JPH06155673A - 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム - Google Patents
帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルムInfo
- Publication number
- JPH06155673A JPH06155673A JP4315013A JP31501392A JPH06155673A JP H06155673 A JPH06155673 A JP H06155673A JP 4315013 A JP4315013 A JP 4315013A JP 31501392 A JP31501392 A JP 31501392A JP H06155673 A JPH06155673 A JP H06155673A
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- Japan
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- film
- silicone
- release film
- polarizing plate
- releasability
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた帯電防止性と離型性を有し、偏光板用
に有用な離型フイルムを提供する。 【構成】 プラスチックフイルムの少なくとも片面に、
一種以上のカチオン型無水物からなる帯電防止剤と縮合
硬化型シリコーンの一種以上を混合した薄膜を設けてな
り、該薄膜上の表面固有抵抗値が5×108 〜5×10
13Ω/□の範囲にあることを特徴とする帯電防止性と離
型性を有する偏光板用離型フイルム。
に有用な離型フイルムを提供する。 【構成】 プラスチックフイルムの少なくとも片面に、
一種以上のカチオン型無水物からなる帯電防止剤と縮合
硬化型シリコーンの一種以上を混合した薄膜を設けてな
り、該薄膜上の表面固有抵抗値が5×108 〜5×10
13Ω/□の範囲にあることを特徴とする帯電防止性と離
型性を有する偏光板用離型フイルム。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性と離型性を
有する偏光板用離型フイルムに関し、更に詳しくはプラ
スチックフイルムの少なくとも片面に一種以上のカチオ
ン型無水物からなる帯電防止剤と縮合硬化型シリコーン
の一種以上を混合した薄膜を設けることにより、安定し
た帯電防止性と優れた離型性を付与した偏光板用離型フ
イルムに関する。
有する偏光板用離型フイルムに関し、更に詳しくはプラ
スチックフイルムの少なくとも片面に一種以上のカチオ
ン型無水物からなる帯電防止剤と縮合硬化型シリコーン
の一種以上を混合した薄膜を設けることにより、安定し
た帯電防止性と優れた離型性を付与した偏光板用離型フ
イルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、硬化型シリコーンを主成分と
する組成物を各種の紙、合成フイルム、繊維等の基材表
面にて硬化させ、被膜を形成することにより、粘着性物
質に対する離型性を付与させることは良く知られてい
る。
する組成物を各種の紙、合成フイルム、繊維等の基材表
面にて硬化させ、被膜を形成することにより、粘着性物
質に対する離型性を付与させることは良く知られてい
る。
【0003】近年、粘着剤、接着剤等の幅広い応用に従
い、その粘着面を保護するシリコーンコーティングの紙
や、フイルムの利用が種々の分野で著しく伸びている。
このような硬化型シリコーン組成物には、縮合反応によ
り硬化するもの(特開昭47―34447号等)や、付
加反応により硬化するもの(特公昭52―40918号
等)が知られている。
い、その粘着面を保護するシリコーンコーティングの紙
や、フイルムの利用が種々の分野で著しく伸びている。
このような硬化型シリコーン組成物には、縮合反応によ
り硬化するもの(特開昭47―34447号等)や、付
加反応により硬化するもの(特公昭52―40918号
等)が知られている。
【0004】しかしながら、このようにして形成された
シリコーン薄膜はそのシリコーンの主鎖結合ならびに立
体構造より電荷の漏洩がなく、帯電しやすいという欠点
を持っている。即ち、主鎖の―Si―O―Si―結合は
―C―C―結合に比しイオン性は帯びているものの基本
的にはδ結合であり、共役二重結合等のように電荷の非
局在化はできない。また、Siに結合する2つのメチル
基は主鎖の外側に向いていて疎水場を形成し、空気中の
水分(H2 O)及び不純物イオンを通しての電荷の漏洩
が不可能となる。
シリコーン薄膜はそのシリコーンの主鎖結合ならびに立
体構造より電荷の漏洩がなく、帯電しやすいという欠点
を持っている。即ち、主鎖の―Si―O―Si―結合は
―C―C―結合に比しイオン性は帯びているものの基本
的にはδ結合であり、共役二重結合等のように電荷の非
