JPH0614564U - ディファレンシャル装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置

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JPH0614564U
JPH0614564U JP5400192U JP5400192U JPH0614564U JP H0614564 U JPH0614564 U JP H0614564U JP 5400192 U JP5400192 U JP 5400192U JP 5400192 U JP5400192 U JP 5400192U JP H0614564 U JPH0614564 U JP H0614564U
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JP
Japan
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differential
working chamber
transmission member
partition wall
gear
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JP5400192U
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English (en)
Inventor
正幸 佐山
Original Assignee
ビスコドライブジャパン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘性流体の圧力による歯車手段へのスラスト力
の発生を防止したディファレンシャル装置を提供する。 【構成】作動室31と歯車手段12、14、14、16
等の間に粘性流体の圧力伝達を阻止する隔壁54を設け
ると共に、ハブ52の2箇所のシール径を等しくし、隔
壁54により間隙G2からハブ52の右側面に粘性流体
の圧力を生じさせ、間隙G1から左側面に受ける圧力を
相殺するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粘性流体を介してトルク伝達を行うビスカスカップリングにより、 自動的に差動を制限されるディファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の左右駆動軸間の動力伝達系に、ディファレンシャル装置を使用し たものがある。ディファレンシャル装置の構成は多岐にわたるが、以下に図4を 参照してその一例を説明する。 ディファレンシャル装置10の構成を大別すると、差動機構20とビスカスカ ップリング30により構成されている。先ず、差動機構20の構成について説明 すると、ディファレンシャルケース(以下、デフケースと略称する。)11は図 示を省略したエンジンにより回転駆動されるものである。デフケース11の内部 には、ピニオンシャフト12がスプリングピン13により自転不能に支持され、 前記ピニオンシャフト12にはピニオンギア14が自転自在に支承され、前記ピ ニオンギア14には左右のサイドギア15、16(出力歯車)が噛み合っている 。
【0003】 左のサイドギア15には一方の車軸(例えば左側車輪を駆動する車軸)が連結 され、右のサイドギア16には他方の車軸(例えば右側車輪を駆動する車軸が連 結される。また、各サイドギア15、16とデフケース11との間にはワッシャ 17、18が配置されている。 そして、デフケース11に伝達されたエンジンの駆動力はピニオンシャフト1 2、ピニオンギア14、サイドギア15、16に伝達され、更にピニオンギア1 4の公転により図示を省略した左右の車輪に伝達される。
【0004】 次に、ビスカスカップリング30について説明すると、サイドギア15とデフ ケース11との間に円環状の作動室31が形成され、高粘度の粘性流体(シリコ ンオイル)が封入されている。デフケース11とサイドギア15との間にはXリ ング32、33(断面がX字状のシール材)とバックアップリング34、35が 配置され、作動室31を液密状態に保っている。 作動室31の内部には、アウタープレート36とインナープレート37が交互 に配置され、アウタープレート36の外側面に形成したスプラインがデフケース 11に形成したスプライン38に、またインナープレート37の外側面に形成し たスプラインがサイドギア15に形成したスプライン39に係合している。 そして、左右の車輪の間に回転差が生じると、ピニオンギア14の自転により デフケース11とサイドギア14との間に回転差が生じ、この回転差が大であれ ばシリコンオイルの剪断抵抗により差動が制限されて大きなトルクが伝達され、 小であれば差動が許容されて伝達トルクは小さくなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記構成のディファレンシャル装置10のビスカスカップリング30が作動し 続けた場合に、作動室内に封入されたシリコンオイルが攪拌抵抗により温度上昇 して膨張する。この結果、シリコンオイルによって左のサイドギア15は作動室 31側からピニオンシャフト12側に押されるようになる。また、シリコンオイ ルはワッシャ17を配置した間隙にも浸潤しているので、膨張により左のサイド ギア15を図の右方、即ちピニオンシャフト12方向に押すように作用する。そ して、従来構造のディファレンシャル装置10においては、ピニオンシャフト1 2やピニオンギア14の右方向への移動はハウジング11により規制されている 。
