JPH06148149A - 超音波測定装置 - Google Patents
超音波測定装置Info
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- JPH06148149A JPH06148149A JP92304081A JP30408192A JPH06148149A JP H06148149 A JPH06148149 A JP H06148149A JP 92304081 A JP92304081 A JP 92304081A JP 30408192 A JP30408192 A JP 30408192A JP H06148149 A JPH06148149 A JP H06148149A
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高速A/D変換を行わなくとも内部反射信号を
除去できる超音波測定装置を提供する。 【構成】音響レンズ6の受信信号を位相検波する位相検
波手段10a,b,12a,bと、試料反射が無い状態
で位相検波して得られた第1の複素データを時間の関数
として記憶する記憶手段23と、試料からの反射信号を
位相検波して得られた第2の複素データから、この第2
の複素データと時間が一致する第1の複素データを減算
する減算手段18とを具備する。
除去できる超音波測定装置を提供する。 【構成】音響レンズ6の受信信号を位相検波する位相検
波手段10a,b,12a,bと、試料反射が無い状態
で位相検波して得られた第1の複素データを時間の関数
として記憶する記憶手段23と、試料からの反射信号を
位相検波して得られた第2の複素データから、この第2
の複素データと時間が一致する第1の複素データを減算
する減算手段18とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を使用して試料
の弾性的性質を調査する超音波測定装置に関する。
の弾性的性質を調査する超音波測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集束させた超音波を試料に入射
させて、その試料からの反射波を受波して超音波画像を
作成し、またはV(z) 曲線を利用して試料の微小領域の
弾性表面波音速を測定する装置として超音波顕微鏡が知
られている。
させて、その試料からの反射波を受波して超音波画像を
作成し、またはV(z) 曲線を利用して試料の微小領域の
弾性表面波音速を測定する装置として超音波顕微鏡が知
られている。
【0003】従来の超音波顕微鏡は、数百MHz で数十
周期の電気的バースト波を発生させ、これを圧電素子で
超音波に変換する。変換した超音波を音響レンズで集束
させて試料に照射する。試料からの反射波を音響レンズ
で受け、圧電素子で電気信号に変換し、ピーク検波して
その振幅を検出する。
周期の電気的バースト波を発生させ、これを圧電素子で
超音波に変換する。変換した超音波を音響レンズで集束
させて試料に照射する。試料からの反射波を音響レンズ
で受け、圧電素子で電気信号に変換し、ピーク検波して
その振幅を検出する。
【0004】以上の動作を試料を超音波の入射方向(2
方向)と垂直な面(XY面)で2次元走査することで超
音波画像を得る。また、試料の表面波音速を測定する場
合は、音響レンズをZ方向に動かしながら、前記ピーク
検出までの動作をくり返してV(z) 曲線を得、これに対
してFFT解析を行って測定する。
方向)と垂直な面(XY面)で2次元走査することで超
音波画像を得る。また、試料の表面波音速を測定する場
合は、音響レンズをZ方向に動かしながら、前記ピーク
検出までの動作をくり返してV(z) 曲線を得、これに対
してFFT解析を行って測定する。
【0005】このような超音波顕微鏡において、圧電素
子で受信される反射信号には、試料からの反射信号の他
に音響レンズ内の反射が存在する。特に図7に示すAの
経路とこれを多数回往復することで生じる多重反射が大
きいため、一般には、この経路を1往復した反射タイミ
ングと2回往復した反射タイミングの間に合焦させた時
の試料反射がくるように音響レンズを設計されることが
多い。
子で受信される反射信号には、試料からの反射信号の他
に音響レンズ内の反射が存在する。特に図7に示すAの
経路とこれを多数回往復することで生じる多重反射が大
きいため、一般には、この経路を1往復した反射タイミ
ングと2回往復した反射タイミングの間に合焦させた時
の試料反射がくるように音響レンズを設計されることが
多い。
【0006】この反射の他にも経路Bのようにさまざま
なタイミングで音響レンズ内の反射が圧電素子にかえっ
てくるため、試料からの反射信号と干渉して正確に検出
できない。これに対して音響レンズの内部反射を除去す
る方法が考案されている。特開昭60−117150号
公報では、内部反射で一定レベル以上のものの振幅とタ
イミングをあらかじめ記憶させておき、これと疑似のも
のを発生させて減算することで、内部反射を除去する技
術が開示されている。また、特開平4−40362号公
報では音響レンズの内部反射のみの波形をあらかじめ記
憶しておき、測定時の反射信号から減算することで、内
部反射を除去する技術が示されている。
なタイミングで音響レンズ内の反射が圧電素子にかえっ
てくるため、試料からの反射信号と干渉して正確に検出
できない。これに対して音響レンズの内部反射を除去す
る方法が考案されている。特開昭60−117150号
公報では、内部反射で一定レベル以上のものの振幅とタ
イミングをあらかじめ記憶させておき、これと疑似のも
のを発生させて減算することで、内部反射を除去する技
術が開示されている。また、特開平4−40362号公
報では音響レンズの内部反射のみの波形をあらかじめ記
憶しておき、測定時の反射信号から減算することで、内
部反射を除去する技術が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上に示した従来の超
音波顕微鏡には、次のような欠点があった。