局在化はできない。また、Siに結合する2つのメチル
基は主鎖の外側に向いていて疎水場を形成し、空気中の
水分(H2 O)及び不純物イオンを通しての電荷の漏洩
が不可能となる。
【0005】このようなシリコーン薄膜をコーティング
したフイルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ず
る。
したフイルムは当然帯電性が高く、種々の障害を生ず
る。
【0006】離型フイルムの帯電防止化はかなり以前か
ら要求されている。正常な離型フイルムを使用した粘着
加工製品の異常の多くが重剥離化であるが、重剥離現象
には大きく分けて2つあり、広い部分で重くなっている
場合と、点や線あるいは局所的に非常に重くなる場合と
がある。前者は、通常大気曝露による重剥離化と考えら
れており、後者は主に静電気トラブルによるものと考え
られている。そして、重剥離にはほこりが原因している
と考えられる。この根拠は以下の実験結果から導き出さ
れたものである。
ら要求されている。正常な離型フイルムを使用した粘着
加工製品の異常の多くが重剥離化であるが、重剥離現象
には大きく分けて2つあり、広い部分で重くなっている
場合と、点や線あるいは局所的に非常に重くなる場合と
がある。前者は、通常大気曝露による重剥離化と考えら
れており、後者は主に静電気トラブルによるものと考え
られている。そして、重剥離にはほこりが原因している
と考えられる。この根拠は以下の実験結果から導き出さ
れたものである。
【0007】1)ほこりが付着しにくい条件で保存した
場合は重くならない。 2)クリーンルームで曝露した場合は、通常の部屋と比
較して重剥離化しにくい。 3)重剥離化したものを水洗すると軽剥離化するが、有
機溶剤では軽くならない。 4)各種粉体をまぶしても重剥離化しない。 5)暗室のような遮光下の中で曝露しても重剥離化す
る。
場合は重くならない。 2)クリーンルームで曝露した場合は、通常の部屋と比
較して重剥離化しにくい。 3)重剥離化したものを水洗すると軽剥離化するが、有
機溶剤では軽くならない。 4)各種粉体をまぶしても重剥離化しない。 5)暗室のような遮光下の中で曝露しても重剥離化す
る。
【0008】上記3)の結果から、付着には電気的エネ
ルギーが関与していると推察され、4)では非帯電粒
子、粒子径大のものは重くならないことがわかってい
る。また、5)の結果から、紫外線などは重剥離化の要
因ではないことがわかる。
ルギーが関与していると推察され、4)では非帯電粒
子、粒子径大のものは重くならないことがわかってい
る。また、5)の結果から、紫外線などは重剥離化の要
因ではないことがわかる。
【0009】現在、静電気障害の対策として一番有効な
ものは除電であり、離型フイルム製造工程、粘着加工工
程で各所に除電設備を設置して対応しているが、これだ
けでは充分な結果は得られていない。その代表的な分野
として、近年急速な発展を遂げているLCD業界があ
る。偏光板を液晶ガラスと貼合わせる工程などで、大気
中のゴミや塵、ほこり等の付着が起こると製品欠陥とな
り、大幅な歩留まりの低下を生じる。
ものは除電であり、離型フイルム製造工程、粘着加工工
程で各所に除電設備を設置して対応しているが、これだ
けでは充分な結果は得られていない。その代表的な分野
として、近年急速な発展を遂げているLCD業界があ
る。偏光板を液晶ガラスと貼合わせる工程などで、大気
中のゴミや塵、ほこり等の付着が起こると製品欠陥とな
り、大幅な歩留まりの低下を生じる。
【0010】そこで上記諸問題に対する離型フイルムの
帯電防止化として、帯電防止層の上に硬化型シリコーン
層を設ける方法(特公平3―106645号)や、帯電
防止剤を内部添加してプラスチックフイルム上に紫外線
硬化型シリコーン皮膜を設ける方法(特公平4―592
07号)など帯電防止型シリコーン離型フイルムが開発
されている。
帯電防止化として、帯電防止層の上に硬化型シリコーン
層を設ける方法(特公平3―106645号)や、帯電
防止剤を内部添加してプラスチックフイルム上に紫外線
硬化型シリコーン皮膜を設ける方法(特公平4―592
07号)など帯電防止型シリコーン離型フイルムが開発
されている。
【0011】しかし、この方法でも離型フイルムのコス
ト面、品質面等で種々問題があり、汎用プラスチックフ
イルム上への一層型帯電防止シリコーンの開発が要求さ
れている。因みに、窒素、イオウ、リンを含む帯電防止
剤を付加硬化型シリコーン剤に混合すると、それらが触
媒毒として作用すると思われる原因不明の硬化阻害がみ
られ、製品を保管していく上で帯電防止剤のマイグレー
トやターンオーバーで剥離品質および帯電防止効果その
ものにバラツキを生じることなどから、この技術には不
安があった。
ト面、品質面等で種々問題があり、汎用プラスチックフ
イルム上への一層型帯電防止シリコーンの開発が要求さ
れている。因みに、窒素、イオウ、リンを含む帯電防止
剤を付加硬化型シリコーン剤に混合すると、それらが触
媒毒として作用すると思われる原因不明の硬化阻害がみ
られ、製品を保管していく上で帯電防止剤のマイグレー
