JPH06148689A - 薄膜スイッチング素子 - Google Patents
薄膜スイッチング素子Info
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- JPH06148689A JPH06148689A JP30200592A JP30200592A JPH06148689A JP H06148689 A JPH06148689 A JP H06148689A JP 30200592 A JP30200592 A JP 30200592A JP 30200592 A JP30200592 A JP 30200592A JP H06148689 A JPH06148689 A JP H06148689A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のNIN素子よりも非線形抵抗性が良好
で、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示す薄膜ス
イッチング素子を提供する。 【構成】 絶縁性基板1上に間隙部4を有して第一電極
層2と第二電極層3を対向して形成し、第一電極層2と
第二電極層3の上にN型シリコンよりなる第一半導体層
5、6を個々に積層し、さらに第一電極層2上の第一半
導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導体層6
を覆う形でノンドープのI型シリコンより成る第二半導
体層7と例えばSiOxより成る複合層と上部電極層9を順
次積層してスイッチング素子を構成し、非線形抵抗性を
向上させる。
で、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示す薄膜ス
イッチング素子を提供する。 【構成】 絶縁性基板1上に間隙部4を有して第一電極
層2と第二電極層3を対向して形成し、第一電極層2と
第二電極層3の上にN型シリコンよりなる第一半導体層
5、6を個々に積層し、さらに第一電極層2上の第一半
導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導体層6
を覆う形でノンドープのI型シリコンより成る第二半導
体層7と例えばSiOxより成る複合層と上部電極層9を順
次積層してスイッチング素子を構成し、非線形抵抗性を
向上させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばLCD等の表示
デバイスのアクティブマトリクス駆動に使用できる薄膜
スイッチング素子に関する。
デバイスのアクティブマトリクス駆動に使用できる薄膜
スイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等の表示デバイスにお
いて、高精細度な画面を得るためには走査線数を増やし
た高密度なマトリクス構成が必要である。このようなマ
トリクスを有効に駆動させるため、各画素にスイッチン
グ素子を取り付けたアクティブマトリクス駆動方式が注
目されている。
いて、高精細度な画面を得るためには走査線数を増やし
た高密度なマトリクス構成が必要である。このようなマ
トリクスを有効に駆動させるため、各画素にスイッチン
グ素子を取り付けたアクティブマトリクス駆動方式が注
目されている。
【0003】このアクティブマトリクス駆動に使用され
るスイッチング素子として、通常、薄膜トランジスタ
(TFT)を代表とした3端子型素子と、半導体ダイオ
ードを代表とした2端子型素子が一般的である。2端子
型素子は3端子型素子に比べて構造が簡単で、製造しや
すいため、大画面用、そして低コスト化を実現するスイ
ッチング素子として注目されており、特にPをドープし
たN型シリコン層、ノンドープのI型シリコン層、Pを
ドープしたN型シリコン層を順次積層したNIN素子は
非線形抵抗性に優れたスイッチング素子である(W.DEN B
OER et al.:Mat.Res.Soc.Proc.Vol.49 p.385)。
るスイッチング素子として、通常、薄膜トランジスタ
(TFT)を代表とした3端子型素子と、半導体ダイオ
ードを代表とした2端子型素子が一般的である。2端子
型素子は3端子型素子に比べて構造が簡単で、製造しや
すいため、大画面用、そして低コスト化を実現するスイ
ッチング素子として注目されており、特にPをドープし
たN型シリコン層、ノンドープのI型シリコン層、Pを
ドープしたN型シリコン層を順次積層したNIN素子は
非線形抵抗性に優れたスイッチング素子である(W.DEN B
OER et al.:Mat.Res.Soc.Proc.Vol.49 p.385)。
【0004】図6は従来のNIN素子を液晶ディスプレ
イのスイッチング素子に適用した場合の断面構成の一例
を示す。ガラスより成る絶縁性基板61上に下部電極層6
