JPH0526855A - 超音波測定装置 - Google Patents
超音波測定装置Info
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- JPH0526855A JPH0526855A JP3186606A JP18660691A JPH0526855A JP H0526855 A JPH0526855 A JP H0526855A JP 3186606 A JP3186606 A JP 3186606A JP 18660691 A JP18660691 A JP 18660691A JP H0526855 A JPH0526855 A JP H0526855A
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、周波数を可変することなく、位相
敏感検波が行え試料の反射波の強度と位相が検出できる
超音波側定装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、周波数の可変可能な発振部21
と、基準信号の一部を切りとり、バースト波を取り出す
アナログスイッチ22と、バースト波を電気音響変換
し、微小スポットに超音波を収束して試料28に照射
し、試料反射(受信信号)を得るトランスデューサ24
及び音響レンズ24と、一定時間遅延させた複数の参照
信号を生成する遅延部32,33と、受信信号と参照信
号とで位相検波する位相敏感検波部とで構成され、その
検波結果から反射波の強度と位相を演算する超音波測定
装置である。
敏感検波が行え試料の反射波の強度と位相が検出できる
超音波側定装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、周波数の可変可能な発振部21
と、基準信号の一部を切りとり、バースト波を取り出す
アナログスイッチ22と、バースト波を電気音響変換
し、微小スポットに超音波を収束して試料28に照射
し、試料反射(受信信号)を得るトランスデューサ24
及び音響レンズ24と、一定時間遅延させた複数の参照
信号を生成する遅延部32,33と、受信信号と参照信
号とで位相検波する位相敏感検波部とで構成され、その
検波結果から反射波の強度と位相を演算する超音波測定
装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料の微小部分の弾性
的性質を超音波を利用して測定する超音波測定装置の改
善に関する。
的性質を超音波を利用して測定する超音波測定装置の改
善に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、収束された超音波を試料に入射
させて、その試料からの反射波を受波して超音波画像を
作成し、またはV(Z)曲線を利用して試料の微小部分
のヤング率等の弾性的性質を測定する装置として超音測
定装置が知られている。
させて、その試料からの反射波を受波して超音波画像を
作成し、またはV(Z)曲線を利用して試料の微小部分
のヤング率等の弾性的性質を測定する装置として超音測
定装置が知られている。
【0003】このような超音波測定装置は試料からの反
射波の強度をのみを測定している。これに対して、試料
の弾性的性質について、より多くの情報を得るために反
射波の強度と位相を検出する超音波測定装置が考えられ
ている。図5に本出願人が先に出願した特願平3−18
2645号に記載された位相検出可能な超音測定装置の
構成を示し、説明する。
射波の強度をのみを測定している。これに対して、試料
の弾性的性質について、より多くの情報を得るために反
射波の強度と位相を検出する超音波測定装置が考えられ
ている。図5に本出願人が先に出願した特願平3−18
2645号に記載された位相検出可能な超音測定装置の
構成を示し、説明する。
【0004】この構成において、一定の周波数の連続波
を発生する基準信号発振部1に、前記連続波(以下、基
準信号と称する)の一部を切りとり、バースト波を出力
するためのアナログスイッチ2の入力側端子を接続す
る。前記アナログスイッチ2の出力側端子の一方には、
信号を一方向にのみ流すサーキュレータ3を介して、前
記バースト波を電気音響変換するトランスデューサ4及
び前置増幅器5が接続され、該出力側端子の他方には、
50Ωの抵抗R1が接続される。
を発生する基準信号発振部1に、前記連続波(以下、基
準信号と称する)の一部を切りとり、バースト波を出力
するためのアナログスイッチ2の入力側端子を接続す
る。前記アナログスイッチ2の出力側端子の一方には、
信号を一方向にのみ流すサーキュレータ3を介して、前
記バースト波を電気音響変換するトランスデューサ4及
び前置増幅器5が接続され、該出力側端子の他方には、
50Ωの抵抗R1が接続される。
【0005】前記トランスデューサ4には、微小なスポ
ットに超音波を収束させる音響レンズ6が取り付けられ
る。この音響レンズ6の焦点付近には、移動可能な試料
台7が設けられ、その上に試料8が載置される。そして
前記音響レンズ6と試料8との間が、超音波を伝播する
ためのカプラ液体9で満たされている。
ットに超音波を収束させる音響レンズ6が取り付けられ
る。この音響レンズ6の焦点付近には、移動可能な試料
台7が設けられ、その上に試料8が載置される。そして
前記音響レンズ6と試料8との間が、超音波を伝播する
ためのカプラ液体9で満たされている。
【0006】そして前記前置増幅器5には、2つの乗算
部10、11がそれぞれ接続される。前記乗算部10
は、基準信号発振部1と基準信号が参照信号(第1参照
信号)として入力するように直接的に接続され、乗算部
11は、前記基準信号の位相を90°変化させた参照信
号(第2参照信号)を生成する90°移相部12を介し
て、基準信号発振部1と接続される。これらの乗算部1
0、11の出力端には、高周波成分を除去するローパス
フィルタ(LPF)13、14が接続される。これらL
PF13、14は、少なくとも基準信号発振部1の出力
する連続波の周波数の2倍の周波数が除去できる特性の
ものが採用されている。
部10、11がそれぞれ接続される。前記乗算部10
は、基準信号発振部1と基準信号が参照信号(第1参照
信号)として入力するように直接的に接続され、乗算部
11は、前記基準信号の位相を90°変化させた参照信
号(第2参照信号)を生成する90°移相部12を介し
て、基準信号発振部1と接続される。これらの乗算部1
0、11の出力端には、高周波成分を除去するローパス
フィルタ(LPF)13、14が接続される。これらL
PF13、14は、少なくとも基準信号発振部1の出力
する連続波の周波数の2倍の周波数が除去できる特性の
ものが採用されている。
【0007】これらの乗算部10、11及び、LPF1
3、14により、位相敏感検波(PSD)が行われる。
そして前記LPF13,14の出力側には、A/D変換
部15、16が接続されて、ここからの変換出力はデジ
タル化され、コンピュータ17にそれぞれ入力される。
前記コンピュータ17には、全体のタイミングを制御す
る制御部18と試料と音響レンズの距離をZ軸方向に変
