JPH06148580A - 2次元電気光学レンズ装置 - Google Patents

2次元電気光学レンズ装置

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JPH06148580A
JPH06148580A JP4303548A JP30354892A JPH06148580A JP H06148580 A JPH06148580 A JP H06148580A JP 4303548 A JP4303548 A JP 4303548A JP 30354892 A JP30354892 A JP 30354892A JP H06148580 A JPH06148580 A JP H06148580A
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JP
Japan
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electro
lens
optical
optical lens
light beam
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JP4303548A
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Takashi Shibakuchi
孝 芝口
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一構造の2つの1次元電気光学レンズを使
用可能としつつ、収差の小さい領域を利用し、高性能な
2次元電気光学レンズ装置を提供すること。 【構成】 電圧印加により光ビーム15をy軸方向に収
束させるレンズ作用を示す第1電気光学レンズ3と、電
圧印加により光ビーム15をx軸方向に収束させるレン
ズ作用を示す第2電気光学レンズ7と、これらの第1,
2電気光学レンズ3,7間の光軸1上に配設させた1/
2波長板4と、第1電気光学レンズ3の所望の位置に所
望のビーム形状で直線偏光した光ビーム15を入射させ
る第1レンズ系2と、これらの第1電気光学レンズ3及
び1/2波長板4を透過した光ビーム15を第2電気光
学レンズ7の所望の位置に所望のビーム形状で入射させ
る第2レンズ系6と、第2電気光学レンズ7からの出射
ビームを整形する第3レンズ系8とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点距離を2次元方向
で独立して可変可能で、レーザ走査光学系、レーザ走査
画像記録機器等に利用される2次元電気光学レンズ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気光学レンズとして
は、例えば特開平1−230017号公報に示されるよ
うなものがある。これは、電気光学媒体、例えばPLZ
Tの対向する両面に帯状の細長い電極対を形成し、入射
ビームを帯状電極の方向に沿って入射させるものであ
り、この際、帯状電極対間に駆動電圧を印加すると電極
対間に屈折率分布が生じレンズ作用が発揮されるという
ものである。よって、電極対の大きさ及び形状を適切に
定めることにより、ビームの収束方向をある一定方向に
決めることができ、1次元レンズ作用を持たせることが
できる。つまり、シリンダレンズと同等の作用を持つも
のである。また、このような1次元レンズ作用を持たせ
て2つの電気光学レンズを互いに直交する方向にレンズ
作用を持つように同一光軸上に配設すれば2次元レンズ
作用を持たせることができる。
【0003】このような電気光学レンズ装置によれば、
印加する電圧を可変することにより、焦点位置を電気的
に制御し得るものであり、ビームウエスト位置を高速で
可変する用途への応用が考えられる。例えば、レーザビ
ームを用いた画像記録機器等への応用である。このよう
な用途においては、電気光学レンズの収差を極力小さく
しなければならず、上記公報方式の電気光学レンズで
は、未だ、充分な収束性能を持っているとはいえないも
のである。
【0004】このような欠点を解消し、充分な収束性能
を持たせた電気光学レンズ装置として特開平2−222
922号公報に示されるものがある。これは、各々1次
元のレンズ作用を持ち収束方向を直交させた第1,2電
気光学レンズを各々入射ビームのビームウエスト位置に
配設させたものである。まず、固定レンズ(シリンダレ
ンズ)で第1電気光学レンズのビーム収束方向と直交す
る方向に入射ビームを絞り込んで入射させ、この第1電
気光学レンズからの出射ビームをシリンダレンズで平行
ビームに整形する。ついで、この平行ビームを固定レン
ズ(シリンダレンズ)で絞り込んで第2電気光学レンズ
に入射させ、この第2電気光学レンズからの出射ビーム
をシリンダレンズで平行ビームに整形する。ここに、こ
れらの第1,2電気光学レンズの電極対に電圧を印加
し、互いに直交する方向の収束パワーを変化させること
により焦点距離を独立して可変し得るものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−22292
2号公報に示されるものは、要は、1次元の電気光学レ
ンズの収差の小さい領域のみを利用しようとするもので
あり、このために、電気光学レンズを入射ビームのビー
ムウエスト位置に配設させるとともに固定レンズで入射
ビームを絞り込んでこの電気光学レンズの中心部に入射
させるようにしたものである。しかし、このような1次
元の電気光学レンズを2個組合せて2次元の電気光学レ
ンズ装置を構成すると、レーザビームの偏光方向が2つ
の電気光学レンズを透過する時に同一方向になっている
ため、異なった収束作用を示す電気光学レンズを使用し
なければならない。ここに、異なる収束作用を持つ電気
光学レンズの組合せによると、方向により収束性能が異
なるため収差が生じやすいといった2次元電気光学レン
ズ特有の問題や、異なる収束性能の電気光学レンズを作
製しなければならず製造コストがかかるといった問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、電圧印加により光ビームを第1方向に収束又は発散
させるレンズ作用を示す第1電気光学レンズと、電圧印
加により光ビームを第1方向に直交する第2方向に収束
又は発散させるレンズ作用を示す第2電気光学レンズ
と、これらの第1,2電気光学レンズ間の光軸上に配設
させた1/2波長板と、第1電気光学レンズの所望の位
置に所望のビーム形状で直線偏光した光ビームを入射さ
せる第1レンズ系と、これらの第1電気光学レンズ及び
1/2波長板を透過した光ビームを第2電気光学レンズ
の所望の位置に所望のビーム形状で入射させる第2レン
ズ系と、第2電気光学レンズからの出射ビームを整形す
る第3レンズ系とにより構成した。
【0007】この際、請求項2記載の発明では、第1,
2電気光学レンズの少なくとも一方を入射ビームのビー
ムウエスト位置又はその近傍位置に配設した。
【0008】また、請求項3記載の発明では、第1,2
電気光学レンズの電気光学媒体をPLZT電気光学セラ
ミックスとした。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明においては、互いに直交す
る方向にレンズ作用を示す第1,2電気光学レンズに対
して各々第1,2レンズ系により所望の位置に所望のビ
ーム形状となるように絞って光ビームを入射させるの
で、特性の良好な領域を利用するものとなり、性能のよ
い焦点距離可変を2次元的に独立して行うことができ
る。この際、第1,2電気光学レンズ間の光軸上には1
/2波長板を介在させて偏光方向を90°回転させるよ
うにしているので、レンズ作用方向が直交するこれらの
第1,2電気光学レンズに対する光ビームの偏光方向も
直交する方向となり、結局、第1,2電気光学レンズと
しては同一構造の電気光学レンズを方向を異ならせて配
設するだけでよく、2次元電気光学レンズ特有の収差が
生じやすいといった問題も回避される。
【0010】この際、請求項2記載の発明においては、
電気光学レンズを入射ビームのビームウエスト位置又は
その近傍位置に配設させているので、極めて収差の小さ
い領域のみを利用するものとなり、一層高性能な2次元
レンズ作用が得られる。
【0011】また、請求項3記載の発明においては、電
気光学媒体としてPLZT電気光学セラミックスを使用
しているので、電気光学効果による屈折率変化量が大き
いため、低電圧駆動で大きな焦点距離可変量が得られる
ものとなる。
【0012】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。本実施例の電気光学レンズ装置は、光
軸(z軸方向)1上に、シリンダレンズ2、電気光学レ
ンズ3、1/2波長板4、シリンダレンズ5,6、電気
光学レンズ7及びシリンダレンズ8を順に配設させて構
成されている。
【0013】ここに、電気光学レンズ3は第1電気光学
レンズとなるもので、例えばPLZT電気光学セラミッ
クス等による矩形状の電気光学媒体(第1電気光学媒
体)9の光ビーム透過方向に沿って対向するy軸方向の
両面に光軸1方向にストライプ状とした電極対(第1電
極対)10を形成し、この電極対10間に駆動電源11
によって印加電圧V1 を選択的に印加するように構成さ
れている。これにより、光ビームをy軸方向(第1方
向)に収束させるレンズ作用を持つものとされている。
一方、電気光学レンズ7は第2電気光学レンズとなるも
のであるが、構造的には、電気光学レンズ3と全く同一
とされその配設方向をx−y軸方向で入替えたものとさ
れている。即ち、矩形状の電気光学媒体(第2電気光学
媒体)12の光ビーム透過方向に沿って対向するx軸方
向の両面に光軸1方向にストライプ状とした電極対(第
2電極対)13を形成し、この電極対13間に駆動電源
14によって印加電圧V2 を選択的に印加するように構
成されている。これにより、光ビームをx軸方向(第2
方向)に収束させるレンズ作用を持つものとされてい
る。
【0014】前記シリンダレンズ2は、矢印Aで示すよ
うにy軸方向に直線偏光したレーザビームをx方向に収
束させて前記電気光学レンズ3に入射させるもので、第
1レンズ系を構成する。より詳細には、図2に示すよう
に、電気光学レンズ3の電極対10間なるレンズ作用領
域に対して収差が小さくなるような扁平なビーム形状で
光ビーム15を入射させるためのものである。
【0015】前記1/2波長板4はレーザビームの偏光
方向を90°回転(y軸方向→x軸方向)させるための
ものである。また、前記シリンダレンズ5は電気光学レ
ンズ3からの出射ビームをビーム整形するためのもので
ある。
【0016】前記シリンダレンズ6は、1/2波長板4
によりx軸方向の直線偏光に変換されたレーザビームを
y方向に収束させて前記電気光学レンズ7に入射させる
もので、第2レンズ系を構成する。より詳細には、図3
に示すように、電気光学レンズ7の電極対13間なるレ
ンズ作用領域に対して収差が小さくなるような扁平なビ
ーム形状で光ビーム15を入射させるためのものであ
る。
【0017】前記シリンダレンズ8は電気光学レンズ7
からの出射ビームをビーム整形するためのものであり、
第3レンズ系を構成する。
【0018】このような構成において、y軸方向に直線
偏光したレーザビームはシリンダレンズ2によってx軸
方向に収束され、図2に示したように、レンズ作用領域
に収差が小さくなるようなビーム形状とされて電気光学
レンズ3に入射する。ここで、駆動電源11によって電
極対10間に電圧V1 を印加すると光ビーム15をy軸
方向に収束させるレンズ作用が生ずる。このような電気
光学レンズ3からの出射ビームは1/2波長板4で偏光
方向が90°回転されてx軸方向の直線偏光となり、シ
リンダレンズ5,6によるビーム変換を受ける。ここ
に、シリンダレンズ6によってy軸方向に収束されて、
図3に示したように、レンズ作用領域に収差が小さくな
るようなビーム形状とされて電気光学レンズ7に入射す
る。ここで、駆動電源14によって電極対13間に電圧
2 を印加すると光ビーム15をx軸方向に収束させる
レンズ作用が生ずる。このような電気光学レンズ7から
の出射ビームはシリンダレンズ8によりビーム整形され
て最終出力となる。
【0019】よって、電気光学レンズ3,7を駆動電源
11,14により独立して駆動制御することにより、y
軸及びx軸方向の焦点距離を独立して可変し得る2次元
電気光学レンズ装置となる。
【0020】つづいて、本発明の第二の実施例を図4に
より説明する。前記実施例で示した部分と同一部分は同
一符号を用いて示し、説明も省略する(以下の実施例で
も同様とする)。本実施例は、シリンダレンズ5,6に
代えて、これらと同等の機能を果たして第2レンズ系を
構成する1つのレンズ16を設けたものである。本実施
例によれば、シリンダレンズ5,6の場合のように両者
間の相対位置関係を調整するといった作業が不要とな
る。
【0021】なお、これらの実施例では、電気光学レン
ズ3,7に対して入射する光ビーム15のビーム形状を
図2や図3に示したように扁平としたが、電極対10,
13によるレンズ作用領域なる収差の小さな領域内に入
射させるものであれば扁平形状に限らず、例えば、円形
ビーム形状等のものであってもよい。よって、第1,2
レンズ系を構成する素子としてもシリンダレンズ2,6
等に限らず、要は、所望のビーム形状とし得るものであ
ればよい。
【0022】さらに、本発明の第三の実施例を図5ない
し図7により説明する。本実施例は、入射させる光ビー
ムの直線偏光を矢印Bに示すようにx軸方向とした場合
に適用するようにしたものであり、電気光学レンズ3,
7に代えて、電気光学レンズ17,18を各々第1,2
電気光学レンズとして設けたものである。
【0023】ここに、電気光学レンズ17は、電気光学
レンズ3における電極対10に代えて、電気光学媒体9
のx軸方向の両面に2本ずつストライプ状に形成した電
極による電極対19を設けて、駆動電源11に接続した
もので、駆動電源11により電極対19に電圧V1 を印
加すると、光ビーム15をy軸方向に収束させるレンズ
作用を持つものとされている。電気光学レンズ18は構
造的には電気光学レンズ17と全く同一とされその配設
方向をx−y軸方向で入替えたものとされている。即
ち、電気光学レンズ7における電極対13に代えて、電
気光学媒体12のy軸方向の両面に2本ずつストライプ
状に形成した電極による電極対20を設けて、駆動電源
14に接続したもので、駆動電源14により電極対20
に電圧V2を印加すると、光ビームをx軸方向に収束さ
せるレンズ作用を持つものとされている。
【0024】このような構成において、x軸方向に直線
偏光したレーザビームはシリンダレンズ2によってx軸
方向に収束され、図6に示すように2本ずつのストライ
プ状電極による電極対19間の収差が小さく領域に扁平
ビーム形状とされて電気光学レンズ17に入射する。こ
こで、駆動電源11によって電極対19間に電圧V
印加すると光ビーム15をy軸方向に収束させるレンズ
作用が生ずる。このような電気光学レンズ17からの出
射ビームは1/2波長板4で偏光方向が90°回転され
てy軸方向の直線偏光となり、シリンダレンズ5,6に
よるビーム変換を受ける。ここに、シリンダレンズ6に
よってy軸方向に収束されて、図7に示すように、電極
対20によるレンズ作用領域に収差が小さくなるような
ビーム形状とされて電気光学レンズ18に入射する。こ
こで、駆動電源14によって電極対20間に電圧V
を印加すると光ビーム15をx軸方向に収束させるレン
ズ作用が生ずる。このような電気光学レンズ18からの
出射ビームはシリンダレンズ8によりビーム整形されて
最終出力となる。よって、電気光学レンズ17,18を
駆動電源11,14により独立して駆動制御することに
より、y軸及びx軸方向の焦点距離を独立して可変し得
る2次元電気光学レンズ装置となる。
【0025】また、本発明の第四の実施例を図8により
説明する。前述した実施例では、第1,2電気光学レン
ズを何れも同一構造のものとし、その配設状態を異なら
せて用いるようにしたが、本実施例では、第1,2電気
光学レンズとして互いに異なる収束特性を持つ別構造の
ものを用いるようにしたものである。具体的には、例え
ば図5に示した前記実施例における電気光学レンズ18
に代えて、電気光学レンズ17とは異なる構造の電気光
学レンズ21を第2電気光学レンズとして用いるように
したものである。即ち、電気光学媒体12のy軸方向の
両面に電極対(第2電極対)22を形成するが、その電
極パターン形状として、一旦四角形状に形成した後でそ
の中心部から互いに逆向きの円弧状の曲線により囲まれ
た部分(凸レンズ形状部分)を除去した形状としたもの
で、このような電極対22に電圧V2 を印加することに
より、x軸方向に収束するレンズ作用を持たせたもので
ある。よって、動作的には、前記実施例の場合と同様と
なる。もっとも、本実施例による場合、電気光学レンズ
17,21のレンズ作用が異なるため、一方のレンズで
他方のレンズの収差を補正することも可能となる。
【0026】ちなみに、本実施例において、電気光学レ
ンズ21における電極対形状を反転(即ち、凸レンズ形
状の電極パターンとし、周囲を除去)させれば、x軸方
向に発散するレンズ作用を持たせることができる。
【0027】さらに、本発明の第五の実施例を図9によ
り説明する。前述した実施例では、何れも第1,2電気
光学レンズに光ビーム15をx又はy軸方向に収束させ
るレンズ作用を持たせたが、本実施例では第1,2電気
光学レンズとして光ビームをx又はy軸方向に発散させ
るレンズ作用を持つ電気光学レンズ23,24を用いる
ようにしたものである。
【0028】まず、電気光学レンズ23は電気光学媒体
9のx軸方向の両面に半円形状の2個の電極を円弧部分
が光軸1の方向に対向するようにして形成することで、
電極対(第1電極対)25を構成し、駆動電源11によ
る電圧V1 の印加により光ビーム15をy軸方向に発散
させるレンズ作用を持つようにしたものである。電気光
学レンズ24は電気光学レンズ23と全く同一構造のも
のであり、その配設方向をx−y軸方向で異ならせたも
のであり、電極対25に相当する電極対(第2電極対)
26が形成され、駆動電源14による電圧V2 の印加に
より光ビーム15をx軸方向に発散させるレンズ作用を
持つようにしたものである。
【0029】さらに、本発明の第六の実施例について説
明する。本実施例は、前述したような各実施例をより効
果的なものとするため、第1,2電気光学レンズの配設
箇所を工夫したものである。例えば、図1に示した実施
例において、y軸方向に直線偏光したレーザビームはシ
リンダレンズ2により絞り込まれて電気光学レンズ3に
入射されるが、このようなシリンダレンズ2によるビー
ムウエスト位置(又は、その近傍位置)に電気光学レン
ズ3を配設させるようにしたものである。電気光学レン
ズ7も同様にシリンダレンズ6によるビームウエスト位
置(又は、その近傍位置)に配設される。
【0030】このような配設構成によれば、ビームウエ
スト位置又はその近傍位置で電気光学レンズ3,7を使
用するので、収差の極めて小さい領域のみを使用できる
ものとなり、より収束性能の高い2次元電気光学レンズ
装置となる。
【0031】なお、例えば第1,2電気光学レンズとし
て図8の場合のように異なる構造のものを用いその収束
性能が異なる場合、或いは、構造に関係なく1方向(x
軸方向又はy軸方向)のみの収束性が重要視されるよう
な場合には、第1,2電気光学レンズをともにビームウ
エスト位置に配設する必要はなく、少なくとも一方をビ
ームウエスト位置に配設すればよく、要は、使用形態等
に応じて選択すればよい。
【0032】なお、前述した各実施例の電気光学媒体と
しては、2次電気効果を示すPLZT電気光学セラミッ
クスを用い得るが、これに限らず、例えば1次電気光学
効果(いわゆる、ポッケルス効果)を示すLiNbO
3 ,LiTaO3 等の1次電気光学結晶であってもよ
い。もっとも、PLZT電気光学セラミックスを用いた
場合には同じ電界強度で比較した場合に、電気光学効果
によって生ずる結晶中の屈折率変化が1次電気光学結晶
よりも1桁程度大きいので、低駆動電圧で大きなレンズ
効果(大きな焦点距離可変効果)を得る上では有利とな
る。
【0033】そこで、電気光学媒体として2次電気光学
効果を持つPLZT電気光学セラミックスを用いた場合
の電気光学レンズ構造及びその動作原理について、前述
した実施例を参照して説明する。まず、PLZTの組成
としては、9/65/35なる比率が好ましいが、他の
組成であってもよい。レーザビームが透過する光軸1に
沿って媒体の対向する両面に電極膜を形成する。電極膜
はAu,Al等を材料とし、蒸着法等により形成すれば
よい。電極形状としては、前述したようなストライプ状
のもの、円弧状のもの、或いは、半円状のものなどを、
収束又は発散作用を持たせるか否かといった用途に応じ
て使い分ければよい。
【0034】しかして、例えば図1に示した構成におい
て、電気光学レンズ3,7の電極対10,13に電圧が
印加されていない場合には、光ビーム15は電気光学媒
体9,12で何らの変化も受けずに透過してそのまま出
射する。一方、電極対10,13に電圧を印加すると、
電気光学媒体9,12中の電極対10,13で挾まれた
領域に、電極付近で強く中央付近で弱くなる電界分布が
生ずる。この結果、PLZTの2次電気光学効果により
電気光学媒体9,12中には屈折率分布が生ずる。この
結果、例えば、図2において、電界の方向をy軸方向、
光ビーム15の入射方向をz軸方向、入射する光ビーム
15の偏光方向をy軸方向とすると、屈折率分布n
y は、 ny =n0 {1−(1/2)n0 233y 2} ………
…(1) となる。ただし、n0 はE=0でのPLZTの屈折率、
33は2次電気光学係数である。
【0035】(1)式より、電界Ey による屈折率変化
Δny は、 Δny =−(1/2)n0 333y 2 ………………
…(2) となり、電界強度の2乗に比例することが分かる。そし
て、電界の強い箇所では屈折率が小さくなり、図2の場
合であれば光収束作用がy軸方向に起り、図7の場合で
あればx軸方向に起り、前述した各実施例のような作用
が得られる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、互いに直
交する方向にレンズ作用を示す第1,2電気光学レンズ
に対して各々第1,2レンズ系により所望の位置に所望
のビーム形状となるように絞って光ビームを入射させる
ようにしたので、特性の良好な領域を利用するものとな
り、性能のよい焦点距離可変を2次元的に独立して行う
ことができ、この際、第1,2電気光学レンズ間の光軸
上には1/2波長板を介在させて偏光方向を90°回転
させるようにしたので、レンズ作用方向が直交するこれ
らの第1,2電気光学レンズに対する光ビームの偏光方
向も直交する方向となり、結局、第1,2電気光学レン
ズとしては同一構造の電気光学レンズを方向を異ならせ
て配設するだけでよく、2次元電気レンズ特有の収差が
生じやすいといった問題も回避でき、さらには、第1,
2電気光学レンズとして異なる収束特性を持つものを用
いることにより一方のレンズで他方のレンズの収差を補
正する機能を持たせることも可能となる。
【0037】この際、請求項2記載の発明によれば、電
気光学レンズを入射ビームのビームウエスト位置又はそ
の近傍位置に配設させたので、極めて収差の小さい領域
のみを利用するものとなり、一層高性能な2次元レンズ
作用を得ることができる。
【0038】また、請求項3記載の発明によれば、電気
光学媒体としてPLZT電気光学セラミックスを使用す
るようにしたので、電気光学効果による屈折率変化量が
大きなものとなり、低電圧駆動で大きな焦点距離可変量
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】第1電気光学レンズに対する入射ビーム状態を
示す正面図である。
【図3】第2電気光学レンズに対する入射ビーム状態を
示す正面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第三の実施例を示す斜視図である。
【図6】第1電気光学レンズに対する入射ビーム状態を
示す正面図である。
【図7】第2電気光学レンズに対する入射ビーム状態を
示す正面図である。
【図8】本発明の第四の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第五の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光軸 2 第1レンズ系 3 第1電気光学レンズ 4 1/2波長板 6 第2レンズ系 7 第2電気光学レンズ 8 第3レンズ系 9 第1電気光学媒体 10 第1電極対 11 第1駆動電源 12 第2電気光学媒体 13 第2電極対 14 第2駆動電源 15 光ビーム 16 第2レンズ系 17 第1電気光学レンズ 18 第2電気光学レンズ 19 第1電極対 20 第2電極対 21 第2電気光学レンズ 22 第2電極対 23 第1電気光学レンズ 24 第2電気光学レンズ 25 第1電極対 26 第2電極対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電気光学媒体とこの第1電気光学媒
    体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に形成され
    て電圧印加により前記光ビームを第1方向に収束又は発
    散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の
    第1電極対とこれらの第1電極対に電圧を印加する第1
    駆動電源とを有する第1電気光学レンズと、第2電気光
    学媒体とこの第2電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿
    って対向する両面に形成されて電圧印加により前記光ビ
    ームを前記第1方向に直交する第2方向に収束又は発散
    させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の第
    2電極対とこれらの第2電極対に電圧を印加する第2駆
    動電源とを有する第2電気光学レンズと、これらの第
    1,2電気光学レンズ間の光軸上に配設させた1/2波
    長板と、前記第1電気光学レンズの所望の位置に所望の
    ビーム形状で直線偏光した光ビームを入射させる第1レ
    ンズ系と、これらの第1電気光学レンズ及び1/2波長
    板を透過した光ビームを前記第2電気光学レンズの所望
    の位置に所望のビーム形状で入射させる第2レンズ系
    と、前記第2電気光学レンズからの出射ビームを整形す
    る第3レンズ系とよりなることを特徴とする2次元電気
    光学レンズ装置。
  2. 【請求項2】 第1,2電気光学レンズの少なくとも一
    方を入射ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置
    に配設したことを特徴とする請求項1記載の2次元電気
    光学レンズ装置。
  3. 【請求項3】 第1,2電気光学媒体をPLZT電気光
    学セラミックスとしたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の2次元電気光学レンズ装置。
JP4303548A 1992-11-13 1992-11-13 2次元電気光学レンズ装置 Pending JPH06148580A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009014793A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Sunx Ltd 焦点距離調整装置、レーザ加工装置、レーザ変位計及び電気光学素子

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