JPH0613478B2 - 5−ヒドラジノ−1h−ピラゾ−ル系化合物 - Google Patents

5−ヒドラジノ−1h−ピラゾ−ル系化合物

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JPH0613478B2
JPH0613478B2 JP60091490A JP9149085A JPH0613478B2 JP H0613478 B2 JPH0613478 B2 JP H0613478B2 JP 60091490 A JP60091490 A JP 60091490A JP 9149085 A JP9149085 A JP 9149085A JP H0613478 B2 JPH0613478 B2 JP H0613478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は新規な5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化
合物に関し、更に詳しくは写真用カプラーの中間体とし
て有用な5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化合物に
関するものである。
[従来技術] 1H−ピラゾロ[3,2−C]−1,2,4−トリアゾ
ール系化合物は写真用カプラー、特にマゼンタカプラー
として有用な化合物で、例えば英国特許1,252,4
18号、米国特許3,725,067号、ジャーナル・
オブ・ザ・ケミカル・ソサイァティ,パーキン編I(Jo
urnal of the Chemical Society,Perkin Transactions
I),1977年,2047〜2052頁にその重要性
が記述されている。
この化合物の製造方法については、上記特許、文献およ
びリサーチ・ディスクロジャー(Research Disclosur
e),124巻,項目12443(1974年)等に記載されてい
る。それらの製造方法は以下に示す反応スキームで代表
できる。
反応スキームA(英国特許,米国特許,J.Chem,Soc.) 反応スキームB(Research Disclosure) 反応スキームから明らかな如く、5−ヒドラジノ−1H
−ピラゾール−4−カルボキシレートあるいは3−メル
カプト−4−アミノ−4H−1,2,4−トリアゾール
が重要な中間体として用いられるが、これらの工程は大
きな欠点を有している。要約すると、 工程(a)および(f)にみられる硫黄の生成。
工程(d1)および(d2)における大量の硫酸使用と、それ
に伴なう中和処理および生成する硫酸ナトリウムの処
分。
工程(f)での250℃という高温。
工程(a)における適用範囲の狭さと低収率。
いずれもが工業化を阻むものであるが、特にの適用範
囲の狭さと低収率は有用な写真用カプラーの開発を不可
能ならしめる最大因子である。
[発明の目的] 本発明の目的は5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化
合物を提供することにあり、更に詳しくは写真用カプラ
ーの中間体として有用な5−ヒドラジノ−1H−ピラゾ
ール系化合物を提供することにある。
[発明の構成] 下記一般式[I]で表される5−ヒドラジノ−1H−ピ
ラゾール系化合物は、優れた写真用カプラーを広範囲に
かつ高収率で製造できる中間体として有用である。
一般式[I] 式中、R1は炭素原子数1〜30の、置換基を有しても
よい1級アルキル基を表し、Xは塩素原子を表す。Aは
プロトン酸を表しnは0または正数を表す。
以下、より具体的に本発明を説明する。
一般式[I]においてR1で表される炭素原子数1〜30
の1級アルキル基は、具体的にはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニ
ル基、テトラデシル基、オクタデシル基、エイコシル
基、トリアコンチル基等が挙げられる。この中より好ま
しくは炭素原子数1〜20のアルキル基である。これらア
ルキル基は置換基を有してもよく、置換基としては、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリール基
等を挙げることができ、このような置換基を有するアル
キル基の例としては、2−ヒドロキシエチル基、3−ク
ロロプロピル基、ベンジル基、フェネチル基等が挙げら
れる。
一般式[I]においてXで表されるハロゲン原子として
は、例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子、弗素原子が
挙げられるが、塩素原子、臭素原子が好ましく、より好
ましくは塩素原子である。
一般式[I]はプロトン酸により形成された塩も包含す
るが、これは本発明の重要構成要素ではなく広範囲の有
機酸・無機酸が用いられる。代表的なものとして、塩
酸、臭化水素酸、硫酸、酢酸、メタンスルホン酸、ピロ
メリティック酸等を挙げることができる。
本発明の5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化合物は
対応する5−アミノ−1H−ピラゾール系化合物を通常
の方法でジアゾ化し次いで還元することにより得られ
る。例えばオーガニック・シンセシス・合冊(Organic
Syntheses Collective Volume),I巻,442頁、ま
たジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサィァティ(Jo
urnal of the Chemical Society),1971年,16
7頁に記載されている方法で合成できる。
本発明の3−アルキル−4−ハロゲノ−5−ヒドラジノ
−1H−ピラゾール系化合物は4位が置換されていない
3−アルキル−5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化
合物よりも高収率で得られる。
ジアゾ化剤としては亜硫酸ナトリウムが一般的に用いら
れる。
還元剤としては亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイ
ト、亜鉛、錫などが用いられる。その他、パラジウム炭
素触媒を用いての還元を行うこともできる。
反応に用いられる溶剤としては水が好ましいが、有機溶
剤を用いることも可能であり、例えば水と相溶性の溶剤
としてアルコール類(メタノール、エタノール等)、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、N,N−ジメチルホル
ムアミド等を挙げることができる。用いられる溶剤の量
は出発原料のアミノトリアゾール1重量部当り1〜10
00重量部、好ましくは5〜100重量部の割合であ
る。
ジアゾ化に用いられる酸としては塩酸、硫酸などが好ま
しい。
次に本発明の化合物の代表的具体例を以下に示すが、本
発明はこれによって限定されない。
本発明の5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化合物よ
り写真用マゼンタカプラー1H−ピラゾロ[3,2−
C]−1,2,4−トリアゾール系化合物に至る合成経
路は次の如くである。
上記経路中、R1、X、Aおよびnは一般式[I]で説
明したR1、X、Aおよびnと同義であり、R2はアル
キル基を表し、Yは塩素原子またはヒドロキシ基を表
す。
このようにして得られる1H−ピラゾロ[3,2−C]
−1,2,4−トリアゾール系化合物は、カラー写真感
光材料に用いられるマゼンタカプラーとして従来最も多
く使用されてきた5−ピラゾロン系カプラーにみられる
430nm近辺の2次吸収がない、或いは長波長部の切れが
シャープな点で近年注目されているカプラーである。
本発明の化合物より誘導される7位にハロゲン原子を有
する1H−ピラゾロ[3,3−C]−1,2,4−トリ
アゾール系カプラーは2当量カプラー(1モルの色素を
形成するのに2モルのハロゲン化銀の現像で足りる経済
的カプラー)として特に好ましい。これを従来の製造法
で合成しようとすると、いずれも環化して得られた1H
−ピラゾロ[3,2−C]−1,2,4−トリアゾール
のハロゲン化による他はないが、この場合どうしてもジ
ハロゲノ体の副成(このものは乳剤にカブリを与え有害
である)が避けられず、純粋な化合物を得ることは困難
である。
次の本発明の5−ヒドラジノ−1H−ピラゾール系化合
物より誘導される1H−ピラゾロ[3,2−C]−1,
2,4−トリアゾール系化合物の代表的具体例を以下に
示す。
M−1 M−2 M−3 M−5 M−6 M−7 M−8 M−9 M−10 M−11 M−5、M−8等のカプラーは、従来の製造方法では、
硫酸による加水分解および脱炭酸工程(反応スキームA
におけるd1,d2)で3位の置換基が破壊されてしま
い目的物を得ることができない。
[実施例] 以下、本発明の化合物の合成および本発明の化合物から
誘導される写真用カプラーの合成について具体例を挙げ
て説明する。
合成例−1(例示化合物I−1の合成) 9,7gの5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾール
を100mlのクロロホルムに溶解する。13.3gのN−
クロロコハク酸イミドを0〜5℃で添加した後30分反応
させる。反応液は50mlの5%炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄、次いで水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥す
る。クロロホルムを40℃以下で減圧留去し、残渣に100m
lの6N塩酸を加え−5〜0℃で7gの亜硝酸ナトリウ
ムを含む水溶液20gを滴下する。30分後、更に50gの塩
化第1錫・2水塩を35mlの濃塩酸に溶解した溶液を−5
〜0℃で滴下する。−5〜0℃で30分攪拌し析出した結
晶を濾取、濃塩酸で次いでアセトニトリルで洗浄する。
自然乾燥により8.4g(45.9%)の4−クロロ−
5−ヒドラジノ−3−メチル−1H−ピラゾール・塩酸
塩を得た。融点158℃(分解) C4H7ClN4・HClとしての元素分析値 計算値(%)C:26.24 H:4.41 Cl:3
8.74 N:30.61 実測値(%)C:26.28 H:4.39 Cl:3
8.72 N:30.55 FDマススペクトルが146を示し、この化合物が目的
とするI−1の構造を有することを支持した。
上記合成例と同様にして合成した例示化合物の特性値を
表−1に示す。
合成例−2 8.0gの例示化合物I−1を80mlのアセトニトリルに
分散し、−5℃を保ちながら14gのトリエチルアミンを
加える。更に7.1gのオクタノイルクロリドを15mlの
アセトニトリルに溶解した液を−5℃以下で滴下する。
反応液を濃縮した後カラムクロマトグラフィーで分離精
製し、カラメル状の目的物7.6g(64%)を得た。
C12H21N4ClOとしての元素分析値 計算値(%)C:52.83 H:7.76 N:2
0.54 Cl:13.00 実測値(%)C:52.78 H:7.71 N:2
0.60 Cl:12.97 FDマススペクトル値は272を示した。
合成例−3(例示カプラーM−1の合成) 5.4gの4−クロロ−3−メチル−5−オクタノイル
ヒドラジノ−1H−ピラゾール(合成例−2で得られた
化合物)を60mlのベンゼン、3.2gのオキシ塩化燐と
共に攪拌下に3時間還流する。反応液をカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、カラメル状の7−クロロ−3
−ヘブチル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,2−
C]−1,2,4−トリアゾール3.6g(71%)を得
た。
C12H19N4Clとしての元素分析値 計算値(%)C:56.57 H:8.31 Cl:1
3.92 N:22.00 実測値(%)C:56.51 H:8.27 Cl:1
3.90 N:21.95 FDマススペクトルは254を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 保彦 東京都日野市さくら町1番地 小西六写真 工業株式会社内 審査官 塚中 直子 (56)参考文献 Chemical Abstract s,Vol.101:221167 r

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表される5−ヒドラジ
    ノ−1H−ピラゾール系化合物。 一般式〔I〕 〔式中、R1は炭素原子数1〜30の、置換基を有して
    もよい1級アルキル基を表し、Xは塩素原子を表す。A
    はプロトン酸を表しnは0または正数を表す。〕
JP60091490A 1985-04-29 1985-04-29 5−ヒドラジノ−1h−ピラゾ−ル系化合物 Expired - Lifetime JPH0613478B2 (ja)

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