音波顕微鏡には、次のような欠点があった。
【0008】特開昭60−117150号公報に示され
る技術では、不用な反射信号のタイミングと振幅のみを
記憶して除去している。しかし、試料からの反射と内部
反射が重なった場合には、波の干渉が起こるため、その
位相差によってたがいに強め合ったり弱め合ったりする
状態となるため、単純に振幅だけを減算しても不用な反
射信号の影響を除去することはできない。さらに減算す
るための、内部反射の疑似信号を形成する回路は超音波
の周波数が高くなると技術的に難しくなり、コストも高
くなるという欠点があった。
る技術では、不用な反射信号のタイミングと振幅のみを
記憶して除去している。しかし、試料からの反射と内部
反射が重なった場合には、波の干渉が起こるため、その
位相差によってたがいに強め合ったり弱め合ったりする
状態となるため、単純に振幅だけを減算しても不用な反
射信号の影響を除去することはできない。さらに減算す
るための、内部反射の疑似信号を形成する回路は超音波
の周波数が高くなると技術的に難しくなり、コストも高
くなるという欠点があった。
【0009】また、特開平4−40362号公報で示さ
れる技術では、内部反射の波形を記憶しておき、減算す
るために内部反射は除去することができる。しかし、内
部反射波形を記憶するためには多量の記憶領域を必要と
する。さらに、超音波の周波数が高い時には高速のA/
D変換をする必要がある。例えば、送信周波数が400
MHz の時に位相が5°の精度で内部反射をとるとする
と、30GHz 程度でサンプリングしてA/D変換する
必要があり、これを1回の送信で行うことは困難であ
る。この波形を5μsの時間幅分記憶しておくために
は、1点が8bitのデータであっても、150Kby
teがメモリとして必要となると共に、減算時に高速に
読み出す必要があるという欠点があった。
れる技術では、内部反射の波形を記憶しておき、減算す
るために内部反射は除去することができる。しかし、内
部反射波形を記憶するためには多量の記憶領域を必要と
する。さらに、超音波の周波数が高い時には高速のA/
D変換をする必要がある。例えば、送信周波数が400
MHz の時に位相が5°の精度で内部反射をとるとする
と、30GHz 程度でサンプリングしてA/D変換する
必要があり、これを1回の送信で行うことは困難であ
る。この波形を5μsの時間幅分記憶しておくために
は、1点が8bitのデータであっても、150Kby
teがメモリとして必要となると共に、減算時に高速に
読み出す必要があるという欠点があった。
【0010】本発明の超音波測定装置はこのような課題
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、試料反射による受信信号を位相検波して得られる複
素データから、内部反射による受信信号を位相検波して
得られる複素データのうち、試料反射による受信信号を
位相検波して得られる複素データと同一タイミングの複
素データを減算することで、高速A/D変換を行わなく
とも内部反射信号を除去できる超音波測定装置を提供す
ることにある。
に着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、試料反射による受信信号を位相検波して得られる複
素データから、内部反射による受信信号を位相検波して
得られる複素データのうち、試料反射による受信信号を
位相検波して得られる複素データと同一タイミングの複
素データを減算することで、高速A/D変換を行わなく
とも内部反射信号を除去できる超音波測定装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の超音波測定装置は、高周波バースト波を
発生する高周波バースト波手段と、発生させた高周波バ
ースト波を超音波に変換すると共に、反射した超音波を
電気信号に変換する電気音響変換器と、この電気音響変
換器が取り付けられていると共に、超音波を試料に入射
させる音響レンズとを備えた超音波測定装置において、
前記音響レンズの受信信号を位相検波する位相検波手段
と、試料反射が無い状態で前記位相検波手段によって位
相検波して得られた第1の複素データを時間の関数とし
て記憶する記憶手段と、前記試料からの反射信号を前記
位相検波手段によって位相検波して得られた第2の複素
データから、この第2の複素データと時間が一致する前
記第1の複素データを減算する減算手段とを具備する。
めに、本発明の超音波測定装置は、高周波バースト波を
発生する高周波バースト波手段と、発生させた高周波バ
ースト波を超音波に変換すると共に、反射した超音波を
電気信号に変換する電気音響変換器と、この電気音響変
換器が取り付けられていると共に、超音波を試料に入射
させる音響レンズとを備えた超音波測定装置において、
前記音響レンズの受信信号を位相検波する位相検波手段
と、試料反射が無い状態で前記位相検波手段によって位
相検波して得られた第1の複素データを時間の関数とし
て記憶する記憶手段と、前記試料からの反射信号を前記
位相検波手段によって位相検波して得られた第2の複素
データから、この第2の複素データと時間が一致する前
記第1の複素データを減算する減算手段とを具備する。
【0012】また、本発明の超音波測定装置は、連続波
を発生する周波数可変の発振手段と、この発振手段の発
生した基準信号の一部を切り取り高周波バースト波とす
る高周波バースト波発生手段と、発生させた高周波バー
スト波を超音波に変換すると共に、反射した超音波を電
気信号に変換する電気音響変換器と、この電気音響変換
器の出力する超音波を試料に入射させる音響レンズと、
前記発振手段の基準信号を参照波として受信信号を位相
検波する位相検波手段と、試料反射が無い状態で前記位
相検波手段によって位相検波して得られた第1の複素デ
ータを時間の関数として記憶する記憶手段と、前記試料
からの反射信号を前記位相検波手段によって位相検波し
て得られた第2の複素データから、この第2の複素デー
タと時間が一致する前記第1の複素データを減算する減
算手段とを具備する。
を発生する周波数可変の発振手段と、この発振手段の発
生した基準信号の一部を切り取り高周波バースト波とす
る高周波バースト波発生手段と、発生させた高周波バー
スト波を超音波に変換すると共に、反射した超音波を電
気信号に変換する電気音響変換器と、この電気音響変換
器の出力する超音波を試料に入射させる音響レンズと、
前記発振手段の基準信号を参照波として受信信号を位相
検波する位相検波手段と、試料反射が無い状態で前記位
相検波手段によって位相検波して得られた第1の複素デ
ータを時間の関数として記憶する記憶手段と、前記試料
からの反射信号を前記位相検波手段によって位相検波し
て得られた第2の複素データから、この第2の複素デー
タと時間が一致する前記第1の複素データを減算する減
算手段とを具備する。
【0013】
【作用】すなわち、本発明によれば、試料の超音波測定
を行なう前に音響レンズ内部の内部反射のみを位相検波
し、そのタイミングと位相検波によって得られる第1の
複素データを記憶部にあらかじめ記憶しておく。そして
試料を超音波測定する時に、試料反射信号を位相検波し
て得られる第2の複素データから、試料反射のとき得ら
れる第2の複素データと同じタイミングの第1の複素デ
ータを減算する。これにより、音響レンズ内部の反射波
と試料反射波との干渉が除去され、正確な試料反射信号
のみを検出できる。
を行なう前に音響レンズ内部の内部反射のみを位相検波
し、そのタイミングと位相検波によって得られる第1の
複素データを記憶部にあらかじめ記憶しておく。そして
試料を超音波測定する時に、試料反射信号を位相検波し
て得られる第2の複素データから、試料反射のとき得ら
れる第2の複素データと同じタイミングの第1の複素デ
ータを減算する。これにより、音響レンズ内部の反射波
と試料反射波との干渉が除去され、正確な試料反射信号
のみを検出できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例の超音波測定装
置の構成を示す図である。同図において、一定の周波数
の連続波(以下基準信号と呼ぶ)を発生する送信部1に
前記基準信号の一部を切り取りバースト波とする半導体
スイッチ2の入力側が接続されている。半導体スイッチ
2の出力側端子には、信号を一つの方向にだけ流すサー
キュレータ3を介して前記バースト信号を電気音響変換
する圧電トランスデューサ4及び前置増幅器5がそれぞ
れ接続され、該出力端子の他端には終端抵抗として例え
ば50Ωの抵抗R1が接続されている。
置の構成を示す図である。同図において、一定の周波数
の連続波(以下基準信号と呼ぶ)を発生する送信部1に
前記基準信号の一部を切り取りバースト波とする半導体
スイッチ2の入力側が接続されている。半導体スイッチ
2の出力側端子には、信号を一つの方向にだけ流すサー
キュレータ3を介して前記バースト信号を電気音響変換
する圧電トランスデューサ4及び前置増幅器5がそれぞ
れ接続され、該出力端子の他端には終端抵抗として例え
ば50Ωの抵抗R1が接続されている。
【0016】前記圧電トランスデューサ4は音響レンズ
6に取りつけられており、該音響レンズ6の焦点付近に
はカプラ液体7で満たされた水槽8の中に載置された試
料9がある。前記カプラ液体7は音響レンズ6と試料9
との間に超音波を伝播させるためのものである。
6に取りつけられており、該音響レンズ6の焦点付近に
はカプラ液体7で満たされた水槽8の中に載置された試
料9がある。前記カプラ液体7は音響レンズ6と試料9
との間に超音波を伝播させるためのものである。
【0017】そして、前置増幅器5の出力には2つの乗
算部10a、10bがそれぞれ接続されている。第1の
乗算部10aには送信部1と基準信号が参照信号(第1
参照信号)となるように直接的に接続され、第2の乗算
部10bには前記第1参照信号の位相を90°変化させ
た信号(第2参照信号)を生成する移相部11を介して
送信部1が接続される。
算部10a、10bがそれぞれ接続されている。第1の
乗算部10aには送信部1と基準信号が参照信号(第1
参照信号)となるように直接的に接続され、第2の乗算
部10bには前記第1参照信号の位相を90°変化させ
た信号(第2参照信号)を生成する移相部11を介して
送信部1が接続される。
【0018】前記2つの乗算部10a、10bの出力端
には、高周波成分を除去するためのローパスフィルタ
(LPF)12a、12bが接続される。2つのLPF
12a、12bは送信部1の出力する連続波の周波数の
少なくとも2倍の周波数が除去可能な特性のものを採用
する。ローパスフィルタ12a、12bの出力にはS/
H部13a、13bが接続され、その出力はそれぞれA
/D変換部14a、14bでA/D変換される。S/H
部13a、13bとA/D変換部14a、14bにはタ
イミング設定部15が接続され、S/Hのタイミングと
A/D変換のタイミングを送信パルス選択部16から出
力される送信パルスにより出力する。
には、高周波成分を除去するためのローパスフィルタ
(LPF)12a、12bが接続される。2つのLPF
12a、12bは送信部1の出力する連続波の周波数の
少なくとも2倍の周波数が除去可能な特性のものを採用
する。ローパスフィルタ12a、12bの出力にはS/
H部13a、13bが接続され、その出力はそれぞれA
/D変換部14a、14bでA/D変換される。S/H
部13a、13bとA/D変換部14a、14bにはタ
イミング設定部15が接続され、S/Hのタイミングと
A/D変換のタイミングを送信パルス選択部16から出
力される送信パルスにより出力する。
【0019】A/D変換部14a、14b、タイミング
設定部15、送信パルス選択部16はバス17を介して
CPU18と接続されている。バス17には超音波画像
を記憶する画像メモリ19、超音波画像や測定結果を表
示する表示部20、音響レンズ6と試料9の距離を変化
させると共に、その相対移動距離を測定するZ走査部2
1、試料9の表面と平行に、2次元走査(XY面)を行
ない、その相対移動距離を出力するXY走査部22、メ
モリ23が接続され、メモリ23の中には内部反射測定
プログラム24、内部反射除去プログラム25と内部反
射データ26を記憶する領域や、V(z) データ27を記
憶する領域がある。次に、以上のように構成された本実
施例の動作について説明する。図2は本実施例のタイム
チャートである。
設定部15、送信パルス選択部16はバス17を介して
CPU18と接続されている。バス17には超音波画像
を記憶する画像メモリ19、超音波画像や測定結果を表
示する表示部20、音響レンズ6と試料9の距離を変化
させると共に、その相対移動距離を測定するZ走査部2
1、試料9の表面と平行に、2次元走査(XY面)を行
ない、その相対移動距離を出力するXY走査部22、メ
モリ23が接続され、メモリ23の中には内部反射測定
プログラム24、内部反射除去プログラム25と内部反
射データ26を記憶する領域や、V(z) データ27を記
憶する領域がある。次に、以上のように構成された本実
施例の動作について説明する。図2は本実施例のタイム
チャートである。
【0020】CPU18は送信パルス選択部16に、送
信トリガとしてXY走査部22の出力する位置信号パル
スかCPU18からのトリガパルスかを選択するように
設定する。送信パルス選択部16は送信パルスが図2
(a)のように入力されると、図2(b)に示すように
短いパルスを送信パルスと同期して出力する。このパル
ス幅は送信部1が出力する連続波の同期の数十倍になる
ように設定されている。送信パルス選択部16から出力
された図2(b)のパルスは半導体スイッチ2に入力さ
れる。半導体スイッチ2は入力するパルスがオンのとき
は、送信部1の信号をサーキュレータ3に通し、オフの
ときは終端抵抗R1で終端する。こうして、送信バース
ト波(図2(c))がサーキュレータ3に入力される。
送信バースト信号はサーキュレータ3を矢印I方向に通
ってトランスデューサ4に印加され、電気音響変換され
て超音波となり、音響レンズ6を通り、音響レンズ6の
レンズ面とカプラ液体7の界面で屈折してカプラ液体7
の中で集束して試料9に入射する。
信トリガとしてXY走査部22の出力する位置信号パル
スかCPU18からのトリガパルスかを選択するように
設定する。送信パルス選択部16は送信パルスが図2
(a)のように入力されると、図2(b)に示すように
短いパルスを送信パルスと同期して出力する。このパル
ス幅は送信部1が出力する連続波の同期の数十倍になる
ように設定されている。送信パルス選択部16から出力
された図2(b)のパルスは半導体スイッチ2に入力さ
れる。半導体スイッチ2は入力するパルスがオンのとき
は、送信部1の信号をサーキュレータ3に通し、オフの
ときは終端抵抗R1で終端する。こうして、送信バース
ト波(図2(c))がサーキュレータ3に入力される。
送信バースト信号はサーキュレータ3を矢印I方向に通
ってトランスデューサ4に印加され、電気音響変換され
て超音波となり、音響レンズ6を通り、音響レンズ6の
レンズ面とカプラ液体7の界面で屈折してカプラ液体7
の中で集束して試料9に入射する。
【0021】以上のようにして試料9に入射した超音波
は、試料9で反射して再びカプラ液体7、音響レンズ6
を伝播し、トランスデューサ4で電気信号に変換され
る。この信号を以下受信信号と呼ぶ。受信信号はサーキ
ュレータ3を矢印K方向に通って前置増幅器5で増幅さ
れ、2つの乗算部10a、10bに入力される。
は、試料9で反射して再びカプラ液体7、音響レンズ6
を伝播し、トランスデューサ4で電気信号に変換され
る。この信号を以下受信信号と呼ぶ。受信信号はサーキ
ュレータ3を矢印K方向に通って前置増幅器5で増幅さ
れ、2つの乗算部10a、10bに入力される。
【0022】前記第1の乗算部10aでは、前記送信部
1の出力する基準信号を第1参照信号として、受信信号
と乗算を行なう。第2の乗算部10bは前記基準信号を
移相部11で90°位相を変化させた信号を第2参照信
号として、前記受信信号と乗算を行なう。
1の出力する基準信号を第1参照信号として、受信信号
と乗算を行なう。第2の乗算部10bは前記基準信号を
移相部11で90°位相を変化させた信号を第2参照信
号として、前記受信信号と乗算を行なう。
【0023】第1の乗算部10aの出力と第2の乗算部
10bの出力は、それぞれLPF12a、12bで基準
信号の2倍の周波数が除去される。この乗算部とLPF
で位相検波が行なわれ、基準信号に対する受信信号の位
相差をφとすると、LPF12aからはcos φに比例す
る強度をもった矩形波(同相成分と呼ぶ)が、LPF1
2bからはsin φに比例する強度をもった矩形波(直交
成分)が出力される。受信信号には試料反射の他に、多
数の内部反射が含まれており、図2(d)のようになっ
ている。すでに述べたように、特に図7で示した経路A
とその多重による音響レンズ内部反射が大きいため、音
響レンズはこの反射の返ってくるタイミングの間に合焦
時の試料反射がくるように設計されている。本実施例で
は第1レンズ内部反射F1 と第2レンズ内部反射F5 の
間に試料反射がくる例をあげている。この他にもF2 〜
F4 で示しているように図7の経路Bに示すような内部
反射が存在する。その結果、LPF12aと12bの出
力はそれぞれ図2(e)と(f)のように多数の矩形波
となる。このうち、必要な反射波の複素データを得るた
めにタイミング設定部15はCPU18からバス17を
介して送られる送信からの遅延時間t1 に基づき図2
(g)に示すS/Hタイミング信号を2つのS/H部1
3a、13bに送出する。
10bの出力は、それぞれLPF12a、12bで基準
信号の2倍の周波数が除去される。この乗算部とLPF
で位相検波が行なわれ、基準信号に対する受信信号の位
相差をφとすると、LPF12aからはcos φに比例す
る強度をもった矩形波(同相成分と呼ぶ)が、LPF1
2bからはsin φに比例する強度をもった矩形波(直交
成分)が出力される。受信信号には試料反射の他に、多
数の内部反射が含まれており、図2(d)のようになっ
ている。すでに述べたように、特に図7で示した経路A
とその多重による音響レンズ内部反射が大きいため、音
響レンズはこの反射の返ってくるタイミングの間に合焦
時の試料反射がくるように設計されている。本実施例で
は第1レンズ内部反射F1 と第2レンズ内部反射F5 の
間に試料反射がくる例をあげている。この他にもF2 〜
F4 で示しているように図7の経路Bに示すような内部
反射が存在する。その結果、LPF12aと12bの出
力はそれぞれ図2(e)と(f)のように多数の矩形波
となる。このうち、必要な反射波の複素データを得るた
めにタイミング設定部15はCPU18からバス17を
介して送られる送信からの遅延時間t1 に基づき図2
(g)に示すS/Hタイミング信号を2つのS/H部1
3a、13bに送出する。
【0024】S/H部13a、13bは、タイミング設
定部15の出力する信号がオンになるタイミングで図2
(e)、(f)それぞれのデータを保持する。保持され
たデータはA/D変換部14a、14bでデジタル信号
に変換され、音響レンズの内部反射測定時は内部反射デ
ータ記憶部26へ、V(z) 測定時は後で述べる内部反射
除去を行なった後、V(z) データ記憶部27へ、画像化
時は内部反射除去を行ない画像メモリ19に保存され
る。次に、内部反射除去方法について説明する。
定部15の出力する信号がオンになるタイミングで図2
(e)、(f)それぞれのデータを保持する。保持され
たデータはA/D変換部14a、14bでデジタル信号
に変換され、音響レンズの内部反射測定時は内部反射デ
ータ記憶部26へ、V(z) 測定時は後で述べる内部反射
除去を行なった後、V(z) データ記憶部27へ、画像化
時は内部反射除去を行ない画像メモリ19に保存され
る。次に、内部反射除去方法について説明する。
【0025】まず、試料9と音響レンズ6との距離を焦
点距離以上の充分な距離に離して、試料9からの反射が
受信しないようにする。内部反射測定プログラム24に
より、CPU18からバス17を介して送信パルス選択
部16から送信パルスを送出しながら、タイミング設定
部15へ遅延時間t1 を次々に変化させる信号をCPU
18から送出して、前記複素データ測定を行なって音響
レンズの内部反射を内部反射データ記憶部26に記憶さ
せる。
点距離以上の充分な距離に離して、試料9からの反射が
受信しないようにする。内部反射測定プログラム24に
より、CPU18からバス17を介して送信パルス選択
部16から送信パルスを送出しながら、タイミング設定
部15へ遅延時間t1 を次々に変化させる信号をCPU
18から送出して、前記複素データ測定を行なって音響
レンズの内部反射を内部反射データ記憶部26に記憶さ
せる。
【0026】例えば、第1内部反射F1 が送信から1.
5μsの時間遅れで、第2内部反射F5 が3μsの送信
からの時間遅れであり、焦点がその間にある時、一般に
V(z) 測定は第1内部反射と第2内部反射の間で行なう
ので、測定する内部反射はこの間にあるもので充分であ
る。バースト波の幅は数百nsであるから、1nsづつ
1.5μsの間の音響レンズ内部反射の複素データを1
つのデータにつき8bitで記憶するのに必要なメモリ
は、1.5Kbyteである。5μsの間、16bit
で記憶しても10Kbyteで非常に少ない記憶領域で
すむことになる。
5μsの時間遅れで、第2内部反射F5 が3μsの送信
からの時間遅れであり、焦点がその間にある時、一般に
V(z) 測定は第1内部反射と第2内部反射の間で行なう
ので、測定する内部反射はこの間にあるもので充分であ
る。バースト波の幅は数百nsであるから、1nsづつ
1.5μsの間の音響レンズ内部反射の複素データを1
つのデータにつき8bitで記憶するのに必要なメモリ
は、1.5Kbyteである。5μsの間、16bit
で記憶しても10Kbyteで非常に少ない記憶領域で
すむことになる。
【0027】超音波画像を得るときは、観察したい深さ
に焦点を合わせ、試料反射にS/Hタイミングt1 をC
PU18からタイミング設定部15に設定する。CPU
18によりXY走査部22で2次元走査を行ない、その
位置パルスが送信パルス選択部16に入力されると、送
信パルス選択部16は送信パルスを送信部1に送出す
る。そして、前述の動作により複素データがディジタル
データとしてバス17に入力される。CPU18は内部
反射除去プログラム25によって、タイミング設定部に
設定されたS/Hタイミングt1 と同じ遅延時間の内部
反射の複素データを内部反射データ記憶部26から探
し、前記複素データから減算する。その結果の同相成分
をX、直交成分をYとすれば、(X2 +Y2 )1/2 で強
度が得られるので、強度を計算して画像メモリ19に入
力する。XY走査しながらくり返せば内部反射が除去さ
れた超音波画像が得られる。
に焦点を合わせ、試料反射にS/Hタイミングt1 をC
PU18からタイミング設定部15に設定する。CPU
18によりXY走査部22で2次元走査を行ない、その
位置パルスが送信パルス選択部16に入力されると、送
信パルス選択部16は送信パルスを送信部1に送出す
る。そして、前述の動作により複素データがディジタル
データとしてバス17に入力される。CPU18は内部
反射除去プログラム25によって、タイミング設定部に
設定されたS/Hタイミングt1 と同じ遅延時間の内部
反射の複素データを内部反射データ記憶部26から探
し、前記複素データから減算する。その結果の同相成分
をX、直交成分をYとすれば、(X2 +Y2 )1/2 で強
度が得られるので、強度を計算して画像メモリ19に入
力する。XY走査しながらくり返せば内部反射が除去さ
れた超音波画像が得られる。
【0028】V(z) 測定を行なう時は、内部反射測定プ
ログラム24で内部反射の複素データを記憶した後、V
(z) 測定を開始する位置に音響レンズを移動して試料反
射がS/HされるようにCPU18からタイミング設定
部15に遅延時間を設定する。この値をt1 =T0 とす
る。
ログラム24で内部反射の複素データを記憶した後、V
(z) 測定を開始する位置に音響レンズを移動して試料反
射がS/HされるようにCPU18からタイミング設定
部15に遅延時間を設定する。この値をt1 =T0 とす
る。
【0029】CPU18からZ走査部21により音響レ
ンズ6と試料9の距離を変化させ、その相対移動距離を
Z走査部21で測定してCPU18に返す。CPU18
はその移動距離が一定のピッチごとに送信パルス選択部
16に送信パルスを出すように指令する。音響レンズ6
と試料9との距離が変化すると、試料反射のタイミング
も変化する。初期位置からの音響レンズ6と試料9の相
対移動距離をΔZとすると、試料反射のS/Hタイミン
グt1 は、 t1 =T0 +2ΔZ/Vw (1) Vwはカプラ液体の音速
ンズ6と試料9の距離を変化させ、その相対移動距離を
Z走査部21で測定してCPU18に返す。CPU18
はその移動距離が一定のピッチごとに送信パルス選択部
16に送信パルスを出すように指令する。音響レンズ6
と試料9との距離が変化すると、試料反射のタイミング
も変化する。初期位置からの音響レンズ6と試料9の相
対移動距離をΔZとすると、試料反射のS/Hタイミン
グt1 は、 t1 =T0 +2ΔZ/Vw (1) Vwはカプラ液体の音速
【0030】であり、一般にカプラ液体の音速は既知で
あるから、(1)式によりS/Hタイミングが計算可能
である。CPU18は(1)式でS/Hタイミングを計
算し、タイミング設定部15に遅延時間を設定する。前
述のようにして、デジタルに変換された試料反射の複素
データから、式(1)で計算される遅延時間にあたる、
あらかじめ測定されている内部反射複素データを内部反
射データ記憶部26から探し、内部反射除去プログラム
25で試料反射の複素データから除去する。
あるから、(1)式によりS/Hタイミングが計算可能
である。CPU18は(1)式でS/Hタイミングを計
算し、タイミング設定部15に遅延時間を設定する。前
述のようにして、デジタルに変換された試料反射の複素
データから、式(1)で計算される遅延時間にあたる、
あらかじめ測定されている内部反射複素データを内部反
射データ記憶部26から探し、内部反射除去プログラム
25で試料反射の複素データから除去する。
【0031】そして画像データと同様にして強度を計算
し、V(z) データ記憶部27に記憶する。音響レンズ6
と試料9との距離を変化させて、以上の動作をくり返せ
ば内部反射が除去されたV(z) 曲線が得られる。記憶さ
れたV(z) 曲線は、FFT等の処理でその周期を知るこ
とで表面波音速測定ができる。もちろん複素データとし
て記憶しておき、逆FFTにより、特開平3−1826
45号公報に示すように反射関数を得てもよい。
し、V(z) データ記憶部27に記憶する。音響レンズ6
と試料9との距離を変化させて、以上の動作をくり返せ
ば内部反射が除去されたV(z) 曲線が得られる。記憶さ
れたV(z) 曲線は、FFT等の処理でその周期を知るこ
とで表面波音速測定ができる。もちろん複素データとし
て記憶しておき、逆FFTにより、特開平3−1826
45号公報に示すように反射関数を得てもよい。
【0032】従って、本実施例によれば、音響レンズの
内部反射を複素データとしてあらかじめ測定しておき、
試料反射の複素データから減算することで、内部反射を
除去した超音波画像やV(z) 曲線を得ることができる。
次に、本発明の第2実施例について図面を参照して説明
する。
内部反射を複素データとしてあらかじめ測定しておき、
試料反射の複素データから減算することで、内部反射を
除去した超音波画像やV(z) 曲線を得ることができる。
次に、本発明の第2実施例について図面を参照して説明
する。
【0033】図3は本発明の第2実施例の構成図であ
る。ここで図3の参照符号において、図1に示した構成
部材と同等のものには図1と同じ参照符号を付し、その
説明は省略する。
る。ここで図3の参照符号において、図1に示した構成
部材と同等のものには図1と同じ参照符号を付し、その
説明は省略する。
【0034】本実施例は、第1実施例において、送信周
波数を可変としたものである。周波数可変の送信部30
1は、バス17を介してCPU18と接続され、その出
力は、第1の半導体スイッチ2の入力端に接続されてい
る。第1の半導体スイッチ2の出力側の一方には、トラ
ンスデューサ4の入出力を切り換えるための第2の半導
体スイッチ302の入力端が接続され、その出力側は終
端抵抗として例えば50Ωの抵抗R1が接続されてい
る。第2の半導体スイッチ302の出力端には前置増幅
器5が接続されている。
波数を可変としたものである。周波数可変の送信部30
1は、バス17を介してCPU18と接続され、その出
力は、第1の半導体スイッチ2の入力端に接続されてい
る。第1の半導体スイッチ2の出力側の一方には、トラ
ンスデューサ4の入出力を切り換えるための第2の半導
体スイッチ302の入力端が接続され、その出力側は終
端抵抗として例えば50Ωの抵抗R1が接続されてい
る。第2の半導体スイッチ302の出力端には前置増幅
器5が接続されている。
【0035】次に、本実施例の作用について図4のタイ
ムチャートを参照して説明する。CPU18はバス17
を介して周波数可変送信部301に測定する周波数を設
定する。送信パルス選択部16は、CPU18またはX
Y走査部22から送信パルスが図4(a)のように入力
されると同期して第2の半導体スイッチ302に図2
(b)のようにオンオフする切換えパルスを送信すると
共に、第1の半導体スイッチ2に図2(b)より遅れて
オンになり、早くオフになる幅数百nsecのパルスを
送信する。第1の半導体スイッチ2は、送信パルス選択
部16から送信される信号がオンの時に第2の半導体ス
イッチ302に切り替わり、周波数可変送信部の出力す
る連続波を第2の半導体スイッチ302に流し、オフの
時は終端抵抗R1側に切り替わる。こうして送信バース
ト波図4(d)が作られる。第2の半導体スイッチ30
2は送信パルス選択部16から送信される信号がオンの
時は第1の半導体スイッチ2の出力側へ切り替わり送信
バースト波を圧電トランスデューサ4に流す。第1実施
例と同様にして反射された受信信号は今度は前置増幅器
5側へ切り替わっている第2の半導体スイッチ302を
通り前置増幅器で増幅される。以下の動作は第1実施例
と同じである。
ムチャートを参照して説明する。CPU18はバス17
を介して周波数可変送信部301に測定する周波数を設
定する。送信パルス選択部16は、CPU18またはX
Y走査部22から送信パルスが図4(a)のように入力
されると同期して第2の半導体スイッチ302に図2
(b)のようにオンオフする切換えパルスを送信すると
共に、第1の半導体スイッチ2に図2(b)より遅れて
オンになり、早くオフになる幅数百nsecのパルスを
送信する。第1の半導体スイッチ2は、送信パルス選択
部16から送信される信号がオンの時に第2の半導体ス
イッチ302に切り替わり、周波数可変送信部の出力す
る連続波を第2の半導体スイッチ302に流し、オフの
時は終端抵抗R1側に切り替わる。こうして送信バース
ト波図4(d)が作られる。第2の半導体スイッチ30
2は送信パルス選択部16から送信される信号がオンの
時は第1の半導体スイッチ2の出力側へ切り替わり送信
バースト波を圧電トランスデューサ4に流す。第1実施
例と同様にして反射された受信信号は今度は前置増幅器
5側へ切り替わっている第2の半導体スイッチ302を
通り前置増幅器で増幅される。以下の動作は第1実施例
と同じである。
【0036】第1実施例において用いているサーキュレ
ータ3は、一般に周波数帯域が非常に狭く中心周波数の
20%以下しかないため周波数可変が不可能である。そ
こで、本実施例では周波数可変とするために半導体スイ
ッチを使用している。本実施例のように周波数可変とし
た時には、広い周波数で1つの種類の音響レンズを使用
することは難しかった。一般に音響レンズにつけられた
圧電トランスデューサは、設計された周波数で最も効率
良く超音波へ変換する。音響レンズ面とカプラ液体の反
射を小さくするためにレンズ面にとりつけられている反
射防止膜も一つの周波数で最も有効であるように設計さ
れている。さらに高い周波数ほどカプラ液体中の超音波
の吸収が大きくなる。例えば、焦点距離580μm、4
00MHz で設計された音響レンズを使った600MH
z の周波数による溶融石英のV(z) 曲線は図5のように
ほとんど音響レンズの内部反射のために試料反射は測定
できない。本実施例による内部反射除去を行なった同じ
条件のV(z) 曲線は図6のように内部反射が非常に良く
除去される。
ータ3は、一般に周波数帯域が非常に狭く中心周波数の
20%以下しかないため周波数可変が不可能である。そ
こで、本実施例では周波数可変とするために半導体スイ
ッチを使用している。本実施例のように周波数可変とし
た時には、広い周波数で1つの種類の音響レンズを使用
することは難しかった。一般に音響レンズにつけられた
圧電トランスデューサは、設計された周波数で最も効率
良く超音波へ変換する。音響レンズ面とカプラ液体の反
射を小さくするためにレンズ面にとりつけられている反
射防止膜も一つの周波数で最も有効であるように設計さ
れている。さらに高い周波数ほどカプラ液体中の超音波
の吸収が大きくなる。例えば、焦点距離580μm、4
00MHz で設計された音響レンズを使った600MH
z の周波数による溶融石英のV(z) 曲線は図5のように
ほとんど音響レンズの内部反射のために試料反射は測定
できない。本実施例による内部反射除去を行なった同じ
条件のV(z) 曲線は図6のように内部反射が非常に良く
除去される。
【0037】以上のように本実施例によれば、1つの音
響レンズで広い周波数にわたって内部反射の除去された
超音波画像やV(z) 曲線を得ることができる。さらに、
今まで内部反射が多く、使用不可能であった音響レンズ
も使用可能となるため、音響レンズの不良率も改善され
る。
響レンズで広い周波数にわたって内部反射の除去された
超音波画像やV(z) 曲線を得ることができる。さらに、
今まで内部反射が多く、使用不可能であった音響レンズ
も使用可能となるため、音響レンズの不良率も改善され
る。
【0038】本発明は、前述した実施例に限定されるも
のでは無い。例えば移相部は90°基準信号を変化させ
る必要は無く何度でも良いし、基準波を一定時間遅延さ
せる遅延素子でも良い。また超音波を集束させる音響レ
ンズでなく、探傷に使用する平面波を出力する超音波探
触子でも良い。周波数を数百KHz 程度に下げて位相検
波を行なうことも考えられる。他にも本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは勿
論である。
のでは無い。例えば移相部は90°基準信号を変化させ
る必要は無く何度でも良いし、基準波を一定時間遅延さ
せる遅延素子でも良い。また超音波を集束させる音響レ
ンズでなく、探傷に使用する平面波を出力する超音波探
触子でも良い。周波数を数百KHz 程度に下げて位相検
波を行なうことも考えられる。他にも本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは勿
論である。
【0039】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
れば、まず、音響レンズの内部反射信号の複素データを
記憶しておき、その後、試料反射による受信信号を位相
検波して得られる複素データから、内部反射による受信
信号を位相検波して得られる複素データのうち、試料反
射による受信信号を位相検波して得られる複素データと
同一タイミングの複素データを減算するようにしたの
で、内部反射を除去することができ、内部反射の無い超
音波画像やV(z) 曲線が得られると共に音響レンズの内
部反射の記憶する領域も小さくて良い。さらに、1種類
の音響レンズで広い周波数における超音波測定が可能と
なる。
れば、まず、音響レンズの内部反射信号の複素データを
記憶しておき、その後、試料反射による受信信号を位相
検波して得られる複素データから、内部反射による受信
信号を位相検波して得られる複素データのうち、試料反
射による受信信号を位相検波して得られる複素データと
同一タイミングの複素データを減算するようにしたの
で、内部反射を除去することができ、内部反射の無い超
音波画像やV(z) 曲線が得られると共に音響レンズの内
部反射の記憶する領域も小さくて良い。さらに、1種類
の音響レンズで広い周波数における超音波測定が可能と
なる。
【図1】本発明の第1実施例の超音波測定装置の構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】図1の構成の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
ートである。
【図3】本発明の第2実施例の構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図5】溶融石英のV(z) 曲線を示す図である。
【図6】内部反射除去を行なった場合のV(z) 曲線を示
す図である。
す図である。
【図7】試料からの反射以外の音響レンズ内の反射を説
明するための図である。
明するための図である。
6…音響レンズ、10a,10b,12a,12b…位
相検波手段、18…減算手段、23…記憶手段。
相検波手段、18…減算手段、23…記憶手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 高周波バースト波を発生する高周波バー
スト波手段と、 発生させた高周波バースト波を超音波に変換すると共
に、反射した超音波を電気信号に変換する電気音響変換
器と、 この電気音響変換器が取り付けられていると共に、超音
波を試料に入射させる音響レンズとを備えた超音波測定
装置において、 前記音響レンズの受信信号を位相検波する位相検波手段
と、 試料反射が無い状態で前記位相検波手段によって位相検
波して得られた第1の複素データを時間の関数として記
憶する記憶手段と、 前記試料からの反射信号を前記位相検波手段によって位
相検波して得られた第2の複素データから、この第2の
複素データと時間が一致する前記第1の複素データを減
算する減算手段と、 を具備したことを特徴とする超音波測定装置。 - 【請求項2】 前記高周波バースト波発生手段が、周波
数可変であることを特徴とする請求項1記載の超音波測
定装置。 - 【請求項3】 連続波を発生する周波数可変の発振手段
と、 この発振手段の発生した基準信号の一部を切り取り高周
波バースト波とする高周波バースト波発生手段と、 発生させた高周波バースト波を超音波に変換すると共
に、反射した超音波を電気信号に変換する電気音響変換
器と、 この電気音響変換器の出力する超音波を試料に入射させ
る音響レンズと、 前記発振手段の基準信号を参照波として受信信号を位相
検波する位相検波手段と、 試料反射が無い状態で前記位相検波手段によって位相検
波して得られた第1の複素データを時間の関数として記
憶する記憶手段と、 前記試料からの反射信号を前記位相検波手段によって位
相検波して得られた第2の複素データから、この第2の
複素データと時間が一致する前記第1の複素データを減
算する減算手段と、 を具備したことを特徴とする超音波測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP92304081A JPH06148149A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 超音波測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP92304081A JPH06148149A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 超音波測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06148149A true JPH06148149A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17928803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP92304081A Withdrawn JPH06148149A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 超音波測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06148149A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009109261A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Tama Tlo Kk | 弾性表面波ガス・センサ装置 |
| KR101251343B1 (ko) * | 2011-03-25 | 2013-04-05 | 미야사카 치아키 | 하이브리드 음향이미지장치 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP92304081A patent/JPH06148149A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009109261A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Tama Tlo Kk | 弾性表面波ガス・センサ装置 |
| KR101251343B1 (ko) * | 2011-03-25 | 2013-04-05 | 미야사카 치아키 | 하이브리드 음향이미지장치 |
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