JPH06143845A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH06143845A
JPH06143845A JP4319318A JP31931892A JPH06143845A JP H06143845 A JPH06143845 A JP H06143845A JP 4319318 A JP4319318 A JP 4319318A JP 31931892 A JP31931892 A JP 31931892A JP H06143845 A JPH06143845 A JP H06143845A
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JP
Japan
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thermal transfer
recording medium
transfer recording
ink layer
thin film
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Application number
JP4319318A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Hiyoshi
好彦 日吉
Yoji Ide
洋司 井手
Keiichi Shiokawa
恵一 塩川
Masahiro Sato
昌弘 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の多数回の印字が行なえる熱転写記録媒
体では、熱感度低下が著しかったり、印加エネルギーを
大きくしなければならない、といった欠点があった。ま
た、熱転写時にインク層が剥れてしまうといった現象も
見られていた。本発明はインク層の剥れがなく、繰り返
しの熱転写印字を行なっても高印字濃度が維持される熱
転写記録媒体を提供する。 【構成】 支持体(耐熱性基材)2上に熱溶融性インク
層4を設け、そのインク層上に網状樹脂薄膜5を設け、
その樹脂薄膜に垂直方向に貫通する円形状網目の貫通孔
6を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写記録媒体に関し、
詳しくは、熱溶融性インク層上に特定構造の樹脂被膜を
設け、高濃度画像が多数回印字によっても得られるよう
にした熱転写記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンター、ファクシミリ等の記録装置
において、熱転写記録方式を利用したものは、装置の小
型化、低価格化、保守の低減が図れるものとして広く普
及している。熱転写記録装置に用いられる熱転写記録媒
体は、支持体上に熱転写性インク層(熱溶融性インク
層)が単に設けられているものが一般的であり、従っ
て、1回の使用でインク層の加熱部分が全て受容紙(普
通紙など)に転写してしまい繰り返し使用ができずラン
ニングコストの点で問題があった。そこで、繰り返し使
用可能な熱転写記録媒体の出現が求められ、現在まで
に、各種のタイプの多数回印字型熱転写記録媒体が提案
されるようになってきている。
【0003】その幾つかをあげると、(1)特開昭54
−68253号公報、特開昭55−105579号公
報、特開昭60−40293号公報などに開示されてい
るような、支持体上に微細多孔質インク層を設け、少し
ずつ熱溶融性インクが滲み出るようにしたもの、(2)
特開昭58−212993号公報に開示されているよう
な、支持体上のインク層の上に多孔質膜を設け、インク
流出量を制御したもの、更に(3)特開昭60−127
191号公報、特開昭60−127192号公報などに
開示されているような、複数の接着層を介して複数のイ
ンク層を設け、少しずつ接着層、インク層をはがし新た
なインク層を露出させて転写させるもの、等が提案され
ている。しかしながら、前記(1)の熱転写記録媒体は
繰り返しの使用に伴いインク滲出が困難となり印字濃度
が徐々に低下するという欠点がある。前記(2)の熱転
写記録媒体では、印字濃度を高めるために多孔質膜の孔
径を大きくすると機械的強度が低下し、インク層の剥が
れを生じるという欠点がある。前記(3)の熱転写記録
媒体は印字ごとに熱溶融性インクの転写量が一定しない
という欠点がある。
【0004】また、従来の熱転写記録媒体のほとんど
は、ワードプロセッサー等の記録装置に用いられるシリ
アルサーマルヘッドに対応したものであり、ファクシミ
リ、バーコードプリンター等の記録装置に用いられるラ
インサーマルベッドのように、熱転写記録媒体と受容紙
(被記録紙)との加熱後の剥離時間が長いものでは、剥
離に際し、インク層の剥がれが生じたり、更には、画像
濃度の低下が発生するという欠点がある。従来の技術の
中で、前記(1)及び(2)の熱転写記録媒体では、特
開昭63−137891号公報に開示されているよう
に、支持体とインク層との間に熱軟化性樹脂による中間
接着層を設け、インク層のはがれを防止する例も提案さ
れている。しかし、この場合には、熱転写記録に際し、
中間接着層による熱損失が大きく、インク塗工層がワン
タイムリボンより厚くなる多数回熱転写記録媒体では熱
感度低下が著しく、それだけインク量を減少するか印加
エネルギーを大きくする必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク層の剥がれがないとともに、敢えて印加エネルギーを
大きくすることなく繰り返し熱転写印字を行なっても高
印字濃度を維持し、濃度低下の少ない熱転写記録媒体を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録媒体
は、支持体上に熱溶融性物質及び着色剤を主成分とする
熱溶融性インク層を設け、そのインク層上に網状樹脂薄
膜を設け、更に、その網状樹脂薄膜に該インク層にまで
垂直又はほぼ垂直方向の円形状網目の貫通孔を設けたこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明の他の熱転写記録媒体には、
支持体上に熱溶融性物質及び着色剤を主成分とする熱溶
融性インク層を設け、そのインク層上に垂直方向に貫通
する円形状網目を有する網状樹脂薄膜を設けたものの上
に離型剤を点在させたものである。
【0008】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
図1及び図2は本発明に係る熱転写記録媒体の代表的な
二例の概略断面図である。図中、11及び12は熱転写
記録媒体、2は支持体、3は耐熱性保護層、4はインク
層(熱溶融性インク層)、5は網状樹脂薄膜、6は貫通
孔(垂直又はほぼ垂直方向でインク層4にまで達する円
形状網目の貫通孔)、7は離型剤をそれぞれ表わしてい
る。
【0009】図1に示した本発明の熱転写記録媒体11
は、インク層4が支持体2から剥がれるのを防止すると
ともに、熱転写記録に際してインク流出量を制御する為
に、インク層4上の網状樹脂薄膜5に、貫通孔6を設け
たものである。このような樹脂薄膜5の樹脂としては、
一般的な熱可塑性樹脂を用いることができるが、好まし
くは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、セルロース樹脂などがあげ
られる。
【0010】樹脂薄膜5に貫通孔6を形成するには、例
えば、前記のごとき樹脂をメチルエチルケトン等の揮発
性溶剤に溶解させ、さらに必要であれば水やメタノー
ル、エタノール等のアルコール類を添加し、この溶解液
をインク層4上に通常の塗布方式(ワイヤバー塗布法、
グラビア塗布法など)により塗布し、次いで相対湿度5
0%RH以上好ましくは60〜80%RHのエアーで乾
燥すればよい。
【0011】貫通孔6はその径が0.01〜10μm好
ましくは0.1〜3.0μmが適当である。0.01μ
mより小さいとインクの浸み出しが思わしくなかった
り、逆に、10μmより大きいとインクの浸み出しが大
きくなりすぎたりする慊いがある。貫通孔6はそれらが
隣接するものどうしの間隔が10μm以下好ましくは
0.5〜2.0μmくらいが適当である。これらの間隔
が10μmより大きいと、ベタ印字画像の場合に、貫通
孔6を通してインク層4から浸み出されたインクが隣接
する貫通孔6からのインクと接触することができず、転
写画像に濃渋むらの生じることがある。更に、貫通孔6
の数は単位面積(400μm2)当り30〜300個、
好ましくは50〜150個の範囲にすることが好まし
い。単位面積(400μm2)当りの貫通孔6の数が3
0個より少ないとインク層4からのインクが浸み出しに
くくなり画像濃度低下を招き、逆に単位面積(400μ
m2)当りの貫通孔6の数が300個より大きいとイン
ク層4からのインク浸み出しが多くなり、マルチ回数が
極端に少なくなることが往々にしてみられる。
【0012】これら貫通孔6の径、それらの間隔、貫通
孔6の単位面積当りの数などは、前記のごとく、網状樹
脂薄膜乾燥時のエアーの相対湿度を調整することでコン
トロールできるが、更に前記樹脂薄膜の塗布液中への水
やアルコール類の添加量でコントロールは容易となる。
また、樹脂薄膜5の塗工量は0.02〜0.50g/m2
(樹脂薄膜5の厚さ0.02〜0.50μm)に規定す
るのが良い。0.02g/m2(又は0.02μmの厚
さ)より少ないと樹脂薄膜5の機械的強度が弱くなり、
インク層4の剥がれが発生し易くなり、0.50g/m2
(又は0.50μmの厚さ)より多いと熱感度が低くな
り、画像濃度の低い不鮮明な画像となる。
【0013】図2に示した本発明の熱転写記録媒体12
は、1回の熱転写によりインク層が全転写しないよう
に、受容紙に対して離型作用を発現する為、樹脂薄膜5
上に離型剤7を点在させたものである。即ち、樹脂薄膜
5に使用される樹脂は一般的な熱可塑性樹脂を用いてお
り、薄膜である為サーマルヘッドから熱がかかった場
合、樹脂の一部が軟化し、受容紙に定着する可能性があ
り、ひどい時は受容紙側へインク層4が全転写してしま
う。特に、低印字速度時や高エネルギー時では、この現
象は顕著にあらわれる。
【0014】離型剤7としては、有機滑剤は無機滑剤が
好ましく用いられる。有機または無機滑剤としては、ミ
ツロウ、カルナバワックス、鯨ロウ、木ロウ、キャンデ
リラワックス、ヌカロウ、モンタンワックス、パラフィ
ンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ワックス、オ
ゾケライト、セレシン、エステルワックス等の天然ワッ
クス、石油ワックス、合成ワックス等のほか、マルガリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、フロメン酸、ベヘニル酸等の高級脂肪酸や、
ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールのような
高級アルコール、ステアリンアミドやオレインアミドの
ような高級アミド、グリセリンやソルビタンの高級脂肪
酸エステル等のエステル類などの有機滑剤、シリカ、炭
酸カルシウム、タルク、カオリン等の無機顔料、フッ素
樹脂等の微粒子等を用いることができる。これらのう
ち、特に好ましい離型剤はワックスを主成分としたもの
である。これは、離型剤7としてワックスを主成分とし
たものを用いることにより、サーマルヘッドから熱がか
かった場合、受容紙と接しているワックスの表面の一部
が溶融し、より受容紙と密着できる為、解像度のよい熱
転写画像が得られるためである。一方、熱転写記録媒体
12が受容紙から離れるときは、そのワックスを主成分
とする離型剤は固化するのでスペーサー的働きにより、
インク層4の全転写を防ぐことができるためと考えられ
る。ワックスを主成分とする離型剤はその針入度が25
℃において2以下のものにすることにより、通常の製品
状態において樹脂薄膜5の背面への移行、いわゆるブロ
ッキング現象を防ぐことができる。
【0015】点在している離型剤7は粒状が好ましく、
その粒径は0.1〜20μm好ましくは3〜10μmで
ある。0.1μmより小さいとスペーサーとしての機能
がそこなわれ、インク層4の全転写が起こり易くなり、
逆に、20μmより大きいと受容紙との密着性が悪くな
り、解像度の劣化が生じやすくなる。
【0016】熱転写記録媒体12は、離型剤7を樹脂薄
膜5上に点在させたことから、熱転写記録後の受容紙か
らの剥離性にすぐれ、受容紙へのインク層の全転写が防
止されたものであるが、このインク層の全転写をさらに
確実に防止する点からは、インク層4自体に支持体2に
対する接着性を付与させるのが好ましい。このことは、
その支持体2に接するインク層4に、粘着性ないし接着
性を有する物質を添加することにより達成される。支持
体2に対して粘着性ないし接着性を有する物質として
は、高分子物質やワックス状物質等があり、好ましく
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の高分子系接着剤
及びマイクロクリスタリンワックスが挙げられる。この
ような粘着性又は接着性物質の添加量は、繰返し印字回
数や印字条件に応じて適宜決定されるが、通常のライン
サーマルヘッド搭載のプリンターに対する適用では、高
分子系接着剤の場合はインク層中5〜50重量%、マイ
クロクリスタリンワックスの場合はインク層中5〜70
重量%である。高分子系接着剤の場合、その添加量が多
すぎると、転写画像の濃度が低下し、一方、その添加量
が少なすぎると支持体2に対するインク層4の接着力が
低下する。マイクロクリスタリンワックスの場合、その
添加量が少なすぎると支持体2に対するインク層4の接
着力が低下し、一方、その添加量が多すぎるとブロッキ
ング等の問題が生じる。
【0017】図3は図1に示した熱転写記録媒体の11
の表面構造を顕微鏡写真で撮って調べたものである。ま
た、図4は図2に示した熱転写記録媒体12の表面構造
を顕微鏡写真で撮って調べたものである。
【0018】また、本発明においては多数回の熱転写に
際して高濃度印字を可能とするために、支持体2上に二
層以上のインク層4を設け、インク層4の熱溶融性イン
ク成分の溶融粘度を支持体2に近いインク層ほど高くす
るとよい。この場合のインク層の溶融粘度の調節は、イ
ンク層に増粘剤を添加するとともに、その際の増粘剤の
種類及び添加量を適当に選ぶことにより行なうことがで
きる。増粘剤としては、常温で固体状を示す接着性ない
し粘着性物質が用いられる。このようなものとしては、
各種高分子の他、前記したマイクロクリスタリンワック
スの如き溶融粘度の高い有機物質を示すことができる。
本発明において好ましく用いられる増粘剤は、エチレン
−酢酸ビニル共重合体であり、特にメルトフローレート
(MF)(JIS K 6760)が10g/10mi
n以上、好ましくは100g/10min以上のものの
使用が好ましい。
【0019】本発明の熱転写記録媒体は、従来公知の方
法に従って製造することができる。即ち、支持体2(好
ましくは「耐熱性基材」である)上に所定のインク層4
を形成し、その上に樹脂薄膜5を形成する。そして、こ
の樹脂薄膜5に貫通孔6を形成させる。更に必要に応じ
て、樹脂薄膜5上に埋込むようにして又は付着させるよ
うにして、離型剤7を点在させる。
【0020】熱転写性インク層4を構成する着色剤は、
公知の顔料及び染料の中から適宜選択できるが、顔料と
してはカーボンブラックやフタロシアニン系顔料を使用
するのが一般的であり、染料としては直接染料、酸性染
料、塩基性染料、分散性染料、油溶性染料等が一般的に
使用される。
【0021】インク層4を構成するベヒクル成分として
はミツロウ、カルナウバワックス、鯨ロウ、木ロウ、キ
ャンデリラワックス、ヌカロウ、モンタンワックス等の
天然ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワッ
クス、酸化ワックス、オゾケライト、セレシン、エステ
ルワックス等が一般に使用され、このほかマルガリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、フロメン酸、ベヘニル酸等の高級脂肪酸や、ス
テアリルアルコール及びベヘニルアルコールのような高
級アルコール、ステアリンアミドやオレインアミドのよ
うな高級アミド、グリセリンやソルビタンの高級脂肪酸
エステル等のエステル類も用いられる。
【0022】熱転写インク層4の塗工量は、印字回数や
熱感度等の諸因子を勘案して適宜設定しなければならな
いが、一般的には熱転写インク層全体で乾燥重量として
4〜12g/m2程度が良く、二層構成の場合は各層が2
〜7g/m2程度、三層構成では各層を2〜5g/m2程度
とすれば良い。
【0023】本発明に用いられる支持体2は公知の耐熱
性材料、例えばポリエステル、ポリカーボネート、トリ
アセチルセルロース、ナイロン、ポリイミド等のプラス
チックフィルム、セロハン、硫酸紙、コンデンサー紙等
が使用できる。支持体2の厚さは熱感度、機械的強度を
考慮して2〜15μm程度とするのが良い。
【0024】また、支持体2のサーマルヘッドと接触す
る表面にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹
脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニ
トロセルロース等からなる耐熱保護層3を設けることに
より支持体2の耐熱性を更に向上させることも可能であ
る。耐熱保護層の厚さは0.01〜2.0μmくらいが
適当である。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、ここでの部及び%はいずれも重量基準であ
る。
【0026】実施例1 (塗布液A) カーボンブラック 15部 ラノリン脂肪酸モノグリセライド(mp=73℃) 25部 キャンデリラワックス 20部 マイクロクリスタリンワックス(mp=83℃) 30部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10部 (メルトフローレート:2000g/10min) 上記成分をサンドミルベッセルに充填後、温度を110
℃に保ち分散を行ない、熱溶融性インク成分(塗布液
A)を得た。
【0027】 (塗布液B) カーボンブラック 10部 キャンデリラワックス 40部 ラノリン脂肪酸モノグリセライド(mp=73℃) 45部 エチレン−酢酸ビニル共重合体(MF=400g/10min) 5部 上記成分をサンドミルベッセルに充填後、温度を110
℃に保ち分散を行なった。この分散物のうちの20部を
破砕し、メチルエチルケトン/トルエン(2/1)混合
溶媒80部に添加し、加温溶解後冷却して25℃で分散
を行ない、熱溶融性インク成分(塗布液B)を得た。
【0028】 (塗布液C) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 メチルエチルケトン 94部 水 3部 上記成分を混合し、樹脂薄膜成分(塗布液C)を得た。
【0029】次に、厚さ約5.5μmのPETフィルム
の片面に耐熱処理を施した基材の他方の面に、塗布後A
をホットメルトコーティング法により塗工し約3g/m
2の熱転写インク層を得た。続いて、塗布液Bをバーコ
ーターにより塗布した後、80℃で乾燥して、約4g/
m2の熱転写インク層を積層した。塗布液Cも同様にバ
ーコーターで塗布し、次いで相対湿度50%RH、風速
2msec、温度20℃のエアーを10秒間均一に当て
て乾燥して約0.2g/m2の樹脂薄膜を積層して熱転
写記録媒体を作成した。この熱転写記録媒体の断面をT
EM写真により、また表面をSEM写真により、それぞ
れ解析したところ、円形状網目の貫通孔を有する樹脂薄
膜が形成されていることが判った。貫通孔の径は約1.
5μm、それらの間隔は約2μm、単位面積(400μ
m2)当りの貫通孔の数は約150であった。を確信で
きた。
【0030】実施例2 実施例1において、塗布液Cの乾燥条件を相対湿度80
%RH、風速2m/sec、温度20℃のエアーを10
秒間均一に当てて乾燥させた以外は実施例1と同様にし
て熱転写記録媒体を得た。その結果、形成された樹脂薄
膜の貫通孔の径は約3.0μm、その貫通孔間の距離は
約3μm、単位面積(400μm2)当りの貫通孔の数
は約100個であった。
【0031】実施例3 塗布液Cの組成を下記塗布液Dに代えた以外は実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を得た。その結果、形成さ
れた樹脂薄膜の貫通孔の径は約2.5μm、その貫通孔
間の距離は約4μm、単位面積(400μm2)当りの
貫通孔の数は約25個であった。 (塗布液D) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 メチルエチルケトン 94部 メタノール 2部 水 1部
【0032】実施例4 実施例3において、塗布液Dの乾燥条件を相対湿度80
%RH、風速2m/sec、温度10℃のエアーを10
秒間均一に当てて乾燥させた以外は実施例3と同様にし
て熱転写記録媒体を得た。その結果、形成された樹脂薄
膜の貫通孔の径は約2.5μm、貫通孔間の距離は約1
μm、単位面積(400μm2)当りの貫通孔の数は約
300個であった。
【0033】実施例5 実施例1において、塗布液Cの組成を下記塗布液Eに代
え、乾燥条件を相対湿度80%RH、風速2m/se
c、温度20℃のエアーを10秒間均一に当てて乾燥さ
せた以外は実施例1と同様にして熱転写記録媒体を得
た。その結果、形成された樹脂薄膜の貫通孔の径は約
2.0μm、案通孔間の距離は約3μm、単位面積(4
00μm2)当りの貫通孔の数は約80個であった。 (塗布液E) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 塩化ビニルパウダー 2部 (平均粒径約4.0μm、白石カルシウム社製 ホワイトンSB) メチルエチルケトン 92部 水 3部
【0034】実施例6 実施例1において塗布液Cの組成を下記塗布液Fに代
え、乾燥条件を相対湿度80%RH、風速2m/se
c、温度20℃のエアーを10秒間均一に当てて乾燥さ
せた以外は、実施例1と同様にして熱転写記録媒体を得
た。その結果、形成された樹脂薄膜の貫通孔の径は約
2.0μm、貫通孔間の距離は約2μm、単位面積(4
00μm2)当りの貫通孔の数は約100個であった。 (塗布液F) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 パラフィンワックス水分散物(固形分30%、平均粒径約3μm) 8部 メチルエチルケトン 91部
【0035】実施例7 実施例1において塗布液Cの組成を下記塗布液Gに代
え、乾燥条件を相対湿度80%RH、風速2m/se
c、温度20℃のエアーを10秒間均一に当てて乾燥さ
せた以外は実施例1と同様にして熱転写記録媒体を得
た。その結果、形成された樹脂薄膜の貫通孔の径は約
2.0μm、貫通孔間の距離は約2.0μm、単位面積
(400μm2)当りの貫通孔の数は約120個であっ
た。 (塗布液G) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 カルナウバワックス水分散物(固形分30%、平均粒径約4μm) 8部 メチルエチルケトン 87部 メタノール 2部
【0036】比較例1 塗布液Cの乾燥条件を相対湿度10%RH、風速2m/
sec、温度20℃のエアーを10秒間均一に当てて乾
燥した以外は実施例1とまったく同様にして熱転写記録
媒体を得た。その結果、形成された樹脂薄膜には円形状
網目の貫通孔は確認できなかった。
【0037】比較例2 実施例1において塗布液Cの組成を下記塗布液Hに代
え、乾燥条件を相対湿度90%RH、風速2m/se
c、温度20℃のエアーを10秒間均一に当てて乾燥し
た以外は実施例1と同様にして熱転写記録媒体を得た。
その結果、形成された樹脂薄膜には貫通孔の一部が無数
に切れており、機械的強度の低い膜になっていた。 (塗布液H) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 3部 メチルエチルケトン 74部 メタノール 20部 水 3部
【0038】これら9種の熱転写記録媒体をラインサー
マルヘッドに装着し、以下の条件で同一個所を5回印字
した。 〔印字条件〕 サーマルヘッド:ライン薄膜ヘッドタイプ(8dot/
mm) プラテン圧:330gf /cm 熱転写記録媒体の剥離角:45°(被転写紙に対し) 印加エネルギー:18mj/mm2 印字速度:4インチ/sec 被転写紙:コート紙(ブリストー吸収量4.00ml:
j.TAPPI、No.51、1級流動パラフィン使用
/ベック平滑度2000sec) 印字パターン:CODE39パラレルバーコート(Na
rrow 2dot)全ベタ(6mm×7mm)4個 印字環境温度:20℃、60%RH 印字物はベタ部の濃度をマクベス社RD−914で測定
した評価した。インク層全転写は目視で評価した。画像
印字むらは、ベタ部の印字むらの有無を目視で評価し
た。ブロッキングは、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムに対し、各熱転写記録媒体の表面を対向し重ね合わ
せ、荷重2kg/cm2で、50℃、24時間放置し、
冷却後、目視で確認評価した。結果をまとめて表1に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例1〜4では、バーコードの再現性に
優れ、5回印字までの画像濃度は比較的高いものが得ら
れた。中でも実施例2では実用に耐え得るものであっ
た。また、実施例5〜7では、更にバーコード再現性に
優れ、画像濃度むらのない温度の高い印字画像が得ら
れ、中でも実施例7は耐ブロッキング性にも優れ極めて
実用性の高い多数回印字用熱転写記録媒体であった。比
較例1は濃度の低い画像しか得られず、また、比較例2
では4回目以降画像濃度が低くなり、実用性のないもの
であった。
【0041】
【発明の効果】請求項1の熱転写記録媒体は、最上層に
垂直方向に貫通する円形状網目を有する網状樹脂薄膜が
形成され、インク層が基材(支持体)から剥れるのを防
止するとともに、熱転写に際してインク流出量の制御を
し、かつ印字濃度の高い画像を得ることができる。請求
項2又は3の熱転写記録媒体は、最上層の厚さ又は塗布
量を一定の範囲に定めたことにより、インク層からのイ
ンク流出量が適度なものとなる。請求項4、5又は6の
熱転写記録媒体は、貫通孔の径、点樹脂薄膜における単
位面積(400μm2)当りのクレーターの個数又は隣
接する貫通孔同士の間隔を規定することにより、高印字
画像濃度でマルチ回数の維持を達成することができる。
請求項7の熱転写記録媒体は、離型剤を樹脂被膜上に点
在させることで、インク層の全転写を防止できる。請求
項8の熱転写記録媒体は、離型剤をワックスを主成分と
したものにすることで、解像度が優れた即ち白ヌケの少
ない鮮明な画像を与える。請求項9の熱転写記録媒体
は、離型剤を25℃における針入度が2以下のワックス
を主成分としたものにすることで、更に耐ブロッキング
性の向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写記録媒体の一例の断面図。
【図2】本発明に係る他の熱転写記録媒体の一例の断面
図。
【図3】本発明に係る熱転写記録媒体の表面構造を示す
顕微鏡写真。
【図4】本発明に係る他の熱転写記録媒体の表面構造を
示す顕微鏡写真。
【符号の説明】
2 支持体 3 耐熱性保護層 4 インク層 5 樹脂保護層 6 貫通孔 7 離型剤 11,12 熱転写記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昌弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱溶融性物質及び着色剤を主
    成分とする熱溶融性インク層を設け、そのインク層上に
    網状樹脂薄膜を設け、更にその網状樹脂薄膜に垂直方向
    の円形状網目の貫通孔を設けたことを特徴とする熱転写
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記網状樹脂薄膜の厚さが0.02〜
    0.50μmである請求項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記網状樹脂薄膜の塗工量が0.02〜
    0.50g/m2である請求項1記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の径が0.01〜10μmで
    ある請求項1記載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔の数が400μm2当り30
    〜300個である請求項1記載の熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔はそれらの隣接するもの同士
    の間隔が10μm以下である請求項1の熱転写記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記網状樹脂薄膜上に離型剤を点在させ
    てなる請求項1記載の熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記離型剤がワックスを主成分とする請
    求項7記載の熱転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記ワックスを主成分とする離型剤は針
    入度が25℃において2以下のものである請求項8記載
    の熱転写記録媒体。
JP4319318A 1992-10-23 1992-11-04 熱転写記録媒体 Pending JPH06143845A (ja)

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JP4319318A JPH06143845A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 熱転写記録媒体
US08/139,165 US5409758A (en) 1992-10-23 1993-10-21 Thermal image transfer recording medium
DE4336164A DE4336164C2 (de) 1992-10-23 1993-10-22 Thermisches Bildübertragungsmaterial

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012915A (ja) * 2006-06-07 2008-01-24 Kuraray Co Ltd トンネル用防水シートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008012915A (ja) * 2006-06-07 2008-01-24 Kuraray Co Ltd トンネル用防水シートの製造方法

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