2、n+a-Si:Hより成るN型の第一半導体層63、ノンドー
プのa-Si:Hより成るI型の第二半導体層64、n+a-Si:Hよ
り成るN型の第三半導体層65を順次積層したのち、SiO2
より成る保護絶縁層66を積層する。電極引出し窓67が形
成された保護絶縁層66に上部電極層68を積層してスイッ
チング素子を構成し、これをITOより成る透明画素電
極層69に接続させる。このような構成によって作製した
NIN素子は図7にそのV−I特性を示すが5V程度の
閾値電圧を示すスイッチング素子として機能する。
イのスイッチング素子に適用した場合の断面構成の一例
を示す。ガラスより成る絶縁性基板61上に下部電極層6
2、n+a-Si:Hより成るN型の第一半導体層63、ノンドー
プのa-Si:Hより成るI型の第二半導体層64、n+a-Si:Hよ
り成るN型の第三半導体層65を順次積層したのち、SiO2
より成る保護絶縁層66を積層する。電極引出し窓67が形
成された保護絶縁層66に上部電極層68を積層してスイッ
チング素子を構成し、これをITOより成る透明画素電
極層69に接続させる。このような構成によって作製した
NIN素子は図7にそのV−I特性を示すが5V程度の
閾値電圧を示すスイッチング素子として機能する。
【0005】このようなスイッチング素子を液晶ディス
プレイのマトリクス駆動に適用する場合、液晶層の動作
電圧よりも十分高い閾値電圧を素子が有し、そのスイッ
チング機能によりクロストークの解消を実現する必要が
ある。しかし、図7に示すようにNIN素子の閾値電圧
は前述の如く5V程度とやや低く、高い画質を得るため
にはまだ不十分というのが現状である。また、第一半導
体層53と第二半導体層54との間で形成される界面と、第
二半導体層54と第三半導体層55との間で構成される界面
とがプロセスにおける誤差で全く同一にすることは困難
であり、正電圧と負電圧印加時で完全対称なV−I特性
が得られない。そのため、DCバイアスが液晶層に印加
される結果となり、フリッカ発生の問題を引き起こす。
プレイのマトリクス駆動に適用する場合、液晶層の動作
電圧よりも十分高い閾値電圧を素子が有し、そのスイッ
チング機能によりクロストークの解消を実現する必要が
ある。しかし、図7に示すようにNIN素子の閾値電圧
は前述の如く5V程度とやや低く、高い画質を得るため
にはまだ不十分というのが現状である。また、第一半導
体層53と第二半導体層54との間で形成される界面と、第
二半導体層54と第三半導体層55との間で構成される界面
とがプロセスにおける誤差で全く同一にすることは困難
であり、正電圧と負電圧印加時で完全対称なV−I特性
が得られない。そのため、DCバイアスが液晶層に印加
される結果となり、フリッカ発生の問題を引き起こす。
【0006】そこで、本願出願人より、特願平4−27
9883号に記載されているような改良型のNIN素子
の構成が提案されている。その断面構成を図8に示す。
絶縁性基板81の上に間隙部84を有して第一電極層82と第
二電極層83を対向して形成し、第一電極層82と第二電極
層83の上にN型シリコンよりなる第一半導体層85,86を
個々に積層し、さらに第一電極層82上の第一半導体層85
と間隙部84と第二電極層83上の第一半導体層86を覆う形
でノンドープのI型シリコンよりなる第二半導体層87と
N型シリコンよりなる第三半導体層88と上部電極層89を
順次積層して薄膜スイッチング素子を構成するものであ
る。
9883号に記載されているような改良型のNIN素子
の構成が提案されている。その断面構成を図8に示す。
絶縁性基板81の上に間隙部84を有して第一電極層82と第
二電極層83を対向して形成し、第一電極層82と第二電極
層83の上にN型シリコンよりなる第一半導体層85,86を
個々に積層し、さらに第一電極層82上の第一半導体層85
と間隙部84と第二電極層83上の第一半導体層86を覆う形
でノンドープのI型シリコンよりなる第二半導体層87と
N型シリコンよりなる第三半導体層88と上部電極層89を
順次積層して薄膜スイッチング素子を構成するものであ
る。
【0007】第一電極層82は走査信号あるいはデータ信
号を印加するラインを兼ねるようにし、第二電極層83は
ITOより成る透明画素電極層90に接続させる。第一電
極層82と第二電極層83の間には上部電極層89を介してN
−I−N−I−Nの素子形態が構成される。第一電極層
82と第二電極層83の間に電圧Vを印加したときの電流値
Iを測定したときのV−I特性を図9に示す。電流が流
れ始める閾値電圧は10Vと向上している。また、個々に
形成された第一半導体層85、86と第二半導体層87との間
で形成される界面は同一の薄膜層群に基づくため同じで
あり、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示してい
る。
号を印加するラインを兼ねるようにし、第二電極層83は
