JPH06144869A - バイオ担体用多孔質ガラス - Google Patents
バイオ担体用多孔質ガラスInfo
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- JPH06144869A JPH06144869A JP32498892A JP32498892A JPH06144869A JP H06144869 A JPH06144869 A JP H06144869A JP 32498892 A JP32498892 A JP 32498892A JP 32498892 A JP32498892 A JP 32498892A JP H06144869 A JPH06144869 A JP H06144869A
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- glass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 DNA合成などの担体用多孔質ガラスの提供
【構成】 (1) SiO2 −Na2 O−B2 O3 を主成分
とし、Al2 O3 を含有する多孔質ガラスにおいて、A
l2 O3 の含有量が0.1重量%以下である多孔質ガラ
ス。 【効果】従来の多孔質ガラスよりも高いDNA合成収率
を達成できる。また、必要な孔径が酸処理のみで得られ
アルカリ処理する必要がなく、ガラス強度の点から有利
であると同時に製造工程も簡略化される利点を有する。
とし、Al2 O3 を含有する多孔質ガラスにおいて、A
l2 O3 の含有量が0.1重量%以下である多孔質ガラ
ス。 【効果】従来の多孔質ガラスよりも高いDNA合成収率
を達成できる。また、必要な孔径が酸処理のみで得られ
アルカリ処理する必要がなく、ガラス強度の点から有利
であると同時に製造工程も簡略化される利点を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DNA合成などの担体
として好適な多孔質ガラスに関する。
として好適な多孔質ガラスに関する。
【0002】
【従来技術】多孔質ガラスは、シャープな細孔径分布を
有し、比表面積を広範囲に選べることや、細孔の形状が
不変で物理的外力による変形が少なく、耐熱性、耐酸
性、耐微生物性に優れ、有機溶剤に耐性があり、非膨潤
性であるなどの利点を有するので、バイオテクノロジー
の分野において、バイオリアクターなどのように微生物
や酵素などの担体として利用されている。本発明は生命
工学において利用される多孔質ガラスであって、DNA
合成などの合成効率の優れた担体用多孔質ガラスに関す
るものである。
有し、比表面積を広範囲に選べることや、細孔の形状が
不変で物理的外力による変形が少なく、耐熱性、耐酸
性、耐微生物性に優れ、有機溶剤に耐性があり、非膨潤
性であるなどの利点を有するので、バイオテクノロジー
の分野において、バイオリアクターなどのように微生物
や酵素などの担体として利用されている。本発明は生命
工学において利用される多孔質ガラスであって、DNA
合成などの合成効率の優れた担体用多孔質ガラスに関す
るものである。
【0003】多孔質ガラスを微生物培養や酵素、蛋白質
合成などの担体として用いる場合、細孔の孔径分布や均
一性およびガラス体の粒径などが合成効率を支配する因
子であることが従来から知られている。さらに、最近の
研究では、このような合成に用いる多孔質ガラス担体の
吸着水分、摩擦破壊強度、耐酸強度なども合成効率に大
きな影響を与えることが明らかなった。
合成などの担体として用いる場合、細孔の孔径分布や均
一性およびガラス体の粒径などが合成効率を支配する因
子であることが従来から知られている。さらに、最近の
研究では、このような合成に用いる多孔質ガラス担体の
吸着水分、摩擦破壊強度、耐酸強度なども合成効率に大
きな影響を与えることが明らかなった。
【0004】
【発明の解決課題】本発明において、DNA合成などの
担体用多孔質ガラスに関し、最適な吸着水分を与えるガ
ラス組成について検討したところ、アルミナ含有量が少
ないほど吸着水分は少なく、また鉄分も同様の傾向を示
し、一定の組成範囲を有する多孔質ガラスを担体として
用いた場合に優れた合成効率を達成できることが見出だ
された。さらに、上記組成のガラスは同一細孔径に対し
てより低温での分相処理が可能であり、従来の三成分系
ガラスに比べて大きい孔径を含む広い範囲の多孔質ガラ
スが得られるため、孔径を拡大するためのアルカリ処理
の必要がなく、ガラス強度も向上することが判明した。
本発明は上記知見に基づくものであり、DNA合成など
の担体として最適な組成を有し、製造の容易な多孔質ガ
ラスを提供することを目的とする。
担体用多孔質ガラスに関し、最適な吸着水分を与えるガ
ラス組成について検討したところ、アルミナ含有量が少
ないほど吸着水分は少なく、また鉄分も同様の傾向を示
し、一定の組成範囲を有する多孔質ガラスを担体として
用いた場合に優れた合成効率を達成できることが見出だ
された。さらに、上記組成のガラスは同一細孔径に対し
てより低温での分相処理が可能であり、従来の三成分系
ガラスに比べて大きい孔径を含む広い範囲の多孔質ガラ
スが得られるため、孔径を拡大するためのアルカリ処理
の必要がなく、ガラス強度も向上することが判明した。
本発明は上記知見に基づくものであり、DNA合成など
の担体として最適な組成を有し、製造の容易な多孔質ガ
ラスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明によれば、(1) SiO2 −N
a2 O−B2 O3 を主成分とし、Al2 O3 を含有する
多孔質ガラスにおいて、Al2 O3 の含有量が0.1重
量%以下であるバイオ担体用多孔質ガラス、(2) SiO
2 −Na2 O−B2 O3 を主成分とし、Al2 O3 およ
びFe2 O3 を含有する多孔質ガラスにおいて、Al2
O3 の含有量が0.1重量%以下でありFe2 O3 の含
有量が0.05重量%以下であるバイオ担体用多孔質ガ
ラス、(3) 粒径40〜500メッシュであり、300〜25
00オンク゛ストロームの細孔を有し、吸着水分が0.08%未
満である上記(1) の多孔質ガラス、(4) 加重摩擦残留強
度が25%以上である上記(1) の多孔質ガラスが提供さ
れる。
a2 O−B2 O3 を主成分とし、Al2 O3 を含有する
多孔質ガラスにおいて、Al2 O3 の含有量が0.1重
量%以下であるバイオ担体用多孔質ガラス、(2) SiO
2 −Na2 O−B2 O3 を主成分とし、Al2 O3 およ
びFe2 O3 を含有する多孔質ガラスにおいて、Al2
O3 の含有量が0.1重量%以下でありFe2 O3 の含
有量が0.05重量%以下であるバイオ担体用多孔質ガ
ラス、(3) 粒径40〜500メッシュであり、300〜25
00オンク゛ストロームの細孔を有し、吸着水分が0.08%未
満である上記(1) の多孔質ガラス、(4) 加重摩擦残留強
度が25%以上である上記(1) の多孔質ガラスが提供さ
れる。
【0006】以下に本発明を実施例と共に詳細に説明す
る。多孔質ガラスの製造方法としてコーニング法が知ら
れているが、その概略は、骨格をなすSiO2 成分と酸
に易溶性のNa2 O、B2 O3 などを主成分とし、さら
に酸に対して溶解度の低いAl2 O3 などを含む母材ガ
ラスを500〜800℃で熱処理して分相させ、これを
酸処理して酸可溶相を溶出させた後に残留ゲルを除去
し、水洗後、乾燥して多孔質ガラスを得るものである。
これによりSiO2 骨格を主体とし、細孔中にAl2 O
3 などの二次構造が形成された数十オンク゛ストローム〜数μm
の孔径の細孔を有する多孔質ガラスが得られる。
る。多孔質ガラスの製造方法としてコーニング法が知ら
れているが、その概略は、骨格をなすSiO2 成分と酸
に易溶性のNa2 O、B2 O3 などを主成分とし、さら
に酸に対して溶解度の低いAl2 O3 などを含む母材ガ
ラスを500〜800℃で熱処理して分相させ、これを
酸処理して酸可溶相を溶出させた後に残留ゲルを除去
し、水洗後、乾燥して多孔質ガラスを得るものである。
これによりSiO2 骨格を主体とし、細孔中にAl2 O
3 などの二次構造が形成された数十オンク゛ストローム〜数μm
の孔径の細孔を有する多孔質ガラスが得られる。
【0007】従来、溶出相のB2 O3 、Na2 Oの含有
量は各々約20〜30重量%、約5〜8重量%であり、
二次構造を形成するAl2 O3 の含有量は概ね3〜7重
量%程度、またFe2 O3 の含有量は0.1〜0.5重
量%であるが、本発明は上記Al2 O3 の含有量を0.
1重量%以下に制限する。さらに好ましくは、Al2O
3 の含有量を0.1%以下、Fe2 O3 の含有量を0.
05重量%以下に制限する。通常、アルミナは不純物と
してガラス中に混入するが、アルミナは一般に分相を抑
える作用があるので失透温度と粘度との関係を調整する
以外は含まないほうが好ましい。また、上記アルミナ含
有量が0.1重量%を上回るとガラスの吸着水分が0.
08%を超え、DNA合成などの効率が低下する。酸化
鉄の含有量もガラスの吸着水分に影響を与える。アルミ
ナ含有量が上記範囲(0.05重量%以下)でも、酸化鉄含
有量が0.05重量%を超えると、吸着水分が増加する
傾向がある。
量は各々約20〜30重量%、約5〜8重量%であり、
二次構造を形成するAl2 O3 の含有量は概ね3〜7重
量%程度、またFe2 O3 の含有量は0.1〜0.5重
量%であるが、本発明は上記Al2 O3 の含有量を0.
1重量%以下に制限する。さらに好ましくは、Al2O
3 の含有量を0.1%以下、Fe2 O3 の含有量を0.
05重量%以下に制限する。通常、アルミナは不純物と
してガラス中に混入するが、アルミナは一般に分相を抑
える作用があるので失透温度と粘度との関係を調整する
以外は含まないほうが好ましい。また、上記アルミナ含
有量が0.1重量%を上回るとガラスの吸着水分が0.
08%を超え、DNA合成などの効率が低下する。酸化
鉄の含有量もガラスの吸着水分に影響を与える。アルミ
ナ含有量が上記範囲(0.05重量%以下)でも、酸化鉄含
有量が0.05重量%を超えると、吸着水分が増加する
傾向がある。
【0008】一般に、多孔質ガラスの細孔内表面はOH
基などで覆われており、これが水分子と結合して水分吸
着の原因となる。ガラスの水分としては付着水、吸着水
および構造水があるが、この内、付着水分は通常130
℃程度に加熱すれば除去できるが、吸着水は完全に除去
するには約1200℃程度の加熱を必要とし、除去する
のが難しい。ところが、前述のごとく、アルミナ含有量
および酸化鉄含有量を制限することによりガラスを約6
00℃に加熱乾燥すると構造水および吸着水分の量(以
下吸着水分量と称す)を0.08%以下に減少させるこ
とができる。
基などで覆われており、これが水分子と結合して水分吸
着の原因となる。ガラスの水分としては付着水、吸着水
および構造水があるが、この内、付着水分は通常130
℃程度に加熱すれば除去できるが、吸着水は完全に除去
するには約1200℃程度の加熱を必要とし、除去する
のが難しい。ところが、前述のごとく、アルミナ含有量
および酸化鉄含有量を制限することによりガラスを約6
00℃に加熱乾燥すると構造水および吸着水分の量(以
下吸着水分量と称す)を0.08%以下に減少させるこ
とができる。
【0009】DNA合成などにおいては、担体である多
孔質ガラスの吸着水分量が0.08%を越えると次表に
示すように合成効率が低下する。
孔質ガラスの吸着水分量が0.08%を越えると次表に
示すように合成効率が低下する。
【0010】
【表1】 吸着水分量(cc/g) 0.5 0.05 DNA数 20 20 カップリング(%) 71.9 87.8 なお、吸着水の量は、ガラス組成の他に保存環境、包装
状態などの影響も大きいので実際に使用する場合には、
これらの管理にも留意する必要がある。
状態などの影響も大きいので実際に使用する場合には、
これらの管理にも留意する必要がある。
【0011】上記多孔質ガラスは、DNA合成担体用と
して、粒径40〜500メッシュのビーズ状をなし、孔径3
00〜2500オンク゛ストロームの細孔を有するものが好適に
用いられる。
して、粒径40〜500メッシュのビーズ状をなし、孔径3
00〜2500オンク゛ストロームの細孔を有するものが好適に
用いられる。
【0012】本発明の多孔質ガラスは従来の方法によっ
て製造することができる。製造方法の一例を示すと、原
料のケイ砂、ソーダ灰、ホウ酸、アルミナ、酸化鉄を各
々所定の含有量に調合し、これを1200〜1400℃
に加熱して溶融した後に800〜1100℃に冷却して
成形し、未分相のホウケイ酸ガラスを製造する。このガ
ラス母材を500〜800℃に加熱処理して分相させた
後に、必要に応じて粉砕し、液温約90〜95℃の酸に
浸漬し可溶性成分を溶出させて多孔質化し、さらにゲル
化した溶出成分を除去し、水洗工程および乾燥工程を経
て多孔質ガラスを得る。
て製造することができる。製造方法の一例を示すと、原
料のケイ砂、ソーダ灰、ホウ酸、アルミナ、酸化鉄を各
々所定の含有量に調合し、これを1200〜1400℃
に加熱して溶融した後に800〜1100℃に冷却して
成形し、未分相のホウケイ酸ガラスを製造する。このガ
ラス母材を500〜800℃に加熱処理して分相させた
後に、必要に応じて粉砕し、液温約90〜95℃の酸に
浸漬し可溶性成分を溶出させて多孔質化し、さらにゲル
化した溶出成分を除去し、水洗工程および乾燥工程を経
て多孔質ガラスを得る。
【0013】本発明の多孔質ガラスは、分相性が改善さ
れた結果、従来の多孔質ガラスに比べて同程度の最大孔
径を得るのに必要な温度を20℃以上の低下させること
ができる。さらに可溶性成分を酸に溶出させる際に、さ
らにアルカリ処理して細孔の孔径を拡大する必要がな
く、必要な孔径が酸処理によってのみ得られ、従って、
製造工程が簡略化されると同時にアルカリによる悪影響
を受けないのでガラス強度も向上する。DNA合成など
のバイオ合成においては、処理回数が多く、しかも各処
理回数ごとの攪拌回数も非常に多いので、ガラス強度が
小さいものは担体として実用に供し得ない。
れた結果、従来の多孔質ガラスに比べて同程度の最大孔
径を得るのに必要な温度を20℃以上の低下させること
ができる。さらに可溶性成分を酸に溶出させる際に、さ
らにアルカリ処理して細孔の孔径を拡大する必要がな
く、必要な孔径が酸処理によってのみ得られ、従って、
製造工程が簡略化されると同時にアルカリによる悪影響
を受けないのでガラス強度も向上する。DNA合成など
のバイオ合成においては、処理回数が多く、しかも各処
理回数ごとの攪拌回数も非常に多いので、ガラス強度が
小さいものは担体として実用に供し得ない。
【0014】本発明の多孔質ガラスはDNA合成用担体
として十分な強度を有しており、一例として、加重摩擦
残留強度が25%以上である。ここで加重摩擦残留強度
とは以下の方法によって測定した強度を言う。まず、ガ
ラス粉末0.1g を、面積2000mm2 の2枚のガラス板の
間に分散させて挟み、固く平滑な板上にほぼ水平に静置
し、1Kgの荷重下で同一線上を10mm往復する運動を1
5回繰り返し、破壊せずに残留する量を試料ガラスの全
量に対する重量%によって表示したものである。従来の
この種の多孔質ガラスの加重摩擦残留強度は0〜10%
以下であり、本発明の強度に及ばない。
として十分な強度を有しており、一例として、加重摩擦
残留強度が25%以上である。ここで加重摩擦残留強度
とは以下の方法によって測定した強度を言う。まず、ガ
ラス粉末0.1g を、面積2000mm2 の2枚のガラス板の
間に分散させて挟み、固く平滑な板上にほぼ水平に静置
し、1Kgの荷重下で同一線上を10mm往復する運動を1
5回繰り返し、破壊せずに残留する量を試料ガラスの全
量に対する重量%によって表示したものである。従来の
この種の多孔質ガラスの加重摩擦残留強度は0〜10%
以下であり、本発明の強度に及ばない。
【0015】実施例1 製品の組成が表3に示す重量比になるように原料のケイ
砂、ソーダ灰、ホウ酸、アルミナおよび酸化鉄を表2に
示す割合に調合し、1200〜1400℃に加熱溶融
し、ガラス化した後に10g程度のガラス塊に粗砕し、
これを602℃に加熱処理して分相させた後に粉砕し、
80〜120メッシュに篩分けした。このガラス粉末をリー
チング槽の希塩酸中に約95℃で48時間浸漬して可溶
性成分を溶出させた。さらに引続き、脱ゲル工程、水洗
工程および乾燥工程を経てポア径約500オンク゛ストローム、
細孔容積1.1cc/gの多孔質ガラス粉末を得た。このガ
ラス粉末0.1g を、面積2000mm2 の2枚のガラス板の
間に分散させて挟み、固く平滑な板上にほぼ水平に静置
し、1Kgの荷重下で同一線上を10mm往復する運動を1
5回繰り返して加重摩擦残留強度を測定した。この結
果、本実施例のガラス粉末はその3/4が破壊せずに残
存した(強度75%)。次に、この多孔質ガラス粉末を
約600℃に加熱して吸着水分を除去した後にDNA合
成の担体として用いた。DNA合成は常法に従って実施
したところ、表4に示すように20mer で88%の合成
収率であった。
砂、ソーダ灰、ホウ酸、アルミナおよび酸化鉄を表2に
示す割合に調合し、1200〜1400℃に加熱溶融
し、ガラス化した後に10g程度のガラス塊に粗砕し、
これを602℃に加熱処理して分相させた後に粉砕し、
80〜120メッシュに篩分けした。このガラス粉末をリー
チング槽の希塩酸中に約95℃で48時間浸漬して可溶
性成分を溶出させた。さらに引続き、脱ゲル工程、水洗
工程および乾燥工程を経てポア径約500オンク゛ストローム、
細孔容積1.1cc/gの多孔質ガラス粉末を得た。このガ
ラス粉末0.1g を、面積2000mm2 の2枚のガラス板の
間に分散させて挟み、固く平滑な板上にほぼ水平に静置
し、1Kgの荷重下で同一線上を10mm往復する運動を1
5回繰り返して加重摩擦残留強度を測定した。この結
果、本実施例のガラス粉末はその3/4が破壊せずに残
存した(強度75%)。次に、この多孔質ガラス粉末を
約600℃に加熱して吸着水分を除去した後にDNA合
成の担体として用いた。DNA合成は常法に従って実施
したところ、表4に示すように20mer で88%の合成
収率であった。
【0016】実施例2 原料のシリカ、酸化ホウ素、酸化ナトリウム、アルミナ
および酸化鉄の組成を表20のように調整し、リーチン
グ時間を60時間とした以外は実施例1と同様の方法
で、多孔質ガラス粉末を製造した。得られた多孔質ガラ
ス粉末の組成比を表3に示す。また、その破壊強度を実
施例1と同様の方法で測定したところ、非破壊残量2/
5の加重摩擦残留強度(40%)を示した。またこの多
孔質ガラス粉末を用い、約600℃に加熱して吸着水を
除去した後にヌクレオシド化工程を経て実施例1と同一
条件下でDNA合成の担体として用いたところ、20me
r で92%の高い合成収率を達成した。
および酸化鉄の組成を表20のように調整し、リーチン
グ時間を60時間とした以外は実施例1と同様の方法
で、多孔質ガラス粉末を製造した。得られた多孔質ガラ
ス粉末の組成比を表3に示す。また、その破壊強度を実
施例1と同様の方法で測定したところ、非破壊残量2/
5の加重摩擦残留強度(40%)を示した。またこの多
孔質ガラス粉末を用い、約600℃に加熱して吸着水を
除去した後にヌクレオシド化工程を経て実施例1と同一
条件下でDNA合成の担体として用いたところ、20me
r で92%の高い合成収率を達成した。
【0017】比較例1 製品の組成が表3に示すようにアルミナ含有量を0.7
8重量%、酸化鉄含有量0.01重量%となるように、
表2に示す原料配合比とした以外は実施例1と同一条件
で多孔質ガラス粉末を製造した。このガラス粉末につい
て実施例1と同様の破壊試験を行ったところ、非破壊残
量は0.02g /0.1g (加重摩擦残留強度20%)
であった。またDNA合成収率は表4に示すように75
%であり、実施例より大幅に低い収率であった。
8重量%、酸化鉄含有量0.01重量%となるように、
表2に示す原料配合比とした以外は実施例1と同一条件
で多孔質ガラス粉末を製造した。このガラス粉末につい
て実施例1と同様の破壊試験を行ったところ、非破壊残
量は0.02g /0.1g (加重摩擦残留強度20%)
であった。またDNA合成収率は表4に示すように75
%であり、実施例より大幅に低い収率であった。
【0018】
【表2】 原料の配合比(重量%) SiO2 Na2 O B2 O3 Al2 O3 Fe2 O3 実施例1 64.8 7.7 27.3 0.2 −− 2 65.5 7.4 26.8 0.2 −− 比較例1 62.5 7.7 27.3 2.49 0.01
【0019】
【表3】 多孔質ガラスの組成比(重量%) SiO2 Na2 O B2 O3 Al2 O3 Fe2 O3 実施例1 93.2 0.44 6.3 0.04 0.005 2 93.2 0.44 6.3 0.023 0.003 比較例1 92.3 0.45 6.4 0.78 0.01
【0020】
【表4】 吸着水分量(cc/g) DNA合成収率(%) 実施例1 0.05 88.0 2 0.005 92.0 比較例1 0.38 75.3 (注)DNA 合成収率はmer 数20での最終収率
【0021】
【発明の効果】本発明の多孔質ガラスは、DNA合成な
どにおいて担体として用いた場合に、従来の多孔質ガラ
スよりも高い合成収率を得ることができる。また、本発
明の多孔質ガラスは分相性が良いため、必要な孔径が酸
処理のみで得られ、アルカリ処理する必要がなく、ガラ
ス強度の点から有利であると同時に製造工程も簡略化さ
れる利点を有する。
どにおいて担体として用いた場合に、従来の多孔質ガラ
スよりも高い合成収率を得ることができる。また、本発
明の多孔質ガラスは分相性が良いため、必要な孔径が酸
処理のみで得られ、アルカリ処理する必要がなく、ガラ
ス強度の点から有利であると同時に製造工程も簡略化さ
れる利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和雄 埼玉県浦和市東高砂町8−7
Claims (4)
- 【請求項1】 SiO2 −Na2 O−B2 O3 を主成分
とし、Al2 O3 を含有する多孔質ガラスにおいて、A
l2 O3 の含有量が0.1重量%以下であるバイオ担体
用多孔質ガラス。 - 【請求項2】 SiO2 −Na2 O−B2 O3 を主成分
とし、Al2 O3 およびFe2 O3 を含有する多孔質ガ
ラスにおいて、Al2 O3 の含有量が0.1重量%以下
でありFe2 O3 の含有量が0.05重量%以下である
バイオ担体用多孔質ガラス。 - 【請求項3】 粒径40〜500メッシュであり、300〜
2500オンク゛ストロームの細孔を有し、吸着水分が0.08
%未満である請求項1の多孔質ガラス。 - 【請求項4】 加重摩擦残量強度が25%以上である請
求項1の多孔質ガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32498892A JPH06144869A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | バイオ担体用多孔質ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32498892A JPH06144869A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | バイオ担体用多孔質ガラス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06144869A true JPH06144869A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18171881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32498892A Pending JPH06144869A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | バイオ担体用多孔質ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06144869A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU626526B2 (en) * | 1987-07-10 | 1992-08-06 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Pentadieneamides |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP32498892A patent/JPH06144869A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU626526B2 (en) * | 1987-07-10 | 1992-08-06 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Pentadieneamides |
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