化させるZ走査部19が接続されている。このような従
来の超音波測定装置の動作を説明する。
3、14により、位相敏感検波(PSD)が行われる。
そして前記LPF13,14の出力側には、A/D変換
部15、16が接続されて、ここからの変換出力はデジ
タル化され、コンピュータ17にそれぞれ入力される。
前記コンピュータ17には、全体のタイミングを制御す
る制御部18と試料と音響レンズの距離をZ軸方向に変
化させるZ走査部19が接続されている。このような従
来の超音波測定装置の動作を説明する。
【0008】前記基準信号発振部1は常時、一定周波数
の連続波を出力し、コンピュ−タ17及び制御部18の
制御信号により、アナグロスイッチ2を切替え動作さ
せ、送信バ−スト信号を生成する。
の連続波を出力し、コンピュ−タ17及び制御部18の
制御信号により、アナグロスイッチ2を切替え動作さ
せ、送信バ−スト信号を生成する。
【0009】この送信バ−スト信号は、サ−キュレ−タ
3を介してトランスデュ−サ4に印加されて超音波に変
換された後、この超音波は音響レンズ6を伝搬して、か
ら試料8に入射する。試料8で反射された反射波(以
下、受信信号と称する)は、音響レンズ6を伝搬しトラ
ンスデューサ4で電気信号に変換された後、この受信信
号は、前記サ−キュレ−タ3を介して、前置増幅器5に
入力され、増幅されて前記乗算部10、11にそれぞれ
入力される。前記乗算部10では基準信号と同位相の参
照信号と前記受信信号との乗算を行ないインフェ−ズ成
分を出力する、また前記乗算部11は前記基準信号の位
相を移相部12で90°変化させた参照信号と受信信号
との乗算を行ないクワドラチャ−フェ−ズ成分を出力す
る。
3を介してトランスデュ−サ4に印加されて超音波に変
換された後、この超音波は音響レンズ6を伝搬して、か
ら試料8に入射する。試料8で反射された反射波(以
下、受信信号と称する)は、音響レンズ6を伝搬しトラ
ンスデューサ4で電気信号に変換された後、この受信信
号は、前記サ−キュレ−タ3を介して、前置増幅器5に
入力され、増幅されて前記乗算部10、11にそれぞれ
入力される。前記乗算部10では基準信号と同位相の参
照信号と前記受信信号との乗算を行ないインフェ−ズ成
分を出力する、また前記乗算部11は前記基準信号の位
相を移相部12で90°変化させた参照信号と受信信号
との乗算を行ないクワドラチャ−フェ−ズ成分を出力す
る。
【0010】前記基準信号発振部1からの基準信号を、
sin (ωt )とする。ただし、ωは周波数、tは時間と
する。また前記受信信号は、試料の弾性的性質、音響レ
ンズとカプラ液体中を伝搬することによる時間等によっ
て、位相が送信に対して遅れているため、この位相遅れ
をφとすると、B sin(ωt −φ)と書ける。ただし、
Bは受信信号の強度とする。従って、乗算部10のイン
フェ−ズ出力u1 と乗算部11のクワドラチャ−フェ−
ズ出力u2 は次のようになる。
sin (ωt )とする。ただし、ωは周波数、tは時間と
する。また前記受信信号は、試料の弾性的性質、音響レ
ンズとカプラ液体中を伝搬することによる時間等によっ
て、位相が送信に対して遅れているため、この位相遅れ
をφとすると、B sin(ωt −φ)と書ける。ただし、
Bは受信信号の強度とする。従って、乗算部10のイン
フェ−ズ出力u1 と乗算部11のクワドラチャ−フェ−
ズ出力u2 は次のようになる。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、φは定数であり、sin φ、cos φ
も定数であるため、u1 、u2 はD.C成分と2ωの周
波数成分を持っており、2ω成分を除けば受信信号の位
相遅れφに関するsin 、cos 成分(B/2 sinφ,B/
2 cosφ)を取り出すことができる。
も定数であるため、u1 、u2 はD.C成分と2ωの周
波数成分を持っており、2ω成分を除けば受信信号の位
相遅れφに関するsin 、cos 成分(B/2 sinφ,B/
2 cosφ)を取り出すことができる。
【0013】前記乗算部10からのインフェーズ出力と
乗算部11からのクワドラチャーフェーズ出力は、それ
ぞれLPF13、14により2ω成分が除去され、 sin
φ、cosφに相当するDC成分のみが残る。
乗算部11からのクワドラチャーフェーズ出力は、それ
ぞれLPF13、14により2ω成分が除去され、 sin
φ、cosφに相当するDC成分のみが残る。
【0014】そしてA/D変換部15、16により前記
インフェ−ズ、クワドラチャ−フェ−ズの各検波出力を
デジタル信号化し、前記受信信号の位相検波出力をデジ
タル信号に変換してコンピュ−タ17内のメモリに記憶
する。前記コンピュ−タ17では記憶された受信信号の
sin φ、cos φ成分から位相と反射強度を演算する。前
記Z走査部19は、コンピュ−タ17の制御により前記
音響レンズ6と前記試料8の距離を可変させ合焦等の調
節を行なう。
インフェ−ズ、クワドラチャ−フェ−ズの各検波出力を
デジタル信号化し、前記受信信号の位相検波出力をデジ
タル信号に変換してコンピュ−タ17内のメモリに記憶
する。前記コンピュ−タ17では記憶された受信信号の
sin φ、cos φ成分から位相と反射強度を演算する。前
記Z走査部19は、コンピュ−タ17の制御により前記
音響レンズ6と前記試料8の距離を可変させ合焦等の調
節を行なう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した先願
の超音波測定装置には次のような欠点がある。通常、分
解能は、使用する周波数の逆数に比例し、超音波の吸収
係数は周波数の2乗に比例して増加する。
の超音波測定装置には次のような欠点がある。通常、分
解能は、使用する周波数の逆数に比例し、超音波の吸収
係数は周波数の2乗に比例して増加する。
【0016】このために、使用目的に応じて周波数を選
択する必要があり、例えば高分解能で測定するときは高
い周波数を選択し、試料の内部を測定するときは低い周
波数を選択する必要がある。また、ラム波やセザワ波の
ように音速に対して周波数分散を示す波の特性を測定す
るときには、周波数が可変であることが有能な手段にな
る。
択する必要があり、例えば高分解能で測定するときは高
い周波数を選択し、試料の内部を測定するときは低い周
波数を選択する必要がある。また、ラム波やセザワ波の
ように音速に対して周波数分散を示す波の特性を測定す
るときには、周波数が可変であることが有能な手段にな
る。
【0017】従来の装置では位相敏感検波(PSD)の
参照信号(波)として基準となる信号(波)を一定角度
移相部で位相変化させた波を使用しているが、移相部を
構成するフェ−ズシフタは使用できる周波数範囲が限ら
れており、一般の超音波顕微鏡で使用している100M
Hz〜数GHzの帯域で使用することはできず、何種類
かのフェ−ズシフタを切り替えて使用しなければならな
かった。そこで本発明は、周波数を可変することなく、
位相敏感検波が行え試料の反射波の強度と位相が検出で
きる超音波側定装置を提供することを目的とする。
参照信号(波)として基準となる信号(波)を一定角度
移相部で位相変化させた波を使用しているが、移相部を
構成するフェ−ズシフタは使用できる周波数範囲が限ら
れており、一般の超音波顕微鏡で使用している100M
Hz〜数GHzの帯域で使用することはできず、何種類
かのフェ−ズシフタを切り替えて使用しなければならな
かった。そこで本発明は、周波数を可変することなく、
位相敏感検波が行え試料の反射波の強度と位相が検出で
きる超音波側定装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、高周波バ−スト波を発生させる周波数が可
変可能な発振手段と、前記発振手段により発生されたバ
ースト波を超音波に変換し、微小スポットに収束して試
料に入射させ、試料からの反射波を電気信号に変換した
受信信号を出力する超音波送受信手段と、前記バ−スト
波と同一周波数の基準信号を所望の固定時間遅延させ、
参照信号を生成する少なくとも1つの遅延手段と、前記
超音波送受信手段で得られた受信信号と前記各参照信号
との乗算を行う乗算部及び、前記乗算部から出力された
検波出力の所定周波数を除去する周波数選択部からなる
複数の位相検波手段と、前記位相検波手段により検波さ
れた検波出力をデジタル信号に変換するA/D変換手段
と、前記A/D変換手段により変換されたデジタル出力
から受信信号の強度と位相を演算する手段と、前記デジ
タル出力又は受信信号の強度と位相を記憶する手段と、
超音波の入射方向をZ軸とし、Z軸方向に前記超音波送
受信手段と試料の相対距離を変化させる手段とで構成さ
れる超音波測定装置を提供する。
するために、高周波バ−スト波を発生させる周波数が可
変可能な発振手段と、前記発振手段により発生されたバ
ースト波を超音波に変換し、微小スポットに収束して試
料に入射させ、試料からの反射波を電気信号に変換した
受信信号を出力する超音波送受信手段と、前記バ−スト
波と同一周波数の基準信号を所望の固定時間遅延させ、
参照信号を生成する少なくとも1つの遅延手段と、前記
超音波送受信手段で得られた受信信号と前記各参照信号
との乗算を行う乗算部及び、前記乗算部から出力された
検波出力の所定周波数を除去する周波数選択部からなる
複数の位相検波手段と、前記位相検波手段により検波さ
れた検波出力をデジタル信号に変換するA/D変換手段
と、前記A/D変換手段により変換されたデジタル出力
から受信信号の強度と位相を演算する手段と、前記デジ
タル出力又は受信信号の強度と位相を記憶する手段と、
超音波の入射方向をZ軸とし、Z軸方向に前記超音波送
受信手段と試料の相対距離を変化させる手段とで構成さ
れる超音波測定装置を提供する。
【0019】
【作用】以上のような構成の超音波測定装置は、基準信
号を一定時間遅延させて位相検波のための参照信号が生
成される。また位相検波のための複数の参照信号が生成
され、選択によって順次位相検波される。
号を一定時間遅延させて位相検波のための参照信号が生
成される。また位相検波のための複数の参照信号が生成
され、選択によって順次位相検波される。
【0020】音響レンズと試料の距離が変化して、受信
信号(試料反射)のタイミングがずれた時に、音響レン
ズと試料との相対距離を測定し、A/D変換のトリガ信
号の送信トリガからの時間遅れが演算される。
信号(試料反射)のタイミングがずれた時に、音響レン
ズと試料との相対距離を測定し、A/D変換のトリガ信
号の送信トリガからの時間遅れが演算される。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1に本発明の第1実施例の超音波測定装
置の構成を示し、説明する。
に説明する。図1に本発明の第1実施例の超音波測定装
置の構成を示し、説明する。
【0022】この構成は、所望の周波数の連続波(以
下、基準信号と称する)を発生する発振部21に、前記
基準信号の一部を切りとり、バースト波を出力するため
のアナログスイッチ22の入力側端子を接続する。前記
アナログスイッチ22の出力側端子の一方には、高速切
替え可能な切替えスイッチ23の入力端子に接続し、一
方には、例えば50Ωの抵抗R1が接続される。
下、基準信号と称する)を発生する発振部21に、前記
基準信号の一部を切りとり、バースト波を出力するため
のアナログスイッチ22の入力側端子を接続する。前記
アナログスイッチ22の出力側端子の一方には、高速切
替え可能な切替えスイッチ23の入力端子に接続し、一
方には、例えば50Ωの抵抗R1が接続される。
【0023】前記切替えスイッチ23の切替え端子は、
バースト波を電気音響変換するトランスデューサ24に
接続され、その出力端子には前置増幅器25が接続され
る。前記アナログスイッチ22及び前記切替えスイッチ
23は、後述するコンピュータ38の指令に基づいた制
御部39からの制御信号により、切り替え動作が行われ
る。
バースト波を電気音響変換するトランスデューサ24に
接続され、その出力端子には前置増幅器25が接続され
る。前記アナログスイッチ22及び前記切替えスイッチ
23は、後述するコンピュータ38の指令に基づいた制
御部39からの制御信号により、切り替え動作が行われ
る。
【0024】また前記トランスデューサ24には、微小
スポットに超音波を収束させる音響レンズ26が取り付
けられる。この音響レンズ26の焦点付近には、移動可
能な試料台27が設けられ、その上に試料28が載置さ
れる。そして前記音響レンズ24と試料25との間が、
超音波を伝播するためのカプラ液体29で接続するよう
に満たされている。
スポットに超音波を収束させる音響レンズ26が取り付
けられる。この音響レンズ26の焦点付近には、移動可
能な試料台27が設けられ、その上に試料28が載置さ
れる。そして前記音響レンズ24と試料25との間が、
超音波を伝播するためのカプラ液体29で接続するよう
に満たされている。
【0025】そして前記前置増幅器25の出力側には、
2つの乗算部30、31がそれぞれ接続される。前記乗
算部30は、基準信号を遅延部32で遅延された信号が
参照信号(第1参照信号)として入力するように、該遅
延部32を介して発振部21に接続され、同様に時間遅
延された信号が参照信号(第2参照信号)として入力す
るように該遅延部33を介して発振部21に接続され
る。
2つの乗算部30、31がそれぞれ接続される。前記乗
算部30は、基準信号を遅延部32で遅延された信号が
参照信号(第1参照信号)として入力するように、該遅
延部32を介して発振部21に接続され、同様に時間遅
延された信号が参照信号(第2参照信号)として入力す
るように該遅延部33を介して発振部21に接続され
る。
【0026】これらの乗算部30、31の出力端には、
高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF)3
4、35が接続され、少なくとも発振部21の出力する
連続波の周波数の2倍の周波数が除去できるLPFを採
用する。前記乗算部30、31及び、前記LPF34、
35により、位相敏感検波(PSD)が行われる。
