JPH0614573B2 - 半導体レ−ザ - Google Patents

半導体レ−ザ

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JPH0614573B2
JPH0614573B2 JP60036185A JP3618585A JPH0614573B2 JP H0614573 B2 JPH0614573 B2 JP H0614573B2 JP 60036185 A JP60036185 A JP 60036185A JP 3618585 A JP3618585 A JP 3618585A JP H0614573 B2 JPH0614573 B2 JP H0614573B2
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由明 山林
紀久 太田
悟基 川西
清司 中川
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は埋め込みヘテロ単一縦モード半導体レーザ、
特に高速デイジタル光伝送用に適する半導体レーザに関
する。
「従来の技術」 元来、半導体レーザ(LD)は高速変調が容易であると
いう特徴を有しており、光通信用光源として研究実用化
が盛んに行われている。半導体レーザに対する変調は注
入電流変調による直接変調が一般的で、これにより半導
体レーザを変調すると、その出力光の強度が変調信号に
応じて変化する。特に半導体レーザの駆動電流−光出力
(I−L)特性の直線性やSN比に対する要求条件が緩
いパルス変調の場合でも以下のような条件が必要とされ
る。消光比が良好なこと、振幅、パルス幅の変動が
小さいこと、符号間干渉が小さいこと、動的スペク
トル広がりが小さいことである。
1Gb/s以上の高速パルス伝送において中継間隔を制限
する要因として前記動的スペクトル広がりが注目され
ていた。石英系光フアイバの最小損失波長領域である
1.5μm帯では動的スペクトル広がりが大きく、その
帯域制限の原因の一つとなる光フアイバ分散値が無視で
きぬ程度(10ps/km/nm)存在するためである。
動的スペクトル広がりを小さくするために近年開発が進
められてきた単一縦モードレーザを用いた場合でも波長
1.5μmはスペクトル広がりをさらに圧縮する必要が
ある。消光比と動的スペクトル広がりとの間にトレード
・オフ的な(あい容れない)関係があるために、現状の
半導体レーザ構造でスペクトル広がりを抑制するために
は消光比の劣化を甘受しなければならないという欠点が
あつた。
また従来の直接パルス変調では、消光状態を「0」に対応
させるように注入電流を変調していたので、消光時には
活性層内キヤリア密度がキヤリア寿命時間を時定数とし
て緩和していた。このキヤリア寿命時間は1ns程度あ
るいはそれ以上であるからパルス直流の立上り時におけ
るキヤリア密度はそれ以前の符号列の「0」,「1」に
依存し、いわゆるパタン効果(符号間干渉)が無視でき
ない欠点があつた。
「問題点を解決するための手段」 この発明によれば基板上に帯状活性層が形成され、その
帯状活性層の幅がその活性層内の少数キヤリアの拡散長
程度又はそれ以下とされ、更にこの活性層の基板と反対
の面上において両側部に、絶縁層あるいは高抵抗層で互
いに分離された第1、第2クラツド層が形成され、これ
ら第1、第2クラツド層を通じて各別に活性層に電流を
注入できるようにされてある。
このようにして従来の注入電流を直接パルス変調する場
合には不可避である時間的キヤリア密度変動を抑圧する
ため、注入電流総量は一定のままで、活性層に注入する
電流路(クラツド層)が二つ設けられており、これ等に
交互に電流を流すことによつてレーザ発光点を変調信号
に応じて移動させることができ、この出力光をレーザ発
光点が移動することによつて通透損失が変化するような
空間フイルタを通すことにより、良好な消光比と少ない
パタン効果と狭い動的スペクトル幅特性を有する光パル
ス伝送を実現することを可能とする半導体レーザが得ら
れる。
「実施例」 第1図は埋込みヘテロ接合(BH)半導体レーザをもと
にした場合のこの発明の実施例を示し、ストライプ直角
方向断面図である。P−InP基板1上の一部にInGaAsP活
性層2が形成される。分布帰還型(DFB)半導体レー
ザ形式を採る場合は予めP−InP基板1上に所望の回折
格子を紙面と垂直方向に形成した後、やはり四元からな
るガイド層を成長させた上に活性層2を成長させればよ
い。
断面形状ではフアブリーペロー型(FP型)でもDFB
(分布帰還)型でも殆んど相違がないので、以後はFP
(フアブリーペロー)型のみについて説明することと
し、特にDFB型には言及しないが、この発明のDFB
型への適用は容易である。またDBR(分布ブラツグ反
射)型は分布帰還(DFB)型の一種であり、へき開に
よる鏡面の代りに活性層2の両端に設けた回折格子によ
つて共振器を形成するものである。従つて横方向断面形
状は通常のフアブリーペロー型と同様のままである。
活性層2の幅はその活性層2内の少数キヤリア拡散長程
度以下にする。6μmの幅をもつプレーナストライプ型
InP系半導体レーザでは横方向の空間的ホールバーニン
グが起らないことが実験的に確められており、拡散長は
6μm以上と考えてよく、従つて活性層2の幅は6μm
程度よりも大きな値より小さなものとなる。
活性層2上の左右にn-InPのクラツド層3,4が形成さ
れる。これは活性層2上にInP層を全面に形成した後、
そのInP層を選択的にエツチングしてクラツド層3,4
に分割することによつて形成する。このようにクラツド
層3と4はこの例では空気よりなる絶縁層で互いい分離
されている。クラツド層3,4の間に絶縁層の代わりに
高抵抗層あるいはP−InP層がはさまれていても同様の
効果が得られる。この活性層2及びクラツド層3,4
は、P−InP基板1上に順次形成されたn−InP層5、P
−InP層6、n−InP層7よりなる埋込み層8内に埋込ま
れるように形成されている。P−InP基板1の底面にP
側電極9が形成されている。クラツド層3,4上にそれ
ぞれn−InP層7上に延長されてn側電極11,12が
それぞれ形成され、P側電極9、n側電極11,12に
それぞれP側端子13、n側端子14,15が接続され
ている。なおこの第1図に示した構造においてクラツド
層が3,4に、かつこれらに電流を供給するn側電極が
11,12に分断されている以外は従来の埋込みヘテロ
接合(BH)構造の半導体レーザと同一構造である。
一定電流を電流切換回路によつてn側端子14,15に
時間的に切換えるような電流注入の形態を考える。例え
ば端子14から電極11を通じて流入した電子はクラツ
ド層3から矢印16で示すように基板1と反対の面から
活性層2に注入される。活性層2中をその注入された電
子は拡散するが、注入域に近いクラツド層3(図で左)
側の方が電子密度が若干高いために発振しやすく、その
発振光強度分布もクラツド層3(左)側に極大値をもつ
非対称な形状となる。
電流が切換えられて端子15、電極12を通じ、クラツ
ド層4から活性層2へ電流が矢印17で示すように流れ
るようになると、発光極大点は中心よりクラツド層4
(右)側に移る。
従つて信号入力の「1」,「0」に応じて注入電流端子
14,15の何れかに切換えることにより、例えば発光
点が中心よりクラツド層3(左)側にあるときに
「1」、クラツド層4(右)側にあるときを「0」とす
るようなデイジタルパルス変調が可能となる。このよう
に発光点が変調された光源と、伝送路光フアイバとの間
に、発光点の位置によつて通過損失が変化するような一
種の光学的空間フイルタを挿入することにより、発光点
の位置に対応する光強度信号がその光フアイバ内に送出
することができる。
基本横モードで発振する半導体レーザの光を単一モード
フアイバに結合させる通常の結合系では発光点の位置が
変化すると結合効率が大きく変化するので、これを前記
光学的空間フイルタとして用いることにより発光点に対
する変調を光フアイバ内のパルス変調された光信号に変
換できる。従つて空間フイルタとしての単一モードフア
イバの後段に続く伝送路は単一モードでも多モードでも
良い。
この第1図に示した半導体レーザに対するデイジタル信
号により駆動回路としては例えば第2図に示すように、
第1図に示した実施例の半導体レーザ31のP側端子1
3を電源の正側端子32に接続し、n側端子14,15
をそれぞれトランジスタ33,34の各コレクタに接続
し、これらトランジスタ33,34の各エミツタは互に
接続して定電流源35を通じて電源の負側端子36に接
続し、一方のトランジスタ33のベースにデイジタル信
号入力端子37を接続し、他方のトランジスタ34のベ
ースに基準電圧を与える端子38を接続し、トランジス
タ33,34による電流切換回路を構成し、入力デイジ
タル信号が「1」の時、端子38の基準電圧より入力端
子37の電圧が高くなり、トランジスタ33に定電流源
35の定電流が流れ、半導体レーザ31の左側に発光点
の中心が移り、入力デイジタル信号が論理「0」で端子
37の電圧が端子38の基準電圧より低くなると、トラ
ンジスタ34に定電流源35の定電流が流れ、半導体レ
ーザ31の発光点の中心は右側に移る。
またこのように発光されたレーザ光をその発光位置によ
つて通過損失が異なる光学的フイルタを用いて光フアイ
バへ結合させる側を第3図に示す。半導体レーザ31よ
りのレーザ光の発光点中心が左(クラツド層3)側にあ
る時は、実線41に示すように単一モード光フアイバ4
2の入射端面のコア43に、結合レンズ系44により発
光ビームが入射され、この光フアイバ42内に伝送され
る。しかし発光点中心が右(クラツド層4)側にある時
は、点線45で示すように結合レンズ系44により発光
ビームは光フアイバ42のクラツド46に入射され、こ
の光フアイバ42内で急速に減衰し伝送されない。
以上の例は半導体レーザの外部に電流切換を担当する素
子を備えた場合の実施例であるが、半導体レーザチツプ
内部にこれを作り込むことも可能である。そのため能動
素子としてはFETとバイポーラ・トランジスタのどち
らでも可能である。第4図はFETを組み込んだ場合を
示し、第1図と対応する部分に同一符号を付けてある。
左右のn側電極11,12は短絡させてソース端子18
とされる。ドレインに相当するものは活性層2の真上近
傍のn−InPクラツド層である。第2図では前述のよう
に左右クラツド層3,4に分離のために、n−InP層に
選択的にイオン注入を行つて高抵抗領域19を形成した
例を示してある。さらに埋込みP−InP層6を低濃度と
し、そのP−InP層6をP+−InGaAsP 層21により上下
に分離し、そのP+−InGaAsP 層21上の埋込みP−InP
層6のクラツド層3,4と各反対側の一部を除去して、
P+−InGaAsP 層21上に左右電極22,23をつける。電極
22,23に端子24,25をそれぞれ付ける。更にイ
オン注入によりメサ両側に点線で示したようなP+領域2
6,27が左右にそれぞれ形成される。これら領域2
6,27はゲートとして作用する。
この複合素子を動作させるには、端子13,18をそれぞれ
正、負に順バイアスし、端子24に信号を入力し、端子
25に基準電圧を印加すると左右クラツド層3,4のど
ちらか一方のチヤネルが開き、もう一方が閉じるように
なり、開いたチヤネルのクラツド層(3又は4)から電
流が活性層2に注入される。これにより前述した第1図
に示した実施例と同様な効果が得られる。
FETではなくバイポーラ・トランジスタを半導体レー
ザに集積することによつて電流路スイツチとすることも
できる。第5図にその実施例を示す。第4図におけるゲ
ートの代りに左右のクラツド層3,4中にこれらのそれ
ぞれ上下に分けるP+−InGaAsPのベース層28,29を
成長させておき、ベース層28,29をそれぞれ左、右
のP+−InGaAsP層21に接続する。左右の端子24,25
から交代にベース電流を流せば、一方のトランジスタが
オンし電流路が形成され、つまり活性層2にクラツド層
3又は4から電流を注入できる。
以上の実施例においてP−n極性を反転させた構成も可
能であるが、製作過程に若干の違いがある。しかしこの
問題はP基板、n基板どちらでもBH−LDが製作可能
な現在ではすべて解決できる。また以上の説明では基板
上に最初に成長させるバツフア層についての説明を省略
した。これはバツフア層の組成が基本的に基板のそれに
同じであるためであつてバツフア層は設けても省略して
もよい。さらに活性層2の厚さは現状のBH−LDの構造と
全く同じでよいため、1μmよりも薄く0.1μmより
は厚いものである。従つて活性層2の厚み方向はキヤリ
ア拡散長よりも十分小さい値である。
「発明の効果」 この発明の半導体レーザでは活性層2の幅が活性層内少
数キヤリアの拡散長と同程度又はそれ以下であるため、
活性層2内キヤリア密度の活性層幅方向の変化が小さい
ものとなり、注入されるキヤリア総量(注入電流)が一
定であれば、その注入場所がどこであつてもキヤリア密
度は活性層2内でほぼ一定に保たれる。従つて活性層2
の屈折率もほぼ一定に保たれるため発光点の移動に伴う
動的スペクトル広がりは小さく抑えられる。
また従来の強度変調で問題となつていたパルスのすそ引
きを大幅に低減できると共にパタン効果も低減できる。
つまり従来の強度変調におけるスペース信号が電流注入
を停止することによる消光状態に対応していたため、一
旦レーザ発振が停止すると活性層内キヤリア密度が数n
sオーダのキヤリア寿命時間を時定数として緩和してい
くためである。しかしこの発明の構成による半導体レー
ザでは発振を停止させずに発光スポツトを移動させて変
調信号を得ることができるため、従来の強度変調におけ
るキヤリア寿命時間に起因する問題をなくすことが可能
である。
なおこのようにして発光点の中心を移動させる場合の光
フアイバ内の光パルスの消光比を概算してみる。第6図
に示すように理想的な円形のスポツトがそのスポツトサ
イズ(e-2値の半幅)の倍だけ単一モードフアイバ入射
面上で移動する場合、フアイバへの結合効率は約35d
B低下する。即ち消光比35dBの光パルスが得られ
る。光強度はその中心から距離に対し自乗の逆指数関数
的に減少するので左右発光スポツト41,42の中心間
隔が大きい程、良好な消光比が得られることになる。な
お第4図においてP−InP埋込み層6を低濃度のP-−InP
とするのはゲートのまわりに逆バイアス時の空乏層を局
在させることによつて高速変調が行えるようにするため
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による半導体レーザの一例を示す断面
図、第2図は半導体レーザの駆動回路の例を示す図、第
3図は半導体レーザと光フアイバとの結合例を示す図、
第4図は駆動nチヤンネルFETを集積したこの発明の
半導体レーザの例を示す断面図、第5図は駆動npnト
ランジスタを集積したこの発明の半導体レーザの例を示
す断面図、第6図は発光スポツト移動の説明図である。 1:P−InP基板、2:InGaAsP活性層、3:n−InP左
側クラツド層、4:n−InP右側クラツド層、5:n−I
nP埋込み層、6:P−InP埋込み層、7:n−InP埋込み
層、9:P側電極、11:n側左電極、12:n側右電
極、19:イオン注入で形成した高抵抗領域、21:P+
InGaAsPゲート電圧供給用埋込み層、22:左側ゲート電
極、23:右側ゲート電極、26:P+−InP左側ゲート、
27:P+−InP右側ゲート、28:P+−InGaAsP左側ベー
ス、29:P+−InGaAsP右側ベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 清司 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日本 電信電話公社横須賀電気通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−123886(JP,A) 特開 昭59−84592(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に帯状活性層が形成され、その活性
    層の幅がその活性層内小数キャリア拡散長程度あるいは
    それ以下とした半導体レーザにおいて、 上記帯状活性層の上記基板と反対の面上の両側部に、絶
    縁層あるいは高抵抗層で互いに分離された第1、第2ク
    ラッド層が形成され、これら第1、第2クラッド層を通
    じて各別に上記活性層に電流を注入できる構成とされて
    いる埋め込みヘテロ接合単一縦モード半導体レーザ。
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