ITOより成る透明画素電極層90に接続させる。第一電
極層82と第二電極層83の間には上部電極層89を介してN
−I−N−I−Nの素子形態が構成される。第一電極層
82と第二電極層83の間に電圧Vを印加したときの電流値
Iを測定したときのV−I特性を図9に示す。電流が流
れ始める閾値電圧は10Vと向上している。また、個々に
形成された第一半導体層85、86と第二半導体層87との間
で形成される界面は同一の薄膜層群に基づくため同じで
あり、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した改良型の
NIN素子は前述の如く、閾値電圧が10V程度の非線
形抵抗性を示す薄膜スイッチング素子であり、液晶ディ
スプレイのマトリクス駆動に適用することができる。と
ころが、HDTVのような高精細な駆動を行うために
は、V−I特性の非線形抵抗性をさらに向上させること
が好ましい。すなわち、図9に示すNIN素子のV−I
特性の急峻性を更に向上させ、同素子の示すIon/Ioff
(106)をさらに向上させる必要がある。
NIN素子は前述の如く、閾値電圧が10V程度の非線
形抵抗性を示す薄膜スイッチング素子であり、液晶ディ
スプレイのマトリクス駆動に適用することができる。と
ころが、HDTVのような高精細な駆動を行うために
は、V−I特性の非線形抵抗性をさらに向上させること
が好ましい。すなわち、図9に示すNIN素子のV−I
特性の急峻性を更に向上させ、同素子の示すIon/Ioff
(106)をさらに向上させる必要がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み成され
たものであり、Ion/Ioffをより向上させ、非線形抵抗性
の高い薄膜スイッチング素子を提供することを目的とす
る。
たものであり、Ion/Ioffをより向上させ、非線形抵抗性
の高い薄膜スイッチング素子を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、絶縁性基板の上に間隙部を有して第一電極層と第
二電極層を対向して形成し、前記第一電極層と前記第二
電極層の上にN型シリコンよりなる第一半導体層を個々
に積層し、さらに前記第一電極層上の前記第一半導体層
と前記間隙部と前記第二電極層上の前記第一半導体層を
覆う形で第二半導体層と複合層と上部電極層を順次積層
し、前記第二半導体層はノンドープのI型シリコン、ド
ーピング濃度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピング濃
度が10ー4以下のP型シリコンの中から選択された一種よ
り構成し、前記複合層は前記第二半導体層を構成する成
分と化学当量的に絶縁体を形成することのできる成分を
含ませて薄膜スイッチングを構成するものである。
明は、絶縁性基板の上に間隙部を有して第一電極層と第
二電極層を対向して形成し、前記第一電極層と前記第二
電極層の上にN型シリコンよりなる第一半導体層を個々
に積層し、さらに前記第一電極層上の前記第一半導体層
と前記間隙部と前記第二電極層上の前記第一半導体層を
覆う形で第二半導体層と複合層と上部電極層を順次積層
し、前記第二半導体層はノンドープのI型シリコン、ド
ーピング濃度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピング濃
度が10ー4以下のP型シリコンの中から選択された一種よ
り構成し、前記複合層は前記第二半導体層を構成する成
分と化学当量的に絶縁体を形成することのできる成分を
含ませて薄膜スイッチングを構成するものである。
【0011】本願の請求項2記載の発明は、絶縁性基板
の上に間隙部を有して第一電極層と第二電極層を対向し
て形成し、前記第一電極層と前記第二電極層の上にN型
シリコンよりなる第一半導体層を個々に積層し、さらに
前記第一電極層上の前記第一半導体層と前記間隙部と前
記第二電極層上の前記第一半導体層を覆う形で第二半導
体層と複合層とN型シリコンよりなる第四半導体層と上
部電極層を順次積層し、前記第二半導体層はノンドープ
のI型シリコン、ドーピング濃度が10ー5以下のN型シリ
コン、ドーピング濃度が10ー4以下のP型シリコンの中か
ら選択された一種より構成し、前記複合層は前記第二半
導体層を構成する成分と化学当量的に絶縁体を形成する
ことのできる成分を含ませて薄膜スイッチング素子を構
成するものである。
の上に間隙部を有して第一電極層と第二電極層を対向し
て形成し、前記第一電極層と前記第二電極層の上にN型
シリコンよりなる第一半導体層を個々に積層し、さらに
前記第一電極層上の前記第一半導体層と前記間隙部と前
記第二電極層上の前記第一半導体層を覆う形で第二半導
体層と複合層とN型シリコンよりなる第四半導体層と上
部電極層を順次積層し、前記第二半導体層はノンドープ
のI型シリコン、ドーピング濃度が10ー5以下のN型シリ
コン、ドーピング濃度が10ー4以下のP型シリコンの中か
ら選択された一種より構成し、前記複合層は前記第二半
導体層を構成する成分と化学当量的に絶縁体を形成する
ことのできる成分を含ませて薄膜スイッチング素子を構
成するものである。
【0012】本願の請求項4記載の発明は、絶縁性基板
の上に間隙部を有して第一電極層と第二電極層を対向し
て形成し、前記第一電極層と前記第二電極層の上にN型
シリコンよりなる第一半導体層を個々に積層し、さらに
前記第一電極層上の前記第一半導体層と前記間隙部と前
記第二電極層上の前記第一半導体層を覆う形で第二半導
体層と複合層と第三半導体層とN型シリコンよりなる第
四半導体層と上部電極層を順次積層し、前記第二半導体
層と前記第三半導体層はノンドープのI型シリコン、ド
ーピング濃度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピング濃
度が10ー4以下のP型シリコンの中から選択された一種よ
り構成し、前記複合層は前記第二半導体層を構成する成
分と化学当量的に絶縁体を形成することのできる成分を
含ませて薄膜スイッチング素子を構成するものである。
の上に間隙部を有して第一電極層と第二電極層を対向し
て形成し、前記第一電極層と前記第二電極層の上にN型
シリコンよりなる第一半導体層を個々に積層し、さらに
前記第一電極層上の前記第一半導体層と前記間隙部と前
記第二電極層上の前記第一半導体層を覆う形で第二半導
体層と複合層と第三半導体層とN型シリコンよりなる第
四半導体層と上部電極層を順次積層し、前記第二半導体
層と前記第三半導体層はノンドープのI型シリコン、ド
ーピング濃度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピング濃
度が10ー4以下のP型シリコンの中から選択された一種よ
り構成し、前記複合層は前記第二半導体層を構成する成
分と化学当量的に絶縁体を形成することのできる成分を
含ませて薄膜スイッチング素子を構成するものである。
【0013】
【作用】本発明の上記の構成によれば、第一電極層と第
二電極層の間に電圧を印加することにより、電子の流れ
は第一電極層と上部電極層とが対向している領域と第二
電極層と上部電極層とが対向している領域に限定され、
この二つの領域が上部電極層によって直列につながれる
形態となる。
二電極層の間に電圧を印加することにより、電子の流れ
は第一電極層と上部電極層とが対向している領域と第二
電極層と上部電極層とが対向している領域に限定され、
この二つの領域が上部電極層によって直列につながれる
形態となる。
【0014】この二つの領域に半導体層と化学当量的に
絶縁体を構成する特性を有する成分、例えばSiに酸素
O,窒素N、炭素C等から選ばれた成分を含ませたもの
を複合層として挿入することにより、この複合層に電圧
が印加された場合に流れる電流は非線形性を有するトン
ネル効果に基づくため、非線形抵抗性を強化することが
可能となる。
絶縁体を構成する特性を有する成分、例えばSiに酸素
O,窒素N、炭素C等から選ばれた成分を含ませたもの
を複合層として挿入することにより、この複合層に電圧
が印加された場合に流れる電流は非線形性を有するトン
ネル効果に基づくため、非線形抵抗性を強化することが
可能となる。
【0015】上記の発明を個々に説明すると、請求項1
記載の発明では、第一電極層と上部電極層とが対向して
いる領域ではN型シリコンより成る第一半導体層、ノン
ドープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合層が
積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向してい
る領域でもN型シリコンより成る第一半導体層、ノンド
ープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合層が積
層され、素子全体としてNIN素子のI型シリコン中に
複合層が2層、上部電極層を介して挿入された形態とな
り、従来のNIN素子よりも非線形抵抗性の向上が可能
となる。
記載の発明では、第一電極層と上部電極層とが対向して
いる領域ではN型シリコンより成る第一半導体層、ノン
ドープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合層が
積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向してい
る領域でもN型シリコンより成る第一半導体層、ノンド
ープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合層が積
層され、素子全体としてNIN素子のI型シリコン中に
複合層が2層、上部電極層を介して挿入された形態とな
り、従来のNIN素子よりも非線形抵抗性の向上が可能
となる。
【0016】請求項2記載の発明では、第一電極層と上
部電極層とが対向している領域ではN型シリコンより成
る第一半導体層、ノンドープのI型シリコンより成る第
二半導体層、複合層、N型シリコンより成る第四半導体
層が積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向し
ている領域でもN型シリコンより成る第一半導体層、ノ
ンドープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合
層、N型シリコンより成る第四半導体層が積層され、N
IN素子のI型シリコン中に複合層が2層、N型シリコ
ンより成る第四半導体層と上部電極層を介して挿入され
た形態となり、非線形抵抗性の向上が可能となる。
部電極層とが対向している領域ではN型シリコンより成
る第一半導体層、ノンドープのI型シリコンより成る第
二半導体層、複合層、N型シリコンより成る第四半導体
層が積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向し
ている領域でもN型シリコンより成る第一半導体層、ノ
ンドープのI型シリコンより成る第二半導体層、複合
層、N型シリコンより成る第四半導体層が積層され、N
IN素子のI型シリコン中に複合層が2層、N型シリコ
ンより成る第四半導体層と上部電極層を介して挿入され
た形態となり、非線形抵抗性の向上が可能となる。
【0017】請求項3記載の発明では、第一電極層と上
部電極層とが対向している領域ではN型シリコンより成
る第一半導体層、複合層、ノンドープのI型シリコンよ
り成る第三半導体層、N型シリコンより成る第四半導体
層が積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向し
ている領域でも同様であり、素子全体として上部電極層
を介して“NIN−NIN”の形態を採り、個々のNI
N素子のI型シリコン中に複合層が挿入され、非線形抵
抗性の向上が可能となる。
部電極層とが対向している領域ではN型シリコンより成
る第一半導体層、複合層、ノンドープのI型シリコンよ
り成る第三半導体層、N型シリコンより成る第四半導体
層が積層され、また第二電極層と上部電極層とが対向し
ている領域でも同様であり、素子全体として上部電極層
を介して“NIN−NIN”の形態を採り、個々のNI
N素子のI型シリコン中に複合層が挿入され、非線形抵
抗性の向上が可能となる。
【0018】また第一、第二、第三の発明とも、各界面
は同一の薄膜層群に基づいて形成されるため同じであ
り、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示すことが
できる。
は同一の薄膜層群に基づいて形成されるため同じであ
り、両極性電圧に対して対称なV−I特性を示すことが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面をもとに説明す
る。
る。
【0020】図1は、請求項1記載の薄膜スイッチング
素子の実施例を示す断面構成図である。ガラスより成る
絶縁性基板1上にスパッタ法によりCr膜を100nmの膜
厚で形成し、間隙部4を有して第一電極層2と第二電極
層3にパターニング工程により分割する。第一電極層2
は走査信号ラインあるいはデータ信号ラインを兼ねるも
のである。第二電極層3にはITOより成る透明画素電
極層12(膜厚100nm)を接続させる。次に、第一電極層
2と第二電極層3の上にプラズマCVD法でPをドープ
したN型のa-Si:Hより成る第一半導体層5、6を膜厚50
nmとして個々に積層し、さらに第一電極層2上の第一半
導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導体層6
を覆う形で、プラズマCVD法でノンドープのI型a-S
i:Hより成る第二半導体層7(膜厚150nm)と、Si02より
成る複合層8(膜厚5nm)を積層し、その上にスパッタ
法でMoSi2より成る上部電極層11(膜厚100nm)を堆
積し、スイッチング素子を構成する。
素子の実施例を示す断面構成図である。ガラスより成る
絶縁性基板1上にスパッタ法によりCr膜を100nmの膜
厚で形成し、間隙部4を有して第一電極層2と第二電極
層3にパターニング工程により分割する。第一電極層2
は走査信号ラインあるいはデータ信号ラインを兼ねるも
のである。第二電極層3にはITOより成る透明画素電
極層12(膜厚100nm)を接続させる。次に、第一電極層
2と第二電極層3の上にプラズマCVD法でPをドープ
したN型のa-Si:Hより成る第一半導体層5、6を膜厚50
nmとして個々に積層し、さらに第一電極層2上の第一半
導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導体層6
を覆う形で、プラズマCVD法でノンドープのI型a-S
i:Hより成る第二半導体層7(膜厚150nm)と、Si02より
成る複合層8(膜厚5nm)を積層し、その上にスパッタ
法でMoSi2より成る上部電極層11(膜厚100nm)を堆
積し、スイッチング素子を構成する。
【0021】図2は本実施例に基づく素子のV−I特性
を示しており、15V程度の閾値電圧が得られ、その急峻
性は図9のNIN素子に比べて良好であり、Ion/Ioffは
107と高い結果が得られている。
を示しており、15V程度の閾値電圧が得られ、その急峻
性は図9のNIN素子に比べて良好であり、Ion/Ioffは
107と高い結果が得られている。
【0022】ここでは複合層8として化学当量のSiO2を
用い、非線形抵抗性の向上を図っているが、その膜厚が
厚くなると電流駆動能力が低下するため、その膜厚は5n
m から15nmの範囲が適当である。
用い、非線形抵抗性の向上を図っているが、その膜厚が
厚くなると電流駆動能力が低下するため、その膜厚は5n
m から15nmの範囲が適当である。
【0023】また、複合層8として非化学当量のSiOx(0
<x<2)を用いてもよく、電流駆動能力の点からその膜
厚を厚くすることができる。たとえば、SiOxのx値を1.0
とした場合、膜厚を30nmとしても十分な電流駆動能力を
得ることができる。また、複合層を同一膜厚とした場
合、SiOxのx値を大きくするに従い、閾値電圧を高くす
ることができる。
<x<2)を用いてもよく、電流駆動能力の点からその膜
厚を厚くすることができる。たとえば、SiOxのx値を1.0
とした場合、膜厚を30nmとしても十分な電流駆動能力を
得ることができる。また、複合層を同一膜厚とした場
合、SiOxのx値を大きくするに従い、閾値電圧を高くす
ることができる。
【0024】図3は、請求項2記載の発明のスイッチン
グ素子の実施例を示す断面構成図である。図1の第一の
発明に対して、PをドープしたN型のa-Si:Hより成る第
四半導体層10(膜厚50nm)を複合層8と上部電極層11の
間に挿入したものである。図1の第一の発明の場合、複
合層8と上部電極層11が直接接触しているが、この場
合、複合層8の表面状態により、その両者の界面で電気
障壁が発生することがある。特に複合層8の組成が非化
学当量的で半導体の性質を僅かながら持つと、その影響
が大きくなり、V−I特性に誤差が入るようになる。第
二の発明は、複合層8との界面で障壁の発生のない良好
な接触性を有するN型シリコン(第四半導体層10)を複
合層8と上部電極層11の間に介在させて、電気障壁の発
生を防止するものであり、図2に示すV−I特性を再現
性よく提供することができる特長を持つ。
グ素子の実施例を示す断面構成図である。図1の第一の
発明に対して、PをドープしたN型のa-Si:Hより成る第
四半導体層10(膜厚50nm)を複合層8と上部電極層11の
間に挿入したものである。図1の第一の発明の場合、複
合層8と上部電極層11が直接接触しているが、この場
合、複合層8の表面状態により、その両者の界面で電気
障壁が発生することがある。特に複合層8の組成が非化
学当量的で半導体の性質を僅かながら持つと、その影響
が大きくなり、V−I特性に誤差が入るようになる。第
二の発明は、複合層8との界面で障壁の発生のない良好
な接触性を有するN型シリコン(第四半導体層10)を複
合層8と上部電極層11の間に介在させて、電気障壁の発
生を防止するものであり、図2に示すV−I特性を再現
性よく提供することができる特長を持つ。
【0025】なお、上部電極層11としてMoSi2を用
いて、第四半導体層10であるN型のa-Si:Hとの接触界面
においてオーミック接触性を得ているが、Ti,Cr等
でも同様の効果があり、適当である。
いて、第四半導体層10であるN型のa-Si:Hとの接触界面
においてオーミック接触性を得ているが、Ti,Cr等
でも同様の効果があり、適当である。
【0026】図4は請求項4記載の発明に係わる薄膜ス
イッチング素子の実施例を示す断面図である。ガラスよ
り成る絶縁性基板1上にスパッタ法によりCr膜を100n
mの膜厚で形成し、間隙部4を有して第一電極層2と第
二電極層3にパターニング工程により分割する。第一電
極層2は走査信号ラインあるいはデータ信号ラインを兼
ねるものである。第二電極層3にはITOより成る透明
画素電極層12(膜厚100nm)を接続させる。次に、第一
電極層2と第二電極層3の上にプラズマCVD法でPを
ドープしたN型のa-Si:Hより成る第一半導体層5、6を
膜厚50nmとして個々に積層し、さらに第一電極層2上の
第一半導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導
体層6を覆う形で、プラズマCVD法でノンドープのI
型a-Si:Hより成る第二半導体層7(膜厚100nm)と、Si0
