JPH0614199Y2 - 回転動作伝達機構 - Google Patents

回転動作伝達機構

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JPH0614199Y2
JPH0614199Y2 JP12351484U JP12351484U JPH0614199Y2 JP H0614199 Y2 JPH0614199 Y2 JP H0614199Y2 JP 12351484 U JP12351484 U JP 12351484U JP 12351484 U JP12351484 U JP 12351484U JP H0614199 Y2 JPH0614199 Y2 JP H0614199Y2
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JP
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aperture
rotary
diaphragm
connecting member
groove
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正章 古宮
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Olympus Optical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は回転動作伝達機構、詳しくは、回転操作部材の
回転動作を特定の回転領域においてのみ他の部材に伝達
する回転伝達機構に関する。
(従来技術) 従来のこの種の回転動作伝達機構は、その一例を第4図
に示すように構成されていた。第4図において、符号1
はリング状の回転操作部材、2は同回転操作部材1の内
周面に沿って設けられた部分円弧状の切欠部1a内に摺動
自在に嵌合する回転連結部材、3は上記回転操作部材1
の内方突起部1bと上記回転連結部材2との間に掛け渡さ
れた引張性のコイルばね、4は上記回転操作部材1を回
転自在に支持する固定枠であって、その切欠部の一面4a
が上記回転連結部材2の一方の係止面となっている。そ
して、上記回転連結部材2の回転が他の部材(図示され
ず)に同部材を通じて伝達されるようになっている。
このように構成された上記回転動作伝達機構は次のよう
に作用する。即ち、第4図に示すように、回転連結部材
2が上記固定枠4の一方の係止面4aと他方の係止面(図
示されず)との間にあって、固定枠4による拘束がない
場合は、回転連結部材2はその一方の側面が上記コイル
ばね3の引張弾力により回転操作部材1の切欠部1a内に
一方の側面1cに圧接した状態で回転操作部材1と一体と
なって回転する。しかし、第4図の状態から回転操作部
材1を矢印a方向に回転し、回転連結部材2の一側面が
上記固定枠4の一方の係止面4aに当接して、回転連結部
材2の回転が阻止された後は、第5図に示すように、回
転操作部材1のみが上記コイルばね3の引張弾力に抗し
て同方向に回転する。従って、他の部材には回転操作部
材1の回転は伝達されない。そして、第5図の状態から
回転操作部材1を今度は反対の矢印bの方向に回転する
と、同回転操作部材1の上記切欠部1aの一方の係止面1c
が上記回転連結部材2の一方の側面に当接する迄は回転
操作部材1のみが回転するが、当接した後は回転操作部
材1と回転連結部材2とはコイルばね3の引張弾力によ
り、第6図に示すように、一体となって回転し、回転連
結部材2が図示されない固定枠4の他方の係止面に達す
る迄回転するようになっている。従って、この回転連結
部材2の回転は他の部材に伝達される。
ところが、このような従来の回転動作伝達機構において
は、回転操作部材1と回転連結部材2とが一体的となっ
て回転する範囲が必ずしも一致しない場合が生じてしま
う。即ち、例えば、第4図の状態において、回転連結部
材2にコイルばね3の引張弾力より強い力が作用すると
コイルばね3が伸張して回転連結部材2は回転操作部材
1とは一体化せず両者の回転が異なってしまう場合が生
じてしまうという欠点を有していた。
(目的) 本考案は、上記の点に鑑み、回転操作部材の回転を伝達
する回転連結部材が特定の回転領域内においては確実に
回転操作部材と一体的となって回転を伝達するようにし
た回転動作伝達機構を提供するにある。
(概要) 本考案は、上記目的を達成するために回転操作部材と回
転連結部材との一体化のために、不安定なコイルばね等
を用いることなく、両部材が一体的に回転すべき特定の
回転領域の両端部において両部材を確実に一体化させる
ための係止手段を設けるようにしたものである。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例に基いて説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す回転動作伝達機構10
の主要構成部材の分解斜視図である。図において、符号
11は外周面にローレットが刻設されたリング状の回転操
作部材、12はこの回転操作部材11の内周面の回転方向に
沿って設けられた部分円弧状の切欠部、13はこの切欠部
12内に摺動自在に嵌合する回転連結部材、14は一端部に
フランジ14aを有していて、上記回転操作部材11が回転
自在に嵌合する円筒体からなる固定枠を夫々示してい
る。
上記回転操作部材11の内周面に沿って設けられた切欠部
12は第2図(A)に示すようにほぼ1/4周、即ちほぼ90°に
わたる円弧状のもので、その両端部の内側面12a,12bは
上記回転連結部材13の回転操作部材11に対する回転摺動
範囲を規制する係止面となっている。そして、一方の係
止面12aに近い底面には第2図(A)(B)に示す如く、後述
する一方のクリックストップ用ボール18a(第3図(A)参
照)の嵌合用の半球状の凹部15が設けられている。
上記回転連結部材13は、第3図(A),(B)に拡大して示す
ように、上記回転操作部材11の切欠部12に摺動自在に嵌
合する四角柱体からなり、その上下面は彎曲していて、
一端部は図において下方に突出して回転範囲規制用突起
部19を形成している。この回転連結部材13の長手方向の
中央には貫通孔16が穿設されていて、この貫通孔16の左
右両端部に嵌入して配置されたクリックストップ用ボー
ル18a,18bは同貫通孔16内に介装された弾撥性コイルば
ね17の弾力により夫々同貫通孔16から外方に向けて突出
するように付勢されている。
上記固定枠14は、第1図に示すように、一端部にフラン
ジ14aを有し、上記回転操作部材11内に嵌入する短円筒
体からなり、その筒体の周壁には上記回転連結部材13が
嵌入する管軸に平行する切欠溝21が設けられており、同
切欠溝21のフランジ寄りにはフランジ14aの内面に沿っ
て反時計方向に、上記回転連結部材13の突起部19が嵌入
する切欠溝22が連設されている。そして、この切欠溝22
の図において下方の端部に相対するフランジ14aの内面1
4b上には、上記回転連結部材13内に配設された他方のク
リックストップ用ボール18bが嵌入する半球状の凹部23
が設けられている。
以上のように構成された本考案の回転伝達機構の作用を
第7図〜第9図に基いて説明する。第7図(A),(B)は、
上記回転連結部材13の一側面(第7図(A)に於て左側
面)が上記回転操作部材11の切欠部12の一方の係止面12
aに当接し(第7図(A))、回転連結部材13の一方の端面
13a(第7図(B))より上記一方のクリックストップ用ボ
ール18aがコイルばね17の弾力により上記切欠部12の底
面上の凹部15内に圧入して、回転連結部材13は回転操作
部材11と暫定的に一体化されている。なお、この状態に
おいては第7図(A)に示すように上記回転連結部材13の
突起部19は固定枠14の一方の係止面22aと離れていて、
当接することなく回転連結部材13は回転操作部材11と一
体となって固定枠14に対して回転自在となっている。こ
の第7図(A)の状態から回転操作部材11を矢印c方向に
回転すると、第8図(A)に示すように回転連結部材13の
突起部19の一側面が上記固定枠14の一方の係止面22aに
当接して回転連結部材13の同方向への回転は阻止される
と共に、回転連結部材13の他方の端面13b(第8図(B))
より上記他方のクリックストップ用ボール18bがコイル
ばね17の弾力により上記固定枠14のフランジ14aの内面
に設けられた凹部23内に圧入して回転操作部材11,回転
連結部材13は一体化された状態で固定枠14に確実に暫定
的に固定される。この状態から回転操作部材11を更に矢
印c方向に強い力で回転すると、回転連結部材13内から
突出して回転操作部材11の上記切欠部12の凹部15内に圧
入していたクリックストップ用ボール18aを、凹部15が
乗り越して、両部材11,13の一体化の結合状態は解消さ
れて、回転操作部材11のみ矢印c方向に回転する。そし
て、同回転操作部材11はその切欠部12の他方の係止面12
bが固定枠14に対して回転を阻止されている回転連結部
材13の他方の側面に当接する迄回転して、第9図(A),
(B)の状態となり、それ以上の回転は阻止される。この
第9図(A),(B)の状態から回転操作部材11を、反対方向
の矢印d方向に回転すると、今度は回転連結部材13は上
記クリックストップ用ボール18bが固定枠14の係止用凹
部23に圧入して固定枠14に暫定的に固定された状態にあ
るので、回転操作部材11のみが同方向に回転し、同回転
操作部材11の係止面12aが回転連結部材13の一方の側面
に当接し、更に回転させると、上記クリックストップ用
ボール18bが上記係止用凹部23を乗り越して回転操作部
材11は回転連結部材13と一体となって回転し、同回転連
結部材13の突起部19の他方の側面が上記固定枠14の切欠
溝22の他方の係止面21aに当接する迄回転する。即ち、
回転操作部材11と、回転連結部材13とは上記クリックス
トップ用ボール18a,18b、コイルばね17、係止用凹部15,
23等からなる暫定的な係止手段によって両部材11,13が
一体的となって回転すべき回転範囲は厳密に一体化され
変動する恐れは解消される。
第10〜第13図は、上記第3図の回転連結部材13の変形例
を夫々示す断面図である。第10図の回転連結部材13Aは
上記第3図における回転連結部材13とほぼ同様に構成さ
れているが、唯コイルばね17内に棒状部材31が介装され
ている点だけが相違している。この棒状部材31の長さは
貫通孔16にクリップストップ用ボール18a,18bおよび棒
状部材31を組み付けた状態で、クリップストップ用ボー
ル18a,18bのいずれかがその半径より僅かに小さい長さ
分だけ貫通孔16からはみ出る寸法とされている。このよ
うに棒状部材31を介装させることによって、コイルばね
17の弾力性を均等化させると共に、上記回転連結部材13
の突起部19に不用意な力が加わったときにクリックスト
ップ用ボール18a,18bと上記係止用凹部15,23との係合が
はずれるようなことがなくなる。
第11図の回転連結部材13Bは、上記第10図における棒状
部材31の左端部を帽頭状に形成し、クリックストップ用
ボールを省略した例を示すものである。このように構成
した棒状部材32の場合は、同部材32を固定枠14(第7図
(B)参照)の摺動面14bに向けて突出する力は持ってない
が、第7図(A)に示すように回転操作部材11と一体とな
って矢印c方向に回転し、第8図(A)に示すように、こ
の回転連結部材13Bが固定枠14の一方の係止面22aに当接
した後は、回転操作部材11のみが回転することになり、
同回転操作部材11の切欠部12の凹部15に嵌入している棒
状部材32の帽頭部32aが同凹部15から押上げられるので
同棒状部材32の他端部32bはその時に相対するようにな
っている固定枠14のフランジ14aの凹部23に好適に入り
込んで回転連結部材13Bは固定枠に固定される。従って
第1図の回転連結部材13の場合と全く同様に作用し、同
様な効果が得られると共に、更に構造が簡単なものとな
っている。
第12図の回転連結部材13Cは、上記第10図における棒状
部材31の一端部に帽頭部33aを一体的に形成した棒状部
材33とし、一方のクリップストップ用ボール18aを省略
したもので、構造が簡単となり、作用効果は全く同様で
ある。
第13図は、回転連結部材13の更に他の変形例を示すもの
で、この回転連結部材13Dは、上述した回転連結部材13,
13A〜13Cにおいては、何れもコイルばね17を介装する孔
が1つの貫通孔16であったのに対し、平行する2つのめ
くら孔16A,16Bを設け、夫々にコイルばね(図示され
ず)を介装するようにしたものである。このように2つ
のコイルばねにより夫々別個にクリックストップ用ボー
ル(図示されず)を付勢するようにすれば、突出する各
ボールの押圧力が円滑となり、回転動作伝達機構の性能
を向上させることが出来る。
第14図は、本考案の回転動作伝達機構をカメラの交換レ
ンズのF値補正用として適用した例を示す要部分解斜視
図である。この回転動作伝達機構50は、回転操作部材と
しての絞り環51と、回転連結部材としてのF値補正用連
結部材52と、レンズ鏡筒の固定枠53とで、その主要部が
構成されている。
上記絞り環51には、上記第2図に示した回転操作部材11
における切欠部12と全く同様な切欠部54が設けられてい
て、その底面上の一端部には同様に半球状の係止用凹部
55が設けられている。そして、同絞り環51の切欠部54が
設けられた後面側の面上の同切欠部54に近接した位置に
は絞り羽根(図示されず)の開閉機構に連結する折曲片
からなる絞り値設定部材56がその先端部が絞り環51の前
方向に向かうように水平に取り付けられている。
上記F値補正用連結部材52は上記第3図に示した回転連
結部材13とほぼ同様な形状で同様な作用を行なう部材で
あって、後端部より下方に突出する板状突起部58は、上
記固定枠53のフランジ53a寄りの後端部周壁に設けられ
た周方向の切欠溝60を貫通した後、さらにその先端部58
aが水平に後方に向けて折り曲げられている。又、同F
値補正用連結部材52の上部の上記絞り環51の切欠部54内
に嵌合する部分の前後方向の中央部には、上記第3図に
示した回転連結部材13の場合と同様な貫通孔57が穿設さ
れていて、同貫通孔57内には図示されないが上記第3図
におけるコイルばね17、クリックストップ用ボール18a,
18bと全く同様な部材が夫々配設されており、同様な作
用をするようになっている。
上記固定枠53は、上記第1図における固定枠14とほぼ同
様な形状で同様な作用を行なうもので、同固定枠14の後
端部のレンズマウントを形成するフランジ53aの前面に
沿って周方向の切欠溝60が穿設されていて、同切欠溝60
には上記F値補正用連結部材52の突起部58が摺動自在に
嵌入している。突起部58の先端部58aはレンズマウント
を形成するフランジ53aの内周側から後方に突出してい
る。又、同固定枠53の切欠溝60の一方の(図において下
端部)端部に相対するフランジ53aの前面には、上記第
1図に示した固定枠14のフランジ14a上の半球状の凹部2
3と同様な凹部61が設けられていて、同様な作用を行な
うようになっている。
以上のように構成されたカメラの交換レンズF値補正用
の回転動作伝達機構50においては、上記絞り環51とF値
補正用連結部材52とは、上記第1図における回転操作部
材11と回転連結部材13の場合と全く同様に特定の回転領
域では確実に一体化して回転すると共に他の回転領域で
は上記連結部材52は固定枠53に係止されて絞り環51のみ
が回転し、好適にF値を補正することが出来る。
第15図(A),(B)は、上記第14図のカメラの交換レンズF
値補正用の回転動作伝達機構の他の例を示す要部分解斜
視図および要部拡大断面図であって、上記第14図の回転
動作伝達機構50とほぼ同様に構成されているが、唯F値
補正用連結部材52の絞り環51と固定枠53への係止手段が
多少異なっている。従って、異なる部分以外の同一構成
部材には単に同一符号を付すに止め、その説明は省略す
る。
本回転動作伝達機構70におけるF値補正用連結部材52に
は、第15図(A),(B)に示すように、その回動径方向の貫
通孔57Aが穿設されていて、同貫通孔57A内には、両端部
にクリックストップ用ボール63a,63bが内装された弾撥
性コイルばね62の弾力により外方に向けての突出習性が
与えられて配設されている。そして、上記連結部材52の
クリックストップ用ボール63aが係合する絞り環51の切
欠部54内の凹部55Aは同切欠部54の周側面の一端部に設
けられていると共に、クリックストップ用ボール63bが
係合する固定枠53上の凹部61Aは同固定枠53の切欠溝60
の一端部に近接した外周面上に設けられている点におい
て上記第14図の回転動作伝達機構50と異なっているのみ
である。即ち、上記連結部材52と絞り環51及び固定枠53
と係止用面が光軸と直交する面か回動径方向に直交する
面かによって相違するのみであって、その作用効果は全
く同様である。
次に、本考案の回転動作伝達機構を、カメラの交換レン
ズF値補正用機構としてズームレンズ鏡筒に適用した更
に他の実施例を説明する。
光学設計的に、ズーミングによって開放F値が変化する
ズームレンズ鏡筒には、補正機構を有していないも
の、ズーミング時に機械的に絞り口径を変化させてF
値を一定にするもの、開放測光時には、ズーミングに
より絞り口径は変化するが、レリーズにより絞り込む際
には、一定のF値となり、開放測光時の補正を絞り値伝
達部材により行なうもの(実開昭53-8226号,特開昭56-
155908号)等が考えられている。
しかし、上記のズームレンズ鏡筒では、絞り環の目盛
は、ある焦点距離でのF値となっているため、他の焦点
距離では正確なF値は読み取れない。即ち、ファインダ
ー内メータ等で露出を決めても、ズーミングののち再度
露出を決め直さなければならない。また、AEロック等
を有するカメラ本体との組合せにおいては、測光により
AEロックした後にズーミング操作するとF値が変化し
てしまい、露出値が狂ってしまうことになる。特に、ス
ポット測光の記憶の場合には、望遠側で正確に測光して
も、このあと広角側へズーミングして撮影するような場
合が多いので、甚だ不都合であった。
また、上記のズームレンズ鏡筒の場合は、光学設計的
に十分使用できる広角側の明るいF値の領域を望遠側の
開放F値以上のF値にまで絞り込んで使用しているた
め、明るくピント合せしやすい部分を犠牲にしてしまう
問題点があった。
さらに、上記のズームレンズ鏡筒では、シャッタダイ
ヤル,絞り値伝達部材に追従してAEロックが作用する
場合に、一例として、開放F値が望遠側でF4、広角側
でF2.8のF4表示のレンズを用い、絞り環による設定
絞り値をF5.6にし、望遠側でAEロックを行なったと
すると、絞り値伝達部材はF5.6の位置にある。ここ
で、ズーミングして広角状態にしたとき開放F値はF2.
8となり、絞り値伝達部材は動いて望遠側でのF8に相
当する位置となる。絞り環はF5.6の位置にあるので、
レリーズを行なうと、広角状態でF5.6の絞り口径まで
絞り込まれるが、カメラは上記望遠側での情報に基づい
て作動するため、シャッタ速度はF8での値となり、1
EVの露出オーバとなってしまう不具合を生じていた。
また、上記の場合と同じく最大の開放F値が規制され
てしまう問題があった。
次に述べる本考案を適用したズームレンズ鏡筒では、上
述の点に鑑み、ズーミング時に開放F値を一定にする補
正機能を有していると共に、レンズ固有の開放F値をも
設定できるようにしている。
第16図は、本考案の回転動作伝達機構が適用されている
ズームレンズ鏡筒の断面図である。このズームレンズ鏡
筒において、カメラ本体側のバヨネットマウント(図示
されず)に係合するレンズマウント101には固定枠102が
固定され、この固定枠102には、絞り環151を回動自在に
嵌合して支持した外枠103が固定されている。外枠103の
外周には、セットリング105が回動自在に嵌合し、さら
に、このセットリング105の外周にはズーム環106が嵌合
し固定されている。上記固定枠102と外枠103の間には、
第1のレンズ群141および第2のレンズ群142の移動を行
なわせるためのカム溝(図示されず)を形成されたカム
環108が回転自在に嵌合している。このカム環108にはズ
ームピン107が固定されており、同ズームピン107は外枠
103の溝を貫通して上記セットリング105に設けた溝に嵌
合されてこのセットリング105およびズーム環106に固定
している。
上記固定枠102の内周には絞り枠116と外ヘリコイド枠12
5が摺動自在に嵌合している。絞り枠116の外周にはロー
ラ118を有したローラ軸117が植設されている。このロー
ラ118は固定枠102に形成された直進溝と上記カム環108
に形成されたカム溝に嵌合しており、上記ズーム環106
の回動によりズームピン107を介してカム環108が回動さ
れると、これにより、絞り枠116が前後方向に摺動する
ようになっている。この絞り枠116には、自動絞り機構1
34が配設されていると共に、第2のレンズ群142を固定
した羽根押え枠119および後枠133が固定されている。
上記外ヘリコイド枠125の外周にはピン126が植設されて
おり、同ピン126は固定枠102およびカム環108に形成さ
れたカム溝に嵌合しており、上記ズーム環106の回動に
よりカム環108が回動すると、これにより、外へりコイ
ド枠125が前後方向に摺動するようになっている。この
外ヘリコイド枠125の内周には内ヘリコイド枠127がこの
間に形成されたヘリコイドねじによって螺合しており、
内ヘリコイド枠127の内周には第1のレンズ群141を固定
した前枠135が取り付けられている。また、内ヘリコイ
ド枠127は上記カム環108の外周に回動自在に嵌合した距
離環129に一体のフィルタ枠128に螺合により固定してお
り、上記距離環129が回動すると、これにより、フィル
タ枠128および内ヘリコイド枠127が一体的に回動して第
1のレンズ群141が前後方向に移動するようになってい
る。
上記絞り環151には、絞り値設定部材156が固着されてい
る。絞り値設定部材156は光軸Oに平行して前方に延び
たカム回動部156bを有している。このカム回動部156b
は、自動絞り機構134の絞り口径決定用の絞りカム板122
の切欠部122cに係合している(第17図参照)。また、
上記カム回動部156bは基部から先端にかけて時計方向に
角度θで傾斜した形状となっている(第18図参照)。
レンズマウント101の内側に第3のレンズ群143を固定し
ているカバー枠113に止めリング115によって回動自在に
嵌合した絞り値伝達用連動板114には、後方に延び、カ
バー枠113に形成された円弧状の切欠溝160(第17,21図
参照)からカメラ本体側へ向って突出した、カメラ本体
側の連動部材と係合しうるボディ連動部114bが設けられ
ている。
回転動作伝達機構であるF値補正用機構150の構成につ
いては、第16図には図示を省略し、第17図に拡大した分
解斜視図で示す。絞り環151の一部には前記各実施例と
同様に絞り環151に沿って円弧状に切欠部154が設けられ
ていて、同切欠部154の底面上の一端部近傍に半球状の
係止用凹部155が形成されている。そして、この絞り環1
51の切欠部154内にはF値補正用連結部材152が摺動自在
に配置されている。このF値補正用連結部材152の貫通
孔157には図示されないが、前記第3図におけるコイル
ばね17,クリックストップ用ボール18a,18bと同様な部
材が夫々配設されていて、このため、このF値補正用連
結部材152は前記第3図の回転連結部材13と同様な作用
を行なうようになっている。従って、この連結部材152
の貫通孔157の一端のクリックストップ用ボールが係止
用凹部155に係合する状態では連結部材152は上記切欠部
154の一端の係止面154aに当接することになる。F値補
正用連結部材152には下方(光軸方向)に向って突出し
た板状突起部158が一体に設けられていて、同突起部158
の下端に形成された切欠部158aに、上記絞り値伝達用連
動板114の前方に向って延出した連結部114aが嵌合して
固定されている。従って、絞り値伝達用連動板114はF
値補正用連結部材152と一体的に移動するようになって
いる。また、F値補正用連結部材152は上記カバー枠113
の内側の面に貫通孔157の他端のクリックストップ用ボ
ールを介して摺接できるようになっていて、上記貫通孔
157の他端と対向しうる位置に半球状の係止用凹部161が
形成されている。この係止用凹部161に上記連結部材152
の貫通孔157の他端のクリックストップ用ボールが係合
する状態では、連結部材152に一体の連動板114のボディ
連動部114bが切欠溝160の一端のストッパ部113aに当接
するようになっている。
再び第16図において、上記絞り環151は固定枠102に設け
られたばね110aと同ばねに押圧されるクリックストップ
用ボール110bによって、固定枠102の外周に刻印された
指標132(第17図参照)と絞り環151上の絞り値目盛とが
合致する位置でクリックストップするようになってい
る。レンズマウント101と固定枠102との間にはリング状
の止板111が固定されており、この止板111とレンズマウ
ント101との間には絞り込み伝達部材112が回動自在に嵌
合している。絞り込み伝達部材112は光軸Oに平行して
後方に延びた係合部112aと前方に延びた絞り板回動部11
2bとを有している。上記係合部112aはレンズマウント10
1の内側にカバー枠113に形成された円弧状の切欠溝から
カメラ本体側に向って突出して、カメラ本体側の絞り駆
動レバー(図示されず)に係合するようになっており、
上記絞り板回動部112bは自動絞り機構134の絞り板123の
切欠部123cに係合している(第17図参照)。また上記絞
り板回動部112bは基部から先端にかけて時計方向に角度
θで傾斜した形状となっている(第19図参照)。上記
絞り込み伝達部材112と止板111との間には、自動絞り機
構134の絞り羽根120を開かせる方向に絞り込み伝達部材
112を付勢するためのばね130が掛けられている。
上記羽根押え枠119と絞り枠116の間には、自動絞り機構
134の絞り羽根120および矢車121が配設されている。こ
の自動絞り機構134の構成については、第17図に、これ
を拡大した分解斜視図で示す。絞り羽根120は、6枚設
けられていて(第17図には1枚のみが示されている)、
各羽根120の回動支点となる支持孔120bが絞り枠116のピ
ン116bに嵌合していると共に、係止ピン120aが光軸Oを
中心に回動自在な矢車121の内周に形成された各切欠部1
21bに係合している。この矢車121と絞り枠116との間に
は、この矢車121に常時時計方向(レンズ鏡筒の前方か
ら見て、以下同様)に回動力を付与するためのばね136
が張設されている。矢車121が時計方向に回動すると絞
り羽根120による絞り口径が大きく開かれ、上記ばね136
に抗して矢車121が反時計方向に回動すると絞り口径が
閉じられるように作動する。また、この矢車121の外周
には、同矢車121の回動範囲を規制する係止部121dと、
傾斜溝121aを有した突片121cが形成されている。この傾
斜溝121aには、円弧状に形成されたアーム124の一端に
同アームを貫通して植設された溝嵌合ピン124bの前方に
突出した部分が嵌合している。この溝嵌合ピン124bの後
方に突出した部分は光軸Oを中心に回動自在に配置され
た絞り板123に形成された傾斜溝123aに嵌合している。
この傾斜溝123aと上記矢車121上の傾斜溝121aとは同様
の傾斜角および長さ形状となっている。この絞り板123
の傾斜溝123aは同溝の光軸Oに近い一端で、光軸Oから
等距離の位置に形成された円弧溝123bに連続している。
絞り板123の切欠部123cには絞り込み伝達部材112の絞り
板回動部112bが係合しているため、上記アーム124の連
結ピン124bが絞り板123の傾斜溝123aおよび矢車121の傾
斜溝121aの中央部付近に位置しているときに、絞り込み
伝達部材112がばね130に抗して反時計方向に回動される
と、絞り板123の傾斜溝123aの斜面により上記アーム124
の溝嵌合ピン124bが押されて同ピン124bが光軸Oに近づ
くように移動し、このとき、矢車121が反時計方向に回
動して絞り羽根120が閉じるように作動する。
また、上記絞り枠116には絞りカム板122が回動自在に嵌
合している。この絞りカム板122には絞り口径を決定す
るための2つのカム溝122a,122bが連続して形成されて
いる。カム溝122aは開放用カム溝であり、カム溝122bは
絞り込み用カム溝である。上記アーム124の他端にも同
アームを貫通してカム嵌合ピン124aが植設されており、
同ピン124aの前方に突出した部分は絞り枠116に傾斜し
て形成された長溝116aに嵌合しており、上記ピン124aの
後方に突出した部分は上記カム溝122a又は122b上に嵌合
している。開放用カム溝122aは光軸Oから遠去かった位
置に円弧状に形成され、絞り込み用カム溝122bは上記開
放用カム溝122aに連続した一端から光軸Oに近づくよう
に傾斜して形成されている。このため、上記アーム124
のカム嵌合ピン124aが開放用カム溝122a上に存在してい
るときは、アーム124の溝嵌合ピン124bは絞り板123の傾
斜溝123aと円弧溝123bとの境界の変曲点122a0に位置す
るようになっているが、絞りカム板122が反時計方向に
回動することによって、上記カム嵌合ピン124aが絞り込
み用カム溝122b上に存在するようになると、カム嵌合ピ
ン124aが光軸Oに近づくように移動するので、上記溝嵌
合ピン124bは傾斜溝123a上に位置するようになる。絞り
カム板122の切欠部122cには前述したように、絞り値設
定部材156のカム回動部156bが係止しているので、絞り
環151を回動することにより絞りカム板122は所定のF値
に相当する回動位置に至り、絞り込み用カム溝122b上に
上記カム嵌合ピン124aを位置させるようになる。
次に、上記のように構成されたズームレンズ鏡筒の動作
を説明する。ズーミングに際しては、ズーム環106を回
動すると、ズームピン107を介してカム環108が回動し、
同カム環108上のカム溝と固定枠102上の直進溝をローラ
118が移動することによって絞り枠116と、ピン126に設
けられた外ヘリコイド枠125が摺動し第1,第2のレン
ズ群141,142が移動する。上記ズームレンズ鏡筒の各レ
ンズ群141,142,143は、ズーム環106を望遠側(T)から標
準(S)を経て広角側(W)に回動させるとき、第20図に実線
で示すような移動を行なう。即ち、第3のレンズ群143
は不動であるが、第1,第2のレンズ群141,142はズー
ミングによって移動し、特に、上記自動絞り機構134が
設けられている第2のレンズ群142は望遠側から広角側
へのズーミングに伴って後方に繰り込まれるよう移動す
る。第1のレンズ群141は距離環129の回動によって前後
動するので、このレンズ群141は点線から実線の範囲で
移動する。
上記ズームレンズ鏡筒は、開放F値を一定にするための
補正機能が作用しないとき、望遠側から広角側へズーミ
ングを行なうに伴い、開放F値が、例えば、F4.5から
F3.5に変化するようなレンズ鏡筒であるものとして以
下の説明を行なう。絞り環151を回動させ、設定絞り値
をそれぞれ「F4.5」,「F8」,「F3.5」にそれぞれ
設定したときの動作を第21図(A)〜(C)によって説明する
と、まず、第21図(A)に示すように、絞り環151上の「F
4.5」の絞り値目盛を指標132に合致させた場合には、絞
り環151の係止用凹部155に連結部材152の貫通孔157の一
端がクリックストップ用ボールを介して対向し、また貫
通孔157の他端がクリックストップ用ボールを介してカ
バー枠113上の係止用凹部161に対向する(第17図参
照)。このため、連結部材152に一体の連動板114のボデ
ィ連動部114bはカバー枠113の切欠溝160の一端、即ち、
ストッパ部113aに接している。即ち、ボディ連動部114b
は基準位置からある角度αだけ傾斜した位置にあり、こ
のような回動位置にあるとき連動板114はカメラ本体側
に絞り開放の状態であることを伝える。
この「F4.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、第18図に示すように、絞りカム板122
が絞り値設定部材156の、傾斜したカム回動部156bの先
端に位置するので、この絞りカム板122は時計方向に回
動し、アーム124のカム嵌合ピン124aが開放用カム溝122
aの、絞り込み用カム溝122b寄りの端部に位置する。同
じく、第19図に示すように、絞り板123は、絞り込み伝
達部材112の、傾斜した絞り板回動部112bの先端に位置
するので、この絞り板123は時計方向に回動し、アーム1
24の溝嵌合ピン124bは傾斜溝123aの変曲点123a0に位置
する。従って、この状態ではアーム124の溝嵌合ピン124
bは移動することはないので矢車121は回動することなく
絞り羽根120は絞り込まれず、絞り口径は最大で開放F
値は「F4.5」となる。そして、この状態で、絞り込み
伝達部材112がカメラ本体側の絞り込みレバーの作動に
よりばね130に抗して反時計方向に回動して上記絞り板1
23を同方向に回動させても上記溝嵌合ピン124bは円弧溝
123b上に位置することとなり、移動することはないの
で、絞り羽根120の絞り込みは行なわれない。
そして、同じく、上記「F4.5」の絞り設定位置で、広
角側(W)にズーミングした場合には、絞りカム板122は第
18図に2点鎖線で示す位置122′、即ち、絞り値伝達部
材156のカム回動部156bの基端寄りに位置するので、こ
の絞りカム板122は反時計方向に回動し、アーム124のカ
ム嵌合ピン124aは位置122b′へ移動した絞り込み用カム
溝122b上に存在するようになり、このため、カム嵌合ピ
ン124aは絞り枠116上の溝116aに沿って光軸Oに近づく
位置に下る。このときのカム嵌合ピン124aの上記溝116a
上の位置は、広角状態における「F4.5」に相当する位
置となる。このため、アーム124の溝嵌合ピン124bは絞
り板123が回動しないと仮定すれば、傾斜溝123aに沿っ
て光軸Oから遠去かる方向に広角状態の「F4.5」に相
当する位置まで上昇することになるが、このとき、絞り
板123も、第19図に2点鎖線で示す位置123′、即ち、絞
り込み伝達部材112の絞り板回動部112bの基端寄りに位
置するので、この絞り板123は反時計方向に回動し、ア
ーム124の溝嵌合ピン124bは移動後の変曲点123a0の位置
に存在する状態となる。そして、このとき、溝嵌合ピン
124bが絞り板123の移動後の変曲点123a0の位置まで反時
計方向に回動することにより矢車121も反時計方向に同
角度回動させられ、この結果、絞り羽根120は、この広
角状態で「F4.5」の開放F値に相当する絞り口径に絞
り込まれる。この状態で、絞り込み伝達部材112がカメ
ラ本体側から反時計方向に回動させられると、この場合
も、上記溝嵌合ピン124bが傾斜溝123aの変曲点123a0
に存在しているため、開放F値の「F4.5」よりも絞り
込まれることはなく、従って、「F4.5」の開放値で撮
影が行なわれることになる。
また、望遠側(T)と広角側(W)の間のどの位置にズーミン
グしても、上記広角側にズーミングした場合と同様の動
作により、その位置の焦点距離に応じて「F4.5」の開
放F値となるような絞り口径にまで上記絞り羽根120が
絞り込まれる。従って、絞り環151の位置を「F4.5」の
絞り値に設定すれば、開放F値はズーミングによって変
化せず、「F4.5」で一定となる。
次に、第21図(B)に示すように、絞り環151上の「F8」
の絞り値目盛を指標132に合致させた場合には、絞り環1
51は上記「F4.5」の位置よりも反時計方向に回動する
ことになるので、上記連結部材152は切欠部154の一端の
係止面154aに規制され、貫通孔157の一端のクリックス
トップ用ボールが係止用凹部155に係合した状態のま
ま、絞り環151と共に反時計方向に移動する。このた
め、この連結部材152の貫通孔157の他端のクリックスト
ップ用ボールが係止用凹部161から外れ、連結部材152に
一体の連動板114も同じく反時計方向に回動し、ボディ
連動部114bはカバー枠113の切欠溝160のストッパ部113a
から、「F4.5」〜「F8」の光量段差分に相当する角
度だけ反時計方向に離間する。即ち、ボディ連動部114b
は基準位置からある角度β(>α)だけ傾斜した位置に
あり、このような回動位置にあるとき、連動板114はカ
メラ本体側に絞り開放から上記光量段差分に相当する絞
り段数に絞り込まれることを伝える。
この「F8」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、絞りカム板122は絞り値設定部材156の
カム回動部156bの先端に位置するが、絞り環151の「F
8」への回動によってこの絞りカム板122もカム回動部1
09bによって反時計方向に回動するので、アーム124のカ
ム嵌合ピン124aは絞り込み用カム溝122bおよび絞り枠11
6の長溝116a上、望遠状態での「F8」に相当する位置
に移動し、このためアーム124は長溝116aの傾斜に沿っ
て反時計方向に回動する。従って、溝嵌合ピン124bは、
このとき絞り板123が回動しないので、傾斜溝123aおよ
び121aに沿って光軸Oから遠去かるように上昇する。よ
って矢車121は回動せず絞り羽根120は絞り込まれず絞り
口径は最大で開放F値は「F4.5」のままである。この
状態で、絞り込み伝達部材112がカメラ本体側から反時
計方向に回動させられると、絞り板123も同方向に回動
するので、このとき、溝嵌合ピン124bは傾斜溝123aの斜
面に沿って光軸Oの方向に押し下げられ、このため矢車
121は反時計方向に回動して絞り羽根120は「F8」の絞
り口径になるまで絞り込まれる。
また、同じく、上記「F8」の絞り設定位置で、広角側
(W)にズーミングを行なった場合には、絞りカム板122は
絞り値伝達部材156のカム回動部156bの基端寄りに位置
するのでさらに反時計方向に回動し、アーム124上のカ
ム嵌合ピン124aは絞り込み用カム溝122b上、広角状態に
おける「F8」に相当する位置となる。すると、溝嵌合
ピン124bは絞り板123が回動しないと仮定すれば傾斜溝1
23aを広角側の「F8」に相当する位置まで上昇するこ
とになるが、絞り板123は、このとき、上記「F4.5」の
広角状態における回動角と同角度だけ回動するので、矢
車121も同角度だけ回動し、絞り羽根120は広角状態での
「F4.5」の絞り口径に絞り込まれる。さらに、この状
態で、絞り込み伝達部材112が反時計方向に回動される
と、絞り板123がさらに回動して傾斜溝123aの斜面で溝
嵌合ピン124bを押し下げるので、このときの矢車121の
回動で絞り羽根120は広角状態の「F8」の絞り口径に
まで絞り込まれる。
また、上記「F4.5」,「F8」のみでなく、「F4.5」
よりも大きい絞り値「F5.6」,「F11」に設定した
場合でも、上記「F4.5」「F8」の絞り値に設定した
場合と同様に、ズーミングに関係なく開放F値は「F4.
5」になるよう絞り口径が補正され、この一定のF値で
の開放測光が可能となる。
次に、第21図(C)に示すように、絞り環151上の「F3.
5」の絞り値目盛を指標132に合致させた場合には、絞り
環151は上記「F4.5」の位置よりも時計方向に回動する
ことになるので、上記連結部材152に一体の連動板114の
ボディ連動部114bがカバー枠113の切欠溝160のストッパ
部113aに当接した状態のまま、即ち、連結部材152の貫
通孔157の他端のクリックストップ用ボールが係止用凹
部161に係合した状態のままで、絞り環151上の係止用凹
部155と貫通孔157の一端のクリックストップ用ボールと
の係合が外れて、絞り環151のみが時計方向に回動す
る。従って、絞り環151を「F3.5」の位置にセットした
場合も、連動板114のボディ連動部114bは「F4.5」の場
合と同様に、基準位置からある回動角αだけ傾斜した状
態となり、カメラ本体側に絞り開放を伝える開放位置に
留ることになる。
この「F3.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)にズーミン
グした場合には、絞りカム板122は絞り値伝達部材156の
カム回動部156bの先端に位置するので、前記望遠状態に
おける「F4.5」に相当する位置を越えて時計方向に回
動する。このため、アーム124のカム嵌合ピン124aは絞
りカム板122上の開放用カム溝122aの位置に上昇する。
するとアーム124の溝嵌合ピン124bは、前記望遠状態に
おける「F4.5」の場合と同じく、絞り板123の傾斜溝12
3aの変曲点123a0に位置し、また、絞り板123は回動しな
いために、このとき、矢車121は回動することなく絞り
羽根120は絞り込まれず、開放F値は「F4.5」となる。
また、この状態で、絞り込み伝達部材112がカメラ本体
側から反時計方向に回動されて絞り板123が同方向に回
動されてもこのとき、上記溝嵌合ピン124bは円弧溝123b
上に逃げ、移動することがないので絞り込みは行なわれ
ない。
このあと、同じく上記「F3.5」の絞り設定位置で、広
角側(W)にズーミングした場合には、前述した場合と同
様に、絞りカム板122は絞り値設定部材156のカム回動部
156bの基端寄りに位置するので、上記望遠状態のときよ
りも反時計方向に回動し、このため、アーム124のカム
嵌合ピン124aは開放用カム溝122aの、絞り込み用カム溝
122b寄りの端部、即ち、前記望遠状態における「F4.
5」の場合と同じ位置に停止する。このため、アーム124
の溝嵌合ピン124bは絞り板123が回動しないとすれば、
傾斜溝123aの変曲点123a0に位置するが、このとき、絞
り板123も絞り込み伝達部材112の絞り板回動部112bの基
端寄りの位置に至るので、この絞り板123は絞り板回動
部112bの傾斜によって反時計方向に回動する。従って、
溝嵌合ピン124bは、円弧溝123b上に位置することとな
り、絞り板123によって移動されることがないので矢車1
21は静止したままで絞り羽根120の絞り込みはなされな
い。よって、絞り口径は開放で、前記望遠状態での開放
F値「F4.5」のまま、即ち、この広角状態において開
放F値「F3.5」が得られることとなる。また、この状
態で、カメラ本体側から絞り込み伝達部材112を反時計
方向に回動しても、上記溝嵌合ピン124bは、回動する絞
り板123の円弧溝123b上であって移動することがないの
で、絞り羽根120の絞り込みは行なわれず、上記開放F
値「F3.5」を保っている。
また、この「F3.5」の絞り設定位置で、望遠側(T)と広
角側(W)の間の任意の位置にズーミングした場合におい
ても、アーム124のカム嵌合ピン124aは絞りカム板122の
開放用カム溝122a上に位置するので、溝嵌合ピン124bは
絞り板123の円弧溝123b上に位置し、このため、絞り羽
根120の絞り込みは行なわれず、従って、絞り口径は最
大であり、開放F値はズーミングによって「F4.5」〜
「F3.5」に変化し、望遠側(T)と広角側(W)間の位置で
の焦点距離に応じた値となる。また、連動板114のボデ
ィ連動部114bはカバー枠113の切欠溝160のストッパ部11
3a0に当接して開放位置にあるので、カメラ本体側はこ
れを検知して最大開口径での開放測光が可能となる。
以上述べたズームレンズ鏡筒によれば、絞り環を望遠時
の開放F値以上の絞り値にセットしたときはズーミング
に関係なく開放F値を一定にする機能を有していると共
に、望遠時の開放F値より小さい絞り値に絞り環をセッ
トしたときは上記の開放F値を一定にする機能を解除し
て、上記一定開放F値以上に明るい開放F値とすること
ができるので、AEロック機能を有するカメラと組合せ
て有効であると共に、暗い被写体のピント合せなどにも
都合がよくなる。また、絞り環を望遠時の開放F値に相
当する絞り値にセットしたときと、広角側の開放F値に
相当する絞り値にセットしたときとでカメラ本体側へ絞
り値を伝えるための伝達部材は同一の開放位置になるた
め、この間で共に開放測光が可能になる。
そして、特に、上記ズームレンズ鏡筒に本考案の回転動
作伝達機構であるF値補正用機構150が適用されている
ことにより、絞り環151のある範囲(F4.5以上のF値)
の回動操作では係止用凹部155と連結部材152の一端のク
リックストップ用ボールによる第1の係止手段によって
絞り環151と絞り値伝達用連動板114が一体的に回動し、
またある範囲(「F4.5以下のF値)では、係止用凹部1
61と連結部材152の他端のクリックストップ用ボールに
よる第2の係止手段によって連動板114が開放位置に静
止したまま、上記の第1の係止手段による係合が外れて
絞り環151のみがスムーズに回動することになり、F値
補正用機構として正しく作動する。
(効果) 以上説明したように、本考案によれば、回転操作部材と
回転部材とが特定の回転領域内に於ては確実に一体的に
回転し、従来のこの種の回転動作伝達機構の欠点を見事
に解消出来ると共に、更に構造が簡単でコンパクトであ
り、低コストであると共に、汎用性を有し、回転動作伝
達機能が確実な回転動作伝達機構を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す回転動作伝達機構の
構成を示す分解斜視図、 第2図(A),(B)は、上記第1図中の回転操作部材の正面
図及びそのA−A線に沿う断面図、 第3図(A),(B)は、上記第1図中の回転連結部材の断面
図及び正面図、 第4図〜第6図は、従来の回転動作伝達機構の作動態様
を夫々示す正面図、 第7図(A),(B)〜第9図(A),(B)は、上記第1図の回転動
作伝達機構の作動態様を夫々示す正面図及び断面図、 第10図〜第13図は、上記第1図の回転動作伝達機構の回
転連結部材の他の例を夫々示す断面図と斜視図、 第14図は、本考案の回転動作伝達機構をカメラの交換レ
ンズのF値補正用に適用した一例を示す分解斜視図、 第15図(A),(B)は、本考案の回転動作伝達機構をカメラ
の交換レンズのF値補正用に適用した他の例を示す分解
斜視図と要部拡大断面図、 第16図は、本考案の回転動作伝達機構をF値補正用機構
に適用したズームレンズ鏡筒の断面図、 第17図は、上記第16図に示すズームレンズ鏡筒の要部を
分解して示した拡大斜視図、 第18図は、ズーミングによって変化する、絞り値設定部
材と絞りカム板との位置関係を説明する図、 第19図は、ズーミングによって変化する、絞り込み伝達
部材と絞り板との位置関係を説明する図、 第20図は、ズーミングによる各レンズ群の位置変化と補
正が行なわれない場合の開放F値の変化を示した図、 第21図(A)〜(C)は、絞り環の各絞り値設定に対する連動
板の位置およびズーミング時の絞り動作と絞り口径をそ
れぞれ示した説明図である。 1,11……回転操作部材 2,13,13A,13B,13C,13D……回転連結部材 4,14,53,102……固定枠 12,54,154……切欠部 15,23,55,61,155,161……係止用凹部 (第1,第2係止手段) 17,62……コイルばね(第1,第2係止手段) 18a,18b,63a,63b……クリックストップ用ボール (第1,第2係止手段) 22,60,160……切欠溝(回動範囲規制部) 32,33……棒状部材(第1,第2係止手段) 51,151……絞り環(回転操作部材) 52,152……F値補正用連結部材 (回転連結部材) 113……カバー枠(固定枠) 114……絞り値伝達用連動板 (回転部材の一部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定枠に対して回転自在に支持された回転
    操作部材と、 この回転操作部材の回転方向に沿って同部材に設けられ
    ている切欠部内に嵌合し、同切欠部内で摺動する回転連
    結部材と、 この回転連結部材を上記回転操作部材の切欠部内の一端
    部において、回転操作部材に暫定的に固定させるための
    第1の係止手段と、 上記回転操作部材の切欠部内の一端部において、上記回
    転連結部材を固定枠に対して暫定的に固定させるための
    第2の係止手段と、 上記固定枠に設けられていて、回動自在に嵌入した上記
    回転連結部材の全体的の回動範囲を規制する回動範囲規
    制部と、 を具備したことを特徴とする回転動作伝達機構。
JP12351484U 1984-08-11 1984-08-11 回転動作伝達機構 Expired - Lifetime JPH0614199Y2 (ja)

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JP2001264861A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Asahi Optical Co Ltd カメラの付属品着脱装置
JP4708753B2 (ja) * 2004-09-29 2011-06-22 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒、及びそれを有する撮像装置

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