JPH06155381A - 裁断機における被裁断材の異常検出装置 - Google Patents

裁断機における被裁断材の異常検出装置

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JPH06155381A
JPH06155381A JP30557192A JP30557192A JPH06155381A JP H06155381 A JPH06155381 A JP H06155381A JP 30557192 A JP30557192 A JP 30557192A JP 30557192 A JP30557192 A JP 30557192A JP H06155381 A JPH06155381 A JP H06155381A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、被裁断材の皺や二重折り込み等によ
る表面の盛り上がり部分を裁断前に未然に検出して裁断
機の生産性を向上できるようにすることを目的とする。 【構成】本発明は上面に裁断支持面を形成した載置台に
被裁断材を載置して固定し、前記被裁断材を任意の方向
に移動自在となるカッター刃で所定の形状に裁断する裁
断機において、被裁断材の裁断時に下面が被裁断材の上
面に当接するカッター刃を昇降摺動可能に支持する刃支
持体と、該支持体の変位として被裁断材の高さを所定間
隔毎に検出する検出手段と、該検出手段により検出され
た被裁断材の高さを記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶された現在の被裁断材の高さと前の被裁断材の高さ
との変化量を算出し、前記変化量と予め設定した異常検
出のための設定値とを比較し、算出された変化量が設定
値を越えた場合に被裁断材に異常が発生したと判定する
判定手段とを含むことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、裁断支持面に載置さ
れた被裁断材をカッター刃で所望の形状に裁断するよう
にした裁断機において、被裁断材の異常な盛り上がりを
検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】編布や布帛等の生地や、合成樹脂シート
等の柔軟な被裁断材を多数枚重ね合わせた状態で同時に
裁断する場合、被裁断材に皺が寄ったままで裁断すると
所望する形状とは異なる形状に裁断されてしまうという
問題がある。そのために、従来では作業者が被裁断材の
表面の異常な盛り上がりを目で見て修正したり、手触り
で確認するようにしている。
【0003】こうした作業者の目視や手触りによる点検
では常時監視している必要があり、手間が掛かると言う
問題があった。更に、点検には熟練を要するうえ、異常
を見落とし易いという問題もあった。
【0004】上記の問題に対処するための先行技術は、
例えば特公昭55−45357公報の一部にも記載され
ている。皺が有る場所を裁断する場合と皺が無い場所を
裁断する場合とではカッター刃に作用する荷重が異な
る。先行技術は、この荷重の変動によりカッター刃が弾
性変形するのに着目し、カッター刃の弾性変形により皺
や異常を検出するようにした構成を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載された先行技術では、異常の有る被裁断材部分をカ
ッター刃が裁断し、カッター刃が弾性変形して初めて被
裁断材に異常があることが検出される。したがって、異
常の有る被裁断材部分を裁断前に発見して未然に被裁断
材を補正することが出来ないため、裁断されたものが不
良品となってしまうという問題がある。また、カッター
刃の弾性変形により異常を検出するようにしているため
に、例えば身頃と両袖等のパーツを裁断する場合に、袖
部分の生地の積層枚数を身頃部分の倍にして1回の裁断
で左右の袖を裁断できるように延反された生地を裁断す
る時の対応にも問題が残る。このことは同様に堅さ等の
素材の異なる被裁断材の延反生地をそれぞれ載置させて
裁断を行う場合にも当てはまる問題である。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、正確な裁断を行うにあたり支障となる被裁断材の皺
や二重折り込み等による被裁断材の表面の盛り上がり部
分を裁断前に未然に検出して、裁断機の生産性を向上で
きるようにすることを目的とする。また、上記されるよ
うに各裁断される被裁断材の裁断支持面上における載置
条件が異なる場合にも、被裁断材の異常を正確に検出す
ることのできる裁断機の異常検出装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の装置では、上面に裁断支持面を形成した載置
台に被裁断材を載置して固定し、この裁断支持面の上部
に任意の方向に移動自在となるカッター刃を配置し、前
記裁断支持面上に載置した被裁断材をカッター刃で所定
の形状に裁断する裁断機において、被裁断材の裁断時に
下面が被裁断材の上面に当接し、カッター刃を昇降摺動
可能に支持する刃支持体と、該支持体の変位として裁断
支持面上に載置された被裁断材の高さを所定間隔毎に検
出する検出手段と、該検出手段により検出された被裁断
材の高さを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶され
た現在の被裁断材の高さと前の被裁断材の高さとの変化
量を算出し、前記変化量と予め設定した異常検出のため
の設定値とを比較し、算出された変化量が設定値を越え
た場合に被裁断材に異常が発生したと判定する判定手段
とをそれぞれ設けるようにした。
【0008】次に、異常検出装置の検出手段は所定裁断
距離毎あるいは/および所定裁断時間毎にその区間の被
裁断材の高さに関する情報を検出することを特徴とする
ものである。
【0009】次に、判定手段は、所定間隔毎に検出され
る被裁断材の高さの値の複数個を1単位として、その中
の現在の被裁断材の高さと検出された高さの中で最もそ
の変化量の差のある高さとを比較し、算出された変化量
が設定値を越えた場合に被裁断材に異常が発生したと判
定することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】先ず、裁断機の裁断支持面に被裁断材を積層し
た状態で載置して固定する。次に、裁断の為に、カッタ
ー刃を昇降摺動させながら、被裁断材を所望する形状に
裁断し、裁断支持面の一方から他方に向けてカッター刃
を移動させる。その裁断時に所定間隔毎にその区間の被
裁断材の高さを検出して記憶し、その区間内での検出さ
れた値の変化量を算出する。その変化量と予め定められ
た異常検出のための設定値とを比較して、その変化量が
前記設定値を越えた場合、たとえばカッター刃の裁断進
行方向の下手側に被裁断材に皺や二重折り込み等の異常
部分がカッターで裁断される前に検知できるのである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 <実施例1>図1は吸引式載置台のシール装置を備えた
裁断機の概略を示す斜視図、図2はその側面図であっ
て、図中符号1は裁断機を全体的に示す。
【0012】この裁断機1は、ベースフレーム2上に水
平配置された三つの吸引ボックス3・3・3と、この吸
引ボックス上をエンドレス走行するよう配置され、吸引
ボックス3・3・3上に裁断支持面4を形成する剛毛体
5と、吸引ボックス3・3・3の下部に配置され、吸引
ボックス3・3・3を介して裁断支持面4上に編布や編
地等の生地6を固定する吸引力を生じさせる吸引ダクト
7及び吸引装置8とで形成された吸引式載置台9と、裁
断支持面4の上部に任意の方向に移動自在となるよう配
置したカッター装置10とで構成されている。
【0013】吸引ボックス3・3・3は、裁断の有効ス
ペースの長さと幅に合わせた矩形状に形成されている。
吸引ボックス3・3・3の幅方向両側には、エンドレス
のチェーンがベースフレーム2の長手方向に沿って配置
される。両側チェーンの外周に、両端が両チェーンに支
持された多数の受板が固定されて、特公昭63−287
59号公報他にも開示されているような周知構造の無限
軌道状のコンベヤを形成する。各受板の上面には、前記
剛毛体5が並べられて裁断支持面4が形成されている。
【0014】上記カッター装置10は、X軸方向移動部
11と、Y軸方向駆動部12とからなる。X軸方向移動
部11は、吸引式載置台9の長手方向の両端部間に回転
可能に設けられた歯車13・14に亙って移動用の刃付
きベルト15を捲回する。この移動用の刃付きベルト1
5の一部に、ブロック16の下端部分を連結する。移動
用の刃付きベルト15が捲回された一端側の歯車14と
電動モータ(駆動用モータ)17の出力軸18とを、駆
動用の刃付きベルト19で連結する。前記駆動用モータ
17の回転方向及び速度を制御することにより、移動用
の刃付きベルト15及び駆動用の刃付きベルト19を介
して、カッター刃20がX軸方向、即ち、吸引式載置台
9の長手方向に移動出来るようになっている。
【0015】Y軸方向駆動部12は、上記吸引式載置台
9の幅方向に夫々設けられた両X軸方向移動部11・1
1間に亙ってガイドブリッジ21を架着する。Y軸方向
駆動用モータ(図示せず)によって、カッター刃20を
支持するフレーム22がこのガイドブリッジ21に案内
されて、Y軸方向に移動されるように構成されている
(図3参照)。
【0016】カッター刃20は、図3乃至図4に示すよ
うに、上端に設けられた起震手段23により上下振動さ
れる。起震手段23の下方に、カッター刃20の切っ先
が常時裁断される方向になるように制御する刃先方向制
御部24が設けられる。刃先方向制御部24の更に下方
には、カッター刃20を昇降摺動可能に支持するととも
に、カッター刃20が生地6を裁断する時に、下面が生
地6の上面に当接する刃支持体26が設けられている。
【0017】この刃支持体26は、カッター装置10の
ケーシング25に立設されたガイドロッド28・28の
起震手段23の下方に、摺動ブロック29を昇降可能に
配設する。この摺動ブロック29に刃支持体26の上端
部を支持させ、図外のエアーシリンダで起震手段23と
ともに昇降操作させる。
【0018】次に、本実施例にかかる裁断機における生
地6の異常検出装置の各構成について説明する。裁断機
側には、上下方向に変位する刃支持体26を支持する摺
動ブロック29から、側面視で“L”字状のブラケット
30を延出する。このブラケット30の先端部に、ロー
タリーエンコーダ31を固設する。ロータリーエンコー
ダ31の回転軸のピニオンギヤ32に噛み合うラック3
3をケーシング25に固着し、積層された生地6の裁断
時の高さの変位量を検出できるようにしている。生地の
高さ検出器としては、例えば超音波による距離センサー
を使用することも勿論可能であり、本実施例のエンコー
ダに限定されるものではない。
【0019】また、図6に示すコントローラ35には、
裁断機の制御を司る中央演算処理装置(CPU)38が
備えられている。CPU38内には、本発明の異常検出
装置の構成の一部である判定手段39として演算部40
と比較部41が用意され、生地6に異常があるか否かの
判定が行われる。また、コントローラ35内には、裁断
機に設けられたエンコーダ31が発生するパルスを検出
する検出部36及び検出された値を記憶するメモリ37
が設けられている。また、異常判定の基礎となる設定値
の設定部43が設けられており、生地6の素材・積層数
等の裁断条件に応じて設定値を書き換えられるようにな
っている。
【0020】上記のように構成された異常検出装置の作
用を次に説明する。先ず、裁断支持面4上に、延反機に
よって、所定枚数を積層した状態の編布等の生地(被裁
断材)6が供給され、吸引ボックス3・3・3に吸引力
が作用されると、裁断支持面4上にしっかりと吸引固定
される。次に、刃支持体26を下面が生地6の上面に当
接する状態に下降させ、カッター装置10を作動させて
生地6を所定の形状に裁断させて行く。そして上記の裁
断作業の間、エンコーダ31は所定裁断距離毎に生地6
の高さを検出していく。
【0021】以下、異常検出装置の作用を図6のブロッ
ク図にもとづいて説明する。裁断支持面4上に載置され
た生地6上を移動する刃支持体26が上記の所定距離を
移動する毎に、本実施例の場合では所定裁断距離として
3センチメートルを裁断する毎に、生地6の高さを検出
する。裁断支持面4上の生地6の高さの値は、エンコー
ダ31の回転軸の回転によって発生するパルスとしてイ
ンターフェイスを介して検出される。そして各点におい
て検出された値はCPU38にて読み込み、メモリ37
に記憶される。
【0022】上記のようにして検出記憶される生地6の
高さに関する値から、上記の所定距離が裁断される毎に
記憶される値の変化量が演算部40にて算出される。ま
た、設定部43には、生地6に異常が発生していると判
定するための基礎となる設定値がマンマシンインターフ
ェイスを介して入力される。そして、上記の演算部40
で算出された値と設定部43に入力された値とは比較部
41にて、生地6の高さの変化量が前記設定値を越えて
いないかどうかの比較と判定が行われる。
【0023】そのときのフローチャートを図7に示す。
まず、ステップS2では、メモリ37に記憶されている
所定裁断距離間の開始点での検出値と終了点での検出値
との変化量Amが算出される。ステップS3で、変化量
Amが予め設定された異常検出のための設定値を越えて
いるか否かの判断がされる。変化量Amが設定値を越え
ていなかった場合にはステップS5に移り終了する。ま
た生地6の内部に皺や二重折り込み等により、図4中に
想像線で示すような生地6の表面6aの盛り上がりAが
あると、ステップS3において変化量Amが設定値を越
え、ステップS4に移り、生地6に盛り上がりがあった
として異常と判定する。異常と判定された場合には、裁
断を停止するとともにエラーメッセージ表示や警報を発
生させる。オペレータに生地6の異常を知らせることに
よって、オペレータは、生地6の異常部分を裁断される
前に直したりする措置を行うことができる。
【0024】また、裁断中にカッター刃20が磨耗し切
れ味が悪くなったり折れたりして、生地6が充分に切れ
ず、その一部に皺がよったり折り込まれたりして盛り上
がりAが発生した場合にも、上述したのと同様にして、
異常検出装置により異常検出が行われる。
【0025】図7のフローは、裁断作業の間、つまり、
カッター刃20が生地6に貫通した後、カッター刃20
が生地6との係合を解くまでの間は、所定裁断距離毎に
繰り返し行われ、生地6に異常がないか否かの判定が行
われる。所定裁断距離に達する前にカッター刃20が生
地6との貫通を解かれ上昇する場合には、該位置での値
を終了点として処理させるようにしてある。また、メモ
リ37に記憶された所定距離間の開始点と終了点におけ
る生地6の高さに関する値のうち、開始点の値は判定の
都度初期化され、終了点の値は次の異常判定のための開
始点の値として使用される。
【0026】また、カッター刃20が生地6に貫通係合
してからその係合を解くまでの所定区間内の生地6の高
さを検出するようにしているため身頃と両袖等のパーツ
を裁断する場合のように各裁断される生地6の裁断支持
面4上における載置条件が異なる場合にも生地6の異常
を正確に検出することが可能となる。
【0027】更に、裁断中にカッター刃20が磨耗し切
れ味が悪くなったり、折れたりして生地が充分に切れず
その一部に皺が寄ったり折り込まれたりして盛り上がり
が発生した場合にも、これを検出器で検出することが出
来るので、生地の異常とともにカッター刃20の磨耗や
破損等の異常も合わせて検出することが出来るという利
点もある。
【0028】<実施例2>裁断機における生地6の異常
検出装置は、検出手段による所定裁断距離毎の生地6の
高さの検出を、実施例1のような比較的短い裁断距離毎
ではなく、ある程度長い裁断距離毎、例えば10センチ
メートル毎に設定した場合には精度が低下する。すなわ
ち、生地6を10センチメートル裁断した時点での生地
6の高さを検出するだけでは、所定裁断距離10センチ
メートルの区間内に皺や二重折り込み等による異常な盛
り上がりがあった場合でも、異常検出されない場合があ
る。
【0029】そこで実施例2では、上記実施例1のよう
に、異常検出装置の検出手段が所定裁断距離毎の生地6
の高さの検出をするとともに、その区間内で所定時間毎
に生地6の高さを検出していく場合を例にとって示す。
【0030】図8に示すように、エンコーダ31は所定
裁断距離毎L1,L2,L3,・・・,Lnの生地6の
高さを検出し、さらにL2とL3の区間内について所定
時間毎にt5,t6,・・・,t9,t10で生地6の
高さを検出する。区間内での検出回数はカッター刃20
の進行速度によって増減される。
【0031】区間L2−L3間において、エンコーダ3
1によって値が検出される毎に検出された値はメモリ3
7に記憶されるとともに、区間L2−L3間において既
に検出された値に対する変化量の演算が演算部40にお
いて行われる。例えば現在値としてt8における生地6
の高さに関する値h4が検出されると、本区間内におい
て検出された値でh4との差の最も大きいt6における
値h2との変化量が演算部40において算出され、実施
例1と同様に比較部41において設定値との比較および
判定が行われる。異常と判定された場合においても前記
実施例1と同様に処理する。
【0032】<実施例3>実施例3は、上記実施例1あ
るいは実施例2の裁断機における生地6の異常検出装置
により生地6の異常が検出されたときの盛り上がり部分
の処理を裁断機側で自動的に行う。本実施例では、異常
検出となったときの検出値の変化量Amと異常検出のた
めの設定値との差をBmとしたとき、差Bmが設定値に
しめる割合に応じて、生地6の盛り上がり部分の処理方
法が自動的に選択され実行されることを特徴としてい
る。
【0033】以下、上記の裁断機における生地6の盛り
上がり部分の処理の作用を図9のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、ステップU2では、異常検出され
た生地6の高さの検出値の変化量Amと異常検出のため
の設定値との差Bmが設定値にしめる割合が計算され、
そしてその割合が10%以下であるか否かが判断され
る。差Bmが設定値にしめる割合が10%以下であると
きはステップU3に移り、裁断速度を低下させ、所定距
離だけの生地6を裁断する。そしてステップU4で所定
距離裁断後の生地6の高さを検出し、異常検出する前の
生地6の高さの検出値との変化量Cmが算出され、ステ
ップU5において変化量Cmが異常検出のための設定値
を越えているか否かが判断される。変化量Cmが設定値
を越えていないとき、再びもとの裁断速度で裁断を行い
ステップU15に移り終了する。また、ステップU5に
おいて変化量Cmが異常検出のための設定値を越えたと
き、ステップU7に移り裁断機を停止させ、ステップU
15に移り終了する。
【0034】次にステップU2において異常検出された
生地6の高さの検出値の変化量Amと異常検出のための
設定値との差Bmが設定値にしめる割合が10%より大
きいとき、ステップU8に移り、差Bmが設定値にしめ
る割合が20%以下であるか否かが判断される。この割
合が20%以下であるときはステップU9に移り、裁断
を一時中止させる。ステップU10で、下降状態で生地
6と接している刃支持体26を数回上下動させることに
より、生地6内にできた皺や二重折り込み等の異常盛り
上がり部分を平坦にする。そしてステップU11で生地
6の高さを検出し、この検出値と異常検出する前の生地
6の高さの検出値との変化量Cmが算出され、ステップ
U12で変化量Cmが異常検出のための設定値を越えて
いるか否かが判断される。変化量Cmが設定値を越えて
いないときはステップU13で再び裁断が開始され、ス
テップU15に移る。ステップU12で変化量Cmが設
定値を越えたときはステップU14に移り、裁断機を停
止させ、ステップU15に移り終了となる。また、ステ
ップU8で差Bmが設定値にしめる割合が20%より大
きいときはステップU14に移り、裁断機を停止させ
る。そしてステップU15に移り終了となる。
【0035】したがって、異常検出装置により生地の異
常が検出された後でも、裁断機側で修正できる程度の生
地6の盛り上がりであれば取り除くことができる。そし
て、ステップU7あるいはステップU14で裁断機を停
止させるような場合は、生地6にできた異常な盛り上が
りが裁断機だけによる処理では取り除くことができなか
った、または取り除くことが無理であろうという場合で
ある。よってこの場合に初めてオペレータにより異常盛
り上がり部分を直したりする措置を行うことになる。
【0036】尚、上記実施例1では所定裁断距離毎にお
ける生地6の高さを検出するようにし、実施例2では所
定裁断距離内における所定裁断時間毎の生地6の高さを
検出するようにして生地6の異常を判定するようにして
いるが、上記実施例に限らず所定間隔毎の単位として時
間のみで行うこと、あるいは距離のみで行うこと、ある
いは時間と時間、距離と距離、あるいは距離と時間とを
組み合わせてそれらの組み合わせによって行うこと等本
発明の主旨を逸脱しない範囲において実施できることは
勿論のことである。
【0037】また、本発明の生地6の異常検出装置を実
施できる裁断機として吸引式載置台9を移動できる形式
のものを示しているが、本発明の装置は吸引式載置台9
が固定式ものにも実施することが出来るのは言うまでも
無いことである。
【0038】また、上記実施例3では異常検出してから
の裁断機の行う生地6の盛り上がり部分の処理を、異常
検出となったときの変化量Amと設定値との差Bmが設
定値にしめる割合により、次の3種類の処理の中から選
択するようになっている。処理1:ステップU3からス
テップU15までのように、裁断速度を低下させ所定裁
断距離だけの裁断を行った後、生地6の高さを検出し、
この検出した値と異常検出する前の検出値との変化量C
mを算出し、設定値との比較を行う。変化量Cmが設定
値以下のとき、裁断速度をあげ通常の裁断速度に戻す。
また、変化量Cmが設定値を越えたときは裁断機を停止
する。処理2:ステップU9からステップU15までの
ように裁断を一時中止し、下降状態で生地6と接する刃
支持体26を数回上下動させた後、生地6の高さを検出
し、この検出した値と異常検出する前の検出値との変化
量Cmを算出し、設定値との比較を行う。変化量Cmが
設定値以下のとき、裁断を再び開始する。また、変化量
Cmが設定値を越えたときは裁断機を停止する。処理
3:ステップU14からステップU15までのように裁
断機を停止する。しかし、この3種類の裁断機側による
生地6の盛り上がり部分の処理、つまり処理1・処理2
・処理3の中から、処理1と処理3との組み合わせ、あ
るいは処理2と処理3との組み合わせなどの中から適切
な処理を選択して実施できることは勿論のことである。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
裁断機における被裁断材の異常検出装置では、刃支持体
が被裁断材上を接触移動させるようにし、裁断中の被裁
断材の皺や二重折り込み等による盛り上がりを前記支持
体の変位として検出する検出手段を設けることで、盛り
上がりのある個所をカッター刃で裁断する直前に異常検
出装置で検出できるようにようにしているため、裁断す
る前にその部分の盛り上がりを修正し正常な裁断が行え
るような適当な処置を施すことが可能となる。
【0040】また、検出手段で所定間隔毎に被裁断材の
高さを検出して、所定区間内での被裁断材の異常を検出
するようにしているため、裁断支持面上に載置された状
態で被裁断材上は平坦であるが全体的に緩やかに傾斜し
ている場合、例えば被裁断材が一方向から他方向に傾斜
していてその高さの最大値と最小値の差が異常検出の設
定値を越えているような場合であっても、裁断を行うに
際しては支障とはならないので、異常とは検出しない。
比較的狭い所定区間内における被裁断材の高さの変化量
が設定値を越えるような局部的な異常が有り、裁断を行
うに際し支障を来す場合のみを検出の対象としているの
で、正確に被裁断材の異常を判定することができ裁断機
の生産性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を実施する裁断機の概略を示す斜
視図である。
【図2】本発明の装置を実施する裁断機の概略を示す側
面図である。
【図3】実施例1に係るカッター装置部分の概略を示す
側面図である。
【図4】実施例1に係るカッター装置部分の概略を示す
正面図である。
【図5】実施例1に係るカッター装置部分の概略を示す
横断平面図である。
【図6】本発明の装置を実施するコントローラ内の回路
構成を示したブロック図である。
【図7】実施例1に係る異常検出のフローチャートを示
した図である。
【図8】実施例2における裁断距離・時間と生地の高さ
を示した図である。
【図9】実施例3に係る異常盛り上がり部分の処理のフ
ローチャートを示した図である。
【符号の説明】
1・・・裁断機 4・・・裁断支持面 6・・・被裁断材(生地) 20・・・カッター刃 26・・・刃支持体 27・・・異常検出器 29・・・可動部材 30・・・検知部材 31・・・ロータリーエンコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に裁断支持面を形成した載置台に被裁
    断材を載置して固定し、この裁断支持面の上部に任意の
    方向に移動自在となるカッター刃を配置し、前記裁断支
    持面上に載置した被裁断材をカッター刃で所定の形状に
    裁断する裁断機において、被裁断材の裁断時に下面が被
    裁断材の上面に当接し、カッター刃を昇降摺動可能に支
    持する刃支持体と、該支持体の変位として裁断支持面上
    に載置された被裁断材の高さを所定間隔毎に検出する検
    出手段と、該検出手段により検出された被裁断材の高さ
    を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された現在の
    被裁断材の高さと前の被裁断材の高さとの変化量を算出
    し、前記変化量と予め設定した異常検出のための設定値
    とを比較し、算出された変化量が設定値を越えた場合に
    被裁断材に異常が発生したと判定する判定手段とを含む
    ことを特徴とする裁断機における被裁断材の異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】異常検出装置の検出手段は所定裁断距離毎
    あるいは/および所定裁断時間毎にその区間の被裁断材
    の高さに関する情報を検出することを特徴とする請求項
    1に記載の裁断機における被裁断材の異常検出装置。
  3. 【請求項3】異常検出装置の判定手段は、所定間隔毎に
    検出される被裁断材の高さの値の複数個を1単位とし
    て、その中の現在の被裁断材の高さと検出された高さの
    中で最もその変化量の差のある高さとを比較し、算出さ
    れた変化量が設定値を越えた場合に被裁断材に異常が発
    生したと判定することを特徴とする請求項1記載の裁断
    機における被裁断材の異常検出装置。
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