JPH06146099A - 電解酸洗における気泡除去法と装置 - Google Patents
電解酸洗における気泡除去法と装置Info
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- JPH06146099A JPH06146099A JP4355992A JP4355992A JPH06146099A JP H06146099 A JPH06146099 A JP H06146099A JP 4355992 A JP4355992 A JP 4355992A JP 4355992 A JP4355992 A JP 4355992A JP H06146099 A JPH06146099 A JP H06146099A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステンレス鋼帯の電解酸洗に際して、発生し
た気泡を効率的に鋼帯より離脱させ、除去して、脱スケ
ールを均一に行なう技術の開発。 【構成】 脱スケールするに当たり、ステンレス鋼帯の
下面に近接させて電解酸洗液の吸引ノズル、電解酸洗液
の噴射ノズルおよび気泡分離器を配置する。
た気泡を効率的に鋼帯より離脱させ、除去して、脱スケ
ールを均一に行なう技術の開発。 【構成】 脱スケールするに当たり、ステンレス鋼帯の
下面に近接させて電解酸洗液の吸引ノズル、電解酸洗液
の噴射ノズルおよび気泡分離器を配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解酸洗に際して電解
によって発生するガスから成る気泡の除去法とその装置
に関する。特に、ステンレス鋼帯の酸洗電解の際に発生
するH2やNO2ガスの除去に有効な方法と装置に関する。
によって発生するガスから成る気泡の除去法とその装置
に関する。特に、ステンレス鋼帯の酸洗電解の際に発生
するH2やNO2ガスの除去に有効な方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼帯の製造工程において、焼
鈍後の脱スケールは不可欠であり、種々の方法が行われ
ている。電解反応を利用した脱スケール法も、電解脱ス
ケール法と呼ばれており、有力な方法として、多く用い
られている。
鈍後の脱スケールは不可欠であり、種々の方法が行われ
ている。電解反応を利用した脱スケール法も、電解脱ス
ケール法と呼ばれており、有力な方法として、多く用い
られている。
【0003】この電解脱スケール法は通常、図1にその
原理を示すように、例えば、電解浴10内において、陽極
12、陰極14という順で横並びした外部電源に接続したこ
れらの電極の間を焼鈍後のストリップ(鋼帯)16が通板
する形でストリップ16に間接的に通電して電解脱スケー
ルするものである。また、ストリップ16の幅がある程度
広い場合(例えば、1m以上)には、通常、ストリップ
16は水平に移動する形をとる。図中、電流の流れは矢印
で示し、ストリップ16の進行方法を白抜き矢印で示す。
原理を示すように、例えば、電解浴10内において、陽極
12、陰極14という順で横並びした外部電源に接続したこ
れらの電極の間を焼鈍後のストリップ(鋼帯)16が通板
する形でストリップ16に間接的に通電して電解脱スケー
ルするものである。また、ストリップ16の幅がある程度
広い場合(例えば、1m以上)には、通常、ストリップ
16は水平に移動する形をとる。図中、電流の流れは矢印
で示し、ストリップ16の進行方法を白抜き矢印で示す。
【0004】このような電解脱スケール法において起き
る問題の一つとして、しばしば、ストリップの上面に比
べ下面の脱スケールが不十分になることがある。この原
因は種々考えられるが、最も大きな原因は電解によって
発生した水素ガスなどが気泡としてストリップの下面に
トラップされて電解反応を阻害するためと考えられる。
る問題の一つとして、しばしば、ストリップの上面に比
べ下面の脱スケールが不十分になることがある。この原
因は種々考えられるが、最も大きな原因は電解によって
発生した水素ガスなどが気泡としてストリップの下面に
トラップされて電解反応を阻害するためと考えられる。
【0005】例えば、硝酸中での電解酸洗の場合には、
図2に示すように、ストリップであるステンレス鋼帯16
の表面の溶解と共に、陰極電解されるステンレス鋼帯表
面や陰極14の表面ではHNO3の分解反応が起こってH2ガス
やNO2 ガスが発生する。一方、陽極電解されるステンレ
ス鋼帯16の表面や陽極12の表面ではO2ガスが発生する。
これらのガスは、発生当初は小さな気泡22であるが、次
第に合体して大きな気泡24となり、ストリップ16の下面
を覆って電解液のストリップ16への接触を妨げる。な
お、図2において図1と同様の部材は同一符号をもって
示す。
図2に示すように、ストリップであるステンレス鋼帯16
の表面の溶解と共に、陰極電解されるステンレス鋼帯表
面や陰極14の表面ではHNO3の分解反応が起こってH2ガス
やNO2 ガスが発生する。一方、陽極電解されるステンレ
ス鋼帯16の表面や陽極12の表面ではO2ガスが発生する。
これらのガスは、発生当初は小さな気泡22であるが、次
第に合体して大きな気泡24となり、ストリップ16の下面
を覆って電解液のストリップ16への接触を妨げる。な
お、図2において図1と同様の部材は同一符号をもって
示す。
【0006】このような気泡による悪影響を軽減する方
法として、ストリップの下面側より空気の気泡を強制的
に供給し、電解によって発生した気泡を除去する方法が
提案されている (特開昭55−122900号公報参照)。しか
し、この方法はストリップの中央部が下面から見て凹の
場合には、供給した空気がストリップによってトラップ
されて逆効果になる危険性もある。
法として、ストリップの下面側より空気の気泡を強制的
に供給し、電解によって発生した気泡を除去する方法が
提案されている (特開昭55−122900号公報参照)。しか
し、この方法はストリップの中央部が下面から見て凹の
場合には、供給した空気がストリップによってトラップ
されて逆効果になる危険性もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ステ
ンレス鋼帯の電解酸洗に際して電解によって発生した気
泡を効率的に鋼帯より離脱させ、除去して、脱スケール
を均一に行なう方法および装置を提供することである。
ンレス鋼帯の電解酸洗に際して電解によって発生した気
泡を効率的に鋼帯より離脱させ、除去して、脱スケール
を均一に行なう方法および装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、まず、
発生した気泡をストリップ下面から引き離す手段、引
き離した気泡を除去する手段、そして気泡を含んだ電
解酸洗液の処理手段に分けて検討を重ね、次のような知
見を得た。
発生した気泡をストリップ下面から引き離す手段、引
き離した気泡を除去する手段、そして気泡を含んだ電
解酸洗液の処理手段に分けて検討を重ね、次のような知
見を得た。
【0009】i)電解酸洗液の噴射ノズルによって電解液
をストリップ下面に吹き付けることによって強制的に気
泡を鋼帯から離脱させることができる。 ii) 単に電解液を吹き付けるだけでは噴流が強く当たる
部分の気泡は除去されるが、弱い部分に気泡が蓄積され
て、局部的に脱スケールの進んだ部分と遅れた部分、い
わゆる、酸洗ムラが発生する可能性がある。しかし、特
に、鋼帯の幅以上の長さを持つスリット状の噴射ノズル
からストリップ下面に電解液を吹き付ける方法が有効で
ある。
をストリップ下面に吹き付けることによって強制的に気
泡を鋼帯から離脱させることができる。 ii) 単に電解液を吹き付けるだけでは噴流が強く当たる
部分の気泡は除去されるが、弱い部分に気泡が蓄積され
て、局部的に脱スケールの進んだ部分と遅れた部分、い
わゆる、酸洗ムラが発生する可能性がある。しかし、特
に、鋼帯の幅以上の長さを持つスリット状の噴射ノズル
からストリップ下面に電解液を吹き付ける方法が有効で
ある。
【0010】iii)ブラシ、ブレードなどを鋼帯下面に軽
く押し当てて気泡を鋼帯下面から離脱させる方法も有効
である。 iv) 後述の実施例で説明するような「スリット状吸引ノ
ズル」を用いることにより、上述のようにして鋼帯より
離脱された気泡はストリップ幅方向に均一、かつ効率的
に除去できる。 vi) 吸引ノズルで回収された電解液は気液分離器により
気体が分離され、残りの電解液はそのまま酸洗槽に循環
させてもよい。
く押し当てて気泡を鋼帯下面から離脱させる方法も有効
である。 iv) 後述の実施例で説明するような「スリット状吸引ノ
ズル」を用いることにより、上述のようにして鋼帯より
離脱された気泡はストリップ幅方向に均一、かつ効率的
に除去できる。 vi) 吸引ノズルで回収された電解液は気液分離器により
気体が分離され、残りの電解液はそのまま酸洗槽に循環
させてもよい。
【0011】ここに、本発明の要旨とするところは、ス
テンレス鋼帯を走行させながら連続的に電解酸洗を行っ
て脱スケールするに当たり、該ステンレス鋼帯の下面に
近接させて電解酸洗液の吸引ノズルを配置し、電解によ
って発生するガスからなる気泡を電解酸洗液とともに吸
引、除去することを特徴とする電解酸洗における気泡除
去法である。
テンレス鋼帯を走行させながら連続的に電解酸洗を行っ
て脱スケールするに当たり、該ステンレス鋼帯の下面に
近接させて電解酸洗液の吸引ノズルを配置し、電解によ
って発生するガスからなる気泡を電解酸洗液とともに吸
引、除去することを特徴とする電解酸洗における気泡除
去法である。
【0012】別の面からは、本発明は、ステンレス鋼帯
を走行させながら連続的に電解酸洗を行って脱スケール
するに当たり、該ステンレス鋼帯の下面に近接させて電
解酸洗液の噴射ノズルを配置し、電解によって発生する
ガスからなる気泡を鋼帯表面から離脱させる、電解酸洗
における気泡離脱法である。本発明において前記吸引ノ
ズルに近接させて電解酸洗液の噴射ノズルを配置し、電
解によって発生するガスからなる気泡を鋼帯表面から離
脱させるとともに吸引、除去するようにしてもよい。
を走行させながら連続的に電解酸洗を行って脱スケール
するに当たり、該ステンレス鋼帯の下面に近接させて電
解酸洗液の噴射ノズルを配置し、電解によって発生する
ガスからなる気泡を鋼帯表面から離脱させる、電解酸洗
における気泡離脱法である。本発明において前記吸引ノ
ズルに近接させて電解酸洗液の噴射ノズルを配置し、電
解によって発生するガスからなる気泡を鋼帯表面から離
脱させるとともに吸引、除去するようにしてもよい。
【0013】さらに別の面からは、本発明は、ステンレ
ス鋼帯を水平に移動させながら連続的に電解脱スケール
するに当たり、電解によって発生するガスからなる気泡
を鋼帯表面から離脱させると同時に吸引、除去する装置
であって、走行するステンレス鋼帯の下面に接触するよ
うに設けた気泡除去手段と、該気泡除去手段に近接して
設けられた酸洗電解液の吸引ノズルとを備えたことを特
徴とする電解酸洗における気泡除去装置である。
ス鋼帯を水平に移動させながら連続的に電解脱スケール
するに当たり、電解によって発生するガスからなる気泡
を鋼帯表面から離脱させると同時に吸引、除去する装置
であって、走行するステンレス鋼帯の下面に接触するよ
うに設けた気泡除去手段と、該気泡除去手段に近接して
設けられた酸洗電解液の吸引ノズルとを備えたことを特
徴とする電解酸洗における気泡除去装置である。
【0014】またさらに別の面からは、本発明は、ステ
ンレス鋼帯を水平に移動させながら連続的に電解脱スケ
ールするに当たり、電解によって発生するガスからなる
気泡を鋼帯表面から離脱させると同時に吸引、除去する
装置であって、前記ステンレス鋼帯の走行面の下面に近
接させて配置した酸洗電解液の噴射ノズル、吸引ノズル
および気泡分離器を組み合わせて備えたことを特徴とす
る電解酸洗における気泡除去装置である。
ンレス鋼帯を水平に移動させながら連続的に電解脱スケ
ールするに当たり、電解によって発生するガスからなる
気泡を鋼帯表面から離脱させると同時に吸引、除去する
装置であって、前記ステンレス鋼帯の走行面の下面に近
接させて配置した酸洗電解液の噴射ノズル、吸引ノズル
および気泡分離器を組み合わせて備えたことを特徴とす
る電解酸洗における気泡除去装置である。
【0015】
【作用】次に、本発明の作用について添付図面を参照し
ながら、さらに詳細に説明する。図3は、本発明にかか
る方法を実施するための装置の1例の説明図であって、
図1および図2と同一部材は同一符号で示す。
ながら、さらに詳細に説明する。図3は、本発明にかか
る方法を実施するための装置の1例の説明図であって、
図1および図2と同一部材は同一符号で示す。
【0016】図中、ステンレス鋼帯であるストリップ16
は、焼鈍後、直ちに溶融塩 (主成分NaOH、NaNO3)に浸漬
してから、図3に示すような装置により、例えば50℃、
15%HNO3中で間接通電交番電解酸洗する。このようなHN
O3溶液中での電解酸洗によりストリップ16の表面が溶解
するが、前述のように、同時にH2等のガスが発生する。
は、焼鈍後、直ちに溶融塩 (主成分NaOH、NaNO3)に浸漬
してから、図3に示すような装置により、例えば50℃、
15%HNO3中で間接通電交番電解酸洗する。このようなHN
O3溶液中での電解酸洗によりストリップ16の表面が溶解
するが、前述のように、同時にH2等のガスが発生する。
【0017】本発明の好適態様によれば、その際、電解
酸洗液中を水平に走行する鋼帯は、気泡離脱、除去処理
をうけるが、それは好ましくは、各陽極の下流側におい
て気泡の離脱手段、除去手段をそれぞれ鋼帯に近接させ
て配置することで行われている。上流側より気泡離脱手
段 (図示例ではスリット状の電解酸洗液噴射ノズル)3
0、気泡除去手段 (図示例ではスリット状の吸引ノズル)
32をこの順で両者近接させて配置するのが好ましい。
酸洗液中を水平に走行する鋼帯は、気泡離脱、除去処理
をうけるが、それは好ましくは、各陽極の下流側におい
て気泡の離脱手段、除去手段をそれぞれ鋼帯に近接させ
て配置することで行われている。上流側より気泡離脱手
段 (図示例ではスリット状の電解酸洗液噴射ノズル)3
0、気泡除去手段 (図示例ではスリット状の吸引ノズル)
32をこの順で両者近接させて配置するのが好ましい。
【0018】電解酸洗機構それ自体はすでに当業界にお
いてもよく知られており、この点の説明は割愛する。な
お、溶融塩浸漬処理はステンレス鋼の脱スケールのため
にしばしば行われる方法であるが、その作用は酸洗スケ
ール中のCrの酸化物を6価クロムイオンとして溶解して
スケールを改質し、酸洗液が浸透しやすくなることにあ
ると言われる。
いてもよく知られており、この点の説明は割愛する。な
お、溶融塩浸漬処理はステンレス鋼の脱スケールのため
にしばしば行われる方法であるが、その作用は酸洗スケ
ール中のCrの酸化物を6価クロムイオンとして溶解して
スケールを改質し、酸洗液が浸透しやすくなることにあ
ると言われる。
【0019】図4(a) 、(b) は、図3において用いたス
リット状吸引ノズル32の断面図 (それぞれ上および側方
から見た図) を示す。速度分布制御板40およびガイドベ
ーン42により、板幅のいずれの部分においても吸引力が
一定になるように調節できる。44は吸引口である。噴射
ノズル30も基本的には同一構造のスリット状ノズルであ
ってよい。この場合、44は吸出し口となる。
リット状吸引ノズル32の断面図 (それぞれ上および側方
から見た図) を示す。速度分布制御板40およびガイドベ
ーン42により、板幅のいずれの部分においても吸引力が
一定になるように調節できる。44は吸引口である。噴射
ノズル30も基本的には同一構造のスリット状ノズルであ
ってよい。この場合、44は吸出し口となる。
【0020】図5は、スリット状吸引ノズル32と噴射ノ
ズル30を複合化した方式の気泡離脱法における噴射・吸
引ノズルのライン方向の断面図である。なお、この場合
の噴射ノズル30の板幅方向の断面図は図4とほぼ同じで
ある。噴射ノズル30と吸引ノズル32には同じ速度分布制
御板 (図4参照) が設けられ、それぞれの先端部には流
れの方向をそろえるためにガイドベーンを設けてある。
ズル30を複合化した方式の気泡離脱法における噴射・吸
引ノズルのライン方向の断面図である。なお、この場合
の噴射ノズル30の板幅方向の断面図は図4とほぼ同じで
ある。噴射ノズル30と吸引ノズル32には同じ速度分布制
御板 (図4参照) が設けられ、それぞれの先端部には流
れの方向をそろえるためにガイドベーンを設けてある。
【0021】吸引ノズル32の設置角度は特に制限されな
いが、噴射ノズル30の場合には、電解液の噴射角度が好
ましくは、鋼帯との衝突角度が90°ないし30°となるよ
うに設置することが好ましい。30°以下では噴流による
気泡の除去作用が低下するからである。