2より成る複合層8(膜厚5nm)と、ノンドープのI型a-
Si:Hより成る第三半導体層9(膜厚100nm)と、N型のa
-Si:Hより成る第四半導体層10を順次積層し、その上に
スパッタ法でMoSi2より成る上部電極層11(膜厚100
nm)を堆積し、スイッチング素子を構成する。
イッチング素子の実施例を示す断面図である。ガラスよ
り成る絶縁性基板1上にスパッタ法によりCr膜を100n
mの膜厚で形成し、間隙部4を有して第一電極層2と第
二電極層3にパターニング工程により分割する。第一電
極層2は走査信号ラインあるいはデータ信号ラインを兼
ねるものである。第二電極層3にはITOより成る透明
画素電極層12(膜厚100nm)を接続させる。次に、第一
電極層2と第二電極層3の上にプラズマCVD法でPを
ドープしたN型のa-Si:Hより成る第一半導体層5、6を
膜厚50nmとして個々に積層し、さらに第一電極層2上の
第一半導体層5と間隙部4と第二電極層3上の第一半導
体層6を覆う形で、プラズマCVD法でノンドープのI
型a-Si:Hより成る第二半導体層7(膜厚100nm)と、Si0
2より成る複合層8(膜厚5nm)と、ノンドープのI型a-
Si:Hより成る第三半導体層9(膜厚100nm)と、N型のa
-Si:Hより成る第四半導体層10を順次積層し、その上に
スパッタ法でMoSi2より成る上部電極層11(膜厚100
nm)を堆積し、スイッチング素子を構成する。
【0027】図5に本実施例素子のV−I特性を示す。
複合層8の挿入されたNIN素子が2個、直列につなが
れた形態となるため、閾値電圧は19Vとやや高いが、
その急峻性は極めて高く、Ion/Ioffは108と良好な非線
形抵抗性が得られている。
複合層8の挿入されたNIN素子が2個、直列につなが
れた形態となるため、閾値電圧は19Vとやや高いが、
その急峻性は極めて高く、Ion/Ioffは108と良好な非線
形抵抗性が得られている。
【0028】なお、第二半導体層7と第三半導体層9は
ノンドープのI型シリコンを適用しているが、ドーピン
グ濃度が10ー5以下のN型シリコン、あるいはドーピング
濃度が10ー4以下のP型シリコンを適用しても、I型シリ
コンに匹敵する良好な非線形抵抗性が得られ有効であ
る。しかし、ドーピング濃度が10ー5以上のN型シリコ
ン、あるいはドーピング濃度が10ー4以上のP型シリコン
を第二半導体層に適用した場合、第二半導体層7は低抵
抗になるため、電子の流れは“第一電極層2−第一半導
体層5−第二半導体層7−第一半導体層6−第二電極層
3”という短絡した経路が支配的となるため、低電圧で
もこの経路によって電流が流れてしまう。この結果、非
線形抵抗性の悪化を招き、十分なスイッチング機能が発
揮できず、クロストーク発生の防止ができない。
ノンドープのI型シリコンを適用しているが、ドーピン
グ濃度が10ー5以下のN型シリコン、あるいはドーピング
濃度が10ー4以下のP型シリコンを適用しても、I型シリ
コンに匹敵する良好な非線形抵抗性が得られ有効であ
る。しかし、ドーピング濃度が10ー5以上のN型シリコ
ン、あるいはドーピング濃度が10ー4以上のP型シリコン
を第二半導体層に適用した場合、第二半導体層7は低抵
抗になるため、電子の流れは“第一電極層2−第一半導
体層5−第二半導体層7−第一半導体層6−第二電極層
3”という短絡した経路が支配的となるため、低電圧で
もこの経路によって電流が流れてしまう。この結果、非
線形抵抗性の悪化を招き、十分なスイッチング機能が発
揮できず、クロストーク発生の防止ができない。
【0029】また、各実施例では、複合層としてSiO2あ
るいはSiOx(0<x<2)を適用しているが、SiNy(0<y≦4/
3) 、SiCz(0<z≦1)を適用しても同様の効果が得られ
る。
るいはSiOx(0<x<2)を適用しているが、SiNy(0<y≦4/
3) 、SiCz(0<z≦1)を適用しても同様の効果が得られ
る。
【0030】本実施例において第一電極層2、第二電極
層3をCrで構成しているが、これに限定するものでな
く、Al、Ti等を適用してもよい。
層3をCrで構成しているが、これに限定するものでな
く、Al、Ti等を適用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、Ion/Ioff
が107〜8と高い、良好な非線形抵抗性を示し、かつ両極
性に対して対称なV−I特性を有する薄膜スイッチング
素子を提供することができ、その工業的価値は極めて高
い。
が107〜8と高い、良好な非線形抵抗性を示し、かつ両極
性に対して対称なV−I特性を有する薄膜スイッチング
素子を提供することができ、その工業的価値は極めて高
い。
【図1】本発明の薄膜スイッチング素子の一実施例の断
面構成図
面構成図
【図2】同実施例素子のV−I特性図
【図3】本発明の他の実施例素子の断面構成図
【図4】本発明の他の実施例素子の断面構成図
【図5】同実施例素子のV−I特性図
【図6】従来の薄膜スイッチング素子の断面構成図
【図7】同従来素子の特性図
【図8】先行技術における薄膜スイッチング素子の断面
構成図
構成図
【図9】同先行技術の薄膜スイッチング素子の特性図
1 絶縁性基板 2 第一電極層 3 第二電極層 4 間隙部 5、6 第一半導体層 7 第二半導体層 8 複合層 9 第三半導体層 10 第四半導体層 11 上部電極層
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁性基板の上に間隙部を有して第一電極
層と第二電極層を対向して形成し、前記第一電極層と前
記第二電極層の上にN型シリコンよりなる第一半導体層
を個々に積層し、さらに前記第一電極層上の前記第一半
導体層と前記間隙部と前記第二電極層上の前記第一半導
体層を覆う形で第二半導体層と複合層と上部電極層を順
次積層し、前記第二半導体層はノンドープのI型シリコ
ン、ドーピング濃度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピ
ング濃度が10ー4以下のP型シリコンの中から選択された
一種より構成し、前記複合層は前記第二半導体層を構成
する成分と化学当量的に絶縁体を形成することのできる
成分を含ませた構成である薄膜スイッチング素子。 - 【請求項2】絶縁性基板の上に間隙部を有して第一電極
層と第二電極層を対向して形成し、前記第一電極層と前
記第二電極層の上にN型シリコンよりなる第一半導体層
を個々に積層し、さらに前記第一電極層上の前記第一半
導体層と前記間隙部と前記第二電極層上の前記第一半導
体層を覆う形で第二半導体層と複合層とN型シリコンよ
りなる第四半導体層と上部電極層を順次積層し、前記第
二半導体層はノンドープのI型シリコン、ドーピング濃
度が10ー5以下のN型シリコン、ドーピング濃度が10ー4以
下のP型シリコンの中から選択された一種より構成し、
前記複合層は前記第二半導体層を構成する成分と化学当
量的に絶縁体を形成することのできる成分を含ませた構
成である薄膜スイッチング素子。 - 【請求項3】上部電極層はN型シリコンより成る前記第
三半導体層との接触界面においてオーミック接触性を有
する金属材料より選択された請求項1記載の薄膜スイッ
チング素子。 - 【請求項4】絶縁性基板の上に間隙部を有して第一電極
層と第二電極層を対向して形成し、前記第一電極層と前
記第二電極層の上にN型シリコンよりなる第一半導体層
を個々に積層し、さらに前記第一電極層上の前記第一半
導体層と前記間隙部と前記第二電極層上の前記第一半導
体層を覆う形で第二半導体層と複合層と第三半導体層と
N型シリコンよりなる第四半導体層と上部電極層を順次
積層し、前記第二半導体層と前記第三半導体層はノンド
ープのI型シリコン、ドーピング濃度が10ー5以下のN型
シリコン、ドーピング濃度が10ー4以下のP型シリコンの
中から選択された一種より構成し、前記複合層は前記第
二半導体層と前記第三半導体層を構成する成分と化学当
量的に絶縁体を形成することのできる成分を含ませた構
成である薄膜スイッチング素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30200592A JPH06148689A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 薄膜スイッチング素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30200592A JPH06148689A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 薄膜スイッチング素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06148689A true JPH06148689A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17903742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30200592A Pending JPH06148689A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 薄膜スイッチング素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06148689A (ja) |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30200592A patent/JPH06148689A/ja active Pending
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