【0006】 このため、シリコンオイルの膨張に対応してサイドギア15にスラスト力が生 じ、ピニオンシャフト12は常に図の右方に不所望に付勢されるようになり、こ れに伴ってピニオンギア14も右方向に押され、右のサイドギア16を右方向に 押す。右のサイドギア17はワッシャ18を介してハウジング11により支持さ れているが、サイドギア16が図中右方へ恒常的に高圧で付勢されることにより ワッシャ18が焼きついてしまう。 また、サイドギア16が右方向に移動することにより、バックラッシが不良に なり回転障害が生じる。前記ワッシャ18の焼きつきやサイドギア16のバック ラッシ不良は、いずれも車両運転の重大な障害になる。 本考案の目的は、粘性流体の圧力による歯車手段へのスラスト力の発生を防止 したディファレンシャル装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る前記目的は、ハウジング内において回転自在に支持されて駆動さ れるディファレンシャルケースと、該ディファレンシャルケース内に同軸線上で 回転自在に収納されてそれぞれ各駆動軸と回転方向に係合する二つのサイドギア と、前記ディファレンシャルケースの回転軸線に対して直角なピニオンシャフト 上に回転可能に配置されて前記両サイドギアと噛み合っているピニオンギアとを 備えた差動歯車手段と、相対回転自在に配置された第1及び第2の伝達部材と、 粘性流体が封入された作動室と、前記第1の伝達部材と回転方向に係合した第1 のプレート組と、該第1のプレート組と前記作動室内で交互に配置されると共に 前記第2の伝達部材と回転方向に係合した第2のプレート組とを備えた差動制限 手段とからなるディファレンシャル装置において、 前記作動室は、前記作動室と前記歯車手段との間で前記粘性流体の圧力伝達を 阻止する隔壁と、前記第1及び第2の伝達部材とにより画成され、前記第2の伝 達部材は前記隔壁及び前記第1の伝達部材との間にシール径の等しいシール部材 が設けられていることを特徴とするディファレンシャル装置によって達成される 。
【0008】
【作用】
前記隔壁部は前記作動室と前記歯車手段との間を遮蔽し、且つ前記第2の伝達 部材との間の間隙に前記粘性流体を浸潤させ得るように構成されている。このた め、前記粘性流体の圧力は前記隔壁部を支点として前記第2の伝達手段の位置側 面に掛かり、他の側面から掛かっていた圧力を相殺して第2の伝達部材の不所望 な移動を阻止し、前記隔壁部による遮蔽作用と相まって前記歯車手段への粘性流 体の影響を防止することができる。 従って、このディファレンシャル装置を例えば自動車に適用した場合、安定し た走行性が得られる。
【0009】
【実施例】
以下、図1及び図2を参照して本考案の第1実施例を説明する。 なお、図1はディファレンシャル装置の断面図、図2は本考案を適用した前輪 駆動車(FWD)の動力系を示す構成図である。実施例の説明にあたっては、本 考案の理解を容易になすため図2を参照して動力系の説明を行い、次いで要部の 説明を行う。 動力系は、エンジン1、トランスミッション2、前輪側のディファレンシャル 装置10、前車軸3、4、等速継手5、6、左右の前輪7、8、左右の後輪41 、42等から構成されている。エンジン駆動時には、エンジン1の回転はトラン スミッション2で変速され、ディファレンシャル装置10により等速継手5、6 を介して左右の前輪3、4を駆動する。 そして、ディファレンシャル装置10を構成する右のサイドギヤ16と前車軸 4とが連結され、左のサイドギア15と前車軸3とが連結される。
【0010】 次に、図1及び図2を参照してディファレンシャル装置10の構成を説明する 。 ディファレンシャル装置10は、図示を省略したハウジング内において両端の 回転軸43を回転自在に支持され、駆動されるデフケース11と、該デフケース 11内に同軸線上で回転自在に収納される左右のサイドギア15、16と、前記 デフケース11の回転軸線に対して直角なピニオンシャフト12上に回転可能に 配置されて前記サイドギア15、16と噛合っているピニオンギア14とを備え 、前記左右のサイドギア15、16はそれぞれ左右の駆動軸3、4と共に回転可 能に結合されている。 そして、前記ディファレンシャル装置10の差動制限装置として使用されるビ スカスカップリングは、カップリングハウジング51(以下、ハウジングと略称 する)内に設けられているのであるが、該ハウジング51と前記デフケース11 とは位置Pにおいて溶接により一体化されている。 ハウジング51(第1の伝達部材)とハブ52(第2の伝達部材)とは相対回 転自在に配置され、ハブ52は駆動軸3にスプライン嵌合されて前記サイドギア 15と共に回転し、ハウジング51を含むデフケース11は図示を省略したリン グギアによりトランスミッション53により駆動される。
【0011】 ハウジング51とハブ52、更に隔壁部54とカバー部材55に囲まれるよう にして作動室31が形成され、この作動室31内には粘性流体であるシリコンオ イルが封入されている。なお隔壁部54は、位置Pにおいてハウジング51、デ フケース11に溶接により一体化されている。そして、作動室31にはアウター プレート36(第1のプレート)とインナープレート37(第2のプレート)と が交互に配置されている。アウタープレート36はハウジング51の内周に軸方 向に移動自在にスプライン連結されており、インナープレート37はハブ52の 外周に軸方向に移動自在にスプライン連結されている。 ところで、ディファレンシャル装置10が図示のように組み立てられた状態で は、デフケース11、ハウジング51、隔壁部54、カバー部材55は一体に回 転する。そこで、ハブ52とカバー部材55、ハブ52と隔壁部54との間にX リング56、57(断面がX状のシール)が配置され作動室31を液密に保つよ うに構成されている。
【0012】 次に、ディファレンシャル装置10の動作について説明する。 直進時のように左右の駆動軸3、4が同じ回転数で回転する際は、トランスミ ッション53からデフケース11に伝達された駆動力がピニオンギア14を介し て左右のサイドギア15、16に均等に伝達され、それぞれ左右の駆動軸3、4 を均等に駆動する。 一方、左右の駆動軸3、4に作動回転が生じ、ハウジング51とハブ52との 間に回転数差が生じると、シリコンオイルの剪断抵抗によりアウタープレート3 6とインナープレート37との間に差動制限力が生じるので、悪路などで左右の 前輪7、8のいずれか一方が空転しても空転側にだけ駆動力が流れることが防止 され、車両の走行が維持される。 この時、アウタープレート36とインナープレート37との間の相対回転に伴 う回転数差が大きいと差動制限力が強くなり、この回転数差が小さいと差動制限 力が小さくなり円滑な旋回を行い得るようになる。
【0013】 ディファレンシャル装置10のビスカスカップリング30が動作している間、 作動室31内のシリコンオイルの温度は次第に上昇し、且つ膨張する。シリコン オイルはカバー部材55とハブ52との間に形成された間隙G1に浸潤すると共 に、隔壁部54とハブ52との間に形成された間隙G2にも浸潤する。そして、 間隙G1に浸潤したシリコンオイルが膨張することによりハブ52を図1の右方 に押す力が作用する。 しかし、本実施例に示したディファレンシャル装置10にあっては、従来例で 説明したような問題点の発生を未然に防止することができる。
【0014】 即ち、本実施例にあっては隔壁54が設けられているが、隔壁54の背面側、 換言すれば作動室31の反対側はデフケース11に形成された角部11aに嵌め 込まれ、更に位置Pにおいてデフケース11とハウジング51とに溶接により固 定されている。しかも、隔壁54は板状ではなく、それ自体が容易に変形し難い 厚みを有している。 このため、間隙G2に浸潤したシリコンオイルが膨張すると、隔壁54を支点 としてハブ52を図1の左方に押すように作用する。即ち、ハブ52には間隙G 1、G2内のシリコンオイルから同時に押す力が作用する。更に注目すべきこと は、間隙G1、G2に面するハブ52の面積がほぼ等しく設定されているので、 間隙G1からハブ52を右方に押す力と間隙G2からハブ52を左方に押す力と が相殺されることである。 このため、シリコンオイルが膨張しても、ハブ52をピニオンシャフト12側 に押して移動させるスラスト力が発生せず、左のサイドギア15がピニオンシャ フト12側に押されない。従って、ピニオンシャフト12、右のサイドギア16 のいずれにも、図1の右方に押されることはなく、ワッシャ18の焼き付き事故 を未然に防止することができる。
【0015】 隔壁部54は、所定の厚みに設定され、しかも角部11aにより支持されてい るうえに溶接により固定されている。従って、シリコンオイルの膨張により背面 側に変形したり、移動するようなことがない。このため、シリコンオイルの膨張 による力が隔壁部54により阻止され、左のサイドギア15に不要な力を作用さ せない。故に、前記間隙G1、G2による力の相殺作用と相まって、ワッシャ1 8の焼き付き防止が確実に行われ、安全な走行を行い得るようになる。 また、デフケース11とハウジング51とは溶接により一体化する構成である から、ディファレンシャル装置10の組み立てに際しては、内部部材の組込みが 終了してからデフケース11とハウジング51との溶接を行い、次いでカバー部 材55をネジ止め固定することができる。従って、組み立て作業が容易になり、 作業効率を向上させることもできる。