いが、噴射ノズル30の場合には、電解液の噴射角度が好
ましくは、鋼帯との衝突角度が90°ないし30°となるよ
うに設置することが好ましい。30°以下では噴流による
気泡の除去作用が低下するからである。
【0022】図6は、スリット状吸引ノズル32とブラシ
60 (図6(a))またはブレード62 (図6(b))を組み合わせ
た「ブラシ吸引ノズル」および「ブレード吸引ノズル」
のライン方向の断面図である。ブラシ60は好ましくはナ
イロン製であって鋼帯の下面に接触して気泡を離脱させ
る作用をする。ブレード62は好ましくはゴム製であっ
て、上述のブラシと同様の作用を行うが、この場合には
特にシリコンゴムである。
60 (図6(a))またはブレード62 (図6(b))を組み合わせ
た「ブラシ吸引ノズル」および「ブレード吸引ノズル」
のライン方向の断面図である。ブラシ60は好ましくはナ
イロン製であって鋼帯の下面に接触して気泡を離脱させ
る作用をする。ブレード62は好ましくはゴム製であっ
て、上述のブラシと同様の作用を行うが、この場合には
特にシリコンゴムである。
【0023】図7は、吸引ノズル32から槽外に回収した
気泡の混じった電解液から気体のみを分離する「気液分
離器」の断面図である。吸引ノズル (図示せず) から回
収された電解酸洗液は入口70から槽72内に送られ、そこ
で所定時間静置・保持されることにより、中に含まれて
いた気泡は放出されて分離される。気泡が分離された電
解液はフィルタ76を経て出口78から排出されて、必要に
よって、酸洗槽に再循環される。電解液から分離された
気泡は液内を浮上して槽上部に溜まり、栓77を適宜開け
ることによって放出される。
気泡の混じった電解液から気体のみを分離する「気液分
離器」の断面図である。吸引ノズル (図示せず) から回
収された電解酸洗液は入口70から槽72内に送られ、そこ
で所定時間静置・保持されることにより、中に含まれて
いた気泡は放出されて分離される。気泡が分離された電
解液はフィルタ76を経て出口78から排出されて、必要に
よって、酸洗槽に再循環される。電解液から分離された
気泡は液内を浮上して槽上部に溜まり、栓77を適宜開け
ることによって放出される。
【0024】図8は、ストリップ16の電解酸洗の際に気
泡の離脱、除去を行う電解酸洗液からの気泡除去装置と
気液分離器とを酸洗ラインに組み込んだときの系統図で
あり、図中、吸引ノズル32を介して槽外に回収された気
泡含有電解液82は気液分離器80に送られ、図7に関連さ
せて説明した形態で気液分離が行われ、気泡の除かれた
電解液83は、ポンプ84から圧送されて噴射ノズル30に送
られ、そこで鋼帯下面に噴射される。
泡の離脱、除去を行う電解酸洗液からの気泡除去装置と
気液分離器とを酸洗ラインに組み込んだときの系統図で
あり、図中、吸引ノズル32を介して槽外に回収された気
泡含有電解液82は気液分離器80に送られ、図7に関連さ
せて説明した形態で気液分離が行われ、気泡の除かれた
電解液83は、ポンプ84から圧送されて噴射ノズル30に送
られ、そこで鋼帯下面に噴射される。
【0025】なお、以上の説明で、噴射ノズル、吸引ノ
ズルの幅長さについて特に言及しなかったが、前述のよ
うに少なくとも鋼帯の幅一杯に伸びたもの、好ましくは
それよりわずかに大きいものである。以下、本発明の作
用について、実施例によりさらに詳しく説明する。
ズルの幅長さについて特に言及しなかったが、前述のよ
うに少なくとも鋼帯の幅一杯に伸びたもの、好ましくは
それよりわずかに大きいものである。以下、本発明の作
用について、実施例によりさらに詳しく説明する。
【0026】
【実施例】フェライト系ステンレス鋼であるJISSUS4
30鋼の冷間圧延後の鋼帯 (板厚0.5 mm、板幅1m)を83
0 ℃で焼鈍後、直ちに溶融塩 (主成分NaOH、NaNO3)に浸
漬し、引き続いて図3に示すような電解酸洗装置によ
り、50℃、15%HNO3中で間接通電交番電解酸洗した。そ
の際に、図3に示すように、鋼帯下面側にスリット状吸
引ノズルなどを配置することにより発生したH2やNO2 を
鋼帯面からの離脱、吸引除去する試験を行った。
30鋼の冷間圧延後の鋼帯 (板厚0.5 mm、板幅1m)を83
