JPH06151583A - 化合物半導体ウエハ - Google Patents

化合物半導体ウエハ

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JPH06151583A
JPH06151583A JP29611992A JP29611992A JPH06151583A JP H06151583 A JPH06151583 A JP H06151583A JP 29611992 A JP29611992 A JP 29611992A JP 29611992 A JP29611992 A JP 29611992A JP H06151583 A JPH06151583 A JP H06151583A
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JP
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film
dicing line
substrate
compound semiconductor
dicing
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JP29611992A
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English (en)
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和則 ▲吉▼村
Kazunori Yoshimura
Hiroshi Nagayama
博 長山
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッシベーション膜の割れやクラックを防止
し、かつ、パッシベーション膜と基板との密着性の良い
化合物半導体ウエハを提供することにある。 【構成】 この発明の構成によれば、ダイシングライン
16に露出した基板10上にダイシングラインの両側の
パッシベーション膜35とは溝38を介して、分離して
形成された非晶質膜36を具えている。また、ダイシン
グラインの非晶質膜にポリイミド樹脂膜が用いられてい
る。また、ダイシングラインの非晶質膜にSiN膜を用
いた場合、ダイシングライン構造はダイシングラインに
沿った基板領域の少なくとも一部分に形成された金属膜
を具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、化合物半導体基板上
に複数形成された半導体装置を有し、個々のチップに分
割するためのダイシングライン構造を具えた化合物半導
体ウエハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、GaAs、InPおよびGa
AsP等の化合物半導体基板を用いた半導体装置の製造
工程において、化合物半導体基板上に多数形成された半
導体装置を有する半導体ウエハを個々のチップに分割す
る際、ダイヤモンドポイントスクライバ(以下、スクラ
イバと称する。)またはダイシングソーを用いて分割す
る方法が採られている。
【0003】通常、ウエハを分割する際の状態は、分割
予定領域(以下、ダイシングラインと称する。)におい
て化合物半導体基板の基板面が露出している。
【0004】図4の(A)および(B)は、このような
ダイシングライン構造を有する半導体ウエハを半導体装
置毎の個々のチップに分割するために用いられる従来の
構造を説明するための要部断面図である。
【0005】図4の(A)は、ダイシングラインを含み
その周辺部分のみを示すウエハ断面図であり、このダイ
シングラインの両側にある半導体装置は省略して示して
ある。
【0006】図中、10は、化合物半導体基板(以下、
基板10と呼ぶ)を示している。
【0007】また、16はダイシングラインを示し、こ
のダイシングライン16は半導体装置毎の個々のチップ
に分割するため、基板10上の半導体装置(図示せず)
間の基板面の一部を露出させて形成してある。
【0008】さらに、図4の(A)は、ダイシングライ
ン16と半導体装置との位置関係を明確にするため、ダ
イシングライン16の両側の基板10上に、半導体装置
の製造の際に保護膜として用いられるパッシベーション
膜14が形成されている。このダイシングライン16に
沿って、スクライバ又はダイシングソーにより、化合物
半導体基板10に傷又は切り込みを形成した後、基板1
0の主面に圧力を加えることにより個々のチップに分割
している。
【0009】また、GaAs、InPおよびGaAsP
等の化合物半導体基板はシリコン基板などに比べ硬くて
脆いため、スクライバ又はダイシングソーにより、これ
らの基板10に傷または切り込みを入れた場合、加工が
行なわれた基板の周辺領域に半導体装置にまで達するよ
うなクラックや割れが発生し、かつ、半導体装置の角が
欠落するという障害が発生することがあった。このよう
な障害は、半導体装置の特性の劣化及び半導体装置の製
造歩留りの低下を招く一因ともなっていた。
【0010】前述した基板のクラックや割れ、または半
導体装置の角の欠落を防止するため、この出願の発明者
等は、特開昭60−093184号公報に開示したよう
な構造の化合物半導体ウエハを提案した。
【0011】図4の(B)は、この特開昭60−093
184号公報に開示した構造の断面図を示してある。
【0012】これによると、化合物半導体基板10上に
ダイシングライン16に沿って、表面に金属膜24が部
分的に形成される。
【0013】図中、金属膜24は、ダイシングライン1
6に沿って設けられている。なお、平面的に見て金属膜
24は、ダイシングラインに沿って2つの平行なライン
(これをガートラインとも称する)として形成されてい
る。
【0014】また、ダイシングラインの両側には、基板
10上に半導体装置の層間絶縁膜18および半導体装置
の配線金属膜20が積層させて形成してある。更に、上
側に基板10、層間絶縁膜18および配線金属膜20を
被覆するため、パッシベーション膜22が形成されてい
る。
【0015】特開昭60−093184号公報の開示の
方法では、ダイシングライン16上にパッシベーション
膜22と同じ非晶質膜を設け、そして、スクライバまた
はダイシングソーにより基板10に切込を形成する際、
ダイシングソーに細かい粒子のダイヤモンドで形成され
たブレードを装着して用い、更に、このブレードを高速
回転させ、かつ、低速で基板上を進行させて加工を行う
ことによって、ダイシングラインからチップ内部に向か
って発生するクラックや割れの発生を抑えていた。ま
た、チップ側にある半導体装置の角の欠落をも抑えるこ
とができた。
【0016】また、近年パッシベーション膜としてシリ
コン化合物にかわって、ポリイミド膜が使用されるよう
になってきた。
【0017】ポリイミド樹脂の特長としては、シリコン
化合物に比べて、半導体基板との密着性および耐クラッ
ク性等がよいことが挙げられる。然も柔らかく、表面の
平坦性も比較的簡単に得られることなど優れた種々の利
点がある。
【0018】従って、このポリイミド樹脂をパッシベー
ション膜に用いることによって、基板上に形成された層
間絶縁膜のクラックや割れを抑制できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パッシ
ベーション膜にシリコン化合物やポリイミド樹脂等を用
いて基板の全面を覆ってダイシングした場合、基板に対
するクラックや割れは防止できるが、パッシベーション
膜自体のクラックや割れ等を発生してしまう。
【0020】また、特にポリイミド樹脂膜を用いた場
合、パッシベーション膜と半導体基板界面との剥離を生
じてしまうという新たな問題を生じていた。
【0021】この発明は、上述した問題点に鑑み行われ
たものであって、従って、この発明の目的は、パッシべ
ーション膜のクラックおよび割れを防止し、かつ、パッ
シベーション膜と基板との密着性の良い化合物半導体ウ
エハを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
めこの発明の構成によれば、化合物半導体基板に複数形
成された半導体装置を被覆するパッシベーション膜を有
していて個々のチップに分割するためのダイシングライ
ン構造を具えた化合物半導体ウエハにおいて、このダイ
シングライン構造は、ダイシングラインに露出した基板
上に、該ダイシングラインの両側のパッシベーション膜
とは溝を介して分離して形成された非晶質膜とを具えて
いることを特徴とする。
【0023】また、好ましくは、この非晶質膜にシリコ
ン化合物を用いる場合、ダイシングライン構造はダイシ
ングラインに沿った前記基板面領域の少なくとも一部分
に形成された金属膜を具えているのが良い。
【0024】また、好ましくは、この非晶質膜の材質を
ポリイミド樹脂とするのが良い。
【0025】
【作用】上述したこの発明の構成によれば、ダイシング
ライン構造は、ダイシングラインに露出した基板上に非
晶質膜を具えている。また、この非晶質膜は、ダイシン
グラインの両側にあるパッシベーション膜とは溝を介し
て分離して形成されている。
【0026】このようなダイシングライン構造にするこ
とによって、溝はダイシング時に非晶質膜の割れやクラ
ックを防止する役割をし、かつ、パッシベーション膜へ
の応力加重の伝搬を低減させるため、パッシベーション
膜のクラックや割れおよびパッシベーション膜と化合物
半導体基板との剥離はなくなる。
【0027】非晶質膜にポリイミド樹脂膜を用いた場
合、特にパッシベーション膜も同じポリイミド樹脂膜で
形成することによってパッシベーション膜と基板との密
着性を良くすることができる。
【0028】また、非晶質膜にシリコン化合物を用いる
場合、ダイシングライン構造はダイシングラインに沿っ
た基板面領域の両側に金属膜を設けている。従って、ス
クライバ又はダイシングソー等を用いて化合物半導体基
板上に複数形成された半導体装置を有する化合物半導体
ウエハを個々のチップに分割するための加工を行なう
と、先ず化合物半導体基板表面に形成された非晶質膜の
加工が行なわれ、その後、化合物半導体基板の加工が行
なわれる。
【0029】このため、スクライバのダイヤモンドカッ
タ又はダイシングソーのブレード等が化合物半導体基板
に接触する際の初期衝撃及び加工時の応力は化合物半導
体基板上に形成された金属膜と非晶質膜とに吸収される
ため、半導体装置側に生じる応力の伝搬を回避できる。
【0030】更に、スクライブラインの両側に形成した
金属膜により、この金属膜の下の化合物半導体基板の劈
開を抑えることができる。また、ダイシングラインの非
晶質膜の両側に設けられた溝によって、パッシベーショ
ン膜への応力加重の伝搬も回避できる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
き説明する。
【0032】尚、これら図において従来と同一の構成成
分については同一の符号を付して示してある。また、各
図は、この作製工程中で得られた構造体を、この発明が
理解できる程度に各構成成分の形状、大きさおよび配置
関係を断面図で概略的に示してある。
【0033】図1は、この発明の第1実施例を説明する
ための化合物半導体基板(以下、基板と呼ぶ)の構造を
示す断面図である。
【0034】先ず、基板10としては、GaAs等の材
料が用いられる。この基板10上にCDV法等を用いて
成膜した後、リフトオフ法などを用いて形成した金属膜
24を具えている。この金属膜24の材質としては、A
uGe(Ge12wt%)/Ni/Au(金・ゲルマニ
ウム/ニッケル/金)の多層構造からなっている。
【0035】なお、この金属膜24をオーミック形成用
金属膜と呼ぶこともある。
【0036】また、ダイシングライン16の幅W1 は、
約60μm程度とし、このダイシングライン16の下方
にあるオーミック形成用金属膜24のライン(これをガ
ードラインとも称する)の幅W2 は、約20μm程度に
形成されている。なお、この金属膜24が、ダイシング
時の基板10に発生する割れやクラック防止の役目をす
る。
【0037】また、ダイシングラインに隣接するチップ
(ここでいうチップとは、ダイシングで切り出されるウ
エハの前段階の状態をいう)側には、層間絶縁膜18が
形成されている。この層間絶縁膜18としては、シリコ
ン窒化膜(SiN膜)或はシリコン酸化膜(SiO
2 膜)等が用いられる。また、金属膜24および層間絶
縁膜18を被着して配線金属膜20が形成される。更
に、配線金属膜20上にパッシベーション膜22が形成
されている。以上が、チップ側の構成である。
【0038】次に、ダイシングライン側の構成につき説
明する。
【0039】ここでいうダイシング構造とは、図1の中
でいえば16の部分を指す。このダイシングライン構造
は、ダイシンライン16、非晶質膜30および溝32
(図2参照)とから構成されている。
【0040】ダイシングライン16の下方に露出してい
る基板10表面にはチップ側のパッシベーション膜22
と分離して非晶質膜30が形成されている。このダイシ
ングライン部分を拡大して示したのが図2である。
【0041】この図2から理解できるように、非晶質膜
30の両側にはガードラインと同じ方向に溝32が形成
されている。
【0042】次に、この化合物半導体ウエハの製造方法
につき概略的に説明する。なお、以下述べる製造方法
は、例えばMESFETを作り込む化合物半導体ウエハ
を作製する方法であるが何らMESFETに限定される
ものではない。
【0043】先ず、基板10上にMESFETのオーミ
ック電極の形成と同時にリフトオフ法等を用いて金属膜
24を形成する。このとき金属膜24は、ダイシングラ
イン毎に複数形成されることになる。この例では、2本
のガードラインが形成されている。また、個々の金属膜
24の幅W2 は、約20μm程度とする。
【0044】次に、このウエハの全面にCVD法等を用
いて層間絶縁膜20、例えばシリコン窒化膜(SiN
膜)を形成する。なお、このときの膜厚は、約6000
A°(A°は、オングストロ−ムを表す)とする。
【0045】次に、MESFET用のコンタクト窓を開
ける工程と同時に、稀フッ酸溶液により、または、CF
4 等によるRIE法によって、ダイシングライン16上
のシリコン窒化膜を除去してダイシングライン16に該
当する基板面を露出させる。
【0046】ここで、ダイシングライン16上のシリコ
ン酸化膜の部分を除去しているが、その理由は、この部
分のシリコン酸化膜を残したままであると、後工程で非
晶質膜30を形成したとき、非晶質膜の合計厚が大きく
なりすぎてしまい、この膜厚大の非晶質膜のストレスに
よりクラックが発生してしまうおそれがあるからであ
る。次に、このウエハ上にリフトオフ法等により配線金
属膜20として、例えばTi/Pt/Au(チタン/白
金/金)を形成する。なお、図1および図2において、
18はMESFETの層間絶縁膜の端部を、20はME
SFETの配線金属膜の端部をそれぞれ示している。
【0047】次に、このウエハの全面をCVD法によ
り、MESFETのパッシベーション膜22として、非
晶質膜22例えば非晶質シリコン窒化膜を3000A°
〜6000A°の膜厚で被着する。その後、MESFE
Tのボンディングパット用窓開け工程と同時にダイシン
グラインに沿ってスリット状の平行な溝32を設け、こ
のとき得られた2つの溝32、32間の非晶質膜を30
で示す。なお、このときの溝32の幅W3 は、約2μm
程度とする。
【0048】また、この溝32は、後工程においてパッ
シベーション膜のクラックや割れ防止の役目をする。
【0049】このようにして、ダイシングラインの両側
に沿った基板面領域の少なくとも一部分に形成された金
属膜24と、この金属膜24およびダイシングライン上
に設けられた非晶質膜30とを含むダイシングライン構
造を得る。
【0050】このウエハの裏面を粘着シートに接着させ
た後、スクライバ又はダイシングソー等に載置し固定す
る。次に、スクライバ又はダイシングソー等を駆動し
て、非晶質なシリコン窒化膜30上からダイシングライ
ン16に沿ってこのウエハに切り込みを入れる。
【0051】次に、この粘着シートに接着されているウ
エハをスクライバ又はダイシングソー等から取りはずし
て、粘着シート裏面よりこのウエハに圧力を加えること
によりGaAs基板10上に多数形成されているMES
FETを個々のチップ毎に分割することが出来る。
【0052】また、第1実施例では、MESFETのオ
ーミック電極形成と同時に、この電極を形成する金属で
あるAuGe(Ge12wt%)/Ni/Auを用いて
金属膜24を形成したが、ここで用いる金属及びその金
属の形成工程はこの実施例に限定されるものではなく金
属膜24を、ゲート電極形成と同時にゲート形成金属で
あるAl、Pt、W、Ti等を用いて形成しても良く、
また、配線金属膜形成と同時に配線金属材料として用い
られるTi/Pt/Auにより形成しても良い。
【0053】また、第1実施例ではダイシングライン1
6の両側の、ダイシングインに沿った基板面上に幅20
μmの金属膜層24を形成したが、この金属膜24の幅
は基板10の種類、基板10上に形成される半導体装置
の種類等により変更されることは云うまでもない。ま
た、この金属膜24は、ダイシングライン16に該当す
る基板面領域に多少入って形成されても良く、また、ダ
イシングライン16の両側の、スクライブライン16に
沿った基板面領域の一部分に形成しても良い。更に、ダ
イシングライン16の両側に形成されている半導体装置
に影響を及ぼさない範囲であれば、ダイシングライン1
6の両側の基板面に、幅広にこの金属膜24を形成して
も良い。
【0054】また、非晶質なシリコン窒化膜は、非晶質
なシリコン酸化膜、PSG膜およびポリイミド膜であっ
ても良い。
【0055】次に、この発明の第2実施例の構造につき
図3の要部断面図を用いて説明する。
【0056】先ず、化合物半導体基板10としては、G
aAs等の材料が用いられる。
【0057】また、基板10上に層間絶縁膜18を具え
ている。さらに、層間絶縁膜18上に中間層間絶縁膜3
4が設けれている。なお、このときの各々の層間絶縁膜
18および中間層間絶縁膜34は例えばSiN膜とす
る。更に、チップ側の層間絶縁膜18および中間層間絶
縁膜34とを上側層間絶縁膜35、例えばポリイミド樹
脂膜等を用いて被着させる。この上側層間絶縁膜35を
パッシベーション膜とも呼ぶ。このとき半導体装置(図
示せず)とダイシングライン上の基板10の界面までを
パッシベーション膜で覆うのが良い。このようにすれば
ポリイミド樹脂は、基板との密着性がよいため、パッシ
ベーション膜35と基板10との剥離はなくなる。従っ
て、チップ側に例えば半導体装置が設けられている場
合、この半導体装置と層間絶縁膜との剥離が防止でき
る。なお、中間層間絶縁膜34とパッシベーション膜3
5との基板部分の覆いしろ寸法Aは、2μm〜3μm以
上あれば良い。
【0058】次に、ダイシングライン側であるが基板1
0上には非晶質膜36が形成されている。この非晶質膜
36は、CVD法等を用いて成膜した後、リフトオフ法
を用いて形成される。また、非晶質膜36の材質として
は、シリコン化合物、ポリイミド膜、その他の非晶質膜
であればいずれの材料を用いても良い。なお、この非晶
質の膜厚は、シリコン化合物を用いた場合、約3000
A°以上、また、ポリイミド樹脂膜を用いた場合、約1
μm以上が必要である。
【0059】また、非晶質膜36の幅Cは、ダイシング
のとき、所定の切りしろに10μm〜20μm程度加算
した値であれば良い。この非晶質膜36によって金属膜
を用いずに基板のチッピングを防止できる。
【0060】また、ダイシングライン16に沿って非晶
質膜36を介してスリット状の平行な溝38がダイシン
グライン毎に2つ設けられている。この溝の幅Bは、約
1μm程度あれば良い。このダイシングライン16に形
成された溝38によってパッシべーション膜35の割れ
やクラックは防止できる。
【0061】図3で形成された構造体につき第1実施例
のときと同じ方法を用いてダイシングラインに沿ってス
クライバーあるいはダイシングソー等によってウエハに
切り込みをいれ、その後粘着シート裏より圧力を加えて
個々のチップ毎に分割することができる。なお、第2実
施例では、第1実施例で用いた金属膜24を除去して
も、なんら基板にクラックや割れを生じていないことが
確認されている。
【0062】次に、第2実施例の化合物半導体ウエハの
製造方法についてはポリイミド樹脂膜を用いてパッシベ
ーション膜を形成する方法につき説明する。
【0063】第1実施例と同様な方法を用いて、基板1
0上にダイシングライン16および任意好適な方法で中
間層間絶縁膜34を形成した後、ウエハ全面にポリイミ
ド前駆体をスピンコーティング法等を用いて均一に塗布
し、任意好適な温度条件で焼成してポリイミド樹脂膜3
5を形成する。このポリイミド樹脂膜がパッシベーショ
ン膜となる。その他の工程については第1実施例と同様
な方法を用いて作製すれば良い。
【0064】また、第2実施例は、層間絶縁膜18が1
層の場合につき説明したが2層以上あっても良く、何ら
層間絶縁膜の数に限定されるものではない。
【0065】また、第1および第2実施例のウエハまた
はチップに発生する割れ、クラックおよび剥れ等の観察
はすべて目視判定によって行った。
【0066】上述した第1および第2実施例では基板1
0をGaAsを用い、また、基板上に形成した半導体装
置をMESFET構造とした。このように基板10上に
多数形成された半導体装置を個々のチップ毎に分割して
分離する方法につき説明したが、この方法は基板の種類
及びその基板上に形成される半導体装置の種類に限定さ
れるものではなく、他の化合物半導体基板、例えばIn
P、GaAsP等の基板上に形成された、他の半導体装
置、例えば発光ダイオード等を半導体装置毎の個々のチ
ップに分割する際も同様にして行なうことができる。
【0067】
【発明の効果】上述したことから明らかなように、この
発明のダイシングライン構造を具える化合物半導体ウエ
ハによれば、ダイシングラインに露出した基板上に、ダ
イシングラインの両側のパッシベーション膜とは溝を介
して、分離して形成された非晶質膜を具えている。この
溝によって、ダイシング時に非晶質膜の割れやクラック
を防止し、パッシベーション膜への応力加重の伝搬を回
避することができるため、パッシベーション膜に対する
割れやクラックを著しく低減できる。従って、パッシベ
ーション膜と基板、および半導体装置と層間絶縁膜との
剥離も著しく低減できる。
【0068】また、ダイシングラインの非晶質膜にシリ
コン化合物を用いる場合、ダイシングライン構造はダイ
シングラインに沿った基板面領域の少なくとも一部分に
形成された金属膜を具えている。この金属膜によって、
ダイシング時の基板に発生するチッピングトラブルとし
てのクラックや割れを低減できる。また、この非晶質膜
の材質としてポリイミド樹脂を用いる。このポリイミド
樹脂は、基板との密着性が良好であるため、パッシベー
ション膜に用いた場合半導体装置と層間絶縁膜との保護
膜としての役割も果し、半導体装置と層間絶縁膜との剥
離も著しく低減できる。更に、この発明のダイシングラ
イン構造によれば従来のものに比べダイシングラインの
広さを大きく取る必要がなくなるため基板のダイシング
ラインに占める面積を小さくすることができる。従っ
て、チップ上に高集積化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を説明するための構成を
示す断面図である。
【図2】第1実施例のダイシングライン部を拡大した断
面図である。
【図3】この発明の第2実施例を説明するための構成を
示す断面図である。
【図4】(A)および(B)は、従来の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
10:化合物半導体基板、 16:ダイシングライン 18:層間絶縁膜 20:配線金属膜 22、35:パッシベーション膜 24:金属膜(オ−ミック形成用金属膜) 30、36:非晶質膜 32、38:溝 34:中間層間絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板に複数形成された半導
    体装置を被覆するパッシベーション膜を有していて個々
    のチップに分割するためのダイシングライン構造を具え
    た化合物半導体ウエハにおいて、 前記ダイシングライン構造は、ダイシングラインに露出
    した基板上に、該ダイシングラインの両側のパッシベー
    ション膜とは溝を介して分離して形成された非晶質膜と
    を具えていることを特徴とする化合物半導体ウエハ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物半導体ウエハに
    おいて、 前記非晶質膜にシリコン化合物を用いる場合、ダイシン
    グライン構造はダイシングラインに沿った前記基板面領
    域の少なくとも一部分に形成された金属膜を具えている
    ことを特徴とする化合物半導体ウエハ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の化合物半導体ウエハに
    おいて、 前記非晶質膜の材質をポリイミド樹脂とすることを特徴
    とする化合物半導体ウエハ。
JP29611992A 1992-11-05 1992-11-05 化合物半導体ウエハ Withdrawn JPH06151583A (ja)

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