【0016】 次に、図3を参照して本考案の第2実施例を説明する。 なお、本実施例と前記第1実施例との主な相違点は、デフケース11とハウジ ング51とを容易に分解できるように構成したことにある。従って、前記同様の 作用をなす部材には同一の符号を付して説明を省略する。 即ち、デフケース11には軸方向に沿うようにネジ挿孔58が形成され、ハウ ジング51には前記ネジ挿孔58と連通するようにネジ孔59が形成されている 。そして、ネジ挿通孔58を挿通したネジ61をネジ孔59に螺合させて、デフ ケース11とハウジング51とを一体化する構成になっている。デフケース11 は隔壁54の右側面に接し、隔壁54の右方への移動を防止している。 前記構成にあっては、ネジ61の螺合によりデフケース11とハウジング51 とを簡単に一体化することができると同時に、ネジ61を緩めることにより簡単 に分解することができる。従って、ディファレンシャル装置10の組み立てと分 解が容易に行われることになり、製造作業はもとよりメンテナンス作業も容易に 行い得るようになる。
【0017】 なお、隔壁部54はハウジング51に溶接されていないが、角部11aにより 支持されているうえにハウジング51との間にオーリング62が設けられ、液密 構造になっている。従って、シリコンオイルの漏れはなく、しかも間隙G1、G 2の構成は前記同様であるから、シリコンオイル膨張による悪影響も前記同様に 防止することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案に係るディファレンシャル装置は、粘性流体を 充填した前記作動室と前記歯車手段との間に粘性流体の圧力伝達を阻止する隔壁 部を設け、且つ前記第2の伝達部材との間の間隙から前記粘性流体の圧力を掛け て、前記第2の伝達手段の他の側面から掛かる圧力を相殺するように構成した。 従って、粘性流体により前記第2の伝達部材の前記歯車手段方向への移動を未 然に防止し、前記歯車手段の動作を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すディファレンシャル
装置の断面図である。
【図2】前輪駆動車の駆動系を示す模式的説明図であ
る。
【図3】本考案の第2実施例を示すディファレンシャル
装置の断面図である。
【図4】従来のディファレンシャル装置の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トランスミッション 3、4 車軸 5、6 等速継手 10 ディファレンシャル装置 11 ディファレンシャルケース 12 ピニオンシャフト 13 ピニオンシャフト 14 ピニオンギア 15、16 サイドギア 17、18 ワッシャ 20 差動機構 30 ビスカスカップリング 31 作動室 36 アウタープレート 37 インナープレート 51 カップリングハウジング 52 ハブ 53 トランスミッション 54 隔壁部 61 ネジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内において回転自在に支持さ
    れて駆動されるディファレンシャルケースと、該ディフ
    ァレンシャルケース内に同軸線上で回転自在に収納され
    てそれぞれ各駆動軸と回転方向に係合する二つのサイド
    ギアと、前記ディファレンシャルケースの回転軸線に対
    して直角なピニオンシャフト上に回転可能に配置されて
    前記両サイドギアと噛み合っているピニオンギアとを備
    えた差動歯車手段と、相対回転自在に配置された第1及
    び第2の伝達部材と、粘性流体が封入された作動室と、
    前記第1の伝達部材と回転方向に係合した第1のプレー
    ト組と、該第1のプレート組と前記作動室内で交互に配
    置されると共に前記第2の伝達部材と回転方向に係合し
    た第2のプレート組とを備えた差動制限手段とからなる
    ディファレンシャル装置において、 前記作動室は、前記作動室と前記歯車手段との間で前記
    粘性流体の圧力伝達を阻止する隔壁と、前記第1及び第
    2の伝達部材とにより画成され、前記第2の伝達部材は
    前記隔壁及び前記第1の伝達部材との間にシール径の等
    しいシール部材が設けられていることを特徴とするディ
    ファレンシャル装置。
JP5400192U 1992-07-31 1992-07-31 ディファレンシャル装置 Pending JPH0614564U (ja)

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