライ
トの使用量は、所謂触媒量で充分である。具体的には、
結晶性メタロシリケート系ゼオライトを、不飽和カルボ
ン酸に対する重量比で0.001〜10、好ましくは0.01〜
1である。0.001未満では、目的とする不飽和カルボン
酸エステルの収率が極端に低く不充分であり、10より
も多いと当然ながら触媒の利用効率が悪くなる。
さらに、溶媒である芳香族炭化水素類の使用量は、通常
は不飽和カルボン酸に対する重量比で0.01〜200、好
ましくは0.1〜100である。0.01よりも低いと重合が
起こりやすくなり、200よりも多いと生産効率が落ち
る。
なお、本発明の方法では、エステル化反応中における未
反応原料の不飽和カルボン酸,オレフィンおよび生成物
の不飽和カルボン酸エステルの重合反応を抑制するため
に、必要に応じて重合禁止剤を添加することができる。
この重合禁止剤としては、ハイドロキノンなどを不飽和
カルボン酸に対する重量比で0.0001〜0.1の割合で加え
ればよい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明する。なお以下の参考例、実施例及び比較例では、す
べて攪拌機付き閉鎖系加圧反応容器(オートクレーブ1
00cc)を用いて行った。
参考例1(結晶性アルミノシリケートの調製) アルミン酸ソーダ1.15g及び4テトラ−n−プロピルア
ンモニウムブロミド30.23gを水140gに溶解させて
これをA液とし、苛性ソーダ10.95gを水520gに溶
解したアルカリ溶液に、ホワイトカーボン(ニプシール
LP:日本シリカ工業(株)製)73.41gを溶解させて
B液とした。
次いで、上記のA液とB液とを、室温にて12分間にわ
たって混合し、さらに1時間攪拌を行ってシリカアルミ
ナゲルを調製した。
上記ゲルをオートクレーブに入れ、150℃で48時間
加熱処理した。冷却後、内容物を濾過水洗し、120℃
で12時間乾燥させた。生成物をX線回折分析したとこ
ろ、ZSM−5であることが確認された。得られたZS
M−5をを500℃で6時間焼成することにより、ナト
リウム型ZSM−5を58.2g得た。このナトリウム型Z
SM−5を10倍量の1規定硝酸アンモニウム水溶液に
加え、攪拌しながら80℃、4時間加熱処理を行った。
その後、冷却して静置し上澄みをデカンテーションによ
り除去した。さらに、同操作を3回繰返した後、内容物
を濾過、水洗し、120℃で12時間乾燥し、アンモニ
ウム型ZSM−5を得た。この、アンモニウム型ZSM
−5を600℃で6時間焼成し、H型ZSM−5を得
た。このものの元素分析を行ったところ、Si/Al=4
9(原子比)であった。
参考例2(結晶成アルミノシリケートの調製) 参考例1の調製において、アルミン酸ソーダの配合量を
3.30gに変え、その他の調製条件を全く同様にして、結
晶性アルミノシリケートを調製した。このものの元素分
析を行ったところ、Si/Al=32(原子比)であっ
た。
参考例3(Tiイオン交換結晶性アルミノシリケートの
調製) 参考例1の調製段階で得られたアンモニウム型ZSM−
5の10gを1規定硫酸チタン溶液100g中に混入
し、80℃で4時間加熱処理を行った。冷却後、得られ
た変性結晶アルミノシリケートを濾過、水洗し、120
℃で12時間乾燥した後、600℃,6時間焼成を行っ
てTiイオン交換結晶性アルミノシリケートを得た。
参考例4(Feイオン交換結晶性アルミノシリケートの
調製) 参考例3で1規定硫酸チタン溶液を1規定硫酸鉄(II
I)溶液に代えたこと以外は、同様の操作を行い、Fe
イオン交換結晶性アルミノシリケートを得た。
参考例5(Crイオン交換結晶性アルミノシリケートの
調製) 参考例3で1規定硫酸チタン溶液を1規定硫酸クロム
(III)溶液に代えたこと以外は、同様の操作を行い、
Crイオン交換結晶性アルミノシリケートを得た。
実施例1 100ccオートクレーブにアクリル酸0.14モル、エチレ
ン0.30モル、ハイドロキノン0.1g、触媒として参考例
1で調製したH型ZSM−5(Si/Al=49(原子
比))2.0g,溶媒としてベンゼン10g(重量比:ア
クリル酸/ベンゼン=1)を加え、500rpmで攪拌し
ながら180℃にて2時間反応を行った。結果を表に示
す。
実施例2 溶媒としてプソイドクメン(1,2,4−トリメチルベ
ンゼン)10gを用いたこと以外は、実施例1と同様に
反応を行った。結果を表に示す。
実施例3 触媒として参考例2で調製したH型ZSM−5(Si/A
l=32(原子比))2.0gを用いたこと以外は、実施
例2と同様にして反応を行った。結果を表に示す。
実施例4 触媒として参考例3で調製したチタンイオン交換−ZS
M−5(Si/Al=49(原子比))2.0gを用いたこ
と以外は、実施例2と同様にして反応を行った。結果を
表に示す。
実施例5 触媒として参考例4で調製した鉄イオン交換−ZSM−
5(Si/Al=49(原子比))2.0gを用いたこと以
外は、実施例2と同様にして反応を行った。結果を表に
示す。
実施例6 触媒として参考例5で調製したクロムイオン交換−ZS
M−5(Si/Al=49(原子比))2.0gを用いた
こと以外は、実施例2と同様にして反応を行った。結果
を表に示す。
比較例1 溶媒を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして
反応を行った。結果を表に示す。
比較例2 溶媒としてシクロヘキサン10gを用いたこと以外は、
実施例1と同様に反応を行った。結果を表に示す。
比較例3 溶媒としてn−ヘキサン10gを用いたこと以外には、
実施例1と同様に反応を行った。結果を表に示す。
比較例4 溶媒としてメチルエチルケトン10gを用いたこと以外
は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表に示す。
〔発明の効果〕 叙上の如く、本発明の方法によれば、溶媒として芳香族
炭化水素類を用いることにより、オレフィンの付加反応
中における重合を抑制することができ、その結果、不飽
和カルボン酸エステルを高収率で製造することができ
る。また固体触媒である結晶性メタロシリケート系ゼオ
ライトを用いることによって、不飽和カルボン酸エステ
ルの生成効率を高めるとともに、生成した不飽和カルボ
ン酸エステルの分離および精製を容易にすることができ
る。
したがって、本発明の方法によれば、不飽和カルボン酸
エステルを低コストで、工業的に有利に製造することが
できる。また、得られる不飽和カルボン酸エステルは、
繊維、塗料および接着剤などの工業原料として有効に利
用される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和カルボン酸とオレフィンから不飽和
    カルボン酸エステルを製造するにあたり、触媒としてSi
    /M≧6(原子比)〔式中、MはAl,B,Fe,Z
    n,Cr,MnおよびInから選ばれた一種又は二種以
    上の金属原子である。〕の結晶性メタロシリケート系ゼ
    オライトを用い、かつ溶媒として芳香族炭化水素類を用
    いることを特徴とする不飽和カルボン酸エステルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】不飽和カルボン酸がアクリル酸,メタクリ
    ル酸,クロトン酸,ビニル酢酸,2−ペンテン酸,3−
    ペンテン酸,4−ペンテン酸,ケイ皮酸,マレイン酸お
    よびフマル酸よりなる群から選ばれた少なくとも一種の
    化合物であり、オレフィンがエチレン,プロピレン,1
    −ブチレン,2−ブチレン,イソブチレン,ペンテン,
    ヘキセン,ヘプテン,オクテン,ノネン,デセン,シク
    ロペンテン,シクロヘキセン,メチルシクロペンテン,
    メチルシクロヘキセンおよびスチレンよりなる群から選
    ばれた少なくとも一種の化合物である請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】芳香族炭化水素類が、ベンゼン,トルエ
    ン,キシレン,トリメチルベンゼン,テトラメチルベン
    ゼン,エチルベンゼン,ジエチルベンゼン,エチルトル
    エン,クメン,シメン,ナフタレン,メチルナフタレン
    およびジメチルナフタレン類よりなる群から選ばれた少
    なくとも一種の化合物である請求項1記載の製造方法。
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