トやターンオーバーで剥離品質および帯電防止効果その
ものにバラツキを生じることなどから、この技術には不
安があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、このよう
な問題を解決すべく鋭意研究した結果、縮合硬化型シリ
コーンに特定の帯電防止剤を添加すると、該硬化型シリ
コーンの硬化を阻害することが少なく帯電防止剤のシリ
コーン中への分散性の良さ、および高温乾燥を可能せし
めることから、前述のような品質バラツキを回避でき、
帯電防止性と離型性を兼備する薄膜が形成できることを
見い出し、本発明に到達したものである。
な問題を解決すべく鋭意研究した結果、縮合硬化型シリ
コーンに特定の帯電防止剤を添加すると、該硬化型シリ
コーンの硬化を阻害することが少なく帯電防止剤のシリ
コーン中への分散性の良さ、および高温乾燥を可能せし
めることから、前述のような品質バラツキを回避でき、
帯電防止性と離型性を兼備する薄膜が形成できることを
見い出し、本発明に到達したものである。
【0013】従って、本発明の目的は、帯電防止性と離
型性を兼備する偏光板用離型フイルムを提供することに
ある。
型性を兼備する偏光板用離型フイルムを提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、プラスチックフイルムの少なくとも片
面に、一種以上のカチオン型無水物からなる帯電防止剤
と縮合硬化型シリコーンの一種以上を混合した薄膜を設
けてなり、該薄膜上の表面固有抵抗値が5×108 〜5
×1013Ω/□の範囲にあることを特徴とする帯電防止
性と離型性を有する偏光板用離型フイルムによって達成
される。
本発明によれば、プラスチックフイルムの少なくとも片
面に、一種以上のカチオン型無水物からなる帯電防止剤
と縮合硬化型シリコーンの一種以上を混合した薄膜を設
けてなり、該薄膜上の表面固有抵抗値が5×108 〜5
×1013Ω/□の範囲にあることを特徴とする帯電防止
性と離型性を有する偏光板用離型フイルムによって達成
される。
【0015】本発明においてプラスチックフイルムとし
ては、例えばポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリエステル等よりな
る透明なフイルム(含シート)を好ましく挙げることが
できる。これらのうちでは、二軸延伸ポリエステルフイ
ルムが好ましい。かかるポリエステルフイルムは製膜段
階までに含有させる滑剤、例えばクレー、カオリン、シ
リカ、炭酸カルシウム等の粒径、量を調整することによ
り、容易に透明性をコントロールできる。また、その表
面にコーティングを実施するにあたり、耐溶剤性、耐熱
性、機械的特性にも優れている。特に縮合硬化型シリコ
ーンの塗膜を硬化せしめるためコーティング後の乾燥硬
化温度を100〜140℃とし、この雰囲気中にフイル
ムを通過せしめるときの寸法変化も小さいという利点が
ある。
ては、例えばポリスチレン、ポリアクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリエステル等よりな
る透明なフイルム(含シート)を好ましく挙げることが
できる。これらのうちでは、二軸延伸ポリエステルフイ
ルムが好ましい。かかるポリエステルフイルムは製膜段
階までに含有させる滑剤、例えばクレー、カオリン、シ
リカ、炭酸カルシウム等の粒径、量を調整することによ
り、容易に透明性をコントロールできる。また、その表
面にコーティングを実施するにあたり、耐溶剤性、耐熱
性、機械的特性にも優れている。特に縮合硬化型シリコ
ーンの塗膜を硬化せしめるためコーティング後の乾燥硬
化温度を100〜140℃とし、この雰囲気中にフイル
ムを通過せしめるときの寸法変化も小さいという利点が
ある。
【0016】本発明における帯電防止剤はカチオン型無
水物からなる帯電防止剤であり、この代表例として、
水物からなる帯電防止剤であり、この代表例として、
【0017】
【化1】
【0018】(但し、RはC1 〜C18のアルキル基であ
る)の構造を有するアルキルジメチルエチルアンモニウ
ムエチルサルフェート化合物を挙げることができる。上
記構造式のR(アルキル基)としては、―CH3 、―C
2 H5 、―C3 H7 、―C4 H 9 、―C5 H11、―C6
H13、―C7 H15、―C8 H17、―C9 H19、―C10H
21、―C11H23、―C12H25、―C13H27、―C
14H29、―C15H31、―C16H 33、―C17H35、―C18
H37等を例示することができる。
る)の構造を有するアルキルジメチルエチルアンモニウ
ムエチルサルフェート化合物を挙げることができる。上
記構造式のR(アルキル基)としては、―CH3 、―C
2 H5 、―C3 H7 、―C4 H 9 、―C5 H11、―C6
H13、―C7 H15、―C8 H17、―C9 H19、―C10H
21、―C11H23、―C12H25、―C13H27、―C
14H29、―C15H31、―C16H 33、―C17H35、―C18
H37等を例示することができる。
【0019】アルキルジメチルエチルアンモニウムエチ
ルサルフェート化合物としては、特にR=C8 〜C14の
ものが好ましく、またそれらは一種以上使用することが
できる。
ルサルフェート化合物としては、特にR=C8 〜C14の
ものが好ましく、またそれらは一種以上使用することが
できる。
【0020】これらは、縮合硬化型シリコーンに対し
て、固形分比2〜13モル%添加するのが好ましい。2
モル%未満であると帯電防止効果が乏しく、一方13モ
ル%より多いとシリコーンの硬化反応阻害が起き、シリ
コーン薄膜の凝集力が弱まり、塗膜密着性などが乏しく
なる。縮合硬化型シリコーンとの混合でポイントとなる
のは、帯電防止剤の相溶性であり、溶剤型、水、エマル
ジョン系、金属系粉末などでは非相溶な状態を起こし帯
電防止効果を得にくいばかりか、反応阻害を起こし、シ
リコーンの硬化性に問題を生じる。
て、固形分比2〜13モル%添加するのが好ましい。2
モル%未満であると帯電防止効果が乏しく、一方13モ
ル%より多いとシリコーンの硬化反応阻害が起き、シリ
コーン薄膜の凝集力が弱まり、塗膜密着性などが乏しく
なる。縮合硬化型シリコーンとの混合でポイントとなる
のは、帯電防止剤の相溶性であり、溶剤型、水、エマル
ジョン系、金属系粉末などでは非相溶な状態を起こし帯
電防止効果を得にくいばかりか、反応阻害を起こし、シ
リコーンの硬化性に問題を生じる。
【0021】本発明における縮合硬化型シリコーンの硬
化反応を例示すると、次の通りである。
化反応を例示すると、次の通りである。
【0022】
【化2】
【0023】縮合硬化型シリコーンとしては、例えば末
端に―OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に―
H基をもつポリジメチルシロキサン(ハイドロジェンシ
ラン)を有機錫触媒(例えば有機錫アシレート触媒)を
用いて縮合反応させ、三次元架橋構造をつくるものが挙
げられる。
端に―OH基をもつポリジメチルシロキサンと末端に―
H基をもつポリジメチルシロキサン(ハイドロジェンシ
ラン)を有機錫触媒(例えば有機錫アシレート触媒)を
用いて縮合反応させ、三次元架橋構造をつくるものが挙
げられる。
【0024】縮合硬化型シリコーンとしては、その重合
度が50〜200000程度のものが好ましく、これら
の具体例としては東芝シリコーン(株)製のYSR―3
022、YR―3286、信越シリコーン(株)製のK
S723A・B、KS705F、KS708A、KS8
83、東レ・ダウシリコーン(株)製のSYL―OFF
23、SRX244、SEX290、ダウコーニングジ
ャパン(株)製のSFXF―2560、アイ・シー・ア
イ・ジャパン(株)製のSILCOLEASE425等
を挙げることができる。
度が50〜200000程度のものが好ましく、これら
の具体例としては東芝シリコーン(株)製のYSR―3
022、YR―3286、信越シリコーン(株)製のK
S723A・B、KS705F、KS708A、KS8
83、東レ・ダウシリコーン(株)製のSYL―OFF
23、SRX244、SEX290、ダウコーニングジ
ャパン(株)製のSFXF―2560、アイ・シー・ア
イ・ジャパン(株)製のSILCOLEASE425等
を挙げることができる。
【0025】プラスチックフイルムの上に帯電防止剤と
混合した縮合硬化型シリコーンの薄膜を設けるにあた
り、コーティングの方法としてはバーコート法、ドクタ
ーブレード法、リバースロールコート法、グラビアロー
ルコート法等の従来から知られている方法が利用でき
る。
混合した縮合硬化型シリコーンの薄膜を設けるにあた
り、コーティングの方法としてはバーコート法、ドクタ
ーブレード法、リバースロールコート法、グラビアロー
ルコート法等の従来から知られている方法が利用でき
る。
【0026】塗膜の乾燥及び硬化(熱硬化、紫外線硬化
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが100℃以上で行うことが好ま
しい。乾燥熱硬化条件としては100℃以上で30秒程
度が望ましい。乾燥温度が100℃以下、及び硬化時間
が30秒以下では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜の脱
落等耐久性に不安が残る。離型層でかつ帯電防止層とな
る硬化シリコーンの層の膜厚は乾燥後の厚みで0.05
〜0.5μmの範囲が望ましい。乾燥膜厚が0.05μ
m未満になると、帯電防止性能が低下し満足のいく性能
が得られない。また0.5μmより厚くなると、キュア
リングに時間がかかり生産上不都合となる。
等)は、それぞれ個別又は同時に行うことができる。同
時に行うときにはプラスチックフイルムの耐熱性(熱的
寸法安定性)にもよるが100℃以上で行うことが好ま
しい。乾燥熱硬化条件としては100℃以上で30秒程
度が望ましい。乾燥温度が100℃以下、及び硬化時間
が30秒以下では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜の脱
落等耐久性に不安が残る。離型層でかつ帯電防止層とな
る硬化シリコーンの層の膜厚は乾燥後の厚みで0.05
〜0.5μmの範囲が望ましい。乾燥膜厚が0.05μ
m未満になると、帯電防止性能が低下し満足のいく性能
が得られない。また0.5μmより厚くなると、キュア
リングに時間がかかり生産上不都合となる。
【0027】本発明のフイルムは次の特徴を有する。 1)硬化シリコーン膜の低表面エネルギーにより他の種
々の物質と密着することなく、良好な離型性を奏する。 2)混合した相溶性の良い帯電防止剤の効果で硬化シリ
コーン層表面の表面固有抵抗値を5×108 〜5×10
13Ω/□に下げることができ、帯電障害によるゴム、
塵、埃等の付着を回避できる。
々の物質と密着することなく、良好な離型性を奏する。 2)混合した相溶性の良い帯電防止剤の効果で硬化シリ
コーン層表面の表面固有抵抗値を5×108 〜5×10
13Ω/□に下げることができ、帯電障害によるゴム、
塵、埃等の付着を回避できる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、フイルムの各種特性の測定は下記の方法
により行った。
明する。なお、フイルムの各種特性の測定は下記の方法
により行った。
【0029】1.塗膜硬化性 シリコーン塗工面を5往復指でこすり、表面状態を観察
し、効果状態を次の3つに分類して硬化性を評価する。 ×:シリコーンが硬化せず、曇り(スミアー)を生じ
る。 △:シリコーンは硬化しているが、密着性が悪く脱落
(ラブオフ)がある。 ○:シリコーンは硬化しており、密着性も良好である。
し、効果状態を次の3つに分類して硬化性を評価する。 ×:シリコーンが硬化せず、曇り(スミアー)を生じ
る。 △:シリコーンは硬化しているが、密着性が悪く脱落
(ラブオフ)がある。 ○:シリコーンは硬化しており、密着性も良好である。
【0030】2.表面固有抵抗 ASTM―D257に準拠した超絶縁抵抗計(横河電機
製RM―214)にて表面固有抵抗を測定する。
製RM―214)にて表面固有抵抗を測定する。
【0031】3.離型性 サンプルフイルムとポリエステル粘着テープ(ニットー
31B)を貼合せ、5kgの圧着ローラーで圧着し、20
時間放置した後の剥離力を引っ張り試験機で測定する。
31B)を貼合せ、5kgの圧着ローラーで圧着し、20
時間放置した後の剥離力を引っ張り試験機で測定する。
【0032】4.残留接着率 ポリエステル粘着テープ(ニットー31B)をJIS
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼着けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f
0 )とする。また前記ポリエステル粘着テープをサンプ
ルフイルムの硬化シリコーン塗布面に5kgの圧着ローラ
ーで圧着し、30秒間放置した後粘着テープをはがす。
そしてはがした粘着テープを上記のステンレス板に貼
り、該貼合部の剥離力を測定し、残留接着力(f)とす
る。これらの各接着力を次式により残留接着率を求め
る。
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼着けた後の剥離力を測定し、基礎接着力(f
0 )とする。また前記ポリエステル粘着テープをサンプ
ルフイルムの硬化シリコーン塗布面に5kgの圧着ローラ
ーで圧着し、30秒間放置した後粘着テープをはがす。
そしてはがした粘着テープを上記のステンレス板に貼
り、該貼合部の剥離力を測定し、残留接着力(f)とす
る。これらの各接着力を次式により残留接着率を求め
る。
【0033】
【数1】
【0034】
【実施例1】末端に―OH基をもつポリジメチルシロキ
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)と剥離力
調整剤YR―3286(30%)とを固形分比で95/
5になるようにメチルエチルケトン(MEK)/メチル
イソブチルケトン(MIBK)/キシレンの混合溶液に
溶解させ、固形分2%の溶液(1)を作った。
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)と剥離力
調整剤YR―3286(30%)とを固形分比で95/
5になるようにメチルエチルケトン(MEK)/メチル
イソブチルケトン(MIBK)/キシレンの混合溶液に
溶解させ、固形分2%の溶液(1)を作った。
【0035】ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチ
ルサルフェート無水物(日本油脂製エレガン264WA
X:100%)を上記と同様にMEK/MIBK/キシ
レンの混合溶液に溶解させ、固形分2%の溶液(2)を
作り、これを上記(1)の溶液に対し、固形分比で3モ
ル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
ルサルフェート無水物(日本油脂製エレガン264WA
X:100%)を上記と同様にMEK/MIBK/キシ
レンの混合溶液に溶解させ、固形分2%の溶液(2)を
作り、これを上記(1)の溶液に対し、固形分比で3モ
ル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
【0036】この溶液をポリエステルフイルム(厚さ3
8μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーティン
グし、乾燥温度100℃、滞留時間1分で硬化反応を行
い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。この
離型フイルムの特性は表1に示す。
8μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーティン
グし、乾燥温度100℃、滞留時間1分で硬化反応を行
い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。この
離型フイルムの特性は表1に示す。
【0037】
【実施例2】末端に―OH基をもつポリジメチルシロキ
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)と剥離力
調整剤YR―3286(30%)とを固形分比で80/
20になるようにMEK/MIBK/キシレンの混合溶
液に溶解させ、固形分2%の溶液(3)を作った。
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)と剥離力
調整剤YR―3286(30%)とを固形分比で80/
20になるようにMEK/MIBK/キシレンの混合溶
液に溶解させ、固形分2%の溶液(3)を作った。
【0038】ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチ
ルサルフェート無水物(日本油脂製エレガン264WA
X:100%)を上記と同様にMEK/MIBK/キシ
レンの混合溶液に溶解させ、固形分2%の溶液(2)を
作り、これを上記(3)の溶液に対し、固形分比で3モ
ル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
ルサルフェート無水物(日本油脂製エレガン264WA
X:100%)を上記と同様にMEK/MIBK/キシ
レンの混合溶液に溶解させ、固形分2%の溶液(2)を
作り、これを上記(3)の溶液に対し、固形分比で3モ
ル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
【0039】この溶液をポリエステルフイルム(厚さ3
8μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーティン
グし、乾燥温度140℃、滞留時間1分で硬化反応を行
い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。この
離型フイルムの特性は表1に示す。
8μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーティン
グし、乾燥温度140℃、滞留時間1分で硬化反応を行
い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。この
離型フイルムの特性は表1に示す。
【0040】
【比較例1】末端に―OH基をもつポリジメチルシロキ
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)をMEK
/MIBK/キシレンの混合溶液に溶解させ、固形分2
%の溶液(4)を作った。
サンとジメチルハイドロジエンシランの混合溶液に錫触
媒を加えて縮合反応させるタイプの東芝シリコーン
(株)製の商品名YSR―3022(30%)をMEK
/MIBK/キシレンの混合溶液に溶解させ、固形分2
%の溶液(4)を作った。
【0041】ポリシロキサンの加水分解物であるコルコ
ート社(株)製コルコートPを上記(4)溶液中に固形
分比で3モル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
ート社(株)製コルコートPを上記(4)溶液中に固形
分比で3モル%となるよう添加し、充分に攪拌した。
【0042】この混合溶液をポリエステルフイルム(厚
さ38μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーテ
ィングし、乾燥温度140℃、滞留時間1分で硬化反応
を行い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。
この離型フイルムの特性は表1に示す。
さ38μm)に8g/m2 (wet)の塗布量でコーテ
ィングし、乾燥温度140℃、滞留時間1分で硬化反応
を行い乾燥膜厚0.16μmの離型フイルムを作った。
この離型フイルムの特性は表1に示す。
【0043】
【比較例2】ポリシロキサンの加水分解物であるコルコ
ート社(株)製コルコートPの添加率を固形分比9モル
%とする以外は比較例1と同様に行った。得られた離型
フイルムの特性を表1に示す。
ート社(株)製コルコートPの添加率を固形分比9モル
%とする以外は比較例1と同様に行った。得られた離型
フイルムの特性を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1から明らかな如く、本発明のフイルム
は優れた帯電防止性能と離型性を兼ね備え、偏光板用の
離型フイルムとして有用なものである。
は優れた帯電防止性能と離型性を兼ね備え、偏光板用の
離型フイルムとして有用なものである。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、優れた帯電防止性と離
型性を有し、特に表面固有抵抗5×108 〜5×103
Ω/□(好ましくは1×109 〜1×1012Ω/□)、
離型性4〜20g/25mm及び残留接着率90%以上の
特性を満足する偏光板用離型フイルムを提供することが
できる。
型性を有し、特に表面固有抵抗5×108 〜5×103
Ω/□(好ましくは1×109 〜1×1012Ω/□)、
離型性4〜20g/25mm及び残留接着率90%以上の
特性を満足する偏光板用離型フイルムを提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 Z // B29L 7:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックフイルムの少なくとも片面
に、一種以上のカチオン型無水物からなる帯電防止剤と
縮合硬化型シリコーンの一種以上を混合した薄膜を設け
てなり、該薄膜上の表面固有抵抗値が5×108 〜5×
1013Ω/□の範囲にあることを特徴とする帯電防止性
と離型性を有する偏光板用離型フイルム。 - 【請求項2】 プラスチックフイルムが二軸延伸ポリエ
ステルフイルムである請求項1記載の偏光板用離型フイ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4315013A JPH06155673A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4315013A JPH06155673A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06155673A true JPH06155673A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18060376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4315013A Pending JPH06155673A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 帯電防止性と離型性を有する偏光板用離型フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06155673A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002210879A (ja) * | 2001-01-17 | 2002-07-31 | Toray Ind Inc | 離型フィルム |
| KR100445617B1 (ko) * | 1996-01-26 | 2004-11-10 | 코니카 미놀타 홀딩스 가부시키가이샤 | 편광판용보호필름및편광판 |
| KR20100018463A (ko) * | 2008-08-06 | 2010-02-17 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 편광판, 광학 부재 및 액정 표시 장치 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP4315013A patent/JPH06155673A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100445617B1 (ko) * | 1996-01-26 | 2004-11-10 | 코니카 미놀타 홀딩스 가부시키가이샤 | 편광판용보호필름및편광판 |
| JP2002210879A (ja) * | 2001-01-17 | 2002-07-31 | Toray Ind Inc | 離型フィルム |
| KR20100018463A (ko) * | 2008-08-06 | 2010-02-17 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 편광판, 광학 부재 및 액정 표시 장치 |
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