JPH0614094Y2 - 粘性流体継手 - Google Patents
粘性流体継手Info
- Publication number
- JPH0614094Y2 JPH0614094Y2 JP1987188003U JP18800387U JPH0614094Y2 JP H0614094 Y2 JPH0614094 Y2 JP H0614094Y2 JP 1987188003 U JP1987188003 U JP 1987188003U JP 18800387 U JP18800387 U JP 18800387U JP H0614094 Y2 JPH0614094 Y2 JP H0614094Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- plates
- magnetic material
- viscous fluid
- side plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Springs (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は粘性流体継手に関する。
(従来技術) 粘性流体継手の一形式として、互いに液密的かつ相対回
転可能に組付けられて同軸的に位置し内部に粘性流体を
収容する環状の流体室を形成するアウタメンバーおよび
インナメンバーと、前記流体室内に配置され外周側にて
前記アウタメンバーの内周側に一体回転可能に組付けら
れた多数のアウタプレートおよび内周側にて前記インナ
メンバーの外周側に一体回転可能に組付けられて前記各
アウタプレートと交互に位置する多数のインナプレート
を備え、前記両メンバーの相対回転時前記流体室内に生
じる粘性流体の剪断力の作用にて同メンバーの一方から
他方へ当力を伝達する粘性流体継手がある。
転可能に組付けられて同軸的に位置し内部に粘性流体を
収容する環状の流体室を形成するアウタメンバーおよび
インナメンバーと、前記流体室内に配置され外周側にて
前記アウタメンバーの内周側に一体回転可能に組付けら
れた多数のアウタプレートおよび内周側にて前記インナ
メンバーの外周側に一体回転可能に組付けられて前記各
アウタプレートと交互に位置する多数のインナプレート
を備え、前記両メンバーの相対回転時前記流体室内に生
じる粘性流体の剪断力の作用にて同メンバーの一方から
他方へ当力を伝達する粘性流体継手がある。
この種形式の粘性流体継手は動力伝達機構に組込まれて
過負荷の抑制、トルク変動に起因する振動の低減等とし
て機能するとともに、四輪駆動車に組込まれて荒地走
行、厳しいコーナリング走行時に発生する前後両輪間の
極端な回転速度差を抑制して走行安定性等を向上すべく
機能する。特に、上記四輪駆動車に組込まれる粘性流体
継手にあっては、車両の走行に応じてトルク伝達特性を
変化させ得ることが望ましい。しかしながら、一般にこ
の種形式の粘性流体継手においては、粘性流体の特性と
両プレートの相対向する面積、および設定されたプレー
ト間の相対間隔によりトルク伝達特性が定まり、走行中
にトルク伝達特性を変化させることは実質的に不可能で
ある。
過負荷の抑制、トルク変動に起因する振動の低減等とし
て機能するとともに、四輪駆動車に組込まれて荒地走
行、厳しいコーナリング走行時に発生する前後両輪間の
極端な回転速度差を抑制して走行安定性等を向上すべく
機能する。特に、上記四輪駆動車に組込まれる粘性流体
継手にあっては、車両の走行に応じてトルク伝達特性を
変化させ得ることが望ましい。しかしながら、一般にこ
の種形式の粘性流体継手においては、粘性流体の特性と
両プレートの相対向する面積、および設定されたプレー
ト間の相対間隔によりトルク伝達特性が定まり、走行中
にトルク伝達特性を変化させることは実質的に不可能で
ある。
これに対処すべく、各アウタプレート間および各インナ
プレート間に介在させるスペーサとして、外部操作によ
り軸方向に変形する弾性部材からなるスペーサを採用し
た粘性流体継手が実開昭62−32233号公報に示さ
れている。かかる粘性流体継手においては、外部操作に
より各スペーサを軸方向に圧縮させるとアウタプレート
とインナプレート間の隙間が小さくなり、これに応答し
て粘性流体の剪断力が大きくなって両メンバー間の単位
回転速度差に対する伝達トルク量を増大させるものであ
る。
プレート間に介在させるスペーサとして、外部操作によ
り軸方向に変形する弾性部材からなるスペーサを採用し
た粘性流体継手が実開昭62−32233号公報に示さ
れている。かかる粘性流体継手においては、外部操作に
より各スペーサを軸方向に圧縮させるとアウタプレート
とインナプレート間の隙間が小さくなり、これに応答し
て粘性流体の剪断力が大きくなって両メンバー間の単位
回転速度差に対する伝達トルク量を増大させるものであ
る。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記公報に示された粘性流体継手において
は、各スペーサを軸方向へ圧縮変形させるため機械的押
圧手段のいずれかが必須不可欠であり、これらの手段の
配設に伴い継手が大型化し車両への搭載性に影響を与
え、かつその構造が複雑化して組付性を損ない、またコ
ストの上昇を招くことになる。
は、各スペーサを軸方向へ圧縮変形させるため機械的押
圧手段のいずれかが必須不可欠であり、これらの手段の
配設に伴い継手が大型化し車両への搭載性に影響を与
え、かつその構造が複雑化して組付性を損ない、またコ
ストの上昇を招くことになる。
従って、本考案の目的は、各プレート間の間隔の変更を
磁力により行うことにより上記した押圧手段を廃止し
て、継手の大型化、その構造の複雑化を抑制し、車両へ
の搭載性、組付性の向上とコストの上昇を抑制すること
にある。
磁力により行うことにより上記した押圧手段を廃止し
て、継手の大型化、その構造の複雑化を抑制し、車両へ
の搭載性、組付性の向上とコストの上昇を抑制すること
にある。
(課題を解決する手段) 本考案は上記した形式の粘性流体継手において、当該継
手に磁束発生手段を設けて同手段にて発生する磁束が前
記流体室内を軸方向へ通過可能に構成し、かつ前記アウ
タプレートおよびインナプレートのいずれか一方の各プ
レートを軸方向への移動を規制して所定間隔を保って組
付けて固定側プレートに構成するとともに、いずれか他
方の各プレートを前記各固定側プレート間にて軸方向へ
移動可能に組付けて可動側プレートに構成し、かつ前記
各固定側プレートを交互に磁性材料、非磁性材料にて形
成するとともに、前記各可動側プレートを磁性材料にて
形成し、同可動側プレートの組付け側の前記メンバーに
おける磁性材料にて形成された前記固定側プレートの先
端に対向する各部位に、前記可動側プレートの移動量を
所定量に規制するスペーサを設けたことを特徴とするも
のである。
手に磁束発生手段を設けて同手段にて発生する磁束が前
記流体室内を軸方向へ通過可能に構成し、かつ前記アウ
タプレートおよびインナプレートのいずれか一方の各プ
レートを軸方向への移動を規制して所定間隔を保って組
付けて固定側プレートに構成するとともに、いずれか他
方の各プレートを前記各固定側プレート間にて軸方向へ
移動可能に組付けて可動側プレートに構成し、かつ前記
各固定側プレートを交互に磁性材料、非磁性材料にて形
成するとともに、前記各可動側プレートを磁性材料にて
形成し、同可動側プレートの組付け側の前記メンバーに
おける磁性材料にて形成された前記固定側プレートの先
端に対向する各部位に、前記可動側プレートの移動量を
所定量に規制するスペーサを設けたことを特徴とするも
のである。
(考案の作用・効果) かかる構成の粘性流体継手においては、磁束発生手段に
て磁束を発生させると同磁束は流体室内を軸方向に通過
して、固定側プレートのうちの磁性材料にて形成された
固定側プレートに対して隣接して位置する磁性材料にて
形成された可動側プレートが移動する。これにより、磁
性材料にて形成された固定側プレートに対する可動側プ
レート間の間隔が変化し、トルク伝達特性を変化させる
ことができる。
て磁束を発生させると同磁束は流体室内を軸方向に通過
して、固定側プレートのうちの磁性材料にて形成された
固定側プレートに対して隣接して位置する磁性材料にて
形成された可動側プレートが移動する。これにより、磁
性材料にて形成された固定側プレートに対する可動側プ
レート間の間隔が変化し、トルク伝達特性を変化させる
ことができる。
第2図(a),(b)には当該継手の磁束発生前後の状
態が概略的に示されており、当該継手においては、各ア
ウタプレートが固定側プレートに構成されているととも
に、交互に非磁性材料のプレート13aおよび磁性材料
のプレート13bに形成されており、かつ各インナプレ
ートが可動側プレートに構成されているとともに、その
全てが磁性材料のプレート13cに形成されている。同
図(a)は磁束発生前の状態、同図(b)は磁束発生後
の状態である。
態が概略的に示されており、当該継手においては、各ア
ウタプレートが固定側プレートに構成されているととも
に、交互に非磁性材料のプレート13aおよび磁性材料
のプレート13bに形成されており、かつ各インナプレ
ートが可動側プレートに構成されているとともに、その
全てが磁性材料のプレート13cに形成されている。同
図(a)は磁束発生前の状態、同図(b)は磁束発生後
の状態である。
しかして、磁束発生前における継手の伝達トルクTは、 である。但し、νは粘性流体の動粘度、ρは密度、nは
回転数、γ1は隙内径、γ2は隙外径、πは円周率、Nは
間隙数、1/60は回転数を1/secに換算する係数を示す。
しかして、磁束発生後においる継手の伝達トルクT1は
両メンバーの相対移動量をh1とすると、 となる。従って、これら両者間での伝達トルクの比α(T
1/T)は となり、磁束を発生させることにより伝達トルクが増大
する。
回転数、γ1は隙内径、γ2は隙外径、πは円周率、Nは
間隙数、1/60は回転数を1/secに換算する係数を示す。
しかして、磁束発生後においる継手の伝達トルクT1は
両メンバーの相対移動量をh1とすると、 となる。従って、これら両者間での伝達トルクの比α(T
1/T)は となり、磁束を発生させることにより伝達トルクが増大
する。
ところで、当該粘性流体継手においては、各プレート間
の間隔を変更させるための押圧手段が不要であり、かつ
押圧手段を構成する移動部材の移動量を確保する空間も
不要であり、継手が大型化することがなく特に軸方向の
長さの増加が防止されるとともに、その構造が複雑にな
ることもない。従って、当該継手は車両への搭載性が向
上すると共に組付性が向上し、かつコストの上昇も抑制
される。
の間隔を変更させるための押圧手段が不要であり、かつ
押圧手段を構成する移動部材の移動量を確保する空間も
不要であり、継手が大型化することがなく特に軸方向の
長さの増加が防止されるとともに、その構造が複雑にな
ることもない。従って、当該継手は車両への搭載性が向
上すると共に組付性が向上し、かつコストの上昇も抑制
される。
また、当該粘性流体継手においては、各可動プレートを
各スペーサにより所定量に規制しているため、可動側プ
レートが固定側プレートに直接接触することがなくて、
両プレート間での摩擦熱による熱変形の発生が防止され
るが、かかる手段を採る場合には磁性材料からなる固定
側プレートの数に対応した数のスペーサが必要になる。
しかしながら、当該粘性流体継手においては、各固定側
プレートのうち磁性材料のものと被磁性材料のものを交
互に使用しているため、スペーサの数が少なくてすむと
いう大きな利点がある。
各スペーサにより所定量に規制しているため、可動側プ
レートが固定側プレートに直接接触することがなくて、
両プレート間での摩擦熱による熱変形の発生が防止され
るが、かかる手段を採る場合には磁性材料からなる固定
側プレートの数に対応した数のスペーサが必要になる。
しかしながら、当該粘性流体継手においては、各固定側
プレートのうち磁性材料のものと被磁性材料のものを交
互に使用しているため、スペーサの数が少なくてすむと
いう大きな利点がある。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明するに、第1
図には本考案の第1実施例に係る粘性流体継手であるビ
スカスカップリング10が示されている。当該ビスカス
カップリング10は、四輪駆動車の動力伝達装置におけ
る前輪駆動系と後輪駆動系間に配設されている。
図には本考案の第1実施例に係る粘性流体継手であるビ
スカスカップリング10が示されている。当該ビスカス
カップリング10は、四輪駆動車の動力伝達装置におけ
る前輪駆動系と後輪駆動系間に配設されている。
ビスカスカップリング10はアウタメンバー11、イン
ナメンバー12、多数のアウタプレート13a,13b
およびインナプレート13c、磁束発生用コイル14を
備えている。アウタメンバー11は中央の外殻11aと
左右の第2,第3外殻11b,11cを固着して一体化
してなるハウジング状のもので、第1外殻11aは非磁
性材料にて形成され、かつ第2および第3外殻11b,
11cは磁性材料にて形成されている。磁束発生用コイ
ル14はかかるアウタメンバー11の外周に組付けられ
ており、コイル部14aにはスリップリング14bから
リード線を通して通電される。なお、コイル部14aに
は前後両輪間に設定以上の回転差が発生したときに通電
される。ヨーク部14cは磁性材料にて形成されてい
る。
ナメンバー12、多数のアウタプレート13a,13b
およびインナプレート13c、磁束発生用コイル14を
備えている。アウタメンバー11は中央の外殻11aと
左右の第2,第3外殻11b,11cを固着して一体化
してなるハウジング状のもので、第1外殻11aは非磁
性材料にて形成され、かつ第2および第3外殻11b,
11cは磁性材料にて形成されている。磁束発生用コイ
ル14はかかるアウタメンバー11の外周に組付けられ
ており、コイル部14aにはスリップリング14bから
リード線を通して通電される。なお、コイル部14aに
は前後両輪間に設定以上の回転差が発生したときに通電
される。ヨーク部14cは磁性材料にて形成されてい
る。
インナメンバー12はハブ状のもので、アウタメンバー
11の内周側に同メンバー11と同軸的かつ液密的に組
付けられていて、同メンバー11とともに環状の流体室
を形成している。インナメンバー12は非磁性材料にて
形成されている。
11の内周側に同メンバー11と同軸的かつ液密的に組
付けられていて、同メンバー11とともに環状の流体室
を形成している。インナメンバー12は非磁性材料にて
形成されている。
アウタプレートは非磁性材料からなる第1アウタプレー
ト13aと磁性材料からなる第2アウタプレート13b
の2種類であり、所定厚みで環状を呈している。各アウ
タプレート13a,13bは、それらの外周縁部の一部
をアウタメンバー11の第1外殻11aの溝部に交互に
嵌合されて、同外殻11aの内周側にトルク伝達可能に
組付けられている。各アウタプレート13a,13b間
には非磁性材料からなる環状のスペーサ15aが介装さ
れており、各スペーサ15aは各アウタプレート13
a,13bの軸方向の位置決めをし、同方向への移動を
規制している。従って、各アウタプレート13a、13
bが固定側プレートに構成されている。一方、各インナ
プレート13cは磁性材料からなる環状のもので、それ
らの内周縁部の一部をインナメンバー12の溝部に嵌合
されて、同メンバー12の外周側にトルク伝達可能に組
付けられている。インナメンバー12の溝部には、第2
アウタプレート13bの先端に対向する各部位に環状の
スペーサ15bが組付けられている。各スペーサ15b
は第2アウタプレート13bよりわずかに厚く形成され
ていて、各インナプレート13cの第2アウタプレート
13b側への移動量を所定量に規制している。従って、
インナプレート13cが可動側プレートに構成されてい
る。
ト13aと磁性材料からなる第2アウタプレート13b
の2種類であり、所定厚みで環状を呈している。各アウ
タプレート13a,13bは、それらの外周縁部の一部
をアウタメンバー11の第1外殻11aの溝部に交互に
嵌合されて、同外殻11aの内周側にトルク伝達可能に
組付けられている。各アウタプレート13a,13b間
には非磁性材料からなる環状のスペーサ15aが介装さ
れており、各スペーサ15aは各アウタプレート13
a,13bの軸方向の位置決めをし、同方向への移動を
規制している。従って、各アウタプレート13a、13
bが固定側プレートに構成されている。一方、各インナ
プレート13cは磁性材料からなる環状のもので、それ
らの内周縁部の一部をインナメンバー12の溝部に嵌合
されて、同メンバー12の外周側にトルク伝達可能に組
付けられている。インナメンバー12の溝部には、第2
アウタプレート13bの先端に対向する各部位に環状の
スペーサ15bが組付けられている。各スペーサ15b
は第2アウタプレート13bよりわずかに厚く形成され
ていて、各インナプレート13cの第2アウタプレート
13b側への移動量を所定量に規制している。従って、
インナプレート13cが可動側プレートに構成されてい
る。
かかる構成のビスカスカップリング10は四輪駆動車の
動力系に組込まれているが、アウタメンバー11は前輪
駆動系に連結する駆動側シャフト21に固定的に組付け
られ、かつインナメンバー12が後輪駆動系に連結する
被駆動系側シャフト22に固定的に組付けられている。
しかして、これら両メンバー11,12が実質的に等回
転しているときには両メンバー11,12間でのトルク
伝達は生じないが、車両走行中に両メンバー11,12
間に回転速度差が発生すると、アウタプレート13a,
13bとインナプレート13c間に相対回転が発生し、
粘性流体の剪断力の作用にて両メンンバー11,12間
でトルク伝達が行われ、前後両輪間の極端な回転速度差
が防止される。
動力系に組込まれているが、アウタメンバー11は前輪
駆動系に連結する駆動側シャフト21に固定的に組付け
られ、かつインナメンバー12が後輪駆動系に連結する
被駆動系側シャフト22に固定的に組付けられている。
しかして、これら両メンバー11,12が実質的に等回
転しているときには両メンバー11,12間でのトルク
伝達は生じないが、車両走行中に両メンバー11,12
間に回転速度差が発生すると、アウタプレート13a,
13bとインナプレート13c間に相対回転が発生し、
粘性流体の剪断力の作用にて両メンンバー11,12間
でトルク伝達が行われ、前後両輪間の極端な回転速度差
が防止される。
特に、急激な加減速操作により前後両輪間に設定された
以上の大きな回転速度差が発生した場合には、磁束発生
用コイル14に通電されて第2図(b)の矢印方向の磁
束が発生する。この結果、各インナプレート13cは磁
性材料からなる第2アウタプレート13b側へ各スペー
サ15bにて規制されるまで移動する。第2図(a),
(b)は各インナプレート13cの移動前後のビスカス
カップリング10を示しており、移動前における各アウ
タプレート13a,13bと各インナプレート13c間
の間隔hとし、かつ各インナプレート13cの移動量を
h1とすると、移動後における第1アウタプレート13
aとインナプレート13c間の間隙はh+h1となり、
かつ第2アウタプレート13bとインナプレート13c
間の間隔はh−h1となる。従って、冒頭の(考案の作
用・効果)の項にて詳述しているように、インナプレー
ト13cの移動後ビスカスカップリング10の伝達トル
クは増大し、前後両輪間の極端な回転速度差を抑制して
走行安定性が図られる。なお、前後両輪間の回転速度差
が設定以下になった場合には、磁束発生用コイル14へ
の通電が停止されて磁束の発生が停止されるため、各イ
ンナプレート13cは粘性流体の作用て元位置に復帰す
る。
以上の大きな回転速度差が発生した場合には、磁束発生
用コイル14に通電されて第2図(b)の矢印方向の磁
束が発生する。この結果、各インナプレート13cは磁
性材料からなる第2アウタプレート13b側へ各スペー
サ15bにて規制されるまで移動する。第2図(a),
(b)は各インナプレート13cの移動前後のビスカス
カップリング10を示しており、移動前における各アウ
タプレート13a,13bと各インナプレート13c間
の間隔hとし、かつ各インナプレート13cの移動量を
h1とすると、移動後における第1アウタプレート13
aとインナプレート13c間の間隙はh+h1となり、
かつ第2アウタプレート13bとインナプレート13c
間の間隔はh−h1となる。従って、冒頭の(考案の作
用・効果)の項にて詳述しているように、インナプレー
ト13cの移動後ビスカスカップリング10の伝達トル
クは増大し、前後両輪間の極端な回転速度差を抑制して
走行安定性が図られる。なお、前後両輪間の回転速度差
が設定以下になった場合には、磁束発生用コイル14へ
の通電が停止されて磁束の発生が停止されるため、各イ
ンナプレート13cは粘性流体の作用て元位置に復帰す
る。
ところで、当該ビスカスカップリング10においては、
各インナプレート13cの軸方向へのわずかな移動量h
1により伝達トルクが増大するため、トルク伝達特性を
変更させる場合の応答性が良いが、特に各インナプレー
ト13cを移動させるための、押圧手段を構成する移動
部材のストローク量を確保する空間も不要である。従っ
て、ビスカスカップリング10の大型化、特に軸方向の
長さの増加が防止され、当該ビスカスカップリング10
は車両への搭載性が向上するとともに組付性が向上し、
かつコストの上昇も抑制される。
各インナプレート13cの軸方向へのわずかな移動量h
1により伝達トルクが増大するため、トルク伝達特性を
変更させる場合の応答性が良いが、特に各インナプレー
ト13cを移動させるための、押圧手段を構成する移動
部材のストローク量を確保する空間も不要である。従っ
て、ビスカスカップリング10の大型化、特に軸方向の
長さの増加が防止され、当該ビスカスカップリング10
は車両への搭載性が向上するとともに組付性が向上し、
かつコストの上昇も抑制される。
また、本実施例においては、インナプレート13cの第
2アウタプレート13bに対する移動量をスペーサ15
bにて所定量に規制して、インナプレート13cが移動
時に第2アウタプレート13bに対して接触しないよう
に構成しているため、各プレート13a,13b,13
cが直接接触することに起因する焼損の発生が防止され
るとともに、安定した剪断トルクが得られる。この場
合、スペーサ15bは磁性材料にて形成された第2アウ
タプレート13bに対向する位置に配設する必要がある
が、第2アウタプレート13bを交互に配置しているた
め、スペーサ15bの数を第1アウタプレート13aの
数だけ低減することができる。
2アウタプレート13bに対する移動量をスペーサ15
bにて所定量に規制して、インナプレート13cが移動
時に第2アウタプレート13bに対して接触しないよう
に構成しているため、各プレート13a,13b,13
cが直接接触することに起因する焼損の発生が防止され
るとともに、安定した剪断トルクが得られる。この場
合、スペーサ15bは磁性材料にて形成された第2アウ
タプレート13bに対向する位置に配設する必要がある
が、第2アウタプレート13bを交互に配置しているた
め、スペーサ15bの数を第1アウタプレート13aの
数だけ低減することができる。
第3図には、本考案の第2実施例に係る粘性流体継手で
あるビスカスカップリング10Aが示されている。当該
ビスカスカップリング10Aにおいては、インナプレー
トが非磁性材料からなる第1インナプレート16aと磁
性材料からなる第2インナプレート16bの2種類で構
成され、これらインナプレート16a,16bはインナ
メンバ12Aに交互に組付けられて軸方向への移動を完
全に規制されて、固定側プレートとなっている。
あるビスカスカップリング10Aが示されている。当該
ビスカスカップリング10Aにおいては、インナプレー
トが非磁性材料からなる第1インナプレート16aと磁
性材料からなる第2インナプレート16bの2種類で構
成され、これらインナプレート16a,16bはインナ
メンバ12Aに交互に組付けられて軸方向への移動を完
全に規制されて、固定側プレートとなっている。
一方、アウタプレート16cは磁性材料からなるもの
で、アウタプレート11Aに組付けられてインナプレー
ト間に交互に位置し、かつその軸方向への移動量を所定
量に規制されて、可動側プレートとなっている。このた
め、これらのプレート16a〜16cの関係は第1実施
例の各プレート13a〜13cにおけるアウタ、インナ
の逆の関係にある。磁束発生コイル14Aは、磁性材料
からなるケーシング23に組付けられていてアウタメン
バー11Aの外周に位置し、同メンバー11Aが磁性発
生コイル14Aに対して回転可能な状態にある。従っ
て、当該ビスカスカップリング10Aは第1実施例のビ
スカスカップリングと同様に機能し、かつ同様の作用効
果を奏するとともに、コイル部14aへ通電するための
スリップリング14bを廃止することができる。
で、アウタプレート11Aに組付けられてインナプレー
ト間に交互に位置し、かつその軸方向への移動量を所定
量に規制されて、可動側プレートとなっている。このた
め、これらのプレート16a〜16cの関係は第1実施
例の各プレート13a〜13cにおけるアウタ、インナ
の逆の関係にある。磁束発生コイル14Aは、磁性材料
からなるケーシング23に組付けられていてアウタメン
バー11Aの外周に位置し、同メンバー11Aが磁性発
生コイル14Aに対して回転可能な状態にある。従っ
て、当該ビスカスカップリング10Aは第1実施例のビ
スカスカップリングと同様に機能し、かつ同様の作用効
果を奏するとともに、コイル部14aへ通電するための
スリップリング14bを廃止することができる。
第1図は本考案の第1実施例に係る粘性流体継手である
ビスカスカップリングの部分断面図、第2図(a),
(b)はインナメンバーの移動前後における同ビスカス
カップリングの拡大部分断面図、第3図は本考案の第2
実施例に係るビスカスカップリングの部分断面図であ
る。 符号の説明 10,10A…ビスカスカップリング、11,11A…
アウタメンバー、12、12A…インナメンバー、13
a,13b,16c…アウタプレート、13c,16
a,16b…インナプレート、14,14A…磁束発生
コイル。
ビスカスカップリングの部分断面図、第2図(a),
(b)はインナメンバーの移動前後における同ビスカス
カップリングの拡大部分断面図、第3図は本考案の第2
実施例に係るビスカスカップリングの部分断面図であ
る。 符号の説明 10,10A…ビスカスカップリング、11,11A…
アウタメンバー、12、12A…インナメンバー、13
a,13b,16c…アウタプレート、13c,16
a,16b…インナプレート、14,14A…磁束発生
コイル。
Claims (1)
- 【請求項1】互に液密的かつ相対回転可能に組付けられ
て同軸的に位置し内部に粘性流体を収容する環状の流体
室を形成するアウタメンバーおよびインナメンバーと、
前記流体室内に配置され外周側にて前記アウタメンバー
の内周側に一体回転可能に組付けられた多数のアウタプ
レートおよび内周側にて前記インナメンバーの外周側に
一体回転可能に組付けられて前記各アウタプレートと交
互に位置する多数のインナプレートを備え、前記両メン
バーの相対回転時前記流体室内に生じる粘性流体の剪断
力の作用にて同両メンバーの一方から他方へ動力を伝達
する粘性流体継手において、当該継手に磁束発生手段を
設けて同手段にて発生する磁束が前記流体室内を軸方向
へ通過可能に構成し、かつ前記アウタプレートおよびイ
ンナプレートのいずれか一方の各プレートを軸方向への
移動を規制して所定間隔を保って組付けて固定側プレー
トに構成するとともに、いずれか他方の各プレートを前
記各固定側プレート間にて軸方向へ移動可能に組付けて
可動側プレートに構成し、かつ前記各固定側プレートを
交互に磁性材料、非磁性材料にて形成するとともに、前
記各可動側プレートを磁性材料で形成し、同可動側プレ
ートの組付け側の前記メンバーにおける磁性材料にて形
成された前記固定側プレートの先端に対向する各部位
に、前記可動側プレートの移動量を所定量に規制するス
ペーサを設けたことを特徴とする粘性流体継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987188003U JPH0614094Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 粘性流体継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987188003U JPH0614094Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 粘性流体継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0191134U JPH0191134U (ja) | 1989-06-15 |
| JPH0614094Y2 true JPH0614094Y2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=31479128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987188003U Expired - Lifetime JPH0614094Y2 (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | 粘性流体継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0614094Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4992866B2 (ja) * | 2008-08-27 | 2012-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | ビスカスカップリング、およびサスペンション装置 |
| JP6352112B2 (ja) * | 2014-08-27 | 2018-07-04 | 藤倉化成株式会社 | トルク伝達装置 |
| JP6492937B2 (ja) * | 2015-04-28 | 2019-04-03 | 株式会社デンソー | 回転伝達装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63251635A (ja) * | 1987-04-03 | 1988-10-19 | Fuji Heavy Ind Ltd | ビスカスカツプリングのトルク制御装置 |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP1987188003U patent/JPH0614094Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0191134U (ja) | 1989-06-15 |
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