高周波成分を除去するローパスフィルタ(LPF)3
4、35が接続され、少なくとも発振部21の出力する
連続波の周波数の2倍の周波数が除去できるLPFを採
用する。前記乗算部30、31及び、前記LPF34、
35により、位相敏感検波(PSD)が行われる。
【0027】そして前記LPF34、35の出力側に
は、A/D変換部36、37が接続され、検波された信
号がデジタル化され、コンピュータ38にそれぞれ入力
される。前記コンピュータ38には、全体のタイミング
を制御する制御部39と試料28と音響レンズ26の距
離をZ軸方向に変化させるZ走査部40が接続されてい
る。次に図2のタイムチャ−トを参照して第1実施例の
動作について説明する。まずコンピュ−タ38に測定す
る周波数のデータを入力する。次に前記発振部21は、
前記コンピュ−タ38に設定された周波数で図2(a)
のように常時一定周波数の連続波を出力している。
は、A/D変換部36、37が接続され、検波された信
号がデジタル化され、コンピュータ38にそれぞれ入力
される。前記コンピュータ38には、全体のタイミング
を制御する制御部39と試料28と音響レンズ26の距
離をZ軸方向に変化させるZ走査部40が接続されてい
る。次に図2のタイムチャ−トを参照して第1実施例の
動作について説明する。まずコンピュ−タ38に測定す
る周波数のデータを入力する。次に前記発振部21は、
前記コンピュ−タ38に設定された周波数で図2(a)
のように常時一定周波数の連続波を出力している。
【0028】前記コンピュ−タ38から図2(b)に示
すような送信トリガが、前記制御部39に入力される
と、該制御部39はこの送信トリガに同期し、図2
(c)に示すような発振器21の周波数の数十周期分の
時間幅の矩形信号をアナログスイッチ22に出力すると
共に、またこの矩形信号より早くオンになり遅くオフに
なる図2(d)に示す切替え信号を切替えスイッチ23
に出力する。
すような送信トリガが、前記制御部39に入力される
と、該制御部39はこの送信トリガに同期し、図2
(c)に示すような発振器21の周波数の数十周期分の
時間幅の矩形信号をアナログスイッチ22に出力すると
共に、またこの矩形信号より早くオンになり遅くオフに
なる図2(d)に示す切替え信号を切替えスイッチ23
に出力する。
【0029】前記アナログスイッチ22は、前記矩形信
号のオン・オフに対応して切り替わり、オンの時は前記
発振器21の基準信号が前記切替えスイッチ23に出力
される。このように図2(e)に示す送信バ−スト信号
が生成される。前記切替えスイッチ23は、前記制御部
39からの切替え信号がオンの時は、前記アナログスイ
ッチ22の側へ、オフのときは前置増幅器25側へ切替
わる。
号のオン・オフに対応して切り替わり、オンの時は前記
発振器21の基準信号が前記切替えスイッチ23に出力
される。このように図2(e)に示す送信バ−スト信号
が生成される。前記切替えスイッチ23は、前記制御部
39からの切替え信号がオンの時は、前記アナログスイ
ッチ22の側へ、オフのときは前置増幅器25側へ切替
わる。
【0030】そして前記送信バ−スト信号は、前記切替
えスイッチ23を介して、トランスデュ−サ24に印加
される。この送信バ−スト波が前記トランスデュ−サ2
4で電気音響変換され超音波に変換される。
えスイッチ23を介して、トランスデュ−サ24に印加
される。この送信バ−スト波が前記トランスデュ−サ2
4で電気音響変換され超音波に変換される。
【0031】この超音波は、音響レンズ26内を伝播
し、カプラ液体29内で微小スポットに収束されて、試
料28に入射する。入射した超音波は、試料28で反射
され、再びカプラ液体29、音響レンズ26を伝播し
て、トランスデュ−サ24に入力する。前記トランスデ
ュ−サ24により電気信号に変換された反射信号(以
下、受信信号と称する)が、すでに前置増幅器25側に
切り替わっている切替えスイッチ23を介して、前置増
幅器25に入力されて増幅され、前記乗算部30、31
に入力される。
し、カプラ液体29内で微小スポットに収束されて、試
料28に入射する。入射した超音波は、試料28で反射
され、再びカプラ液体29、音響レンズ26を伝播し
て、トランスデュ−サ24に入力する。前記トランスデ
ュ−サ24により電気信号に変換された反射信号(以
下、受信信号と称する)が、すでに前置増幅器25側に
切り替わっている切替えスイッチ23を介して、前置増
幅器25に入力されて増幅され、前記乗算部30、31
に入力される。
【0032】前記乗算部30では、遅延部32で時間遅
延された第1参照信号と前記受信信号との乗算を行い、
その結果を出力する、また前記乗算部31では遅延部3
3で時間遅延された第2参照信号と受信信号との乗算を
行い、その結果を出力する。前記発振器21からの基準
信号を、sin (ωt )とする。ここでωは周波数、tは
時間とする。また前記受信信号は、試料の弾性的性質、
音響レンズとカプラ液体中を伝搬することによる時間等
によって、位相が送信に対して遅れているため、この位
相遅れをφとすると、 B sin(ωt-φ) と書ける。ここで、Bは受信信号の強度である。前記遅
延部32、33の時間遅延量をそれぞれ△t1 、△t2
とすると乗算部30、31の参照信号は、 sin{ω(t−△t1 )}, cos{ω(t−△t2 )}となる。 従って乗算部30の出力u1 と、乗算部31の出力u2
は次式のようになる。
延された第1参照信号と前記受信信号との乗算を行い、
その結果を出力する、また前記乗算部31では遅延部3
3で時間遅延された第2参照信号と受信信号との乗算を
行い、その結果を出力する。前記発振器21からの基準
信号を、sin (ωt )とする。ここでωは周波数、tは
時間とする。また前記受信信号は、試料の弾性的性質、
音響レンズとカプラ液体中を伝搬することによる時間等
によって、位相が送信に対して遅れているため、この位
相遅れをφとすると、 B sin(ωt-φ) と書ける。ここで、Bは受信信号の強度である。前記遅
延部32、33の時間遅延量をそれぞれ△t1 、△t2
とすると乗算部30、31の参照信号は、 sin{ω(t−△t1 )}, cos{ω(t−△t2 )}となる。 従って乗算部30の出力u1 と、乗算部31の出力u2
は次式のようになる。
【0033】
【数2】
【0034】ここで、φ、ω、△t1 、△t2 が定数で
ある。そのため、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t
2 )も定数になるので、u1 、u2 はD.C成分と2ω
の周波数を持っている。ここから2ω成分を除くこと
で、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t2 )を取り出
すことができる。
ある。そのため、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t
2 )も定数になるので、u1 、u2 はD.C成分と2ω
の周波数を持っている。ここから2ω成分を除くこと
で、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t2 )を取り出
すことができる。
【0035】前記乗算部30の出力と乗算部31の出力
は、それぞれLPF34,35により2ω成分を除去し
て、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t2 )に相当す
るD.C成分のみが残る。
は、それぞれLPF34,35により2ω成分を除去し
て、cos(φ−ω△t1 )、cos(φ−ω△t2 )に相当す
るD.C成分のみが残る。
【0036】検波前の受信信号の波形を図2(f)に示
し、前記LPF34からの検波出力の波形を図2(g)
に示し、前記LPF35の検波出力の波形を図2(h)
に示す。
し、前記LPF34からの検波出力の波形を図2(g)
に示し、前記LPF35の検波出力の波形を図2(h)
に示す。
【0037】実際の受信信号においては、図2(f)に
示すように、試料からの反射波の他に、送信漏れ、レン
ズ第1反射、レンズ第2反射等が含まれ、さらに反射波
がバ−スト波であるため、位相検波出力は図2(g)、
(h)に示すようなそれぞれの反射波に対応した矩形波
として出力される。
示すように、試料からの反射波の他に、送信漏れ、レン
ズ第1反射、レンズ第2反射等が含まれ、さらに反射波
がバ−スト波であるため、位相検波出力は図2(g)、
(h)に示すようなそれぞれの反射波に対応した矩形波
として出力される。
【0038】この反射波中から試料反射のみを取り出す
ために図2(b)に示す送信トリガに対して、遅延時間
Tdだけ遅れたタイミングで、図2(i)に示すA/D変
換トリガ信号を制御部39で生成し、該A/D変換トリ
ガ信号により、A/D変換部36、37を駆動させて、
前記LPF34、35からの位相検波出力をデジタル化
変換して、コンピュ−タ38内のメモリに記憶する。ま
た、前記送信トリガとA/D変換トリガ信号との間の時
間遅延量Tdは、コンピュ−タ38に時間遅延量を設定す
ることにより可変することが容易にできる。前記コンピ
ュ−タ38では、記憶されたcos(φ−ω△t1 )、cos
(φ−ω△t2 )成分から、以下の次式、
ために図2(b)に示す送信トリガに対して、遅延時間
Tdだけ遅れたタイミングで、図2(i)に示すA/D変
換トリガ信号を制御部39で生成し、該A/D変換トリ
ガ信号により、A/D変換部36、37を駆動させて、
前記LPF34、35からの位相検波出力をデジタル化
変換して、コンピュ−タ38内のメモリに記憶する。ま
た、前記送信トリガとA/D変換トリガ信号との間の時
間遅延量Tdは、コンピュ−タ38に時間遅延量を設定す
ることにより可変することが容易にできる。前記コンピ
ュ−タ38では、記憶されたcos(φ−ω△t1 )、cos
(φ−ω△t2 )成分から、以下の次式、
【0039】
【数3】
【0040】によって受信信号(試料反射)のsin φ、
cos φ成分が求められる。ここで、周波数ω、2つの遅
延時間△t1 、△t2 は設定値であり、Bcos(φ−ω△
t1 )、Bcos(φ−ω△t2 )は、測定された値である
ため、試料反射のsin φ、cosφ成分が前記(5)、
(6)式から演算できる。さらにこの結果から位相と反
射強度を演算する。Z走査部40は、コンピュ−タ38
からの指令で音響レンズ26と試料28の距離を可変さ
せ合焦等の調節を行う。このように本発明によれば遅延
部に使用される遅延線路は非常に広帯域であるから自由
な周波数で位相検出を行うことができる。次に図3に本
発明の第2実施例の超音波測定装置の構成を示し、説明
する。
cos φ成分が求められる。ここで、周波数ω、2つの遅
延時間△t1 、△t2 は設定値であり、Bcos(φ−ω△
t1 )、Bcos(φ−ω△t2 )は、測定された値である
ため、試料反射のsin φ、cosφ成分が前記(5)、
(6)式から演算できる。さらにこの結果から位相と反
射強度を演算する。Z走査部40は、コンピュ−タ38
からの指令で音響レンズ26と試料28の距離を可変さ
せ合焦等の調節を行う。このように本発明によれば遅延
部に使用される遅延線路は非常に広帯域であるから自由
な周波数で位相検出を行うことができる。次に図3に本
発明の第2実施例の超音波測定装置の構成を示し、説明
する。
【0041】この第2実施例は、前述した第1実施例の
位相検波部分に参照信号として発振器からの出力を時間
遅延させる遅延部をそれぞれ互いに異なる遅延時間を持
つ3つの遅延部の出力を用いる構成とし、より精度を向
上させたものである。ここで、図3の参照符号において
は、図1に示した構成部材と同等のものには、図1と同
じ参照符号を付し、その説明を省略し、図3では第2実
施例の特徴部分のみを記載する。
位相検波部分に参照信号として発振器からの出力を時間
遅延させる遅延部をそれぞれ互いに異なる遅延時間を持
つ3つの遅延部の出力を用いる構成とし、より精度を向
上させたものである。ここで、図3の参照符号において
は、図1に示した構成部材と同等のものには、図1と同
じ参照符号を付し、その説明を省略し、図3では第2実
施例の特徴部分のみを記載する。
【0042】この第2実施例においては、位相検波のた
めの参照信号は、発振部21が出力する基準信号を、遅
延部32によって△t1 時間遅延させた第1参照信号
と、遅延部33によって△t2 時間遅延させた第2参照
信号と、遅延部41によって△t3 時間遅延させた第3
参照信号とからなる参照信号を位相検波に用いる。
めの参照信号は、発振部21が出力する基準信号を、遅
延部32によって△t1 時間遅延させた第1参照信号
と、遅延部33によって△t2 時間遅延させた第2参照
信号と、遅延部41によって△t3 時間遅延させた第3
参照信号とからなる参照信号を位相検波に用いる。
【0043】すなわち第2実施例は、第3参照信号を生
成する遅延部41と、位相検波部になる乗算器42及び
LPF43と、A/D変換部44が第1実施例に付加さ
れ構成されている。各位相検波部の出力は、A/D変換
部36、37、44に接続され、その各デジタル出力は
コンピュ−タ38に入力される。これらの各構成部材
は、前記コンピュ−タ38の指令に基づき制御部39に
より各構成部材の動作等が制御される。次に第2実施例
の動作について説明する。
成する遅延部41と、位相検波部になる乗算器42及び
LPF43と、A/D変換部44が第1実施例に付加さ
れ構成されている。各位相検波部の出力は、A/D変換
部36、37、44に接続され、その各デジタル出力は
コンピュ−タ38に入力される。これらの各構成部材
は、前記コンピュ−タ38の指令に基づき制御部39に
より各構成部材の動作等が制御される。次に第2実施例
の動作について説明する。
【0044】まず、前記前記発振器21からの基準信号
の一部を切りとったバースト波を用いて、微小スポット
の超音波に収束させ、試料からの反射波を受信信号とし
て、前置増幅器25に入力して増幅させて出力するまで
の送受信動作は第1実施例と同じである。
の一部を切りとったバースト波を用いて、微小スポット
の超音波に収束させ、試料からの反射波を受信信号とし
て、前置増幅器25に入力して増幅させて出力するまで
の送受信動作は第1実施例と同じである。
【0045】前置増幅器25の出力信号(受信信号)
は、前記各乗算器30、31、42に入力され、前述し
た各参照信号とそれぞれ乗算される。これから求められ
た検波出力信号は、第1実施例と同様に、前記乗算器3
0の検波出力は前記(3)式で表わされ、乗算器31の
検波出力は前記(4)式で表わすことができ、さらに乗
算器42の検波出力は(3)式において、△t1 を△t
3 に置き換えたものでとなる。
は、前記各乗算器30、31、42に入力され、前述し
た各参照信号とそれぞれ乗算される。これから求められ
た検波出力信号は、第1実施例と同様に、前記乗算器3
0の検波出力は前記(3)式で表わされ、乗算器31の
検波出力は前記(4)式で表わすことができ、さらに乗
算器42の検波出力は(3)式において、△t1 を△t
3 に置き換えたものでとなる。
【0046】従ってLPF34、35、43によって、
検波出力から2ω成分を除去すればそれぞれ反射波の c
os(φ−ω△t1 ), cos(φ−ω△t2 ), cos(φ
−ω△t3 )成分がA/D変換部36、37、44に出
力される。前記A/D変換部36、37、44では、こ
れらの検波出力を前述した第1実施例に示すタイミング
で各A/D変換部を動作させて、検出信号を取出し、デ
ジタル信号に変換してコンピュ−タ38内のメモリに位
相検波デ−タとして記憶させる。
検波出力から2ω成分を除去すればそれぞれ反射波の c
os(φ−ω△t1 ), cos(φ−ω△t2 ), cos(φ
−ω△t3 )成分がA/D変換部36、37、44に出
力される。前記A/D変換部36、37、44では、こ
れらの検波出力を前述した第1実施例に示すタイミング
で各A/D変換部を動作させて、検出信号を取出し、デ
ジタル信号に変換してコンピュ−タ38内のメモリに位
相検波デ−タとして記憶させる。
【0047】そして反射強度は、1回の測定で得られた
3つの位相検波デ−タ成分のうち、2つのデ−タ成分を
選択し、(5),(6)式を用いて演算することによっ
て求めることができる。
3つの位相検波デ−タ成分のうち、2つのデ−タ成分を
選択し、(5),(6)式を用いて演算することによっ
て求めることができる。
【0048】すなわち、前記3つの位相検波デ−タ成分
の中で、cos の独立変数部が90°、270°またはそ
の整数周期倍ならば、その成分は0になる。この付近に
おいては、検波出力値が微小になるため、微小な値にノ
イズ等が大きく影響を与え、その検波出力値の誤差を大
きくしている。このように3つの位相検波デ−タ成分の
中の1つが0に近くなったときは、他の2つのデ−タ成
分でsin φ、cos φを計算するようにする。
の中で、cos の独立変数部が90°、270°またはそ
の整数周期倍ならば、その成分は0になる。この付近に
おいては、検波出力値が微小になるため、微小な値にノ
イズ等が大きく影響を与え、その検波出力値の誤差を大
きくしている。このように3つの位相検波デ−タ成分の
中の1つが0に近くなったときは、他の2つのデ−タ成
分でsin φ、cos φを計算するようにする。
【0049】また独立変数部ω(△t1 −△t2 )、ω
(△t2 −△t3 )、ω(△t3 −△t1 )が、360
°の整数倍にならないように各遅延時間を設定すれば、
3つの位相検波デ−タ成分の中の2つが、同時に0にな
ることはない。
(△t2 −△t3 )、ω(△t3 −△t1 )が、360
°の整数倍にならないように各遅延時間を設定すれば、
3つの位相検波デ−タ成分の中の2つが、同時に0にな
ることはない。
【0050】従って第2実施例によれば、遅延時間の異
なった3つの参照信号により、位相敏感検波を行い、得
られたデータ成分値のうちの大きなもの2つから演算を
行うのでノイズによる誤差を小さくでき、精度の良い位
相測定が可能となる。
なった3つの参照信号により、位相敏感検波を行い、得
られたデータ成分値のうちの大きなもの2つから演算を
行うのでノイズによる誤差を小さくでき、精度の良い位
相測定が可能となる。
【0051】また、この実施例では3つの位相検波を用
いているが、これに限定されるものではない。3つの遅
延時間を広い周波数帯域で上記の条件を満たすように選
択するのは難しいので、このような場合は遅延時間の異
なった信号をn個の参照信号として使用してn個の位相
検波をすることもできる。
いているが、これに限定されるものではない。3つの遅
延時間を広い周波数帯域で上記の条件を満たすように選
択するのは難しいので、このような場合は遅延時間の異
なった信号をn個の参照信号として使用してn個の位相
検波をすることもできる。
【0052】次に、図4に第3実施例の超音波測定装置
の構成を示し、説明する。ここで、図4の参照符号にお
いては、図1に示した構成部材と同等のものには、図1
と同じ参照符号を付して説明を省略し、図4では第3実
施例の特徴部分のみを記載する。
の構成を示し、説明する。ここで、図4の参照符号にお
いては、図1に示した構成部材と同等のものには、図1
と同じ参照符号を付して説明を省略し、図4では第3実
施例の特徴部分のみを記載する。
【0053】この第3実施例は、第1実施例の位相検波
部と参照信号を生成する部分が異なり、各1つの乗算器
30とLPF34からなる位相検波部と、それぞれ異な
る遅延時間に設定された遅延部32、33と、前記遅延
部からの参照信号を切替えて、前記位相検波部に入力さ
せる切替えスイッチ45により構成されている。
部と参照信号を生成する部分が異なり、各1つの乗算器
30とLPF34からなる位相検波部と、それぞれ異な
る遅延時間に設定された遅延部32、33と、前記遅延
部からの参照信号を切替えて、前記位相検波部に入力さ
せる切替えスイッチ45により構成されている。
【0054】そして前記位相検波部のLPF34の出力
端は、検波出力をデジタル変換するA/D変換部36に
接続されて、ここでデジタル変換された位相検波デ−タ
がコンピュ−タ38に入力される。その他の構成は第1
実施例と同じである。
端は、検波出力をデジタル変換するA/D変換部36に
接続されて、ここでデジタル変換された位相検波デ−タ
がコンピュ−タ38に入力される。その他の構成は第1
実施例と同じである。
【0055】つまり、第3実施例は、それぞれ異なる遅
延時間に設定された遅延部32、33の出力を順次切替
えて、1つの位相検波部を用いることにより、複数の位
相検波部を用いた場合に生じる位相検波部による検波値
のばらつきを除去し、より精度を向上させたものであ
る。次にこのように構成された第3実施例の動作につい
て説明する。
延時間に設定された遅延部32、33の出力を順次切替
えて、1つの位相検波部を用いることにより、複数の位
相検波部を用いた場合に生じる位相検波部による検波値
のばらつきを除去し、より精度を向上させたものであ
る。次にこのように構成された第3実施例の動作につい
て説明する。
【0056】まず、前記前記発振器21からの基準信号
の一部を切りとったバースト波を用いて、微小スポット
の超音波に収束させ、試料からの反射波を受信信号とし
て、前置増幅器25に入力して増幅させて出力するまで
の送受信動作は第1実施例と同じである。
の一部を切りとったバースト波を用いて、微小スポット
の超音波に収束させ、試料からの反射波を受信信号とし
て、前置増幅器25に入力して増幅させて出力するまで
の送受信動作は第1実施例と同じである。
【0057】そして前置増幅器25の出力信号(受信信
号)を前記乗算器30に入力すると共に、遅延部30に
より基準信号から遅延時間△t1 遅延させて生成された
第1参照信号を入力して、乗算させる。乗算された信号
は、前記LPF34により、2ω成分が除去され、 cos
(φ−ω△t1 )成分が求められる。この成分(検波出
力)を前記A/D変換部36により試料から反射した検
波出力をデジタル信号に変換した後、前記コンピュ−タ
38に入力される。次に前記コンピュ−タ38が前記制
御部39に2回目の送信トリガを送り、前記切替えスイ
ッチ45の切替え動作を行う。
号)を前記乗算器30に入力すると共に、遅延部30に
より基準信号から遅延時間△t1 遅延させて生成された
第1参照信号を入力して、乗算させる。乗算された信号
は、前記LPF34により、2ω成分が除去され、 cos
(φ−ω△t1 )成分が求められる。この成分(検波出
力)を前記A/D変換部36により試料から反射した検
波出力をデジタル信号に変換した後、前記コンピュ−タ
38に入力される。次に前記コンピュ−タ38が前記制
御部39に2回目の送信トリガを送り、前記切替えスイ
ッチ45の切替え動作を行う。
【0058】この前記切替えスイッチ45の切替えによ
って、遅延部32から遅延部33に切替えられるため、
前記乗算器30に入力される参照信号が、前記第1参照
信号から第2参照信号に切替えられる。
って、遅延部32から遅延部33に切替えられるため、
前記乗算器30に入力される参照信号が、前記第1参照
信号から第2参照信号に切替えられる。
【0059】そして、2回目の測定によって発生した受
信信号は、1回目と同様に、前記乗算部30に入力され
る。そして乗算部30では、この受信信号と、前記遅延
部33によって△t2 時間遅延され生成された第2参照
信号とを乗算し、LPF34に出力する。前記LPF3
4で2ω成分が除去され、cos(φ−ω△t2 ) 成分が求
められる。この成分(検波出力)を前記A/D変換部3
6により試料から反射した検波出力をデジタル信号に変
換した後、前記コンピュ−タ38に入力される。
信信号は、1回目と同様に、前記乗算部30に入力され
る。そして乗算部30では、この受信信号と、前記遅延
部33によって△t2 時間遅延され生成された第2参照
信号とを乗算し、LPF34に出力する。前記LPF3
4で2ω成分が除去され、cos(φ−ω△t2 ) 成分が求
められる。この成分(検波出力)を前記A/D変換部3
6により試料から反射した検波出力をデジタル信号に変
換した後、前記コンピュ−タ38に入力される。
【0060】前記コンピュ−タ38は、1回目の測定に
よるcos(φ−ω△t1 ) 成分と2回目の測定によるcos
(φ−ω△t2) 成分からcos φとsin φ成分を計算し、
反射波の強度と位相を演算する。
よるcos(φ−ω△t1 ) 成分と2回目の測定によるcos
(φ−ω△t2) 成分からcos φとsin φ成分を計算し、
反射波の強度と位相を演算する。
【0061】この第3実施例では、位相検波部分を各1
つの乗算部とLPFで検波器で構成して共通利用するた
め、複数設けた場合の検波器を構成する部品の特性等に
よるばらつきの誤差が少なくできると共に、多数の検波
器を備える場合に対して安価にすることができる。
つの乗算部とLPFで検波器で構成して共通利用するた
め、複数設けた場合の検波器を構成する部品の特性等に
よるばらつきの誤差が少なくできると共に、多数の検波
器を備える場合に対して安価にすることができる。
【0062】また第3実施例では位相検波のための参照
信号として2つの遅延させた信号を使用しているが、こ
れに限定されず、様々に時間遅延させた信号を幾つでも
スイッチの切替えによって使用可能である。
信号として2つの遅延させた信号を使用しているが、こ
れに限定されず、様々に時間遅延させた信号を幾つでも
スイッチの切替えによって使用可能である。
【0063】尚、本発明は、前述した各実施例に限定さ
れるものではない。例えば、V(z)曲線を測定すると
きのように音響レンズと試料の距離を変化させるときに
は受信信号(試料反射)のタイミングがずれてくる。こ
のような場合は、音響レンズと試料との相対距離を測定
するZ検出部を取り付け変化した距離に応じて、A/D
変換のトリガ信号の送信トリガからの時間遅れを演算す
れば、距離が変化しても、常に試料反射を検出できる。
れるものではない。例えば、V(z)曲線を測定すると
きのように音響レンズと試料の距離を変化させるときに
は受信信号(試料反射)のタイミングがずれてくる。こ
のような場合は、音響レンズと試料との相対距離を測定
するZ検出部を取り付け変化した距離に応じて、A/D
変換のトリガ信号の送信トリガからの時間遅れを演算す
れば、距離が変化しても、常に試料反射を検出できる。
【0064】また、参照信号として基準発振出力の代わ
りにレンズ内反射を使用することも考えられる。この場
合は入射する超音波スポットを生成するためのバ−スト
波には、従来と同じくバ−スト波発振器を用いることも
可能である。
りにレンズ内反射を使用することも考えられる。この場
合は入射する超音波スポットを生成するためのバ−スト
波には、従来と同じくバ−スト波発振器を用いることも
可能である。
【0065】そして位相検波出力から反射波の位相と強
度を演算しているが、反射強度はピ−ク検波で検出し、
位相のみを位相検波出力から検出することも考えられ
る。X−Y走査部を備えて2次元走査しながら測定を繰
り返すことで2次元の反射波の強度と位相の測定も行う
ことができる。また本発明は、他にも発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは勿論
である。
度を演算しているが、反射強度はピ−ク検波で検出し、
位相のみを位相検波出力から検出することも考えられ
る。X−Y走査部を備えて2次元走査しながら測定を繰
り返すことで2次元の反射波の強度と位相の測定も行う
ことができる。また本発明は、他にも発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の変形や応用が可能であることは勿論
である。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、位
相検波の参照波として基準波を一定時間遅延させて生成
するため、広い周波数について同一の構成で位相検波が
できるようになり、目的に応じて超音波の周波数を選択
でき、周波数分散を示す波の特性の測定ができる。さら
に、周波数に対応した多数の移相素子を用意して切替え
る必要がなくなり、安価に位相検出できる。
相検波の参照波として基準波を一定時間遅延させて生成