0 ℃で焼鈍後、直ちに溶融塩 (主成分NaOH、NaNO3)に浸
漬し、引き続いて図3に示すような電解酸洗装置によ
り、50℃、15%HNO3中で間接通電交番電解酸洗した。そ
の際に、図3に示すように、鋼帯下面側にスリット状吸
引ノズルなどを配置することにより発生したH2やNO2 を
鋼帯面からの離脱、吸引除去する試験を行った。
【0027】次に、HNO3中での電解酸洗後に水洗、乾燥
した鋼帯より試験片を切り出し、スポットテストによ
り、酸洗時の鋼帯下面の表面のCr濃度を調べた。なお、
上述の試験は鋼帯の板幅方向に3点、ライン方向に3点
の、合計9点で実施した。試験結果を従来の方法と比較
しながら、表1に示す。
した鋼帯より試験片を切り出し、スポットテストによ
り、酸洗時の鋼帯下面の表面のCr濃度を調べた。なお、
上述の試験は鋼帯の板幅方向に3点、ライン方向に3点
の、合計9点で実施した。試験結果を従来の方法と比較
しながら、表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(注) スポットテスト: 腐食性試験溶液(Fe
Cl3・6H2O 10g, NaCl 5g,36%HCl 2.5ml, H2O 200ml)を1
滴試験面に滴下して5分間保持した後水洗し、生じた腐
食斑点濃さを標準試料 (Cr含有率12、13、14、15および
16%) と見比べながらCr濃度を判定した。
Cl3・6H2O 10g, NaCl 5g,36%HCl 2.5ml, H2O 200ml)を1
滴試験面に滴下して5分間保持した後水洗し、生じた腐
食斑点濃さを標準試料 (Cr含有率12、13、14、15および
16%) と見比べながらCr濃度を判定した。
【0030】
【発明の効果】試験結果から明らかなように、吸引ノズ
ルやノズル噴射などの気泡離脱を全く行わない場合 (従
来法) には、脱スケールが不十分なため、スポットテス
トにより、表面のCr濃度の低い部分が多く認められた。
これに対して、吸引ノズルを用いた場合には、Cr濃度の
低い部分は少なくなり、特にノズル噴射やブラシ、ブレ
ードとの組み合わせた場合に、その効果が顕著に現れ
た。
ルやノズル噴射などの気泡離脱を全く行わない場合 (従
来法) には、脱スケールが不十分なため、スポットテス
トにより、表面のCr濃度の低い部分が多く認められた。
これに対して、吸引ノズルを用いた場合には、Cr濃度の
低い部分は少なくなり、特にノズル噴射やブラシ、ブレ
ードとの組み合わせた場合に、その効果が顕著に現れ
た。
【図1】従来の電解酸洗ラインの説明図である。
【図2】従来の電解酸洗ラインで電解により生成した気
泡の成長の様子を示す説明図である。
泡の成長の様子を示す説明図である。
【図3】本発明にかかる方法を実施するための電解洗浄
ラインの説明図である。
ラインの説明図である。
【図4】図4(a) は、スリット状吸引ノズルの側面図、
図4(b) は同じく断面図である。
図4(b) は同じく断面図である。
【図5】噴射ノズルと吸引ノズルとの配置の様子を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】図6(a) は、ブラシ付吸引ノズルの断面図、図
6(b) はブレード付吸引ノズルの同じく断面図である。
6(b) はブレード付吸引ノズルの同じく断面図である。
【図7】気液分離器の断面図である。
【図8】気液分離器を組み込んだ電解酸洗液の噴射、吸
引系の説明図である。
引系の説明図である。
12 : 陽極 14 : 陰極 16 : ストリップ 22, 24 : 気泡 30 : 噴射ノズル 32 : 吸引ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図4(a)、(b)は、図3において用い
たスリット状吸引ノズル32の断面図(それぞれ上およ
び側方から見た図)を示す。速度分布制御板40および
ガイドベーン42により、板幅のいずれの部分において
も吸引力が一定になるように調節できる。44は吸引口
である。噴射ノズル30も基本的には同一構造のスリッ
ト状ノズルであってよい。この場合、44は吹き出し口
となる。
たスリット状吸引ノズル32の断面図(それぞれ上およ
び側方から見た図)を示す。速度分布制御板40および
ガイドベーン42により、板幅のいずれの部分において
も吸引力が一定になるように調節できる。44は吸引口
である。噴射ノズル30も基本的には同一構造のスリッ
ト状ノズルであってよい。この場合、44は吹き出し口
となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図5は、スリット状吸引ノズル32と噴射
ノズル30を複合化した方式の気泡離脱法における噴射
・吸引ノズルのライン方向の断面図である。なお、この
場合の噴射ノズル30および吸引ノズル32の板幅方向
の断面図は図4とほぼ同じである。噴射ノズル30と吸
引ノズル32には同じ速度分布制御板(図4参照)が設
けられ、それぞれの先端部には流れの方向をそろえるた
めにガイドベーンを設けてある。
ノズル30を複合化した方式の気泡離脱法における噴射
・吸引ノズルのライン方向の断面図である。なお、この
場合の噴射ノズル30および吸引ノズル32の板幅方向
の断面図は図4とほぼ同じである。噴射ノズル30と吸
引ノズル32には同じ速度分布制御板(図4参照)が設
けられ、それぞれの先端部には流れの方向をそろえるた
めにガイドベーンを設けてある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図8は、ストリップ16の電解酸洗の際に
気泡の離脱、除去を行う電解酸洗液からの気泡除去装置
と気液分離器とを酸洗ラインに組み込んだときの系統図
であり、図中、吸引ノズル32を介して槽外に回収され
た気泡含有電解液82は気液分離器80に送られ、図7
に関連させて説明した形態で気液分離が行われ、気泡の
除かれた電解液83は、ポンプ84から圧送されて噴射
ノズル30に送られ、そこで鋼帯下面に噴射される。図
9は、吸引ノズルと噴射ノズルを有する気泡除去装置に
おいて、吸引ノズル32または噴射ノズル30から吸引
または噴射する電解酸洗液の流量を独立に制御できるよ
うにしたものであって、図9(a)は吸引専用ポンプ8
5と噴射専用ポンプ86を有する場合の態様を、図9
(b)は吸引・噴射兼用ポンプ84と分流管51、52
および流量調節器53、54を有する場合の態様を、図
9(c)は吸引専用ポンプ85、噴射専用ポンプ86を
有する気泡除去装置に気液分離器80を組み込んだ場合
の態様を、図9(d)は吸引・噴射兼用ポンプ84と分
液管51、52および流量調節器53、54を有する気
泡除去装置に気泡分離器80を組み込んだ場合の態様を
それぞれ示す系統図である。
気泡の離脱、除去を行う電解酸洗液からの気泡除去装置
と気液分離器とを酸洗ラインに組み込んだときの系統図
であり、図中、吸引ノズル32を介して槽外に回収され
た気泡含有電解液82は気液分離器80に送られ、図7
に関連させて説明した形態で気液分離が行われ、気泡の
除かれた電解液83は、ポンプ84から圧送されて噴射
ノズル30に送られ、そこで鋼帯下面に噴射される。図
9は、吸引ノズルと噴射ノズルを有する気泡除去装置に
おいて、吸引ノズル32または噴射ノズル30から吸引
または噴射する電解酸洗液の流量を独立に制御できるよ
うにしたものであって、図9(a)は吸引専用ポンプ8
5と噴射専用ポンプ86を有する場合の態様を、図9
(b)は吸引・噴射兼用ポンプ84と分流管51、52
および流量調節器53、54を有する場合の態様を、図
9(c)は吸引専用ポンプ85、噴射専用ポンプ86を
有する気泡除去装置に気液分離器80を組み込んだ場合
の態様を、図9(d)は吸引・噴射兼用ポンプ84と分
液管51、52および流量調節器53、54を有する気
泡除去装置に気泡分離器80を組み込んだ場合の態様を
それぞれ示す系統図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】吸引ノズルまたは噴射ノズルの流量を独立に制
御できる噴射、吸引系の説明図である。
御できる噴射、吸引系の説明図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
フロントページの続き (72)発明者 青木 健郎 大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金 属工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ステンレス鋼帯を走行させながら連続的
に電解酸洗を行って脱スケールするに当たり、該ステン
レス鋼帯の下面に近接させて電解酸洗液の吸引ノズルを
配置し、電解によって発生するガスからなる気泡を電解
酸洗液とともに吸引、除去することを特徴とする電解酸
洗における気泡除去法。 - 【請求項2】 ステンレス鋼帯を走行させながら連続的
に電解酸洗を行って脱スケールするに当たり、該ステン
レス鋼帯の下面に近接させて電解酸洗液の噴射ノズルを
配置し、電解によって発生するガスからなる気泡を鋼帯
表面から離脱させる、電解酸洗における気泡離脱法。 - 【請求項3】 前記吸引ノズルに近接させて電解酸洗液
の噴射ノズルを配置し、電解によって発生するガスから
なる気泡を鋼帯表面から離脱させるとともに吸引、除去
することを特徴とする請求項1記載の電解酸洗における
気泡除去法。 - 【請求項4】 ステンレス鋼帯を水平に移動させながら
連続的に電解脱スケールするに当たり、電解によって発
生するガスからなる気泡を鋼帯表面から離脱させると同
時に吸引、除去する装置であって、走行するステンレス
鋼帯の下面に接触するように設けた気泡除去手段と、該
気泡除去手段に近接して設けられた酸洗電解液の吸引ノ
ズルとを備えたことを特徴とする電解酸洗における気泡
除去装置。 - 【請求項5】 ステンレス鋼帯を水平に移動させながら
連続的に電解脱スケールするに当たり、電解によって発
生するガスからなる気泡を鋼帯表面から離脱させると同
時に吸引、除去する装置であって、前記ステンレス鋼帯
の走行面の下面に近接させて配置した酸洗電解液の噴射
ノズルおよび吸引ノズル、ならびに該吸引ノズルからの
酸洗電解液と気泡との混合液から気泡を分離する気泡分
離器を組み合わせて備えたことを特徴とする電解酸洗に
おける気泡除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4355992A JPH06146099A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電解酸洗における気泡除去法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4355992A JPH06146099A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電解酸洗における気泡除去法と装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06146099A true JPH06146099A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=12667110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4355992A Withdrawn JPH06146099A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 電解酸洗における気泡除去法と装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06146099A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101258732B1 (ko) * | 2009-12-24 | 2013-04-26 | 주식회사 포스코 | 스테인리스 냉연강판의 황산 전해 산세 방법 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4355992A patent/JPH06146099A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101258732B1 (ko) * | 2009-12-24 | 2013-04-26 | 주식회사 포스코 | 스테인리스 냉연강판의 황산 전해 산세 방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |