JPH06141981A - 焼成物載置板およびその製造方法 - Google Patents

焼成物載置板およびその製造方法

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JPH06141981A
JPH06141981A JP30413292A JP30413292A JPH06141981A JP H06141981 A JPH06141981 A JP H06141981A JP 30413292 A JP30413292 A JP 30413292A JP 30413292 A JP30413292 A JP 30413292A JP H06141981 A JPH06141981 A JP H06141981A
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JP
Japan
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small hole
fired product
fired
oil
plate
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Application number
JP30413292A
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English (en)
Inventor
Koji Fukuda
興司 福田
Harumi Yokogawa
晴美 横川
Kiyoshi Kazamaki
清 風巻
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼成物から滲出した油をスムーズに落下さ
せ、油汚れを防止し、発煙の低減化および洗浄の容易化
を図れ、何回も再使用できる焼成物載置板およびその製
造方法を提供すること。 【構成】 ステンレスまたは硬質アルミニウム合金から
成る平板に、規則的に縦横に配置して多数の小孔25を
穿設した後、穿設された各小孔25のそれぞれの周辺
に、焼成物11が載置される頂部23と、頂部23から
小孔25の縁まで連続的に延びる下り勾配の傾斜部24
とをプレス成形するようにして、油の滞留のないかつ油
の切れのよい載置板21を得、発煙の発生を抑えること
ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚や肉類、野菜等を焼
くためのグリルとして好適な焼成物載置板とその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図31乃至図33は例えば実公昭59ー
11294号公報や実公平1ー20589号公報に示さ
れた従来のこの種の焼成物載置板を示すもので、図31
は焼成物載置板の平面図、図32はその一部を省略した
拡大縦断面図、図33はその要部を更に拡大した縦断面
図である。これら各図において、焼成物載置板1は薄い
アルミシートを打抜き、絞り加工して成形され、その載
置部2は周縁部を除く全面に細巾の筋条部3,4が碁盤
目のように延設されている。筋条部3,4で区画された
各部分には浅い窪み5が形成されている。各窪み5は、
これを囲む筋条部3,4から窪み5の中央の平坦角底部
6に向かって傾斜する傾斜面7にて形成されており、か
つ各平坦角底部6の中央にはそれぞれ円形の小孔8が穿
設されている。
【0003】図34は前述の焼成物載置板の使用状態を
示す側面図で、図中、9は焼成物載置板1の台座となる
格子状のスタンド、10は平坦底部10aを有する受皿
で、スタンド9を収容し、魚や肉類、野菜等の焼成物1
1より滲出した油等の受け容器となるものである。図に
示す如く、焼成物載置板1は、スタンド9上に載置さ
れ、その周縁の耳部12をスタンド9を包み込むように
手で適宜折曲げることにより、スタンド9に固定するよ
うになっている。
【0004】このようなものにおいて、焼成物11を加
熱焼成することにより滲出す油等は、焼成物載置板1の
窪み5の傾斜面7に沿って流出し、平坦角底部6中央の
円形小孔8より滴下して受皿10の平坦底部10a上に
落下する。焼成物載置板1は、汚れたら耳部12を元の
平坦な状態に戻すことによりスタンド9から取り外し、
廃棄して新しいものと取り替える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼成物載置板
は、以上のように構成されているので、以下のような問
題点があった。 1)油等で汚れたら廃棄して新しいものと交換しなけれ
ばならず、不経済である。 2)筋条部3,4から窪み5の中央の平坦角底部6に向
かって傾斜する傾斜面7は円形の小孔8手前までの傾斜
であり、小孔8そのものは平坦角底部6と面一に設けら
れているため、小孔8と傾斜面7との間の平坦角底部6
上に油の受面6aが存在し、受面6a部に油等が滞留し
易く、また滞留した油はある量に達すると一気に小孔8
を塞いで油膜を形成し、油の滴下を阻害するおそれがあ
る。 3)2)の理由により、油が途中で滞留すると、汚れ易
く、かつ滞留した油の過熱による発煙が多く発生してし
まう。
【0006】本発明は以上の点に鑑み、焼成物から滲出
した油をスムーズに落下させ、油汚れを防止し、発煙の
低減化および洗浄の容易化を図れ、何回も再使用できる
焼成物載置板およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る焼成物載置
板は、金属から成る平板に、焼成物を載置する多数の頂
部と、これら頂部近傍にそれぞれ底部を設け、各底部に
はそれぞれ焼成物から滲出した油を落下させる小孔を穿
設してなるものにおいて、前記各頂部の周囲に、それぞ
れ該頂部から近傍の前記小孔の縁まで連続的に延出する
下り勾配の傾斜部を設けたものである。
【0008】また、本発明に係る焼成物載置板は、小孔
を各頂部の周りにそれぞれ遊星状に等間隔毎に複数穿設
したものである。
【0009】また、本発明に係る焼成物載置板は、小孔
をその孔縁部の一部が傾斜部に掛かるように穿設したも
のである。
【0010】また、本発明に係る焼成物載置板は、載置
板の上面の表面全域および各小孔の切断面全面に、非粘
着性樹脂をコーティングしたものである。
【0011】また、本発明に係る焼成物載置板は、載置
板の表面に、焼成物から発生する発臭物質を150℃〜
300℃にて熱分解する触媒からなる塗料をコーティン
グしたものである。
【0012】また、本発明に係る焼成物載置板の製造方
法は、ステンレスまたは硬質アルミニウム合金から成る
平板に、規則的に縦横に配置して多数の小孔を穿設する
工程と、穿設された各小孔のそれぞれの周辺に、焼成物
が載置される頂部と、該頂部から小孔の縁まで連続的に
延びる下り勾配の傾斜部とをプレス成形する工程とを有
することを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明においては、焼成物を載置する各頂部の
周囲に、それぞれ該頂部から近傍の小孔の縁まで連続的
に延出する下り勾配の傾斜部を設けたので、油等が滞留
する平坦底部が存在せず、傾斜部を伝って流れてきた油
は、各小孔からスムーズに落下する。
【0014】また、本発明においては、小孔を各頂部の
周りにそれぞれ遊星状に等間隔毎に複数穿設したので、
焼成物から滲出した油はこれら各小孔に分散されて流
れ、各小孔からの落下がスムーズに行われる。
【0015】また、本発明においては、小孔をその孔縁
部の一部が傾斜部に掛かるように穿設したので、小孔の
孔縁部は水平方向から見回すと波形となり、その高低差
によって小孔そのものの位置においても油膜が形成され
るのを防ぐことができる。
【0016】また、本発明においては、載置板の上面の
表面全域および各小孔の切断面全面に、非粘着性樹脂を
コーティングしたので、焼成物やこの焼成物から滲出し
た油と載置板との分離性が良く、焦げ等が載置板にこび
りつきにくくなり、載置板上面や各小孔における油の切
れが更に良くなる。
【0017】また、本発明においては、載置板の表面
に、焼成物から発生する発臭物質を150℃〜300℃
にて熱分解する触媒からなる塗料をコーティングしたの
で、焼成物から発生する臭いが抑えられ、かつ載置板そ
のものも臭わず、魚や肉類、野菜等の焼成物の混合焼き
や併用(連続焼き)も可能となる。
【0018】また、本発明においては、比較的硬質の板
金に、規則的に縦横に配置して多数の小孔を穿設した
後、穿設された各小孔のそれぞれの周辺に、焼成物が載
置される頂部と、該頂部から小孔の縁まで連続的に延び
る下り勾配の傾斜部とをプレス成形するようにしたの
で、材料に無理がかからず、クラックの発生をおさえる
ことができ、プレス加工を容易に行うことができる。ま
た、小孔はプレス加工によって若干変形するが、これが
かえって実使用で油膜を形成しにくくするのに寄与し、
有効に働く。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る焼成物載置板を示す平
面図、図2は図1のAーA線に沿う矢視断面図、図3は
図1の焼成物載置板に穿設された小孔の孔縁部(内面)
を拡大して示す周方向展開図である。これら各図におい
て、21は厚さ0.6mm〜1.2mmのステンレス板
または硬質アルミニウム合金板から成る本実施例の焼成
物載置板で、その周縁部には全周に亘って補強用のフラ
ンジ22が設けられ、フランジ22部を除く全面に、焼
成物が載置される多数の頂部23が所定間隔おきに規則
的に縦横に配置され、突設されている。各頂部23の周
囲はそれぞれ滑らかな下り勾配の傾斜部24に形成さ
れ、底部に穿設された円形の小孔25の縁まで連続的に
延出している。小孔25は、平面的に見て、頂部23を
中心とする遊星状に等間隔毎に複数設けられており、ま
た、各小孔25間に存在する谷部26は、隣接する小孔
25間に跨がるアーチ状に形成されている。すなわち小
孔25は、周縁側に位置するものを除いては、いずれも
3個所の頂部23に連なる3つの傾斜部(尾根)24と
それらの間に存在する3つのアーチ状谷部26とに跨が
って形成されている。従って、外側に位置するものを除
く各小孔25の孔縁部は、水平方向から見回すと、図3
に示す如く、3つの尾根にかかる3つの大きな波部25
a,25b,25cとそれらの間に介在する3つのアー
チ状谷部26にかかる3つの小さな波部25d,25
e,25fとが互いに1つ置きに連続する波形となり、
その高低差によって各小孔25そのものの位置において
も油膜が形成されるのを防ぐことができる。これによ
り、焼成物から滲出し傾斜部24やアーチ状谷部26を
伝って流れてきた油を、各小孔25からスムーズに落下
させることができる。また、小孔25を各頂部23の周
りに遊星状に等間隔毎に複数穿設しているので、焼成物
から滲出した油はこれら各小孔25に分散されて流れ、
各小孔25からの落下がスムーズに行われる。
【0020】これを製造手順に従って説明すると、まず
厚さ0.6mm〜1.2mmのステンレスまたは硬質ア
ルミニウム合金から成る平板に、各頂部形成予定部の周
りにそれぞれ等間隔毎に多数の小孔25を穿設する。次
いで、多数の小孔25を穿設した平板をプレスにより絞
り加工し、各頂部形成予定部に頂部23を、また各頂部
23の周囲に頂部23から各小孔25の縁まで連続的に
延びる下り勾配の傾斜部24を、更に各小孔25間にア
ーチ状の谷部26を、更にまた平板周縁部にフランジ2
2を、同時に成形し、本実施例の焼成物載置板21を得
る。
【0021】以上のような製造方法によって製作される
本実施例の焼成物載置板は、小孔25を先に穿設した
後、絞り加工するので、材料に無理がかからず、クラッ
クの発生をおさえることができ、プレス加工を容易に行
うことができる。また、小孔25は、絞り加工によって
若干変形するが、これがかえって実使用で油膜を形成し
にくくするのに寄与し、有効に働く。
【0022】なお、本実施例の焼成物載置板は、前述の
製造方法に限らず、他の方法によっても製造することが
できる。例えば、まずプレスにより絞り加工して、頂部
23、傾斜部24、アーチ状谷部26、およびフランジ
22を、同時に成形し、その後、所定位置に小孔25を
穿設することにより焼成物載置板21を得る製造方法。
または、本実施例の焼成物載置板を製作するための平板
が板厚0.6mm〜1.2mmと比較的薄いことから可
能となるのであるが、絞り加工と打抜き加工とを併用し
て、頂部23、傾斜部24、アーチ状谷部26、フラン
ジ22、および小孔25を、同時に成形し、焼成物載置
板21を得る製造方法である。
【0023】実施例2.図4は本発明の第2実施例に係
る焼成物載置板を示す図2相当の断面図である。この実
施例のものは、図1の焼成物載置板21上面の表面全域
および各小孔25の切断面全面に亘って、25μ〜40
μの厚さに例えばふっ素樹脂からなる非粘着性樹脂31
をコーティングしたものである。
【0024】この実施例においては、焼成物載置板21
上面の表面全域および各小孔25の切断面全面に非粘着
性樹脂31をコーティングしたので、焼成物やこの焼成
物から滲出した油と載置板21との分離性が良く、焦げ
等が焼成物載置板21にこびりつきにくくなり、焼成物
載置板21上面や各小孔25における油の切れが更に良
くなる。また、焼成物載置板21上面や各小孔25の切
断面に付着した異物等を洗浄時にナイロンタワシで除去
する際に傷が付きにくく、かつ付着している異物等を容
易に除去することができるので、清掃性、衛生性が向上
する。
【0025】実施例3.図5は本発明の第3実施例に係
る焼成物載置板を示す図2相当の断面図である。この実
施例のものは、焼成物載置板21の全表面、つまり上面
の表面全域と各小孔25の切断面全面と下面の表面全域
とに亘って、150℃〜300℃にてトリメチルアミン
等、魚臭の原因となる成分を熱分解するのに効果を発揮
する触媒であるパラジウムを主成分とする塗料32をコ
ーティングしたものである。
【0026】この実施例においては、焼成物載置板21
の全表面に150℃〜300℃にて発臭物質を熱分解す
るのに効果を発揮する触媒からなる塗料32をコーティ
ングしたので、焼成物から発生する臭いが抑えられるば
かりでなく、載置板21そのものも臭わないため、魚や
肉類、野菜等の焼成物の混合焼きや併用(連続焼き)も
可能となる。
【0027】なお、この実施例においては150℃〜3
00℃にて発臭物質を熱分解するのに効果を発揮する触
媒からなる塗料32を焼成物載置板21の全表面にコー
ティングしたが、塗料32は焼成物載置板21の表面の
一部にコーティングしてもよく、そのような場合でも前
述同様の効果を奏する。
【0028】実施例4.図6は本発明の第4実施例に係
る焼成物載置板を示す図2相当の断面図である。この実
施例のものは、焼成物載置板21上面の表面全域および
各小孔25の切断面全面に亘って、25μ〜40μの厚
さの非粘着性樹脂31をコーティングするとともに、下
面の表面全域に亘って、トリメチルアミンやメチルメル
カプタンを熱分解するのに効果を発揮する触媒である例
えばゼネライトとアルミナの混合物を主成分とする塗料
33をコーティングしたものである。
【0029】この実施例においては、前述した実施例2
と実施例3の両方の利点を兼ね備えた焼成物載置板21
が得られる。
【0030】図7は前述の焼成物載置板をグリラーに適
用した使用例を示す断面図である。図中、40はグリラ
ー、41はその外郭である外筐体、42は調理室を形成
する内筐体であって、その頂壁43のほぼ中央部には通
気口44が設けられ、また外筐体41の頂壁45には通
気口44に対して偏位した位置に排気口46が設けられ
ている。内筐体42の頂壁43と外筐体41の頂壁45
との間には、通気口44を通過した内筐体42内の煙等
を排気口46に導く風路47が形成されている。内筐体
42の通気口44上面には、調理により発生する煙等を
浄化する触媒からなるフィルタ48が通気口44を塞ぐ
ように取付けられている。49は外筐体41の開口部に
下部ヒンジ50を介して開閉自在に取付けられた蓋体
で、その中央部にはガラス窓が配設され、上部外側には
把手51が設けられている。
【0031】52は内筐体42内の上部に配設された発
熱体、53は焼成物載置板21を収容して内筐体42内
の下部に着脱自在に設置された受皿であり、焼成物11
より滲出し焼成物載置板21の小孔25より落下する油
等を受ける容器となるものである。受皿53の底面の中
央部には、焼成物載置板21より落下してきた油を周辺
部へ拡散する突出部53aが設けられている。また受皿
53は、その周壁の複数個所(少なくとも3個所)に内
方へ突出するリブ53bが所定間隔毎に設けられてお
り、これらリブ53bの頂部に焼成物載置板21の周縁
のフランジ22が載置されるようになっている。これに
より、焼成物載置板21は受皿53内に着脱自在に定置
される。なお、54はプラグ付電源コード、55はグリ
ラー40の脚、56は内筐体42の下面に設置された温
度検出用のサーミスタである。また、図中の太い矢印は
焼成物11より滲出した油の流れを、細い矢印は焼成物
11から発生する臭いの流れを、それぞれ示している。
【0032】次に、図7に基づき図1乃至図6を参照し
ながら本発明の作用について説明する。まず、電源コー
ド54をコンセント(図示せず)に差し込んだ後、内筐
体42内の受皿53に設置した焼成物載置板21上に、
例えば魚等の焼成物11を置き、蓋体49を閉じて、電
源スイッチ(図示せず)を投入すると、発熱体52が発
熱を開始し、その輻射熱によって焼成物11を加熱す
る。加熱が進行するにつれて焼成物11から油等が滲出
すると、この油は焼成物載置板21の傾斜部24を伝わ
り、滞留することなく直接小孔25に到達する。小孔2
5に到達した油は、例え小孔25を塞げる量が一気に流
れてきたとしても、小孔25の高低差をつけた波形孔縁
部にて油膜を形成することができず、切られて小孔25
をスムーズに通過し、受皿53の底面の突出部53a上
に落下する。受皿底面の突出部53a上に落下した油
は、太い矢印で示す如く、突出部53aから受皿53内
の周辺部へ拡散して流れ、集積される。
【0033】更に焼成物11の加熱が続いても、受皿5
3内の周辺部へ集積された油は、焼成物載置板21の遮
熱効果や、発熱体52から距離が離れることによる輻射
熱の減衰により、発煙温度に至らず、発煙は従来に比し
極端に少なくなる。
【0034】また、焼成物11から出る臭気は、トリメ
チルアミン等の成分が多いので、焼成物載置板21に塗
布した触媒(図5の塗料32や図6の塗料33)が反応
して無臭化する。このときの反応式は以下のとおりであ
る。
【0035】
【数1】
【0036】無臭化された成分は、細い矢印で示す如
く、内筐体42の通気口44からフィルタ48を経て、
外筐体41の排気口46より外部へ排出される。
【0037】焼成物11の焼成が完了すると、蓋体49
を開いて受皿53を内筐体42内より取り出した後、焼
成物11を焼成物載置板21上より取り出す。このと
き、焼成物11を焼成物載置板21上より剥がすように
して取り出すのであるが、焼成物載置板21上面の表面
全域および各小孔25の切断面全面には非粘着性樹脂3
1がコーティングされているので、焼成物11は固着す
ることなく焼成物載置板21から容易に分離できる。
【0038】また、汚染された焼成物載置板21は、比
較的硬質の板金をプレス加工にて穿孔、曲折させて成形
したものであるので、洗浄の際にナイロンタワシ等で強
くこすっても変形することがなく、かつ表面の非粘着性
樹脂31の効果で、付着している異物等を容易に除去す
ることができる。したがって、本発明の焼成物載置板
は、洗浄して何回でも使用することができる。
【0039】実施例5.図8乃至図11は本発明の第5
実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図8はその要
部の平面図、図9は図8のBーB線に沿う矢視断面図、
図10は図8のCーC線に沿う矢視断面図、図11はそ
の小孔の孔縁部(内面)を拡大して示す周方向展開図で
ある。この実施例のものは、焼成物が載置される頂部6
0を格子状に形成し、格子にて囲まれるそれぞれの内部
には下方へ突出する球面状の傾斜部61と、その中心か
ら偏倚させて円形の小孔62を設け、各小孔62の孔縁
部に、図11に示す如く、高低差が生ずるようにして、
その高低差により各小孔62そのものの位置においても
油膜が形成されるのを防ぐことができるようにしたもの
である。
【0040】この実施例においては、前述した実施例1
と同様の作用効果を奏する。
【0041】実施例6.図12及び図13は本発明の第
6実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図12はそ
の要部の平面図、図13は図12のDーD線に沿う矢視
断面図である。この実施例のものは前述した実施例5の
ものと基本的に同じであるが、焼成物が載置される格子
状頂部60の各コーナ部60aに丸みをつけた点で実施
例5のものと異なっている。
【0042】この実施例においては、格子状頂部60の
各コーナ部60aに丸みをつけた分、絞り加工が容易と
なる。
【0043】実施例7.図14乃至図16は本発明の第
7実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図14はそ
の要部の平面図、図15は図14のEーE線に沿う矢視
断面図、図16は図14のFーF線に沿う矢視断面図で
ある。この実施例のものも前述した実施例5のものと基
本的に同じであるが、格子の各交点に焼成物が載置され
る角形の頂部70を設け、格子は各頂部70間を結ぶ吊
り橋状の細条71から形成し、かつ各格子内の球面状の
傾斜部72は実施例5のものよりも緩やかなカーブに設
定した点で実施例5のものと異なっている。
【0044】この実施例においては、格子を形成する細
条71に上下方向の丸みをつけた分、絞り加工が容易と
なる。
【0045】実施例8.図17乃至図19は本発明の第
8実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図17はそ
の要部の平面図、図18は図17のGーG線に沿う矢視
断面図、図19は図17のHーH線に沿う矢視断面図で
ある。この実施例のものは前述した実施例7のものと基
本的に同じであるが、格子を形成する細条の中、一方の
細条(いずれも平行)81はストレート状に形成して、
これを焼成物が載置される頂部とし、細条81と直交す
る他方の細条(いずれも平行)82は細条81間を結ぶ
吊り橋状に形成し、かつ細条82の細条81と交差する
各コーナ部82aに丸みをつけた点で実施例7のものと
異なっている。
【0046】この実施例においては、前述した実施例6
と実施例7の両方の利点を有する。
【0047】実施例9.図20乃至図22は本発明の第
9実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図20はそ
の要部の平面図、図21は図20のIーI線に沿う矢視
断面図、図22はその小孔の孔縁部(内面)を拡大して
示す周方向展開図である。この実施例のものは、前述し
た実施例8のものと基本的に同じであるが、球面状の傾
斜部72の中心に角穴からなる小孔90を設け、各小孔
90の孔縁部が、図22に示す如く、4つの波部90
a,90b,90c,90dが連続する波形となるよう
にして、高低差を生じさせた点で実施例8のものと異な
っている。
【0048】この実施例において、小孔90の孔縁部形
状(波形)は、例えば球体に正方形の枠体を貫通させた
相貫体を想定すれば容易に理解し得る。つまり、球体に
正方形の枠体を貫通させる場合、貫通初期においては枠
体の4辺がまず球面に当接し、この枠体の4辺と当接し
た球面部分より切断が開始される。次いで、切断の進行
に伴って、枠体の角部が球面に当接し、角部による球面
の切断が開始される。すなわち、図22に示した4つの
波部90a,90b,90c,90dは、後から切断が
開始される枠体の角部によって形成されたものと考えれ
ばよい。
【0049】この実施例においては、前述した実施例8
と同様の作用効果を奏する。
【0050】実施例10.図23乃至図26は本発明の
第10実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図23
はその要部の平面図、図24は図23のJーJ線に沿う
矢視断面図、図25は図23のKーK線に沿う矢視断面
図、図26はその小孔の孔縁部(内面)を拡大して示す
周方向展開図である。この実施例のものは、焼成物が載
置される頂部を同一方向に延びる多数の平行な細条10
0から形成し、各細条100間にはそれぞれトイ状の傾
斜部101を設けるとともに、各トイ状傾斜部101の
底部にそれぞれ円形の小孔102を底部中心線に沿わせ
て長手方向に複数穿設し、各小孔102の孔縁部に、図
26に示す如く、高低差が生ずるようにして、その高低
差により各小孔102そのものの位置においても油膜が
形成されるのを防ぐことができるようにしたものであ
る。
【0051】この実施例においては、傾斜部101の形
状が単純なトイ形状であるため、プレス加工が容易であ
る。
【0052】実施例11.図27乃至図30は本発明の
第11実施例に係る焼成物載置板を示すもので、図27
はその要部の平面図、図28は図27のLーL線に沿う
矢視断面図、図29は図27のMーM線に沿う矢視断面
図、図30はその小孔の孔縁部(内面)を拡大して示す
周方向展開図である。この実施例のものは、前述した実
施例10のものと基本的に同じであるが、各小孔をトイ
状傾斜部101の底部中心線に沿わせて長手方向に延び
る長孔110に形成した点で実施例10のものと異なっ
ている。
【0053】この実施例においては、前述した実施例1
0と同様の作用効果を奏する。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、焼
成物を載置する各頂部の周囲に、それぞれ該頂部から近
傍の小孔の縁まで連続的に延出する下り勾配の傾斜部を
設けたので、油等が滞留する平坦底部が存在せず、傾斜
部を伝って流れてきた油を、各小孔からスムーズに落下
させることができる。
【0055】また、本発明によれば、小孔を各頂部の周
りにそれぞれ遊星状に等間隔毎に複数穿設したので、焼
成物から滲出した油をこれら各小孔に分散させて流れさ
せることができ、各小孔からの落下をスムーズに行わせ
ることができる。
【0056】また、本発明によれば、小孔をその孔縁部
の一部が傾斜部に掛かるように穿設したので、小孔の孔
縁部を水平方向から見回して波形とすることができ、そ
の高低差によって小孔そのものの位置においても油膜が
形成されるのを防ぐことができる。
【0057】また、本発明によれば、載置板の上面の表
面全域および各小孔の切断面全面に、非粘着性樹脂をコ
ーティングしたので、焼成物やこの焼成物から滲出した
油と載置板との分離性を高めることができ、焦げ等が載
置板にこびりつくのを防止し得て、載置板上面や各小孔
における油の切れを更に向上させることができる。
【0058】また、本発明によれば、載置板の表面に、
焼成物から発生する発臭物質を150℃〜300℃にて
熱分解する触媒からなる塗料をコーティングしたので、
焼成物から発生する臭いが抑えられ、かつ載置板そのも
のも臭わず、魚や肉類、野菜等の焼成物の混合焼きや併
用(連続焼き)も可能することができる。
【0059】また、本発明によれば、比較的硬質の板金
に、規則的に縦横に配置して多数の小孔を穿設した後、
穿設された各小孔のそれぞれの周辺に、焼成物が載置さ
れる頂部と、該頂部から小孔の縁まで連続的に延びる下
り勾配の傾斜部とをプレス成形するようにしたので、材
料に無理がかからず、クラックの発生をおさえることが
でき、プレス加工を容易に行うことができる。また、小
孔はプレス加工によって若干変形するが、これがかえっ
て実使用で油膜を形成しにくくするのに寄与し、有効に
働く。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る焼成物載置板の平面
図である。
【図2】図1のAーA線に沿う矢視断面図である。
【図3】図1の焼成物載置板に穿設された小孔の孔縁部
を拡大して示す周方向展開図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る焼成物載置板を示す
図2相当の断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る焼成物載置板を示す
図2相当の断面図である。
【図6】本発明の第4実施例に係る焼成物載置板を示す
図2相当の断面図である。
【図7】本発明の焼成物載置板をグリラーに適用した使
用例を示す断面図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る焼成物載置板の要部
の平面図である。
【図9】図8のBーB線に沿う矢視断面図である。
【図10】図8のCーC線に沿う矢視断面図である。
【図11】図8の焼成物載置板に穿設された小孔の孔縁
部を拡大して示す周方向展開図である。
【図12】本発明の第6実施例に係る焼成物載置板の要
部の平面図である。
【図13】図12のDーD線に沿う矢視断面図である。
【図14】本発明の第7実施例に係る焼成物載置板の要
部の平面図である。
【図15】図14のEーE線に沿う矢視断面図である。
【図16】図14のFーF線に沿う矢視断面図である。
【図17】本発明の第8実施例に係る焼成物載置板の要
部の平面図である。
【図18】図17のGーG線に沿う矢視断面図である。
【図19】図17のHーH線に沿う矢視断面図である。
【図20】本発明の第9実施例に係る焼成物載置板の要
部の平面図である。
【図21】図20のIーI線に沿う矢視断面図である。
【図22】図20の焼成物載置板に穿設された小孔の孔
縁部を拡大して示す周方向展開図である。
【図23】本発明の第10実施例に係る焼成物載置板の
要部の平面図である。
【図24】図23のJーJ線に沿う矢視断面図である。
【図25】図23のKーK線に沿う矢視断面図である。
【図26】図23の焼成物載置板に穿設された小孔の孔
縁部を拡大して示す周方向展開図である。
【図27】本発明の第11実施例に係る焼成物載置板の
要部の平面図である。
【図28】図27のLーL線に沿う矢視断面図である。
【図29】図27のMーM線に沿う矢視断面図である。
【図30】図27の焼成物載置板に穿設された小孔の孔
縁部を拡大して示す周方向展開図である。
【図31】従来の焼成物載置板の平面図である。
【図32】図31の一部を省略した拡大縦断面図であ
る。
【図33】図32の要部を更に拡大した縦断面図であ
る。
【図34】従来の焼成物載置板の使用状態を示す側面図
である。
【符号の説明】
11 焼成物 21 焼成物載置板 23,60,70 頂部 24,61,72,101 傾斜部 25,62,90,102 小孔 26 谷部 31 非粘着性樹脂 32,33 塗料 81,100 細条(頂部) 110 長孔(小孔)
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風巻 清 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地1 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属から成る平板に、焼成物を載置する
    多数の頂部と、これら頂部近傍にそれぞれ底部を設け、
    各底部にはそれぞれ焼成物から滲出した油を落下させる
    小孔を穿設してなる焼成物載置板において、 前記各頂部の周囲に、それぞれ該頂部から近傍の前記小
    孔の縁まで連続的に延出する下り勾配の傾斜部を設けた
    ことを特徴とする焼成物載置板。
  2. 【請求項2】 小孔は、各頂部の周りにそれぞれ遊星状
    に等間隔毎に複数穿設されていることを特徴とする請求
    項1記載の焼成物載置板。
  3. 【請求項3】 小孔は、その孔縁部の一部が傾斜部に掛
    かって穿設されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の焼成物載置板。
  4. 【請求項4】 載置板の上面の表面全域および各小孔の
    切断面全面に、非粘着性樹脂をコーティングしたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の焼
    成物載置板。
  5. 【請求項5】 載置板の表面に、焼成物から発生する発
    臭物質を150℃〜300℃にて熱分解する触媒からな
    る塗料をコーティングしたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の焼成物載置板。
  6. 【請求項6】 ステンレスまたは硬質アルミニウム合金
    から成る平板に、規則的に縦横に配置して多数の小孔を
    穿設する工程と、 穿設された各小孔のそれぞれの周辺に、焼成物が載置さ
    れる頂部と、該頂部から小孔の縁まで連続的に延びる下
    り勾配の傾斜部とをプレス成形する工程とを有すること
    を特徴とする焼成物載置板の製造方法。
JP30413292A 1992-11-13 1992-11-13 焼成物載置板およびその製造方法 Pending JPH06141981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258372A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理装置
JP2015066002A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 三菱電機株式会社 加熱調理器、及び、加熱調理器の制御方法
JP2016032670A (ja) * 2015-10-28 2016-03-10 三菱電機株式会社 加熱調理器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258372A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理装置
JP2015066002A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 三菱電機株式会社 加熱調理器、及び、加熱調理器の制御方法
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