するため、広い周波数について同一の構成で位相検波が
できるようになり、目的に応じて超音波の周波数を選択
でき、周波数分散を示す波の特性の測定ができる。さら
に、周波数に対応した多数の移相素子を用意して切替え
る必要がなくなり、安価に位相検出できる。
【0067】従って本発明によれば、周波数が変化して
も同一構成で、位相敏感検波が行え試料の反射波の強度
と位相が検出できる超音波側定装置を提供することがで
きる。
も同一構成で、位相敏感検波が行え試料の反射波の強度
と位相が検出できる超音波側定装置を提供することがで
きる。
【図1】図1は、本発明の第1実施例の超音波測定装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】図2は、図1に示した第1実施例の動作を示す
タイムチャ−トである。
タイムチャ−トである。
【図3】図3は、本発明の第2実施例の超音波測定装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第3実施例の超音波測定装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図5】図5は、従来の超音波顕微鏡の構成を示す図で
ある。
ある。
1,21…発振部、2,22…アナログスイッチ、3…
サーキュレータ、4,24…トランスデューサ、5,2
5…前置増幅器、6,26…音響レンズ、7,27…試
料台、8,28…試料、9,29…カプラ液体、10,
1130,31…乗算部、12…移相部、13,14,
34,35,43…ローパスフィルタ(LPF)、1
5,16,36,37,44…A/D変換部、17,3
8…コンピュータ18,39…制御部、19,40…Z
走査部、23,45…切替えスイッチ、32,33,4
1…遅延部、R1…抵抗。
サーキュレータ、4,24…トランスデューサ、5,2
5…前置増幅器、6,26…音響レンズ、7,27…試
料台、8,28…試料、9,29…カプラ液体、10,
1130,31…乗算部、12…移相部、13,14,
34,35,43…ローパスフィルタ(LPF)、1
5,16,36,37,44…A/D変換部、17,3
8…コンピュータ18,39…制御部、19,40…Z
走査部、23,45…切替えスイッチ、32,33,4
1…遅延部、R1…抵抗。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山岸 毅
東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 高周波バ−スト波を発生させる周波数が
可変可能な発振手段と、 前記発振手段により発生されたバースト波を超音波に変
換し、微小スポットに収束して試料に入射させ、試料か
らの反射波を電気信号に変換した受信信号を出力する超
音波送受信手段と、 前記バ−スト波と同一周波数の基準信号を遅延させ、参
照信号を生成する少なくとも1つの遅延手段と、 前記超音波送受信手段で得られた受信信号と前記各参照
信号との乗算を行う乗算部及び、前記乗算部から出力さ
れた検波出力の所定周波数を除去する周波数選択部から
なる複数の位相検波手段と、 前記位相検波手段により検波された検波出力をデジタル
信号に変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段により変換されたデジタル出力から
受信信号の強度と位相を演算する手段と、 前記デジタル出力又は受信信号の強度と位相を記憶する
手段と、 超音波の入射方向をZ軸とし、Z軸方向に前記超音波送
受信手段と試料の相対距離を変化させる手段とを備えた
ことをを特徴とする超音波測定装置。 - 【請求項2】 前記乗算部及び前記周波数選択部の各1
つからなる位相検波手段と、 複数の参照信号を発生する複数の遅延手段と、 前記複数の遅延手段が発生した複数の参照信号を1つづ
つ順次、前記位相検波手段に入力させる選択手段とを具
備することを特徴とする請求項1記載の超音波測定装
置。 - 【請求項3】 前記超音波送受信手段と前記試料と間の
相対距離を検出する距離検出手段と、 前記距離検出手段により検出された相対距離から、前記
超音波送受信手段の送受信にかかる時間に対して送信か
ら反射波間にかかる時間により遅延時間を演算する演算
手段と、 前記演算手段により演算されたタイミングでトリガを発
生するトリガ発生手段と、 前記トリガ発生手段により発生されたタイミングによっ
て、前記位相検波手段から検出された検波出力をデジタ
ル信号に変換するA/D変換手段とを備えたことを特徴
とする請求項1記載の超音波測定装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3186606A JPH0526855A (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 超音波測定装置 |
| DE19924224209 DE4224209C2 (de) | 1991-07-23 | 1992-07-22 | Ultraschallmeßvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3186606A JPH0526855A (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 超音波測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0526855A true JPH0526855A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16191515
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3186606A Withdrawn JPH0526855A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-25 | 超音波測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0526855A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011050604A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk | 生体情報測定システム |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP3186606A patent/JPH0526855A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011050604A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk | 生体情報測定システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |