JPH06140669A - 発光素子及びその製造方法 - Google Patents

発光素子及びその製造方法

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JPH06140669A
JPH06140669A JP29116292A JP29116292A JPH06140669A JP H06140669 A JPH06140669 A JP H06140669A JP 29116292 A JP29116292 A JP 29116292A JP 29116292 A JP29116292 A JP 29116292A JP H06140669 A JPH06140669 A JP H06140669A
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JP
Japan
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light emitting
silicon
junction
emitting device
quantum wire
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JP29116292A
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English (en)
Inventor
Yasuo Wada
恭雄 和田
Tokuo Kure
得男 久▲禮▼
Yasushi Goto
康 後藤
Itsuki Sudo
敬己 須藤
Toshiyuki Yoshimura
俊之 吉村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 10nm以下の寸法を持つ極微細なシリコン
量子細線からなる高効率発光素子及びその製造方法の提
案。 【構成】 基板上に絶縁膜を介して形成された太さ0.
01μm以下の量子細線中に形成されたp−n接合から
なる基本構成において、量子細線の両端からキャリアを
注入する。 【効果】 シリコン集積回路プロセスと互換性があり、
かつ高効率な発光特性を示すデバイスを実現可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高密度、超高速シリコ
ン発光素子及びその製造方法に関し、更に詳述すれば、
複数の原子を一列、あるいは平面的又は立体的に複数
列、もしくは環状又は球状に秩序立てて或いはランダム
に並べることにより形成したシリコン量子細線からなる
発光素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体発光素子は砒化ガリウム
(ガリウム砒素)等の直接遷移特性を持ついわゆる化合
物半導体によって構成されていた。この理由は、例えば
シリコンのような間接遷移半導体においては発光効率が
著じるしく低いため、通常の電流注入方法によって実用
可能な程度の発光特性を得ることが不可能であったため
である。従って発光素子が必要な場合には、直接遷移特
性を持つ化合物半導体を用いることを余儀なくされてい
たが、このためにシリコン集積回路からなる情報処理素
子と化合物半導体からなる発光素子を同一チップ上に集
積することは困難を極めた。これを解決する一つの手段
として、化合物半導体をシリコン上に形成するいわゆる
ガリウム砒素オンシリコンや、ゲルマニウムとシリコン
の超格子からなる発光素子が提案されているが、結晶の
品質等、未だ実用化のレベルには達していないのが現状
である。又、プロセス温度等シリコン集積回路技術との
互換性にも問題があるため、実用までには解決すべき技
術課題が山積している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の限界を超えるためになされたもので、シリコン集積回
路技術と完全に互換性のある極微細なシリコン量子細線
構造によるシリコン発光素子及びその製造方法を開示す
るものである。例えば陽極酸化法で作製したシリコン量
子球は、その寸法が縮小するにつれ、量子閉じ込め効果
によって発光効率が向上し、光波長500nm程度の光励起
による発光現象が報告されているが、この構造では、電
流注入による発光は全く期待できない。電流注入による
発光デバイスは、今後の高性能情報処理あるいは大容量
通信にとって不可欠な技術である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決する手段として、0.01μm以下の直径寸
法を持つ量子細線を発光素子として使用する。この量子
細線中にp-n接合を形成し電流を注入すれば、電子及び
正孔はp-n接合部で再結合するため、効率の高い発光現
象が起る。
【0005】
【作用】本発明で開示する量子細線p-n接合の基本構造
とその作用を説明する。図1は本発明の基本的な構造を
断面図で示したものである。基板1上に絶縁膜2を介し
て形成された量子細線3からなる基本構成において、量
子細線3中にn領域6とp領域7を形成し、各々の領域
の両端を各々電極4及び5に接続すると、電極4から注
入された電子と電極5から注入された正孔は、領域6と
領域7の接合面であるp-n接合で再結合する。
【0006】通常のシリコン半導体中に形成されたp-n
接合では、バンド構造が間接遷移であるため再結合の効
率が著しく低く、発光現象はほとんど観測できない。し
かしながら量子細線3中に形成されたp-n接合では、微
小な構造に特有の量子効果が現われバンド構造が変化
し、このキャリア閉じ込め効果のためにシリコンにおい
ても高い効率の発光現象が観測可能になる。
【0007】即ち本発明の骨子は、量子細線中に形成し
たp-n接合の高い量子効率を利用し、シリコン発光素子
を実現することにある。更に本発明は前述のような高効
率シリコン発光素子を可能にする量子構造の製造方法を
開示する。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0009】(実施例1)図2は発光ダイオードの構造
を模式的に示したものである。量子細線中にn型半導体
領域11及びp型半導体領域12を形成し、各々取り出
し電極14及び15に接続する。電極14から電子を、
電極15から正孔を、各々量子細線中に注入すると、領
域11、12の界面に存在するp−n接合面13で電子
と正孔が再結合する。通常のシリコン半導体中であれ
ば、間接遷移であるため再結合に伴うエネルギは熱とし
て観測されるが、直径が10nm以下の量子細線中では
バンド構造が変化するため、発光現象が観測される。
【0010】量子細線の直径を5nm以下とすると、特
に発光効率が向上し、又発光の中心波長も短くなる。例
えば直径が5nmの場合は中心波長が550nmである
が、3nmとすると500nmになる。発光スペクトル
の半値幅は何れも約20nmである。効率は約10%で
あった。
【0011】n型領域11の不純物濃度は1019/cm3
上、p型領域12の不純物濃度も1019/cm3以上必要であ
った。この理由はp領域n領域共にキャリアが縮退して
いることが発光現象に必要なためである。不純物濃度1
20/cm3以上の場合に発光効率が実用的な値となった。
又温度を下げることにより、更に効率を向上可能であっ
た。
【0012】発明者らの検討では、特にp−n接合面で
のキャリア分布の急峻さが発光効率を決めることが分か
っている。n領域からp領域への遷移領域の幅が100
nm以上では発光現象は観測されず、10nm程度以下
の寸法で高い発光効率が得られた。この現象も量子効果
が原因と考えられる。即ち量子細線中のキャリア閉じ込
め効果は、10nm〜20nm程度の寸法から発現する
ことが発明者らの検討で分かった。
【0013】(実施例2)本実施例では量子細線構造か
らなるレーザについて開示する。図3は量子細線中にn
型半導体領域11及びp型半導体領域12を形成し、各
々取り出し電極14及び15に接続した状態を示す。電
極14から電子を、電極15から正孔を、各々量子細線
中に注入すると、領域11、12の界面に存在するp−
n接合面13で電子と正孔が再結合する。この再結合に
伴い、p−n接合面から発光現象が観測された。この構
造を反射鏡16中に置くと、反射鏡間の距離に対応した
レーザ発光が起こる。本実施例では反射鏡の間隔を20
00nmとすることにより、500nmの鋭いピークを
持つ発光が観測できた。
【0014】(実施例3)本実施例では発光強度を強く
するために、複数の原子細線からの発光を集める、多重
発光レーザについて開示する。図4は原子細線中にn型
半導体領域11及びp型半導体領域12を形成し、各々
取り出し電極14及び15に接続した状態を示す。電極
14から電子を、電極15から正孔を、各々量子細線中
に注入すると、領域11、12の界面に存在するp−n
接合面13で電子と正孔が再結合する。 ここで原子細
線とその中に形成したp−n接合13を複数設けること
により、レーザとしての発光強度は原子細線の本数分だ
け強くなる。両端に反射鏡16を設けることにより、レ
ーザ発振が起こる。この場合には、図5に示すように約
530nmにピーク強度を持つレーザ発振を実現でき
た。
【0015】(実施例4)本実施例ではCVD法で堆積
した酸化シリコン膜の表面特性を利用した量子細線の形
成方法について開示する。図6(a)は基板21に凹部
22を形成した状態を示す。図6(b)はこのような構
造の基板似CVD法で酸化シリコン膜23を堆積し、更
に希釈したフッ化水素酸水溶液でエッチングし、トレン
チ24を形成した状態を示す。このようなトレンチ24
が形成される理由はCVD法で堆積された酸化シリコン
膜の表面は安定化されているため、トレンチ内が徐々に
酸化シリコン膜で埋められ最終的に左右から2つの表面
が出会って完全に埋められたように見えても、実際には
これらの表面は化学的に完全に結合しておらず、フッ化
水素酸水溶液でエッチングすると、この界面が急速にエ
ッチングされるためである。従って十分に希薄なエッチ
ング液を用いることによりトレンチ24の幅を制御可能
である。
【0016】このような現象は一般的に絶縁膜の堆積層
に起こり、多結晶シリコン等の半導体では観測されな
い。これは原子間の結合状態の差異に起因すると考えら
れる。図6(c)はこのように用意した基板にCVD法
により多結晶シリコンを堆積し、反応性イオンエッチン
グでエッチングして、量子細線25を実現した状態を示
す。量子細線25の材質はタングステン、モリブデン、
アルミニウム等の金属も用いることができる。図6
(d)はこのようにして構成した量子細線構造に保護膜
26を被覆した状態を示す。保護膜26の組成はシリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜等の緻密な絶縁膜が適してい
る。
【0017】n型(111)面、10Ωcmのシリコン
ウエハに電子線リソグラフィ技術とマイクロ波プラズマ
エッチング技術により深さ100nm、幅100nmの
凹部を形成し、アンモニア水溶液と過酸化水素水からな
る、いわゆるRCA洗浄液で表面を十分に洗浄して清浄
化した。減圧CVD法で酸化シリコン膜を厚さ70nm
堆積し、凹部を酸化シリコンで完全に埋めた。このよう
な構造を用意した後、50%フッ化水素酸水溶液を純水
で100倍に希釈したエッチング液で10秒間エッチン
グし、超純水で約10分間洗浄した。このエッチングに
より、酸化シリコン膜の表面が出会った部分のみが急速
にエッチングされ、幅5nm、深さ30nmのトレンチ
が形成できた。減圧CVD法で堆積した酸化シリコン膜
厚が十分に厚い場合には、反応性イオンエッチングある
いはマイクロ波プラズマエッチングによって、酸化シリ
コン膜表面を多少除去することも有効である。しかる
後、多結晶シリコンをモノシラン(SiH4)を原料ガ
スとした減圧CVD法で厚さ50nm堆積後、マイクロ
波プラズマエッチング法で約50nm分異方性エッチン
グすると、トレンチ中に太さ4nmの多結晶シリコンの
細線が形成された。
【0018】本実施例において基板21の材質、絶縁膜
23の材質、厚さ、量子細線25の材質等はここに例示
したものに限らないことは言うまでもない。基板21は
グラファイト、二硫化モリブデン等の層間化合物、ヒ化
ガリウム等の半導体、石英等の絶縁体等電気的に絶縁作
用の有る材料或いはその上に電気的に絶縁作用の有る材
料を形成できる材料であれば原理的に使用可能である。
絶縁膜23は一般的には酸化シリコンが適当であるが、
窒化シリコン、酸化アルミニウム等の絶縁材料を用いる
ことができる。量子細線25の材質は導電体であれば特
にここに挙げたものに留まらない。
【0019】更に多結晶シリコンを堆積後、n型不純物
及びp型不純物を各々ドープし、熱処理等によって活性
化すると、所望の量子細線構造中にp−n接合を形成可
能である。ここに述べた実施例において、各プロセスパ
ラメータはいずれも熟練した研究者であれば適切な組合
せを選択可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明による量子細線レーザによれば、従来の化合物半導体
によるレーザと比較して、シリコン集積回路プロセスと
互換性のあるシリコン量子細線レーザを実現可能であ
り、この構造を用いることにより、シリコン集積回路上
に容易に光集積回路をを実現可能となるため、実用上の
インパクトは計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による量子細線発光素子の原理を示す
図。
【図2】本発明による発光ダイオードの実施例を示す
図。
【図3】本発明による発光レーザの実施例を示す図。
【図4】本発明による多重発光レーザの実施例を示す
図。
【図5】量子細線発光素子からの発光スペクトルを示す
図。
【図6】量子細線発光素子の実現方法の一例を示す図。
【符号の説明】
1,21…基板、2,23…絶縁膜、3,13…p−n
接合、6,11…n型領域、7,12…p型領域、4,
5,14、15…電極、16…反射板、25…量子細
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 敬己 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 吉村 俊之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】p−n接合を持つシリコンの量子細線から
    なり、接合域に電子と正孔とを注入することを特徴とす
    る発光素子。
  2. 【請求項2】シリコン量子細線が直径10nm以下とさ
    れ、長さ方向にp−n接合が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の発光素子。
  3. 【請求項3】シリコン量子細線が複数個並列に設けられ
    るを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  4. 【請求項4】p−n接合を持つシリコンの量子細線と接
    合部をはさむ形で配列された反射鏡からなり、接合域に
    電子と正孔とを注入することを特徴とする発光素子。
  5. 【請求項5】シリコン量子細線が複数個並列に設けられ
    るを特徴とする請求項4記載の発光素子。
  6. 【請求項6】基板と、基板中に形成した十分に小さい寸
    法の溝からなる構造において、溝内に絶縁膜を堆積する
    工程と、該絶縁膜をエッチングして微小な開口部を設け
    る工程と、該開口部中に導電体を形成する工程を少なく
    とも含むことを特徴とするシリコン発光素子の製造方
    法。
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